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Interstage Application Development Cycle Manager V10.0 カスタマイズガイド B1FW-5891-01Z0(00) 200810

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Interstage Application Development Cycle Manager V10.0

カスタマイズガイド

B1FW-5891-01Z0(00)2008年10月

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商標 Java およびすべての Java 関連の商標とロゴマーク

は、米国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vista は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその

他の国における登録商標または商標です。

そのほか本マニュアルに記載されている会社名および

製品名は、それぞれの所有者の商標または登録商標で

す。

Copyright © FUJITSU LIMITED 2008

他言語への翻訳を含め、富士通株式会社の書面による

事前の許可なしに、本マニュアルのいかなる部分もい

かなる形によっても複製することは禁じられていま

す。

[高度な安全性が要求される用途への使用について]

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業等の一般的用途を想定して

開発・設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動

飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療

用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求さ

れ、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う

用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう開発・設計・製造された

ものではありません。お客さまは本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなく

ハイセイフティ用途に使用しないでください。また、お客さまがハイセイフティ用途に

本製品を使用したことにより発生する、お客様または第三者からのいかなる請求または

損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

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本マニュアルについて

本マニュアルでは、Interstage Application Development Cycle Manager(以降、ADM と呼

びます)のコンポーネントをカスタマイズする方法について説明します。

本マニュアルの構成は、以下のとおりです。

タイトル 説明

1 章 デフォルト設定のカスタマイズ コンポーネントのデフォルト設定を必要に応じ

てカスタマイズする方法について説明します。

2 章 ADMのローカライズ 言語固有エントリが含まれている ADM のファ

イルと、これらのエントリの変換方法について

説明します。

3 章 SCM動作のカスタマイズ リポジトリ、SCM プロジェクトのデフォルト

設定をカスタマイズする方法について説明しま

す。

本マニュアルの対象読者

本マニュアルは、本製品のデフォルト動作の変更、機能拡張、または各国語へのローカラ

イズを担当するシステム管理者および開発者を対象にしています。

以下の内容に関する基本的な知識が必要です。

ADM とコンポーネント

Interstage Studio 開発環境

ソフトウェアのダイアログラベル、メッセージ、HTML ファイル、JSP

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表記法

本マニュアルでは、以下の表記法を使用しています。

「Add」 メニューオプションや XML ファイルのプロパティ名など、グラフィ

カルユーザーインターフェースの要素の名前は、かっこ(「 」)で

囲んで記します。

Init コマンド名などのシステム名と、キーボードから入力するテキスト

は、Courier フォントで記します。

<変数> 値を入力する必要がある変数は、山かっこ(< >)で囲んで記しま

す。

[オプション] オプションのアイテム(オプションのコマンドパラメーターなど)は

角かっこ([ ])で囲んで記します。

one | two いずれか 1 つを選択する項目は、縦棒(|)で区切って記します。

略語

本マニュアルでは、Interstage プロダクトとコンポーネントに以下の略語を使用します。

ADM Interstage Application Development Cycle Manager

SCM ソフトウェア構成管理(Software Configuration Management) コンポーネント

「Windows」という用語は、ADM がサポートするさまざまな Microsoft Windows オペレー

ティングシステムを指します。

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関連ドキュメント

本マニュアルに加えて、本製品に関する以下のドキュメントを利用できます。

「解説書」:概要、主要機能、および基本コンセプトについて説明したマニュアルで

す。

「インストールガイド」:インストールについて説明したマニュアルです。

「アンインストールガイド」:アンインストールについて説明したマニュアルです。

「ソフトウェア構成管理(SCM) ユーザーズガイド」:ソフトウェア構成管理

(SCM)コンポーネントをクライアントインターフェースから操作する方法を説明し

たオンラインマニュアルです。

「管理者ガイド」:管理者向けの操作について説明したマニュアルです。

「コマンドリファレンス」:コマンドラインインターフェースについて説明したマ

ニュアルです。

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目次

1 デフォルト設定のカスタマイズ .........................................................7

1.1 SCMのロールとオーソリティ .................................................................................. 8

1.2 SCMのリポジトリ設定 ............................................................................................. 9

1.3 SCMプロジェクトの設定 ....................................................................................... 10

1.4 SCMのコンフィグレーションステート ................................................................. 11

1.5 SCMのファイルタイプ定義.................................................................................... 12

2 ADMのローカライズ ........................................................................15

2.1 言語固有ファイル ................................................................................................... 15 2.1.1 プロパティ情報....................................................................................................... 15 2.1.2 プラグインプロパティ............................................................................................ 15 2.1.3 メッセージプロパティ............................................................................................ 16 2.1.4 オンラインヘルプ ................................................................................................... 16 2.1.5 レポートスタイルシートと翻訳ファイル............................................................... 17 2.1.6 Webインターフェース............................................................................................ 17

