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Flow HiveHoney on Tap
2018年12月9日銀座ファームエイドフォーラム
宮崎 寛(ひごもっこす)
趣味の養蜂新時代の幕開け
©Hiroshi Miyazaki 2018
本資料は講演資料のダイジェスト版です。基資料データをそのままお出しすることはできませんが質問にはお答えいたします。[email protected]
目次
1 人類と養蜂
2 和蜂(ニホンミツバチ)適用成功の方程式
3 Flow Hiveのメリット
The Flow technology as a monument of apiculture
Golden rules for successful adaptation to native Japanese Honey Bee (Apis cerana japonica) colonies
Advantages of the Flow technology
©Hiroshi Miyazaki 2018
2000年
1000年
紀元前
紀元後
紀元前2000年
紀元前1000年
人類出現(400万年前)
紀元前4000年
紀元前3100~2890年頃エジプト第一王朝時代蜂蜜重要性の公式記録ナイル川中流域
(灌漑による豊富な蜜源植物)ファラオの呼称の一例:Bee King養蜂、採蜜、精製、保存技術の原型
紀元前6000年頃アラニア洞窟の壁画スペイン東部
紀元前6000年
養蜂の始まり紀元前2600年頃エジプトの壁画採集から保存までの様子(養蜂の最古の証拠)
技術の確立
最古の採蜜記録
1853年L. L. Langstroth
巣枠式養蜂発明
Flow Hive 2014年発売
Stuart and Cedar Anderson採蜜革新
洋蜂移入1877(明治10年)
江戸中期
巣箱養蜂の始まり
貞市右衛門(通称:蜜市)
(1825~1904)和歌山県有田市
和蜂の商業養蜂
養蜂産業幕開け
巣箱規格化数百群飼育移動養蜂試行平均採蜜量4.7kg/箱(3629箱、20年間)
「是歳、百済の太子余豊、蜜蜂の房四枚を以て、三輪山に放ち養ふ。而して終に蕃息らず。」
飛鳥後期643年
日本書紀
宮中への献上品リストに蜂蜜
平安中期今鏡、今昔物語蜜蜂飼育の記述
平安後期
紀州 出雲
栃木樽洞(堂)
重箱
紀元前3000年
狩猟採蜜
養蜂(家畜化)
1 人類と養蜂©Hiroshi Miyazaki 2018
1)洋蜂(セイヨウミツバチ)仕様だから・???と心配には及びません
2)搾乳機と捉えましょう
3)元気な母群を使用します(育てる)
4)育児圏確立し貯蜜拡充が必要な状況下で装着(Flow Super継箱)します
5)隔王板は必要ありません
6)継箱した後の分蜂は阻止します
7)ニホンミツバチに特有の禁じ手があります
8)継箱のタイムリミットは6月中旬(私の界隈)です
9)将来に向かっては蜜源の涵養が喫緊の課題です
2 和蜂(ニホンミツバチ)適用成功の方程式©Hiroshi Miyazaki 2018
1)洋蜂仕様だから・???と心配には及びません
蜜房諸元も洋蜂べったりではありません
ヤドカリ気質あり↓
あるものは利用します混在
蜜房六角サイズ
奥行
傾斜
六角の向き
材質
ビー・スペース
Flow Frame 洋蜂 和蜂
支配的
混在
プラスチック 洋蜜蝋 和蜜蝋
Frame間スペース
約14mm 約14mm 約10mm注1)注1)市販巣枠寸法からの推定値
5.8 5.05.8
Flow Frameとの相性に洋蜂と和蜂とに有意差は認められません
©Hiroshi Miyazaki 2018
Flow Superとかけて搾乳機と説く
その心は
2)搾乳機と捉えましょう©Hiroshi Miyazaki 2018
お乳を出す牛を育てるのが先決です
お乳を出す牛に装着します
©Hiroshi Miyazaki 2018
3)元気な母群(強勢群)を使用します(育てる)
4)育児圏確立し貯蜜拡充が必要な状況下で装着(Flow Super継箱)します
タイミング
蜜房需要のある状況下では、Flow Frameを受け入れます
蜂児を見捨てては逃げません
育児圏をあちこちに作ることはしません
5)隔王板は必要ありません
