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LAN9252
2/3 ポート EtherCAT® スレーブ コントローラ、Ethernet PHY 内蔵
注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください。 新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います。
特長
• 2/3 ポート EtherCAT スレーブ コントローラ、3 つのFMMU (Fieldbus Memory Management Unit)と 4つのSyncManager を内蔵
• ほとんどの8/16ビット組み込みコントローラおよび8/16 ビットバスに対応した 32 ビット組み込みコントローラと接続可能
• HP Auto-MDIXをサポートしたEthernet PHYを内蔵• Wake-on-LAN (WoL) をサポート• マスタからアドレス指定されるまでシステムをスリープさせる低消費電力モード
• ケーブル診断をサポート• 1.8 ~ 3.3 V 可変電圧 I/O• 1.2 V レギュレータを内蔵し、3.3 V 単電源で動作可能• 少ピンの小型パッケージ
代表的アプリケーション
• モータモーション制御• プロセス / ファクトリ オートメーション• 通信モジュール、インターフェイス カード• センサ• 油圧および空気圧バルブシステム• ヒューマンマシン インターフェイス (HMI)
主な利点
• 高性能 100 Mbps Ethernet トランシーバ内蔵- IEEE 802.3/802.3u (Fast Ethernet) に準拠
- 外部ファイバ トランシーバによる100BASE-FXサポート
- ループバック モード
- 極性の自動検出および反転- HP Auto-MDIX
• EtherCAT スレーブ コントローラ- 3 つの FMMU をサポート
- 4 つの SyncManager をサポート
- 分散クロックにより、他の EtherCAT デバイスと同期可能
- 4 KB の DPRAM• 8/16 ビット ホストバス インターフェイス
- インデックス レジスタまたは多重化バス
- EtherCAT マスタによってアドレス指定されるまで
ローカルホストをスリープに維持
- SPI/ クワッド SPI をサポート
• システムコストを抑えるデジタル I/O モード• 3 番目のポートを使った柔軟なネットワーク構成• 包括的な電源管理機能
- 3 つのパワーダウン レベル
- リンクステータスの変化による復帰 (Energy Detect)- マジックパケットによる復帰、Wake-On-LAN (WoL)、
ブロードキャストによる復帰、パーフェクト DA による
復帰
- 復帰インジケータ イベント信号
• 電源と I/O- パワーオン リセット回路を内蔵
- EIA/JESD78, Class II に準拠した 150 mA 超のラッチ
アップ耐性
- JEDEC Class 3A に準拠した ESD 耐性
- 3.3 V 単電源 (1.2 V レギュレータ内蔵 )• その他の機能
- 多機能 GPIO- 低コストの 25 MHz 水晶振動子が使え、部品コストの
削減が可能
• パッケージ- RoHS準拠の鉛フリー64ピンQFNまたは64ピンTQFP-
EP• 商業用、産業用、拡張産業用 * 温度レンジ品を提供
* 拡張温度 (105 ºC) は、64-QFN で内蔵レギュレータを無効にし、外付け電圧レギュレータと 2.5 V (typ.) の Ethernet トランスを使った場合のみサポートされます。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.1
LAN9252
大切なお客様へ
Microchip 社は、大切なお客様に Microchip 社製品を適切にご使用頂くために、 高品質の文書を提供する事を心掛けています。
このため弊社は新刊および既刊改訂版の発行を通して文書の充実と改善に継続的に取り組んで参ります。 本書に関してご質問またはご意見がございましたら、マーケティング コミュニケーション部宛てにメールでご連絡ください。
メールの宛先は [email protected] です。お客様からのご意見とご感想をお待ちしております。
新の文書
本書の 新版を入手するには、弊社ウェブサイトにご登録ください。
http://www.microchip.com
データシートのリビジョンは、各ページの欄外下隅に記載されている文書番号で確認できます。文書番号の 後の文字がリビ
ジョン番号を表します ( 例 : DS30000000A_JP であれば文書 DS30000000_JP のリビジョン A)。
エラッタ
データシートの記載内容と現行デバイスの動作の間に齟齬が生じた場合、その旨と推奨対応策を記載したエラッタシートを発行
する場合があります。弊社はデバイスや文書に関する問題を認識した時点でエラッタを発行します。エラッタには該当するシリ
コンと文書のリビジョンを明記しています。
特定のデバイス向けにエラッタシートが存在するかどうかは、以下の方法で確認できます。
• Microchip 社のウェブサイト : http://www.microchip.com• 寄りの Microchip 社営業所 ( 本書の巻末に記載 )お問い合わせの際は、お使いのデバイス、シリコンとデータシートのリビジョン ( 文書番号含む ) をお知らせください。
お客様向け通知システム
弊社ウェブサイト (www.microchip.com) にご登録頂いたお客様には、弊社全製品に関する 新情報をお届けします。
DS00001909A_JP - p.2 2016 Microchip Technology Inc.
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.3
LAN92521.0 まえがき .......................................................................................................................................................................................... 42.0 概要 ................................................................................................................................................................................................. 83.0 ピンの説明と設定 ......................................................................................................................................................................... 114.0 電源の接続 .................................................................................................................................................................................... 295.0 レジスタマップ ............................................................................................................................................................................. 326.0 クロック、リセット、電源管理 .................................................................................................................................................... 377.0 コンフィグレーション ストラップ ............................................................................................................................................... 518.0 システム割り込み ......................................................................................................................................................................... 539.0 ホストバス インターフェイス ...................................................................................................................................................... 6210.0 SPI/SQI スレーブ ...................................................................................................................................................................... 10211.0 Ethernet PHY ............................................................................................................................................................................ 12012.0 EtherCAT .................................................................................................................................................................................. 19613.0 EEPROM インターフェイス ..................................................................................................................................................... 29514.0 チップモードの設定 .................................................................................................................................................................. 29615.0 汎用タイマとフリーランニング クロック ................................................................................................................................ 29716.0 その他の機能 ............................................................................................................................................................................ 30117.0 JTAG ......................................................................................................................................................................................... 30518.0 動作特性 .................................................................................................................................................................................... 30719.0 パッケージ情報 ......................................................................................................................................................................... 32220.0 改訂履歴 .................................................................................................................................................................................... 325
LAN9252
1.0 まえがき1.1 一般用語
表 1-1: 一般用語
用語 説明
10BASE-T IEEE 802.3 準拠の 10 Mbps Ethernet100BASE-TX IEEE 802.3u 準拠の 100 Mbps Fast EthernetADC A/D コンバータ
ALR Address Logic ResolutionAN 自動ネゴシエーション
BLW 基線変動
BM バッファ マネージャ ( スイッチ ファブリックの一部 )BPDU Bridge Protocol Data Unit: スパニングツリー プロトコルの情報を伝達するメッセージ
バイト 8 ビット
CSMA/CD Carrier Sense Multiple Access/Collision Detect: 搬送波感知多重アクセス / 衝突検出
CSR 制御 / ステータス レジスタ
CTR カウンタ
DA 宛先アドレス
DWORD 32 ビット
EPC EEPROM コントローラ
FCS Frame Check Sequence: エラーの検出と訂正のために Ethernet フレームの末尾に追加されるチェックサム文字
FIFO 先入れ先出し (First In First Out) バッファ
FSM 有限ステートマシン
GPIO 汎用 I/Oホスト 外部システム ( プロセッサ、アプリケーション ソフトウェア等を含む )IGMP Internet Group Management Protocolインバウンド ホストからデバイスへのデータ入力
レベルトリガ スティッキー ビット
条件が真になるたびにセットされるステータスビット。条件が真でなくなり、0 を書き込んでステータスビットをクリアするまでセットされたまま
LSb 下位ビット
LSB 下位バイト
LVDS Low Voltage Differential SignalingMDI Medium Dependent InterfaceMDIX Media dependent Interface with CrossoverMII Media Independent InterfaceMIIM Media Independent Interface ManagementMIL MAC インターフェイス層
MLD Multicast Listening DiscoveryMLT-3 Multi-Level Transmission-3: コードビットが「1」なら論理レベルの出力を 3 段階で
変化させ、コードビットが「0」なら論理レベルの出力を維持する符号化方式
MSb 上位ビット
MSB 上位バイト
DS00001909A_JP - p.4 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
NRZI Non Return to Zero Inverted:「1」の場合に信号を反転し、「0」の場合に信号を維持する符号化方式
N/A 該当なし
NC 未接続
OUI ベンダ識別子 (Organizationally Unique Identifier)アウトバウンド デバイスからホストへのデータ出力
PISO Parallel In Serial OutPLL 位相ロックループ
PTP Precision Time Protocol予約 予約済みのビットフィールドまたはアドレスです。特に明記しない限り、書き込み時
には予約ビットを 0 とする必要があります。特に明記しない限り、予約ビットを読み出した時の値は保証されません。特に明記しない限り、予約アドレスに対する読み出しまたは書き込みを実行してはいけません。
RTC リアルタイム クロック
SA 送信元アドレス
SFD Start of Frame Delimiter: Ethernet フレームのプリアンブル終了を示す 8 ビット値
SIPO Serial In Parallel OutSMI Serial Management InterfaceSQE Signal Quality Error( ハートビートとも呼ぶ )SSD Start of Stream DelimiterUDP User Datagram Protocol: IP ネットワーク上で動作するコネクションレス型プロトコル
UUID Universally Unique IDentifierワード 16 ビット
表 1-1: 一般用語 ( 続き )用語 説明
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.5
LAN9252
1.2 バッファタイプ表 1-2: バッファタイプ
バッファタイプ 説明
IS シュミットトリガ入力
VIS 可変電圧シュミットトリガ入力
VO8 シンク能力 8 mA、ソース能力 8 mA の可変電圧出力
VOD8 シンク能力 8 mA の可変電圧オープンドレイン出力
VO12 シンク能力 12 mA、ソース能力 12 mA の可変電圧出力
VOD12 シンク能力 12 mA の可変電圧オープンドレイン出力
VOS12 ソース能力 12 mA の可変電圧オープンソース出力
VO16 シンク能力 16 mA、ソース能力 16 mA の可変電圧出力
PU 50 µA (typ.) の内部プルアップです。ピンの説明で特に明記しない限り、内部プルアップは常に有効です。内部プルアップ抵抗は、未接続の入力がフローティングになるのを防ぎます。当該端子から外部のデバイスを Low に駆動する場合、内蔵のプルダウン抵抗を使わないでください。High へのプルアップが必要な負荷に接続する場合、外付け抵抗を追加する必要があります。
PD 50 µA (typ.) の内部プルダウンです。ピンの説明で特に明記しない限り、内部プルダウンは常に有効です。内部プルダウン抵抗は、未接続の入力がフローティングになるのを防ぎます。当該端子から外部のデバイスを Low に駆動する場合、内蔵のプルダウン抵抗を使わないでください。Low へのプルダウンが必要な負荷に接続する場合、外付け抵抗を追加する必要があります。
AI アナログ入力
AIO アナログ入出力
ICLK 水晶振動子オシレータ入力ピン
OCLK 水晶振動子オシレータ出力ピン
ILVPECL 低電圧 PECL 入力ピン
OLVPECL 低電圧 PECL 出力ピン
P 電源ピン
DS00001909A_JP - p.6 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
1.3 レジスタの分類表 1-3: レジスタの分類
レジスタビットの種別 レジスタビットの説明
R Read: この属性を持つレジスタまたはビットは読み出しが可能です。
W Write: この属性を持つレジスタまたはビットは書き込みが可能です。
RO Read Only: 読み出し専用です。書き込んでも何も変化しません。
WO Write Only: この属性を持つレジスタまたはビットを読み出すと、仕様外のデータが返されます。
WC Write One to Clear: 1 を書き込むと値がクリアされます。0 を書き込んでも何も変化しません。
WAC Write Anything to Clear: 任意の値を書き込むと値がクリアされます。
RC Read to Clear: 読み出し後に値がクリアされます。書き込んでも何も変化しません。
LL Latch Low: レジスタを読み出すとクリアされます。
LH Latch High: レジスタを読み出すとクリアされます。
SC Self-Clearing: セットした後、内容は自動的にクリアされます。0 を書き込んでも何も変化しません。内容の読み出しは可能です。
SS Self-Setting: クリアした後、内容は自動的にセットされます。1 を書き込んでも何も変化しません。内容の読み出しは可能です。
RO/LH Read Only、Latch High: この属性を持つビットは読み出すまで High のままです。読み出し後は、High 条件が真のままならビットは High を維持し、High 条件が真でなくなると Low に遷移します。このビットを読み出さなければ、High 条件が変化したかどうかにかかわらずビットは High を維持します。このモードは一部の Ethernet PHY レジスタで使います。
NASR Not Affected by Software Reset: この属性を持つビットは、ソフトウェア リセットが発生しても状態が変化しません。
予約 予約済みフィールド : 互換性維持のため、予約済みフィールドには 0 を書き込む必要があります。予約ビットを読み出した場合の値は保証されません。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.7
LAN9252
2.0 概要LAN9252 は 2 個の Ethernet PHY を内蔵した 2/3 ポート EtherCAT スレーブ コントローラで、各 Ethernet PHY は全二重 100BASE-TX トランシーバを 1 個内蔵しており、100 Mbps (100BASE-TX) 動作をサポートしています。LAN9252 はHP Auto-MDIX をサポートしており、ストレートまたはクロス LAN ケーブルが使えます。外部ファイバ トランシーバにより 100BASE-FX をサポートします。
LAN9252 は、4 KB のデュアルポート メモリ (DPRAM) と 3 つの FMMU (Fieldbus Memory Management Unit) を備えたEtherCAT スレーブ コントローラを内蔵しています。各 FMMU は、論理アドレスから物理アドレスへの割り当てを実行します。EtherCAT スレーブ コントローラは 4 つの SyncManager も備えており、EtherCAT マスタとローカルアプリケーションとの間でデータを交換できます。各 SyncManager の方向と動作モードは EtherCAT マスタで設定します。動作モードには、バッファモードとメールボックス モードの 2 つがあります。バッファモードでは、ローカルマイクロコントローラと EtherCAT マスタの両方が同時にデバイスへの書き込みを実行できます。LAN9252 内のバッファには常に 新のデータが格納されます。データを読み出す前に次のデータが到着すると、古いデータは失われます。メールボックス モードでは、ローカル マイクロコントローラと EtherCAT マスタがハンドシェイクによってバッファにアクセスするため、データが失われる事はありません。
ホストバス インターフェイスは、以下の 2 つのどちらかを選択できます。
• インデックス レジスタアクセスこの実装には 3つのインデックス /データ レジスタバンクがあり、それぞれが独立してバイト /ワードをDWORDに変換します。内部レジスタにアクセスするには、これら 3 つのインデックス レジスタの 1 つを書き込んだ後、対応するデータレジスタに対して読み出しまたは書き込みを実行します。3 つのインデックス / データ レジスタバンクにより、 大 3 つの独立したドライバスレッドをアクセス競合なしにサポートします。各スレッドは、それぞれに割り当てられたインデックス レジスタに書き込みを実行します。このため、別のスレッドによってインデックス レジスタが上書きされる事はありません。同じ 32 ビット インデックス / データレジスタ内で 2 回の16 ビットサイクルまたは 4 回の 8 ビットサイクルが必要ですが、これらのアクセスはインターリーブできます。プロセスデータ FIFO に対しては、インデックスを使わないダイレクト読み出しおよび書き込みアクセスがサポートされます。ダイレクト FIFO アクセスではバイト / ワードから DWORD への変換が独立して実行され、インデックス / データレジスタとのインターリーブ アクセスが可能です。
• 多重化アドレス / データバスこの実装は、多重化されたアドレスとデータバスを提供します。シングルフェイズ アドレスとデュアルフェイズアドレスの両方をサポートしています。アドレス ストローブでアドレスを書き込んだ後、読み出しまたは書き込みストローブを使ってデータアクセスを実行します。同じ 32 ビット DWORD 内で 2 つの連続する 16 ビットデータサイクルまたは 4 つの連続する 8 ビットデータ サイクルが必要です。これらのアクセスは、他のレジスタへのアクセスとインターリーブせず、シーケンシャル アクセスとする必要があります。1 回のアドレスサイクルの後に複数の読み出しまたは書き込みデータサイクルを実行すると、プロセスデータ FIFO に対するバースト読み出しおよび書き込みが可能です。
HBI はリトル エンディアン、ビッグ エンディアン、混在エンディアンでの 8/16 ビット動作をサポートしています。HBI は 2 つのプロセスデータ RAM FIFO を介して EtherCAT スレーブ コントローラに接続しており、この FIFO を使ってホスト CPU と EtherCAT スレーブの間でプロセスデータ情報を転送します。設定可能なホスト割り込みピンにより、デバイスはホスト CPU に内部割り込みの発生を通知します。
SPI/ クワッド SPI スレーブ コントローラは、デバイスとホストシステム間の通信をサポートする少ピン同期スレーブインターフェイスを提供します。SPI/ クワッド SPI スレーブを使うとシステム CSR、内部 FIFO、メモリにアクセスできます。このインターフェイスは単一レジスタに対する読み出しおよび書き込みコマンドに加え、同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出しおよび書き込みコマンドもサポートしています。 大クロックレート 80 MHz で 1、2、4 ビットレーンをサポートします。
LAN9252 は多くの電源管理および復帰機能をサポートしています。LAN9252 は低消費電力モードへの移行が可能で、「Magic Packet」、「Wake-on-LAN」、ブロードキャスト、完全一致 DA、「リンク状態変化」等の方法で外部復帰信号(IRQ) を発行するようにプログラムできます。この信号は、リモート Ethernet 復帰イベントを使ってシステムの起動をトリガするのに理想的です。本デバイスは、ホストプロセッサからのコマンドまたは復帰イベントによって低消費電力モードから復帰できます。
マイクロコントローラを使わないシンプルなデジタル モジュールの場合、LAN9252 をデジタル I/O モードで動作させ、16 個のデジタル信号を EtherCAT マスタで制御または監視する事もできます。
本デバイスを 3 ポートスレーブとして設定すると、MII ポートを 1 つ増やしてスター型またはツリー型ネットワークトポロジをサポートできます。この追加のポートを外部 PHY に接続すると既存のデイジーチェーンにドロップラインを追加できます。別の LAN9252 に接続すると 4 ポート ソリューションを構成できます。この MII ポートはポート 0 としてアップストリームに接続する事も、ポート 2 としてダウンストリームに接続する事もできます。
本デバイスには標準の RUN LED が 1 つと、リンク / アクティビティLED が各ポートに 1 つあります。また、64 ビット分散クロック (DC) を備えており高精度な同期が可能な他、データ取得のローカル時間を正確に把握できます。
LAN9252 は入力 3.3 V 出力 1.2 V のリニア レギュレータを内蔵しており、3.3 V 単電源で動作するよう設定できます。このリニア レギュレータを無効にし、高効率な外部レギュレータを使ってシステム消費電力を削減する事もできます。
DS00001909A_JP - p.8 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
LAN9252 には商業用温度レンジ品、産業用温度レンジ品、拡張産業用温度レンジ品があります。図 2-1 に LAN9252の代表的なシステムブロック図、図 2-2 に内部ブロック図を示します。LAN9252 は、マイクロコントローラ モード、拡張モード、デジタル I/O モードのいずれかで動作できます。
図 2-1: システムブロック図
図 2-2: 内部ブロック図
LAN9252Microprocessor/Microcontroller
Local Bus
EEPROM
Magnetics RJ45
25MHz
Magnetics RJ45
EtherCAT SlaveEtherCAT
Master
EtherCAT Slave
EtherCAT Slave
PHY RJ45
EtherCAT Slave
100 PHYw/ fiber
Registers
EtherCAT Slave Controller
SyncManager
FMMU
ESC Address Space
Registers / RAM
Loopback
Port 0
Auto Fowarder
Loopback
Port 2
Auto Fowarder
LEDController
To optional LEDs
System Interrupt
Controller
IRQ
System Clocks/Reset Controller
External25MHz Crystal
I2C EEPROM
100 PHYw/ fiber
Registers
LAN9252
Ethernet
Ethernet
Parallel Data Interface
To 8/16-bitHost Bus, MII, SPI, Digital IOs, GPIOs
To I2C
Loopback
Port 1
Auto Fowarder
MII
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.9
LAN9252
マイクロコントローラ モード : LAN9252 は SRAM に似たスレーブ インターフェイスを介してマイクロコントローラと通信します。このシンプルで高機能なホストバス インターフェイスはほとんどの一般的な 8 または 16 ビット マイクロプロセッサおよびマイクロコントローラにそのまま接続できる他、8 または 16 ビット外部バスを持つ 32 ビットマイクロプロセッサにも接続できます。また、SPI またはクワッド SPI 経由でデバイスにアクセスする事もでき、この場合も 大 16 の汎用入出力を使えます。
拡張モード : デバイスが SPI またはクワッド SPI モードの場合、3 つ目のネットワーキング ポートを有効にして MIIポートを追加できます。このポートを外部 PHY に接続してスター型またはツリー型ネットワーク トポロジとする事も、別の LAN9252 と接続して 4 ポート ソリューションを構成する事もできます。このポートはアップストリームとダウンストリームのどちらの方向にも設定できます。
デジタル I/O モード : マイクロコントローラを使わないシンプルなデジタル モジュールの場合、LAN9252 をデジタルI/O モードで動作させ、16 個のデジタル信号を EtherCAT マスタで制御または監視する事ができます。6 個の制御信号も提供します。
図 2-3 に、各動作モードのシステムレベルの概略図を示します。
図 2-3: 動作モード
LAN9252
Microprocessor/Microcontroller
SPI / Quad SPI
LAN9252
Microprocessor/Microcontroller
Host Bus Interface
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Microcontroller Mode(via Host Bus Interface)
Microcontroller Mode(via SPI)
Digital I/Os
LAN9252
PHY
MII
LAN9252Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
RJ45
or Fiber
Magnetics or Fiber Xcvr
Digital I/O Mode
Expansion Mode
GPIOs
Microprocessor/Microcontroller
SPI / Quad SPI
RJ45
or Fiber
DS00001909A_JP - p.10 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
3.0 ピンの説明と設定3.1 64-QFN のピン割り当て
図 3-1: 64-QFN のピン配置図 ( 上面 )
Note: 信号名末尾の「#」は、その信号がアクティブ Low である事を示します。例えば、RST# はアクティブLow のリセット信号です。
各信号のバッファタイプは、セクション 3.3、「ピンの説明」のピンの説明表の「バッファタイプ」欄に示しています。各バッファタイプの説明はセクション 1.2、「バッファタイプ」を参照してください。
Note: Exposed pad (VSS) on bottom of package must be connected to ground with a via field.
(Connect exposed pad to ground with a via field)VSS
LAN925264-QFN(Top View)
5
6
7
8
9
10
11
12
21 22 23 24 25 26 27 28
44
43
42
41
40
39
38
37
60 59 58 57 56 55 54 53
FXLOSEN
REG_EN
FXSDA/FXLOSA/FXSDENA
FXSDB/FXLOSB/FXSDENB
RST#
D2/AD2/SOF/SIO2
D1/AD1/EOF/SO/SIO1
VDDIO
LINKACTLED1/TDI/CHIP_MODE1
RUNLED/E2PSIZE
EESCL/TCK
VDDCR
D6/AD6/DIGIO0/GPI0/GPO0/MII_RXCLK
D3/AD3/WD_TRIG/SIO3
RBI
AS
VD
D12
TX1
VD
D33
TXR
X1
VD
D33
BIA
S
RX
PA
CS/
DIG
IO13
/GPI
13/G
PO13
/MII
_RX
D1
A1/
ALE
LO/O
E_EX
T/M
II_C
LK25
D11
/AD
11/D
IGIO
5/G
PI5/
GPO
5/M
II_T
XD
0
D12
/AD
12/D
IGIO
6/G
PI6/
GPO
6/M
II_T
XD
1
VD
DIO
D9/
AD
9/LA
TCH
_IN
/SC
K
TXN
A
EESDA/TMS
TXPA
A2/
ALE
HI/D
IGIO
10/G
PI10
/GPO
10/
LIN
KA
CTL
ED2/
MII
_LIN
KPO
L
RX
NA
VD
DC
RIRQ
52 5162 61
3
4
13
14
19 20 29 30
36
35
46
45D
10/A
D10
/DIG
IO4/
GPI
4/G
PO4/
MII
_TX
EN
A3/
DIG
IO11
/GPI
11/G
PO11
/MII
_RX
DV
A4/
DIG
IO12
/GPI
12/G
PO12
/MII
_RX
D0
WR
/EN
B/D
IGIO
14/G
PI14
/GPO
14/M
II_R
XD
2
VDDCR
VDD33
OSCVSS
OSCVDD12V
DD
12TX
2
RX
PB
RX
NB
TXPB
TESTMODE
D8/AD8/DIGIO2/GPI2/GPO2/MII_MDIO
D7/AD7/DIGIO1/GPI1/GPO1/MII_MDC
VDDIO
1
2OSCO
OSCI
16
15
D13/AD13/DIGIO7/GPI7/GPO7/MII_TXD2/TX_SHIFT0
D14/AD14/DIGIO8/GPI8/GPO8/MII_TXD3/TX_SHIFT1
17 18
D0/
AD
0/W
D_S
TATE
/SI/S
IO0
SYN
C1/
LATC
H1
32V
DD
IO
RD
/RD
_WR
/DIG
IO15
/GPI
15/G
PO15
/MII
_RX
D3
31
34
33 A0/D15/AD15/DIGIO9/GPI9/GPO9/MII_RXER
SYNC0/LATCH0
48
VDDIO47
LINKACTLED0/TDO/CHIP_MODE0
50 49
D5/
AD
5/O
UTV
ALI
D/S
CS#
D4/
AD
4/D
IGIO
3/G
PI3/
GPO
3/M
II_L
INK
64
TXN
B
VD
D33
TXR
X2
63
Note: パッケージ下部の露出パッド (VSS) は、ビアフィールドを使ってグランドに接続する必要があります。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.11
LAN9252
表 3-1 に、64-QFN パッケージのピン割り当てを表形式で示します。表に示すように、一部のピン機能はデバイスの動作モードによって異なります。そのモードでピンの機能がない場合、該当欄に「-」と表記しています。表 3-1: 64-QFN パッケージのピン割り当て
ピン番号HBIインデックス モードのピン名
HBI 多重化モードのピン名
デジタル I/O モードのピン名
SPI + GPIO モードのピン名
SPI + MII モードのピン名
1 OSCI
2 OSCO
3 OSCVDD12
4 OSCVSS
5 VDD33
6 VDDCR
7 REG_EN
8 FXLOSEN
9 FXSDA/FXLOSA/FXSDENA
10 FXSDB/FXLOSB/FXSDENB
11 RST#
12 D2 AD2 SOF SIO2
13 D1 AD1 EOF SO/SIO1
14 VDDIO
15 D14 AD14 DIGIO8 GPI8/GPO8 MII_TXD3/TX_SHIFT1
16 D13 AD13 DIGIO7 GPI7/GPO7 MII_TXD2/TX_SHIFT0
17 D0 AD0 WD_STATE SI/SIO0
18 SYNC1/LATCH1
19 D9 AD9 LATCH_IN SCK
20 VDDIO
21 D12 AD12 DIGIO6 GPI6/GPO6 MII_TXD1
22 D11 AD11 DIGIO5 GPI5/GPO5 MII_TXD0
23 D10 AD10 DIGIO4 GPI4/GPO4 MII_TXEN
24 VDDCR
25 A1 ALELO OE_EXT - MII_CLK25
26 A3 - DIGIO11 GPI11/GPO11 MII_RXDV
27 A4 - DIGIO12 GPI12/GPO12 MII_RXD0
28 CS DIGIO13 GPI13/GPO13 MII_RXD1
29 A2 ALEHI DIGIO10 GPI10/GPO10 LINKACTLED2/MII_LINKPOL
30 WR/ENB DIGIO14 GPI14/GPO14 MII_RXD2
31 RD/RD_WR DIGIO15 GPI15/GPO15 MII_RXD3
DS00001909A_JP - p.12 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
32 VDDIO
33 A0/D15 AD15 DIGIO9 GPI9/GPO9 MII_RXER
34 SYNC0/LATCH0
35 D3 AD3 WD_TRIG SIO3
36 D6 AD6 DIGIO0 GPI0/GPO0 MII_RXCLK
37 VDDIO
38 VDDCR
39 D7 AD7 DIGIO1 GPI1/GPO1 MII_MDC
40 D8 AD8 DIGIO2 GPI2/GPO2 MII_MDIO
41 TESTMODE
42 EESDA/TMS
43 EESCL/TCK
44 IRQ
45 RUNLED/E2PSIZE
46 LINKACTLED1/TDI/CHIP_MODE1
47 VDDIO
48 LINKACTLED0/TDO/CHIP_MODE0
49 D4 AD4 DIGIO3 GPI3/GPO3 MII_LINK
50 D5 AD5 OUTVALID SCS#
51 VDD33TXRX1
52 TXNA
53 TXPA
54 RXNA
55 RXPA
56 VDD12TX1
57 RBIAS
58 VDD33BIAS
59 VDD12TX2
60 RXPB
61 RXNB
62 TXPB
63 TXNB
64 VDD33TXRX2
露出パッド
VSS
表 3-1: 64-QFN パッケージのピン割り当て ( 続き )
ピン番号HBIインデックス モードのピン名
HBI 多重化モードのピン名
デジタル I/O モードのピン名
SPI + GPIO モードのピン名
SPI + MII モードのピン名
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.13
LAN9252
3.2 64-TQFP-EP のピン割り当て図 3-2: 64-TQFP-EP のピン配置図 ( 上面 )
Note: 信号名末尾の「#」は、その信号がアクティブ Low である事を示します。例えば、RST# はアクティブLow のリセット信号です。
各信号のバッファタイプは、セクション 3.3、「ピンの説明」のピンの説明表の「バッファタイプ」欄に示しています。各バッファタイプの説明はセクション 1.2、「バッファタイプ」を参照してください。
Note: Exposed pad (VSS) on bottom of package must be connected to ground with a via field.
(Connect exposed pad to ground with a via field)VSS
LAN925264-TQFP-EP
(Top View)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
32
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
FXLO
SEN
REG
_EN
FXSD
A/F
XLO
SA/F
XSD
ENA
FXSD
B/FX
LOSB
/FX
SDEN
B
RST
#
D2/
AD
2/SO
F/SI
O2
D1/
AD
1/EO
F/SO
/SIO
1
VD
DIO
VD
DC
R
VD
D33
OSC
VSS
OSC
VD
D12
OSC
O
OSC
I
D13
/AD
13/D
IGIO
7/G
PI7/
GPO
7/M
II_T
XD
2/TX
_SH
IFT0
D14
/AD
14/D
IGIO
8/G
PI8/
GPO
8/M
II_T
XD
3/TX
_SH
IFT1
CS/DIGIO13/GPI13/GPO13/MII_RXD1
A1/ALELO/OE_EXT/MII_CLK25
D11/AD11/DIGIO5/GPI5/GPO5/MII_TXD0
D12/AD12/DIGIO6/GPI6/GPO6/MII_TXD1
VDDIO
D9/AD9/LATCH_IN/SCK
A2/ALEHI/DIGIO10/GPI10/GPO10/LINKACTLED2/MII_LINKPOL
VDDCR
D10/AD10/DIGIO4/GPI4/GPO4/MII_TXEN
A3/DIGIO11/GPI11/GPO11/MII_RXDV
A4/DIGIO12/GPI12/GPO12/MII_RXD0
WR/ENB/DIGIO14/GPI14/GPO14/MII_RXD2
D0/AD0/WD_STATE/SI/SIO0
SYNC1/LATCH1
VDDIO
RD/RD_WR/DIGIO15/GPI15/GPO15/MII_RXD3
LIN
KA
CTL
ED1/
TDI/C
HIP
_MO
DE1
RU
NLE
D/E
2PSI
ZE
EESC
L/TC
K
VD
DC
R
D6/
AD
6/D
IGIO
0/G
PI0/
GPO
0/M
II_R
XC
LK
D3/
AD
3/W
D_T
RIG
/SIO
3
EESD
A/T
MS
IRQ
TEST
MO
DE
D8/
AD
8/D
IGIO
2/G
PI2/
GPO
2/M
II_M
DIO
D7/
AD
7/D
IGIO
1/G
PI1/
GPO
1/M
II_M
DC
VD
DIO
A0/
D15
/AD
15/D
IGIO
9/G
PI9/
GPO
9/M
II_R
XER
SYN
C0/
LATC
H0
VD
DIO
LIN
KA
CTL
ED0/
TDO
/CH
IP_M
OD
E0
RBIAS
VDD12TX1
VDD33TXRX1
VDD33BIAS
RXPA
TXNA
TXPA
RXNA
VDD12TX2
RXPB
RXNB
TXPB
D5/AD5/OUTVALID/SCS#
D4/AD4/DIGIO3/GPI3/GPO3/MII_LINK
TXNB
VDD33TXRX2
Note: パッケージ下部の露出パッド (VSS) は、ビアフィールドを使ってグランドに接続する必要があります。
DS00001909A_JP - p.14 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
表 3-2 に、64-TQFP-EP パッケージのピン割り当てを表形式で示します。表に示すように、一部のピン機能はデバイスの動作モードによって異なります。そのモードでピンの機能がない場合、該当欄に「-」と表記しています。表 3-2: 64-TQFP-EP パッケージのピン割り当て
ピン番号HBIインデックス モードのピン名
HBI 多重化モードのピン名
デジタル I/O モードのピン名
SPI + GPIO モードのピン名
SPI + MII モードのピン名
1 OSCI
2 OSCO
3 OSCVDD12
4 OSCVSS
5 VDD33
6 VDDCR
7 REG_EN
8 FXLOSEN
9 FXSDA/FXLOSA/FXSDENA
10 FXSDB/FXLOSB/FXSDENB
11 RST#
12 D2 AD2 SOF SIO2
13 D1 AD1 EOF SO/SIO1
14 VDDIO
15 D14 AD14 DIGIO8 GPI8/GPO8 MII_TXD3/TX_SHIFT1
16 D13 AD13 DIGIO7 GPI7/GPO7 MII_TXD2/TX_SHIFT0
17 D0 AD0 WD_STATE SI/SIO0
18 SYNC1/LATCH1
19 D9 AD9 LATCH_IN SCK
20 VDDIO
21 D12 AD12 DIGIO6 GPI6/GPO6 MII_TXD1
22 D11 AD11 DIGIO5 GPI5/GPO5 MII_TXD0
23 D10 AD10 DIGIO4 GPI4/GPO4 MII_TXEN
24 VDDCR
25 A1 ALELO OE_EXT - MII_CLK25
26 A3 - DIGIO11 GPI11/GPO11 MII_RXDV
27 A4 - DIGIO12 GPI12/GPO12 MII_RXD0
28 CS DIGIO13 GPI13/GPO13 MII_RXD1
29 A2 ALEHI DIGIO10 GPI10/GPO10 LINKACTLED2/MII_LINKPOL
30 WR/ENB DIGIO14 GPI14/GPO14 MII_RXD2
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.15
LAN9252
31 RD/RD_WR DIGIO15 GPI15/GPO15 MII_RXD3
32 VDDIO
33 A0/D15 AD15 DIGIO9 GPI9/GPO9 MII_RXER
34 SYNC0/LATCH0
35 D3 AD3 WD_TRIG SIO3
36 D6 AD6 DIGIO0 GPI0/GPO0 MII_RXCLK
37 VDDIO
38 VDDCR
39 D7 AD7 DIGIO1 GPI1/GPO1 MII_MDC
40 D8 AD8 DIGIO2 GPI2/GPO2 MII_MDIO
41 TESTMODE
42 EESDA/TMS
43 EESCL/TCK
44 IRQ
45 RUNLED/E2PSIZE
46 LINKACTLED1/TDI/CHIP_MODE1
47 VDDIO
48 LINKACTLED0/TDO/CHIP_MODE0
49 D4 AD4 DIGIO3 GPI3/GPO3 MII_LINK
50 D5 AD5 OUTVALID SCS#
51 VDD33TXRX1
52 TXNA
53 TXPA
54 RXNA
55 RXPA
56 VDD12TX1
57 RBIAS
58 VDD33BIAS
59 VDD12TX2
60 RXPB
61 RXNB
62 TXPB
63 TXNB
64 VDD33TXRX2
露出パッド
VSS
表 3-2: 64-TQFP-EP パッケージのピン割り当て ( 続き )
ピン番号HBIインデックス モードのピン名
HBI 多重化モードのピン名
デジタル I/O モードのピン名
SPI + GPIO モードのピン名
SPI + MII モードのピン名
DS00001909A_JP - p.16 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
3.3 ピンの説明このセクションでは、LAN9252 のピンについて説明します。ピンの説明は、以下に示す機能グループ別に分類しています。
• LAN ポート A ピンの説明
• LAN ポート B ピンの説明
• LAN ポート A および B の電源および共通ピンの説明
• EtherCAT MII ポートおよびコンフィグレーション ストラップピンの説明
• ホストバスピンの説明
• SPI/SQI ピンの説明
• EtherCAT 分散クロックピンの説明
• EtherCAT デジタル I/O および GPIO ピンの説明
• EEPROM ピンの説明
• LED およびコンフィグレーション ストラップピンの説明
• その他のピンの説明
• JTAG ピンの説明
• コアおよび I/O 電源ピンの説明
表 3-3: LAN ポート A ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1
ポート A TP TX/RX 正
チャンネル 1 TXPAAIO
ポート A ツイストペア送受信正チャンネル 1、Note 1 参照
ポート A FX TX正
OLVPECL ポート A ファイバ送信正
1
ポート A TP TX/RX 負
チャンネル 1 TXNAAIO
ポート A ツイストペア送受信負チャンネル 1、Note 1 参照
ポート A FX TX負
OLVPECL ポート A ファイバ送信負
1
ポート A TP TX/RX 正
チャンネル 2 RXPAAIO
ポート A ツイストペア送受信正チャンネル 2、Note 1 参照
ポート A FX RX正
AI ポート A ファイバ受信正
1
ポート A TP TX/RX 負
チャンネル 2 RXNAAIO
ポート A ツイストペア送受信負チャンネル 2、Note 1 参照
ポート A FX RX負
AI ポート A ファイバ受信負
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.17
LAN9252
Note 1: 銅線ツイストペア モードでは、チャンネル 1 または 2 のどちらかが送信ペアとして機能し、もう一方のチャンネルが受信ペアとして機能します。ツイストペアピンのピン名記号は、通常の接続に適用されます。HP Auto-MDIX を有効にしてリバース接続が検出された場合、または手動で選択した場合、RX ピンと TXピンは内部でスワップされます。
Note 2: コンフィグレーション ストラップピンは記号名に下線を付けて示します。コンフィグレーション ストラップの値はパワーオン リセットまたは RST# のネゲートによってラッチされます。詳細はセクション 7.0、「コンフィグレーション ストラップ」(p. 51) を参照してください。
1
ポート A FX SD (Signal
Detect)FXSDA ILVPECL
ポート A ファイバ信号検出FX-LOS モードを選択しない場合、このピンは外部トランシーバからの SD 入力として機能します。2 V (typ.) を超えるレベルが有効な信号を示します。
FX-LOS モードを選択した場合、入力バッファは無効です。
ポート A FX LOS (Loss Of
Signal)FXLOSA IS
(PU)
ポート A ファイバ LOSfx_los_strap_1 で FX-LOS モードを選択した場合、このピンは外部トランシーバからの LOS 入力として機能します。High は LOS を示し、Low は有効な信号を示します。
FX-LOS モードを選択しない場合、入力バッファとプルアップは無効です。
ポート A FX-SDイネーブル ストラップ
FXSDENA AI
ポート A FX-SD イネーブルFX-LOS モードを選択しない場合、このストラップ入力で FX-SD モードまたは銅線ツイストペア モードを選択します。1 V (typ.) を超えるレベルの場合、FX-SD を選択します。
FX-LOS モードを選択した場合、入力バッファは無効です。
Note 2 参照
Note: Port A is connected to the EtherCAT port 0 or 2.