2.2 言語固有ファイルの使用方法................................................................................. 18 2.2.1 プロパティファイル ............................................................................................... 18 2.2.2 オンラインヘルプ ................................................................................................... 18 2.2.3 レポートスタイルシートと翻訳ファイル............................................................... 18 2.2.4 Webインターフェース............................................................................................ 19

3 SCM動作のカスタマイズ .................................................................20

3.1 はじめに ................................................................................................................. 20

3.2 クライアントインターフェースのプロパティ ....................................................... 20 3.2.1 選択可能なリポジトリ............................................................................................ 20 3.2.2 無通信状態のリポジトリ接続 ................................................................................. 21 3.2.3 部分チェックアウト ............................................................................................... 21 3.2.4 閲覧不可のリリースの割り当て ............................................................................. 21 3.2.5 リンク済みリリース ............................................................................................... 22 3.2.6 フォルダーデコレーション..................................................................................... 22 3.2.7 カスタマイズラベルデコレーション ...................................................................... 23

3.3 クライアント固有のプロパティ ............................................................................. 23 3.3.1 ローカルメール設定 ............................................................................................... 24 3.3.2 改行文字.................................................................................................................. 24

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1 デフォルト設定のカスタマイズ

この章では、以下のデフォルト設定をカスタマイズする方法について説明します。

ユーザーのロールとオーソリティ

リポジトリの作成時に適用される設定

SCM プロジェクトの作成時に適用される設定

新規 SCM プロジェクトに定義されるコンフィグレーションステート

新規 SCM プロジェクトに適用されるファイルタイプ定義

デフォルト設定ファイルのフォルダー

デフォルト値はすべて、以下で詳しく説明する XML ファイルで定義されています。これ

らの XML ファイルは、SCM のリポジトリやプロジェクトの作成時に設定を適用するため

に、使用するインターフェースに対応した以下のフォルダーに保存する必要があります。

クライアントインターフェース:

<ADM のインストールフォルダー>¥eclipse¥plugins ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.core_<バージョン>¥templates

コマンドラインインターフェース:

<ADM のインストールフォルダー>¥commandline¥templates¥SCM

Web インターフェースおよびリモートインターフェース:

<Interstage Application Server のインストールフォルダー> ¥J2EE¥var¥deployment¥ijserver¥iscm<バージョン>¥apps ¥iscm<バージョン>.war¥templates

インストール完了後、これらのフォルダーに、ADM コンポーネントのデフォルト値を定

義するすべての XML ファイルが保存されます。

デフォルト設定ファイルの使用方法

オリジナルファイルは、新バージョンの ADM のインストール時に上書きされるため、オ

リジナルファイルの設定を直接変更しないでください。デフォルト設定をカスタマイズす

る場合は、以下の名前の XML ファイルを作成し、同じフォルダーに保存します。

<オリジナルファイル名>_customized.xml

<オリジナルファイル名>は、ADM によって提供される XML ファイルの名前です。

XML ファイルの設定は、新しいリポジトリまたはプロジェクトの作成時など、必要に応じ

て読み込まれます。<オリジナルファイル名>_customized.xml ファイルが存在する場

合は、このファイルが設定ファイルとして読み込まれます。このファイルが存在しない場

合は、<オリジナルファイル名>.xml ファイルが読み込まれます。

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1.1 SCMのロールとオーソリティ リポジトリまたは SCM プロジェクトを作成すると、以下のファイルからロールとオーソ

リティの初期設定が読み込まれ、リポジトリと一緒に保存されます。

roles_ja.xml

このファイルには、ロールおよびロールに割り当てられたオーソリティが定義されていま

す。SCM では、ユーザーとロールの割り当て定義にもこのファイルを使用できます。

デフォルトのロールを変更するには、roles_ja_customized.xml ファイルを直接編集

します。または、リポジトリまたは SCM プロジェクトからロール定義をエクスポートし、

結果を roles_ja_customized.xml ファイルにコピーします。

XML の構文と内容

xml ファイルの構文と内容は、以下のとおりです。

<!ELEMENT role> <!ATTLIST role name CDATA #REQUIRED default CDATA #IMPLIED >

name – ロールの固有名

default – 「1」に設定すると、デフォルトのロールとして定義され、明示的なロール

が指定されていないすべてのユーザーに自動的に割り当てられます。指定しない場合

は、「0」に設定されます。

<!ELEMENT authority> <!ATTLIST authority name CDATA #REQUIRED >

name – ロールに割り当てるオーソリティの名前。使用可能なすべてのオーソリティ

を取得するには、コマンドラインインターフェースを使用します。他の方法として、

プロジェクトでロールにすべてのオーソリティを定義し、このロールを XML ファイ

ルにエクスポートすることもできます。

<!ELEMENT user> <!ATTLIST user name CDATA #REQUIRED >

name – ロールを割り当てるユーザーの ID

<!ELEMENT assignedrole> <!ATTLIST assignedrole name CDATA #REQUIRED >

name – ユーザーに割り当てるロールの名前

<roles> <role name="開発者"> <authority name="ACTION_RES_COMMIT"/> <authority name="ACTION_RES_UPDATE"/> <authority name="ACTION_RES_COMMIT_OVR"/>

