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目 次
日常生活の指導 スプーンやフォークを正しく持つための補助具 1
生単・遊び ジュースを飲む動物 2
国 語 アンパンマン型はめ 3
算 数 2種類の形の弁別 4
体 育 もとにもどってくる風船 5
自立活動 好きなものをみつけよう 何だろうボックス 6
生単・数学 ジュースの自動販売機 7
作業学習 陶芸班 作業手順書 8
作業学習 工芸班 軽い!丈夫!作りやすい! 組み立て仕切り 牛乳パックだよ!! 9
国 語 おむすびころりん 10
国 語 ローマ字サイコロ 11
美 術 ぬりえ 手本セット 12
産業技術コース キャスター台車 1号機 13
日常生活の指導 iPadを使った VOCA 14
作業学習 園芸班 土をスムーズにいれる教材 15
作業学習 園芸班 茎切り補助具 16
作業学習 ビニール班 ビニール班 出来高表 17
数 学 お買いものスマートボール 18
家 庭 後ろが見えるマシン 19
体 育 トランポリン見本動画集+遅延再生アプリの活用 20
小学部
高等部
中学部
スプーンやフォークを正しく持つための補助具
<ねらい>
スプーンやフォークを正しく持つ感覚を身につける
<領域・教科等>
知的障害教育部門 小学部 日常生活の指導
<効果>
〇鉛筆握りで正しく持つことができる
・補助具を使用することによって、スプーンやフォークを安定して持つことができた。
〇素材と長さを変える
・素材を硬いホースから徐々に柔らかいスポンジに変え、持ち手の長さも徐々に短くしていった。
・親指、人差し指、中指で正確に持ち、小指と薬指は曲がり安定するようになった。
〇補助具が無くても、鉛筆握りで正確に持てるようになってきている。
<材料>
・ケーブルタイ(細身タイプ)
・結束バンド(幅 3.6×長さ 100mm)
・細い散水ホース(内径 8.0mm)
・プールスティック(スポンジ)
<ポイント>
・ケーブルタイで付け外しするため、柄の太
さに関係なく簡単に取り付けできる。
・長さや硬さの違うものを何本か作っておく
・成長に合わせて徐々に持ち手の長さ、硬さ
を変えていく。
1
ジュースを飲む動物
<ねらい>
色水ジュースを作って動物に飲ませて遊んだり、色水ジュースが混ざる様子を見たりして楽しむ
<領域・教科等>
知的障害教育部門 小学部 生活単元学習、遊びの指導
<効果>
〇色水ジュースを飲ませて楽しむ
・色水ジュースを進んで作り、何度も繰り返し動物に飲ませて楽しむ児童の様子が見られた。
〇ホースを揺らして楽しむ
・自らホースを揺らして色水の流れる方向を変えたり、ホースを工夫して動かして下のバケツ
まで色水を流したりして楽しむ児童の様子が見られた。
<ポイント>
・親しみやすいキャラクターを用いる。
・色水の流れる様子が見えるように透明の
ホースを使う。
・ホースを操作して色水の流れる方向を変
えることができるようにする。
<材料>
・発砲スチロール板
・ペットボトル、透明ホース
・透明テープ
裏側
2
アンパンマン型はめ
<ねらい>
キャラクターの絵を見る、型はめを楽しむ
<領域・教科等>
知的障害教育部門 小学部 国語
<効果>
○見て楽しむ
・好きなキャラクターの絵を見て楽しむことができた。キャラクターの種類を増やしたため、
さらに楽しみが増えた。
○型はめをして楽しむ
・円形の型はめなので、はめる操作自体が容易だった。キャラクターの違いだけでなく、絵
の上下に気がついてはめていた。
・キャラクターの場所を変えることができ、その変化で飽きることなく楽しめた。
<ポイント>
・5個1セットで使う。(写真①)
・3セットつないで使う。(写真②)
・モノクロにすることで難易度が変化する。
・丸型の表裏を違うキャラクターにする。
・絵を変えるのはセロテープで OK。
<材料>
・カラーボード(白)
・ラミネートフィルム