表 3-4: LAN ポート B ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1
ポート B TP TX/RX 正
チャンネル 1 TXPBAIO
ポート B ツイストペア送受信正チャンネル 1、Note 3 参照
ポート B FX TX正
OLVPECL ポート B ファイバ送信正
1
ポート B TP TX/RX 負
チャンネル 1 TXNBAIO
ポート B ツイストペア送受信負チャンネル 1、Note 3 参照
ポート B FX TX負
OLVPECL ポート B ファイバ送信負
表 3-3: LAN ポート A ピンの説明 ( 続き )ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
DS00001909A_JP - p.18 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 3: 銅線ツイストペア モードでは、チャンネル 1 または 2 のどちらかが送信ペアとして機能し、もう一方のチャンネルが受信ペアとして機能します。ツイストペアピンのピン名記号は、通常の接続に適用されます。HP Auto-MDIX を有効にしてリバース接続が検出された場合、または手動で選択した場合、RX ピンと TXピンは内部でスワップされます。
Note 4: コンフィグレーション ストラップピンは記号名に下線を付けて示します。コンフィグレーション ストラップの値はパワーオン リセットまたは RST# のネゲートによってラッチされます。詳細はセクション 7.0、「コンフィグレーション ストラップ」(p. 51) を参照してください。
1
ポート B TP TX/RX 正
チャンネル 2 RXPBAIO
ポート B ツイストペア送受信正チャンネル 2、Note 3 参照
ポート B FX RX正
AI ポート B ファイバ受信正
1
ポート B TP TX/RX 負
チャンネル 2 RXNBAIO
ポート B ツイストペア送受信負チャンネル 2、Note 3 参照
ポート B FX RX負
AI ポート B ファイバ受信負
1
ポート B FX SD (Signal
Detect)FXSDB ILVPECL
ポート B ファイバ信号検出FX-LOS モードを選択しない場合、このピンは外部トランシーバからの SD 入力として機能します。2 V (typ.) を超えるレベルが有効な信号を示します。
FX-LOS モードを選択した場合、入力バッファは無効です。
ポート B FX LOS (Loss Of
Signal)FXLOSB IS
(PU)
ポート B ファイバ LOSfx_los_strap_2 で FX-LOS モードを選択した場合、このピンは外部トランシーバからの LOS 入力として機能します。High は LOS を示し、Low は有効な信号を示します。
FX-LOS モードを選択しない場合、入力バッファとプルアップは無効です。
ポート B FX-SDイネーブル ストラップ
FXSDENB AI
ポート B FX-SD イネーブルFX-LOS モードを選択しない場合、このストラップ入力で FX-SD モードまたは銅線ツイストペア モードを選択します。1 V (typ.) を超えるレベルの場合、FX-SD を選択します。
FX-LOS モードを選択した場合、入力バッファは無効です。
Note 4 参照
Note: ポート B は EtherCAT ポート 1 に接続されます。
表 3-4: LAN ポート B ピンの説明 ( 続き )ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.19
LAN9252
Note 5: 接続の詳細はセクション 4.0、「電源の接続」(p. 29)、デバイスのリファレンス回路図、LANCheck 回路図チェックリストを参照してください。
表 3-5: LAN ポート A および B の電源および共通ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 参照バイアス RBIAS AI
内部バイアス回路に使います。外付けの 12.1 kΩ、1% 抵抗を介してグランドに接続します。
接続の詳細は、デバイスのリファレンス回路図を参照してください。
Note: 公称電圧は 1.2 V で、抵抗は約 1 mW の電力を消費します。
1
ポート Aおよび B FX-LOS
イネーブル ストラップ
FXLOSEN AI
ポート A および B FX-LOS イネーブルこの 3 レベルストラップ入力で FX-LOS モードまたは FX-SD/ 銅線ツイストペア モードを選択します。
1 V (typ.) 未満のレベルでは、ポート A、ポート B共に FX-SD/ 銅線ツイストペア モードが選択され、さらに FXSDENAと FXSDENBでモードを決定します。
1.5 V のレベルでは、ポート A は FX-LOS モード、ポート B は FX-SD/ 銅線ツイストペア モードが選択され、さらに FXSDENBでポート B のモードを決定します。
2 V (typ.) を超えるレベルではポート A、ポート B共に FX-LOS モードが選択されます。
1 +3.3 V ポート Aアナログ電源
VDD33TXRX1 P Note 5 参照
1 +3.3 V ポート Bアナログ電源
VDD33TXRX2 P Note 5 参照
1 +3.3 V マスタバイアス電源
VDD33BIAS P Note 5 参照
1ポート A
トランスミッタ+1.2 V 電源
VDD12TX1 P
このピンには外部 1.2 V 電源またはデバイスの内部レギュレータから PCB 経由で電源を供給します。適切に動作させるには、このピンを VDD12TX2ピンに接続する必要があります。
Note 5 参照
1ポート B
トランスミッタ+1.2 V 電源
VDD12TX2 P
このピンには外部 1.2 V 電源またはデバイスの内部レギュレータから PCB 経由で電源を供給します。適切に動作させるには、このピンを VDD12TX1ピンに接続する必要があります。
Note 5 参照
DS00001909A_JP - p.20 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 6: 善の PCB シグナル インテグリティを得るには、直列終端抵抗を推奨します。
Note 7: 外部 MAC/PHY デバイスの入力電流負荷によっては補助の外付けプルアップが必要な事があります。
Note 8: コンフィグレーション ストラップピンは記号名に下線を付けて示します。コンフィグレーション ストラップの値はパワーオン リセットまたは RST# のネゲートによってラッチされます。詳細はセクション 7.0、「コンフィグレーション ストラップ」(p. 51) を参照してください。
表 3-6: EtherCAT MII ポートおよびコンフィグレーション ストラップピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 25 MHzクロック
MII_CLK25 VO12Note 6
このピンはフリーランニング 25 MHz クロックで、PHY へのクロック入力として使えます。
4 受信データ MIIポート
MII_RXD[3:0] VIS(PD)
これらのピンは外部 PHY からの受信データです。
1 受信データ有効MII ポート
MII_RXDV VIS(PD)
このピンは外部 PHY からの受信データ有効信号です。
1 受信エラー MIIポート
MII_RXER VIS(PD)
このピンは外部 PHY からの受信エラー信号です。
1 受信クロックMII ポート
MII_RXCLK VIS(PD)
このピンは外部 PHY からの受信クロックです。
4
送信データ MIIポート
MII_TXD[3:0] VO8 これらのピンは外部 PHY への送信データです。
MII 送信タイミング
シフト コンフィグレーション ストラップ
TX_SHIFT[1:0]VIS(PU)
Note 7
これらのストラップは、外部 MII バス TX タイミングシフトのハードストラップ値を設定します。Note 8 参照
TX_SHIFT[1] は MII_TXD[3] にあり、TX_SHIFT[0]は MII_TXD[2] にあります。
1送信データ
イネーブル MIIポート
MII_TXEN VO8このピンは外部 PHY への送信データイネーブル信号です。
1リンク
ステータスMII ポート
MII_LINK VISこのピンには、100 Mbit/s 全二重リンクが確立された事を示す信号を PHY から入力します。極性はlink_pol_strap_mii ストラップで設定できます。
1 SMI クロック MII_MDC VO8 このピンは外部 PHY へのシリアル管理クロックです。
1 SMI データ MII_MDIO VIS/VO8
このピンは外部 PHY への SMI (Serial Management Interface) データ入出力です。
Note: MDIO 信号を駆動しない状態が論理 1となるように、外付けプルアップが必要です。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.21
LAN9252
表 3-7: ホストバスピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1
読み出し RD VIS
このピンはホストバス読み出しストローブです。
通常はアクティブ Low ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し、方向極性ビットで極性を変更できます。
読み出しまたは書き込み
RD_WR VIS
このピンはホストバス方向制御です。ENBピンと組み合わせ、動作が読み出しか書き込みかを示します。
通常の極性では 1 が読み出しで 0 が書き込み (R/nW)ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBIモード ) の HBI 読み出し、方向極性ビットで変更できます。
1
書き込み WR VIS
このピンはホストバス書き込みストローブです。
通常はアクティブ Low ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで極性を変更できます。
イネーブル ENB VIS
このピンはホストバス データイネーブル ストローブです。RD_WRピンと組み合わせ、動作のデータフェイズを示します。
通常はアクティブ Low ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで極性を変更できます。
1 チップセレクト CS VIS
このピンはホストバス チップセレクトで、デバイスが現在の転送で選択されている事を示します。
通常はアクティブ Low ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI チップセレクト極性ビットで極性を変更できます。
5 アドレス A[4:0] VISこれらのピンは、非多重化アドレスモードのアドレスです。
16 ビットモードの場合、ビット 0 は使いません。
DS00001909A_JP - p.22 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
16
データ D[15:0] VIS/VO8
これらのピンは、非多重化アドレスモードのホストバス データバスです。
8 ビット データモードではビット 15-8 は使わず、これらの入力および出力ドライバは無効です。
アドレスおよびデータ
AD[15:0] VIS/VO8
これらのピンは、多重化アドレスモードのホストバス アドレス / データバスです。
ビット 15-8 は、シングルフェイズ多重化アドレスモードのアドレス上位バイトです。
ビット 7-0 はシングルフェイズ多重化アドレスモードではアドレス下位バイト、デュアルフェイズ多重化アドレスモードではアドレスの上位および下位バイトです。
8 ビットデータ デュアルフェイズ多重化アドレスモードではビット 15-8 は使わず、これらの入出力ドライバは無効です。
1 アドレスラッチ イネーブル High
ALEHI VIS
このピンは多重化アドレスモードのアドレスフェイズを示します。デュアルフェイズ多重化アドレスモードでは上位アドレスバイトを読み込むのに使います。
通常はアクティブ Low( 立ち上がりエッジでアドレスを保存 ) ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI ALE 極性ビットで極性を変更できます。
1 アドレスラッチ イネーブル Low
ALELO VIS
このピンは多重化アドレスモードのアドレスフェイズを示します。シングルフェイズ多重化アドレスモードでは上位および下位アドレスバイトを読み込むのに使い、デュアルフェイズ多重化アドレスモードでは下位アドレスバイトを読み込むのに使います。
通常はアクティブ Low( 立ち上がりエッジでアドレスを保存 ) ですが、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI ALE 極性ビットで極性を変更できます。
表 3-7: ホストバスピンの説明 ( 続き )ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.23
LAN9252
Note 9: このピンは SPI 命令の出力ですが、SIO bit 1 でもあるため、プルアップを内蔵しています。
表 3-8: SPI/SQI ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 SPI/SQI スレーブ チップセレクト
SCS# VIS(PU)
このピンは SPI/SQI スレーブ チップセレクト入力です。Low の場合、SPI/SQI 転送に SPI/SQIスレーブが選択されます。High の場合、SPI/SQIシリアルデータ出力はトライステートです。
1 SPI/SQI スレーブ シリアルクロック
SCK VIS(PU)
このピンは SPI/SQI スレーブ シリアルクロック入力です。
4
SPI/SQI スレーブ シリアルデータ入出力
SIO[3:0] VIS/VO8(PU)
複数ビット I/O の場合、これらのピンは SPI/SQIスレーブデータ入出力です。
SPI スレーブ シリアルデータ入力
SI VIS(PU)
このピンは SPI スレーブ シリアルデータ入力です。SI は SIO0 ピンと共用です。
SPI スレーブ シリアルデータ出力
SOVO8(PU)
Note 9
このピンは SPI スレーブ シリアルデータ出力です。SO は SIO1 ピンと共用です。
表 3-9: EtherCAT 分散クロックピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
2
同期SYNC[1]SYNC[0] VO8 これらのピンは分散クロック同期 (OUT) または
ラッチ (IN) 信号です。方向はビット単位で設定できます。
Note: これらの信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
ラッチLATCH[1]LATCH[0] VIS
表 3-10: EtherCAT デジタル I/O および GPIO ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
16
汎用入力 GPI[15:0] VISこれらのピンは汎用入力で、汎用入力レジスタに直接割り当てられます。汎用入力の整合性は考慮されません。
汎用出力 GPO[15:0] VO8
これらのピンは汎用出力で、ウォッチドッグ保護なしに汎用出力入力レジスタの値を反映します。
Note: これらの信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
16 デジタル I/O DIGIO[15:0] VIS/VO8
これらのピンは入力 / 出力または双方向データです。
Note: これらの信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
1 出力有効 OUTVALID VO8
このピンは出力が有効であり外部レジスタに取り込み可能である事を示します。
Note: この信号は EEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
DS00001909A_JP - p.24 2016 Microchip Technology Inc.
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1 ラッチ入力 LATCH_IN VISこのピンは外部データラッチ信号です。入力データは、LATCH_IN の立ち上がりエッジが認識されるたびにサンプリングされます。
1 ウォッチドッグ トリガ
WD_TRIG VO8
このピンは SyncManager ウォッチドッグ トリガ出力です。
Note: この信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
1 ウォッチドッグ ステート
WD_STATE VO8
このピンは SyncManager ウォッチドッグ ステート出力です。0 の場合、ウォッチドッグがタイムアウトした事を示します。
Note: この信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
1 フレーム開始 SOF VO8
このピンはフレーム開始 (SOF) 出力で、Ethernet/EtherCAT フレームの開始を示します。
Note: この信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
1 フレーム終了 EOF VO8
このピンはフレーム終了 (EOF) 出力で、Ethernet/EtherCAT フレームの終了を示します。
Note: この信号はEEPROM の内容が読み込まれるまで駆動されません(ハイ インピーダンス )。
1 出力イネーブル OE_EXT VIS このピンは出力イネーブル入力です。Low の場合、出力データをクリアします。
表 3-11: EEPROM ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1EEPROM I2Cシリアルデータ
入力 / 出力
EESDA VIS/VOD8
デバイスが外部 EEPROM にアクセス中、このピンは I2C シリアルデータ入力 / オープンドレイン出力です。
Note: このピンは外付け抵抗を介して常時プルアップする必要があります。
1 EEPROM I2Cシリアルクロック
EESCL VOD8
デバイスが外部 EEPROM にアクセス中、このピンは I2C クロック オープンドレイン出力です。
Note: このピンは外付け抵抗を介して常時プルアップする必要があります。
表 3-10: EtherCAT デジタル I/O および GPIO ピンの説明 ( 続き )ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
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表 3-12: LED およびコンフィグレーション ストラップピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1
LINK/ACTLED ポート 2
LINKACTLED2 VOD12/VOS12
このピンは、ポート 2 の LINK/ACT LED 出力です( 消灯 = リンクなし、点灯 = リンクのみでアクティビティなし、点滅 = リンクとアクティビティあり )。
このピンは、オープンドレイン / オープンソース出力に設定されます。オープンドレインとオープンソースのどちらを選択するか、およびこのピンの極性はリセット時にサンプルしたストラップ値で決まります。
Note: 詳細はセクション 12.10、「LED」(p. 208)を参照してください。
MII ポート リンク極性
コンフィグレーション ストラップ
MII_LINKPOL VIS(PU)
このストラップは、link_pol_strap_mii の値を設定してMII_LINK ピンの極性を設定します。Note 10参照
1
RUN LED RUNLED VOD12/VOS12
このピンは RUN LED 出力で、AL ステータス レジスタで制御します。
このピンは、オープンドレイン / オープンソース出力に設定されます。オープンドレインとオープンソースのどちらを選択するか、およびこのピンの極性はリセット時にサンプルしたストラップ値で決まります。
Note: 詳細はセクション 12.10、「LED」(p. 208)を参照してください。
EEPROM サイズ コンフィグレーション
ストラップ
E2PSIZE VIS(PU)
このストラップは、EEPROM サイズのハードストラップ値を設定します。Note 10 参照
Low の場合、1 Kb (128 x 8) ~ 16 Kb (2K x 8) が選択されます。
High の場合、32 Kb (4K x 8) ~ 4 Mb (512K x 8) が選択されます。
1
LINK/ACT LED ポート1 LINKACTLED1 VOD12/
VOS12
このピンは、ポート 1 の LINK/ACT LED 出力です( 消灯 = リンクなし、点灯 = リンクのみでアクティビティなし、点滅 = リンクとアクティビティあり )。
このピンは、オープンドレイン / オープンソース出力に設定されます。オープンドレインとオープンソースのどちらを選択するか、およびこのピンの極性はリセット時にサンプルしたストラップ値で決まります。
Note: 詳細はセクション 12.10、「LED」(p. 208)を参照してください。
チップモード コンフィグレーション
ストラップ 1CHIP_MODE1 VIS
(PU)このストラップと CHIP_MODE0 でチップモードのハードストラップ値を設定します。Note 10 参照
DS00001909A_JP - p.26 2016 Microchip Technology Inc.
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Note 10: コンフィグレーション ストラップピンは記号名に下線を付けて示します。コンフィグレーション ストラップの値はパワーオン リセットまたは RST# のネゲートによってラッチされます。詳細はセクション 7.0、「コンフィグレーション ストラップ」(p. 51) を参照してください。
1
LINK/ACT LED ポート 0
LINKACTLED0 VOD12/VOS12
このピンは、ポート 0 の LINK/ACT LED 出力です( 消灯 = リンクなし、点灯 = リンクのみでアクティビティなし、点滅 = リンクとアクティビティあり )。
このピンは、オープンドレイン / オープンソース出力に設定されます。オープンドレインとオープンソースのどちらを選択するか、およびこのピンの極性はリセット時にサンプルしたストラップ値で決まります。
Note: 詳細はセクション 12.10、「LED」(p. 208)を参照してください。
チップモード コンフィグレーション
ストラップ 0CHIP_MODE0 VIS
(PU)このストラップと CHIP_MODE1 でチップモードのハードストラップ値を設定します。Note 10 参照
表 3-13: その他のピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 割り込み出力 IRQ VO8/VOD8
割り込み要求出力です。この信号の極性、要因、バッファタイプは割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) でプログラムできます。詳細はセクション 8.0、「システム割り込み」(p. 53) を参照してください。
1 システムリセット入力 RST# VIS/VOD8(PU)
入力の場合、このアクティブ Low 信号により外部ハードウェアから本デバイスをリセットできます。本デバイスには内部パワーオン リセット回路もあります。このため外部ハードウェアによるリセットが不要な場合、この信号を未接続のままにできます。この信号を使う場合、セクション18.0、「動作特性」(p. 307) に記載されたリセット タイミング要件を満たしている必要があります。
出力の場合、この信号は POR 中またはマスタ コントローラまたはホスト インターフェイスからのEtherCAT リセットコマンド シーケンスへの応答時、Low に駆動されます。
1 レギュレータ イネーブル
REG_EN AI 3.3 V に接続すると、内部 1.2 V レギュレータが有効になります。
1 テストモード TESTMODE VIS(PD)
適切に動作させるには、このピンを VSS に接続する必要があります。
1 水晶振動子入力 OSCI ICLK外部 25 MHz 水晶振動子入力です。この信号はシングルエンドのクロック オシレータでも駆動できます。この方法を使う場合、OSCOは未接続のままとします。
1 水晶振動子出力 OSCO OCLK 外部 25 MHz 水晶振動子出力です。
1 水晶振動子 +1.2 V 電源
OSCVDD12 P REG_EN でレギュレータ無効モードに設定した場合を除き、内部レギュレータから供給します。
1 水晶振動子グランド OSCVSS P 水晶振動子グランド
表 3-12: LED およびコンフィグレーション ストラップピンの説明 ( 続き )ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
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Note 11: 接続の詳細は、セクション 4.0、「電源の接続」(p. 29)、デバイスのリファレンス回路図、LANCheck 回路図チェックリストを参照してください。
表 3-14: JTAG ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 JTAG テスト MUX 選択
TMS VIS JTAG テストモード選択
1 JTAG テストクロック
TCK VIS JTAG テストクロック
1 JTAG テストデータ入力
TDI VIS JTAG データ入力
1 JTAG テストデータ出力
TDO VO12 JTAG データ出力
表 3-15: コアおよび I/O 電源ピンの説明
ピン本数
ピン名 記号バッファタイプ
説明
1 レギュレータ +3.3 V電源
VDD33 P
内部レギュレータ用 +3.3 V 電源、Note 11 参照
Note: 内部レギュレータを使わない場合でも、このピンに +3.3 V を供給する必要があります。
5 +1.8 ~ +3.3 V 可変 I/O電源
VDDIO P +1.8 ~ +3.3 V 可変 I/O 電源、Note 11 参照
3 +1.2 V デジタルコア電源
VDDCR P
REG_ENでレギュレータ無効モードに設定した場合を除き、内部レギュレータから供給します。
ピン 6 は 1 µF と 470 pF の並列デカップリング コンデンサを介してグランドに接続します。Note 11 参照
1パッド
グランド VSS Pコモングランドです。この露出パッドはビアアレイを使ってグランドプレーンに接続する必要があります。
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4.0 電源の接続図 4-1と図 4-2に、レギュレータを有効にした場合と無効にした場合の本デバイスの電源の接続をそれぞれ示します。詳細はデバイスのリファレンス回路図と LANCheck 回路図チェックリストを参照してください。デバイス内蔵の電圧レギュレータの詳細はセクション 4.1 で説明します。
図 4-1: 電源の接続 : レギュレータ有効の場合
+1.8 V to +3.3 V
VDDCR
Core Logic & PHY digital
VDD12TX2
Ethernet PHY 1Analog
1.0 µF0.1 Ω ESR
VDD33BIAS
VDD33TXRX1
VSS
VDDCR
Ethernet PHY 2Analog
VDD12TX1
VDD33TXRX2
Ethernet Master Bias
IO Pads
To PHY1 Magnetics
To PHY2 Magnetics
Note: Bypass and bulk caps as needed for PCB
VDDIO
VDD33
+3.3 V
+3.3 V
470 pF
Crystal Oscillator
VSS
PLL(exposed pad)
(or separate 2.5V)
(or separate 2.5V)
VDDIO
VDDIO
VDDIO
VDDIO
VDDCR
OSCVDD12
OSCVSS
+3.3 V (IN)
+1.2 V (OUT)
Internal 1.2 V Core Regulator
enable
+3.3 V (IN)
+1.2 V (OUT)
Internal 1.2 V OscillatorRegulator
VSSenable
REG_EN
(Pin 6)
Note: PCB に必要なバイパスとバルクコンデンサ
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図 4-2: 電源の接続 : レギュレータ無効の場合
+1.8 V to +3.3 V
VDDCR
Core Logic & PHY digital
VDD12TX2
Ethernet PHY 1Analog
VDD33BIAS
VDD33TXRX1
VSS
VDDCR
Ethernet PHY 2Analog
VDD12TX1
VDD33TXRX2
Ethernet Master Bias
IO Pads
To PHY1 Magnetics
To PHY2 Magnetics
Note: Bypass and bulk caps as needed for PCB
VDDIO
VDD33
+3.3 V
+3.3 V
Crystal Oscillator
VSS
PLL(exposed pad)
(or separate 2.5V)
(or separate 2.5V)
VDDIO
VDDIO
VDDIO
VDDIO
VDDCR
OSCVDD12
OSCVSS
+3.3 V (IN)
+1.2 V (OUT)
Internal 1.2 V Core Regulator
enable
+3.3 V (IN)
+1.2 V (OUT)
Internal 1.2 V OscillatorRegulator
VSSenable
REG_EN
+1.2 V
(Pin 6)
Note: PCB に必要なバイパスとバルクコンデンサ
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4.1 内部電圧レギュレータ本デバイスには、以下の 2 つの内部 1.2 V レギュレータがあります。
• 1.2 V コアレギュレータ
• 1.2 V 水晶振動子オシレータ レギュレータ
4.1.1 1.2 V コアレギュレータ
コアレギュレータはメインのコア デジタルロジック、I/O パッド、PHY のデジタルロジックに 1.2 V の電圧を供給します。また、外部接続を経由して PHY のアナログ部に 1.2 V の電源を供給する事もできます。
REG_EN 入力ピンを 3.3 V に接続するとコアレギュレータが有効になり、VDD33 ピンから 3.3 V の供給を受けます。このレギュレータに関連する VDDCR ピンに 1.0 µF 0.1 の ESR コンデンサを接続する必要があります。
REG_EN入力ピンをVSSに接続するとコアレギュレータは無効になります。しかしVDD33ピンには3.3 Vを供給する必要があります。この場合、1.2 V のコア電圧を外部から VDDCR ピンに入力する必要があります。
4.1.2 1.2 V 水晶振動子オシレータ レギュレータ
水晶振動子オシレータ レギュレータは、水晶振動子オシレータに 1.2 V の電圧を供給します。REG_EN 入力ピンを3.3 V に接続すると水晶振動子オシレータ レギュレータが有効になり、VDD33 ピンから 3.3 V の供給を受けます。外付けコンデンサは不要です。
REG_EN入力ピンをVSSに接続すると水晶振動子オシレータ レギュレータは無効になります。しかしVDD33ピンには3.3 V を供給する必要があります。この場合、1.2 V の水晶振動子オシレータ電圧を外部から OSCVDD12 ピンに入力する必要があります。
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5.0 レジスタマップこの章では、本デバイスのレジスタマップの詳細を説明し、直接アドレス指定可能な各種システム制御およびステータス レジスタ (CSR) についてまとめます。システム CSR の詳細は、それぞれの機能に関する章で説明します。これ以外に、本デバイスの各種サブブロックには間接アドレス指定可能なレジスタがあります。これらレジスタの詳細も、それぞれの機能に関する章で説明します。
直接アドレス指定可能なレジスタ
• セクション12.13、「EtherCAT CSRおよびプロセスデータRAMアクセスレジスタ(直接アドレス指定可能)」(p. 214)• セクション 5.1、「システム制御およびステータス レジスタ」(p. 34)間接アドレス指定可能なレジスタ
• セクション 11.2.16、「PHY レジスタ」(p. 142)• セクション 12.14、「EtherCAT コア CSR レジスタ ( 間接アドレス指定可能 )」(p. 223)図 5-1 に、本デバイスのベースレジスタ メモリマップ全体を示します。このメモリマップはおおよその参考で、縮尺比は不定です。表 5-1 に、全ての直接アドレス指定可能な CSR とそのアドレスを示します。
Note: レジスタのビットタイプの定義はセクション 1.3、「レジスタの分類」(p. 7) に示しています。
一部のデバイスレジスタはメモリに割り当てられておらず、直接アドレス指定できません。各種デバイスレジスタのアクセス方法の詳細は、上記レジスタに関するサブセクションを参照してください。
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図 5-1: レジスタ アドレスマップ
000h
020h
300h314h
03Ch
01ChEtherCAT Process RAM Read FIFO
EtherCAT Process RAM Write FIFO
Test0E0h
0FCh
EtherCAT
318h
3FFh
Interrupts054h05Ch
GP Timer and Free Run Counter09Ch08Ch
Note: Not all registers are shownNote: 一部のレジスタは表示されていません。
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5.1 システム制御およびステータス レジスタシステム制御およびステータス レジスタ (CSR) はメモリに割り当てられた直接アドレス指定可能なレジスタで、ベースアドレス オフセットレンジは 050h ~ 314h です。これらのレジスタは、ホストバス インターフェイス (HBI) またはSPI/SQI を介してホストからアドレス指定できます。各種デバイスモードとそれぞれに対応するアドレス構成の詳細はセクション 2.0、「概要」(p. 8) を参照してください。
表 5-1 に、システム CSR とそれぞれのアドレスを昇順に示します。全てのシステム CSR は、チップレベル リセットがアサートされると既定値にリセットされます。
システム CSR は以下のサブカテゴリに分類されます。これらの各サブカテゴリについては、関連するレジスタのシステム CSR の説明も含めてそれぞれの章で説明します。レジスタの説明は以下のカテゴリに分類されます。
• セクション 6.2.3、「リセットレジスタ」(p. 42)• セクション 6.3.5、「電源管理レジスタ」(p. 47)• セクション 8.3、「割り込みレジスタ」(p. 56)• セクション12.13、「EtherCAT CSRおよびプロセスデータRAMアクセスレジスタ(直接アドレス指定可能)」(p. 214)• セクション 16.1、「その他のシステム コンフィグレーション / ステータス レジスタ」(p. 301)
Note: 一覧に記載のないレジスタは予約済みです。
表 5-1: システム制御およびステータス レジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )000h-01Ch EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA)020h-03Ch EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)
050h チップ ID およびリビジョン (ID_REV)054h 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)058h 割り込みステータス レジスタ (INT_STS)05Ch 割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN)064h バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST)074h ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)084h 電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL)08Ch 汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG)090h 汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT)09Ch フリーランニング 25 MHz カウンタレジスタ (FREE_RUN)
リセットレジスタ
1F8h リセット制御レジスタ (RESET_CTL)EtherCAT レジスタ
300h EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA)304h EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD)308h EtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN)30Ch EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD)310h EtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN)314h EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD)
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5.2 連続サイクルに関する制限事項5.2.1 書き込みサイクル直後の読み出しサイクル
ホストが書き込みサイクルの直後に読み出しサイクルを実行する場合、タイミングの制限がある事に注意が必要です。この制限は、書き込みサイクルによって影響を受けるレジスタを読み出す場合に適用されます。あるレジスタに値を書き込んでからその値を読み出せるようになるまでには、必ず遅延が存在します。また、あるレジスタに書き込みを実行してから、その書き込みの影響を受けるレジスタを読み出せるようになるまでにも遅延が存在します。
ホストが書き込み動作を実行した後、古い値を読み出すのを防ぐため、 小待ち時間が設定されています。表 5-2 にこれらの待ち時間を示します。この表には、ホストプロセッサが特定のレジスタに書き込みを実行した直後に特定のリソースを読み出す場合、どれだけの待ち時間が必要かを示しています。必要な待ち時間は、書き込み後に読み出すレジスタによって異なる事に注意が必要です。
書き込みから読み出しまでの 小待ち時間の制約を簡単かつ確実に満たす方法として、バイトオーダ テストレジスタ(BYTE_TEST) の「ダミー」読み出しがあります。レジスタを読み出す前に必要なダミー読み出しの回数も表 5-2 に示しています。この表に示した BYTE_TEST 読み出しの回数は、45 ns の 小サイクル タイミングを前提としています。マイクロプロセッサのバスがより低速な場合、表に記載した待ち時間の要件を満たしていれば読み出し回数を減らしても構いません。 小待ち時間の要件さえ満たしていれば、BYTE_TEST レジスタのダミー読み出しを実行する必要はありません。
使うホスト インターフェイス モードによっては、基本のホスト インターフェイス サイクルで書き込みから読み出しまで十分な間隔を確保できる事があります。適切なタイミングを確保できるよう、システム設計とレジスタアクセスの仕組みに配慮する必要があります。例えば、同じレジスタに対する書き込みと読み出しの方が、異なるレジスタに対する書き込みと読み出しよりも高速に行える場合があります。
8 ビットおよび 16 ビット書き込みサイクルの場合、書き込みサイクルから読み出しサイクルまでの待ち時間は、レジスタの 後のバイトまたはワードを書き込んで 1 回の DWORD 転送が完了した場合のみ適用されます。
HBI のインデックス アドレスモードの場合、書き込みサイクルから読み出しサイクルまでの待ち時間は内部レジスタおよび FIFO へのアクセスにのみ適用されます。HBI のインデックス レジスタまたは HBI のコンフィグレーションレジスタには適用されません。
表 5-2: 書き込み後の読み出しに関するタイミング規則
書き込みを実行するレジスタ 待ち時間 (ns)BYTE_TEST の
ダミー読み出し回数(Tcyc = 45 ns の場合 )
読み出しを実行するレジスタ
全てのレジスタ 45 1 同じレジスタ または書き込みによって影響を受ける他のレジスタ
割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
60 2 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN)
90 2 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
60 2 割り込みステータス レジスタ(INT_STS)
割り込みステータス レジスタ(INT_STS)
180 4 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
170 4 割り込みステータス レジスタ(INT_STS)
電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL)
165 4 電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL)
170 4 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
160 4 割り込みステータス レジスタ(INT_STS)
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5.2.2 読み出しサイクル直後の読み出しサイクル
ホストによる読み出しサイクルが連続する場合も、一部制約があります。この制限は、あるリソースの読み出しに影響されるレジスタを読み出す場合に適用されます。多くの場合、デバイスを読み出してから制御およびステータスレジスタの値に期待される変化が起こるまでには遅延があります。
ホストが連続した読み出し動作で古い値を読み出すのを防ぐため、 小待ち時間が定義されています。表 5-3 にこれらの待ち時間を示します。特定のリソースの組み合わせに対して読み出し動作を連続して実行する場合、ホストプロセッサは一定の時間待機する必要があります。この待ち時間は、読み出すレジスタの組み合わせによって決まります。
小待ち時間の制約を簡単かつ確実に満たす方法として、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) の「ダミー」読み出しがあります。連続して読み出しを実行する際に必要なダミー読み出しの回数も表 5-3 に示しています。この表に示した BYTE_TEST 読み出しの回数は、Tcyc の 小タイミング (45 ns) を前提としています。マイクロプロセッサのバスがより低速な場合、表に記載した待ち時間の要件を満たしていれば読み出し回数を減らしても構いません。 小待ち時間の要件さえ満たしていれば、BYTE_TEST レジスタのダミー読み出しを実行する必要はありません。
使うホスト インターフェイス モードによっては、基本のホスト インターフェイス サイクルで 初の読み出しから次の読み出しまで十分な間隔を確保できる事があります。適切なタイミングを確保できるよう、システム設計とレジスタアクセスの仕組みに配慮する必要があります。例えば、同じレジスタに対する読み出しを繰り返す方が、異なるレジスタに対する読み出しよりも高速に行える場合があります。
8 ビットおよび 16 ビット読み出しサイクルの場合、 初の読み出しサイクルから次の読み出しサイクルまでの待ち時間は、レジスタの 後のバイトまたはワードを読み出して 1 回の DWORD 転送が完了した場合のみ必要です。1 回の DWORD 転送内でのバイトまたはワードアクセスの間には待ち時間の要件はありません。
汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG)
55 2 汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG)
170 4 汎用タイマカウント レジスタ(GPT_CNT)
EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO
(ECAT_PRAM_WR_DATA)
50 2 EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ
(ECAT_PRAM_WR_CMD)
表 5-3: 連続する読み出しに関するタイミング規則
初に読み出すレジスタ 待ち時間 (ns)BYTE_TEST の
ダミー読み出し回数(Tcyc = 45 ns の場合 )
次に読み出すレジスタ
EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO
(ECAT_PRAM_RD_DATA)
50 2 EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ
(ECAT_PRAM_RD_CMD)
表 5-2: 書き込み後の読み出しに関するタイミング規則 ( 続き )
書き込みを実行するレジスタ 待ち時間 (ns)BYTE_TEST の
ダミー読み出し回数(Tcyc = 45 ns の場合 )
読み出しを実行するレジスタ
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6.0 クロック、リセット、電源管理6.1 クロック
本デバイスは、各種サブモジュールに必要な全てのシステムクロックを生成します。クロッキング サブシステムは以下により構成されます。
• 水晶振動子オシレータ
• PHY PLL
6.1.1 水晶振動子オシレータ
本デバイスには、内部クロック オシレータと PLL で使うための固定周波数 25 MHz クロック源が必要です。通常、これは 25 MHz 水晶振動子 ( セクション 18.7、「クロック回路」(p. 320) 参照 ) を OSCI および OSCO ピンに接続して供給します。または、OSCI 入力ピンをシングルエンドの 25 MHz クロック源で駆動してこのクロックを供給する事もできます。シングルエンドのクロック源を使う場合、クロック入力はデバイスの通常動作中常時動作する必要があります。低消費電力モードではオシレータまたは外部クロック入力を停止できます。
水晶振動子オシレータはセクション 6.3.4、「チップレベルの電源管理」(p. 45) の説明に従って無効にできます。
システムレベル検証用に、水晶振動子オシレータのクロックを IRQ ピンに出力できます。セクション 8.2.7、「クロック出力テストモード」(p. 56) を参照してください。
水晶振動子オシレータの電源は専用のレギュレータまたは専用入力ピンから供給します。セクション 4.1.2、「1.2 V水晶振動子オシレータ レギュレータ」(p. 31) を参照してください。
6.1.2 PHY PLLPHY モジュールは 25 MHz 参照クロックを受信し、内部クロックとして使う以外にデバイスのサブシステム クロック生成用にメイン システムクロックを出力します。
PHY PLL はセクション 6.3.4、「チップレベルの電源管理」(p. 45) の説明に従って無効にできます。PHY PLL は、PHYポートがパワーダウン モードの時に無効化の要求を受け取った場合のみ無効化されます。
PHY PLL の電源は外部入力ピンから供給します。これは通常、本デバイスの 1.2 V コアレギュレータから供給します。セクション 4.0、「電源の接続」(p. 29) を参照してください。
Note: 水晶振動子の仕様は表 18-12、「推奨振動子の仕様」(p. 320) を参照してください。
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6.2 リセット本デバイスには複数のハードウェアおよびソフトウェア リセット要因があり、デバイスをいくつかのレベルでリセットできます。リセットは以下の 3 つの種類に分類されます。各リセットの詳細はこの後のセクションで説明します。
• チップレベル リセット
- パワーオン リセット (POR)- RST#ピンリセット
- EtherCAT システムリセット
• マルチモジュール リセット
- デジタルリセット (DIGITAL_RST)• シングル モジュール リセット
- ポート A PHY リセット
- ポート B PHY リセット
- EtherCAT コントローラ リセット
本デバイスでは、コンフィグレーション ストラップを使って各種デバイス パラメータをカスタム値に自動的に設定できます。これらのコンフィグレーション ストラップ値は、全てのチップレベル リセットがネゲートされると設定されます。このため、パワーオン リセットまたはピン (RST#) リセット時にチップのパラメータを容易に既定値に設定できます。これらストラップの使い方の詳細はセクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
表 6-1 に、各種リセット要因がデバイスに与える影響をまとめます。各リセットタイプの詳細は、この後のセクションを参照してください。
表 6-1: リセット要因と影響を受けるデバイス機能
モジュール / 機能 POR RST#ピン
EtherCATシステムリセット
デジタルリセット
EtherCATモジュール リセット
25 MHz オシレータ (1)電圧レギュレータ (2)EtherCAT コア X X X X XPHY A X X XPHY B X X XPHY 共通 (3)電圧監視回路 (3)PLL (3)SPI/SQI Slave X X X XHost Bus Interface X X X X電源管理 X X X X汎用タイマ X X X Xフリーランニング カウンタ X X X Xシステム CSR X X X Xコンフィグレーションストラップのラッチ
YES YES YES NO(4)
EEPROM ローダの実行 YES YES YES YES YESトライステート出力ピン (5) YES YES YESRST# ピンを Low に駆動 YES YESNote 1: POR はシステムレベルでなく XTAL 電圧レギュレータによって実行されます。
2: POR は電圧レギュレータ内部で実行されます。
3: POR は PHY 内部で実行されます。
4: ストラップ入力は再ラッチされません。
5: ストラップに使う出力ピンのみです。
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6.2.1 チップレベル リセットチップレベル リセットイベントでは全ての内部リセットが有効になり、実質的にデバイス全体がリセットされます。チップレベル リセットは、以下のいずれかの入力イベントがアサートされると開始します。
• パワーオン リセット (POR)• RST#ピンリセット
• EtherCAT システムリセット
チップレベル リセット / コンフィグレーションの完了を判定するには、まずバイトオーダ テストレジスタ(BYTE_TEST) をポーリングします。ホスト インターフェイスのリセットが完了するまでは無効なデータが返されます。ホスト インターフェイスのリセットが完了すると、正しいバイト順のデータ値が返されます。
チップレベル リセットの完了を判定するには、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) または電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL)のREADYビットをポーリングしてビットがセットされるのを確認する必要があります。READY ビットがセットされている場合、リセットが完了しデバイスへのアクセスが可能な状態である事を示します。
READY ビットがクリアされている間、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL)、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST)、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) を除く内部リソースをソフトウェアで読み出してはいけません。READY ビットがセットされるまで、どのアドレスへの書き込みも無効です。
チップレベル リセットでは、可変出力レベルパッドの調整、コンフィグレーション ストラップのラッチ、マスタリセットの生成が実行されます。
コンフィグレーション ストラップのラッチ
POR、EtherCAT リセット、RST# ピンリセットの間、ストラップのラッチは開いています。POR、EtherCAT リセット、RST# ピンリセットの解放後、ストラップのラッチは閉じます。
可変レベル I/O パッドの調整
EtherCAT リセット、POR、RST# ピンリセットの解放後、1 µs のパルス ( アクティブ Low) が VO 調整回路へ送信されます。2 µs 後、出力ピンが有効になります。この 2 µs の遅延の間に可変出力レベルピンを調整してから出力を有効にします。また、この遅延は出力ピンと共用のストラップピンの入力ホールド時間としての役割も果たします。
マスタリセットとクロック生成リセット
出力ピンが有効になった後、リセットはメイン システムクロックと同期してマスタリセットとなります。マスタリセットは、ローカルリセットの生成とクロック生成のリセットに使います。
6.2.1.1 パワーオン リセット (POR)パワーオン リセットは、デバイスに電源を投入した時、またはデバイスへの電源供給を一度停止して再投入した時に発生します。このイベントは、デバイス内の全ての回路をリセットします。このリセットの結果として、コンフィグレーション ストラップがラッチされ、EEPROM からの読み込みが実行されます。POR は可変レベル I/O パッドの調整とチップレベル リセットをトリガする目的で使います。
POR はシステムレベル リセットとしても使えます。RST# はオープンドレイン出力となり、POR の期間だけアサートされます。その目的は、EtherCAT スレーブの完全なリセットを実行する事、そして EtherCAT コアがリセット状態の間外部 PHY をリセットに保持する事にあります。RST# はオープンドレイン出力であるため、システムリセットにワイヤード OR 接続する事を想定しています。
有効な電圧レベルに達した後、POR リセットには約 21 ms (typ.) かかります。
6.2.1.2 RST# ピンリセット
RST# 入力ピンを Low に駆動するとチップレベル リセットが開始します。このイベントは、デバイス内の全ての回路をリセットします。このリセット入力は必ずしも使う必要はありませんが、使う場合はセクション 18.6.3、「リセットおよびコンフィグレーション ストラップのタイミング」(p. 317) に記載された期間駆動する必要があります。このリセットの結果として、コンフィグレーション ストラップがラッチされ、EEPROM からの読み込みが実行されます。
Note: EtherCAT スレーブの準備が完了するまで PHY がリセット状態に保持されるよう、Ethernet PHY を RST#ピンに接続する必要があります。そうしないと、遠端のリンクパートナが PHY からの有効なリンク信号を検出し、ローカル EtherCAT スレーブの準備が完了したと見なしてポートを「開いて」しまいます。
全ての電圧が動作レベルに達するまで RST# ピンは駆動されません。電源の立ち上がり中にシステムをリセット状態に保持する必要がある場合、外部のシステムレベル ソリューションが必要です。
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RST# ピンリセットには約 760 s (typ.) かかります。RST# ピンの詳細は表 3-13、「その他のピンの説明」(p. 27) を参照してください。
6.2.1.3 EtherCAT システムリセット
EtherCAT システムリセットは、3 つの独立したフレーム / コマンドを特別なシーケンスとして連続発行する事で開始します。EtherCAT システムリセット中、RST# ピンはオープンドレイン出力となり、 小要件である 80 ms の期間アサートされます。それ以外は、このリセットの機能は RST# ピンリセットと同じです。
RST# はオープンドレイン出力であり、システムリセットにワイヤード OR 接続する事を想定しています。
6.2.2 ブロックレベル リセット
ブロックレベル リセットにはいくつものリセットレジスタ ビット入力があり、各種ブロックに対してリセットを生成します。ブロックレベル リセットは 1 つまたは複数のモジュールに対して実行できます。
6.2.2.1 マルチモジュール リセット
マルチモジュール リセットは複数の内部リセットを発生させますが、チップ全体はリセットしません。マルチモジュール リセットでは、コンフィグレーション ストラップはラッチされません。マルチモジュール リセットは、以下のいずれかがアサートされると開始します。
• デジタルリセット (DIGITAL_RST)マルチモジュール リセット / コンフィグレーションの完了を判定するには、まずバイトオーダ テストレジスタ(BYTE_TEST) をポーリングします。ホスト インターフェイスのリセットが完了するまでは無効なデータが返されます。ホスト インターフェイスのリセットが完了すると、正しいバイト順のデータ値が返されます。
チップレベル リセットの完了を判定するには、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) または電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL)のREADYビットをポーリングしてビットがセットされるのを確認する必要があります。READY ビットがセットされている場合、リセットが完了しデバイスへのアクセスが可能な状態である事を示します。
READY ビットがクリアされている間、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL)、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST)、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) を除く内部リソースへのソフトウェアによる読み出しアクセスは禁止されます。READY ビットがセットされるまで、どのアドレスへの書き込みも無効です。
デジタルリセット (DIGITAL_RST)デジタルリセットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の DIGITAL_RST ビットをセットすると実行されます。デジタルリセットは、Ethernet PHY を除くデバイスの全てのサブモジュールをリセットします。このリセットの後、EEPROM の内容が読み込まれます。デジタルリセットの結果としてコンフィグレーション ストラップはラッチされません。
デジタルリセットには約 760 s (typ.) かかります。
6.2.2.2 シングル モジュール リセット
シングル モジュール リセットは、指定したモジュールのみをリセットします。シングル モジュール リセットではコンフィグレーション ストラップはラッチされません。シングル モジュール リセットは、以下のいずれかがアサートされると開始します。
• ポート A PHY リセット
• ポート B PHY リセット
• EtherCAT コントローラ リセット
Note: RST# ピンは内部で High にプルアップされます。この信号を使わない場合、未接続のままにできます。信号をデバイス外部に駆動する場合、内部プルアップ抵抗を使ってはいけません。
Note: RST# ピンをシステムリセットに接続する目的は、EtherCAT スレーブの完全なリセットを実行する事です。EtherCAT マスタがこのリセットを発行する事はほとんどなく、ローカル マイクロコントローラが深刻な停止状態に陥り、その他の手段では再初期化できない場合に限られます。
Note: 「NASR」と記載されたレジスタビットは、デジタルリセットではリセットされません。