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<authority name="ACTION_RES_UPDATE_OVR"/> <authority name="ACTION_RES_REGISTER"/> <authority name="ACTION_RES_CHECK_OUT"/> <authority name="ACTION_CFG_SNAPSHOT"/> <authority name="ACTION_RES_MARKADMERGED"/> <authority name="ACTION_RES_COMPARE"/> <authority name="ACTION_RES_NOTIFICATIONS"/> <authority name="ACTION_RES_LOCK"/> </role> <user name="SERVER1¥UserA"> <assignedrole name="開発者"/> </user> </roles>

1.2 SCMのリポジトリ設定 SCM でリポジトリを作成すると、以下のファイルで定義されているデフォルト設定が適

用されます。

datastore.xml

XML の構文と内容

XML ファイルの構文と内容は、以下のとおりです。

<!ELEMENT settings property*> <!ELEMENT property EMPTY> <!ATTLIST property name CDATA #REQUIRED value CDATA #REQUIRED >

name – プロパティの名前

value – プロパティの値

以下のプロパティがサポートされます。

mail.enabled – 「1」に設定すると、通知メールの送信が有効になります(デフォル

ト:「0」)。

mail.host – 使用する SMTP サーバの名前(デフォルト:設定なし)。

mail.sender – 電子メールの送信ユーザーの名前(デフォルト:「SCM.Mailer」)。

mail.senderpwd – SMTP サーバから要求された場合のユーザーパスワード(デフォ

ルト:設定なし)。

project.creationRestriction – 「1」に設定すると、新規プロジェクトの作成がリポ

ジトリ管理者に制限されます(デフォルト:「0」)。

deltastorage.enabled – 「1」に設定すると、ファイルバージョンの差分管理が有効

になります。ただし、この機能にはいくつかのデメリットがあるため、最新のバー

ジョンでは推奨されていません。詳しくは「管理者ガイド」を参照してください(デ

フォルト:「0」)。

readaccesslogging.enabled – 「1」に設定すると、ファイルアクセスが成功した場

合を含むすべてのファイル読み込みが、ログファイルに記録されます。ただし、この

機能を有効にすると、パフォーマンスが低下する場合があります。また、ログファイ

ルに必要なディスク容量が増加することに注意してください(デフォルト:「0」)。

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<settings> <property name="mail.enabled" value="1" /> <property name="mail.host" value="smtpserver1" /> <property name="mail.sender" value="SCM.Mailer" /> <property name="mail.senderpwd" value="12345" /> <property name="project.creationRestriction" value="0" /> <property name="deltastorage.enabled" value="0" /> <property name="readaccesslogging.enabled" value="0" /> </settings>

1.3 SCMプロジェクトの設定 SCM プロジェクトを作成すると、以下のファイルで定義されているデフォルト設定が適

用され、プロジェクトと一緒にリポジトリに保存されます。

project.xml

このファイルには、SCM プロジェクトの基本プロパティのデフォルト設定と、「バー

ジョン管理に追加」アクションで無視するリソースの名前パターンが定義されています。

XML の構文と内容

XML ファイルの構文と内容は、以下のとおりです。

<!ELEMENT project property*> <!ELEMENT property EMPTY> <!ATTLIST property name CDATA #REQUIRED value CDATA #REQUIRED >

name – プロパティの名前

value – プロパティの値

以下のプロパティがサポートされます。

taskcontrolled.enabled – ADM V10.0 では使用しません。常に「0」に設定してくだ

さい(デフォルト:「0」)。

adminrolecheck.enabled – 「1」に設定すると、リポジトリ管理者のロールチェッ

クが有効になります(デフォルト:「0」)。

monitoringrequired.enabled – 「1」に設定すると、ローカルリソースの変更の監視

が強制実行されます(デフォルト:「0」)。

<!ELEMENT project ignoredresource*> <!ELEMENT ignoredresource EMPTY> <!ATTLIST ignoredresource pattern CDATA #REQUIRED >

pattern – 「バージョン管理に追加」アクションで無視するリソースを指定する名前

パターン。ワイルドカード(「*」、「?」)も使用できます。

<project> <property name="taskcontrolled.enabled" value="0"/>

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<property name="adminrolecheck.enabled" value="0"/> <property name="monitoringrequired.enabled" value="1"/> <ignoredresource pattern="*.obj"/> <ignoredresource pattern="*.tmp"/> <ignoredresource pattern="*.class"/> <ignoredresource pattern="*~"/> <ignoredresource pattern="*.bak"/> <ignoredresource pattern="Debug"/> </project>