・カラー印刷したキャラクター
①
②
3
2種類の形の弁別
<ねらい>
形の違いを見分けて、2種類の物を弁別できるようになる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 小学部 国語、算数
<効果>
・穴に落とし込む課題が好きな児童なので、意欲的に取り組むことができた。
・最初は、違う穴に何度も押し込もうとして、入らずにイライラしていたが、徐々に、もう一方の
穴に気付いて入れることができるようになった。繰り返す中で、見た目で判断して、正しい方に
入れることができるようになった。
<ポイント>
・弁別するビー玉とコインは、お互いにもう一方の穴には入らない大きさの物を使っている。
・箱や穴の色が左右で異なるので、穴が2種類あるということがわかりやすい。
・ビー玉やコインを入れた時に音が鳴るので、より楽しく取り組める。
<材料>
・空き箱
・厚紙
・色紙
・色テープ
・空き缶の蓋
・鈴
・ビー玉
・コイン
4
もとにもどってくる風船
<ねらい>
風船を追視して打つ
<領域・教科等>
知的障害教育部門 小学部 体育
<効果>
・目標物(キャラクター)を終点に貼ることや、風船に印をつけることで、風船を意識して打つこ
とができた。
・打った風船がゆっくり戻ってくるので、風船に注目したり繰り返し打ったりする児童の様子が
見られた。
<ポイント>
・ナイロンの編みひもを使用することで適度
な抵抗が生まれ、打った風船がゆっくり戻
ってくる。
・好きな高さに調整ができる。
<材料>
・風船
・ナイロンの編みひも
・留め具、リング
5
好きなものをみつけよう 何だろうボックス
<ねらい>
好きな物がどの箱に入っているのか、どのようにして箱を開けるのか思考しながら探す
<領域・教科等>
肢体不自由教育部門 小学部 自立活動
<効果>
・3つの箱の開け方を知り、取っ手を握って持ち上げたり、右横に移動させたり、手前に引っ張っ
たりすることができるようになった。
・好きな物に注目してどの箱に入っているか、その箱に近づいて箱を開け、嬉しそうに取り出す姿
が見られた。
<ポイント>
・箱の取っ手を持ち上げたり、手前に引っ
張ったり、箱を開ける向きを変える。
・マジックテープで引っ張る力加減を調整
できる。
<材料>
・段ボール箱 ・マジックテープ
・色画用紙 ・両面テープ
・取っ手の金具 ・ボンド
6
ジュースの自動販売機
<ねらい>
買い物学習、レクリエーション、文化祭の模擬店での利用
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 数学、生活単元学習
<効果>
・「ボタンを押すと缶が出る」というシンプルな因果関係であるため、すぐに使い方を理解する
ことができた。
・表示されるタブレットの画面や音に注目していた。
<ポイント>
・運びやすいように本体は上下で分かれる。
・タブレット端末が取り付けられるので出題
文や効果音、広告などを表示できる。
・ディスプレイを手軽に交換できる。
<材料>
・木材 ・アクリル板
・芯 ・タッチライト
正面 裏面
7
作業手順書
<ねらい>
生徒が完了報告をできるようになる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 作業学習(陶芸班)
<効果>
○区切りができる
・作業に区切りができ、報告を意識できる。
○誰もがわかる
・短い区切りごとに手順を確認できる。
・ユニバーサルデザインを意識した色彩設計がしてあり、色盲の場合でも視認しやすい。
<ポイント>
・ホワイトボードを分解し、出てきたスチー
ルのボードに A4用紙を貼り付けること
で、マグネットを付けられるようになって
いる。
<材料>
・ホワイトボード
・コピー用紙
・マグネット
8
手て
ろくろ、せっこう型がた
の
準備じゅんび
軽い!丈夫!作りやすい!組み立て仕切り 牛乳パックだよ!!