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ポート A PHY リセットポート A PHY リセットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の PHY_A_RST ビットまたは PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のソフトリセット ビットをセットすると実行されます。ポート A PHY リセットが完了すると、PHY_A_RST ビットとソフトリセット ビットは自動的にクリアされます。デバイスのその他のモジュールは、このリセットの影響を受けません。
ポート A PHY リセットの完了を判定するには、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の PHY_A_RST ビットまたはPHY x基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット ビットをポーリングしてビットがクリアされるのを確認します。通常の条件下では、PHY_A_RST ビットとソフトリセット ビットはポート A PHY リセットの発生から約 102 µs 後にクリアされます。
上記の方法以外に、ポート A PHY は PHY パワーダウン モードから復帰後にも自動的にリセットされます。このリセットは、PHY レジスタの再読み込みもリセットも実行されない点で他のリセットとは異なります。詳細はセクション 11.2.8、「PHY パワーダウン モード」(p. 131) を参照してください。
ポート A PHY リセットの詳細はセクション 11.2.10、「リセット」(p. 135) を参照してください。
ポート A PHY が 100BASE-FX モードの場合、拡張リンク検出機能によってポート 0 (2 ポートモードまたは 3 ポートダウンストリーム モードの場合 ) またはポート 2 (3 ポート アップストリーム モードの場合 ) でエラーが検出されるとポート A PHY はリセットされます。
ポート B PHY リセット
ポート B PHY リセットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の PHY_B_RST ビットまたは PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のソフトリセット ビットをセットすると実行されます。ポート B PHY リセットが完了すると、PHY_B_RST ビットとソフトリセット ビットは自動的にクリアされます。デバイスのその他のモジュールは、このリセットの影響を受けません。
ポート B PHY リセットの完了を判定するには、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の PHY_B_RST ビットまたはPHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のソフトリセット ビットをポーリングしてビットがクリアされるのを確認します。通常の条件下では、PHY_B_RST ビットとソフトリセット ビットはポート B PHY リセットの発生から約 102 µs 後にクリアされます。
上記の方法以外に、ポート B PHY は PHY パワーダウン モードから復帰後にも自動的にリセットされます。このリセットは、PHY レジスタの再読み込みもリセットも実行されない点がその他のリセットとは異なります。詳細はセクション 11.2.8、「PHY パワーダウン モード」(p. 131) を参照してください。
ポート B PHY リセットの詳細はセクション 11.2.10、「リセット」(p. 135) を参照してください。
ポート B PHY が 100BASE-FX モードの場合、拡張リンク検出機能によってポート 1 でエラーが検出されるとポートB PHY はリセットされます。
EtherCAT コントローラ リセット
EtherCAT マスタまたはローカルホストが ESC リセット ECAT レジスタ ( マスタの場合 ) または ESC リセット PDIレジスタ ( ローカルホストの場合 ) に 0x52(「R」)、0x45(「E」)、0x53(「S」) の値を続けて書き込むと完全なデバイスおよびシステムリセットを開始できます。これは、セクション 6.2.1.3、「EtherCAT システムリセット」で説明したリセットをトリガします。
リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の ETHERCAT_RST ビットをセットすると EtherCAT コントローラのみのリセットを実行できます。
これは、EtherCAT コアとそのレジスタをリセットします。また、セクション 12.11 (p. 208) で説明する EtherCAT CSRおよびプロセスデータ RAM へのアクセスロジックとセクション 12.13、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAMアクセスレジスタ ( 直接アドレス指定可能 )」(p. 214) で説明するレジスタもリセットします。
EtherCAT モジュールは EEPROM の内容に基づいてデバイスを再コンフィグレーションするため、リセットが完了するまでホスト インターフェイスは無効です。リセットの完了は、セクション 9.4.2.2 (p. 64) およびセクション 9.5.3.2(p. 85)(HBI の場合 ) またはセクション 10.2.1.1 (p. 104)(SPI/SQI の場合 ) で説明する方法で判定する必要があります。
Note: ソフトリセット ビットを使ってポート A PHY をリセットする場合、「NASR」と記載されたレジスタビットはリセットされません。
Note: ソフトリセット ビットを使ってポート B PHY をリセットする場合、「NASR」と記載されたレジスタビットはリセットされません。
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6.2.3 リセットレジスタ6.2.3.1 リセット制御レジスタ (RESET_CTL)
このレジスタはソフトウェア制御リセットを格納します。
オフセット : 1F8h サイズ : 32 ビット
Note: このレジスタは、デバイスがリセット状態であっても、READY ビットがアサートされていなくても、低消費電力ステートでもホスト インターフェイスが中間ステートのまま読み出す事ができます。ホストインターフェイスがリセット状態の場合、無効なデータが返される事があります。
このレジスタは必ずしも 4 バイト全てを読み出す必要はありません。このレジスタには、DWORD アクセスの規則は適用されません。
bit 説明 タイプ 既定値
31:7 予約 RO -
6 EtherCAT リセット (ETHERCAT_RST)このビットをセットすると、EtherCAT コアがリセットされます。EtherCATコアがリセットから解放されると、このビットは自動的にクリアされます。このビットがセットされている場合、このビットへの書き込みは全て無視されます。
R/WSC
0b
5 予約 RO -
4 予約 RO -
3 予約 RO -
2 ポート B PHY リセット (PHY_B_RST)このビットをセットすると、ポート B PHY がリセットされます。内部ロジックにより、PHY は少なくとも 102 μs の間リセット状態に保持されます。ポート BPHY がリセットから解放されると、このビットは自動的にクリアされます。このビットがセットされている場合、このビットへの書き込みは全て無視されます。
R/WSC
0b
1 ポート A PHY リセット (PHY_A_RST)このビットをセットすると、ポート A PHY がリセットされます。内部ロジックにより、PHY は少なくとも 102 µs の間リセット状態に保持されます。ポートA PHY がリセットから解放されると、このビットは自動的にクリアされます。このビットがセットされている場合、このビットへの書き込みは全て無視されます。
R/WSC
0b
0 デジタルリセット (DIGITAL_RST)このビットをセットすると、PLL、ポート B PHY、ポート A PHY を除くチップ全体がリセットされます。NASR タイプのビットを除き、全てのシステムCSR がリセットされます。
チップがリセットから解放されると、このビットは自動的にクリアされます。このビットがセットされている場合、このビットへの書き込みは全て無視されます。
R/WSC
0b
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6.3 電源管理本デバイスは、ブロックレベルおよびチップレベルで複数の電源管理機能および復帰イベントの検出と通知をサポートしています。
6.3.1 復帰イベントの検出
6.3.1.1 PHY A および B Energy DetectEnergy Detect パワーダウン モードは PHY の消費電力を削減します。Energy Detect パワーダウン モード中、ケーブルでエネルギ ( リンクパルス等 ) を検出すると PHY はパワーダウンから復帰し、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ(PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) の ENERGYON 割り込みビットをセットします。
PHY Energy Detect パワーダウン モードの動作と設定の詳細はセクション 11.2.8.2、「Energy Detect パワーダウンモード」(p. 131) を参照してください。
PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で有効に設定している場合、PHY は割り込みを生成します。この割り込みは、割り込みステータス レジスタ (INT_STS) のビット 26 (PHY_INT_A、PHY A の場合 ) およびビット 27 (PHY_INT_B、PHY B の場合 ) に反映されます。有効に設定している場合、INT_STS レジスタビットは IRQ割り込み出力ピンをトリガします ( セクション 8.2.1、「Ethernet PHY 割り込み」(p. 54) 参照 )。Energy Detect PHY 割り込みが発生すると、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の Energy Detect/WoL ステータスポート A (ED_WOL_STS_A) ビットまたは Energy Detect/WoL ステータスポート B (ED_WOL_STS_B) ビットもセットされます。Energy Detect/WoL イネーブルポート A (ED_WOL_EN_A) ビットと Energy Detect/WoL イネーブルポート B (ED_WOL_EN_B) ビットにより、対応するステータスビットが PME イベントとして有効になります。
6.3.1.2 PHY A および B Wake-On-LAN (WoL)PHY A および B には、パーフェクト DA、ブロードキャスト、マジックパケット、復帰フレームの WoL イベント検出機能があります。 有効に設定した場合、PHYはWoLイベントを検出し、PHY x割り込み要因フラグレジスタ(PHY_INTERRUPT_SOURCE_x)の WoL 割り込みビットをセットします。PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で有効に設定した場合、PHY は割り込みを生成します。この割り込みは割り込みステータス レジスタ (INT_STS) のビット 26(PHY_INT_A、PHY A の場合 ) およびビット 27 (PHY_INT_B、PHY B の場合 ) に反映されます。有効に設定した場合、INT_STS レジスタのビットは IRQ 割り込み出力ピンをトリガします ( セクション 8.2.1、「Ethernet PHY 割り込み」(p. 54) 参照 )。PHY WoL の動作と設定の詳細はセクション 11.2.9、「Wake-on-LAN (WoL)」(p. 132) を参照してください。
WoL PHY 割り込みは電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の Energy Detect/WoL ステータスポート A(ED_WOL_STS_A) ビットまたは Energy Detect/WoL ステータスポート B (ED_WOL_STS_B) ビットもセットします。Energy Detect/WoL イネーブルポート A (ED_WOL_EN_A) ビットと Energy Detect/WoL イネーブルポート B(ED_WOL_EN_B) ビットにより、対応するステータスビットが PME イベントとして有効になります。
6.3.2 復帰 (PME) 通知
図 6-1 に、PME 割り込みを制御するロジックの概略ブロック図を示します。
PME モジュールは、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の PHY B Energy Detect/WoL ステータスポート B(ED_WOL_STS_B) ビットと PHY A Energy Detect/WoL ステータスポート A (ED_WOL_STS_A) ビットのラッチを制御します。
Note: Energy Detect パワーダウンが有効中に搬送波が存在すると、検出がただちに発生します。
Note: どの PHY 割り込みが発生しても、上記のステータスビットがセットされます。ホストは PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で適切な PHY 割り込み要因のみを有効にする必要があります。
Note: どの PHY 割り込みが発生しても、上記のステータスビットがセットされます。ホストは PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で適切な PHY 割り込み要因のみを有効にする必要があります。
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また、このモジュールはステータスビットと対応するイネーブルビット (Energy Detect/WoL イネーブルポート B(ED_WOL_EN_B) と Energy Detect/WoL イネーブルポート A (ED_WOL_EN_A)) を AND ゲートに入力し、その出力を OR ゲートに入力して割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の電源管理割り込みイベント (PME_INT) ステータスビットを生成します。次に、PME_INT ステータスビットと電源管理イベント割り込み イネーブル (PME_INT_EN)ビットを AND ゲートに入力し、その出力を他の割り込み要因と OR ゲートに入力して IRQ 出力ピンを駆動します。電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の PM_WAKE ビットがセットされている場合、PME イベントが発生するとシステムは特定のチップレベル低消費電力モードから自動的に復帰します ( セクション 6.3.4.2、「低消費電力モードの終了」(p. 46) 参照 )。
6.3.3 ブロックレベルの電源管理
本デバイスは、各種モジュールのクロックをソフトウェアで無効にして消費電力を削減できます。
6.3.3.1 EtherCAT コアの無効化
電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の ECAT_DIS ビットをセットすると、EtherCAT コア全体を無効にできます。誤動作防止のため、このビットをセットするには 2 回続けて 1 を書き込む必要があります。0 を書き込むとこのビットがリセットされます。
Note: INT_STS レジスタの PME 割り込みステータスビット (PME_INT) は、PME_INT_EN の設定にかかわらずセットされます。
図 6-1: PME 割り込み信号の生成
Note: 個々のブロックを無効にすると、ブロックは動作を停止した静止状態になりデバイスの消費電力が削減されますが、ブロックは自動的にはリセットされません。ブロックリセットを実行しないでブロックを再び有効にする場合、ブロックを無効化して再び有効化できる状態にするよう注意が必要です。
ED_WOL_EN_A (bit 14) of PMT_CTRL
register
Denotes a level-triggered "sticky" status bit
PME_INT_EN (bit 17)of INT_EN register
PME_INT (bit 17)of INT_STS register
IRQ_EN (bit 8)of IRQ_CFG register
IRQ
Other System Interrupts
ED_WOL_STS_A (bit 16) of PMT_CTRL register
PHYs
A &
B
INT7_MASK (bit 7) of PHY_INTERRUPT_MASK_A register
INT7 (bit 7) of PHY_INTERRUPT_SOURCE_A register
Polarity & Buffer Type
Logic
INT8_MASK (bit 8) of PHY_INTERRUPT_MASK_A register
INT8 (bit 8) of PHY_INTERRUPT_SOURCE_A register
ED_WOL_EN_B (bit 15) of PMT_CTRL
register
ED_WOL_STS_B (bit 17) of PMT_CTRL register
INT7_MASK (bit 7) of PHY_INTERRUPT_MASK_B register
INT7 (bit 7) of PHY_INTERRUPT_SOURCE_B register
INT8_MASK (bit 8) of PHY_INTERRUPT_MASK_B register
INT8 (bit 8) of PHY_INTERRUPT_SOURCE_B register
Other PHY Interrupts
Other PHY Interrupts
PM_WAKE (bit 28) of PMT_CTRL register
PME wake-up
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6.3.3.2 PHY パワーダウンPHY はパワーダウン モードにできます ( セクション 11.2.8、「PHY パワーダウン モード」(p. 131) 参照 )。
6.3.3.3 LED ピンパワーダウン
電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の LED_DIS ビットをセットすると、全ての LED 出力を無効にできます。
オープンドレイン / オープンソース LED は駆動されません。プッシュプル LED は駆動されますが、非アクティブ状態にセットされます。
6.3.4 チップレベルの電源管理
本デバイスは複数のパワーダウン モードをサポートしており、アプリケーションの消費電力を 小化できます。
消費電力を削減するには、表 6-2、「電源管理ステート」の説明に従ってクロックを無効にします。どの電力ステートでも、設定データは全て保持されます。レジスタの説明で特に記載しない限り、レジスタの内容は影響を受けません。
通常動作の電力ステートは D0 で、低消費電力ステートは D1、D2、D3 の 3 つがあります。各種の復帰検出機能にとっては適切ですが、これらの電力ステートがこれらの機能を直接有効にする事はなく、これらの機能が電力ステートを強制する事もありません。
D0: 通常モード - 本デバイスの通常動作モードです。このモードでは全ての機能を利用できます。チップレベルリセット (POR、RST# ピンリセット、EtherCAT システムリセット ) が発生すると自動的にこのモードになります。
D1: システムクロック無効、XTAL、PLL、ネットワーク クロック有効 - この低消費電力モードでは、PLLクロックから生成した全てのクロックが無効になります。ネットワーク クロックを PHY または外部から供給した場合、有効なままです。水晶振動子オシレータと PLL は有効なままです。このモードは手動または自動で終了できます。
このモードは、PHY 全般パワーダウン モード、PHY WoL モード、PHY Energy Detect パワーダウン モードで使う事ができます。
D2: システムクロック無効、PLL 無効化を要求、XTAL 有効 - この低消費電力モードでは、PLL クロックから生成した全てのクロックが無効になります。PLL は無効化が許可され、両方の PHY が Energy Detect または全般パワーダウンの場合無効になります。ネットワーク クロックを PHY または外部から供給した場合、有効なままです。水晶振動子オシレータは有効なままです。このモードは手動または自動で終了できます。
このモードは PHY Energy Detect パワーダウン モードと PHY WoL モードで使うと便利です。このモードはPHY 全般パワーダウン モードにも使えます。
D3: システムクロック無効、PLL 無効、XTAL 無効 - この低消費電力モードでは、PLL クロックから生成した全てのクロックが無効です。PLL は無効になります。外部ネットワーク クロックは停止します。水晶振動子オシレータは無効です。このモードは手動でのみ終了できます。
このモードは PHY 全般パワーダウン モードで使うと便利です。
この電力ステートに設定する前に、ホストは PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のパワーダウン (PHY_PWR_DWN) ビットをセットして PHY を全般パワーダウン モードに移行させる必要があります
6.3.4.1 低消費電力モードへの移行
通常モード (D0) から D1 ~ D3 のいずれかの低消費電力モードに移行するには、以下のステップを実行します。
1. 電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の PM_MODE および PM_WAKE フィールドに必要な値を書き込む。
2. 復帰検出機能を設定する ( セクション 6.3.1、「復帰イベントの検出」参照 )。3. 復帰通知を設定する ( セクション 6.3.2、「復帰 (PME) 通知」参照 )。
表 6-2: 電源管理ステート
クロック源 D0 D1 D2 D3
25 MHz 水晶振動子オシレータ ON ON ON OFFPLL ON ON OFF(2) OFFシステムクロック (100 MHz、50 MHz、25 MHz 等 ) ON OFF OFF OFFネットワーク クロック 利用可能 (1) 利用可能 (1) 利用可能 (1) OFF(3)Note 1: PHY または外部から供給した場合です。
2: PLL の無効化が要求され、両方の PHY が Energy Detect または全般パワーダウンの場合に PLL が無効になります。
3: PHY クロックは停止し、外部クロックも停止します。
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4. デバイスが低消費電力モードに安全に移行できる状態 ( 全てのパケットの送信が完了、レシーバが無効、パケットの処理 / フラッシュが完了等 ) である事を確認する。
5. 電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の PM_SLEEP_EN ビットをセットする。
いずれかの低消費電力モードに移行すると、いずれかの低消費電力モードに移行すると、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) および電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) のデバイス READY (READY) ビットがLow になります。
6.3.4.2 低消費電力モードの終了
低消費電力モードは手動または自動で終了できます。
自動復帰はセクション 6.3.2、「復帰 (PME) 通知」で説明したイベントに基づいて実行されます。自動復帰は電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の電源管理復帰 (PM_WAKE) ビットで有効にします。
手動復帰は、以下の場合にホストによって開始されます。
• HBI 書き込み (CS と WR または CS、RD_WR と ENB) をデバイスに対して実行した場合 : デバイスが復帰して読み出しが実行されるまで全ての書き込みは無視されますが、ホストは書き込み先をバイトオーダ テストレジスタ(BYTE_TEST) とする必要があります。これ以外のアドレスに対する書き込みは、デバイスが復帰するまで試みてはいけません。
• SPI/SQI サイクル (SCS# が Low、SCK が High) をデバイスに対して実行した場合 : デバイスが復帰するまで全ての読み出しと書き込みは無視されますが、ホストはバイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) を読み出してデバイスを復帰する必要があります。これ以外のアドレスに対する読み出しと書き込みは、デバイスが復帰するまで試みてはいけません。
ホスト インターフェイスが機能しているかどうかを判定するには、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) をポーリングします。正しいパターンが読み出された場合、インターフェイスは機能していると考えられます。この時点で、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) のデバイス READY (READY) ビットまたは電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) のデバイス READY (READY) ビットをポーリングしてデバイスが完全に復帰したかどうかを判定できます。
自動復帰と手動復帰のどちらの場合も、デバイスが低消費電力ステート D0 に復帰して PLL が再び安定するとデバイスREADY (READY) ビットが High になります。また、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の PM_MODE およびPM_SLEEP_EN フィールドもこの時点でクリアされます。
通常の条件下では、デバイスは 2 ms 以内に復帰します。
Note: PM_SLEEP_EN ビットをセットするのと同時に PM_MODE フィールドを変更する事はできません。PM_MODE フィールドを変更するのと同時に PM_SLEEP_EN ビットをセットする事はできません。
Note: いずれかの低消費電力モードに移行すると、ホスト インターフェイスは機能を停止します。
DS00001909A_JP - p.46 2016 Microchip Technology Inc.
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6.3.5 電源管理レジスタ6.3.5.1 電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL)
この読み / 書き可能レジスタは、本デバイスの電源管理機能を制御します。デバイスの準備が完了したかどうかは、このレジスタのデバイス READY (READY) ビットで判定します。
オフセット : 084h サイズ : 32 ビット
Note: このレジスタは、デバイスがリセット状態であっても、READY ビットがアサートされていなくても、低消費電力ステートでもホスト インターフェイスが中間ステートのまま読み出す事ができます。ホストインターフェイスがリセット状態の場合、無効なデータが返される事があります。
このレジスタは必ずしも 4 バイト全てを読み出す必要はありません。このレジスタには、DWORD アクセスの規則は適用されません。
bit 説明 タイプ 既定値
31:29 電源管理モード (PM_MODE)このレジスタ フィールドは、電源管理スリープ イネーブル (PM_SLEEP_EN)ビットをセットした場合に移行するチップレベルの電源管理モードを決定します。
000: D0001: D1010: D2011: D3100: 予約済み101: 予約済み110: 予約済み111: 予約済み
電源管理スリープ イネーブル (PM_SLEEP_EN) に 1 を書き込んでいる場合、このフィールドへの書き込みは無視されます。
デバイスが復帰すると、このフィールドはクリアされます。
R/W/SC 000b
28 電源管理スリープ イネーブル (PM_SLEEP_EN)このビットをセットすると、電源管理モード (PM_MODE) フィールドで指定したチップレベルの電源管理モードに移行します。
0: デバイスは低消費電力スリープ状態でない1: デバイスは低消費電力スリープ状態である
このビットは、PM_MODEレジスタ フィールドと同時には書き込みできません。デバイスを適切に動作させるには、PM_MODE フィールドを先に設定してからこのビットをセットする必要があります。
電源管理モード (PM_MODE) に新しい値を書き込んでいる場合、このビットに1 を書き込んでも無視されます。
Note: ハードウェアで禁止されてはいませんが、電源管理モード(PM_MODE) の値が「000 (D0)」の場合、このビットに 1 を書き込んではいけません。
デバイスが復帰すると、このフィールドはクリアされます。
R/W/SC 0b
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27 電源管理復帰 (PM_WAKE)このビットをセットすると、PME イベントによる自動復帰が有効になります。
0: 手動復帰のみ1: 自動復帰が有効
R/W 0b
26 LED 無効 (LED_DIS)このビットはLED出力を無効にします。オープンドレイン /オープンソースLEDは駆動されません。プッシュプル LED は駆動されますが、非アクティブ状態にセットされます。
0: LED が有効1: LED が無効
R/W 0b
25:22 予約 RO -
21 EtherCAT コアクロック ディセーブル (ECAT_DIS)このビットは、EtherCAT コアのクロックを無効にします。
0: クロックは有効1: クロックは無効
このビットをセットするには、2 回続けて 1 を書き込む必要があります。0 を書き込むとこのビットがリセットされます。
R/W 0b
20 予約 RO -
19:18 予約 RO -
17 Energy Detect/WoL ステータスポート B (ED_WOL_STS_B)このビットは、ポート B PHY で Energy Detect または WoL イベントが発生した事を示します。
このビットをクリアするには、PHY で発生したイベントもクリアする必要があります。イベント要因についてはセクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
R/WC 0b
16 Energy Detect/WoL ステータスポート A (ED_WOL_STS_A)このビットは、ポート A PHY で Energy Detect または WoL イベントが発生した事を示します。
このビットをクリアするには、PHY で発生したイベントもクリアする必要があります。イベント要因についてはセクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
R/WC 0b
15 Energy Detect/WoL イネーブルポート B (ED_WOL_EN_B)このビットをセットすると、ポート B の Energy Detect または WoL イベントで割り込みステータス レジスタ(INT_STS) のPME_INT ビットがアサートされます。
R/W 0b
14 Energy Detect/WoL イネーブルポート A (ED_WOL_EN_A)このビットをセットすると、ポート A の Energy Detect または WoL イベントで割り込みステータス レジスタ (INT_STS)のPME_INTビットがアサートされます。
R/W 0b
13:10 予約 RO -
9 予約 RO -
8:7 予約 RO -
6:5 予約 RO -
bit 説明 タイプ 既定値
DS00001909A_JP - p.48 2016 Microchip Technology Inc.
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4 予約 RO -
3:1 予約 RO -
0 デバイス READY (READY)このビットがセットされている場合、デバイスがアクセス可能な状態である事を示します。パワーオン リセット、RST# リセット、低消費電力ステートからの復帰、EtherCAT チップレベルまたはモジュールレベル リセット、デジタルリセットのいずれかが発生した場合、ホストプロセッサはデバイスが安定して完全に動作可能な状態になった事をこのフィールドで調べる事ができます。
このビットの立ち上がりエッジで INT_STS のデバイス READY (READY) ビットがアサートされ、有効に設定している場合割り込みを生成できます。
Note: READY ビットがクリアされている間、HW_CFG、PMT_CTRL、BYTE_TEST、RESET_CTL レジスタを除く内部リソースへの読み出しアクセスは禁止されます。このビットがセットされるまで、どのアドレスへの書き込みも無効です。
Note: このビットはハードウェア コンフィグレーション レジスタ(HW_CFG) のビット 27 と同じです。
RO 0b
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.49
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6.4 デバイス READY の動作本デバイスは、動作可能な状態になった事を READY ステータス レジスタビットでホスト ソフトウェアに通知します。このビットは、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) またはハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)から読み出せます。
パワーオン リセット、RST# リセット、EtherCAT チップレベル リセットまたはデジタルリセット ( セクション 6.2、「リセット」参照 ) の後、デバイス READY (READY) ビットはデバイスが EEPROM の内容を読み出してコンフィグレーションが完了した事を示します。
リセット制御レジスタ (RESET_CTL) により EtherCAT リセットが発生すると EtherCAT コアは EEPROM の内容を読み出し、デバイス READY (READY) が一時的に Low になります。
D0 以外の低消費電力ステート ( セクション 6.3.4、「チップレベルの電源管理」参照 ) に移行すると、デバイス READY(READY) は Low になります。デバイスが低消費電力ステートから復帰して D0 ステートに戻り、PLL が安定するとデバイス READY (READY) が High になります。
DS00001909A_JP - p.50 2016 Microchip Technology Inc.
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7.0 コンフィグレーション ストラップコンフィグレーション ストラップを使うと、本デバイスの各種機能をユーザ定義の値に自動で設定できます。ハードストラップはパワーオン リセット (POR)、EtherCAT リセット、ピンリセット (RST#) のいずれかでラッチされます。 コンフィグレーション ストラップは、未接続時に信号がフローティングしないように抵抗を内蔵しています。特定のコンフィグレーション ストラップを負荷に接続する場合、ラッチ前に必要な電圧レベルに達するように内部抵抗の補助として外付けプルアップまたはプルダウン抵抗を使う必要があります。追加した外付け抵抗で内部抵抗をオーバーライドする事もできます。
7.1 ハードストラップ
ハードストラップは、パワーオン リセット (POR)、EtherCAT リセット、ピンリセット (RST#) のいずれかでのみラッチされます。これらのストラップは直接のコンフィグレーション値またはレジスタ既定値として使われます。表 7-1 に、全てのハードストラップとそれぞれに関連するピンの一覧を示します。これらのストラップとそれぞれのピン割り当てはセクション 3.0、「ピンの説明と設定」(p. 11) でも定義しています。
Note: システム設計者は、コンフィグレーション ストラップ ピンがセクション 18.6.3、「リセットおよびコンフィグレーション ストラップのタイミング」に記載されたタイミング要件を満たしている事を保証する必要があります。コンフィグレーション ストラップ ピンがラッチされる前に適切な電圧レベルに達していない場合、デバイスは誤ったストラップ値を取り込む事があります。
表 7-1: ハードストラップ コンフィグレーション ストラップの定義
ストラップ名 説明 ピン
eeprom_size_strap EEPROM サイズストラップ : EEPROM サイズのレンジを設定します。
Low の場合、1 Kb (128 x 8) ~ 16 Kb (2K x 8) が選択されます。
High の場合、32 Kb (4K x 8) ~ 4 Mb (512K x 8) が選択されます。
E2PSIZE
chip_mode_strap[1:0] EtherCAT チップモード ストラップ : このストラップは、アクティブポートの数とポートタイプを決定します。
00 = 2 ポートモード : ポート 0 と 1 は内部 PHY A と B に接続される01 = 予約済み10 = 3 ポート ダウンストリーム モード : ポート 0 と 1 は内部 PHY A と B に接続される。ポート 2 は外部 MII ピンに接続される11 = 3 ポート アップストリーム モード : ポート 2 と 1 は内部 PHY A と B に接続される。ポート 0 は外部 MII ピンに接続される
CHIP_MODE1、CHIP_MODE0
link_pol_strap_mii EtherCAT MIIポートリンク極性ストラップ :このストラップは、MII_LINK ピンの極性を決定します。
0 = MII_LINK が Low の場合、100 Mbit/s 全二重リンクが確立されている1 = MII_LINK が High の場合、100 Mbit/s 全二重リンクが確立されている
MII_LINKPOL
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.51
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tx_shift_strap[1:0] EtherCAT MIIポートTXタイミングシフト ストラップ :これらのストラップは、MII ポートの MII TX タイミングシフトの値を決定します。
00 = 0 ns01 = 10 ns10 = 20 ns11 = 30 ns
TX_SHIFT[1:0]
fx_mode_strap_1 PHY A FXモードストラップ: PHY AのFXモードを選択します。
FXLOSENが>1 V (typ.)またはFXSDENAが>1 V (typ.)の場合、このストラップは High にセットされます。
FXLOSEN :FXSDENA
fx_mode_strap_2 PHY B FXモードストラップ: PHY BのFXモードを選択します。
FXLOSENが>1 V (typ.)またはFXSDENBが>2 V (typ.)の場合、このストラップは High にセットされます。
FXLOSEN :FXSDENB
fx_los_strap_1 PHY A FX-LOS 選択ストラップ : PHY A の LOS モードを選択します。
FXLOSENが>1 V (typ.)の場合、このストラップはHighにセットされます。
FXLOSEN
fx_los_strap_2 PHY B FX-LOS 選択ストラップ : PHY B の LOS モードを選択します。
FXLOSENが>2 V (typ.)の場合、このストラップはHighにセットされます。
FXLOSEN
表 7-1: ハードストラップ コンフィグレーション ストラップの定義 ( 続き )
ストラップ名 説明 ピン
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8.0 システム割り込み8.1 機能概要
本章では、本デバイスのシステム割り込み構造について説明します。本デバイスには多層のプログラマブルな割り込み構造を備えており、これをシステム割り込みコントローラで制御します。プログラマブルなシステム割り込みはデバイスの各種サブモジュールによって内部で生成され、IRQ 割り込み出力ピンから 1 つの外部ホスト割り込みを生成するように設定できます。ホスト割り込みはプログラマブルであるため、アプリケーション要件に応じて性能を 適化できます。IRQ 割り込みのバッファタイプ、極性、ネゲート期間はカスタマイズ可能です。他のデバイスと割り込みを共有する場合、IRQ 割り込みをオープンドレイン出力として設定できます。全ての内部割り込みはマスク可能で、IRQ 割り込みをトリガできます。
8.2 割り込み要因
本デバイスは以下の種類の割り込みを生成できます。
• Ethernet PHY 割り込み
• 電源管理割り込み
• 汎用タイマ割り込み (GPT)• EtherCAT 割り込み
• ソフトウェア割り込み ( 汎用 )• デバイス READY 割り込み
• クロック出力テストモード
全ての割り込みは、図 8-1 に示すように多層の分岐構造をしたレジスタを使ってアクセスおよび設定します。本デバイスの割り込み構造の 上位には、割り込みステータス レジスタ(INT_STS)、割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN)、割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) があります。
割り込みステータス レジスタ (INT_STS) と割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) を使ってデバイスの各種サブモジュールの割り込みを有効 / 無効に設定した後、全ての有効な割り込みを OR ゲートに入力して 1 つの IRQ 割り込みを生成します。汎用タイマ、ソフトウェア割り込み、デバイス READY 割り込みへのアクセスと設定は、これらのレジスタで直接実行できます。これらの割り込みは、この 2 つのレジスタ内で直接監視、有効 / 無効化、クリアできます。また、EtherCAT スレーブ割り込み、電源管理割り込み、Ethernet PHY 割り込みのイベント発生を通知する機能もあります。これらの割り込みは、割り込み要因が他のサブブロック レジスタで生成およびクリアされるという点が先に挙げた割り込みと異なります。サブモジュール内のどのイベントによって割り込みが発生したかは INT_STSレジスタでは知る事ができないため、別途サブモジュールの割り込みレジスタ ( 図 8-1 参照 ) をソフトウェアでポーリングして具体的な割り込み要因を判定し、クリアする必要があります。複数のレジスタが関係する割り込みの場合、割り込み処理が完了して割り込み要因をクリアした後でないと INT_STS レジスタの該当するビットはクリアされません。
割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) は、IRQ 割り込み出力ピンの有効 / 無効、および各種属性を設定します。IRQ ピンのバッファタイプ、極性、ネゲート期間を IRQ_CFG レジスタで変更できます。ネゲートタイマはIRQ 出力に必要な 小割り込みネゲート期間を確保するためのもので、割り込みコンフィグレーション レジスタ(IRQ_CFG) の割り込みネゲート期間 (INT_DEAS) フィールドでプログラムできます。このフィールドの値を 0 に設定すると、ネゲートタイマが無効になります。ネゲート期間は、何らかの要因により IRQ ピンがネゲートした時点から開始します。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.53
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以下のセクションでは、各割り込みカテゴリと関連レジスタについて詳しく説明します。各割り込みレジスタのビットレベル定義は、それぞれの機能に関する章を参照してください。
8.2.1 Ethernet PHY 割り込み
どちらの Ethernet PHY も、割り込み要因の内容は共通です。 上位の割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の PHYA 割り込みイベント (PHY_INT_A) ビットおよび PHY B 割り込みイベント (PHY_INT_B) ビットは、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) で PHY 割り込みイベントが発生したかどうかを示します。
PHY 割り込みは、それぞれに対応する PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で有効 / 無効にできます。PHY 割り込みの要因は、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) で判定およびクリアできます。以下のイベントでそれぞれ固有の割り込みが発生します。
• ENERGYON のアサート
• 自動ネゴシエーションの完了
• リモート故障の検出
• リンクダウン ( リンクステータスのネゲート )• リンクアップ ( リンクステータスのアサート )• 自動ネゴシエーションの LP 肯定応答
• 並列検出の障害
• 自動ネゴシエーション ページの受信
• Wake-on-LAN イベントの検出
図 8-1: 機能割り込みの階層
INT_CFG
INT_STS
INT_EN
Top Level Interrupt Registers(System CSRs)
PHY_INTERRUPT_SOURCE_B
PHY_INTERRUPT_MASK_B
PHY B Interrupt Registers
Bit 27 (PHY_INT_B)of INT_STS register
PHY_INTERRUPT_SOURCE_A
PHY_INTERRUPT_MASK_A
PHY A Interrupt Registers
Bit 26 (PHY_INT_A)of INT_STS register
PMT_CTRL
Power Management Control RegisterBit 17 (PME_INT)
of INT_STS register
ECAT_AL_EVENT_REQUEST
ECAT_AL_EVENT_MASK
EtherCAT Interrupt Registers
Bit 0 (ECAT_INT)of INT_STS register
DS00001909A_JP - p.54 2016 Microchip Technology Inc.
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割り込みイベントで外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、対応する PHY x 割り込みマスクレジスタ(PHY_INTERRUPT_MASK_x) で目的の PHY 割り込みイベントを有効にしておく事、割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN) の PHY A 割り込みイベント イネーブル (PHY_INT_A_EN) ビットまたは PHY B 割り込みイベント イネーブル(PHY_INT_B_EN)ビットを必要に応じてセットしておく事、割り込みコンフィグレーション レジスタ(IRQ_CFG)の IRQ イネーブル (IRQ_EN) ビットで IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。Ethernet PHY 割り込みの詳細は、セクション 11.2.7、「PHY 割り込み」(p. 128) を参照してください。
8.2.2 電源管理割り込み
本デバイスでは、複数の電源管理イベントを割り込み要因として使えます。 上位の割り込みステータス レジスタ(INT_STS) の電源管理割り込みイベント (PME_INT) ビットは、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) で電源管理割り込みイベントが発生したかどうかを示します。
電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) には、全ての電源管理割り込み条件のイネーブルビットとステータスビットがあります。これには、PHY での Energy Detect と PHY A および B による Wake-On-LAN ( パーフェクト DA、ブロードキャスト、復帰フレーム、マジックパケット ) 検出が含まれます。
電源管理割り込みイベントで外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) で目的の電源管理割り込みイベントを有効にしておく事、割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) の電源管理イベント割り込み イネーブル (PME_INT_EN) ビットをセットしておく事、割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) のIRQ イネーブル (IRQ_EN) ビット (bit 8) で IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。
電源管理割り込みは、本デバイスの電源管理機能の一部に過ぎません。電源管理の詳細は、セクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
8.2.3 汎用タイマ割り込み
GP タイマ (GPT_INT) 割り込みは、 上位の割り込みステータス レジスタ (INT_STS) と割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) で提供されます。この割り込みは汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT) が 0 から FFFFh へ折り返すと発生し、割り込みステータス レジスタ (INT_STS)のGPタイマ (GPT_INT)ビットに1を書き込むとクリアされます。
汎用タイマ割り込みイベントで外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG) の汎用タイマイネーブル (TIMER_EN) ビットで GPT を有効にしておく事、割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN)のGPタイマ割り込みイネーブル (GPT_INT_EN)ビットをセットしておく事、割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) の IRQ イネーブル (IRQ_EN) ビットで IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。
汎用タイマの詳細は、セクション 15.1、「汎用タイマ」(p. 297) を参照してください。
8.2.4 EtherCAT 割り込み
上位の割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の EtherCAT 割り込みイベント (ECAT_INT) ビットは、AL イベント要求レジスタで EtherCAT 割り込みイベントが発生したかどうかを示します。AL イベントマスク レジスタには、全ての EtherCAT 割り込み条件のイネーブルビットがあります。AL イベント要求レジスタには、全ての EtherCAT 割り込みのステータスビットがあります。
EtherCAT 割り込みイベントで外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、AL イベントマスク レジスタで目的のEtherCAT 割り込みを有効にしておく事、割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) の EtherCAT 割り込みイベント イネーブル (ECAT_INT_EN) ビットをセットしておく事、割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) の IRQイネーブル (IRQ_EN) ビットで IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。
EtherCAT 割り込みの詳細はセクション 12.0、「EtherCAT」(p. 196) を参照してください。
8.2.5 ソフトウェア割り込み
ソフトウェア割り込みは、 上位の割り込みステータス レジスタ(INT_STS)と割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN)で利用できます。割り込みステータス レジスタ (INT_STS) のソフトウェア割り込み (SW_INT) ビットがクリアからセットに変化すると、その立ち上がりエッジで割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN)のソフトウェア割り込みイネーブル (SW_INT_EN) ビットが生成されます。この割り込みを使うと、ソフトウェアで汎用目的の割り込みを容易に生成できます。
ソフトウェア割り込みイベントで外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) の IRQ イネーブル (IRQ_EN) ビットで IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。
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8.2.6 デバイス READY 割り込みデバイス READY 割り込みは、 上位の割り込みステータス レジスタ (INT_STS) と割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN) で利用できます。割り込みステータス レジスタ (INT_STS) のデバイス READY (READY) ビットは、電源投入またはリセット条件後にデバイスがアクセス可能な状態になった事を示します。割り込みステータス レジスタ(INT_STS) のこのビットは、1 を書き込むとクリアされます。
デバイス READY 割り込みイベントが外部 IRQ 割り込みピンをトリガするには、割り込みイネーブル レジスタ(INT_EN) のデバイス READY イネーブル (READY_EN) ビットをセットしておく事、割り込みコンフィグレーションレジスタ (IRQ_CFG) の IRQ イネーブル (IRQ_EN) ビットで IRQ 出力を有効にしておく事が必要です。
8.2.7 クロック出力テストモード
割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG) の IRQ クロック選択 (IRQ_CLK_SELECT) ビットをセットすると、水晶振動子クロックを IRQ ピンに出力してシステムレベル デバッグに役立てる事ができます。
善の結果を得るには、IRQ バッファタイプ (IRQ_TYPE) ビットを使って IRQ ピンをプッシュプル ドライバに設定する必要があります。
8.3 割り込みレジスタ
このセクションでは、直接アドレス指定可能な割り込み関連のシステム CSR について説明します。これらのレジスタは、IRQ 割り込み出力ピンと各種デバイス割り込み要因を制御、設定、監視します。直接アドレス指定可能な全レジスタマップの概要は、セクション 5.0、「レジスタマップ」(p. 32) を参照してください。
表 8-1: 割り込みレジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
054h 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)
058h 割り込みステータス レジスタ (INT_STS)
05Ch 割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN)
DS00001909A_JP - p.56 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
8.3.1 割り込みコンフィグレーション レジスタ (IRQ_CFG)この読み / 書き可能レジスタは、IRQ 信号を設定し、その状態を示します。
オフセット : 054h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:24 割り込みネゲート期間 (INT_DEAS)このフィールドは、割り込み要求のネゲート期間(単位: 10 µs)を決定します。
このフィールドを 0 に設定するとデバイスは INT_DEAS 間隔を無効にし、インターバル カウンタを無効にして保留中の割り込みがあれば発行します。0 以外の新しい値をこのフィールドに書き込むと、それ以降の割り込みは新しい設定に従います。
R/W 00h
23:15 予約 RO -
14 割り込みネゲート期間クリア (INT_DEAS_CLR)このレジスタに1を書き込むと割り込みコントローラのネゲートカウンタがクリアされ、割り込みコントローラが現在ネゲート期間中かどうかにかかわらずネゲート期間が 初から始まります。
0: 通常動作1: ネゲートカウンタをクリア
R/WSC
0h
13 割り込みネゲート ステータス (INT_DEAS_STS)このビットがセットされている場合、割り込みコントローラが現在ネゲート期間中であり、割り込みが発生しても IRQ ピンに送信されない事を示します。このビットがクリアの場合、割り込みコントローラは現在ネゲート期間中でなく、割り込みは IRQ ピンに送信されます。
0: 割り込みコントローラがネゲート期間中でない1: 割り込みコントローラがネゲート期間中である
RO 0b
12 マスタ割り込み (IRQ_INT)この読み出し専用ビットは、IRQ_EN ビットの設定および割り込みネゲート機能の状態にかかわらず内部 IRQ ラインの状態を示します。このビットがセットされている場合、有効に設定した割り込みが少なくとも 1 つ発生中である事を示します。
0: 有効に設定した割り込みが発生していない1: 有効に設定した割り込みが少なくとも 1 つ発生中である
RO 0b
11:9 予約 RO -
8 IRQ イネーブル (IRQ_EN)このビットは、IRQ ピンへの 終割り込み出力を制御します。このビットをクリアすると、IRQ 出力は無効で常時ネゲートされます。このビットは、内部割り込みステータスビットには一切影響を与えません。
0: IRQ ピンへの出力を無効にする1: IRQ ピンへの出力を有効にする
R/W 0b
7:5 予約 RO -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.57
LAN9252
Note 1: 「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) の DIGITAL_RST ビットがセットされてもリセットされません。
4 IRQ 極性 (IRQ_POL)このビットをクリアすると、IRQ ラインはアクティブ Low 出力として機能します。このビットをセットすると、IRQ 出力はアクティブ High です。IRQ_TYPE ビットで IRQ をオープンドレイン出力に設定した場合、このビットは無視され割り込みは常にアクティブ Low です。
0: IRQ アクティブ Low 出力1: IRQ アクティブ High 出力
R/WNASRNote 1
0b
3:2 予約 RO -
1 IRQ クロック選択 (IRQ_CLK_SELECT)このビットをセットすると、水晶振動子クロックを IRQ ピンに出力できます。これはシステムデバッグ時にクロックを観察するためのもので、通常の動作には使いません。
Note: このビットを使う場合、IRQ ピンをプッシュプル ドライバに設定する必要があります。
R/W 0b
0 IRQ バッファタイプ (IRQ_TYPE)このビットをクリアすると、IRQピンはオープンドレイン出力として機能し、ワイヤード OR 割り込み構成で使えます。このビットをセットすると、IRQピンはプッシュプル ドライバです。
Note: オープンドレイン出力に設定した場合、IRQ_POL ビットは無視され割り込み出力は常にアクティブ Low です。
0: IRQ ピンはオープンドレイン出力1: IRQ ピンはプッシュプル ドライバ
R/WNASRNote 1
0b
bit 説明 タイプ 既定値
DS00001909A_JP - p.58 2016 Microchip Technology Inc.