1.4 SCMのコンフィグレーションステート SCM プロジェクトを作成すると、以下のファイルからコンフィグレーションステートの

初期設定が読み込まれ、プロジェクトと一緒にリポジトリに保存されます。

states_ja.xml

デフォルトのコンフィグレーションステートを変更するには、

states_ja_customized.xml ファイルを直接編集します。または、既存プロジェクト

のステート定義をエクスポートして、結果を states_ja_customized.xml ファイルに

コピーすることもできます。

XML の構文と内容

XML ファイルの構文と内容は、以下のとおりです。

<!ELEMENT states cfgstate*> <!ELEMENT cfgstate EMPTY> <!ATTLIST cfgstate name CDATA #REQUIRED type CDATA #IMPLIED unique CDATA #IMPLIED >

name – ステートの固有名

type – このステートで示す SCM システムステートの識別名(デフォルト:設定な

し)。以下のシステムステートおよび識別名が使用できます。 I – 初期(開発中)ステート(in development) R – リリース済みステート(released) A – アーカイブ済みステート(archived)

unique – 「1」に設定すると、ステートは「一意」として定義されます(デフォル

ト:「0」)。このステートは、一度にリリース内の 1 つのコンフィグレーションだ

けに設定できます。システムステートの unique プロパティは変更できません。

<states> <cfgstate name="in development" type="I"/> <cfgstate name="released" type="R"/> <cfgstate name="archived" type="A"/> <cfgstate name="qa" unique="1"/> <cfgstate name="userstate1" unique="0"/> <cfgstate name="userstate2" unique="0"/> </states>

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1.5 SCMのファイルタイプ定義 SCM プロジェクトを作成すると、以下のファイルからファイルタイプ定義の初期設定が

読み込まれ、プロジェクトと一緒にリポジトリに保存されます。

filetypes.xml

ファイルタイプ定義では、SCM でテキストファイルとして処理するファイルを指定しま

す。テキストファイルは自動的にマージでき、スキャンしてファイル内の統計情報を含む

レポートを作成できます。ファイルタイプ定義には、対象ファイルの名前パターンと、

ソースコードではなくコメントとして処理するテキストの仕様が含まれます。

デフォルトのファイルタイプ定義を変更するには、filetypes_customized.xml ファ

イルを直接編集します。または、既存プロジェクトのファイルタイプ定義をエクスポート

して、結果を filetypes_customized.xml ファイルにコピーすることもできます。

XML の構文と内容

XML ファイルの構文と内容は、以下のとおりです。

<!ELEMENT filetypes filetype> <!ELEMENT filetype type*> <!ELEMENT type extension* comment* subtype* area param*> <!ATTLIST type name CDATA #IMPLIED >

name – ファイルタイプ定義の固有名。ファイルタイプが、別のファイルタイプ定義

のサブタイプとして参照される場合にのみ必要です。

<!ELEMENT extension> <!ATTLIST extension pattern CDATA #REQUIRED >

pattern – ファイルタイプの対象ファイルを指定する名前パターン。ワイルドカード

(「*」、「?」)も使用できます。ファイルタイプには、一意の拡張子を関連付ける

必要があります。

<!ELEMENT comment> <!ATTLIST comment type CDATA #REQUIRED begin CDATA #IMPLIED end CDATA #IMPLIED char CDATA #IMPLIED indicatorcolumn CDATA #IMPLIED match CDATA #IMPLIED >

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type – この要素によって記述されるコメントのタイプ。以下のコメントタイプが使用

できます。

line – 1 行コメント。シーケンスの開始(begin)から行末までのすべての文字が

コメントとして処理されます。

section – セクションコメント。シーケンスの開始(begin)からシーケンスの終

了(end)までのすべての文字がコメントとして処理されます。

column – 列コメント。indicatorcolumn の文字があらかじめ定義されているコメ

ント文字(char)である場合、行全体がコメントとして処理されます。

begin – コメントの開始を示す 1 つ以上の文字(line および section コメントタイプ

に使用します)。

end – コメントの終了を示す 1 つ以上の文字(section コメントタイプに使用しま

す)。

char – コメント文字として処理する文字のカンマ区切りリスト(column コメントタ

イプに使用します)。

indicatorcolumn – char で定義したコメント文字を調べる列番号(1 から開始)