<ねらい>
・細かく紙をちぎる時に、大きさを視覚的に理解することができる
・毎時間、枠を自分で作ることで、手指先をしっかり見るためのウォーミングアップになる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 作業学習(工芸班)
《準備された牛乳パックを手に取り、静かに仕切りを組み立てます》
《組み立てた枠に、細く小さく牛乳パックをちぎり根気よく入れます》
<効果>
〇道具を作り上げる楽しさ
・自ら材料を準備し、製作することができる。
・手指の力加減に注意し、組み立てることができる。
〇紙ちぎりの楽しさ
・枠の大きさが自分のちぎった紙の大きさと比較しやすい。
・枠にちぎった紙が増えることで、ちぎった量が確認しやすい。
<ポイント>
・ちぎる紙の大きさが分か
るように、枠の大きさを
視野に入りやすい大きさ
にした。
・枠を自分で作り上げるこ
とで、一つ一つの枠の大
きさが確認しやすい。
<材料>・牛乳パック
9
おむすびころりん
<ねらい>
おじいさんとねずみのおはなしを表現するため、おにぎりをころがし穴に落とす体験をする
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 国語
<効果>
・文字を書くことや読むことが難しい生徒でも、物語の文章を実演し表現することで授業に進ん
で参加することができた。
・転がすおにぎりを生徒が作り、転がして穴に落とすことが楽しいと感じることができ、ニコニコ
と楽しい雰囲気の授業づくりを行うことができた。
<ポイント>
・軽く、持ち運べる。
・穴には緑の和紙を用い、柔らかい開き方がで
きる。
・どこからころがしても穴に落ちるように、穴
をあけている。
<材料>
・カラーボード ・模造紙
・養生テープ ・和紙
ころころころりん
すっとんとん
10
ローマ字サイコロ
<ねらい>
ローマ字をゲーム感覚で楽しみながら覚える
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 国語
<効果>
〇偶然にできた言葉を楽しむ
・交代でサイコロを振り、できた言葉が偶然知っている言葉になると、喜んだ。また日本語に
ないような変な言葉ができても楽しむことができた。
〇効率的に提示できる
・サイコロの面を変え、手軽に別の言葉にすることができ、提示しやすかった。
<ポイント>
・母音と子音のサイコロを分けて作
ることで、2つのサイコロで1字
の構成ができる。
・パソコンのキーボードに合わせ、
大文字にした。
<材料>
・方眼紙(正方形面のある空箱等)
・色画用紙
・両面テープ
例:YAMA (やま 山)
yam
11
ぬりえ 手本セット
<ねらい>
パーツを意識して色を塗り分ける
<領域・教科等>
知的障害教育部門 中学部 美術
<効果>
・シートをめくるだけの操作で、次に塗る場所や色が視覚的にわかるため、生徒が一人で手本を操
作しながら塗り進めることができた。色もパーツを意識して塗ることができるようになった。
<ポイント>
・ぬりえシートをめくり、重ねることで、
次に塗る場所、色がわかる。
<材料>
・着色したぬりえパーツ
・ラミネートシート
・リング
使用前 使用後
12
キャスター台車 1 号機
<ねらい>
搬出・搬入(復元)用キャスター、ワックスがけセット、などをまとめて楽々運搬できる
<領域・教科等>
産業技術コース 専門教科(ビルクリーニング)
<効果>
・ワックスがけ、復元作業が終わった後、女子生徒でも楽々道具類を運搬できるようになった。
※これは 1号機(試作機)なので、これから使いながら大きさや便利さを改良し、2号機、3 号
機と作っていく予定である。
<ポイント>
・清掃中、使用しない道具類はコン
パクトに収納しておけるので、通
行人の邪魔になりにくい。
<材料>
・材木
・キャスター
・塩ビパイプ など
13
iPad を使った VOCA
<ねらい>
生徒が、自分の操作により発される言葉を事前にわかって操作することにより、号令係等に意欲
を持って取り組むことができる
<領域・教科等>
肢体不自由教育部門 高等部 日常生活の指導
<材料>
iPad、タブレットページターナー(Bluetooth 接
続ペダルスイッチ)、ワブルスイッチ、フレキシ
ブルアーム、モニタ(接続機器含む)等
<効果>
・朝の会の当番が行う号令等の流れを画面付き(「Keynote」)で作成したことで、自分の操作に
より発される言葉を確認することができ、自ら意欲を持って操作することができた。
・下肢の強い力に対応するためビッグスイッチでフィッティングを行い、操作の確実性を上げる
ことができた。
<ポイント>
・ページターナーの使用により iPad の配置が自由に
なった。
・上肢よりも下肢の方がより随意的に動かすことが
できるため、足元にスイッチを配置した。
iPad
ワブルスイッチ
これら VOCA
の機能をまとめて
ワブルスイッチ
ひも
iPad とモニタ
ワブル スイッチ
ページ ターナー
大きめのパネルを取り
付けて面積アップ
随意的に
スイッチ!