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8.3.2 割り込みステータス レジスタ (INT_STS)このレジスタには、発生した割り込みのステータスビットがあります。値が 1 の場合、対応する割り込み条件が成立している事を示します。値が 0 の場合、対応する割り込み条件が成立していない事を示します。このレジスタのビットは、割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) でその要因が割り込みとして有効に設定されているかどうかにかかわらず割り込み要因のステータスを反映します。「R/WC」と記載されているビットに 1 を書き込むと割り込みに肯定応答を返した事になり、割り込みがクリアされます。
オフセット : 058h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31 ソフトウェア割り込み (SW_INT)この割り込みは、この割り込みは、割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN)のソフトウェア割り込みイネーブル (SW_INT_EN) ビットを High にセットすると生成されます。1 を書き込むと、この割り込みはクリアされます。
R/WC 0b
30 デバイス READY (READY)この割り込みは、電源投入またはリセット条件後にデバイスがアクセス可能な状態になった事を示します。
R/WC 0b
29 予約 RO -
28 予約 RO -
27 PHY B 割り込みイベント (PHY_INT_B)このビットは、PHY B からの割り込みイベントを示します。割り込み要因は、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) をポーリングして判定できます。
RO 0b
26 PHY A 割り込みイベント (PHY_INT_A)このビットは、PHY A からの割り込みイベントを示します。割り込み要因は、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x)をポーリングして判定できます。
RO 0b
25:23 予約 RO -
22 予約 RO -
21:20 予約 RO -
19 GP タイマ (GPT_INT)この割り込みは、汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT)が0からFFFFhへ折り返すと発生します。
R/WC 0b
18 予約 RO -
17 電源管理割り込みイベント (PME_INT)この割り込みは、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) で設定した電源管理イベントが検出されると発生します。1 を書き込むと、このビットはクリアされます。このビットをクリアする前に、電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL) のマスクされていない全てのビットをクリアしておく必要があります。
Note: 割り込みネゲート期間は PME 割り込みには適用されません。
R/WC 0b
16:13 予約 RO -
12 予約 RO -
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11:3 予約 RO -
2:1 予約 RO -
0 EtherCAT 割り込みイベント (ECAT_INT)このビットは、EtherCAT 割り込みイベントの発生を示します。割り込み要因は、AL イベント要求レジスタをポーリングして判定できます。
RO 0b
bit 説明 タイプ 既定値
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8.3.3 割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN)このレジスタには、IRQ 出力ピンに対する割り込みイネーブルビットがあります。これらのビットに 1 を書き込むと、対応する割り込みが IRQ の割り込み要因として有効になります。このレジスタで各要因を割り込みとして有効に設定したかどうかにかかわらず ( ただし割り込みステータス レジスタ (INT_STS) を除く )、ソフトウェア割り込みイネーブル (SW_INT_EN) レジスタのビットには割り込み要因のステータスが反映されます。各割り込みの詳細は、このレジスタと同じレイアウトの割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の各ビットの説明を参照してください。
オフセット : 05Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31 ソフトウェア割り込みイネーブル (SW_INT_EN) R/W 0b
30 デバイス READY イネーブル (READY_EN) R/W 0b
29 予約 RO -
28 予約 RO -
27 PHY B 割り込みイベント イネーブル (PHY_INT_B_EN) R/W 0b
26 PHY A 割り込みイベント イネーブル (PHY_INT_A_EN) R/W 0b
25:23 予約 RO -
22 予約 RO -
21:20 予約 RO -
19 GP タイマ割り込みイネーブル (GPT_INT_EN) R/W 0b
18 予約 RO -
17 電源管理イベント割り込み イネーブル (PME_INT_EN) R/W 0b
16:13 予約 RO -
12 予約 RO -
11:3 予約 RO -
2:1 予約 RO -
0 EtherCAT 割り込みイベント イネーブル (ECAT_INT_EN) R/W 0b
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9.0 ホストバス インターフェイス9.1 機能概要
ホストバス インターフェイス (HBI) モジュールは、本デバイスとホストシステムの通信に使う高速非同期スレーブインターフェイスを提供します。システム CSR、内部 FIFO、メモリには HBI を使ってアクセスでき、バイトスワップは選択したエンディアンに基づいて HBI が実行します。
以下に、HBI の機能の概要を示します。
• アドレスバス入力 : 2 つのアドレス指定モードをサポートします。1 つはデータバスにアドレスを多重化する方式で、もう 1 つはデータバスにアドレスを多重化せず、アドレス インデックス レジスタを使ってアクセスする方式です。モードの選択はコンフィグレーション入力で行います。
• 選択可能なデータバス幅 : ホストデータバス幅は選択可能です。16 ビットデータ モードと 8 ビットデータ モードをサポートします。この選択はコンフィグレーション入力で行います。HBI は書き込みデータに対してバイト /ワードから DWORD への変換 ( アセンブリ ) を実行し、読み出し時にバイト / ワード数をカウントします。16 ビットモードでのバイト単位でのアクセスはサポートしません。
• 選択可能な読み / 書き制御モード : 2 つの制御モードを利用できます。読み出しピンと書き込みピン、またはイネーブルピンと方向ピンで制御します。モードの選択はコンフィグレーション入力で行います。
• 選択可能な制御ラインの極性 : チップセレクト、読み / 書きおよびアドレスラッチ信号の極性は、コンフィグレーション入力で選択できます。
• 動的エンディアン制御 : HBI は、エンディアン信号に基づいてホストのバイトオーダをビッグ エンディアンとリトル エンディアンのどちらかに設定できます。このインターフェイスは柔軟性が高く、レジスタとメモリで異なるエンディアンを混在させる事ができます。デバイスのアドレス指定モードに応じて、このエンディアン信号はコンフィグレーション レジスタで制御するか、アドレス入力の一部としてストローブします。
• ダイレクト FIFO アクセス : FIFO ダイレクト選択信号がアクティブな場合、ホストによる書き込み動作は全てEtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO ( 多重化アドレス指定モードのみ ) への書き込みとなり、ホストによる読み出し動作は全てEtherCATプロセスRAM読み出しデータ FIFO(多重化アドレス指定モードのみ )からの読み出しとなります。この信号はアドレス入力の一部としてストローブします。
9.2 読み書き制御信号
本デバイスは以下の 2 種類の読み書き制御信号をサポートします。
• 読み出し (RD) ストローブと書き込み (WR) ストローブを別々のピンで入力する方法
• 読み出し信号と書き込み信号をイネーブル入力 (ENB) と方向入力 (RD_WR) からデコードする方法
9.3 制御ラインの極性
本デバイスは、以下に対する極性制御をサポートします。
• チップセレクト入力 (CS)• 読み出しストローブ (RD)/ 方向入力 (RD_WR)• 書き込みストローブ (WR)/ イネーブル入力 (ENB)• アドレスラッチ制御 (ALELO と ALEHI)
9.4 多重化アドレス / データモード
多重化アドレス / データモードでは、アドレス、FIFO ダイレクト選択、エンディアン選択入力をデータバスと兼用します。 大 16 本のアドレス / データピンを使うシングルフェイズ アドレスと、下位 8 データビットのみを使うデュアルフェイズ アドレスの 2 つのモードをサポートします。
9.4.1 アドレスラッチ サイクル
9.4.1.1 シングルフェイズ アドレスラッチ
シングルフェイズ モードでは、全てのアドレスビット、FIFO ダイレクト選択信号、エンディアン選択を ALELO信号の後側のエッジを使ってデバイスにストローブします。アドレスラッチは 16 本全てのアドレス / データピンに実装されています。8 ビットデータ モードでは、ピン AD[15:8] はアドレス指定専用で、読み出しおよび書き込み動作中にこれらの上位アドレスラインに有効なアドレスを駆動し続ける必要はありません。しかし、部分アドレス多重と呼ばれるこの動作が可能なのは、デバイスがこれらのピンを決して駆動しないためです。
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ALELO 信号を CS 信号で制限するかどうかは選択できます。制限を有効にした場合、アドレス入力をストローブするには ALELO がアクティブな間 CS もアクティブにする必要があります。制限を有効にしない場合、アドレスフェイズの間 CS はドントケアです。アドレスは、それ以降の全ての読み出しと書き込み用に保持されます。このアドレスは、リセットイベントが発生するか新しいアドレスが書き込まれるまで保持されます。このため、同じアドレスに対して複数の読み出しおよび書き込み要求を発行する場合、アドレスラッチの動作を何度も繰り返す必要はありません。
9.4.1.2 デュアルフェイズ アドレスラッチ
デュアルフェイズ モードでは、ALELO 信号が非アクティブに遷移するエッジを使って下位 8 ビットのアドレスをデバイスにストローブし、残りの上位アドレスビット、FIFO ダイレクト選択信号、エンディアン選択は ALEHI 信号の後側エッジを使ってデバイスにストローブします。ストローブの順番はどちらでもかまいません。8 ビットデータモードの場合、ピン AD[15:8] は使いません。16 ビットデータ モードの場合、ピン D[15:8] はデータのみに使います。
ALELOおよびALEHI信号をCS信号で制限するかどうかは選択できます。制限を有効にした場合、アドレス入力をストローブするには ALELO と ALEHI がアクティブな間 CS もアクティブにする必要があります。制限を有効にしない場合、アドレスフェイズの間 CS はドントケアです。
アドレスは、それ以降の全ての読み出しと書き込み用に保持されます。このアドレスは、リセットイベントが発生するか新しいアドレスが書き込まれるまで保持されます。このため、同じアドレスに対して複数の読み出しおよび書き込み要求を発行する場合、アドレスラッチの動作を何度も繰り返す必要はありません。
9.4.1.3 アドレス / データピンへのアドレスビットの割り当て
8 ビットデータ モードでは、アドレスビット 0 をピン AD[0] に多重化し、アドレスビット 1 をピン AD[1] に多重化します ( 以下同様 )。 上位のアドレスビットはビット 9 で、シングルフェイズの場合ピン AD[9]、デュアルフェイズの場合ピン AD[1] に多重化します。デバイスにラッチされるアドレスはバイトアドレスと見なされ、1 KB (0 ~ 3FFh)をカバーします。
16 ビットデータ モードでは、アドレスビット 1 をピン AD[0] に多重化し、アドレスビット 2 をピン AD[1] に多重化します ( 以下同様 )。 上位のアドレスビットはビット 9 で、シングルフェイズの場合ピン AD[8]、デュアルフェイズの場合ピン AD[0] に多重化します。デバイスにラッチされるアドレスはワードアドレスと見なされ、512 ワード (0 ~1FFh) をカバーします。
このアドレスをデバイスの他のブロックに送信する場合、バイトアドレスに変換されます。
9.4.1.4 アドレス / データピンへのエンディアン選択の割り当て
エンディアン選択はアドレスと一緒にデータピンに多重化され、ホストシステムはアクセス先のメモリアドレスに応じてエンディアンを動的に選択できます。これにより、レジスタとメモリで異なるエンディアンを混在させる事ができます。
エンディアン選択は、 後のアドレスビットの 1 ビット上のデータピンに多重化されます。
9.4.1.5 アドレス / データピンへの FIFO ダイレクト選択の割り当て
FIFO ダイレクト選択信号はアドレスと一緒にデータピンに多重化され、ホストシステムは EtherCAT プロセス RAMデータ FIFO をあたかも 1 つの大きいフラットなアドレス空間のようにアドレス指定できます。
FIFO ダイレクト選択信号は、 後のアドレスビットの 2 ビット上のデータピンに多重化されます。
9.4.2 データサイクル
ホストデータバスは 16 または 8 ビット幅ですが、内部レジスタは全て 32 ビット幅です。ホストバス インターフェイスは 8ビットデータ モードか 16ビットデータ モードかに応じてバイトまたはワードをDWORDに変換します。1 回の書き込みまたは読み出しを実行するには、同じ DWORD 内で 4 回または 2 回の連続アクセスが必要です。
9.4.2.1 書き込みサイクル
書き込みサイクルは、CS と WR がアクティブ ( または RD_WR が書き込みを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。ホストアドレスとエンディアンはアドレスラッチ サイクルで既に取り込まれています。
書き込みサイクルの後側のエッジ (WR、CS、ENB のいずれかが非アクティブ状態に遷移 ) で、ホストデータが HBI のレジスタに取り込まれます。バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが取り込まれます。これは DWORD アセンブリとして機能し、影響を受けるワード (16 ビットデータ モードの場合 ) またはバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) は下位アドレス入力で決まります。バイトスワップも選択したエンディアンに基づいてこの時点で実行されます。
初期化後の書き込み
デバイス初期化後、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。
電源管理モード中およびモード後の書き込み
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D0 以外の電源管理モード中またはモード後は、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。8 および 16 ビットアクセス
1 回の DWORD 転送を完了するには、ホストは 16 ビットデータ モードか 8 ビットデータ モードかに応じて 2 回または4 回の 16 ビットまたは 8 ビット書き込みを実行する必要があります。順番に関する要件はありません。DWORD を構成する全てのワードまたはバイトへの書き込みを実行するならば、ホストは下位と上位のどちらのワードまたはバイトから先にアクセスしてもかまいません。
書き込み回数は、書き込みバイト / ワードカウンタで計数します。カウンタは書き込みサイクルの後側のエッジでインクリメントします。全ての書き込みが完了したら、内部レジスタに 32 ビット値が書き込まれます。
D0 以外の電源管理モードに設定すると、書き込みバイト / ワードカウンタはリセットされます。
9.4.2.2 読み出しサイクル
読み出しサイクルは、CS と RD がアクティブ ( または RD_WR が読み出しを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。ホストアドレスとエンディアンはアドレスラッチ サイクルで既に取り込まれています。
読み出しサイクルの開始時、適切なレジスタが選択されてそのデータがデータピンに駆動されます。バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが読み出されます。どのバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) またはワード (16 ビットデータモードの場合 ) が返されるかは、選択したエンディアンと下位アドレス入力で決まります。 初期化完了のポーリング
デバイスが初期化されるまで、HBI は有効なデータを返しません。HBI が機能しているかどうかを判定するには、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) をポーリングします。1 回のポーリングは、1 回または複数回のアドレスラッチ サイクルと 1 回のデータサイクルで構成されます。正しいパターンが読み出された場合、インターフェイスは機能していると考えられます。この時点で、この時点で、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) のデバイス READY (READY) ビットをポーリングしてデバイスのコンフィグレーションが完了したかどうかを判定できます。
電源管理モード中およびモード後の読み出し
D0 以外の電源管理モード中、ホストバスからの読み出し要求は無視されます。アクティブな読み出しサイクル中に電源管理モードが D0 に戻ると、残りの読み出しサイクルは無視されます。内部レジスタは影響を受けず、HBI の状態は変化しません。
8 および 16 ビットアクセス
特定のレジスタへのアクセスでは、1 回の DWORD 転送を完了するにはホストは 16 ビットまたは 8 ビット読み出しを 2 回または 4 回連続して実行する必要があります。順番に関する要件はありません。DWORD を構成する全てのワードまたはバイトからの読み出しを実行するならば、ホストは下位と上位のどちらのワードまたはバイトから先にアクセスしてもかまいません。
読み出し回数は、読み出しバイト / ワードカウンタで計数します。このカウンタは上記の書き込みカウンタとは別のものです。カウンタは読み出しサイクルの後側のエッジでインクリメントします。DWORD の 後の読み出しで内部読み出しが実行され、読み出しにより状態が変化する CSR はこの時点で更新されます。
D0 以外の電源管理モードに設定すると、読み出しバイト / ワードカウンタはリセットされます。
特殊な CSR の処理
ライブビット
ハードウェア イベントによって更新されるレジスタビットは、読み出しサイクル中に値が変化しないように読み出しサイクルの開始時にホールドされます。
16 または 8 ビットモードでの複数バイト / ワードのライブレジスタ
一部のレジスタでは、「ライブ」フィールドまたは関連フィールドが複数のバイトまたはワードにまたがる事があります。16 ビットまたは 8 ビットデータ モードで読み出しを実行中、これらフィールドの値がホスト読み出しのサイクル間で変化する可能性があります。過渡値を読み出すのを防ぐため、これらのレジスタは 初のバイトまたはワードを読み出すとロックされ、 後のバイトまたはワードを読み出すとロックが解除されます。
Note: 同じ DWORD アセンブル サイクルで同じワードまたはバイトを書き込むと、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
Note: 同じ DWORD から同じワードまたはバイトを読み出すと、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。HBI には、4 バイトが読み出された事をカウントする機能しかありません。
DS00001909A_JP - p.64 2016 Microchip Technology Inc.
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D0 以外の電源管理モードに設定すると、レジスタのロックは解除されます。読み出しにより状態が変化するレジスタと FIFOFIFO または読み出しにより状態が変化するレジスタは、読み出しサイクルの 後に更新されます。
内部読み出しサイクルは 1 回のみ示され、 後のバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) またはワード (16 ビットデータモードの場合 ) で実行されます。
読み出しにより状態が変化するライブ レジスタビット
前述の通り、ライブビットを含むレジスタは読み出しサイクルの開始時にホールドされ、16 ビットおよび 8 ビットアクセスでは複数ビットが複数のバイトまたはワードにまたがるレジスタもロックされます。このホールドまたはロック中にハードウェア イベントが発生した場合もライブビットは更新されますが、ライブビットがクリアされる等の影響を受けるのは読み出しサイクルの 後であり、ハードウェア イベントは失われます。
これを防ぐため、各 CSR は読み出しまたは複数の読み出しが終わるまでハードウェア イベントによる更新を遅らせます。
リセットまたは初期化中のレジスタ ポーリング
一部のレジスタは、デバイスへのアクセスが可能かどうかを判断するためにリセットまたはデバイス初期化中でのポーリングが可能です。これらのレジスタは全てのワードまたはバイトを読み出す必要はなく、1 回の読み出しのみを実行できます。レジスタの同じバイトまたはワードの読み出しを繰り返す事ができます。
16 ビットまたは 8 ビットのみを読み出し可能なレジスタ、およびリセットまたはデバイス初期化中に読み出し可能なレジスタは、各レジスタの説明に記載しています。
9.4.2.3 ホスト エンディアン
本デバイスは、アドレスラッチ サイクルでラッチしたエンディアン選択に基づき、ビッグ エンディアンとリトルエンディアンのホストバイト順をサポートしています。エンディアン選択が Low の場合ホストアクセスはリトルエンディアンで、High の場合ホストアクセスはビッグ エンディアンです。代表的な応用回路では、エンディアン選択は上位アドレスラインに接続し、アドレスに基づいてエンディアンを選択できるようにします。このインターフェイスは柔軟性が高く、PIO アクセスでもホスト DMA アクセスでもレジスタとメモリで異なるエンディアンを混在させる事ができます。
内部バスは全て 32 ビットで、バイト順はリトル エンディアンです。ホストバス インターフェイス内のロジックは、該当するエンディアン ビットと下位アドレスビットの状態に基づいてバイト順を並べ替えます。
図 9-1: リトル エンディアンのバイト順 (p. 66) と図 9-2: ビッグ エンディアンのバイト順 (p. 67) に、サポートされるエンディアン設定とデータバスサイズに応じたデータパスの動作を示します。
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LAN9252
図 9-1: リトル エンディアンのバイト順
8-BIT LITTLE ENDIAN
0123
0
1
2
3
07
07815162331 24
A = 2
A = 3
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
A = 0
A = 1
16-BIT LITTLE ENDIAN
0123
01
23
07815
07815162331 24
A = 0
A = 1
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
DS00001909A_JP - p.66 2016 Microchip Technology Inc.
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図 9-2: ビッグ エンディアンのバイト順
8-BIT BIG ENDIAN
0123
07815162331 24
3
2
1
0
07
A = 2
A = 3
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
A = 1
A = 0
16-BIT BIG ENDIAN
0123
07815162331 24
32
10
07815
A = 0
A = 1
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
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LAN9252
9.4.3 EtherCAT プロセス RAM データ FIFO へのアクセス9.4.3.1 FIFO ダイレクト選択アクセス
ホストシステムは、FIFO ダイレクト選択信号を使って EtherCAT プロセス RAM データ FIFO をあたかも 1 つの大きいフラットなアドレス空間のようにアドレス指定できます。アドレスラッチ サイクル中にラッチされた FIFO ダイレクト選択信号がアクティブの場合、ホストによる書き込みは全て EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO に対して実行され、ホストによる読み出しは全て EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO から実行されます。バイトまたはワードを正しく選択するために、ラッチされた下位アドレス信号のみをデコードします。このモードでは、それ以外のアドレス入力は全て無視されます。それ以外の動作 ( 例 : DWORD アセンブリ、FIFO ポップ ) は同じです。
FIFO ダイレクト選択アクセスのエンディアンは、アドレスラッチ サイクルでラッチされたエンディアン選択で決まります。
EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO に対するバースト読み出しアクセスはサポートされません。しかし、リセットイベントが発生するか新しいアドレスが書き込まれるまで FIFO ダイレクト選択信号は維持されるため、アドレスラッチの動作を何度も繰り返さなくても複数の読み出しまたは書き込み要求を発行できます。
9.4.4 多重化アドレス指定モードの機能タイミング チャート
このセクションでは、多重化アドレス指定モードにおいてアドレス / データ構成とバスサイズの異なる各種読み出しおよび書き込みサイクルのタイミング チャートの例を示します。これらのタイミング チャートは、サポートされるホストバスの組み合わせを全て網羅したものではありませんが、多重化アドレス指定モードの主な構成の違い ( バスサイズ、デュアル / シングルフェイズ アドレスラッチ ) が分かるように選んでいます。
このセクションのタイミング チャートに関する注意事項を以下に示します。
• このセクションのタイミング チャートには、アクティブ High の ALEHI/ALELO、CS、RD、WR 信号を示しています。これら信号の極性は、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI ALE 極性、HBI チップセレクト極性、HBI 読み出し、方向極性、HBI 書き込み、イネーブル極性ビットでそれぞれ選択できます。詳細はセクション 9.3、「制御ラインの極性」(p. 62) を参照してください。
• このセクションのタイミング チャートには、リトル エンディアンのバイト順を示しています。しかし、エンディアン信号でビッグ エンディアンとリトル エンディアンを動的に選択できます。エンディアンが違ってもバイト順が変わるだけで、全体のタイミング要件は同じです。詳細はセクション 9.4.1.4、「アドレス / データピンへのエンディアン選択の割り当て」(p. 63) を参照してください。
• セクション 9.4.4.1、「デュアルフェイズ アドレスラッチ」とセクション 9.4.4.2、「シングルフェイズ アドレスラッチ」のタイミング チャートは RD および WR 信号を使っています。これ以外に、RD_WR 信号と ENB 信号を使う事もできます ( セクション 9.4.4.3、「RD_WR/ENB 制御モードの例」参照 )。HBI 読み出し / 書き込みモードは PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し / 書き込みモードビットで選択できます。RD_WRおよびENB信号の極性はPDIコンフィグレーション レジスタ(HBIモード)のHBI読み出し、方向極性および HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで選択できます。
• ALELO、ALEHI を CS 信号で制限するかどうかは、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBIALE 制限ビットで選択できます。詳細はセクション 9.4.1.1、「シングルフェイズ アドレスラッチ」(p. 62) とセクション 9.4.1.2、「デュアルフェイズ アドレスラッチ」(p. 63) を参照してください。
• デュアルフェイズ アドレスラッチ モードでは、ALEHI サイクルと ALELO サイクルの順番に決まりはありません。ALELO サイクルと ALEHI サイクルは、どちらかまたは両方をスキップできます。デバイスは 後にラッチしたアドレスを保持します。
• シングルフェイズ アドレスラッチ モードでは、ALELO サイクルをスキップできます。デバイスは 後にラッチしたアドレスを保持します。
• 16 ビットモードでも 8 ビットモードでも、DWORD 全体にアクセスするまで同じ DWORD 内でアドレスサイクルを連続する必要があります ( 例外として上記のレジスタを除く )。バイトとワードはどの順番でもアクセスできますが、このセクションのタイミング チャートには、下位のアドレスバイトまたはワードから先にアクセスした場合を示しています。
Note: 1 回の DWORD 転送を完了するには複数のバイトまたはワードへのシーケンシャル アクセスが必要なため、8 ビットモードでも 16 ビットモードでも ALELO サイクルをスキップする事は通常ありません。しかし一部のレジスタは単一のバイトまたはワードのみのアクセスが可能で、これらのレジスタにはアドレスのラッチを繰り返さなくても複数アクセスできます。
DS00001909A_JP - p.68 2016 Microchip Technology Inc.
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9.4.4.1 デュアルフェイズ アドレスラッチこのセクションでは、多重化アドレス指定モードでデュアルフェイズ アドレスラッチを選択した場合の 16 ビットおよび 8 ビットモードの読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。
16 ビット読み出し
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。アドレスフェイズでは AD[15:8] は使わず、駆動されません。AD[15:0] に対する読み出しが続きます。このサイクルを、DWORD の残りの 16 ビットに対して繰り返します。
16 ビット読み出し、ALEHI 抑制
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。アドレスフェイズでは AD[15:8] は使わず、駆動されません。AD[15:0] に対する読み出しが続きます。次に、下位アドレスを更新して残りのワードにアクセスします。
図 9-3: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 16 ビット読み出し
図 9-4: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 16 ビット読み出し、ALEHI なし
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.69
LAN9252
16 ビット書き込みアドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。アドレスフェイズでは AD[15:8] は使わず、駆動されません。AD[15:0] に対する書き込みが続きます。このサイクルを、DWORD の残りの 16 ビットに対して繰り返します。
16 ビット書き込み、ALEHI 抑制
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。アドレスフェイズでは AD[15:8] は使わず、駆動されません。AD[15:0] に対する書き込みが続きます。次に、下位アドレスを更新して残りのワードにアクセスします。
図 9-5: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 16 ビット書き込み
図 9-6: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 16 ビット書き込み、ALEHI なし
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
DS00001909A_JP - p.70 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
一定アドレスに対する 16 ビット複数読み出しおよび書き込みアドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。アドレスフェイズでは AD[15:8] は使わず、駆動されません。AD[15:0] に対する読み出しと書き込みが続きます。
8 ビット読み出し
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。AD[7:0] に対する読み出しが続きます。AD[15:8] ピンは使わず、駆動されません。このサイクルを、DWORD の残りのバイトに対して繰り返します。
Note: 通常は、少なくとも ALELO で下位アドレスを更新して同じ DWORD の両方のワードに対して 16 ビット読み出しを 2 回実行する必要があります。同じワードに対して 16 ビット読み出しまたは書き込みを繰り返すのは特殊な場合に限られます。
図 9-7: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 一定アドレスに対する 16 ビット複数読み出しおよび書き込み
図 9-8: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 8 ビット読み出し
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
AD[15:8]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
AD[7:0] Address Low Address High Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High Data 15:8
Optional
Address+2 Low Address High Data 23:16 Address+3 Low Address High Data 31:24
Hi-Z
Optional Optional
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.71
LAN9252
8 ビット読み出し、ALEHI 抑制アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。AD[7:0] に対する読み出しが続きます。AD[15:8] ピンは使わず、駆動されません。次に、下位アドレスを更新して残りのバイトにアクセスします。
8 ビット書き込み
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。AD[7:0] に対する書き込みが続きます。AD[15:8] ピンは使わず、駆動されません。このサイクルを、DWORD の残りのバイトに対して繰り返します。
図 9-9: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 8 ビット読み出し、ALEHI なし
図 9-10: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 8 ビット書き込み
AD[15:8]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
AD[7:0] Address Low Address High Data 7:0
Optional
Address+1 Low Data 15:8
Optional
Hi-Z
Address+2 Low Data 23:16
Optional
Address+3 Low Data 31:24
Optional
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High Data 15:8
Optional
Address+2 Low Address High Data 23:16 Address+3 Low Address High Data 31:24
Hi-Z
Optional Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
DS00001909A_JP - p.72 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
8 ビット書き込み、ALEHI 抑制アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。AD[7:0] に対する書き込みが続きます。AD[15:8] ピンは使わず、駆動されません。次に、下位アドレスを更新して残りのバイトにアクセスします。
一定アドレスに対する 8 ビット複数読み出しおよび書き込み
アドレスは AD[7:0] から逐次的にラッチされます。AD[7:0] に対する読み出しと書き込みが続きます。AD[15:8] ピンは使わず、駆動されません。
図 9-11: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 8 ビット書き込み、ALEHI なし
Note: 通常は、少なくとも ALELO で下位アドレスを更新して同じ DWORD の全てのバイトに対して 8 ビット読み出しを 4 回実行する必要があります。同じバイトに対して 8 ビット読み出しまたは書き込みを繰り返すのは特殊な場合に限られます。
図 9-12: 多重化アドレス指定モード、デュアルフェイズ ラッチ - 一定アドレスに対する 8 ビット複数読み出しおよび書き込み
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High Data 7:0
Optional
Address+1 Low Data 15:8
Optional
Address+2 Low Data 23:16 Address+3 Low Data 31:24
Hi-ZAD[15:8]
AD[7:0]
Optional Optional
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Address High Data 7:0
Optional
AD[15:8]
AD[7:0] Data 7:0 Data 7:0 Data 7:0 Data 7:0
Hi-Z
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.73
LAN9252
9.4.4.2 シングルフェイズ アドレスラッチこのセクションでは、多重化アドレス指定モードでシングルフェイズ アドレスラッチを選択した場合の 16 ビットおよび 8 ビットモードの読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。
16 ビット読み出し
アドレスは AD[7:0] と AD[15:8] から同時にラッチされます。AD[15:0] に対する読み出しが続きます。このサイクルを、DWORD の残りの 16 ビットに対して繰り返します。
16 ビット書き込み
アドレスは AD[7:0] と AD[15:8] から同時にラッチされます。AD[15:0] に対する書き込みが続きます。このサイクルを、DWORD の残りの 16 ビットに対して繰り返します。
図 9-13: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 16 ビット読み出し
図 9-14: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 16 ビット書き込み
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low
Data 15:8
Data 7:0 Address+1 Low
Data 31:24
Data 23:16
Address High Address High
Optional Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low
Data 15:8
Data 7:0 Address+1 Low
Data 31:24
Data 23:16
Address High Address High
Optional Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
DS00001909A_JP - p.74 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
一定アドレスに対する 16 ビット複数読み出しおよび書き込みアドレスは AD[7:0] と AD[15:8] から同時にラッチされます。AD[15:0] に対する読み出しと書き込みが続きます。
.
8 ビット読み出し
アドレスは AD[7:0] と AD[15:8] から同時にラッチされます。AD[7:0] に対する読み出しが続きます。AD[15:8] ピンはホストが上位アドレスを駆動し続ける可能性があるため、データフェイズでは使わず、駆動されません。このサイクルを、DWORD の残りのバイトに対して繰り返します。
Note: 通常は、同じ DWORD の両方のワードに対して 16 ビット読み出しを 2 回実行する必要があります。同じワードに対して 16 ビット読み出しまたは書き込みを繰り返すのは特殊な場合に限られます。
図 9-15: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 一定アドレスに対する 16 ビット複数読み出しおよび書き込み
図 9-16: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 8 ビット読み出し
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low
Address High Data 15:8
Data 7:0
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
Data 15:8
Data 7:0
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Data 7:0 Address+1 Low Data 15:8
Address High Address High
Optional Optional
Address+2 Low Data 23:16
Address High
Address+3 Low Data 31:24
Address High
Optional Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.75
LAN9252
8 ビット書き込みアドレスは AD[7:0] と AD[15:8] から同時にラッチされます。AD[7:0] に対する書き込みが続きます。AD[15:8] ピンはホストが上位アドレスを駆動し続ける可能性があるため、データフェイズでは使わず、駆動されません。このサイクルを、DWORD の残りのバイトに対して繰り返します。
一定アドレスに対する 8 ビット複数読み出しおよび書き込み
アドレスはAD[7:0]とAD[15:8]から同時にラッチされます。AD[7:0]に対する読み出しと書き込みが続きます。AD[15:8]ピンはホストが上位アドレスを駆動し続ける可能性があるため、データフェイズでは使わず、駆動されません。
図 9-17: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 8 ビット書き込み
Note: 通常は、同じ DWORD の全てのバイトに対して 8 ビット読み出しを 4 回実行する必要があります。同じバイトに対して 8 ビット読み出しまたは書き込みを繰り返すのは特殊な場合に限られます。
図 9-18: 多重化アドレス指定モード、シングルフェイズ ラッチ - 一定アドレスに対する 8 ビット複数読み出しおよび書き込み
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low Data 7:0 Address+1 Low Data 15:8
Address High Address High
Optional Optional
Address+2 Low Data 23:16
Address High
Address+3 Low Data 31:24
Address High
Optional Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
ALELO
ALEHI
CS
RD
WR
Address Low
Address High
Data 7:0
Optional
AD[15:8]
AD[7:0] Data 7:0 Data 7:0 Data 7:0 Data 7:0
DS00001909A_JP - p.76 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
9.4.4.3 RD_WR/ENB 制御モードの例このセクションでは、RD_WR 信号と ENB 信号を使った読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。HBI読み出し /書き込みモードはPDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード )のHBI 読み出し / 書き込みモードビットで選択できます。
16 ビット
Note: このセクションでは、16 ビットモードのデュアルフェイズ アドレスラッチの例を示しています。しかしRD_WR 信号と ENB 信号はその他全ての多重化アドレス指定モードで同様に使えます。
このセクションでは、ENB 信号をアクティブ High とし、RD_WR 信号が Low の時に読み出し、High の時に書き込みとした場合の例を示しています。RD_WR および ENB 信号の極性は PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し、方向極性および HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで選択できます。
図 9-19: 多重化アドレス指定モード、RD_WR/ENB による制御の例 - 16 ビット読み出し
図 9-20: 多重化アドレス指定モード、RD_WR/ENB による制御の例 - 16 ビット書き込み
ALELO
ALEHI
CS
RD_WR
ENB
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
ALELO
ALEHI
CS
RD_WR
ENB
Address Low Address High
Data 15:8
Data 7:0
Optional
Address+1 Low Address High
Data 31:24
Data 23:16
Optional
AD[15:8]
AD[7:0]
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.77
LAN9252
9.4.5 多重化アドレス指定モードのタイミング要件このセクションの図と表は、多重化アドレス / データモード中のタイミング要件を示します。タイミング要件は多くのモード ( 例 : デュアルフェイズとシングルフェイズ、8 ビットと 16 ビット ) で共通であるため、多くのタイミング要件を同じ図に記載しています。従って、この図は必ずしも特定の機能動作を表していません。
このセクションのタイミング仕様に関する注意事項を以下に示します。
• このセクションのタイミング チャートには、アクティブ High の ALEHI/ALELO、CS、RD、WR、RD_WR、ENB信号を示しています。これら信号の極性は、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI ALE 極性、HBI チップセレクト極性、HBI 読み出し、方向極性、HBI 書き込み、イネーブル極性ビットでそれぞれ選択できます。詳細はセクション 9.3、「制御ラインの極性」(p. 62) を参照してください。
• ALELO、ALEHI を CS 信号で制限するかどうかは、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBIALE 制限ビットで選択できます。これは破線で示しています。ALELO/ALEHI と CS の間のタイミング要件は、このモードがアクティブな場合のみ適用されます。
• デュアルフェイズ アドレスラッチ モードでは、ALEHI サイクルと ALELO サイクルの順番に決まりはありません。実線は、ALEHI から先に実行する場合を示しています。破線は、ALELO から先に実行する場合を示しています。
• 読み出しサイクルの後には、アドレスサイクル、書き込みサイクル、別の読み出しサイクルのいずれかを続ける事ができます。書き込みサイクルの後には、読み出しサイクルまたは別の書き込みサイクルを続ける事ができます。これらは破線で示しています。
9.4.5.1 読み出しタイミング要件
RD信号とWR信号を使う場合、ホスト読み出しサイクルはCSがアクティブでRDがアサートされると開始します。RDがネゲートされるとサイクルが終了します。CS は RD と同時にアサートおよびネゲートできますが、RD がアクティブな間はできません。
RD_WR信号とENB信号を使う場合、ホスト読み出しサイクルはRD_WRが読み出しを示しておりCSがアクティブでENB がアサートされると開始します。ENB がネゲートされるとサイクルが終了します。CS は ENB と同時にアサートおよびネゲートできますが、ENB がアクティブな間はできません。
機能の説明はセクション 9.4.4、「多重化アドレス指定モードの機能タイミング チャート」(p. 68) を参照してください。
図 9-21: 多重化アドレス指定モードの読み出しサイクルのタイミング
ALEHI
AD[7:0] input
ALELO
AD[15:8] input
ENB, RD
AD[15:8] output
AD[7:0] output
WR
CS
tadrs tadrh
tcsale
talerd
trddh, tcsdhtaledv
trd
trddz, tcsdz
taleale
twale
trdrd
trdwr
trdale
trdale
trdcyc
RD_WRtrdwrs trdwrh
tcsrd trdcs
trddv, tcsdv
trdon, tcson
DS00001909A_JP - p.78 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 1: デュアルフェイズ アドレス指定です。
Note 2: ALEHI/ALELO の順番によります。
表 9-1: 多重化アドレス指定モードの読み出しサイクルのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tcsale ALELO、ALEHI がアクティブになる前の CS セットアップ時間Note 3、Note 2
0 ns
tcsrd RD または ENB がアクティブになる前の CS セットアップ時間 0 ns
trdcs RD または ENB が非アクティブになった後の CS ホールド時間 0 ns
twale ALELO、ALEHI パルス幅 10 ns
tadrs ALELO、ALEHI が非アクティブになる前のアドレス セットアップ時間 10 ns
tadrh ALELO、ALEHI が非アクティブになった後のアドレスホールド時間 5 ns
taleale ALELOが非アクティブになってからALEHIがアクティブになるまでの時間ALEHIが非アクティブになってからALELOがアクティブになるまでの時間Note 1、Note 2
0 ns
talerd ALELO、ALEHIが非アクティブになってからRDまたはENBがアクティブになるまでの時間Note 2
5 ns
trdwrs ENB がアクティブになる前の RD_WR セットアップ時間Note 4
5 ns
trdwrh ENB が非アクティブになった後の RD_WR ホールド時間Note 4
5 ns
trdon RD または ENB からのデータバッファ ターンオン時間 0 ns
trddv RD または ENB がアクティブになってからデータ有効までの時間 30 ns
trddh RD または ENB が非アクティブになった後のデータ出力ホールド時間 0 ns
trddz RDまたはENBが非アクティブになった後のデータバッファ ターンオフ時間
9 ns
tcson CS からのデータバッファ ターンオン時間 0 ns
tcsdv CS がアクティブになってからデータ有効までの時間 30 ns
tcsdh CS が非アクティブになった後のデータ出力ホールド時間 0 ns
tcsdz CS が非アクティブになった後のデータバッファ ターンオフ時間 9 ns
taledv ALELO、ALEHI が非アクティブになってからデータ有効までの時間Note 2
35 ns
trd RD または ENB のアクティブ時間 32 ns
trdcyc RD または ENB のサイクル時間 45 ns
trdale アドレスフェイズ前の RD または ENB ネゲート時間 13 ns
trdrd 次の RD または ENB の前の RD または ENB ネゲート時間Note 5
13 ns
trdwr 次の WR の前の RD ネゲート時間Note 5、Note 6
13 ns
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.79
LAN9252
Note 3: ALELO、ALEHI を CS で制限する場合です。Note 4: RD_WR 信号と ENB 信号を使う場合です。
Note 5: アドレスフェイズを挟まない場合です。
Note 6: RD 信号と WR 信号を使う場合です。
Note: タイミング値は等価試験負荷容量 25 pF の場合のものです。
9.4.5.2 書き込みタイミング要件
RD信号とWR信号を使う場合、ホスト書き込みサイクルはCSがアクティブでWRがアサートされると開始します。WRがネゲートされるとサイクルが終了します。CS は WR と同時にアサートおよびネゲートできますが、WR がアクティブな間はできません。
RD_WR信号とENB信号を使う場合、ホスト書き込みサイクルはRD_WRが書き込みを示しておりCSがアクティブでENB がアサートされると開始します。ENB がネゲートされるとサイクルが終了します。CS は ENB と同時にアサートおよびネゲートできますが、ENB がアクティブな間はできません。
機能の説明はセクション 9.4.4、「多重化アドレス指定モードの機能タイミング チャート」(p. 68) を参照してください。
図 9-22: 多重化アドレス指定モードの書き込みサイクルのタイミング
ALEHI
AD[7:0] input
ALELO
AD[15:8] input
ENB, WR
RD
CS
tadrs tadrh
tcsale
talewr twr
twale
twrwr
twrrd
twrale
twrale
twrcyc
RD_WR
trdwrs trdwrh
tcswr twrcs
tds tdh
taleale
DS00001909A_JP - p.80 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 7: デュアルフェイズ アドレス指定です。
Note 8: ALEHI/ALELO の順番によります。
Note 9: ALELO、ALEHI を CS で制限する場合です。
Note 10: RD_WR 信号と ENB 信号を使う場合です。
Note 11: アドレスフェイズを挟まない場合です。
Note 12: RD 信号と WR 信号を使う場合です。
表 9-2: 多重化アドレス指定モードの書き込みサイクルのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tcsale ALELO、ALEHI がアクティブになる前の CS セットアップ時間Note 9、Note 8
0 ns
tcswr WR または ENB がアクティブになる前の CS セットアップ時間 0 ns
twrcs WR または ENB が非アクティブになった後の CS ホールド時間 0 ns
twale ALELO、ALEHI パルス幅 10 ns
tadrs ALELO、ALEHI が非アクティブになる前のアドレス セットアップ時間 10 ns
tadrh ALELO、ALEHI が非アクティブになった後のアドレスホールド時間 5 ns
taleale ALELOが非アクティブになってからALEHIがアクティブになるまでの時間ALEHIが非アクティブになってからALELOがアクティブになるまでの時間Note 7、Note 8
0 ns
talewr ALELO、ALEHI が非アクティブになってから WR または ENB がアクティブになるまでの時間Note 8
5 ns
trdwrs ENB がアクティブになる前の RD_WR セットアップ時間Note 10
5 ns
trdwrh ENB が非アクティブになった後の RD_WR ホールド時間Note 10
5 ns
tds WR または ENB が非アクティブになる前のデータ セットアップ時間 7 ns
tdh WR または ENB が非アクティブになった後のデータホールド時間 0 ns
twr WR または ENB のアクティブ時間 32 ns
twrcyc WR または ENB のサイクル時間 45 ns
twrale アドレスフェイズ前の WR または ENB ネゲート時間 13 ns
twrwr 次の WR または ENB の前の WR または ENB ネゲート時間Note 11
13 ns
twrrd 次の RD の前の WR ネゲート時間Note 11、Note 12
13 ns
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.81
LAN9252
9.5 インデックス アドレス指定モードインデックス アドレス指定モードでは、デバイスの内部レジスタとメモリへはインデックス レジスタとデータレジスタを使って間接的にアクセスします。目的の内部アドレスを特定のオフセットでデバイスに書き込みます。書き込まれた値は、対応するデータレジスタ アドレスにアクセスする際に内部アドレスとして使います。インデックス / データレジスタのセットは 3 つあるため、あるスレッドのインデックス セットが別のスレッドによって破壊される心配がなく、マルチスレッド動作が可能です。エンディアンは、インデックス / データレジスタのペアごとに設定できます。FIFOへのアクセス用にもう 1 つのデータレジスタがあります。
ホストアドレス レジスタマップを以下に示します。8 ビットデータ モードでは、ホストアドレス入力 (ADDR[4:0]) はバイトアドレスです。16 ビットデータ モードでは、ADDR0 は使わずホストアドレス入力 (ADDR[4:1]) はワードアドレスです。
セクション 9.5.5.1、「インデックス レジスタバイパス FIFO アクセス」で後述するように、アドレス 18h-1Bh に対する読み出しまたは書き込み時は EtherCAT プロセス RAM データ FIFO にアクセスします。
表 9-3: ホストバス インターフェイスのインデックス アドレス指定モードのレジスタマップ
バイトアドレス 記号 レジスタ名
00h-03h HBI_IDX_0 ホストバス インターフェイス インデックス レジスタ 0
04h-07h HBI_DATA_0 ホストバス インターフェイス データレジスタ 0
08h-0Bh HBI_IDX_1 ホストバス インターフェイス インデックス レジスタ 1
0Ch-0Fh HBI_DATA_1 ホストバス インターフェイス データレジスタ 1
10h-13h HBI_IDX_2 ホストバス インターフェイス インデックス レジスタ 2
14h-17h HBI_DATA_2 ホストバス インターフェイス データレジスタ 2
18h-1Bh PROCESS_RAM_FIFO プロセス RAM 書き込みデータ FIFOプロセス RAM 読み出しデータ FIFO
1Ch-1Fh HBI_CFG ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタ
DS00001909A_JP - p.82 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
9.5.1 ホストバス インターフェイス インデックス レジスタインデックス レジスタは、データモードに応じてワードまたはバイトとして書き込み可能です。これらレジスタへの書き込み時には、DWORD アセンブリの規則を気にする必要はありません。インデックス レジスタのフォーマットは以下の通りです。
Note 13: この既定値を使ってレジスタのエンディアンを判定できます。
9.5.2 ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタ
HBI コンフィグレーション レジスタを使ってインターフェイスのエンディアンを指定します。各インデックス / データレジスタ ペア、および FIFO アクセスのエンディアンを個別に指定できます。
このレジスタは 4 つのバイトに同じ内容のシャドウコピーがあるため、どのエンディアンでもアクセスできます。
HBI コンフィグレーション レジスタは、データモードに応じてワードまたはバイトとして書き込み可能です。このレジスタへの書き込み時には、DWORD アセンブリの規則を気にする必要はありません。コンフィグレーション レジスタのフォーマットは以下の通りです。
bit 説明 タイプ 既定値
31:16 予約 RO -
15:0 内部アドレス対応するデータレジスタにアクセスする際に使うアドレスです。
Note: 各インデックス レジスタによって提供される内部アドレスは、常にバイトアドレスと見なします。
R/W 1234hNote 13
bit 説明 タイプ 既定値
31:28 予約 RO -
27 FIFO エンディアン シャドウ 3このビットはビット 3 のシャドウです。
R/W 0b
26 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 2 エンディアン シャドウ 3このビットはビット 2 のシャドウです。
R/W 0b
25 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 1 エンディアン シャドウ 3このビットはビット 1 のシャドウです。
R/W 0b
24 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 0 エンディアン シャドウ 3このビットはビット 0 のシャドウです。
R/W 0b
23:20 予約 RO -
19 FIFO エンディアン シャドウ 2このビットはビット 3 のシャドウです。
R/W 0b
18 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 2 エンディアン シャドウ 2このビットはビット 2 のシャドウです。
R/W 0b
17 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 1 エンディアン シャドウ 2このビットはビット 1 のシャドウです。
R/W 0b
16 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 0 エンディアン シャドウ 2このビットはビット 0 のシャドウです。
R/W 0b
15:12 予約 RO -
11 FIFO エンディアン シャドウ 1このビットはビット 3 のシャドウです。
R/W 0b
10 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 2 エンディアン シャドウ 1このビットはビット 2 のシャドウです。
R/W 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.83
LAN9252
9 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 1 エンディアン シャドウ 1このビットはビット 1 のシャドウです。
R/W 0b
8 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 0 エンディアン シャドウ 1このビットはビット 0 のシャドウです。
R/W 0b
7:4 予約 RO -
3 FIFO エンディアンこのビットは、インデックス / データレジスタ以外の方法で FIFO にアクセスする場合のエンディアンを指定します。
0 = リトル エンディアン1 = ビッグ エンディアン
Note: このレジスタのエンディアンに関する曖昧さを防ぐため、ビット 3、11、19、27 はシャドウコピーとしています。書き込み中にこれらビットが 1 つでもセットされると、残りのビットも全てセットされます。
R/W 0b
2 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 2 エンディアンこのビットは、インデックス / データレジスタ セット 2 のエンディアンを指定します。
0 = リトル エンディアン1 = ビッグ エンディアン
Note: このレジスタのエンディアンに関する曖昧さを防ぐため、ビット 2、10、18、26 はシャドウコピーとしています。書き込み中にこれらビットが 1 つでもセットされると、残りのビットも全てセットされます。
R/W 0b
1 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 1 エンディアンこのビットは、インデックス / データレジスタ セット 1 のエンディアンを指定します。
0 = リトル エンディアン1 = ビッグ エンディアン
Note: このレジスタのエンディアンに関する曖昧さを防ぐため、ビット 1、9、17、25 はシャドウコピーとしています。書き込み中にこれらビットが 1 つでもセットされると、残りのビットも全てセットされます。
R/W 0b
0 ホストバス インターフェイス インデックス / データレジスタ 0 エンディアンこのビットは、インデックス / データレジスタ セット 0 のエンディアンを指定します。
0 = リトル エンディアン1 = ビッグ エンディアン
Note: このレジスタのエンディアンに関する曖昧さを防ぐため、ビット 0、8、16、24 はシャドウコピーとしています。書き込み中にこれらビットが 1 つでもセットされると、残りのビットも全てセットされます。
R/W 0b
bit 説明 タイプ 既定値
DS00001909A_JP - p.84 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
9.5.3 インデックスおよびコンフィグレーション レジスタのデータへのアクセスホストデータバスは 16 または 8 ビット幅を選択できます。HBI インデックス レジスタとコンフィグレーション レジスタは 32 ビット幅で、データモードに応じてワードまたはバイトとして書き込み可能です。これらのレジスタにはワードまたはバイトから DWORD に変換する仕組みがないため、変換の必要はありません。
9.5.3.1 書き込みサイクル
書き込みサイクルは、CS と WR がアクティブ ( または RD_WR が書き込みを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。
書き込みサイクルの後側のエッジ (WR、CS、ENB のいずれかが非アクティブ状態に遷移するエッジ ) で、ホストデータがコンフィグレーション レジスタまたはいずれか 1 つのインデックス レジスタに取り込まれます。
バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが書き込まれます。影響を受けるワードまたはバイトは、レジスタのエンディアン ( ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタで指定 ) と下位アドレス入力で決まります。16 ビットデータ モードでのバイト単位のアクセスはサポートしません。
初期化後の書き込み
デバイス初期化後、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。
電源管理モード中およびモード後の書き込み
D0 以外の電源管理モード中またはモード後は、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。
9.5.3.2 読み出しサイクル
読み出しサイクルは、CS と RD がアクティブ ( または RD_WR が読み出しを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。ホストアドレスはホストバスから直接使います。
読み出しサイクルの開始時、適切なレジスタが選択されてそのデータがデータピンに駆動されます。バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが読み出されます。どのバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) またはワード (16 ビットデータモードの場合 ) が返されるかは、レジスタのエンディアン ( ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタで指定 ) と下位アドレス入力で決まります。
9.5.4 内部レジスタのデータへのアクセス
ホストデータバスは 16 または 8 ビット幅を選択でき、内部レジスタは全て 32 ビット幅です。ホストバス インターフェイスは 8 ビットデータ モードか 16 ビットデータ モードかに応じてバイトまたはワードを DWORD に変換します。1 回の書き込みまたは読み出しを実行するには、同じ DWORD 内で 2 回または 4 回のアクセスが必要です。
各データレジスタおよび FIFO ダイレクト アドレスへのアクセスには、それぞれ個別にワードまたはバイトからDWORD に変換する機能があります。これらレジスタ、および HBI インデックスおよびコンフィグレーション レジスタへのアクセスを混在させてもデータが破損する事はありません。
9.5.4.1 書き込みサイクル
書き込みサイクルは、CS と WR がアクティブ ( または RD_WR が書き込みを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。ホストバスからのホストアドレスでいずれか 1 つのインデックス レジスタの内容を選択します。この動作の結果は、書き込みサイクルの前側のエッジで取り込まれます。
書き込みサイクルの前側のエッジではホストバスからのホストアドレス入力も取り込まれます。これらは、以下の8 ビットまたは 16 ビットデータ モードに応じて適切な書き込みバイト / ワードカウンタをインクリメントする目的、および適切な DWORD アセンブリ レジスタを選択する目的で使います。
書き込みサイクルの後側のエッジ (WR、CS、ENB のいずれかが非アクティブ状態に遷移 ) で、ホストデータがいずれか 1 つのデータレジスタに取り込まれます。バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが取り込まれます。これはDWORD アセンブリとして機能し、影響を受けるワード (16 ビットデータ モードの場合 ) またはバイト (8 ビットデータモードの場合 ) は下位ホストアドレス入力で決まります。バイトスワップもレジスタのエンディアン ( ホストバスインターフェイス コンフィグレーション レジスタで指定 ) に基づいてこの時点で実行されます。
初期化後の書き込み
デバイス初期化後、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。
Note: 3 つのデータレジスタおよび FIFO アクセス用にそれぞれ個別の書き込みバイト / ワードカウンタとDWORD アセンブリ レジスタがあります。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.85
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電源管理モード中およびモード後の書き込み
D0 以外の電源管理モード中またはモード後は、読み出しサイクルを 1 回実行するまでホストバスからの書き込みは無視されます。
8 および 16 ビットアクセス
1 回の DWORD 転送を完了するには、ホストは 16 ビットデータ モードか 8 ビットデータ モードかに応じて 2 回または4 回の 16 ビットまたは 8 ビット書き込みを実行する必要があります。順番に関する要件はありません。DWORD を構成する全てのワードまたはバイトへの書き込みを実行するならば、ホストは下位と上位のどちらのワードまたはバイトから先にアクセスしてもかまいません。
書き込み回数は、書き込みバイト / ワードカウンタで計数します。各データレジスタには、それぞれ専用のバイト /ワードカウンタがあります。上で取り込んだホストアドレスに基づき、適切なカウンタが書き込みサイクルの後側のエッジでインクリメントします。全ての書き込みが完了したら、上で取り込んだアドレスで選択した内部レジスタに32 ビット値が書き込まれます。書き込まれるデータは、上で取り込んだホストアドレスに基づいて 3 つの DWORDアセンブリ レジスタのいずれか 1 つから選択されます。
D0 以外の電源管理モードに設定すると、全ての書き込みバイト / ワードカウンタがリセットされます。
9.5.4.2 読み出しサイクル
読み出しサイクルは、CS と RD がアクティブ ( または RD_WR が読み出しを示しており ENB がアクティブ ) になると開始します。ホストバスからのホストアドレスでいずれか 1 つのインデックス レジスタの内容を選択します。この動作の結果は内部レジスタの選択に使われ、書き込みサイクルの前側のエッジで取り込まれます。
読み出しサイクルの前側のエッジではホストバスからのホストアドレス入力も取り込まれます。これらは、以下の8ビットまたは16ビットデータ モードに応じて適切な読み出しバイト /ワードカウンタをインクリメントする目的で使います。
読み出しサイクルの開始時、適切なレジスタが選択されてそのデータがデータピンに駆動されます。バス幅に応じて、1 ワードまたは 1 バイトが読み出されます。どのバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) またはワード (16 ビットデータモードの場合 ) が返されるかは、データレジスタのエンディアン ( ホストバス インターフェイス コンフィグレーションレジスタで指定 ) と下位アドレス入力で決まります。
初期化完了のポーリング
デバイスが初期化されるまで、HBI は有効なデータを返しません。HBI が機能しているかどうかを判定するには、まずホストバス インターフェイス インデックス レジスタ 0 をポーリングし、次にバイトオーダ テストレジスタ(BYTE_TEST) をポーリングします。正しいパターンが読み出された場合、インターフェイスは機能していると考えられます。この時点で、この時点で、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) のデバイス READY(READY) ビットをポーリングしてデバイスのコンフィグレーションが完了したかどうかを判定できます。
電源管理モード中およびモード後の読み出し
D0 以外の電源管理モード中、ホストバスからの読み出しは無視されます。アクティブな読み出しサイクル中に電源管理モードが D0 に戻ると、残りの読み出しサイクルは無視されます。内部レジスタは影響を受けず、HBI の状態は変化しません。
Note: 同じ DWORD に同じワードまたはバイトを書き込むと、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
2 つのインデックス / データレジスタ ペアを使って同じ内部レジスタにアクセスすると、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
同じデータレジスタに対して読み出しと書き込みを混在させると、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
Note: 3 つのデータレジスタおよび FIFO アクセス用にそれぞれ個別の読み出しバイト / ワードカウンタがあります。
DS00001909A_JP - p.86 2016 Microchip Technology Inc.