(column コメントタイプに使用します)。

match – 指定の文字シーケンスを行内でどのように検出するかを定義します(line お

よび section (begin)コメントタイプに使用します)。以下の値が指定できます。

all – 指定したシーケンスは他の文字と連続していても構いません(デフォルト)。

wholeword – 指定したシーケンスの前後に空白文字(スペース、タブ、改行、行

末)が挿入されている必要があります。

<!ELEMENT subtype> <!ATTLIST subtype name CDATA #REQUIRED begin CDATA #IMPLIED end CDATA #IMPLIED match CDATA #IMPLIED >

name – このサブタイプによって記述されるファイルタイプの名前

begin – サブタイプの開始を示す文字シーケンス(JSP 内の JAVA など)

end – サブタイプの終了を示す文字シーケンス

match – 指定の文字シーケンスを行内でどのように検出するかを定義します。以下の

値を指定できます。

all – 指定したシーケンスは他の文字と連続していても構いません(デフォルト)。

wholeword – 指定したシーケンスの前後に空白文字(スペース、タブ、改行、行

末)が挿入されている必要があります。

<!ELEMENT area> <!ATTLIST area startcolumn CDATA #IMPLIED endcolumn CDATA #IMPLIED >

startcolum – ファイル内の各行で、対象とする最初の列番号(1 から開始)(7 列目

から COBOL 開始など)

endcolumn – ファイル内の各行で、対象とする最後の列番号(1 から開始)(72 列

目で COBOL 終了など)

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<!ELEMENT param> <!ATTLIST param name CDATA #REQUIRED value CDATA #IMPLIED >

name – ファイルタイプのパラメーター名

value – パラメーターの値

以下のパラメーターがサポートされます。

linecommentbeforestartcolumn – 開始列の前に行コメントが存在するかどうかを定

義します(COBOL のフリーフォーマットなど)。値は、「true」(デフォルト)ま

たは「false」です。

<filetypes> <type name="java"> <extension pattern="*.java"/> <comment type="section" begin="/*" end="*/"/> <comment type="line" begin="//"/> </type> <type name="jsp"> <extension pattern="*.jsp"/> <comment type="section" begin="&lt;%--" end="--%&gt;"/> <comment type="section" begin="&lt;!--" end="--&gt;"/> <subtype name="java" begin="&lt;%=" end="%&gt;"/> </type> <type name="cobol"> <extension pattern="*.cbl"/> <extension pattern="*.cobol"/> <area startcolumn="7" endcolumn="72" /> <param name="linecommentbeforestartcolumn" value="true" /> <comment type="column" char="*,/" indicatorcolumn="7"/> <comment type="line" begin="*>"/> </type> </filetypes>

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2 ADMのローカライズ

この章では、ADM の言語固有部分を、各国語に翻訳してローカライズする方法について

説明します。デフォルトでは、ADM は日本語で利用できます。

2.1 言語固有ファイル メッセージ、メニュー、ダイアログラベルなどの ADM クライアントインターフェースの

言語固有部分は、すべて以下のいずれかのテキストファイルにより、対応するプラグイン

フォルダーに保存されます。

about.properties:このファイルは、各プラグインフォルダーに保存されます。

plugin.properties:このファイルは、各プラグインフォルダーに保存されます。

messages.properties:これらのファイルは、プラグインフォルダーの Java アー

カイブ(.jar ファイル)に保存されます。ADM Web アプリケーションは、Web イ

ンターフェースおよびリモートモード接続用に同じアーカイブを使用します。アプリ

ケーションサーバの Java アーカイブは、関連 Web アプリケーション配置フォルダー

の WEB-INF¥lib フォルダーに保存されます。

オンラインヘルプファイル、レポートスタイルシート、Web インターフェースの JSPファイルもまた、ローカライズの対象ファイルとなります。

2.1.1 プロパティ情報

以下の about.properties ファイルが、各プラグインフォルダーに存在します。

<ADMのインストールフォルダー>¥eclipse¥pluginsフォルダー下: - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.admin_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.core_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.cvsexport_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.prodmgmnt_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.ui_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.asm.core_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.asm.core.ui_<バージョン>¥about.properties - ¥com.fujitsu.asm.persistence_<バージョン>¥about.properties

2.1.2 プラグインプロパティ

以下の plugin.properties ファイルが、各プラグインフォルダーに存在します。

<ADM のインストールフォルダー>¥eclipse¥plugins フォルダー下: - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.admin_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.core_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.cvsexport_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.prodmgmnt_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.ui_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.asm.core.ui_<バージョン>¥plugin.properties - ¥com.fujitsu.asm.persistence_<バージョン>¥plugin.properties

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2.1.3 メッセージプロパティ

以下の messages.properties ファイルが、各.jar ファイルに存在します。

コア – core.jar, coreui.jar, persistence.jar, rcpui.jar:

com¥fujitsu¥asm¥core¥cmdline¥messages.properties com¥fujitsu¥asm¥core¥i18n¥messages.properties com¥fujitsu¥asm¥core¥ui¥i18n¥messages.properties com¥fujitsu¥asm¥persistence¥ui¥i18n¥messages.properties