©Hiroshi Miyazaki 2018
越冬明けの健常群女王が保証されている
春の流蜜期をフルに使える
巣脾飽和 越冬
分蜂準備
重箱の最上段をJHB-Flow Superと挿げ替える
(第一分蜂後でも可)
逃去の心配がない
継箱後の分蜂は阻止する
貯蜜取り崩し
育児圏縮小
王台撤去
Overwintered health colony
Remove queen cells
Winter Early springFall Late spring
©Hiroshi Miyazaki 2018
捕獲した第一分蜂群女王が交尾済みである
手勢が多い
春の流蜜期が十分残っている
蜂球
産卵房産卵
有蓋
卵
羽化
新蜂誕生
産卵能力
育児圏確立
第一継箱タイミング
夏分蜂しそうな強勢群
第二継箱タイミング(秋の蜜源が十分ある場合)
養生
©Hiroshi Miyazaki 2018
隔王板は貯蜜荷役作業能率を著しく阻害します
機能(女王隔離)もファジーさが残る
飛び地に育児圏は作りません
5)隔王板は必要ありません©Hiroshi Miyazaki 2018
逃去(特に和蜂)
Flow Frameに育児圏発生(隔王板が必要になる)
巣素付き巣枠
Flow Frame
Flow Hiveにいきなり分蜂捕獲群を投入するとトラブル発生します
Flow Frameを無視
7)和蜂に特有の禁じ手があります
急いでは事を仕損じる
急がば回れ
No full turn key system
©Hiroshi Miyazaki 2018
全面巣礎(巣脾)付き巣枠巣箱への捕獲群の収容も禁じ手です
100%逃去すると思ってください
重箱
簀子天板トップバー付き
巣枠
簀子天板平板
©Hiroshi Miyazaki 2018
7月以降は貯蜜は停滞または取り崩されます(九州)
年間平均気温:25.5℃(max.)-13.2℃(min.)年間降雨量:1343mm天敵居ない
30
20
10
℃
平均気温
1月 4月 8月 12月
East Lismore(Flow Hiveの故郷)は蜜蜂天国
熊本市月間平均最高最低気温
8)継箱のタイムリミットは6月中旬(私の界隈)です
蜜源減少産卵低下(猛暑)病気天敵
猛暑
流蜜
©Hiroshi Miyazaki 2018
9)将来に向かっては夏以降の蜜源の涵養が喫緊の課題です
場所: 家庭 花壇庭木生垣
公園
土手
荒れ地(耕作放棄地)
樹木
野草 毎年自生するもの雑草に負けないもの雑草抑制になるもの
秋の蜜源植物の植栽を増やしましょう
©Hiroshi Miyazaki 2018
• Win-Win (人にも蜂にも優しい)採蜜
巣を壊されるストレスに曝されない
3 Flow Hiveのメリット
採蜜作業巻き添え死がない(働き蜂、女王) 採蜜に起因する逃去、消滅
がない
保護、保全に寄与する
蜜蜂にとってのうれしさ
群れの状況(群勢、蜜源環境)に応じた採蜜をしてもらえる(採り過ぎ防止)
©Hiroshi Miyazaki 2018
採蜜手間:数日↓
30分新鮮(oxidation free)純粋(contamination free)
運用次第で単花蜜も
刺されるリスクがない
(面布も燻煙も要らない)
採蜜器材不要遠心分離機圧搾器など
蜜房から直接瓶詰め
Sugar content: 79
防疫
コロニー状態制御
High-end extra virgin honey
安全 高品質省力・時短省資金
実証された効果 期待できる効果
収量倍増
夏分蜂抑制
無駄巣抑制
アカリンダニ
スムシ
人にとってのうれしさ©Hiroshi Miyazaki 2018
樹脂巣枠(樹脂巣礎、樹脂巣)は齧れない→侵入トンネルが掘れないFlow Frame部には花粉がない→成長できない(日齢が進まない)
• スムシが湧き(繁殖し)にくい
• アカリンダニの群内感染が減る(可能性)
外勤活発→平均寿命短い→群内感染リスクが下がる
感染蜂気管内で孵化、成長、交尾して新宿主を求めて出てくるアカリンダニ♀の数が少なくなる
=
採蜜後のFlow Frame 6枚をそのまま8月~4月の間ポリ箱で室内保管したがスムシが湧かなかった
防疫©Hiroshi Miyazaki 2018
ご清聴有難うございましたThank you for your attention.