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8 および 16 ビットアクセス特定のレジスタへのアクセスでは、1 回の DWORD 転送を完了するにはホストは 16 ビットまたは 8 ビット読み出しを2 回または 4 回連続して実行する必要があります。順番に関する要件はありません。DWORD を構成する全てのワードまたはバイトからの読み出しを実行するならば、ホストは下位と上位のどちらのワードまたはバイトから先にアクセスしてもかまいません。
読み出し回数は、読み出しバイト / ワードカウンタで計数します。各データレジスタには、それぞれ専用のバイト /ワードカウンタがあります。これらのカウンタは上記の書き込みカウンタとは別のものです。上で取り込んだホストアドレスに基づき、適切なカウンタが読み出しサイクルの後側のエッジでインクリメントします。DWORD の 後の読み出しで内部読み出しが実行され、読み出しにより状態が変化する CSR はこの時点で更新されます。
D0 以外の電源管理モードに設定すると、全ての読み出しバイト / ワードカウンタがリセットされます。
特殊な CSR の処理
ライブビット
ハードウェア イベントによって更新されるレジスタビットは、読み出しサイクル中に値が変化しないように読み出しサイクルの開始時にホールドされます。
16 または 8 ビットモードでの複数バイト / ワードのライブレジスタ
一部の内部レジスタでは、フィールドまたは関連フィールドが複数のバイトまたはワードにまたがる事があります。16 ビットまたは 8 ビットデータ モードで読み出しを実行中、これらフィールドの値がホスト読み出しのサイクル間で変化する可能性があります。過渡値を読み出すのを防ぐため、これらのレジスタは 初のバイトまたはワードを読み出すとロックされ、 後のバイトまたはワードを読み出すとロックが解除されます。
D0 以外の電源管理モードに設定すると、レジスタのロックは解除されます。
読み出しにより状態が変化するレジスタと FIFOFIFO または読み出しにより状態が変化するレジスタは、読み出しサイクルの 後に更新されます。
内部読み出しサイクルは 1 回のみ示され、 後のバイト (8 ビットデータ モードの場合 ) またはワード (16 ビットデータモードの場合 ) で実行されます。
読み出しにより状態が変化するライブ レジスタビット
前述の通り、ライブビットを含むレジスタは読み出しサイクルの開始時にホールドされ、16 ビットおよび 8 ビットアクセスでは複数ビットが複数のバイトまたはワードにまたがるレジスタもロックされます。このホールドまたはロック中にハードウェア イベントが発生した場合もライブビットは更新されますが、ライブビットがクリアされる等の影響を受けるのは読み出しサイクルの 後であり、ハードウェア イベントは失われます。
これを防ぐため、各CSRは読み出しまたは複数の読み出しが終わるまでハードウェア イベントによる更新を遅らせます。
リセットまたは初期化中のレジスタ ポーリング
一部のレジスタは、デバイスへのアクセスが可能かどうかを判断するためにリセットまたはデバイス初期化中でのポーリングが可能です。これらのレジスタは全てのワードまたはバイトを読み出す必要はなく、1 回の読み出しのみを実行できます。レジスタの同じバイトまたはワードの読み出しを繰り返す事ができます。
16 ビットまたは 8 ビットのみを読み出し可能なレジスタ、およびリセットまたはデバイス初期化中に読み出し可能なレジスタは、各レジスタの説明に記載しています。
9.5.4.3 ホスト エンディアン
本デバイスは、ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタのエンディアン ビットに基づき、ビッグエンディアンとリトル エンディアンのホストバイト順をサポートしています。該当するエンディアン ビットが Low の場合ホストアクセスはリトル エンディアンで、High の場合ホストアクセスはビッグ エンディアンです。各インデックス / データレジスタ ペア、および FIFO ダイレクト選択アクセスのエンディアンを個別に指定できます。
Note: 同じ DWORD から同じワードまたはバイトを読み出すと、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。HBI には、4 バイトが読み出された事をカウントする機能しかありません。
2 つのインデックス / データレジスタ ペアを使って同じ内部レジスタにアクセスすると、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
同じデータレジスタに対して読み出しと書き込みを混在させると、未定義または好ましくない動作が生じる事があります。HBI ハードウェアには、この動作を禁止する仕組みはありません。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.87
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内部バスは全て 32 ビットで、バイト順はリトル エンディアンです。ホストバス インターフェイス内のロジックは、該当するエンディアン ビットと下位アドレスライン (ADDR[1:0]) の状態に基づいてバイト順を並べ替えます。図 9-23: リトル エンディアンのバイト順 (p. 88) と図 9-24: ビッグ エンディアンのバイト順 (p. 89) に、サポートされるエンディアン設定とデータバスサイズに応じたデータパスの動作を示します。
図 9-23: リトル エンディアンのバイト順
8-BIT LITTLE ENDIAN
0123
0
1
2
3
07
07815162331 24
A = 2
A = 3
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
A = 0
A = 1
16-BIT LITTLE ENDIAN
0123
01
23
07815
07815162331 24
A = 0
A = 1
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
DS00001909A_JP - p.88 2016 Microchip Technology Inc.
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図 9-24: ビッグ エンディアンのバイト順
8-BIT BIG ENDIAN
0123
07815162331 24
3
2
1
0
07
A = 2
A = 3
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
A = 1
A = 0
16-BIT BIG ENDIAN
0123
07815162331 24
32
10
07815
A = 0
A = 1
MSB LSB
HOST DATA BUS
INTERNAL ORDER
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.89
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9.5.5 EtherCAT プロセス RAM データ FIFO へのアクセス9.5.5.1 インデックス レジスタバイパス FIFO アクセス
インデックス レジスタ経由でのアクセスとは別に、インデックス レジスタをバイパスしてアドレス 18h-1Bh の FIFOにアクセスする事もできます。このアクセスでは、ホストによる書き込みは EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータFIFO に対して実行され、ホストによる読み出しは EtherCAT プロセス RAM データ FIFO から実行されます。関連するインデックス レジスタはありません。
この方法による FIFO アクセスのエンディアンは、ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタのFIFO エンディアンビットで指定します。
9.5.6 インデックス アドレス指定モードの機能タイミング チャート
このセクションでは、多重化しないインデックス アドレス指定モードにおいて構成とバスサイズの異なる各種読み出しおよび書き込みサイクルのタイミング チャートの例を示します。これらのタイミング チャートは、サポートされるホストバスの組み合わせを全て網羅したものではありませんが、インデックス アドレス指定モードの主な構成の違い(バスサイズ、コンフィグレーション /インデックス /データ /FIFOダイレクト サイクル )が分かるように選んでいます。
このセクションのタイミング チャートに関する注意事項を以下に示します。
• このセクションのタイミング チャートには、アクティブ High の CS、RD、WR 信号を示しています。これら信号の極性は、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI チップセレクト極性、HBI 読み出し、方向極性、HBI 書き込み、イネーブル極性ビットでそれぞれ選択できます。詳細はセクション 9.3、「制御ラインの極性」(p. 62) を参照してください。
• このセクションのタイミング チャートには、リトル エンディアンのバイト順を示しています。しかし、ホストバス インターフェイス コンフィグレーション レジスタのエンディアン ビットでビッグ エンディアンとリトルエンディアンを選択できます。エンディアンが違ってもバイト順が変わるだけで、全体のタイミング要件は同じです。詳細はセクション 9.5.4.3、「ホスト エンディアン」(p. 87) を参照してください。
• このセクションのタイミング チャートでは RD 信号と WR 信号を使っています。これ以外に、多重化アドレス指定モードのセクション 9.4.4.3、「RD_WR/ENB 制御モードの例」と同様に RD_WR 信号と ENB 信号を使う事もできます。HBI 読み出し / 書き込みモードは PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し/ 書き込みモードビットで選択できます。RD_WR および ENB 信号の極性は PDI コンフィグレーション レジスタ(HBI モード ) の HBI 読み出し、方向極性、および HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで選択できます。
• 16 ビットモードでも 8 ビットモードでも、内部レジスタまたは FIFO にアクセスする場合、DWORD 全体にアクセスするまで同じDWORD内でアドレスサイクルを連続する必要があります (一部のレジスタにはこの要件は適用されません )。バイトとワードはどの順番でもアクセスできますが、このセクションのタイミング チャートには、下位のアドレスバイトまたはワードから先にアクセスした場合を示しています。
9.5.6.1 コンフィグレーション レジスタのデータへのアクセス
このセクションでは、インデックス アドレス指定モードでのコンフィグレーション レジスタに対する 16 ビットおよび8 ビットモードの読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。
DS00001909A_JP - p.90 2016 Microchip Technology Inc.
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16 ビット読み出しおよび書き込み書き込みの場合、コンフィグレーション レジスタの下位ワードにアクセスするようにアドレスを設定します。D[15:0]のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。ホストが必要とする場合、コンフィグレーション レジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
書き込みの場合、コンフィグレーション レジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[15:0] に駆動されます。ホストが必要とする場合、コンフィグレーション レジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
8 ビット読み出しおよび書き込み
書き込みの場合、コンフィグレーション レジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。D[7:0] のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。D[15:8] ピンは使わず、駆動されません。ホストが必要とする場合、コンフィグレーション レジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
読み出しの場合、コンフィグレーション レジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[7:0] に駆動されます。D[15:8] ピンは使わず、駆動されません。ホストが必要とする場合、コンフィグレーション レジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
図 9-25: インデックス アドレス指定モードでのコンフィグレーション レジスタへのアクセス - 16 ビット書き込み / 読み出し
図 9-26: インデックス アドレス指定モードでのコンフィグレーション レジスタへのアクセス - 8 ビット書き込み / 読み出し
CS
RD
WR
CONFIG,1'b0
Data 15:8 D[15:8]
A[4:1] CONFIG,1'b1
Data 31:24
Data 7:0 D[7:0] Data 23:16
CONFIG,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
CONFIG,1'b1
Data 31:24
Data 23:26
CS
RD
WR
CONFIG,2'b00
D[15:8]
A[4:0] CONFIG,2'b01
Data 7:0 D[7:0] Data 15:8
CONFIG,2'b00 CONFIG,2'b01CONFIG,2'b10 CONFIG,2'b11
Data 23:16 Data 31:24
Hi-Z
Data 7:0 Data 15:8 Data 23:16 Data 31:24
CONFIG,2'b10 CONFIG,2'b11
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.91
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9.5.6.2 インデックス レジスタのデータへのアクセスこのセクションでは、インデックス アドレス指定モードでのインデックス レジスタに対する 16 ビットおよび 8 ビットモードの読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。
16 ビット読み出しおよび書き込み
書き込みの場合、いずれか 1 つのインデックス レジスタの下位ワードにアクセスするようにアドレスを設定します。D[15:0] のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。ホストが必要とする場合、インデックス レジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
読み出しの場合、いずれか 1 つのインデックス レジスタの下位ワードにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[15:0] に駆動されます。ホストが必要とする場合、インデックス レジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
8 ビット読み出しおよび書き込み
書き込みの場合、いずれか 1 つのインデックス レジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。D[7:0] のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。D[15:8] ピンは使わず、駆動されません。ホストが必要とする場合、インデックス レジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
読み出しの場合、いずれか 1 つのインデックス レジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[7:0] に駆動されます。D[15:8] ピンは使わず、駆動されません。ホストが必要とする場合、インデックス レジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
Note: インデックス レジスタの上位ワードは予約済みで、ドントケアです。従ってこのワードに対する読み出しと書き込みは実際には意味を持ちません。
図 9-27: インデックス アドレス指定モードでのインデックス レジスタへのアクセス - 16 ビット書き込み /読み出し
CS
RD
WR
INDEX,1'b0
Index 15:8 D[15:8]
A[4:1] INDEX,1'b1
8'hXX
Index 7:0 D[7:0] 8'hXX
INDEX,1'b0
Index 15:8
Index 7:0
INDEX,1'b1
8'hXX
8'hXX
DS00001909A_JP - p.92 2016 Microchip Technology Inc.
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9.5.6.3 内部レジスタのデータへのアクセス
このセクションでは、インデックス アドレス指定モードでの代表的な内部レジスタデータに対する 16 ビットおよび8 ビットモードの読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。インデックス レジスタへの書き込みの後にデータ読み出しまたは書き込みが続く場合のタイミング チャートも示します。
16 ビット読み出し
前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。次に、対応するデータレジスタの下位ワードにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[15:0] に駆動されます。データレジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
Note: インデックス レジスタの上位ワードは予約済みで、ドントケアです。従ってこれらバイトに対する読み出しと書き込みは実際には意味を持ちません。
図 9-28: インデックス アドレス指定モードでのインデックス レジスタへのアクセス - 8 ビット書き込み /読み出し
図 9-29: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 16 ビット読み出し
CS
RD
WR
INDEX,2'b00
D[15:8]
A[4:0] INDEX,2'b01
Index 7:0 D[7:0] Index 15:8
INDEX,2'b00 INDEX,2'b01INDEX,2'b10 INDEX,2'b11
8'hXX 8'hXX
Hi-Z
Index 7:0 Index 15:8 8'hXX 8'hXX
INDEX,2'b10 INDEX,2'b11
CS
RD
WR
INDEX,1'b0
Index 15:8 D[15:8]
A[4:1] INDEX,1'b1
8'hXX
Index 7:0 D[7:0] 8'hXX
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.93
LAN9252
16 ビット書き込み前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。次に、対応するデータレジスタにアクセスするようにアドレスを設定します。D[15:0] のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。データレジスタの上位ワードに対して同じサイクルを繰り返します。
一定の内部アドレスに対する 16 ビット読み出しと書き込み
前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。D[15:0] に対する読み出しと書き込みが続きます。これらの読み出しと書き込みではそれぞれ、対応するデータレジスタの下位ワードと上位ワードの両方にアクセスします。
図 9-30: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 16 ビット書き込み
図 9-31: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 一定アドレスに対する 16 ビット複数読み出し / 書き込み
CS
RD
WR
INDEX,1'b0
Index 15:8 D[15:8]
A[4:1] INDEX,1'b1
8'hXX
Index 7:0 D[7:0] 8'hXX
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
CS
RD
WR
INDEX,1'b0
Index 15:8 D[15:8]
A[4:1] INDEX,1'b1
8'hXX
Index 7:0 D[7:0] 8'hXX
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
DATA,1'b0
Data 15:8
Data 7:0
DATA,1'b1
Data 31:24
Data 23:16
DS00001909A_JP - p.94 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
8 ビット読み出し前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。次に、対応するデータレジスタの下位バイトにアクセスするようにアドレスを設定します。読み出しデータは RD がアクティブな間、D[7:0] に駆動されます。D[15:8]ピンは使わず、駆動されません。データレジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
8 ビット書き込み
前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。次に、対応するデータレジスタにアクセスするようにアドレスを設定します。D[7:0] のデータが WR の後側のエッジで書き込まれます。D[15:8] ピンは使わず、駆動されません。データレジスタの残りバイトに対して同じサイクルを繰り返します。
図 9-32: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 8 ビット読み出し
図 9-33: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 8 ビット書き込み
CS
RD
WR
INDEX,2'b00
D[15:8]
A[4:0] INDEX,2'b01
Index 7:0 D[7:0] Index 15:8
DATA,2'b00 DATA,2'b01INDEX,2'b10 INDEX,2'b11
8'hXX 8'hXX
Hi-Z
Data 7:0 Data 15:8 Data 23:16 Data 31:24
DATA,2'b10 DATA,2'b11
CS
RD
WR
INDEX,2'b00
D[15:8]
A[4:0] INDEX,2'b01
Index 7:0 D[7:0] Index 15:8
DATA,2'b00 DATA,2'b01INDEX,2'b10 INDEX,2'b11
8'hXX 8'hXX
Hi-Z
Data 7:0 Data 15:8 Data 23:16 Data 31:24
DATA,2'b10 DATA,2'b11
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.95
LAN9252
一定の内部アドレスに対する 8 ビット読み出しと書き込み前述の方法で、いずれか 1 つのインデックス レジスタを設定します。D[7:0] に対する読み出しと書き込みが続きます。これらの読み出しと書き込みではそれぞれ、対応するデータレジスタの 4 つのバイト全てにアクセスします。
9.5.6.4 RD_WR/ENB 制御モードの例
このセクションでは、RD_WR 信号と ENB 信号を使った読み出しと書き込みのタイミング チャートを示します。HBI 読み出し / 書き込みモードは PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し / 書き込みモードビットで選択できます。
図 9-34: インデックス アドレス指定モードでの内部レジスタのデータへのアクセス - 一定アドレスに対する 8 ビット複数読み出し / 書き込み
Note: このセクションでは、16 ビットモードでインデックス レジスタにアクセスする場合の例を示しています。しかしRD_WR信号とENB信号はFIFOダイレクト選択アクセスを含む全てのアクセスで同様に使えます。
このセクションでは、ENB 信号をアクティブ High とし、RD_WR 信号が Low の時に読み出し、High の時に書き込みとした場合の例を示しています。RD_WR および ENB 信号の極性は PDI コンフィグレーションレジスタ (HBI モード ) の HBI 読み出し、方向極性および HBI 書き込み、イネーブル極性ビットで選択できます。
CS
RD
WR
INDEX,2'b00
Index 15:8
D[15:8]
A[4:0] INDEX,2'b01
Index 7:0 D[7:0]
DATA,2'b00
Data 7:0
DATA,2'b01
Data 15:8
DATA,2'b10
Data 23:16
DATA,2'b00
Data 7:0
DATA,2'b01
Data 15:8
DATA,2'b10
Data 23:16
Hi-Z
8'hXX
INDEX,2'b10
8'hXX
INDEX,2'b11 DATA,2'b10
Data 23:16
DATA,2'b11
Data 31:24
CS
RD
WR
D[15:8]
A[4:0]
D[7:0]
DATA,2'b10
Data 23:16
DATA,2'b11
Data 31:24
DATA,2'b00
Data 7:0
DATA,2'b01
Data 15:8
DATA,2'b10
Data 23:16
DATA,2'b10
Data 23:16
DATA,2'b11
Data 31:24
DS00001909A_JP - p.96 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
16 ビット図 9-35: インデックス アドレス指定モード、RD_WR/ENB による制御の例 - 16 ビット書き込み / 読み出し
CS
INDEX,1'b0
Index 15:8 D[15:8]
A[4:1] INDEX,1'b1
8'hXX
Index 7:0 D[7:0] 8'hXX
INDEX,1'b0
Index 15:8
Index 7:0
INDEX,1'b1
8'hXX
8'hXX
RD_WR
ENB
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.97
LAN9252
9.5.7 インデックス アドレス指定モードのタイミング要件このセクションの図と表は、インデックス アドレス指定モード中のタイミング要件を示します。タイミング要件は多くのモード ( 例 : 8 ビットと 16 ビット、インデックス、コンフィグレーション、データレジスタ、FIFO ダイレクト選択 ) で共通であるため、多くのタイミング要件を同じ図に記載しています。従って、この図は必ずしも特定の機能動作を表していません。
このセクションのタイミング仕様に関する注意事項を以下に示します。
• このセクションのタイミング チャートには、アクティブ High の CS、RD、WR、RD_WR、ENB 信号を示しています。これら信号の極性は、PDI コンフィグレーション レジスタ (HBI モード ) の HBI チップセレクト極性、HBI読み出し、方向極性、HBI 書き込み、イネーブル極性ビットでそれぞれ選択できます。詳細はセクション 9.3、
「制御ラインの極性」(p. 62) を参照してください。
• 読み出しサイクルの後には、書き込みサイクルまたは別の読み出しサイクルを続ける事ができます。書き込みサイクルの後には、読み出しサイクルまたは別の書き込みサイクルを続ける事ができます。これらは破線で示しています。
9.5.7.1 読み出しタイミング要件
RD信号とWR信号を使う場合、ホスト読み出しサイクルはCSがアクティブでRDがアサートされると開始します。RDがネゲートされるとサイクルが終了します。CSはRDと同時にアサートおよびネゲートできますが、RDがアクティブな間はできません。
RD_WR信号とENB信号を使う場合、ホスト読み出しサイクルはRD_WRが読み出しを示しておりCSがアクティブでENB がアサートされると開始します。ENB がネゲートされるとサイクルが終了します。CS は ENB と同時にアサートおよびネゲートできますが、ENB がアクティブな間はできません。
機能の説明はセクション 9.5.6、「インデックス アドレス指定モードの機能タイミング チャート」(p. 90) を参照してください。
図 9-36: インデックス アドレス指定モードの読み出しサイクルのタイミング
trddv, tcsdv
A[4:0]
ENB, RD
D[15:8]
D[7:0]
WR
CS
trdon, tcsontrddh, tcsdh
tadv
trd
trddz, tcsdz
trdrd
trdwr
trdcyc
RD_WRtrdwrs trdwrh
tcsrd trdcs
tahtas
DS00001909A_JP - p.98 2016 Microchip Technology Inc.
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Note 14: RD_WR 信号と ENB 信号を使う場合です。
Note 15: RD 信号と WR 信号を使う場合です。
Note: タイミング値は等価試験負荷容量 25 pF の場合のものです。
表 9-4: インデックス アドレス指定モードの読み出しサイクルのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tcsrd RD または ENB がアクティブになる前の CS セットアップ時間 0 ns
trdcs RD または ENB が非アクティブになった後の CS ホールド時間 0 ns
tas RD または ENB がアクティブになる前のアドレス セットアップ時間
0 ns
tah RD または ENB が非アクティブになった後のアドレスホールド時間
0 ns
trdwrs ENB がアクティブになる前の RD_WR セットアップ時間Note 14
5 ns
trdwrh ENB が非アクティブになった後の RD_WR ホールド時間Note 14
5 ns
trdon RD または ENB からのデータバッファ ターンオン時間 0 ns
trddv RDまたはENBがアクティブになってからデータ有効までの時間 30 ns
trddh RDまたはENBが非アクティブになった後のデータ出力ホールド時間
0 ns
trddz RD または ENB が非アクティブになった後のデータバッファターンオフ時間
9 ns
tcson CS からのデータバッファ ターンオン時間 0 ns
tcsdv CS がアクティブになってからデータ有効までの時間 30 ns
tcsdh CS が非アクティブになった後のデータ出力ホールド時間 0 ns
tcsdz CSが非アクティブになった後のデータバッファ ターンオフ時間 9 ns
tadv アドレスからデータ有効までの時間 30 ns
trd RD または ENB のアクティブ時間 32 ns
trdcyc RD または ENB のサイクル時間 45 ns
trdrd 次の RD または ENB の前の RD または ENB ネゲート時間 13 ns
trdwr 次の WR の前の RD ネゲート時間Note 15
13 ns
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.99
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9.5.7.2 書き込みタイミング要件RD信号とWR信号を使う場合、ホスト書き込みサイクルはCSがアクティブでWRがアサートされると開始します。WR がネゲートされるとサイクルが終了します。CS は WR と同時にアサートおよびネゲートできますが、WR がアクティブな間はできません。
RD_WR信号とENB信号を使う場合、ホスト書き込みサイクルはRD_WRが書き込みを示しておりCSがアクティブでENB がアサートされると開始します。ENB がネゲートされるとサイクルが終了します。CS は ENB と同時にアサートおよびネゲートできますが、ENB がアクティブな間はできません。
機能の説明はセクション 9.5.6、「インデックス アドレス指定モードの機能タイミング チャート」(p. 90) を参照してください。
図 9-37: インデックス アドレス指定モードの書き込みサイクルのタイミング
表 9-5: インデックス アドレス指定モードの書き込みサイクルのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tcswr WR または ENB がアクティブになる前の CS セットアップ時間 0 ns
twrcs WR または ENB が非アクティブになった後の CS ホールド時間 0 ns
tas WR または ENB がアクティブになる前のアドレス セットアップ時間 0 ns
tah WR または ENB が非アクティブになった後のアドレスホールド時間 0 ns
trdwrs ENB がアクティブになる前の RD_WR セットアップ時間Note 16
5 ns
trdwrh ENB が非アクティブになった後の RD_WR ホールド時間Note 16
5 ns
tds WR または ENB が非アクティブになる前のデータ セットアップ時間 7 ns
tdh WR または ENB が非アクティブになった後のデータホールド時間 0 ns
twr WR または ENB のアクティブ時間 32 ns
ENB, WR
D[7:0]
RD
CS
twr twrwr
twrrd
twrcyc
RD_WR
trdwrh
tcswr twrcs
tds tdh
D[15:8]
A[4:0]tas tah
trdwrs
DS00001909A_JP - p.100 2016 Microchip Technology Inc.
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Note 16: RD_WR 信号と ENB 信号を使う場合です。
Note 17: RD 信号と WR 信号を使う場合です。
twrcyc WR または ENB のサイクル時間 45 ns
twrwr 次の WR または ENB の前の WR または ENB ネゲート時間 13 ns
twrrd 次の RD の前の WR ネゲート時間Note 17
13 ns
表 9-5: インデックス アドレス指定モードの書き込みサイクルのタイミング値 ( 続き )
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.101
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10.0 SPI/SQI スレーブ10.1 機能概要SPI/SQI スレーブ モジュールは、本デバイスとホストシステムの通信に使う少ピンの同期スレーブ インターフェイスを提供します。SPI/SQI スレーブを使うと、システム CSR、内部 FIFO、メモリにアクセスできます。このインターフェイスは単一レジスタに対する読み出しおよび書き込みコマンドに加え、同一アドレスまたは自動インクリメント /デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出しおよび書き込みコマンドもサポートしています。 大クロックレート 80 MHz の SPI モードで 1、2、4 ビットレーンをサポートします。SQI モードは常に 4 つのビットレーンを使い、 大 80 MHz で動作します。
以下に、SPI/SQI スレーブの機能の概要を示します。
• シリアル読み出し : 大 30 MHz の 4 線式 ( クロック、セレクト、データ入力、データ出力 ) 読み出し。コマンド、アドレス、データ共にシリアル。単一レジスタの読み出し、および同一アドレスまたは自動インクリメント /デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出し。
• 高速読み出し : 大 80 MHz の 4 線式 ( クロック、セレクト、データ入力、データ出力 ) 読み出し。コマンド、アドレス、データ共にシリアル。初回アクセス時はダミーバイトを送信。単一レジスタの読み出し、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出し。
• デュアル / クワッド出力読み出し : 大 80 MHz の 4 または 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 / 出力 )読み出し。コマンドとアドレスはシリアル、データはパラレル。初回アクセス時はダミーバイトを送信。単一レジスタの読み出し、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出し。
• デュアル / クワッド I/O 読み出し : 大 80 MHz の 4 または 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 / 出力 )読み出し。コマンドはシリアル、アドレスとデータはパラレル。初回アクセス時はダミーバイトを送信。単一レジスタの読み出し、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出し。
• SQI 読み出し : 大 80 MHz の 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 / 出力 ) 書き込み。コマンド、アドレス、データ共にパラレル。初回アクセス時はダミーバイトを送信。単一レジスタの読み出し、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの読み出し。
• 書き込み : 大 80 MHz の 4 線式 ( クロック、セレクト、データ入力、データ出力 ) 書き込み。コマンド、アドレス、データ共にシリアル。単一レジスタの書き込み、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの書き込み。
• デュアル / クワッドデータ書き込み : 大 80 MHz の 4 または 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 / 出力 )書き込み。コマンドとアドレスはシリアル、データはパラレル。単一レジスタの書き込み、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの書き込み。
• デュアル / クワッドアドレス / データ書き込み : 大 80 MHz の 4 または 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 /出力 ) 書き込み。コマンドはシリアル、アドレスとデータはパラレル。単一レジスタの書き込み、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの書き込み。
• SQI 書き込み : 大 80 MHz の 6 線式 ( クロック、セレクト、データ入力 / 出力 ) 書き込み。コマンド、アドレス、データ共にパラレル。単一レジスタの書き込み、および同一アドレスまたは自動インクリメント / デクリメントしたアドレスに対する複数レジスタの書き込み。
10.2 SPI/SQI スレーブの動作SIO[3:0] ピンの入力データは SCK 入力クロックの立ち上がりエッジでサンプリングされます。出力データはこのクロックの立ち下がりエッジで SIO[3:0] ピンに供給されます。SCK 入力はアクティブ High パルスとアクティブ Lowパルスのどちらでもかまいません。SCS# チップセレクト入力が High の場合、SIO[3:0] 入力は無視され SIO[3:0] 出力はトライステートです。
SPI モードでは、SCS# がアクティブになった後、入力クロックの 初の立ち上がりエッジで 8 ビット命令を開始します。命令は常に SI/SIO0 へシリアルに入力します。
読み出しおよび書き込み命令の場合、命令バイトの後に 2 バイトのアドレスが続きます。アドレスバイトをシリアルに入力するか、1 クロックあたり 2 または 4 ビットを入力するかは、命令によって異なります。全てのレジスタにはDWORD としてアクセスしますが、アドレス フィールドはバイトアドレスと見なします。14 アドレスビットでアドレスを指定します。アドレス フィールドのビット 15 と 14 は、連続アクセス時のアドレスが自動デクリメント (10b)か自動インクリメント (01b) かを示します。
一部の読み出し命令では、アドレスバイトの後にダミーバイト サイクルが続きます。ダミーバイト サイクル中、デバイスは出力を駆動しません。ダミーバイトはシリアルに入力するか、1 クロックあたり 2 または 4 ビットを入力します。
読み出しおよび書き込み命令の場合、ダミーバイト ( ダミーバイトがない場合はアドレスバイト ) の後に 1 つ以上の 32ビット データフィールドが続きます。データはシリアルに入力するか、1 クロックあたり 2 または 4 ビットを入力します。
SPI モードでクワッド I/O イネーブル (EQIO) 命令を実行すると SQI モードに移行します。SQI モードに移行後のコマンド、アドレス、ダミーバイト、データバイトは全て 1 クロックあたり 4 ビットです。クワッド I/O リセット(RSTQIO) 命令を実行すると SQI モードを終了します。
DS00001909A_JP - p.102 2016 Microchip Technology Inc.
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命令、アドレス、データは全て 上位ビット (msb)、 上位双ビット (msd)、 上位ニブル (msn) のいずれかから順に転送されます。アドレスは 上位バイト (MSB) から順に転送されます。データは 下位バイト (LSB) から順に転送されます ( リトル エンディアン )。SPIインターフェイスは 大 80 MHzの入力クロックをサポートします。通常の (高速でない )読み出し命令は 30 MHzまでに制限されます。SPI インターフェイスでコマンドを連続して実行する場合、コマンド同士の間隔を 50 ns 空ける必要があります(SCS# の 小非アクティブ時間 =50 ns)。表 10-1 に、SPI モードでサポートされる命令を示します。表 10-2 に SQI 命令を示します。サポートされない命令は使ってはいけません。
Note 1: ビット幅のフォーマットは、コマンドビット幅、アドレス / ダミービット幅、データビット幅の順です。
表 10-1: SPI 命令
命令 説明ビット幅 Note 1
命令コード
アドレスバイト
ダミーバイト
データバイト
大周波数
設定
EQIO SQI イネーブル 1-0-0 38h 0 0 0 80 MHz
RSTQIO SQI リセット 1-0-0 FFh 0 0 0 80 MHz
読み出し
READ 読み出し 1-1-1 03h 2 0 4 ~ 30 MHz
FASTREAD 高速読み出し 1-1-1 0Bh 2 1 4 ~ 80 MHz
SDOR SPI デュアル出力読み出し
1-1-2 3Bh 2 1 4 ~ 80 MHz
SDIOR SPI デュアル I/O読み出し
1-2-2 BBh 2 2 4 ~ 80 MHz
SQOR SPI クワッド出力読み出し
1-1-4 6Bh 2 1 4 ~ 80 MHz
SQIOR SPI クワッド I/O読み出し
1-4-4 EBh 2 4 4 ~ 80 MHz
書き込み
WRITE 書き込み 1-1-1 02h 2 0 4 ~ 80 MHz
SDDW SPI デュアルデータ書き込み
1-1-2 32h 2 0 4 ~ 80 MHz
SDADW SPI デュアルアドレス /
データ書き込み
1-2-2 B2h 2 0 4 ~ 80 MHz
SQDW SPI クワッドデータ書き込み
1-1-4 62h 2 0 4 ~ 80 MHz
SQADW SPI クワッドアドレス /
データ書き込み
1-4-4 E2h 2 0 4 ~ 80 MHz
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.103
LAN9252
Note 2: ビット幅のフォーマットは、コマンドビット幅、アドレス / ダミービット幅、データビット幅の順です。
10.2.1 デバイス初期化
デバイスを初期化して各種コンフィグレーション入力が有効になるまで、SPI/SQI インターフェイスは外部ピン動作に応答せず、これらの影響を受ける事もありません。
デバイスの初期化が完了し、SCS# の立ち上がりエッジが検出されるまで SPI/SQI インターフェイスはこれらのピンを無視します。
10.2.1.1 SPI/SQI スレーブ読み出しによる初期化完了のポーリング
デバイスが初期化されるまで、SPI/SQI インターフェイスは有効なデータを返しません。SPI/SQI インターフェイスが機能しているかどうかを判定するには、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) をポーリングします。正しいパターンが読み出された場合、インターフェイスは機能していると考えられます。この時点で、この時点で、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) のデバイスデバイス READY (READY) ビットをポーリングしてデバイスのコンフィグレーションが完了したかどうかを判定できます。
10.2.2 電源管理モード中およびモード後のアクセス
D0 以外の電源管理モード中、読み出しと書き込みは無視され、SPI/SQI インターフェイスは外部ピン動作に応答せず、これらの影響を受ける事もありません。
電源管理モードが D0 に戻り、SCS# の立ち上がりエッジが検出されるまで SPI/SQI インターフェイスはこれらのピンを無視します。
SPI/SQI インターフェイスが機能しているかどうかを判定するには、バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST) をポーリングします。正しいパターンが読み出された場合、インターフェイスは機能していると考えられます。この時点で、この時点で、ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG) のデバイス READY (READY) ビットをポーリングしてデバイスのコンフィグレーションが完了したかどうかを判定できます。
10.2.3 SPI 設定コマンド
10.2.3.1 SQI イネーブル (EQIO)SQI イネーブル命令は、動作モードを SQI に変更します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。
初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの EQIO 命令 (38h) を1 クロックあたり 1 ビットずつ SI/SIO[0] ピンに入力します。SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
表 10-2: SQI 命令
命令 概要ビット幅 Note 2
命令コード
アドレスバイト
ダミーバイト
データバイト
大周波数
設定
RSTQIO SQI リセット 4-0-0 FFh 0 0 0 80 MHz
読み出し
FASTREAD 高速読み出し 4-4-4 0Bh 2 3 4 ~ 80 MHz
書き込み
WRITE 書き込み 4-4-4 02h 2 0 4 ~ 80 MHz
Note: BYTE_TEST レジスタをポーリングする場合、ホストは単一レジスタの読み出し (SCS# を 1 回 Low にする間、データサイクルは 1 回 ) のみを使う必要があります。
Note: BYTE_TEST レジスタをポーリングする場合、ホストは単一レジスタの読み出し (SCS# を 1 回 Low にする間、データサイクルは 1 回 ) のみを使う必要があります。
DS00001909A_JP - p.104 2016 Microchip Technology Inc.