検索インデクサ – indexer.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥scm¥search¥indexer¥messages.properties

SCM コア – enascm.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥scm¥messages.properties com¥fujitsu¥enabler¥scm¥navig¥messages.properties com¥fujitsu¥enabler¥scm¥cmdlineif¥messages.properties com¥fujitsu¥enabler¥scm¥reporting¥messages.properties

SCM Web インターフェース – enascmweb.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥scm¥webif¥messages.properties

SCM クライアント – enascmui.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥ui¥messages.properties

SCM プロダクト管理 – escm_prodmgmnt.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥prodmgmnt¥messages.properties

SCM 管理 – escm_admin.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥admin¥messages.properties

SCM 移行 – escmmigration.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥Migration¥messages.properties

SCM CVS 移行 – escmcvsmigration.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥cvsexport¥messages.properties

SCM VSS 移行 – escmvssexport.jar:

com¥fujitsu¥enabler¥eclipse¥scm¥vssexport¥messages.properties

2.1.4 オンラインヘルプ

ADM クライアントインターフェースのオンラインヘルプは、別のプラグインで提供され

ます。言語固有テキストは、対応するプラグインフォルダーのファイルに HTML 形式また

は XML 形式で保存されています。

com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.doc_<バージョン>フォルダー下: - doc.zip - plugin.properties - toc.xml - contexts.xml

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- tutorialsExtensionContent32.xml - ¥cheatsheets¥*.xml

2.1.5 レポートスタイルシートと翻訳ファイル

コンポーネント固有レポートの出力に使用されるデフォルトのスタイルシート(.xslファイル)および翻訳ファイル(phrasebook.xml)は、使用するインターフェースに

応じて、以下のフォルダーに保存されます。

クライアントインターフェース(クライアント/サーバアクセスモードおよびリモー

トアクセスモード):

<ADM のインストールフォルダー>¥eclipse¥plugins ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.core_<バージョン>¥templates

コマンドラインインターフェース(クライアント/サーバアクセスモード):

<ADM のインストールフォルダー>¥commandline¥templates¥SCM

SCM コマンドラインインターフェースの Web インターフェースおよびリモートアク

セスモード:

<Interstage Application Server のインストールフォルダー> ¥J2EE¥var¥deployment¥ijserver¥iscm<バージョン>¥apps ¥iscm<バージョン>.war¥templates

2.1.6 Webインターフェース

SCM の Web インターフェース用 JSP(.jsp ファイル)およびスタイルシート(.cssファイル)は、アプリケーションサーバ上の対応する Web アプリケーション配置フォル

ダーの web フォルダーに保存されます。

<Interstage Application Server のインストールフォルダー> ¥J2EE¥var¥deployment¥ijserver¥iscm<バージョン>¥apps ¥iscm<バージョン>.war¥web

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2.2 言語固有ファイルの使用方法 以下の項目では、言語固有ファイルの使用方法について説明します。

2.2.1 プロパティファイル

about.properties、fragment.properties、plugin.properties、messages.properties の各ファイルには、以下の構文のキーと値のペアが含まれてい

ます。

キー = 値

値の部分を変更し、必要な言語に翻訳します。ただし、キーは絶対に変更しないでくださ

い。

オリジナルファイルを直接変更すると、ADM が正しく動作しなくなったときに、元に戻

せなくなる危険性があります。また、新しいバージョンの ADM をインストールしたとき

に、設定ファイルが上書きされる場合があります。そのため、プロパティファイルをカス

タマイズする場合は、以下の名前の.properties ファイルを作成し、同じフォルダーに

保存します。

<名前>_<言語>.properties

plugin_ja.properties messages_de.properties

新しい言語固有ファイルを使用するには、ADM クライアントを再起動します。各イン

ターフェースに特定の言語を設定する方法については、「管理者ガイド」を参照してくだ

さい。

2.2.2 オンラインヘルプ

特定の言語用のオンラインヘルプを作成するには、*.html、*.htm、*.xml ファイルの

テキストを対応する言語に翻訳します。HTML または XML のタグ、パス、ファイル名は

変更しないでください。

オリジナルファイルを直接変更すると、ADM が正しく動作しなくなったときに、元に戻

せなくなる危険性があります。また、新しいバージョンの ADM をインストールしたとき

に、設定ファイルが上書きされる場合があります。そのため、オンラインヘルプファイル

をカスタマイズする場合は、以下のように、必要な言語に対応するフォルダーを新しく作

成して使用します。

ADM クライアントインターフェースでは、複数の言語のオンラインヘルプを並行して作

成し、保持できます。そのためには、オリジナルのプラグインフォルダーに、nl¥de また

は nl¥ja などの nl¥<言語>フォルダーを作成します。翻訳したファイルを、オリジナル

のプラグインフォルダーと同じファイル名および構造で、このフォルダーにコピーします。

例については、以下のフォルダーにある nl¥ja(日本語)フォルダーを参照してください。

<ADM のインストールフォルダー>¥eclipse¥plugins ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.doc_<バージョン>¥nl¥ja