ビッグスイッチ
14
土をスムーズにいれる教材
<ねらい>
黒ポットに土をこぼさず、素早く入れる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 作業学習(園芸班)
<効果>
・直接黒ポットに、土をいれるのが難しい生徒が、土をこぼさずスピーディーにいれることが
できた。
・教員の補助が減り、生徒一人でできる作業になり、生徒の意欲が高まった。
<ポイント>
・土をこぼさず、スピーディーに黒ポットに入れることができる。
・土が箱を滑り落ち、土の動きを確認しながら作業することができる。
<材料>
・ダンボール
・黒テープ
15
茎切り補助具
<ねらい>
植物の茎の長さを揃えて切ったり、短く切ったりすることができる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 作業学習(園芸班)
<効果>
・穴だけでは茎を入れるのに苦労していたが、漏斗状にすることですぐに茎を穴に入れること
ができていた。
・蓋を閉めることで下の茎に自然とはさみを向けていた。
・仕切りを違う高さにすることで、様々な植物に対応できた。上の仕切りに植物が当たるように
入れることで下の部分が安定し、切りやすくなった。
<ポイント>
・茎を穴に入れやすくするために、漏斗状の入
れ口にした。
・切ることに集中しやすいように、箱に蓋を付
けて、上の部分が隠れるようにした。
<材料>
・空き箱 ・クリアファイル
・セロハンテープ
16
ビニール班 出来高表
<ねらい>
その日の出来高や4月からの出来高を視覚的に確認することができる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 作業学習(ビニール班)
50 95 148 150 127 16167
13335 171 223 227
107
139102
156 204148
40
83103
50176 186
97106
81
130 5
8347
164
159
148
45
193
134
178
155
165
173
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
4月 5月 6月 7月 9月 10月
各月の出来高 10回目
9回目
8回目
7回目
6回目
5回目
4回目
3回目
2回目
1回目
264
9561079
608
12171020
<ポイント>
・生徒が、その日梱包した枚数を
入力すると、その日に折った枚
数や、その月の出来高のグラ
フ、各月の出来高のグラフ、こ
れまでの出来高を確認すること
ができる。
<効果>
・月毎の出来高を棒グラフで視覚的に示し、4月からの総枚数を確認することで達成感を持たせ
ることができた。
161227
148186
5
159 134
0
100
200
300
3日 5日 10日 17日 19日 26日 31日
10月の出来高
今日梱包した枚数 120 枚まだ梱包していない枚数 26 枚前回の残り 12 枚今日の出来高 134 枚10月の出来高 1020 枚
ビニール班 今日の出来高
17
お買いものスマートボ-ル
<ねらい>
1000円以上のお金を出すことができる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 数学
<効果>
〇お寿司屋さんになり、注文をとり、代金を支払うロールプレイができた。
○紙幣や硬貨の数を数量としてとらえることができる。
・位別に、仕切り、ビー玉を数えることにより、1000以上の数を理解することができた。
○ビー玉を転がして、スマートボールの様に楽しめた。
・スマートボールのように、楽しむことにより、大きな数も抵抗なくとらえることができた。
〇位取り表に、金額を記入しやすくなった。
<材料>
・木箱 ・釘
・ビー玉
<ポイント>
・ビー玉を転がし、位ごとに
数える。
・金種を見ながら、お金を出
す。
すしメニューカード
すし注文票
位取り表
18
後ろが見えるマシン
<ねらい>
三角巾やエプロンの紐結びの練習が主体的にできる
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 家庭(調理実習)
<効果>
・靴ひもなど見えるところの紐結びはできる生徒でも、手だけの感覚で行う後ろ結びは難しい。
できないことをできるだけ楽しく取り組める環境にしたいと考え設置したところ、機器などを
使用しているため、生徒は「特別な場所」として捉え、「できるようになりたい」という意識
が高まった。
・教師による示範や鏡を使用する方法よりも、主体的に練習しようとする様子が見られ、三角
巾等の紐結びが定着する生徒が増えた。
<ポイント>
・機器(タブレット端末、
AppleTV、テレビ)の設置を
工夫するだけで、毎回の準備が
容易にできるので、繰り返し練
習できる環境を整えられる。
<材料>
・タブレット端末
・テレビ
・Apple TV
・タブレット端末固定用アーム
・HDMI ケーブル等
タブレット端末
固定用アーム
タブレット端末
テレビ
AppleTV
<タブレット端末等設置の様子>
19
テレビ
iPad 端末
三脚
トランポリン見本動画集+遅延再生アプリの活用
<ねらい>
技の習得のため、自主的な動きの確認、動作の改善を促す
<領域・教科等>
知的障害教育部門 高等部 体育(アクティブタイム、部活動等)
<効果>
・待ち時間に自分の動きや、友達の動きを確認することができ、お互いに技の出来栄えを教えあ
う場面が増えた。
・練習できる環境(トランポリンの台数)が限られているなか、教師による示範の時間を減ら
すことができ、生徒の活動する時間をより確保することができた。
<ポイント>
・遅延再生アプリで任意の秒数
(1~180 秒で設定可能)遅
らせて再生することができ、
自分の練習した動きを即座に
見直すことができる。
・見本用の動画と遅延再生アプ
リを使うことで、活動時間以
外の待ち時間を有効に活用
し、主体的に技の出来栄えを
判断する環境を整える。
<材料>
・テレビ
・iPad等 IOS端末
・タブレット固定用アーム
・三脚
・HDMI ケーブル等
・はなまるフォーム(無料アプリ)
・Keynote(無料アプリ)
・見本用動画データ
(IPad 端末等設置の様子)
20