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図 10-1 に SQI イネーブル命令を示します。10.2.3.2 SQI リセット (RSTQIO)SQI リセット命令は、動作モードを SPI に変更します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI および SQIバスプロトコルでサポートされます。
初に SCS# をアクティブにして SPI/SQI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの RSTQIO 命令(FFh) を SI/SIO[0] ピンに 1 クロックあたり 1 ビットずつ (SPI モード )、または SIO[3:0] ピンに 1 クロックあたり4 ビットずつ入力します (SQI モード )。SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-2 に SPI モードでの SQI リセット命令を示します。図 10-3 に、SQI モードでの SQI リセット命令を示します。
図 10-1: SQI イネーブル (EQIO)
図 10-2: SPI モード時の SQI リセット (RSTQIO)
SPI Enable SQI
SCK (active high)
SI 0 0 1 1 0X
Instruction0
SO
1 0
Z
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8
X 1 2 3 4 5 6 7 8
X
X
X
SPI Mode Reset SQI
SCK (active high)
SI 1 1 1 1 1X
Instruction1
SO
1 1
Z
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8
X 1 2 3 4 5 6 7 8
X
X
X
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.105
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10.2.4 SPI 読み出しコマンド
SPI/SQI スレーブは各種読み出しコマンドをサポートします。以下の内容は全ての読み出しコマンドに適用されます。
複数読み出し
1 回の読み出しを実行後、SCS# をアクティブにしたままクロックパルスを継続すると、2 回目以降の読み出しを実行できます。アドレスの上位 2 ビットは、自動インクリメント ( アドレス [15:14]=01b) か自動デクリメント ( アドレス[15:14]=10b) かを指定します。内部 DWORD アドレスをインクリメントまたはデクリメントするか、そのまま維持するかは、これらのビットに基づいて決定します。同じ内部アドレスを維持するのは、レジスタをポーリングする場合に使います。
特殊な CSR の処理
ライブビット
データはシリアルに読み出されるため、ホストが過渡値を読み出さないように、選択したレジスタの値は各 32 ビット読み出しの開始時に保存されます。複数読み出しシーケンスでは、この保存も複数回実行されます。
読み出しにより状態が変化するレジスタと FIFO読み出し動作によって影響を受けるレジスタ ( 例 : 読み出すとクリアされるビットまたは FIFO) は、現在のデータ出力シフトが開始すると更新されます。32 ビットを読み出す前に SCS# が High に戻った場合もレジスタは影響を受け、それ以前のデータは失われます。
読み出しにより状態が変化するライブ レジスタビット
前述の通り、ライブビットを持つレジスタは ( その他のレジスタと同様に ) データをシフト出力する前に現在の値が保存されます。データを取り込んだ後にハードウェア イベントが発生した場合もライブビットは更新されますが、ライブビットがクリアされる等の影響を受けるのは出力シフトが開始した時点であり、ハードウェア イベントは失われます。これを防ぐため、各 CSR は読み出しが示された後までハードウェア イベントによる更新を遅らせます。
10.2.4.1 読み出し (READ)読み出し命令は命令コードとアドレスバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 1 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 30 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令はSQI バスプロトコルではサポートされません。
初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの READ 命令 (03h) と2 バイトのアドレスを順番に SI/SIO[0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のアドレスビットの立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SO/SIO[1] ピンは選択したレジスタの LSB の msb から順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタビットがシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SO/SIO[1] ピンはトライステートです。
図 10-3: SQI モード時の SQI リセット (RSTQIO)
SQI Mode Reset SQI
SCK (active high)
SIO[3:0] F FX
SCK (active low)
SCS#
X 1 2
X 1 2
X
X
X
Inst
DS00001909A_JP - p.106 2016 Microchip Technology Inc.
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図 10-4 に、代表的な単一および複数レジスタの読み出しを示します。10.2.4.2 高速読み出し (FASTREAD)高速読み出し命令は命令コードとアドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを 1クロックあたり 1 ビット出力します。SQI モードでは、命令コードとアドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 4 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 4 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHzの SPI および SQI バスプロトコルでサポートされます。
初に SCS# をアクティブにして SPI/SQI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、SPI モードでは 8 ビットの FASTREAD 命令 (0Bh) と 2 バイトのアドレス、1 バイトのダミーバイトを順番に SI/SIO[0] ピンに入力します。SQIモードでは 8 ビットの FASTREAD 命令と 2 バイトのアドレス、3 バイトのダミーバイトを順番に SIO[3:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のダミービット ( またはニブル ) の立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SO/SIO[1] ピンは選択したレジスタの LSB の msb から順に駆動されます。SQI モードの場合、SIO[3:0] は選択したレジスタの LSB の msnから順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタビットがシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SO/SIO[3:0] ピンはトライステートです。
図 10-4: SPI 読み出し (READ)
SPI Read Single Register
SCK (active high)
SI 0 0 0 0 1X
Instruction1
Address
X
SO
dec
Data
A13
...
...
X...
SPI Read Multiple Registers
0 0
D7
D6
D5 ZZ X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
53
54
55
56 X
X53
54
55
56
D26
D24
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SI 0 0 0 0 1X
Instruction1
Address
X
SO
dec
A13
...
X...0 0
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
...D7
D6
D5
D26
D24
...D7
D6
D5
D26
D24
ZX
X...
...
D25
D25
D25
Data 1... Data m Data m+1...Data n
...
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図 10-5 に、SPI モードでの代表的な単一および複数レジスタの高速読み出しを示します。図 10-6 に、SQI モードでの代表的な単一および複数レジスタの高速読み出しを示します。図 10-5: SPI 高速読み出し (FASTREAD)
図 10-6: SQI 高速読み出し (FASTREAD)
SPI Fast Read Single Register
SCK (active high)
SI 0 0 0 0 1X
Instruction1
Address
X
SO
dec
Data
A13
...
...
X...
SPI Fast Read Multiple Registers
1 0
D7
D6
D5 ZZ X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
61
62
63
64 X
X61
62
63
64
D26
D24
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SI X
Instruction Address
X
SO
dec
A13
...
X...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
...D7
D6
D5
D26
D24
...D7
D6
D5
D26
D24
ZX
X...
...
x x x x x x x x
25
26
27
28
29
30
31
32
25
26
27
28
29
30
31
32
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
25
26
27
28
29
30
31
25
26
27
28
29
30
31
32
32
33
34
35
33
34
35
0 0 0 0 111 0
D25
D25
D25
Data 1... Data m Data m+1... Data n
...
SQI Fast Read Single Register
SCK (active high)
SIO[3:0] X
Inst AddressH1
DataH0
SQI Fast Read Multiple Registers
H0
L0
H1 X
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
L2
L3
L1
L0
17
18
19
20
17
18
19
20
SCK (active high)
X
...SCK (active low)
SCS#
...X
X
X
X
... ... X
...
Data 1... Data m Data n
x x x x x x
Dummy
SIO[3:0]
0 B L1
H2
H3
Inst AddressH1
H0
H0
L0
H1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
L1
L0 x x x x x x
Dummy0 B
15
Data m+1...L2
L3
H3
H0
L0
H1
L2
L3
H3
...
DS00001909A_JP - p.108 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.2.4.3 デュアル出力読み出し (SDOR)SPI デュアル 出力読み出し命令は命令コードとアドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 2 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SDOR 命令 (3Bh)と 2 バイトのアドレス、1 バイトのダミーバイトを順番に SIO[0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のダミー双ビットの立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SIO[1:0] ピンは選択したレジスタのLSB の msb から順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタビットが 2 ビットずつシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SIO[1:0] ピンはトライステートです。
図 10-7 に、代表的な単一および複数レジスタのデュアル出力読み出しを示します。
図 10-7: SPI デュアル出力読み出し (SDOR)
SPI Dual Output Read Single Register
SCK (active high)
SIO0 0 0 1 1 1X
Instruction1
Address
SIO1
dec
Data
A13
...
...
...
SPI Dual Output Read Multiple Registers
1 0
D7
D6
D5 ZZ X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
45
46
47
48 X
X45
46
47
48
D29
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction Address
SIO1
dec
A13
...
...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
... ...
...
...
x x x x x x x x
25
26
27
28
29
30
31
32
25
26
27
28
29
30
31
32
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
25
26
27
28
29
30
31
25
26
27
28
29
30
31
32
32
33
34
35
33
34
35
0 0 1 1 111 0
D25
Data 1... Data m Data m+1... Data n
...
D4
D3
D2
D24
D28
D26
D27
X
Data
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D29
D25
D24
D28
D26
D27
D7
D6
D5
D4
D3
D2
ZXD29
D25
D24
D28
D26
D27
X
Data 1... Data m Data m+1... Data n
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.109
LAN9252
10.2.4.4 クワッド出力読み出し (SQOR)SPI クワッド 出力読み出し命令は命令コードとアドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 4 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SQOR 命令 (6Bh)と 2 バイトのアドレス、1 バイトのダミーバイトを順番に SIO[0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のダミービットの立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SIO[3:0] ピンは選択したレジスタのLSB の msn から順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタニブルがシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SIO[3:0] ピンはトライステートです。
図 10-8 に、代表的な単一および複数レジスタのクワッド出力読み出しを示します。
図 10-8: SPI クワッド出力読み出し (SQOR)
SPI Quad Output Read Single Register
SCK (active high)
SIO0 0 1 1 1X
Instruction1
Address
SIO1
dec
Data
A13
SPI Quad Output Read Multiple Registers
1 0
D5
D4
D1 ZZ X
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
33
34
35
37
38
39
40 X
X37
38
39
40
D17
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction Address
SIO1
dec
A13
...
...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
... ...
...
...
x x x x x x x x
25
26
27
28
29
30
31
32
25
26
27
28
29
30
31
32
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
25
26
27
28
29
30
31
25
26
27
28
29
30
31
32
32
33
34
35
33
34
35
D25
Data 1... Data m Data m+1... Data n
...
D0
D13
D12
D24
D16
D28
D29
X
Data
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D17
D25
D24
D16
D28
D29
ZX
X
Data 1... Data m Data m+1... Data n
SIO2 Z ... ...Data 1... Data m Data m+1... Data n
D6
D2
D14
D18
D26
D30
ZX
SIO3 Z ... ...Data 1... Data m Data m+1... Data n
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D6
D2
D14
D7
D3
D15
D17
D25
D24
D16
D28
D29
D18
D26
D30
D19
D27
D31
SIO2 Z D6
D2
D14
D18
D26
D30
SIO3 Z D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
ZX
0
0 1 1 111 00
Data
Data
36
36
D9
D8
D21
D20
D10
D22
D11
D23
DS00001909A_JP - p.110 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.2.4.5 デュアル I/O 読み出し (SDIOR)SPI デュアル I/O 読み出し命令は命令コードを 1 クロックあたり 1 ビット、アドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 2 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 2 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHzの SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SDIOR 命令 (BBh)と 2 バイトのアドレス、2 バイトのダミーバイトを順番に SIO[1:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のダミー双ビットの立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SIO[1:0] ピンは選択したレジスタのLSB の msb から順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタビットが 2 ビットずつシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SIO[1:0] ピンはトライステートです。
図 10-9 に、代表的な単一および複数レジスタのデュアル I/O 読み出しを示します。
図 10-9: SPI デュアル I/O 読み出し (SDIOR)
SPI Dual I/O Read Single Register
SCK (active high)
SIO0 1X
Instruction1
Address
SIO1dec
DataA13
...
...
...
SPI Dual I/O Read Multiple Registers
1 0
D7
D6
D5 ZZ X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
37
38
39
40 X
X37
38
39
40
D29
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction
SIO1
...
...
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
... ...
...
...
x
x
x
x
x
x x
x
25
26
27
25
26
27
Dummy
x
25
26
27
25
26
27
D25
Data 1... Data m Data m+1...Data n
...
D4
D3
D2
D24
D28
D26
D27
X
Data
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D29
D25
D24
D28
D26
D27
D7
D6
D5
D4
D3
D2
ZXD29
D25
D24
D28
D26
D27
X
Data 1... Data m Data m+1...Data n
x
x
x
x
x
x x
x
111 0
111 0111 0
Address
dec
A13
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Z x
x
x
x
x
x x
x
Dummy
x
x
x
x
x
x
x
Address Dummy
Address Dummy
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.111
LAN9252
10.2.4.6 クワッド I/O 読み出し (SQIOR)SPI クワッド I/O 読み出し命令は命令コードを 1 クロックあたり 1 ビット、アドレスおよびダミーバイトを 1 クロックあたり 4 ビット入力し、データを 1 クロックあたり 4 ビット出力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHzの SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。 初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SQIOR 命令 (EBh)と 2 バイトのアドレス、4 バイトのダミーバイトを順番に SIO[3:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
後のダミーニブルの立ち上がりエッジに続く立ち下がりクロックエッジで、SIO[3:0] ピンは選択したレジスタのLSB の msn から順に駆動されます。その後の立ち下がりクロックエッジで残りのレジスタニブルがシフト出力されます。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。この時、SIO[3:0] ピンはトライステートです。
図 10-10 に、代表的な単一および複数レジスタのクワッド I/O 読み出しを示します。
図 10-10: SPI クワッド I/O 読み出し (SQIOR)
SPI Quad I/O Read Single Register
SCK (active high)
SIO0 1 1 1 1X
Instruction1
SIO1
Data
SPI Quad I/O Read Multiple Registers
1 0
D5
D4
D1 ZX
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
28 X
X25
26
27
28
D17
17
18
19
20
21
22
23
17
18
19
20
21
22
23
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction
Address
SIO1
dec
A13
...
...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
17
18
19
20
21
22
23
... ...
...
...
x x x x x x x x
Dummy
D25
Data 1... Data m Data m+1... Data n
...
D0
D13
D12
D24
D16
D28
D29
X
Data
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D17
D25
D24
D16
D28
D29
ZX
X
Data 1... Data m Data m+1... Data n
SIO2
Z
... ...Data 1... Data m Data m+1... Data n
D6
D2
D14
D18
D26
D30
ZX
SIO3
Z
... ...Data 1... Data m Data m+1... Data n
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D6
D2
D14
D7
D3
D15
D17
D25
D24
D16
D28
D29
D18
D26
D30
D19
D27
D31
SIO2 D6
D2
D14
D18
D26
D30
SIO3 D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
ZX
0
1 1 1 111 00
x x x x x x x x
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
Address
dec
A13
Z
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Z
Z
x x x x x x x x
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
x x x x x x x x
Dummy
24
24
D9
D8
D21
D20
D10
D22
D11
D23
DS00001909A_JP - p.112 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.2.5 SPI 書き込みコマンドSPI/SQI スレーブは複数の書き込みコマンドをサポートします。以下の内容は全ての書き込みコマンドに適用されます。
複数書き込み
複数書き込みは、SCS# がアクティブな間、クロックパルスと入力データを継続して実行します。アドレスの上位2 ビットは、自動インクリメント ( アドレス [15:14]=01b) か自動デクリメント ( アドレス [15:14]=10b) かを指定します。内部 DWORD アドレスをインクリメントまたはデクリメントするか、そのまま維持するかは、これらのビットに基づいて決定します。同じ内部アドレスを維持するのは、レジスタの「ビットバンギング」またはその他の繰り返し書き込みの場合に使います。
10.2.5.1 書き込み (WRITE)書き込み命令は命令コードとアドレスおよびデータバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力します。SQI モードでは、命令コードとアドレスおよびデータバイトを 1 クロックあたり 4 ビット入力します。この命令は、 大クロック周波数80 MHz の SPI および SQI バスプロトコルでサポートされます。
初に SCS# をアクティブにして SPI/SQI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、SPI モードでは 8 ビットのWRITE 命令 (02h) と 2 バイトのアドレスを順番に SI/SIO[0] ピンに入力します。SQI モードでは 8 ビットの WRITE命令 (02h) と 2 バイトのアドレスを順番に SIO[3:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
アドレスバイトの後にデータが続きます。SPI モードでは、データを LSB の msb から順番に SI/SIO[0] ピンに入力します。SQI モードではデータを LSB の msn からニブル単位で SIO[3:0] ピンに入力します。その後のクロックエッジで残りのビット / ニブルをシフト入力します。レジスタへのデータ書き込みは、32 ビットを入力後に実行されます。32 ビットを書き込む前に SCS# が High に戻った場合、その書き込みは無効と見なされ、レジスタは影響を受けません。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-11 に、SPI モードでの代表的な単一および複数レジスタの書き込みを示します。図 10-12 に、SQI モードでの代表的な単一および複数レジスタの書き込みを示します。
図 10-11: SPI 書き込み (WRITE)
SPI Write Single Register
SCK (active high)
SI 0 0 0 0X
Instruction1
Address
SO
dec
DataA13
...
...
SPI Write Multiple Registers
0 0 D7
D6
D5
Z
X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
53
54
55
56 X
X53
54
55
56
D26
D24
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SI 0 0 0 0X
Instruction Address
SO
dec
A13
...
0 0
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
...D7
D6
D5
D26
D24
...D7
D6
D5
D26
D24
X
...
D25
D25
D25
Data 1... Data m Data m+1...Data n
...
0
1 0
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.113
LAN9252
図 10-12: SQI 書き込み (WRITE)
SQI Write Single Register
SCK (active high)
SIO[3:0] X
Inst AddressH1
DataH0
SQI Write Multiple Registers
H0
L0
H1 X
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
X
X
L2
L3
L1
L0
SCK (active high)
X
...SCK (active low)
SCS#
...X
X
X
X
... ... X
...
Data 1... Data m Data n
SIO[3:0]
0 2 L1
H2
H3
Inst AddressH1
H0
H0
L0
H1
1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 2 3 4 5 6 7 8 9
L1
L00 2
Data m+1...L2
L3
H3
H0
L0
H1
L2
L3
H3
...
DS00001909A_JP - p.114 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.2.5.2 デュアルデータ書き込み (SDDW)SPI デュアルデータ書き込み命令は命令コードとアドレスバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを1 クロックあたり 2 ビット入力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SDDW 命令 (32h) と2バイトのアドレスを順番に SIO[0]ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
アドレスバイトの後にデータが続きます。データを LSB の msb から順に SIO[1:0] ピンに入力します。その後のクロックエッジで残りのビットを 2 ビットずつシフト入力します。レジスタへのデータ書き込みは、32 ビットを入力後に実行されます。32 ビットを書き込む前に SCS# が High に戻った場合、その書き込みは無効と見なされ、レジスタは影響を受けません。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-13 に、代表的な単一および複数レジスタのデュアルデータ書き込みを示します。
図 10-13: SPI デュアルデータ書き込み (SDDW)
SPI Dual Data Write Single Register
SCK (active high)
SIO0 0 0 1 1X
Instruction1
Address
SIO1
dec
DataA13
...
...
SPI Dual Data Write Multiple Registers
0 0
Z
X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
37
38
39
40 X
X37
38
39
40
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction Address
SIO1
dec
A13
...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
... ...
...
Data 1... Data m Data m+1...Data n
...
0
1 0
Data...D
7
D6
D5 ZX
D29
D25
D4
D3
D2
D24
D28
D26
D27
X
0 0 1 1 0 0
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D7
D5
D3
D29
D25
D27
D7
D5
D3 ZX
D29
D25
D27
D6
D4
D2
D24
D28
D26
D6
D4
D2
D24
D28
D26
X
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.115
LAN9252
10.2.5.3 クワッドデータ書き込み (SQDW)SPI クワッドデータ書き込み命令は命令コードとアドレスバイトを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、データを1 クロックあたり 4 ビット入力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SQDW 命令 (62h) と2バイトのアドレスを順番に SIO[0]ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
アドレスバイトの後にデータが続きます。データを LSB の msn から順に SIO[3:0] ピンに入力します。その後のクロックエッジで残りのニブルをシフト入力します。レジスタへのデータ書き込みは、32 ビットを入力後に実行されます。32 ビットを書き込む前に SCS# が High に戻った場合、その書き込みは無効と見なされ、レジスタは影響を受けません。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-14 に、代表的な単一および複数レジスタのクワッドデータ書き込みを示します。
図 10-14: SPI クワッドデータ書き込み (SQDW)
SPI Quad Data Write Single Register
SCK (active high)
SIO0 0 01 1X
Instruction1
Address
SIO1
dec
A13
SPI Quad Data Write Multiple Registers
0 0
Z
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction Address
SIO1
dec
A13
...
Z
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
25
26
27
X
X
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
17
18
19
20
21
22
23
24
17
18
19
20
21
22
23
24
......
0
DataD5
D4
D1 ZX
D17
D25
D0
D13
D12
D24
D16
D28
D29
X
Data
D6
D2
D14
D18
D26
D30
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
ZX
Data
Data
D9
D8
D21
D20
D10
D22
D11
D23
SIO2 Z
SIO3 Z
28
29
30
31
32
28
29
30
31
32
...
... ...
...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D17
D25
D24
D16
D28
D29
ZX
X
Data 1... Data m Data m+1...Data n
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D6
D2
D14
D18
D26
D30
ZX
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D6
D2
D14
D7
D3
D15
D17
D25
D24
D16
D28
D29
D18
D26
D30
D19
D27
D31
SIO2 Z
SIO3 Z
0 01 1 10 0 0
DS00001909A_JP - p.116 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.2.5.4 デュアルアドレス / データ書き込み (SDADW)SPI デュアル アドレス / データ書き込み命令は命令コードを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、アドレスおよびデータバイトを 1 クロックあたり 2 ビット入力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SDADW 命令 (B2h)を SIO[0] ピンに入力し、2 バイトのアドレスを SIO[1:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
アドレスバイトの後にデータが続きます。データを LSB の msb から順に SIO[1:0] ピンに入力します。その後のクロックエッジで残りのビットを 2 ビットずつシフト入力します。レジスタへのデータ書き込みは、32 ビットを入力後に実行されます。32 ビットを書き込む前に SCS# が High に戻った場合、その書き込みは無効と見なされ、レジスタは影響を受けません。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-15 に、代表的な単一および複数レジスタのデュアルアドレス / データ書き込みを示します。
図 10-15: SPI デュアルアドレス / データ書き込み (SDADW)
SPI Dual Address / Data Write Single Register
SCK (active high)
SIO0 0 1 1X
Instruction
1
SIO1
Data...
...
SPI Dual Address / Data Write Multiple Registers
0 0
Z
X
SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
29
30
31
32 X
X29
30
31
32
17
18
19
17
18
19
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction
SIO1
...SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
17
18
19
17
18
19
... ...
...
Data 1... Data m Data m+1...Data n
...
0
Data...D
7
D6
D5 ZX
D29
D25
D4
D3
D2
D24
D28
D26
D27
X
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D7
D5
D3
D29
D25
D27
D7
D5
D3 ZX
D29
D25
D27
D6
D4
D2
D24
D28
D26
D6
D4
D2
D24
D28
D26
X
1
Address
dec
A13
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Address
Z
Address
dec
A13
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Address
0 1 1 10 0 01
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.117
LAN9252
10.2.5.5 クワッドアドレス / データ書き込み (SQADW)SPI クワッド アドレス / データ書き込み命令は命令コードを 1 クロックあたり 1 ビット入力し、アドレスおよびデータバイトを 1 クロックあたり 4 ビット入力します。この命令は、 大クロック周波数 80 MHz の SPI バスプロトコルでのみサポートされます。この命令は SQI バスプロトコルではサポートされません。初に SCS# をアクティブにして SPI スレーブ インターフェイスを選択します。次に、8 ビットの SQADW 命令 (E2h)を SIO[0] ピンに入力し、2 バイトのアドレスを SIO[3:0] ピンに入力します。アドレスバイトはデバイス内のバイトアドレスを指定します。
アドレスバイトの後にデータが続きます。データを LSB の msn から順に SIO[3:0] ピンに入力します。その後のクロックエッジで残りのニブルをシフト入力します。レジスタへのデータ書き込みは、32 ビットを入力後に実行されます。32 ビットを書き込む前に SCS# が High に戻った場合、その書き込みは無効と見なされ、レジスタは影響を受けません。
SCS# 入力を非アクティブにすると、サイクルが完了します。
図 10-16 に、代表的な単一および複数レジスタのクワッドアドレス / データ書き込みを示します。
図 10-16: SPI クワッドアドレス / データ書き込み (SQADW)
SPI Quad Address / Data Write Single Register
SCK (active high)
SIO0 01 1X
Instruction1
SIO1
SPI Quad Address / Data Write Multiple Registers
0 0
SCK (active low)
SCS#
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
16
X
X
17
18
19
20
17
18
19
20
SCK (active high)
SIO0 X
Instruction
SIO1
...SCK (active low)
SCS#
...X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12
13
14
15
X
X
......
0
DataD5
D4
D1 ZX
D17
D25
D0
D13
D12
D24
D16
D28
D29
X
Data
D6
D2
D14
D18
D26
D30
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
ZX
Data
Data
D9
D8
D21
D20
D10
D22
D11
D23
SIO2
SIO3
...
... ...
...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D17
D25
D24
D16
D28
D29
ZX
X
Data 1... Data m Data m+1...Data n
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D6
D2
D14
D18
D26
D30
ZX
... ...Data 1... Data m Data m+1...Data n
D7
D3
D15
D19
D27
D31
ZX
D5
D4
D1
D0
D13
D12
D6
D2
D14
D7
D3
D15
D17
D25
D24
D16
D28
D29
D18
D26
D30
D19
D27
D31
SIO2
SIO3
01 1 10 0 0
Address
dec
A13
Z
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Z
Z
Address
dec
A13
inc
A12
A11
A10
A9
A8
A7
A6
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Z
Z
Z
1
1
DS00001909A_JP - p.118 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
10.3 SPI/SQI タイミング要件Note 3: 読み出し命令は 大 30 MHz までに制限されます。
Note 4: 負荷容量が 30 pF か 10 pF かにより異なります。
Note 5: クロック周波数とパルス幅によっては、SCK の次の立ち上がりエッジ後までデータが有効にならない事があります。その場合、ホスト SPI コントローラは固定時間を使うか SCK の立ち下がりエッジを使ってデータのサンプリングを遅らせる必要があります。
図 10-17: SPI/SQI 入力タイミング
図 10-18: SPI/SQI 出力タイミング
表 10-3: SPI/SQI タイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
fsck SCK クロック周波数 Note 3 30 / 80 MHz
thigh SCK High 時間 5.5 ns
tlow SCK Low 時間 5.5 ns
tscss SCK 前の SCS# セットアップ時間 5 ns
tscsh SCK 後の SCS# ホールド時間 5 ns
tscshl SCS# 非アクティブ時間 50 ns
tsu SCK 前のデータ入力セットアップ時間 3 ns
thd SCK 後のデータ入力ホールド時間 4 ns
ton SCK からデータ出力ターンオンまでの時間 0 ns
tv SCK からデータ出力有効までの時間 Note 4、Note 5 11.0/9.0 ns
tho SCK 後のデータ出力ホールド時間 0 ns
tdis SCS# が非アクティブになってからデータ出力無効までの時間
20 ns
SCK
SI/SIO[3:0]
SCS#tscss
thigh tlow
tsu thd
tscshl
tscsh
SO/SIO[3:0]
SCKthigh tlow
SCS#
tdiston
tvtho
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.119
LAN9252
11.0 Ethernet PHY11.1 機能概要
本デバイスは PHY A と PHY B を内蔵しています。
PHY A と PHY B の機能は同じです。PHY A は EtherCAT コアポート 0 または 2 に接続します。PHY B は EtherCATコアポート 1 に接続します。これらの PHY は内部 MII インターフェイスを介してそれぞれの MAC に接続します。
これらの PHY は IEEE 802.3 で定義されているツイストペア Ethernet 物理層に準拠しており、Ethernet 動作を全二重100 Mbps (100BASE-TX/100BASE-FX) に設定できます。全ての PHY レジスタは IEEE 802.3 (22.2.4 節 ) で定義されている MII 管理レジスタセットに準拠しており、設定変更可能です。
11.1.1 PHY のアドレス指定
PHY A のアドレスはデバイスのモードに応じて 0 または 2 に設定され、PHY B のアドレスは 1 に固定されています。
また、PHY A と PHY B のアドレスはまた、PHY A と PHY B のアドレスは PHY x 特殊モードレジスタ(PHY_SPECIAL_MODES_x) の PHY アドレス (PHYADD) フィールドで変更できます。正しく動作させるには、PHYA と PHY B に一意のアドレスを設定する必要があります。各 PHY のアドレスの重複チェックは実行されません。
11.2 PHY A および B本デバイスは IEEE 802.3 に準拠した PHY を 2 つ内蔵しています。これらの PHY の動作は 100 Mbps 銅線 (100BASE-TX) Ethernet または 100 Mbps ファイバ (100BASE-FX) Ethernet のどちらかに設定でき、自動ネゴシエーションと HPAuto-MDIX を有効にできます。
11.2.1 機能説明
各 PHY の機能は以下の通りです。詳細は各セクションで説明します。
• 100BASE-TX トランスミッタと 100BASE-TX レシーバ
• 自動ネゴシエーション
• HP Auto-MDIX• PHY 管理制御と PHY 割り込み
• PHY パワーダウン モード
• Wake-on-LAN (WoL)• リセット
• リンク整合性テスト
• ケーブル診断
• ループバック動作
• 100BASE-FX の FEFI (Far End Fault Indication)
Note: PHY A と PHY B の機能は同じであるため、このセクションではこれらを「PHY x」または単に「PHY」と表記します。ポート名または信号名の末尾に付く小文字の「x」には「A」または「B」が入り、それぞれPHY A または PHY B を表します。場合によっては「1」または「2」が入る事もあります。このセクションで単に「PHY」と表記した場合、PHY A と PHY B の両方に該当します。
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図 11-1 に、各 PHY の主要コンポーネントのブロック図を示します。11.2.2 100BASE-TX トランスミッタ
図 11-2 に、100BASE-TX の送信データパスを示します。色の付いたブロックは PHY 内部のブロックです。以下のセクションで、主要な各ブロックについて説明します。
11.2.2.1 内部 MII インターフェイスを通過する 100BASE-TX 送信データ
送信の場合、EtherCAT コア MAC が送信データを内部 MII TXD バスに駆動し、内部 MII TXEN をアサートして有効なデータを示します。このデータの形式は、4 ビット幅の 25 MHz データです。
図 11-1: PHY のブロック図
図 11-2: 100BASE-TX の送信データパス
HP Auto-MDIX
TXPx/TXNx
RXPx/RXNxTo External Port x Ethernet Pins
100Transmitter
100 Reciever
MIIMAC
Interface
MII
MDIO
Auto-Negotiation
To Port x EtherCAT MAC
To EtherCAT core PLL
PHY ManagementControl
Registers
FromSystem Clocks Controller
Interrupts
To System Interrupt Controller
Port xMAC
100MTX Driver
MLT-3 Converter
NRZI Converter
4B/5B Encoder
Magnetics
CAT-5RJ45
100M PLL
Internal MII 25 MHz by 4 bits
InternalMII Transmit Clock
25MHz by5 bits
NRZI
MLT-3
MLT-3
MLT-3
MLT-3
Scrambler and PISO
125 Mbps Serial
MII MAC Interface
25MHzby 4 bits
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11.2.2.2 4B/5B エンコーダ送信データは MII ブロックから 4B/5B エンコーダへ渡されます。このブロックは、表 11-1 に従って 4 ビットのニブルを5 ビットのシンボル ( コードグループ ) に符号化します。4 ビットの各データニブルは、32 通りあるコードグループのうち 16 個に割り当てられます。残り 16 個のコードグループは制御情報に使うか、無効のどちらかです。
初の 16 個のコードグループは、対応するデータニブルの 16 進数値 (0 ~ F) で表します。残りのコードグループは、アルファベット 1 文字をスラッシュで囲んで表します。例えばアイドル コードグループは「/I/」、送信エラー コードグループは「/H/」で表します。
表 11-1: 4B/5B 符号化テーブル
コードグループ 記号 レシーバの解釈 トランスミッタの解釈
11110 0 0 0000 データ 0 0000 データ
01001 1 1 0001 1 0001
10100 2 2 0010 2 0010
10101 3 3 0011 3 0011
01010 4 4 0100 4 0100
01011 5 5 0101 5 0101
01110 6 6 0110 6 0110
01111 7 7 0111 7 0111
10010 8 8 1000 8 1000
10011 9 9 1001 9 1001
10110 A A 1010 A 1010
10111 B B 1011 B 1011
11010 C C 1100 C 1100
11011 D D 1101 D 1101
11100 E E 1110 E 1110
11101 F F 1111 F 1111
11111 /I/ アイドル /T/R/ の後、MII 送信イネーブル (TXEN)信号を受信するまで送信
11000 /J/ /I/ に続く場合 SSD の第 1 ニブルとして「0101」と解釈それ以外の場合 MII 受信エラー (RXER)
MII 送信イネーブル (TXEN) 信号の立ち上がりに対して送信
10001 /K/ /J/ に続く場合 SSD の第 2 ニブルとして「0101」と解釈それ以外の場合 MII 受信エラー (RXER)
MII 送信イネーブル (TXEN) 信号の立ち上がりに対して送信
01101 /T/ 直後に /R/ が続く場合 ESD の第 1 ニブルとして CRS をネゲートそれ以外の場合 MII 受信エラー (RXER)をアサート
MII 送信イネーブル (TXEN) 信号の立ち下がりに対して送信
00111 /R/ /T/ に続く場合 ESD の第 2 ニブルとしてCRS をネゲートそれ以外の場合MII受信エラー(RXER)をアサート
MII 送信イネーブル (TXEN) 信号の立ち下がりに対して送信
00100 /H/ 送信エラーシンボル MII 送信エラー (TXER) 信号の立ち上がりに対して送信
00110 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
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11.2.2.3 スクランブラと PISO同じデータパターンが繰り返されると ( 特にアイドル コードグループ )、パワースペクトル密度は特定周波数に大きなピークが集中します。データをスクランブル処理すると、これらのピークを除去し、信号パワーをチャンネル帯域幅全体により一様に拡散できます。物理配線からの過剰な EMI 放射を防ぐため、この一様なスペクトル密度が FCC規制で義務付けられています。
スクランブラのシード値は、PHY ごとに異なるスクランブラ シーケンスとなるように PHY アドレスから生成します。PHY のアドレス指定の詳細はセクション 11.1.1、「PHY のアドレス指定」を参照してください。
スクランブラはデータの PISO (Parallel In Serial Out) 変換も実行します。
11.2.2.4 NRZI および MLT-3 符号化
スクランブラ ブロックは 5 ビット幅のパラレルデータを NRZI コンバータに渡し、データはここで 125 MHz のシリアル NRZI データストリームに変換されます。次に、NRZI は MLT-3 に符号化されます。MLT-3 はコードビットが「1」なら論理レベルの出力を 3 段階で変化させ、コードビットが「0」なら論理レベルの出力を維持する符号化方式です。
11.2.2.5 100M 送信ドライバ
MLT-3 データはアナログ トランスミッタに渡されます。このトランスミッタは差動 MLT-3 信号を出力ピン TXPx およびTXNx に駆動し、巻線比 1:1 の絶縁トランスを経由してツイストペア メディアに送信します。トランスミッタはインピーダンス 100 の CAT-5 ケーブルに駆動します。ケーブル終端とインピーダンス整合には外付け部品が必要です。
11.2.2.6 100M 位相ロックループ (PLL)100M PLL は参照クロックにロックし、125 MHz ロジックと 100BASE-TX トランスミッタの駆動に使う 125 MHzクロックを生成します。
11001 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
00000 /P/ 無効 無効
00001 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
00010 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
00011 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
00101 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
01000 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
01100 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
10000 /V/ 無効MII受信データ有効 (RXDV)中の場合MII受信エラー (RXER)
無効
表 11-1: 4B/5B 符号化テーブル ( 続き )
コードグループ 記号 レシーバの解釈 トランスミッタの解釈
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11.2.3 100BASE-TX レシーバ図 11-3 に、100BASE-TX の受信データパスを示します。色の付いたブロックは PHY 内部のブロックです。以下のセクションで、主要な各ブロックについて説明します。
11.2.3.1 100M 受信入力
ケーブルからの MLT-3 データは、1:1 トランスを経由して RXPx ピンと RXNx ピンから PHY に入力されます。ADC は受信した差動信号を 125 MSPS のレートでサンプリングします。64 レベル量子化器を使って、各サンプルを 6 ビットで表現したデジタルデータを生成します。ADC のダイナミック レンジ全体を使えるように、検出した信号レベルに基づいて DSP が ADC のゲインを調整します。
11.2.3.2 イコライザ、BLW 補正、クロック / データリカバリ
ADC からの 6 ビットデータが DSP ブロックに入力されます。DSP ブロックのイコライザは、トランス、コネクタ、CAT-5 ケーブルで構成される物理チャンネルによって生じる位相と振幅の歪みを補償します。このイコライザにより、良質な CAT-5 ケーブルであれば 1 ~ 100m のケーブル長に対して信号を復元できます。
信号の DC 成分が大きく、低周波成分が絶縁トランスの低周波数ポールより低い場合、トランスのドループ特性が顕著になり、受信信号に対する基線変動 (BLW) が生じます。受信データの破損を防ぐため、PHY は BLW 補正を実行し、ANSI X3.263-1995 FDDI TP-PMD で定義された「キラーパケット」をビットエラーなしで受信できます。
100M PLL は位相の異なる 125 MHz クロックを複数生成します。DSP のタイミング ユニットで制御されるマルチプレクサにより、データ サンプリングに 適な位相を選択します。これを、受信したリカバリクロックとして使います。このクロックは、受信信号からシリアルデータを抽出する際に使います。
11.2.3.3 NRZI および MLT-3 復号
DSP によってリカバリされた MLT-3 レベルは MLT-3 コンバータに入力されます。MLT-3 はここで NRZI データストリームに変換されます。
11.2.3.4 デスクランブラ
デスクランブラはトランスミッタのスクランブラと反対の機能を実行します。また、データの SIPO (Serial In ParallelOut) 変換も実行します。
図 11-3: 100BASE-TX の受信データパス
Port xMAC
A/D Converter
MLT-3 Converter
NRZI Converter
4B/5B Decoder
Magnetics CAT-5RJ45
100M PLL
InternalMII 25MHz by 4 bits
InternalMII Receive Clock
25MHz by5 bits
NRZI
MLT-3MLT-3 MLT-3
6 bit Data
Descrambler and SIPO
125 Mbps Serial
DSP: Timing recovery, Equalizer and BLW Correction
MLT-3
MII MAC Interface
25MHzby 4 bits
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アイドル (/I/) シンボルの受信中、デスクランブラはデスクランブラ鍵を受信ストリームに同期します。同期が完了すると、デスクランブラはこの鍵を追跡して受信データをデスクランブルします。デスクランブラには、4000 バイト (40 µs) のウィンドウ内でアイドルシンボルをサーチする専用ロジックがあり、これによりリモート トランシーバとの同期を確保します。このウィンドウにより、IEEE 802.3 で許容される 大パケットサイズ (1514 バイト ) を干渉なしに受信できます。この期間中にアイドルシンボルを検出しない場合、受信動作は中止されデスクランブラは同期プロセスを再開します。
次に、デスクランブルした信号はパケット先頭の SSD (Start-of-Stream Delimiter) を意味する /J/K/ ペアを検出して5 ビット コードグループにアラインメントされます。コードワードのアラインメントが決定したら、これを保存して次のフレーム開始まで使います。
11.2.3.5 5B/4B デコーダ
4B/5B テーブルに従って 5 ビットのコードグループを 4 ビット データニブルに変換します。変換後のデータは内部MII の RXD[3:0] 信号ラインに表れます。SSD の /J/K/ は MAC プリアンブルの 初の 2 ニブルとして「0101 0101」に変換されます。SSD を受信するとトランシーバは受信データ有効信号をアサートし、RXD バスに有効なデータが表れている事を示します。後続の有効なコードグループはデータニブルに変換されます。/T/R/ シンボルで構成されるESD (End-of-Stream Delimiter) または少なくとも 2 つの /I/ シンボルを受信するとトランシーバは搬送波感知および受信データ有効信号をネゲートします。
11.2.3.6 受信データ有効信号
内部 MII の受信データ有効 (RXDV) 信号は、リカバリおよびデコードされたニブルが RXCLK に同期して RXD[3:0]出力に表れている事を示します。/J/K/ デリミタが検出され、RXD がニブル境界にアラインメントされると RXDV がアクティブになります。/T/R/ デリミタが検出されるか、リンクテストに失敗するか、SIGDET が偽になるまで RXDVはアクティブなままです。