ADM クライアントインターフェースでは、起動時に設定されていた言語でオンラインヘ

ルプが表示されます。クライアントインターフェースに特定の言語を設定する方法につい

ては、「管理者ガイド」を参照してください。

2.2.3 レポートスタイルシートと翻訳ファイル

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レポートの生成には、独自のスタイルシートや翻訳ファイルを使用するか、または ADMで提供されているファイルを必要に応じて変更します。

オリジナルファイルを直接変更すると、ADM が正しく動作しなくなったときに、元に戻

せなくなる危険性があります。また、新しいバージョンの ADM をインストールしたとき

に、設定ファイルが上書きされる場合があります。そのため、レポートスタイルシートや

翻訳ファイルをカスタマイズする場合は、新しい名前のファイルを作成して使用してくだ

さい。

SCM のレポート生成に使用するスタイルシートと翻訳ファイルは、以下のように指定し

ます。

クライアントインターフェース:ワークベンチの設定を変更します(Interstage Studio のメニューから「ウィンドウ」>「設定」を選択して、「チーム」>「SCM」

ページを開く)。

コマンドラインインターフェース:特定のレポートを生成するコマンドを使用し、ス

タイルシートおよび翻訳ファイルを指定します。

2.2.4 Webインターフェース

SCM の Web インターフェースの JSP ファイルでは、必要に応じて、イメージやロゴを変

更できます。JSP のロジックまたは構造は絶対に変更しないでください。

スタイルシート(.css ファイル)では、Web インターフェースの画面表示を変更できま

す。

オリジナルファイルを直接変更すると、ADM が正しく動作しなくなったときに、元に戻

せなくなる危険性があります。また、新しいバージョンの ADM をインストールしたとき

に、設定ファイルが上書きされる場合があります。そのため、JSP またはスタイルシート

を変更する前に、オリジナルファイルのバックアップを作成してください。また、変更後

のファイルもすべて、バックアップを作成することをお勧めします。

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3 SCM動作のカスタマイズ

この章では、SCM の動作をカスタマイズする方法について説明します。

3.1 はじめに SCM には、いくつかのコンフィグレーションファイルがあり、SCM と SCM のグラフィ

カルユーザーインターフェースのデフォルト動作に影響するプロパティが定義されていま

す。これらのプロパティは、個々の要件に合致するように変更することができます。

3.2 クライアントインターフェースのプロパティ 以降のセクションでは、SCM クライアントインターフェースの動作に反映される、変更

可能なプロパティについて説明します。

これらのプロパティは XML ファイルで定義されています。この XML ファイルは、ADMのインストールフォルダーにある、以下のフォルダーで利用できる状態にしておく必要が

あります。

plugins¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm_<バージョン>

SCM のデフォルト設定は、このフォルダーの以下のファイルで定義されています。

settings.xml

このファイルの設定を直接変更しないでください。このファイルは、新バージョンの

SCM のインストール時に上書きされます。このファイルを同じフォルダーにコピーして

以下のファイルを作成し、必要に応じて、その新しいファイルの設定を変更します。

settings_customized.xml

この設定は、クライアントインターフェースの起動時に 1 回だけ読み込まれます。SCMは最初に、settings_customized.xml ファイルの読み込みを試みます。このファイル

が存在しない場合、settings.xml ファイルが読み込まれます。

3.2.1 選択可能なリポジトリ

プロパティ名: repositories_selectable

入力可能値: true または false

デフォルト値: true

説明:

セキュリティ対策上、特定のサーバにあるすべてのリポジトリの表示機能を無効にする必

要がある場合があります。「false」に設定すると、すべてのリポジトリ選択リストが非表

示になるので、ユーザーはアクセスするリポジトリの名前を正確に知っている必要があり

ます。

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3.2.2 無通信状態のリポジトリ接続

プロパティ名: idleSecondsBeforeDBConnCut

入力可能値: 0~<MAX_INT>

デフォルト値: 900

説明:

SCM クライアントインターフェースは自動リポジトリ接続管理コンポーネントを提供し

ています。このコンポーネントは指定された時間に使用されなかったリポジトリの接続を

自動的に終了したり、開始したりするために使用されます。

このプロパティでは、無通信状態の接続を切断するまでの秒数を定義します。「0」を指

定すると、無通信状態の接続は自動的には切断されません。

3.2.3 部分チェックアウト

プロパティ名: pc

入力可能値: true または false

デフォルト値: true

説明:

SCM では、親フォルダーと一緒に、または親フォルダーなしで、コンフィグレーション

の下位構造をチェックアウトできます(部分チェックアウト)。このプロパティでは、部

分チェックアウトをサポートするかどうかを定義します。「false」に設定すると、部分

チェックアウトはサポートされません。

3.2.4 閲覧不可のリリースの割り当て

プロパティ名: ur

入力可能値: true または false

デフォルト値: true

説明:

リンク済みリリースは、「閲覧可能」にできます。閲覧可能なリリースはリポジトリ内に

存在し、他のリリースと同様にたどることができます。「閲覧不可」として定義されてい

るリリースは、通常、リポジトリに存在しません。

このプロパティでは、閲覧不可のリリースをプロジェクトまたはプロダクトに割り当てる

かどうかを定義します。「false」に設定すると、閲覧不可のリリースの割り当ては無効に

なります。

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3.2.5 リンク済みリリース

プロパティ名: ps

入力可能値: true または false

デフォルト値: true

説明:

異なるプロジェクトのリリースを関連付けできます。リリースをリンクすることにより、

依存関係をモデル化して SCM に保存し、ドキュメント制作などに利用できます。SCM プ

ロダクト管理機能は、技術的な基盤としてリンク済みリリースを使用します。

このプロパティを「false」に設定すると、プロジェクトのリンク済みリリースを作成でき

ません。つまり、リンク済みリリースの割り当てはプロダクトリリースでのみ許可され、

プロジェクトリリースでは許可されません。

3.2.6 フォルダーデコレーション

プロパティ名: folder_decoration

入力可能値: true または false

デフォルト値: true

説明:

フォルダーデコレーションでは、フォルダーのラベルやアイコンに追加情報を表示できま

す。「false」に設定すると、Interstage Studio のフォルダーデコレーション(「>」)は

省略されます。これにより、CPU 使用率を軽減できます。

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3.2.7 カスタマイズラベルデコレーション

プロパティ名: decoration_extension

入力可能値: true または false

デフォルト値: false

説明:

「true」に設定すると、ナビゲーションツリーで、カスタマイズラベルデコレーション用

の SCM 拡張ポイントが有効になります。この拡張ポイントにより、SCM 固有エンティ

ティのテキスト表示とグラフィック表示で、ユーザー定義拡張がサポートされます。ただ

し、このプロパティを有効にすると、ナビゲーションの速度が低下することがあります。

そのため、このプロパティはデフォルトでは無効です。

3.3 クライアント固有のプロパティ 以降のセクションでは、SCM コア機能の動作に影響する、修正可能なクライアント固有

のプロパティについて説明します。

これらのプロパティは、XML ファイルで定義されています。この XML ファイルは、使用

するインターフェースに応じて、各 SCM クライアントの以下のいずれかのフォルダーで

使用できる必要があります。

クライアントインターフェース:

<ADM のインストールフォルダー>¥eclipse¥plugins ¥com.fujitsu.enabler.eclipse.scm.core_<バージョン>

コマンドラインインターフェース:

<ADM のインストールフォルダー>¥commandline

Web インターフェースおよびリモートモード:

<Interstage Application Server のインストールフォルダー> ¥J2EE¥var¥deployment¥ijserver¥iscm<バージョン>¥apps ¥iscm<バージョン>.war¥WEB-INF

SCM のデフォルト設定は、このフォルダーの以下のファイルで定義されています。

appsettings.xml

このファイルの設定を直接変更しないでください。このファイルは、新バージョンの

SCM のインストール時に上書きされます。このファイルを同じフォルダーにコピーして

以下のファイルを作成し、必要に応じて、その新しいファイルの設定を変更します。

appsettings_customized.xml

この設定は、SCM インターフェースまたはアプリケーションの起動時に 1 回だけ読み込

まれます。例えば、SCM クライアントインターフェースの起動時、またはコマンドライ

ンインターフェースでのコマンドの起動時です。SCM は最初に、

appsettings_customized.xml ファイルの読み込みを試みます。このファイルが存在

しない場合、appsettings.xml ファイルが読み込まれます。

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3.3.1 ローカルメール設定

プロパティ名: mail.host、mail.sender、mail.senderpwd

入力可能値: 文字列値

デフォルト値: なし

説明:

これらのプロパティに値を指定すると、リポジトリの対応するメール設定が上書きされま

す。

3.3.2 改行文字

プロパティ名: character.linebreak

入力可能値: 文字列値

デフォルト値: ¶ 文字

説明:

このプロパティは、コミットコメントを 1 行で表示する必要がある場合、コミットコメン

ト内で改行を表すテキストを定義します。