変換後の /J/K/ の 初のニブルが MII に転送可能になると、RXDV がアサートされます。
11.2.3.7 受信エラー
フレームの途中に予測しないコードグループがあると、受信エラーと見なされます。予測されるコードグループはデータセットの 0 ~ F と ESD の /T/R/ シンボルペアです。受信エラーが発生すると内部 MII の RXER 信号がアサートされ、任意のデータが内部 MII の RXD[3:0] ラインに駆動されます。/J/K/ デリミタのデコード中にエラーが検出された場合( 不正 SSD エラー )、RXER が真にアサートされ、RXD[3:0] ラインに値 1110b が駆動されます。不正 SSD エラーが発生した時点では内部 MII の受信データ有効 (RXDV) 信号はまだアサートされていない事に注意が必要です。
11.2.3.8 内部 MII インターフェイスを通過する 100M 受信データ
受信の場合、4 ビットのデータニブルが MII MAC インターフェイス ブロックに送信されます。これらのデータニブルは25 MHz のクロックレートでコントローラに供給されます。RXCLK は内部 MII バス用の出力クロックです。受信データからリカバリした RXCLK で RXD バスを駆動します。受信信号がない場合、システム参照クロックから生成します。
11.2.4 自動ネゴシエーション
自動ネゴシエーション機能の目的は、リンクパートナーの機能に応じてトランシーバのリンクパラメータを 適に設定する事です。自動ネゴシエーションは、2 つのリンクパートナー間で設定情報を交換し、双方がサポートする も高性能な動作モードを自動的に選択するためのメカニズムです。自動ネゴシエーションは IEEE 802.3 の 28 節で定義されており、自動ネゴシエーションは IEEE 802.3 の 28 節で定義されており、PHY x 基本制御レジスタ(PHY_BASIC_CONTROL_x) の自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN) ビットをセットして有効にします。
アドバタイズされる PHY の機能は PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ (PHY_AN_ADV_x) に格納します。PHY には、全二重および半二重モードの 100BASE-TX と 10BASE-T をアドバタイズする機能があります。これら接続速度以外に、PHY は IEEE 802.3 で定義されたリモート故障通知と対称または非対称 PAUSE フロー制御の機能をアドバタイズする事もできます。このトランシーバは、Energy Efficient Ethernet 機能のネゴシエーションおよびソフトウェア制御ページのサポートに使う「次ページ」機能をサポートしています。アドバタイズされる PHY機能の既定値の多くは、コンフィグレーション ストラップで設定します ( セクション 11.2.16.5、「PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ (PHY_AN_ADV_x)」(p. 150) 参照 )。デバイス コンフィグレーション ストラップの使い方の詳細はセクション 7.0、「コンフィグレーション ストラップ」(p. 51) を参照してください。
Note: これらのシンボルはデータには変換されません。
Note: 自動ネゴシエーションは 100BASE-FX モードでは使いません。
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自動ネゴシエーションが完了すると、解決したリンクに関する情報とネゴシエーション プロセスの結果が PHY x 特殊制御 / ステータス レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STATUS_x) の速度ステータスビットと PHY x 自動ネゴシエーション リンクパートナー基本ページ機能レジスタ (PHY_AN_LP_BASE_ABILITY_x) に反映されます。自動ネゴシエーション プロトコルは純粋に物理層での動作であり、MAC コントローラに依存せず進行します。自動ネゴシエーション セッション中は以下のブロックが動作します。
• 自動ネゴシエーション ( デジタル )• 100M ADC( アナログ )• 100M PLL( アナログ )• 100M イコライザ /BLW/ クロックリカバリ (DSP)• 10M SQUELCH( アナログ )• 10M PLL( アナログ )• 10M トランスミッタ ( アナログ )自動ネゴシエーションを有効にした場合、以下のいずれかのイベントが発生すると自動ネゴシエーションが開始します。
• パワーオン リセット (POR)• ハードウェア リセット (RST#)• PHY ソフトウェア リセット ( リセット制御レジスタ (RESET_CTL) または PHY x 基本制御レジスタ
(PHY_BASIC_CONTROL_x) のビット 15 による )• PHY パワーダウン リセット ( セクション 11.2.8、「PHY パワーダウン モード」(p. 131) 参照 )• PHY リンクステータス ダウン (PHY x 基本ステータス レジスタ (PHY_BASIC_STATUS_x) のビット 2 をクリア )• 自動ネゴシエーション再開 (PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のビット 9 を High にセット )• EtherCAT システムリセット
これらイベントのいずれかを検出すると、トランシーバは FLP (Fast Link Pulse) をバースト送信して自動ネゴシエーションを開始します。これらは 10M TX ドライバからのリンクパルスをバースト送信したものです。これらは NLP(Normal Link Pulse) と同じ波形のため、CAT-3 または CAT-5 ケーブルを破損なしに伝送できます。1 回の FLP バーストは 大 33 個のパルスで構成されます。17 個の奇数番号パルスは必ず存在し、これらのパルスで FLP バーストを構成します。16 個の偶数番号パルスは存在する事もしない事もあり、ここに送信されるデータワードを格納します。データパルスが存在する場合は「1」、存在しない場合は「0」を表します。
FLP バーストによって送信されるデータを「リンクコード ワード」と呼びます。これらは IEEE 802.3 の 28 節で完全に定義されています。要点をまとめると、トランシーバはセレクタ フィールド ( リンクコード ワードの 初の5 ビット ) で IEEE 802.3 に準拠している事をアドバタイズします。次に、PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズレジスタ (PHY_AN_ADV_x) でセットしたビットに従って自身の技術能力をアドバタイズします。 一致の可能性がある技術能力は 4 つあります。これらを優先度の高い順に示します。
• 100M 全二重 ( 高優先度 )• 100M 半二重
• 10M 全二重 • 10M 半二重 ( 低優先度 )トランシーバの全ての機能をアドバタイズし (100M 全二重 )、リンクパートナーが 10M と 100M をサポートしている場合、自動ネゴシエーションによって 100M が も高性能なモードとして選択されます。リンクパートナーが半二重モードと全二重モードをサポートしている場合、自動ネゴシエーションによって全二重モードが も高性能な動作モードとして選択されます。
一致する機能が確定すると、ACK ビットをセットしてリンクコード ワードを繰り返します。この時点でリンクコードワードの主な内容に不一致があると、自動ネゴシエーションが再実行されます。必要な FLP バーストを一部しか受信できなかった場合も、自動ネゴシエーションが再実行されます。
PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ (PHY_AN_ADV_x) のビット [8:5] に値を書き込むと、トランシーバがアドバタイズする機能をソフトウェアで制御できます。PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ(PHY_AN_ADV_x) に書き込みを実行しても自動ネゴシエーションは自動的には開始しません。PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) の自動ネゴシエーション再開 (PHY_RST_AN) ビットをセットすると、自動ネゴシエーションが開始して新しい機能がアドバタイズされます。PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) の自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN) ビットをクリアして、ソフトウェアで自動ネゴシエーションを無効にする事もできます。
Note: 上記を含むシステムリセットの詳細はセクション 6.2、「リセット」(p. 38) を参照してください。
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11.2.4.1 並列検出自動ネゴシエーションに対応していないデバイスに接続した ( すなわち FLP が検出されない ) 場合、100M MLT-3シンボルまたは 10M NLP (Normal Link Pulse) に基づいてリンク速度を決定できます。この場合、リンクは IEEE 802.3に従い半二重と見なされます。この機能を「並列検出」と呼びます。この機能により、レガシーのリンクパートナーとの相互運用性を確保します。並列検出によってリンクを確立した場合、PHY x 自動ネゴシエーション拡張レジスタ(PHY_AN_EXP_x) のリンクパートナー自動ネゴシエーション機能ビットはクリアされ、リンクパートナーが自動ネゴシエーションに対応していない事を示します。並列検出中に障害が発生すると、PHY x 自動ネゴシエーション拡張レジスタ (PHY_AN_EXP_x) の並列検出の障害ビットがセットされます。
受信した FLP に符号化されたリンクパートナーの機能情報は、PHY x 自動ネゴシエーション リンクパートナー基本ページ機能レジスタ (PHY_AN_LP_BASE_ABILITY_x) に格納します。リンクパートナーが自動ネゴシエーションに対応していない場合、このレジスタには並列検出完了後にリンクパートナーの速度能力が格納されます。
11.2.4.2 自動ネゴシエーションの再実行
PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) の自動ネゴシエーション再開 (PHY_RST_AN) ビットをセットすると、自動ネゴシエーションをいつでも再実行できます。リンクがダウンした場合も自動ネゴシエーションが随時再実行されます。リンクダウンは信号が失われる事によって生じます。その原因としては、ケーブルの切断やリンクパートナーによって送信された信号の中断等があります。この場合、新しいリンク構成を判定するために自動ネゴシエーションが再実行されます。
管理主体が PHY x基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)の自動ネゴシエーション再開 (PHY_RST_AN)ビットをセットして自動ネゴシエーションを再実行した場合、デバイスは全ての送受信動作を停止して応答します。自動ネゴシエーション ステートマシンで内部 break_link_time( 約 1200 ms) が経過すると、自動ネゴシエーションが開始します。この場合、リンクパートナーも受信信号を失ってリンクがダウンしているため、自動ネゴシエーションを再実行します。
11.2.4.3 自動ネゴシエーションの無効化
PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) の自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN) ビットをクリアすると、自動ネゴシエーションを無効にできます。この場合、トランシーバは PHY x 基本制御レジスタ(PHY_BASIC_CONTROL_x) の速度選択 LSB (PHY_SPEED_SEL_LSB) および二重モード (PHY_DUPLEX) ビットの情報に基づいて動作速度を設定します。自動ネゴシエーションを有効にした場合、これらのビットは無視されます。
11.2.4.4 半二重と全二重
半二重モードでは、CSMA/CD( 搬送波感知多重アクセス / 衝突検出 ) プロトコルを使ってネットワーク トラフィックとコリジョンを処理します。このモードでは、搬送波感知信号の CRS は送信と受信の両方の動作に応答します。トランシーバが送信中にデータを受信すると、コリジョンが発生します。
全二重モードでは、トランシーバはデータの送信と受信を同時に実行できます。このモードでは、CRS は受信動作にのみ応答します。CSMA/CD プロトコルは適用されず、コリジョン検出は無効です。
11.2.5 HP Auto-MDIXHP Auto-MDIX を利用すると、インターフェイスの結線方式を気にせず CAT-3 (10 BASE-T) または CAT-5 (100 BASE-T)メディア UTP インターコネクト ケーブルを使えます。図 11-4 に示すように、ユーザがストレート LAN ケーブルとクロス LAN ケーブルのどちらを挿入してもトランシーバが正しく動作するように、トランシーバは TXPx/TXNx およびRXPx/RXNx ツイストペアピンを設定します。
デバイスの内部ロジックが接続先デバイスの TX および RX ピンを検出します。RX および TX ラインペアは入れ換え可能なため、Auto-MDIXに対応した設計では対称なトランスと終端を使えるようにPCB設計に特別な注意が必要です。
Auto-MDIX 機能は、PHY x 特殊制御 / ステータス表示レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STAT_IND_x) の Auto-MDIX 制御 (AMDIXCTRL) ビットを使ってソフトウェアで制御できます。AMDIXCTRL を 1 にセットした場合、Auto-MDIX 機能は PHY x 特殊制御 / ステータス表示レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STAT_IND_x) の Auto-MDIX イネーブル (AMDIXEN) ビットと Auto-MDIX ステート (AMDIXSTATE) ビットで決定します。
Note: Auto-MDIX は 100BASE-FX モードでは使いません。
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11.2.6 PHY 管理制御
PHY 管理制御ブロックは、レジスタアクセスと割り込み生成を含む PHY 管理機能を実行します。IEEE 802.3 (22 節 ) で必須とされるレジスタと同仕様で許可されるベンダー固有レジスタは、SMI (Serial Management Interface) を使ってサポートします。SMI インターフェイスは MDIO (MII Management Data) 信号と MDC (MII Management Clock) 信号で構成されます。これらの信号を使って全ての PHY レジスタにアクセスできます。サポートされる全てのレジスタとその説明は、セクション 11.2.16、「PHY レジスタ」(p. 142) を参照してください。サポートされないレジスタはFFFFh として読み出されます。
11.2.7 PHY 割り込み
PHY には各種割り込みイベントを生成する機能があります。割り込み要因は PHY x 割り込み要因フラグレジスタ(PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) を読み出して調べます。各 PHY 割り込みを有効にするか無効にするかは PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で設定します。 PHY 管理制御ブロックは有効化した複数の割り込みステータスを 1 つの内部信号に集約します。この信号はシステム割り込みコントローラに送信され、この信号はシステム割り込みコントローラに送信され、割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の PHY A 割り込みイベント (PHY_INT_A) ビットと PHY B 割り込みイベント (PHY_INT_B) ビットに反映されます。デバイス割り込みの詳細はセクション 8.0、「システム割り込み」(p. 53) を参照してください。
PHY 割り込みシステムには、主割り込みモードと代替割り込みモードの 2 つのモードがあります。どちらのモードも、対応するマスクビットをセットして割り込みが発生すると内部割り込み信号がアサートされ、システム割り込みコントローラに送信されます。これらモードは、内部割り込み信号のネゲート方法のみが異なります。これらモードの詳細は以降のサブセクションで説明します。
Note: 10BASE-T または 100BASE-TX 手動モードで動作中、Auto-MDIX クロスオーバ時間を PHY x EDPDNLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ (PHY_EDPD_CFG_x) の手動 10/100 Auto-MDIX クロスオーバ時間の延長ビットで延長できます。詳細はセクション 11.2.16.12 (p. 159) を参照してください。
Energy Detect パワーダウン モード中、Auto-MDIX クロスオーバ時間を PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ (PHY_EDPD_CFG_x) の EDPD クロスオーバ延長ビットで延長できます。詳細はセクション 11.2.16.12 (p. 159) を参照してください。
図 11-4: ストレート ケーブルによる接続とクロスケーブルによる接続
Note: 電源投入後またはハードリセット後の既定値の割り込みモードは主割り込みモードです。代替割り込みモードを使うには、電源投入後またはハードリセット後に設定が必要です。
1
2
3
4
5
6
7
8
TXPx
TXNx
RXPx
Not Used
Not Used
RXNx
Not Used
Not Used
1
2
3
4
5
6
7
8
TXPx
TXNx
RXPx
Not Used
Not Used
RXNx
Not Used
Not Used
Direct Connect Cable
RJ-45 8-pin straight-through for 10BASE-T/100BASE-TX
signaling
1
2
3
4
5
6
7
8
TXPx
TXNx
RXPx
Not Used
Not Used
RXNx
Not Used
Not Used
1
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3
4
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6
7
8
TXPx
TXNx
RXPx
Not Used
Not Used
RXNx
Not Used
Not Used
Cross-Over Cable
RJ-45 8-pin cross-over for 10BASE-T/100BASE-TX
signaling
DS00001909A_JP - p.128 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.7.1 主割り込みモード主割り込みモードは既定値の割り込みモードです。電源投入後またはハードリセット後は常に主割り込みモードが選択されます。このモードで割り込みを有効にするには、PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x)で対応するマスクビットをセットします ( 表 11-2 参照 )。割り込みをアサートするイベントが真になると、内部割り込み信号がアサートされます。これに対し、割り込みをネゲートするイベントが真になると、内部割り込み信号がネゲートされます。
Note 1: LINKSTAT は内部リンクステータスで、レジスタビットとしては直接利用できません。
Note 2: WOL_INT は、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) のビット [7:4] とビット [3:0] をAND 演算し、その結果の 4 ビットを OR 演算したものと定義します。
表 11-2: 割り込み管理テーブル
マスク 割り込み要因フラグ 割り込み要因割り込みをアサートするイベント
割り込みをネゲートするイベント
30.9 29.9 リンクアップ LINKSTATNote 1 参照
リンクステータス
LINKSTAT立ち上がり
LINKSAT 立ち下がりまたはレジスタ 29 読み出し
30.8 29.8 Wake on LAN WOL_INTNote 2 参照
WoL イベント有効
WoL_INT立ち上がり
WoL_INT 立ち下がりまたはレジスタ 29 読み出し
30.7 29.7 ENERGYON 17.1 ENERGYON 17.1 立ち上がり(Note 3)
17.1 立ち下がりまたはレジスタ 29 読み出し
30.6 29.6 自動ネゴシエーション完了
1.5 自動ネゴシエーション完了
1.5 立ち上がり 1.5 立ち下がりまたはレジスタ 29 読み出し
30.5 29.5 リモート故障検出
1.4 リモート故障 1.4 立ち上がり 1.4 立ち下がりまたは レジスタ 1 読み出しまたは レジスタ 29 読み出し
30.4 29.4 リンクダウン 1.2 リンクステータス
1.2 立ち下がり レジスタ 1 読み出しまたはレジスタ 29 読み出し
30.3 29.3 自動ネゴシエーションのLP 肯定応答
5.14 肯定応答(ACK)
5.14 立ち上がり 5.14 立ち下がりまたはレジスタ 29 読み出し
30.2 29.2 並列検出の障害 6.4 並列検出の障害
6.4 立ち上がり 6.4 立ち下がりまたは レジスタ 6 読み出しまたはレジスタ 29 読み出しまたは再自動ネゴシエーションまたはリンクダウン
30.1 29.1 自動ネゴシエーション ページの受信
6.1 ページ受信 6.1 立ち上がり 6.1 立ち下がりまたはレジスタ 6 読み出しまたはレジスタ 29 読み出しまたは自動ネゴシエーション再実行またはリンクダウン
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.129
LAN9252
Note 3: マスクビットが有効で、ENERGYON がまだ High の間に内部割り込み信号をネゲートした場合、ケーブルを抜いて ENERGYON が Low に遷移した約 1 秒後に内部割り込み信号が 256 ms の期間アサートされます。内部割り込み信号の意図しないアサートを防ぐには、ENERGYON 割り込みサービスルーチンの中でENERGYON 割り込みマスクを常にクリアする必要があります。
11.2.7.2 代替割り込みモード
PHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) の ALTINT ビットを「1」にセットすると代替割り込みモードが有効になります。このモードで割り込みを有効にするには、PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) の対応するビットをセットします ( 表 11-3 参照 )。割り込みをクリアするには、割り込み要因をクリアして対応する割り込み要因フラグに「1」を書き込みます。割り込み要因フラグに「1」を書き込むとステートマシンが割り込み要因をチェックし、割り込み要因フラグをクリアするか「1」のままにするかを判断します。ネゲート条件が真の場合、割り込み要因フラグがクリアされ、内部割り込み信号もネゲートされます。ネゲート条件が偽の場合、割り込み要因フラグはセットされたままで、内部割り込み信号はアサートされたままです。
Note 4: LINKSTAT は内部リンクステータスで、レジスタビットとしては直接利用できません。
Note: 信号取得プロセスの開始時PHY xモード制御/ステータス レジスタ(PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x)のエネルギ ON (ENERGYON) ビットは既定値の「1」に戻ります。従って PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) の INT7 ビットも電源投入時には「1」として読み出されます。信号が存在しない場合、エネルギ ON (ENERGYON) と INT7 はどちらも数 ms 以内にクリアします。
表 11-3: 代替割り込みモードの管理テーブル
マスク 割り込み要因フラグ 割り込み要因割り込みをアサートするイベント
ネゲート条件
割り込みをクリアするためのビット
30.9 29.9 リンクアップ LINKSTATNote 4 参照
リンクステータス
LINKSTAT立ち上がり
LINKSTAT = Low
29.9
30.8 29.8 Wake on LAN WOL_INTNote 5 参照
WoL イベント有効
WoL_INT立ち上がり
WOL_INT = Low
29.8
30.7 29.7 ENERGYON 17.1 ENERGYON 17.1 立ち上がり 17.1 = Low 29.7
30.6 29.6 自動ネゴシエーション完了
1.5 自動ネゴシエーション完了
1.5 立ち上がり 1.5 = Low 29.6
30.5 29.5 リモート故障検出
1.4 リモート故障 1.4 立ち上がり 1.4 = Low 29.5
30.4 29.4 リンクダウン 1.2 リンクステータス
1.2 立ち下がり 1.2 = High 29.4
30.3 29.3 自動ネゴシエーションのLP 肯定応答
5.14 肯定応答(ACK)
5.14 立ち上がり 5.14 = Low 29.3
30.2 29.2 並列検出の障害 6.4 並列検出の障害
6.4 立ち上がり 6.4 = Low 29.2
30.1 29.1 自動ネゴシエーション ページの受信
6.1 ページ受信 6.1 立ち上がり 6.1 = Low 29.1
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Note 5: WOL_INT は、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) のビット [7:4] とビット [3:0] をAND 演算し、その結果の 4 ビットを OR 演算したものと定義します。
11.2.8 PHY パワーダウン モード
PHY パワーダウン モードには全般パワーダウン モードと Energy Detect パワーダウン モードがあります。これらモードについては以降のサブセクションで説明します。
11.2.8.1 全般パワーダウン
このパワーダウン モードはPHY x基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のパワーダウン (PHY_PWR_DWN)ビットで制御します。このモードでは、PHY 管理制御インターフェイス以外のトランシーバ全体がパワーダウンします。パワーダウン (PHY_PWR_DWN) ビットがセットされている限り、トランシーバはこのパワーダウン モードのままです。パワーダウン (PHY_PWR_DWN) ビットをクリアすると、トランシーバはパワーアップして自動的にリセットされます。
11.2.8.2 Energy Detect パワーダウン モード
このパワーダウン モードはPHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) のEnergyDetect パワーダウン (EDPWRDOWN) ビットのビットをセットして有効にします。このモードでは、ライン上にエネルギが存在しない場合、トランシーバ全体 (PHY 管理制御インターフェイス、SQUELCH 回路、ENERGYON ロジックを除く ) がパワーダウンします。100BASE-TX、10BASE-T、自動ネゴシエーション信号のいずれかから有効なエネルギが存在するかは、ENERGYON ロジックを使って検出します。
このモードでは、PHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) のエネルギ ON(ENERGYON) ビットが Low の場合、トランシーバはパワーダウンし、何も送信されません。リンクパルスまたはパケットによりエネルギを受信すると、エネルギ ON (ENERGYON) ビットが High に遷移してトランシーバがパワーアップします。トランシーバはパワーダウン直前のステートに自動的に自己リセットし、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) の INT7 ビットをアサートします。ENERGYON ロジックが検出した 初のパケット ( および多くの場合 2 番目のパケット ) は失われます。
PHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) の Energy Detect パワーダウン(EDPWRDOWN) ビットが Low の場合、Energy Detect パワーダウンは無効です。
EDPD モード時のデバイスの NLP 属性は設定を変更できます。EDPD モード時に NLP を送信するかどうかは、PHYx EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ (PHY_EDPD_CFG_x) の EDPD TX NLP イネーブルビットで設定できます。EDPD モードで NLP 送信を有効にした場合、NLP の送信インターバルは PHY x EDPDNLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ (PHY_EDPD_CFG_x) の EDPD TX NLP インターバルタイマ選択フィールドで設定できます。EDPD モード中、NLP を 1 個受信してデバイスを復帰させるか 2 個受信して復帰させるかを選択できます。PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ(PHY_EDPD_CFG_x) の EDPD RX 単一 NLP 復帰イネーブルビットをセットした場合、デバイスは 1 個の NLP を受信すると復帰します。EDPD RX 単一 NLP 復帰イネーブルビットをクリアした場合、デバイスは 2 個の NLP を連続して受信すると EDPD モードから復帰します。この場合、2 個の NLP の 大間隔は、PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間/EEEコンフィグレーション レジスタ(PHY_EDPD_CFG_x)のEDPD RX NLP 大インターバル検出選択フィールドで設定できます。
Energy Detect パワーダウン機能はデバイスの広範な電源管理機能の一部であり、電源管理イベントまたは汎用割り込み要求ピン (IRQ) をトリガできます。これは、前述の方法で PHY の Energy Detect パワーダウン機能を有効にし、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の対応する Energy Detect イネーブル (PHY A はビット 14、PHY B はビット 15)をセットして実行します。詳細は電源管理を参照してください。
Note: 信号取得プロセスの開始時PHY xモード制御/ステータス レジスタ(PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x)のエネルギ ON (ENERGYON) ビットは既定値の「1」に戻ります。従って PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) の INT7 ビットも電源投入時には「1」として読み出されます。信号が存在しない場合、エネルギ ON (ENERGYON) と INT7 はどちらも数 ms 以内にクリアします。
Note: 本デバイスの各種電源管理機能の詳細はセクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
各 PHY のパワーダウン モードは個別に制御されます。
PHY パワーダウン モードでは、PHY レジスタの再読み込みまたはリセットは実行されません。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.131
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11.2.9 Wake-on-LAN (WoL)PHY は、WoL イベントとして完全一致 DA、ブロードキャスト、Magic Packet、復帰フレームの検出をサポートしています。サポートされる復帰イベント ( 完全一致 DA、ブロードキャスト、Magic Packet、復帰フレーム ) は、PHY x 復帰制御/ ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の完全一致 DA 復帰イネーブル (PFDA_EN) ビット、ブロードキャスト復帰イネーブル (BCST_EN) ビット、Magic Packet イネーブル (MPEN) ビット、復帰フレーム イネーブル (WUEN) ビットでそれぞれ個別に有効にできます。WoL イベントを検出すると、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ(PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) の INT8 ビットで示されます。
WoL 機能はデバイスの広範な電源管理機能の一部であり、電源管理イベントまたは汎用割り込み要求ピン (IRQ) をトリガできます。これは、前述の方法で PHY の WoL 機能を有効にし、電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の対応する WoL イネーブル (PHY A はビット 14、PHY B はビット 15) をセットして実行します。詳細はセクション 6.3、「電源管理」(p. 43) を参照してください。
PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) には WoL 設定済みビットもあります。このビットは、全ての WoL レジスタを設定した後にソフトウェアでセットできます。WoL 関連レジスタはソフトウェア リセットの影響を受けないため、ソフトウェアで WoL 設定済みビットをポーリングして全ての WoL レジスタが完全に設定されている事を確認できます。これにより、ソフトウェアは WoL イベントによる再起動後に WoL レジスタの再プログラミングをスキップできます。
以下のサブセクションでは、各 WoL イベントについて説明します。主要なシステム割り込みの詳細はセクション 8.0、「システム割り込み」(p. 53) を参照してください。
11.2.9.1 完全一致 DA( デスティネーション アドレス ) 検出
完全一致 DA 検出モードを有効にすると、PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x) に格納したアドレスと一致するデスティネーション アドレスを持つフレームを検出できます。フレームは、FCS およびパケット長チェックにも合格する必要があります。
例えば、デバイスが完全一致 DA WoL イベントを検出できるようにするには、ホストシステムは以下のステップを実行する必要があります。
1. WoL イベントを発生させたい MAC アドレスを PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ(PHY_RX_ADDRC_x) に設定する。
2. PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の完全一致 DA 復帰イネーブル (PFDA_EN) ビットをセットして完全一致 DA 検出を有効にする。
3. PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) のビット 8 (WoL 割り込みマスク ) をセットして WoL イベントを有効にする。
一致がトリガされると、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) のビット 8 がセットされ、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の完全一致 DA フレーム受信 (PFDA_FR) ビットがセットされます。
11.2.9.2 ブロードキャスト検出
ブロードキャスト検出モードを有効にすると、デスティネーション アドレスの値が「FF FF FF FF FF FF」のフレームを検出できます。フレームは、FCS およびパケット長チェックにも合格する必要があります。
例えば、デバイスがブロードキャスト WoL イベントを検出できるようにするには、ホストシステムは以下のステップを実行する必要があります。
1. PHY x復帰制御 /ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x)のブロードキャスト復帰イネーブル (BCST_EN)ビットをセットしてブロードキャスト検出を有効にする。
2. PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) のビット 8 (WoL 割り込みマスク ) をセットして WoL イベントを有効にする。
一致がトリガされると、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) のビット 8 がセットされ、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) のブロードキャスト フレーム受信 (BCAST_FR) ビットがセットされます。
11.2.9.3 Magic Packet 検出
Magic Packet 検出モードを有効にすると、Magic Packet フレームを検出できます。Magic Packet とは、プログラムしたアドレスに対するユニキャストまたはブロードキャストでデバイスをアドレス指定し、デスティネーション アドレスおよびソースアドレス フィールドの後、パターン 48’h FF_FF_FF_FF_FF_FF に続けて目的の MAC アドレス(PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ
DS00001909A_JP - p.132 2016 Microchip Technology Inc.
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(PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x) に格納 ) を中断なしに 16 回繰り返したフレームを言います。16 回のアドレス繰り返し中に中断があると、ロジックは受信フレームを再びスキャンして48’h FF_FF_FF_FF_FF_FF のパターンを探します。16 回の繰り返しはフレーム内のどこにあってもかまいませんが、直前に同期ストリームが必要です。フレームは、FCS およびパケット長チェックにも合格する必要があります。例えば目的のアドレスが 00h 11h 22h 33h 44h 55h の場合、ロジックは Ethernet フレーム内で以下のデータシーケンスを探します。
デスティネーション アドレス ソースアドレス ……………FF FF FF FF FF FF00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 5500 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 5500 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 5500 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55 00 11 22 33 44 55…FCS
例えば、デバイスが Magic Packet WoL イベントを検出できるようにするには、ホストシステムは以下のステップを実行する必要があります。
WoL イベントを発生させたい MAC アドレスを PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY xMAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x)に設定する。
PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の Magic Packet イネーブル (MPEN) ビットをセットしてMagic Packet 検出を有効にする。
PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) のビット 8 (WoL 割り込みマスク ) をセットして WoLイベントを有効にする。
一致がトリガされると、PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) のビット 8 がセットされ、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の Magic Packet 受信 (MPR) ビットがセットされます。
11.2.9.4 復帰フレーム検出
復帰フレーム検出モードを有効にすると、事前にプログラムした復帰フレームを検出できます。復帰フレーム検出の機能を使うと、システム設計者はプログラマブルな復帰フレームフィルタを使ってパケット内のカスタムパターンを検出できます。このフィルタには、フレームのどのバイトを検出ロジックで比較するかを示す 128 ビットのバイトマスクがあります。これらのバイトに対して CRC-16 を計算して求めます。次に、この結果をフィルタの CRC-16 と比較して一致かどうかを判定します。復帰パターンを受信すると、PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ(PHY_WUCSR_x) のリモート復帰フレーム受信 (WUFR) ビットがセットされます。
復帰フレームフィルタでは、フレームのデスティネーション アドレスと PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ(PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x) に指定したアドレスを比較する事もできます。指定するアドレスはユニキャストでもマルチキャストでもかまいません。アドレス一致を有効にした場合、指定したユニキャストまたはマルチキャスト アドレスのみが一致と見なされます。マルチキャスト アドレスとブロードキャスト アドレスは個別に有効にできます。アドレス一致の結果は OR 演算されます ( すなわち、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストのいずれかが一致すると一致と判定 )。フィルタを有効にするかどうか、デスティネーション アドレスをチェックするかどうかは PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A (PHY_WUF_CFGA_x) で設定します。フィルタを有効にする前に、アプリケーション プログラムはサンプルフレームと対応するバイトマスクを検出ロジックに提供する必要があります。この情報は、PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A (PHY_WUF_CFGA_x)、PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ B (PHY_WUF_CFGB_x)、PHY x 復帰フィルタ バイトマスク レジスタ (PHY_WUF_MASK_x) に書き込んで提供します。フレーム内の開始オフセットとフィルタの予想される CRC-16 は、フィルタパターン オフセットフィールドとフィルタ CRC-16 フィールドでそれぞれ設定します。
リモート復帰モードを有効にした場合、リモート復帰機能は各フレームをフィルタ条件に照合し、フィルタに指定したアドレスと CRC 値に一致したフレームをリモート復帰フレームとして認識します。
パターン オフセットは、フレーム内でチェックすべき 初のバイトの位置を定義します。バイトマスクは 128 ビットのフィールドで、フレーム内のパターン オフセット以降の連続する 128 バイトをそれぞれチェックするかどうかを指定します。バイトマスクのビット j をセットした場合、検出ロジックはフレーム内のバイト ( パターン オフセット + j) をチェックし、セットしない場合、バイト ( パターン オフセット + j) を無視します。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.133
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CRC-16 のチェックが完了すると、パターン オフセットとバイトマスクを使って求めた CRC-16 値とフィルタ側の予想される CRC-16 値を比較します。これらの値が一致すると、リモート復帰イベントがトリガされます。フレームは、FCS およびパケット長チェックにも合格する必要があります。表 11-4 に、復帰イベントが生成されるケースを示します。これ以外の場合、復帰イベントは生成されません。
例えば、デバイスが復帰フレーム WoL イベントを検出できるようにするには、ホストシステムは以下のステップを実行する必要があります。
パターンを宣言する :1. PHY x 復帰フィルタ バイトマスク レジスタ (PHY_WUF_MASK_x) に、比較対象のバイトを指定する。
2. 比較対象のバイトのCRC-16値をオフラインで求め、PHY x復帰フィルタ構成レジスタB (PHY_WUF_CFGB_x)を更新する。CRC-16 は下式で求めます。
フレーム開始時に CRC-16 を値 FFFFh で初期化します。パターン オフセットとマスクに基づき、受信したバイトがチェックサム計算の一部に含まれる場合 CRC-16 を更新します。この時、CRC-16 の更新には以下のアルゴリズムを使います。
説明 :^ は排他的論理和の演算子
Data [7:0] はチェックサムに含める受信データバイト
CRC[15:0] には計算で求めた CRC-16 チェックサムを格納
F0 … F7 はデータバイトが CRC-16 の一部であると判定した時に計算した中間結果
以下の値を計算 :F0 = CRC[15] ^ Data[0]F1 = CRC[14] ^ F0 ^ Data[1]F2 = CRC[13] ^ F1 ^ Data[2]F3 = CRC[12] ^ F2 ^ Data[3]F4 = CRC[11] ^ F3 ^ Data[4]F5 = CRC[10] ^ F4 ^ Data[5]F6 = CRC[09] ^ F5 ^ Data[6]F7 = CRC[08] ^ F6 ^ Data[7]
CRC-32 を更新 :CRC[15] = CRC[7] ^ F7CRC[14] = CRC[6]CRC[13] = CRC[5]CRC[12] = CRC[4]CRC[11] = CRC[3]
表 11-4: 復帰イベントが生成されるケース
フィルタ イネーブル
フレームタイプ CRC 一致 アドレス
一致イネーブル
全マルチキャスト フィルタ イネーブル
ブロードキャスト フィルタ イネーブル
フレームアドレス一致
有効 ユニキャスト 一致 無効 X X X
有効 ユニキャスト 一致 有効 X X 一致
有効 マルチキャスト 一致 X 有効 X X
有効 マルチキャスト 一致 有効 無効 X 有効
有効 ブロードキャスト 一致 X X 有効 X
DS00001909A_JP - p.134 2016 Microchip Technology Inc.
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CRC[10] = CRC[2]CRC[9] = CRC[1] ^ F0CRC[8] = CRC[0] ^ F1CRC[7] = F0 ^ F2CRC[6] = F1 ^ F3CRC[5] = F2 ^ F4CRC[4] = F3 ^ F5CRC[3] = F4 ^ F6CRC[2] = F5 ^ F7CRC[1] = F6CRC[0] = F73. デスティネーション アドレスの 初のバイトをオフセット 0 としてオフセット パターンを決定する。決定したオフセットをPHY x復帰フィルタ構成レジスタA (PHY_WUF_CFGA_x)のフィルタパターン オフセット フィールドに格納する。
アドレス一致条件を決定する :4. 表 11-4 に基づいてアドレス一致方式を決定し、それに応じて PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A
(PHY_WUF_CFGA_x) のブロードキャスト フィルタ イネーブル、全マルチキャスト フィルタ イネーブル、アドレス一致イネーブルビットを更新する。
5. 必要に応じて ( ステップ 4 参照 )、復帰イベントを発生させる MAC アドレスを PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x) に設定する。
6. PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A (PHY_WUF_CFGA_x) のフィルタ イネーブルビットをセットしてフィルタを有効にする。
復帰フレーム検出を有効にする :7. PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x) の復帰フレーム イネーブル (WUEN) ビットをセット
して復帰フレーム検出を有効にする。
8. PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) のビット 8 (WoL 割り込みマスク ) をセットしてWoL イベントを有効にする。
一致がトリガされると、PHY x復帰制御 /ステータス レジスタ(PHY_WUCSR_x)のリモート復帰フレーム受信(WUFR)ビットがセットされます。ソフトウェアによる判定を容易にするために、PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A(PHY_WUF_CFGA_x) のフィルタトリガビットがセットされます。
11.2.10 リセット
チップレベルのハードウェア リセット (RST#)、EtherCAT システムリセット、パワーオン リセット (POR) 以外に、この PHY は 3 つのブロックレベル リセットをサポートします。これらについては以降のセクションで説明します。全てのデバイスリセットとリセット シーケンスの詳細はセクション 6.2、「リセット」(p. 38) を参照してください。
11.2.10.1 RESET_CTL による PHY のソフトウェア リセット
PHY はリセット制御レジスタ (RESET_CTL) を使ってリセットできます。これらのビットは約 102 µs 後に自動的にクリアします。このリセットでは、コンフィグレーション ストラップ値は PHY レジスタには読み込まれません。
11.2.10.2 PHY_BASIC_CTRL_x による PHY のソフトウェア リセット
PHY は PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のソフトリセット (PHY_SRST) ビットをセットしてもリセットできます。このビットは、リセットが完了すると自動的に 0 にクリアされます。このリセットでは、コンフィグレーション ストラップ値は PHY レジスタには読み込まれません。
Note: ハードウェア リセット (RST#)、パワーオン リセット (POR)、EtherCAT システムリセットの場合のみ、コンフィグレーション ストラップ値が自動的に PHY レジスタに読み込まれます。
リセット制御レジスタ (RESET_CTL) のデジタルリセット (DIGITAL_RST) ビットは PHY をリセットしません。
それ以外の PHY リセットでは、ソフトウェアにより PHY レジスタを手動で設定する必要があります。
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11.2.10.3 PHY パワーダウン リセットPHY がパワーダウン モードから復帰後、PHY のリセットが自動的に生成されます。PHY パワーダウン モードでは、PHY レジスタの再読み込みまたはリセットは実行されません。詳細はセクション 11.2.8、「PHY パワーダウン モード」(p. 131) を参照してください。
11.2.11 リンク整合性テスト
このデバイスは、IEEE 802.3u の図 24-15 に示されるリンクモニタ状態遷移図のリンク整合性テストを実行します。リンクステータスと 10 Mbps リンクステータスを多重化したものを PHY x 基本ステータス レジスタ(PHY_BASIC_STATUS_x) のリンクステータスビットとし、これによって LINK LED を駆動します。
DSP ブロックは、ANSI X3.263 TP-PMD 規格で定義された有効な MLT-3 波形が RXPx および RXNx 信号に表れている事を内部 DATA_VALID 信号を使ってリンクモニタ ステートマシンに示します。DATA_VALID がアサートされると制御ロジックは Link-Ready ステートに遷移し、自動ネゴシエーション ブロックからのイネーブル信号を待ちます。この信号を受信すると Link-Up ステートに遷移し、送信および受信ロジックブロックが動作を開始します。自動ネゴシエーションを無効にしている場合、DATA_VALID がアサートされるとリンク整合性ロジックはただちに Link-Up ステートに遷移します。
ラインを安定させるため、リンク整合性ロジックは DATA_VALID がアサートされると少なくとも 330 ms 待ってからLink-Ready ステートに遷移します。DATA_VALID 入力がネゲートされると、このロジックはただちにリンク信号をネゲートして Link-Down ステートに遷移します。
11.2.12 ケーブル診断
PHY には Ethernet ケーブルの開放 / 短絡と長さを検出できるケーブル診断機能があります。ケーブル診断機能には、大きく以下の 2 つの動作モードがあります。
• TDR( 時間領域反射計測 ) ケーブル診断TDR ケーブル診断では、TX または RX ペアのケーブル開放 / 短絡を検出し、開放 / 短絡故障までのケーブル長を推定できます。
• 整合ケーブル診断整合ケーブル診断では、100 Mbps のリンクアップしたケーブルの長さを推定できます。
各ケーブル診断モードの適切な動作の詳細は以下のサブセクションを参照してください。
11.2.12.1 TDR( 時間領域反射計測 ) ケーブル診断
PHYには TXまたは RX ペアのケーブル開放 / 短絡を検出し、開放 / 短絡故障までのケーブル長を推定できる TDR ケーブル診断機能があります。TDR ケーブル診断機能を使うには、Auto-MDIX と自動ネゴシエーションを無効にし、PHY を100 Mbps 全二重モードにする必要があります。これらは PHY x TDR 制御 / ステータス レジスタ(PHY_TDR_CONTROL_STAT_x) の TDR イネーブルビットをセットする前に実行する必要があります。Auto-MDIX を無効にしているため、TDR はレジスタビット 27.13 で選択した TX または RX ペアをテストします (Auto-MDIX ステート (AMDIXSTATE))。ケーブルを適切にテストするには、両方のペアのテストが必要です。TDR ケーブル診断は100BASE-FX モードには適しません。TDR によるテストが完了すると、それ以前のレジスタ設定が復元されます。図 11-5 に TDR ケーブル診断のフロー図を示します。
Note: ケーブル診断は 100BASE-FX モードでは使いません。
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TDR ケーブル診断では、Ethernet ケーブル内の選択したツイストペア (MDI モードでは TX、MDIX モードでは RX) に対してパルスを送信します。テスト対象のペアが開放または短絡している場合、インピーダンスの不連続部で反射信号が発生し、これを PHY で検出します。PHY は信号を送信してから反射信号を受信するまでの時間を計測し、その結果を PHY x TDR 制御 / ステータス レジスタ (PHY_TDR_CONTROL_STAT_x) の TDR チャンネル長フィールドに格納します。TDR チャンネル長フィールドはケーブルの「電気的」長さを示します。表 11-5 に示した適切な伝播定数を掛けると故障までのおおよその物理的距離が求まります。
図 11-5: TDR ケーブル診断のフロー図
Note: 通常、TDR 機能はリンクが動作しない場合に使います。リンク動作中に TDR を実行するとリンクがダウンします。
Disable AMDIX and Force MDI (or MDIX)
Write PHY Reg 27: 0x8000 (MDI)- OR -
Write PHY Reg 27: 0xA000 (MDIX)
TDR Channel Status Complete?
Disable ANEG and Force 100Mb Full-Duplex
Write PHY Reg 0: 0x2100
Enable TDR
Write PHY Reg 25: 0x8000
NOReg 25.8 == 0
YESReg 25.8 == 1
Check TDR Control/Status Register
Read PHY Reg 25
Save:TDR Channel Type (Reg 25.10:9)
TDR Channel Length (Reg 25.7:0)
MDIX Case Tested?
YES
Repeat Testing in MDIX Mode
Done
Start
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TDR は終端が不適切なケーブルの反射信号を使って物理的距離を推定するため、いくつかの要因によって推定精度が影響を受けます。これには、以下のものがあります。1. ケーブルタイプ (CAT 5、CAT 5e、CAT 6): 各ケーブルタイプの電気的長さは、内部信号ペアの 1 m あたりの撚り数および信号伝播速度の違いにより若干異なります。ケーブルタイプが既知の場合、ケーブルタイプに適した伝播定数 ( 表 11-5 参照 ) を使うとより正確に推定長さを求める事ができます。実際のアプリケーションではケーブルタイプが不明な事が多く、長さと種類の異なるケーブルが混在する事もあります。この場合、ケーブルタイプ「不明」の伝播定数を使います。
2. TX ペアか RX ペアか : EIA 規格では、Ethernet ケーブル内の各信号ペアの 1 m あたりの撚り数をケーブルタイプごとに規定しています。このため、RX ペアと TX ペアでは計測結果が異なります。
3. 実際のケーブル長 : 推定ケーブル長と実際のケーブル長の誤差は、ケーブルが長くなるほど大きくなります。小誤差は約 100 m 未満の場合です。
4. 開放か短絡か : 故障までの距離が同じでも、開放の場合と短絡の場合では TDR チャンネル長フィールドの値( 電気的長さ ) が異なります。これは、異なる伝播定数を使って物理的なケーブル長を計算する事によって補償します。
開放の場合、故障までの推定距離は次式で求める事ができます。
開放故障までの距離 (m) TDR チャンネル長 * POPENPOPEN は表 11-5 で選択した伝播定数です。
短絡の場合、故障までの推定距離は次式で求める事ができます。
短絡までの距離 (m) TDR チャンネル長 * PSHORTPSHORT は表 11-5 で選択した伝播定数です。
開放および短絡の場合のケーブル長計測誤差マージン (typ.) は、選択したケーブルタイプとデバイスから開放 / 短絡までの距離の影響を受けます。表 11-6 と表 11-7 に、開放の場合と短絡の場合の計測誤差 (typ.) をそれぞれ示します。
表 11-5: TDR 伝播定数
TDR 伝播定数
ケーブルタイプ
未知 CAT 6 CAT 5E CAT 5
POPEN 0.769 0.745 0.76 0.85
PSHORT 0.793 0.759 0.788 0.873
表 11-6: 開放ケーブルの計測誤差 (+/- m, typ.)
故障までの距離
選択した伝播定数
POPEN = 不明
POPEN = CAT 6
POPEN = CAT 5E
POPEN = CAT 5
CAT 6 ケーブル、0 ~ 100 m 9 6
CAT 5E ケーブル、0 ~ 100 m 5 5
CAT 5 ケーブル、0 ~ 100 m 13 3
CAT 6 ケーブル、101 ~ 160 m 14 6
CAT 5E ケーブル、101 ~ 160 m 8 6
CAT 5 ケーブル、101 ~ 160 m 20 6
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11.2.12.2 整合ケーブル診断
整合ケーブル診断では、100 Mbps のリンクアップしたケーブルの長さを 長 120 m まで推定できます。アクティブな100 Mb リンクが存在する場合、リンクパートナーまでのおおよその距離は PHY x ケーブル長レジスタ(PHY_CABLE_LEN_x) を使って推定できます。ケーブルが適切に終端処理されていても、アクティブな 100 Mb リンクが存在しない場合 ( 例 : リンクパートナーが無効または機能していない、リンクが 10 Mb)、ケーブル長は推定できません。この場合 PHY x ケーブル長レジスタ (PHY_CABLE_LEN_x) は無視する必要があります。リンクパートナーまでの推定距離は、PHY xケーブル長レジスタ (PHY_CABLE_LEN_x)のケーブル長 (CBLN)フィールドと表 11-8のルックアップ テーブルを使って求める事ができます。整合ケーブル診断では、ケーブル長計測誤差マージンは +/- 20 m (typ.)です。この誤差マージンは、0 m から 120 m まで全てのケーブルタイプで一定です。
表 11-7: 短絡ケーブルの計測誤差 (+/- m, typ.)
故障までの距離
選択した伝播定数
PSHORT = 不明
PSHORT =CAT 6
PSHORT =CAT 5E
PSHORT =CAT 5
CAT 6 ケーブル、0 ~ 100 m 8 5
CAT 5E ケーブル、0 ~ 100 m 5 5
CAT 5 ケーブル、0 ~ 100 m 11 2
CAT 6 ケーブル、101 ~ 160 m 14 6
CAT 5E ケーブル、101 ~ 160 m 7 6
CAT 5 ケーブル、101 ~ 160 m 11 3
表 11-8: 整合ケーブル診断の推定ケーブル長 (CBLN) ルックアップ テーブル
CBLN フィールドの値 推定ケーブル長
0 ~ 3 0
4 6
5 17
6 27
7 38
8 49
9 59
10 70
11 81
12 91
13 102
14 113
15 123
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11.2.13 ループバック動作
PHY は近端ループバックまたはコネクタ ループバックに設定できます。ループバック モードの詳細は以降のサブセクションで説明します。
11.2.13.1 近端ループバック
近端ループバックはテスト用のモードで、図 11-6の青色の矢印で示すようにデジタル送信データをそのまま受信データ信号として戻します。PHY x基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のループバック (PHY_LOOPBACK)ビットを「1」にセットすると近端ループバック モードが有効になります。近端ループバック モードではデータが PCS および PMA 層を経由して PMD 副層へ転送されてからループバックされるため、デジタル回路の大部分が動作します。PHYx 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) のコリジョン テストモード (PHY_COL_TEST) ビットでコリジョンテストモードを有効にした場合を除き、このモードでは COL 信号は非アクティブです。トランスミッタは、内部 MII のTXEN 信号の状態に関係なくパワーダウンします。
11.2.13.2 コネクタ ループバック
本デバイスはきわめて短いケーブルでは伝送の信頼性が維持されます。このため、図 11-7 に示すようなコネクタ ループバックでのテストが可能です。RJ45 ループバック ケーブルを使って、トランス出力からの送信信号をレシーバ入力へ戻します。このループバックは 10 Mbps と 100 Mbps の両方で動作します。
Note: 適切に終端処理されたケーブル ( 整合済みケーブル ) の場合、反射信号はありません。この場合、TDRチャンネル長フィールドは無効であり、無視する必要があります。
図 11-6: 近端ループバックのブロック図
図 11-7: コネクタ ループバックのブロック図
10/100Ethernet
MAC
CAT-5XFMR
DigitalRXD
TXD
AnalogRX
TXX
X
10/100Ethernet
MACXFMR
DigitalRXD
TXD
AnalogRX
TX12345678
RJ45 Loopback Cable.Created by connecting pin 1 to pin 3 and connecting pin 2 to pin 6.
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11.2.14 100BASE-FX の動作動作を 100BASE-FX モードに設定した場合、スクランブラ ブロックと MTL-3 ブロックは無効になり、アナログ RXおよび TX ピンは差動 LVPECL ピンに変わり、外付け抵抗を介して外部ファイバ トランシーバに接続します。差動LVPECL ピンは、SFF (LVPECL) および SFP (Reduced LVPECL) タイプのトランシーバと互換の信号電圧レンジをサポートします。
100BASE-FX モードでは、受信信号の品質は外部トランシーバによってオープンドレイン、CMOS レベル、Loss ofSignal (SFP)、LVPECL Signal Detect (SFF) のいずれかとして提供されます。
11.2.14.1 100BASE-FX の FEFI (Far End Fault Indication)100BASE-FX の仕様には自動ネゴシエーションが定義されていないため、リモート故障検出機能は利用できません。代わりに、100BASE-FX にはオプションの FEFI (Far-End Fault Indication) 機能があります。
これは、受信信号がない場合に FEFI と呼ばれる特殊な信号を遠端のピアに送信する機能です。FEFI 信号は、受信チャンネルで物理エラー条件を検出した場合のみ送信されます。
FEFI 信号は、84 個の「1」の後に 1 個の「0」を付けたパターンを 3 サイクル以上繰り返して構成します。この信号はインバンドで送信され容易に検出できますが、100BASE-X の搬送波感知条件を満たさないように構成されます。
FEFI 機能は、FEFI 生成、FEFI 検出、リンクモニタのプロセスで実装されます。FEFI 生成プロセスは、受信チャンネルの障害 (signal_status=OFF) を検出すると FEFI 信号を送信します。FEFI 信号の送信は signal_status のみに基づき、いつでも開始または停止できます。FEFI 検出プロセスは、FEFI 信号の受信を継続的に監視します。FEFI 信号を検出するとリンクモニタ プロセスが link_status をネゲートします。これによりステーションは無効になり、IDLE を送信します。
FEFI 機能は PHY x 特殊制御 / ステータス表示レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STAT_IND_x) の FEFI (Far EndFault Indication) イネーブル (FEFI_EN) ビットで有効または無効にでき、100BASE-FX モードでは既定値で有効です。
11.2.14.2 100BASE-FX の有効化と LOS/SD の選択
100BASE-FXモードは、FXモードストラップ (fx_mode_strap_1と fx_mode_strap_2)を使って有効にします。100BASE-FXモードが有効かどうかはPHY x特殊モードレジスタ(PHY_SPECIAL_MODES_x)の100BASE-FXモード(FX_MODE)ビットに反映されます。
2 つの PHY の LOS (Loss of Signal) モードは、3 レベルの FXLOSEN ストラップ入力ピンを使って設定します。このストラップ入力ピンが 1 V (typ.) 未満の場合は両方の PHY で LOS モードが無効、1 V (typ.) を超え 2 V (typ.) 未満の場合は PHY A のみ LOS モードが有効、2 V (typ.) を超える場合は両方の PHY で LOS モードが有効となります。PHY B のみLOS モードを選択する事はできません。
LOS モードを選択しない場合、SD (Signal Detect) モードを選択するかどうかは FXSDENA および FXSDENB ストラップ入力ピンで PHY ごとに個別に設定します。1 V (typ.) を超える場合は SD モードが有効、1 V (typ.) 未満の場合は銅線ツイストペアが有効となります。
表 11-9 と表 11-10 に、各モードの選択方法をまとめます。
Note: FXSDENA ストラップ入力ピンは FXSDA ピンと兼用で、FXSDENB ストラップ入力ピンは FXSDB ピンと兼用です。このため、LVPECL レベルでは入力が必ず 1 V (typ.) を超え、SD モードが選択されます。銅線ツイストペアを使う場合、SD 入力機能は不要なため、このピンを 0 V に設定します。
パワーダウンしているか無効なトランシーバに有効な LVPECL レベル未満の SD 入力を与えないよう注意が必要です。
表 11-9: 100BASE-FX LOS、SD、銅線ツイストペアの選択 : PHY A
FXLOSEN FXSDENA PHY モード
<1 V (typ.) <1 V (typ.) 銅線ツイストペア
>1 V (typ.) 100BASE-FX SD
>1 V (typ.) N/A 100BASE-FX LOS
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11.2.15 必要な Ethernet トランス (100BASE-TX)本デバイスで使うトランスには、Auto-MDIX 対応のものを選ぶ必要があります。このタイプのトランスは多くのベンダーから提供されています。認証済みおよび推奨トランスについての 新情報は、SMSC/Microchip 社アプリケーションノート AN8.13『Suggested Magnetics』を参照してください。このアプリケーション ノートには、ベンダーと製品番号の一覧を記載しています。
11.2.16 PHY レジスタ
PHY A と PHY B の機能は同じで、レジスタセットの内容も同じです。これらのレジスタはメモリに割り当てられていません。これらのレジスタには、MII 管理制御 / ステータス レジスタ、PHY アドレスレジスタ、PHY レジスタアドレス レジスタ、PHY データレジスタ、MII 管理 ECAT アクセスステート レジスタ、MII 管理 ECAT アクセスステートレジスタを使って間接的にアクセスします。
PHY A と PHY B のレジスタの機能は同じであるため、レジスタの説明は PHY A と PHY B で共通としています。このセクションの各 PHY レジスタ名の末尾には小文字の「x」が付いています。ここには「A」または「B」が入り、それぞれ PHY A または PHY B レジスタを表します。場合によっては「1」または「2」が入る事もあります。
表 11-11 に、MII でシリアルアクセス可能な制御 / ステータス レジスタと対応するレジスタ インデックス番号を示します。各PHYには一意のPHYアドレスが割り当てられます (セクション11.1.1、「PHYのアドレス指定」(p. 120)参照 )。MII でシリアルアクセス可能な制御 / ステータス レジスタに加え、IEEE 802.3 のセクション 45.2「MDIO ManageableDevice (MMD) Registers」をサポートする間接的にアクセス可能なレジスタセットがあります。これらレジスタと対応するレジスタ インデックス番号の一覧は、表 11-14 に示します。
制御 / ステータス レジスタ
表 11-11 に、サポートされるレジスタの一覧を示します。ビット定義を含むレジスタの詳細はこの後のサブセクションで説明します。
特に明記しない場合、レジスタに書き込む際は予約済みフィールドに 0 を書き込む必要があります。
表 11-10: 100BASE-FX LOS、SD、銅線ツイストペアの選択 : PHY B
FXLOSEN FXSDENB PHY モード
<1 V (typ.) <1 V (typ.) 銅線ツイストペア
>1 V (typ.) 100BASE-FX SD
>2 V (typ.) N/A 100BASE-FX LOS
表 11-11: MII でシリアルアクセス可能な PHY A および B 制御 / ステータス レジスタ
インデックス レジスタ名 ( 記号 ) グループ
0 PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x) 基本
1 PHY x 基本ステータス レジスタ (PHY_BASIC_STATUS_x) 基本
2 PHY x 識別 MSB レジスタ (PHY_ID_MSB_x) 拡張
3 PHY x 識別 LSB レジスタ (PHY_ID_LSB_x) 拡張
4 PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ (PHY_AN_ADV_x) 拡張
5 PHY x 自動ネゴシエーション リンクパートナー基本ページ機能レジスタ(PHY_AN_LP_BASE_ABILITY_x)
拡張
6 PHY x 自動ネゴシエーション拡張レジスタ (PHY_AN_EXP_x) 拡張
7 PHY x 自動ネゴシエーション次ページ TX レジスタ (PHY_AN_NP_TX_x) 拡張
8 PHY x 自動ネゴシエーション次ページ RX レジスタ (PHY_AN_NP_RX_x) 拡張
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13 PHY x MMD アクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS) 拡張
14 PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA) 拡張
16 PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ(PHY_EDPD_CFG_x)
ベンダー固有
17 PHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) ベンダー固有
18 PHY x 特殊モードレジスタ (PHY_SPECIAL_MODES_x) ベンダー固有
24 PHY x TDR パターン / 遅延制御レジスタ (PHY_TDR_PAT_DELAY_x) ベンダー固有
25 PHY x TDR 制御 / ステータス レジスタ (PHY_TDR_CONTROL_STAT_x) ベンダー固有
26 PHY x シンボルエラー カウンタレジスタ ベンダー固有
27 PHY x 特殊制御 / ステータス表示レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STAT_IND_x) ベンダー固有
28 PHY x ケーブル長レジスタ (PHY_CABLE_LEN_x) ベンダー固有
29 PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) ベンダー固有
30 PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) ベンダー固有
31 PHY x 特殊制御 / ステータス レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STATUS_x) ベンダー固有
表 11-11: MII でシリアルアクセス可能な PHY A および B 制御 / ステータス レジスタ ( 続き )
インデックス レジスタ名 ( 記号 ) グループ
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.143
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11.2.16.1 PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY の設定に使います。
インデックス(10 進数 ):
0 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 ソフトリセット (PHY_SRST)このビットをセットすると、「NASR」タイプと記載された以外の全ての PHYレジスタが既定値にリセットされます。このビットは自動的にクリアされます。
0: 通常動作1: リセット
R/WSC
0b
14 ループバック (PHY_LOOPBACK)このビットは、ループバック モードの有効 / 無効を切り換えます。有効にすると、ネットワークへの送信は行われません。代わりに PHY へループバックします。
0: ループバック モードを無効にする ( 通常動作 )1: ループバック モードを有効にする
R/W 0b
13 速度選択 LSB (PHY_SPEED_SEL_LSB)このビットは、自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN) ビットが無効の場合に PHY の速度を設定します。
0: 10 Mbps1: 100 Mbps
R/W 1b
12 自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN)このビットは、自動ネゴシエーションの有効 / 無効を切り換えます。有効にしている間、速度選択 LSB (PHY_SPEED_SEL_LSB) ビットと二重モード(PHY_DUPLEX) ビットは無視されます。
PHY x 特殊モードレジスタ (PHY_SPECIAL_MODES_x) の 100BASE-FXモード (FX_MODE) ビットが High の場合、このビットは 0 に強制されます。
0: 自動ネゴシエーションを無効にする1: 自動ネゴシエーションを有効にする
R/W Note 6
11 パワーダウン (PHY_PWR_DWN)このビットは、PHY のパワーダウン モードを制御します。
0: 通常動作1: 全般パワーダウン モード
R/W 0b
10 予約 RO -
9 自動ネゴシエーション再開 (PHY_RST_AN)このビットをセットすると、自動ネゴシエーションが再開します。
0: 通常動作1: 自動ネゴシエーションを再開する
R/WSC
0b
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Note 6: このフィールドの既定値は 100BASE-FX モードの場合 0 で、それ以外の場合 1 です。EtherCAT は常に自動ネゴシエーション、100 Mbps、全二重を使います。
8 二重モード (PHY_DUPLEX)このビットは、自動ネゴシエーション イネーブル (PHY_AN) ビットが無効の場合に PHY の二重モードを設定します。
0: 半二重1: 全二重
R/W 1b
7 コリジョン テストモード (PHY_COL_TEST)このビットは、PHYのコリジョン テストモードの有効 / 無効を切り換えます。このビットをセットすると、送信中にコリジョン信号がアクティブになります。この機能はループバック モードでのみ使う事を推奨します。
0: コリジョン テストモードを無効にする1: コリジョン テストモードを有効にする
R/W 0b
6:0 予約 RO -
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.145
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11.2.16.2 PHY x 基本ステータス レジスタ (PHY_BASIC_STATUS_x)このレジスタは、PHY のステータスの監視に使います。
インデックス(10 進数 ):
1 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 100BASE-T4このビットは、100BASE-T4 との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 100BASE-T4 動作に対応していない1: PHY が 100BASE-T4 動作に対応している
RO 0b
14 100BASE-X 全二重このビットは、100BASE-X 全二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 100BASE-X 全二重動作に対応していない1: PHY が 100BASE-X 全二重動作に対応している
RO 1b
13 100BASE-X 半二重このビットは、100BASE-X 半二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 100BASE-X 半二重動作に対応していない1: PHY が 100BASE-X 半二重動作に対応している
RO 1b
12 10BASE-T 全二重このビットは、10BASE-T 全二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 10BASE-T 全二重動作に対応していない1: PHY が 10BASE-T 全二重動作に対応している
RO 1b
11 10BASE-T 半二このビットは、10BASE-T 半二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 10BASE-T 半二重動作に対応していない1: PHY が 10BASE-T 半二重動作に対応している
RO 1b
10 100BASE-T2 全二重このビットは、100BASE-T2 全二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 100BASE-T2 全二重動作に対応していない1: PHY が 100BASE-T2 全二重動作に対応している
RO 0b
9 100BASE-T2 半二重このビットは、100BASE-T2 半二重との互換性のステータスを示します。
0: PHY が 100BASE-T2 半二重動作に対応していない1: PHY が 100BASE-T2 半二重動作に対応している
RO 0b
8 拡張ステータスこのビットは、IEEE 802.3 の 22.2.4 節で定義された拡張ステータス情報がレジスタ 15 に存在するかどうかを示します。
0: レジスタ 15 に拡張ステータス情報が存在しない1: レジスタ 15 に拡張ステータス情報が存在する
RO 0b
DS00001909A_JP - p.146 2016 Microchip Technology Inc.
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7 単方向機能このビットは、有効なリンクが確立されたと PHY が判断したかどうかにかかわらず PHY が送信可能かどうかを示します。
0: 有効なリンクが確立された場合のみ送信可能1: 有効なリンクが確立されたかどうかにかかわらず送信可能
RO 0b
6 MF プリアンブル抑制このビットは、プリアンブルを抑制した管理フレームを PHY が受信するかどうかを示します。
0: プリアンブルを抑制した管理フレームを受信しない1: プリアンブルを抑制した管理フレームを受信する
RO 0b
5 自動ネゴシエーション完了このビットは、自動ネゴシエーション プロセスのステータスを示します。
0: 自動ネゴシエーションが完了していない1: 自動ネゴシエーションが完了している
RO 0b
4 リモート故障このビットは、リモート故障条件が検出されたかどうかを示します。
0: リモート故障を検出していない1: リモート故障を検出した
RO/LH 0b
3 自動ネゴシエーション機能このビットは、PHY の自動ネゴシエーション機能を示します。
0: PHY が自動ネゴシエーション機能に対応していない1: PHY が自動ネゴシエーション機能に対応している
RO 1b
2 リンクステータスこのビットは、リンクのステータスを示します。
0: リンクダウンしている1: リンクアップしている
RO/LL 0b
1 ジャバー検出このビットは、ジャバー条件のステータスを示します。
0: ジャバー条件を検出していない1: ジャバー条件を検出した
RO/LH 0b
0 拡張機能このビットは、拡張レジスタ機能がサポートされているかどうかを示します。
0: 基本レジスタ機能のみをサポートしている1: 拡張レジスタ機能をサポートしている
RO 1b
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.147
LAN9252
11.2.16.3 PHY x 識別 MSB レジスタ (PHY_ID_MSB_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY のベンダー識別子 (OUI) の MSB を格納します。PHY の OUI の LSB は PHY x識別 LSB レジスタ (PHY_ID_LSB_x) に格納します。
インデックス(10 進数 ):
2 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 PHY IDこのフィールドは OUI の第 3 ビットから第 18 ビットに割り当てられます(OUI = 00800Fh)。
R/W 0007h
DS00001909A_JP - p.148 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.4 PHY x 識別 LSB レジスタ (PHY_ID_LSB_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY のベンダー識別子 (OUI) の LSB を格納します。PHY の OUI の MSB は PHY x識別 MSB レジスタ (PHY_ID_MSB_x) に格納します。
インデックス(10 進数 ):
3 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:10 PHY IDこのフィールドは PHY OUI の第 19 ビットから第 24 ビットに割り当てられます (OUI = 00800Fh)。
R/W
C140h9:4 モデル番号
このフィールドには、ベンダーによる 6 ビットの PHY モデル番号を格納します。
R/W
3:0 リビジョン番号このフィールドには、ベンダーによる 4 ビットの PHY リビジョン番号を格納します。
R/W
Note: リビジョン番号フィールドの既定値はシリコン リビジョン番号により異なります。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.149
LAN9252
11.2.16.5 PHY x 自動ネゴシエーション アドバタイズ レジスタ (PHY_AN_ADV_x)この読み / 書き可能レジスタはアドバタイズする PHY の機能を格納し、リンクパートナーとの自動ネゴシエーションプロセスで使います。
インデックス(10 進数 ):
4 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 次ページ
0 = 次ページ機能なし1 = 次ページ機能あり
R/W 0b
14 予約 RO -
13 リモート故障このビットは、リモート故障通知機能をリンクパートナーにアドバタイズするかどうかを決定します。
0: リモート故障通知機能をアドバタイズしない1: リモート故障通知機能をアドバタイズする
R/W 0b
12 拡張次ページ
Note: このビットは「0」として書き込みます。
R/W 0b
11 非対称 PAUSEこのビットは、非対称PAUSE機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: リンクパートナーに非対称 PAUSE をアドバタイズしない1: リンクパートナーに非対称 PAUSE をアドバタイズする
R/W 0b
10 対称 PAUSEこのビットは、対称 PAUSE 機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: リンクパートナーに対称 PAUSE をアドバタイズしない1: リンクパートナーに対称 PAUSE をアドバタイズする
R/W 0b
9 予約 RO -
8 100BASE-X 全二重このビットは、100BASE-X 全二重機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: 100BASE-X 全二重機能をアドバタイズしない1: 100BASE-X 全二重機能をアドバタイズする
R/W 1b
7 100BASE-X 半二重このビットは、100BASE-X 半二重機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: 100BASE-X 半二重機能をアドバタイズしない1: 100BASE-X 半二重機能をアドバタイズする
R/W 0b
6 10BASE-T 全二重このビットは、10BASE-T 全二重機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: 10BASE-T 全二重機能をアドバタイズしない1: 10BASE-T 全二重機能をアドバタイズする
R/W 0b
DS00001909A_JP - p.150 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
5 10BASE-T 半二重このビットは、10BASE-T 半二重機能をアドバタイズするかどうかを決定します。
0: 10BASE-T 半二重機能をアドバタイズしない1: 10BASE-T 半二重機能をアドバタイズする
R/W 0b
4:0 セレクタ フィールドこのフィールドは、自動ネゴシエーションで送信されるメッセージのタイプを特定します。
00001: IEEE 802.3
R/W 00001b
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.151
LAN9252
11.2.16.6 PHY x 自動ネゴシエーション リンクパートナー基本ページ機能レジスタ(PHY_AN_LP_BASE_ABILITY_x)
この読み出し専用レジスタはアドバタイズされたリンクパートナーのPHYの機能を格納し、リンクパートナーとPHYの間の自動ネゴシエーション プロセスで使います。
インデックス(10 進数 ):
5 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 次ページこのビットは、リンクパートナーの PHY のページ機能を示します。
0: リンクパートナーの PHY が次ページ機能をアドバタイズしない1: リンクパートナーの PHY が次ページ機能をアドバタイズする
RO 0b
14 肯定応答 (ACK)このビットは、パートナーからリンクコード ワードを受信したかどうかを示します。
0: パートナーからリンクコード ワードを受信していない1: パートナーからリンクコード ワードを受信した
RO 0b
13 リモート故障このビットは、リモート故障が検出されたかどうかを示します。
0: リモート故障が検出されていない1: リモート故障が検出された
RO 0b
12 拡張次ページ
0: リンクパートナーの PHY が拡張次ページ機能をアドバタイズしない1: リンクパートナーの PHY が拡張次ページ機能をアドバタイズする
RO 0b
11 非対称 PAUSEこのビットは、リンクパートナーの PHY の非対称 PAUSE 機能を示します。
0: リンクパートナーに非対称 PAUSE を送信しない1: リンクパートナーに非対称 PAUSE を送信する
RO 0b
10 PAUSEこのビットは、リンクパートナーの PHY の対称 PAUSE 機能を示します。
0: リンクパートナーに対称 PAUSE を送信しない1: リンクパートナーに対称 PAUSE を送信する
RO 0b
9 100BASE-T4このビットは、リンクパートナーの PHY 100BASE-T4 機能を示します。
0: 100BASE-T4 機能をサポートしていない1: 100BASE-T4 機能をサポートしている
RO 0b
8 100BASE-X 全二重このビットは、リンクパートナーのPHY 100BASE-X全二重機能を示します。
0: 100BASE-X 全二重機能をサポートしていない1: 100BASE-X 全二重機能をサポートしている
RO 0b
DS00001909A_JP - p.152 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
7 100BASE-X 半二重このビットは、リンクパートナーのPHY 100BASE-X半二重機能を示します。
0: 100BASE-X 半二重機能をサポートしていない1: 100BASE-X 半二重機能をサポートしている
RO 0b
6 10BASE-T 全二重このビットは、リンクパートナーの PHY 10BASE-T 全二重機能を示します。
0: 10BASE-T 全二重機能をサポートしていない1: 10BASE-T 全二重機能をサポートしている
RO 0b
5 10BASE-T 半二重このビットは、リンクパートナーの PHY 10BASE-T 半二重機能を示します。
0: 10BASE-T 半二重機能をサポートしていない1: 10BASE-T 半二重機能をサポートしている
RO 0b
4:0 セレクタ フィールドこのフィールドは、自動ネゴシエーションで送信されるメッセージのタイプを特定します。
00001: IEEE 802.3
RO 00001b
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.153
LAN9252
11.2.16.7 PHY x 自動ネゴシエーション拡張レジスタ (PHY_AN_EXP_x)この読み / 書き可能レジスタは、リンクパートナーと PHY の間の自動ネゴシエーション プロセスで使います。
インデックス(10 進数 ):
6 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:7 予約 RO -
6 受信した次ページの位置機能
0 = 受信した次ページの格納位置がビット 6.5 で指定されていない1 = 受信した次ページの格納位置がビット 6.5 で指定されている
RO 1b
5 受信した次ページの格納位置
0 = リンクパートナーの次ページがPHY x自動ネゴシエーション リンクパートナー基本ページ機能レジスタ (PHY_AN_LP_BASE_ABILITY_x) (PHYレジスタ 5) に格納されている1 = リンクパートナーの次ページがPHY x自動ネゴシエーション次ページRXレジスタ (PHY_AN_NP_RX_x) (PHY レジスタ 8) に格納されている
RO 1b
4 並列検出の障害このビットは、並列検出により障害が検出されたかどうかを示します。
0: 並列検出機能により障害が検出されていない1: 並列検出機能により障害が検出された
RO/LH 0b
3 リンクパートナー次ページ機能このビットは、リンクパートナーに次ページ機能があるかどうかを示します。
0: リンクパートナーに次ページ機能がない1: リンクパートナーに次ページ機能がある
RO 0b
2 次ページ機能このビットは、ローカルデバイスに次ページ機能があるかどうかを示します。
0: ローカルデバイスに次ページ機能がない1: ローカルデバイスに次ページ機能がある
RO 1b
1 ページ受信このビットは、新規ページを受信したかどうかを示します。
0: 新規ページを受信していない1: 新規ページを受信した
RO/LH 0b
0 リンクパートナー自動ネゴシエーション機能このビットは、リンクパートナーの自動ネゴシエーション機能を示します。
0: リンクパートナーが自動ネゴシエーションに対応していない1: リンクパートナーが自動ネゴシエーションに対応している
RO 0b
DS00001909A_JP - p.154 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.8 PHY x 自動ネゴシエーション次ページ TX レジスタ (PHY_AN_NP_TX_x)インデックス(10 進数 ):
7 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 次ページ0 = 次ページ機能なし1 = 次ページ機能あり
R/W 0b
14 予約 RO -
13 メッセージページ0 = 書式なしページ1 = メッセージページ
R/W 1b
12 ACK 20 = デバイスがメッセージに従う事ができない1 = デバイスがメッセージに従う事ができる
R/W 0b
11 トグル0 = 直前の値が High であった1 = 直前の値が Low であった
RO 0b
10:0 メッセージコードメッセージ / 書式なしコードフィールド
R/W 00000000001b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.155
LAN9252
11.2.16.9 PHY x 自動ネゴシエーション次ページ RX レジスタ (PHY_AN_NP_RX_x)インデックス(10 進数 ):
8 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 次ページ
0 = 次ページ機能なし1 = 次ページ機能あり
RO 0b
14 肯定応答 (ACK)
0 = パートナーからリンクコード ワードを受信していない1 = パートナーからリンクコード ワードを受信した
RO 0b
13 メッセージページ
0 = 書式なしページ1 = メッセージページ
RO 0b
12 ACK 2
0 = デバイスがメッセージに従う事ができない1 = デバイスがメッセージに従う事ができる
RO 0b
11 トグル
0 = 直前の値が High であった1 = 直前の値が Low であった
RO 0b
10:0 メッセージコードメッセージ / 書式なしコードフィールド
RO 00000000000b
DS00001909A_JP - p.156 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.10 PHY x MMD アクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS)このレジスタと PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA) を組み合わせて、MMD(MDIO Manageable Device) レジスタに間接的にアクセスします。詳細は MMD (MDIO Manageable Device) レジスタ(p. 175) を参照してください。
インデックス(10 進数 ):
13 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:14 MMD 機能このフィールドを使って、以下から目的の MMD 機能を選択します。
00 = アドレス01 = データ ( ポスト インクリメントなし )10 = 予約11 = 予約
R/W 00b
13:5 予約 RO -
4:0 MMD デバイスアドレス (DEVAD)このフィールドを使って、目的の MMD デバイスアドレスを選択します。(3 = PCS、7 = 自動ネゴシエーション )
R/W 0h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.157
LAN9252
11.2.16.11 PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA)このレジスタとPHY x MMDアクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS)を組み合わせて、MMD (MDIO ManageableDevice) レジスタに間接的にアクセスします。詳細は MMD (MDIO Manageable Device) レジスタ (p. 175) を参照してください。
インデックス(10 進数 ):
14 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 MMD レジスタアドレス / データPHY x MMD アクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS) の MMD 機能フィールドが「00」の場合、このフィールドは MMD デバイスアドレス(DEVAD) フィールドで指定したデバイスの読み出し / 書き込みを実行するMMD レジスタのアドレスを示します。それ以外の場合、このレジスタは既に指定した MMD アドレスに対するデータ読み出し / 書き込みに使います。
R/W 0000h
DS00001909A_JP - p.158 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.12 PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ(PHY_EDPD_CFG_x)
このレジスタは、PHY の EEE 機能の有効化、NLP パルス生成と Auto-MDIX クロスオーバ時間の制御に使います。
インデックス(10 進数 ):
16 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 EDPD TX NLP イネーブルインターバルを選択可能な NLP (Normal Link Pulse) を EDPD モードで生成するかどうかを指定します。0 = 生成しない、1 = 生成する
EDPD モードに移行するには、PHY x モード制御 / ステータス レジスタ(PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) の Energy Detect パワーダウン(EDPWRDOWN) ビットをセットしておく必要があります。また、このビットで NLP を生成するには PHY が EDPD モードである必要があります。
このビットをセットする場合、このレジスタの EDPD TX NLP 独立モードビットもセットする必要があります。
R/WNASRNote 7
0b
14:13 EDPD TX NLP インターバル タイマ選択EDPD モード中に NLP を送信する頻度を指定します。
00b: 1 s01b: 768 ms10b: 512 ms11b: 256 ms
R/WNASRNote 7
00b
12 EDPD RX 単一 NLP 復帰イネーブルこのビットをセットすると、PHY は 1 個の NLP を受信すると復帰します。このビットをクリアすると、PHY が復帰するためには EDPD RX NLP 大インターバル検出選択ビットで指定した期間内に 2 個の NLP を受信する必要があります。
省電力ネットワーク機器に接続する場合、1 個の NLP で復帰させる事を推奨します。
R/WNASRNote 7
0b
11:10 EDPD RX NLP 大インターバル検出選択2 個の連続する NLP が有効な復帰信号と見なされる 大間隔を指定します。
00b: 64 ms01b: 256 ms10b: 512 ms11b: 1 s
R/WNASRNote 7
00b
9:4 予約 RO -
3 EDPD TX NLP 独立モードこのビットをセットすると、各 PHY ポートが ( このレジスタの EDPD TXNLP イネーブルビットを介して ) EDPD TX NLP 機能の目的でパワーダウンを個別に検出します。このビットをクリアすると、Energy Detect パワーダウン中にTX NLPを生成するために両方のポートをパワーダウン ステートにする必要があります。
EDPD TX NLP イネーブルを設定する場合は通常このビットをセットします。
R/WNASRNote 7
0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.159
LAN9252
Note 7: 「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
2 予約 RO -
1 EDPD クロスオーバ延長EDPD モード中 (Energy Detect パワーダウン (EDPWRDOWN) = 1)、このビットを 1 にセットするとクロスオーバ時間が 2976 ms だけ延長されます。
0 = クロスオーバ時間の延長を無効にする1 = クロスオーバ時間の延長を有効にする (2976 ms)
R/WNASRNote 7
0b
0 手動 10/100 Auto-MDIX クロスオーバ時間の延長自動ネゴシエーションが無効な場合、このビットをセットすると Auto-MDIXクロスオーバ時間が 32 サンプル時間 (32 * 62 ms = 1984 ms) だけ延長されます。これにより、自動ネゴシエーションが有効なパートナー PHY との間でリンクを確立できるようにします。
自動ネゴシエーションが有効な場合、このビットは無視されます。
Auto-MDIX を有効にして自動ネゴシエーションを無効にする場合、このビットをセットする事を推奨します。
R/WNASRNote 7
1b
bit 説明 タイプ 既定値
DS00001909A_JP - p.160 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.13 PHY x モード制御 / ステータス レジスタ (PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY の各種設定の制御と監視に使います。
Note 8: 「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
17 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:14 予約 RO -
13 Energy Detect パワーダウン (EDPWRDOWN)このビットは、Energy Detect パワーダウン モードを制御します。
0: Energy Detect パワーダウンを無効にする1: Energy Detect パワーダウンを有効にする
Note: EDPD モード時の NLP 属性は、PHY x EDPD NLP/ クロスオーバ時間 /EEE コンフィグレーション レジスタ (PHY_EDPD_CFG_x)で設定できます。
R/W 0b
12:7 予約 RO -
6 ALTINT代替割り込みモード :0 = 主割り込みシステムを有効にする ( 既定値 )1 = 代替割り込みシステムを有効にする詳細はセクション 11.2.7、「PHY 割り込み」(p. 128) を参照してください。
R/WNASRNote 8
0b
5:2 予約 RO -
1 エネルギ ON (ENERGYON)エネルギが検出されたかどうかを示します。256 ms( 自動ネゴシエーションが有効な場合 1500 ms) の間エネルギが検出されないと、このビットは「0」に遷移します。ハードウェア リセットによって「1」にリセットされます。自動ネゴシエーションを有効にした場合、またはコンフィグレーション ストラップで有効になる場合ソフトウェア リセットでも「1」にリセットされます。詳細はセクション 11.2.8.2、「Energy Detect パワーダウン モード」(p. 131)を参照してください。
RO 1b
0 予約 RO -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.161
LAN9252
11.2.16.14 PHY x 特殊モードレジスタ (PHY_SPECIAL_MODES_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY の特殊モードの制御に使います。
Note 9: 「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
Note 10: このビットの既定値は、ファイバ イネーブル ストラップ (PHY A の場合 fx_mode_strap_1、PHY B の場合fx_mode_strap_2) で決まります。
Note 11: このフィールドの既定値は、100BASE-TX モードでは 100b (EtherCAT は自動ネゴシエーション、100 Mbps、全二重のみを使うため)で、100BASE-FXモードでは011b (EtherCATは100 Mbps、全二重のみを使うため)です。
Note 12: このフィールドの既定値はセクション 11.1.1、「PHY のアドレス指定」(p. 120) を参照してください。
インデックス(10 進数 ):
18 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:11 予約 RO -
10 100BASE-FX モード (FX_MODE)このビットは 100BASE-FX モードを有効にします。
Note: このビットで FX_MODE を目的の値に変更する事はできません。このビットには必ず現在の値を書き込む必要があります。目的のモードに設定するには、コンフィグレーション ストラップを使う必要があります。
R/WNASRNote 9
Note 10
9:8 予約 RO -
7:5 PHY モード (MODE[2:0])このフィールドは、PHY の動作モードを制御します。各モードの定義は表 11-12 を参照してください。
Note: このフィールドには読み出した値をそのまま書き込みます。
R/WNASRNote 9
Note 11
4:0 PHY アドレス (PHYADD)このフィールドは PHY が応答する MII アドレスを決定します。また、暗号化( スクランブラ ) 鍵の初期化にも使います。各 PHY は一意のアドレスを持つ必要があります。詳細はセクション 11.1.1、「PHY のアドレス指定」(p. 120)を参照してください。
Note: このアドレスともう一方の PHY (PHY A または PHY B) のアドレスの重複チェックは実行されません。
R/WNASRNote 9
Note 12
表 11-12: MODE[2:0] の定義
MODE[2:0] モードの定義
000 10BASE-T 半二重、自動ネゴシエーション無効
001 10BASE-T 全二重、自動ネゴシエーション無効
010 100BASE-TX または 100BASE-FX 半二重、自動ネゴシエーション無効、CRS は送信および受信中アクティブ
011 100BASE-TX または 100BASE-FX 全二重、自動ネゴシエーション無効、CRS は受信中アクティブ
DS00001909A_JP - p.162 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
100 100BASE-TX 全二重 ( 機能 ) をアドバタイズ、自動ネゴシエーション有効、CRS は受信中アクティブ
101 予約
110 パワーダウン モード
111 全ての機能が有効、自動ネゴシエーション有効
表 11-12: MODE[2:0] の定義 ( 続き )
MODE[2:0] モードの定義
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.163
LAN9252
11.2.16.15 PHY x TDR パターン / 遅延制御レジスタ (PHY_TDR_PAT_DELAY_x)Note 13:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
24 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 TDR 遅延入力
0 = ラインブレーク時間は 2 ms1 = このデバイスはラインブレーク時間を増やすためにTDRラインブレークカウンタを使う
R/WNASR
Note 13
1b
14:12 TDR ラインブレーク カウンタTDR 遅延入力が 1 の場合、このフィールドでラインブレーク時間の増分を256 ms 刻みで指定します ( 大 2 s)。
R/WNASR
Note 13
001b
11:6 TDR パターン Highこのフィールドは、TDR モードの High サイクルで送信するデータパターンを指定します。
R/WNASR
Note 13
101110b
5:0 TDR パターン Lowこのフィールドは、TDR モードの Low サイクルで送信するデータパターンを指定します。
R/WNASR
Note 13
011101b
DS00001909A_JP - p.164 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.16 PHY x TDR 制御 / ステータス レジスタ (PHY_TDR_CONTROL_STAT_x)Note 14:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
25 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 TDR イネーブル
0 = TDR モードを無効にする1 = TDR モードを有効にする
Note: このビットは TDR完了 (TDR チャンネル ステータスがHighに遷移 )時に自動的にクリアします。
R/WNASR
SCNote 14
0b
14 TDR A/D フィルタ イネーブル
0 = TDR A/D フィルタを無効にする1 = TDR A/Dフィルタを有効にする (TDRパルス中のノイズスパイクを軽減 )
R/WNASR
Note 14
0b
13:11 予約 RO -
10:9 TDR チャンネル ケーブルタイプTDR テストによるケーブルタイプの判定結果を示します。00 = 既定値01 = 短絡ケーブル条件10 = 開放ケーブル条件11 = 整合ケーブル条件
R/WNASR
Note 14
00b
8 TDR チャンネル ステータスこのビットが High の場合、TDR 動作が完了した事を示します。このビットは、リセットが発生するか TDR 動作を再開する (TDR イネーブル = 1) まで Highのままです。
R/WNASR
Note 14
0b
7:0 TDR チャンネル長この 8 ビット値は、短絡または開放ケーブル条件中の TDR チャンネル長を示します。このフィールドの使い方の詳細はセクション 11.2.12.1、「TDR( 時間領域反射計測 ) ケーブル診断」(p. 136) を参照してください。
Note: このフィールドは、整合ケーブル条件中は無効です。開放 / 短絡条件以外の整合条件でケーブル長を判定するには、PHY x ケーブル長レジスタ (PHY_CABLE_LEN_x) を使う必要があります。詳細はセクション 11.2.12、「ケーブル診断」(p. 136) を参照してください。
R/WNASR
Note 14
00h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.165
LAN9252
11.2.16.17 PHY x シンボルエラー カウンタレジスタインデックス(10 進数 ):
26 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 シンボルエラー カウンタ (SYM_ERR_CNT)この 100BASE-TX レシーバベースのエラーカウンタは、IDLE シンボルを含む無効なコードシンボルを受信するとインクリメントします。このカウンタは、受信したパケットに複数のシンボルエラーが含まれる場合も1パケットにつき1 回しかインクリメントしません。このフィールドは 65,536 までカウントし、この 大値を超えてインクリメントすると 0 にロールオーバします。
Note: このレジスタはリセット時にクリアされ、レジスタを読み出してもクリアされません。10BASE-T モードではインクリメントしません。
RO 0000h
DS00001909A_JP - p.166 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.18 PHY x 特殊制御 / ステータス表示レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STAT_IND_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY の各種設定の制御に使います。
Note 15:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
Note 16: このビットの既定値は 100BASE-FX の場合 1 で、それ以外の場合 0 です。
インデックス(10 進数 ):
27 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 Auto-MDIX 制御 (AMDIXCTRL)このビットは、ポート x の Auto-MDIX の制御方法を決定します。
0: ポート x の Auto-MDIX を有効にする1: ポート x の Auto-MDIX をビット 14 と 13 で決定する
R/WNASR
Note 15
0b
14 Auto-MDIX イネーブル (AMDIXEN)このレジスタの AMDIXCTRL ビットをセットした場合、このビットとAMDIXSTATE ビットを組み合わせて表 11-13 に示すようにポートの Auto-MDIX 機能を制御します。
Auto-MDIX は 100BASE-FX モードには適さないため、無効にする必要があります。
R/WNASR
Note 15
0b
13 Auto-MDIX ステート (AMDIXSTATE)このレジスタの AMDIXCTRL ビットをセットした場合、このビットとAMDIXENビットを組み合わせて表 11-13に示すようにポートのAuto-MDIX機能を制御します。
R/WNASR
Note 15
0b
12 予約 RO -
11 SQE テスト ディセーブル (SQEOFF)このビットは、SQE テスト ( ハートビート ) の無効化を制御します。SQEテストは既定値で有効です。
0: SQE テストを有効にする1: SQE テストを無効にする
R/WNASR
Note 15
0b
10:6 予約 RO -
5 FEFI (Far End Fault Indication) イネーブル (FEFI_EN)このビットは FEFI の生成と検出を有効にします。詳細はセクション11.2.14.1、「100BASE-FX の FEFI (Far End Fault Indication)」(p. 141) を参照してください。
R/W Note 16
4 10Base-T 極性ステート (XPOL)このビットは、10Base-T の極性ステートを示します。
0: 通常極性1: 反転極性
RO 0b
3:0 予約 RO -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.167
LAN9252
表 11-13: Auto-MDIX イネーブルビットと Auto-MDIX ステートビットの機能
Auto-MDIX イネーブル Auto-MDIX ステート モード
0 0 手動モード、クロスオーバなし
0 1 手動モード、クロスオーバあり
1 0 Auto-MDIX モード
1 1 予約 ( このステートは使わない事 )
DS00001909A_JP - p.168 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.19 PHY x ケーブル長レジスタ (PHY_CABLE_LEN_x)インデックス(10 進数 ):
28 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:12 ケーブル長 (CBLN)この 4 ビット値はケーブル長を示します。このフィールドの使い方の詳細はセクション 11.2.12.2、「整合ケーブル診断」(p. 139) を参照してください。
Note: このフィールドは、開放 / 短絡が存在しないケーブルで 100BASE-TX のリンクが確立されたデバイス間のケーブル長を示します。ケーブルの開放 / 短絡ステータスを判定するには、PHY x TDRパターン / 遅延制御レジスタ (PHY_TDR_PAT_DELAY_x) と PHY x TDR 制御 / ステータス レジスタ(PHY_TDR_CONTROL_STAT_x) を使う必要があります。CBLNは 10BASE-T リンクではサポートされません。詳細はセクション11.2.12、「ケーブル診断」(p. 136) を参照してください。
RO 0000b
11:0 予約 - 100000000000b として書き込み。読み出しは無視される R/W -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.169
LAN9252
11.2.16.20 PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x)この読み出し専用レジスタは、各種 PHY 割り込みの要因を調べるために使います。このレジスタの割り込み要因ビットは全て読み出し専用で、有効にした割り込みを検出すると対応するビットが High にラッチされます。このレジスタを読み出すと割り込みがクリアされます。これらの割り込みを有効にするかマスクするかは、PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x) で設定できます。
インデックス(10 進数 ):
29 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:9 予約 RO -
9 INT9この割り込み要因ビットは、リンクアップ ( リンクステータスのアサート ) を示します。
0: 割り込み要因でない1: リンクアップ ( リンクステータスのアサート )
RO/LH 0b
8 INT8
0: 割り込み要因でない1: Wake on LAN (WoL) イベントが検出された
RO/LH 0b
7 INT7この割り込み要因ビットは、PHY x モード制御 / ステータス レジスタ(PHY_MODE_CONTROL_STATUS_x) のエネルギ ON (ENERGYON) ビットがセットされた事を示します。
0: 割り込み要因でない1: ENERGYON が生成された
RO/LH 0b
6 INT6この割り込み要因ビットは、自動ネゴシエーションが完了した事を示します。
0: 割り込み要因でない1: 自動ネゴシエーションが完了した
RO/LH 0b
5 INT5この割り込み要因ビットは、リモート故障が検出された事を示します。
0: 割り込み要因でない1: リモート故障が検出された
RO/LH 0b
4 INT4この割り込み要因ビットは、リンクダウン ( リンクステータスのネゲート ) を示します。
0: 割り込み要因でない1: リンクダウン ( リンクステータスのネゲート )
RO/LH 0b
3 INT3この割り込み要因ビットは、自動ネゴシエーション LP 肯定応答を示します。
0: 割り込み要因でない1: 自動ネゴシエーションの LP 肯定応答
RO/LH 0b
DS00001909A_JP - p.170 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
2 INT2この割り込み要因ビットは、並列検出の障害を示します。
0: 割り込み要因でない1: 並列検出の障害
RO/LH 0b
1 INT1この割り込み要因ビットは、自動ネゴシエーション ページを受信した事を示します。
0: 割り込み要因でない1: 自動ネゴシエーション ページを受信した
RO/LH 0b
0 予約 RO -
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.171
LAN9252
11.2.16.21 PHY x 割り込みマスクレジスタ (PHY_INTERRUPT_MASK_x)この読み / 書き可能レジスタは、各種 PHY 割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。PHY x 割り込み要因フラグレジスタ (PHY_INTERRUPT_SOURCE_x) と組み合わせて使います。
インデックス(10 進数 ):
30 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:10 予約 RO -
9 INT9_MASKこの割り込みマスクビットは、リンクアップ ( リンクステータスのアサート )割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
8 INT8_MASKこの割り込みマスクビットは、WoL 割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
7 INT7_MASKこの割り込みマスクビットは、ENERGYON 割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
6 INT6_MASKこの割り込みマスクビットは、自動ネゴシエーション割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
5 INT5_MASKこの割り込みマスクビットは、リモート故障割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
4 INT4_MASKこの割り込みマスクビットは、リンクダウン ( リンクステータスのネゲート )割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
3 INT3_MASKこの割り込みマスクビットは、自動ネゴシエーション LP 肯定応答割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
DS00001909A_JP - p.172 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
2 INT2_MASKこの割り込みマスクビットは、並列検出の障害割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
1 INT1_MASKこの割り込みマスクビットは、自動ネゴシエーション ページ受信割り込みを有効にするかマスクするかを設定します。
0: 割り込み要因をマスクする1: 割り込み要因を有効にする
R/W 0b
0 予約 RO -
bit 説明 タイプ 既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.173
LAN9252
11.2.16.22 PHY x 特殊制御 / ステータス レジスタ (PHY_SPECIAL_CONTROL_STATUS_x)この読み / 書き可能レジスタは、PHY の各種設定の制御と監視に使います。
インデックス(10 進数 ):
31 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:13 予約 RO -
12 Autodoneこのビットは、PHY の自動ネゴシエーションのステータスを示します。
0: 自動ネゴシエーションが完了していないか、無効であるか、アクティブでないかのいずれか1: 自動ネゴシエーションが完了している
RO 0b
11:5 予約 - 0000010b として書き込み。読み出しは無視される R/W 0000010b
4:2 速度ステータスこのフィールドは、現在の PHY の速度設定を示します。
RO XXXb
1:0 予約 RO 0b
ステート 説明
000 予約
001 10BASE-T 半二重
010 100BASE-TX 半二重
011 予約
100 予約
101 10BASE-T 全二重
110 100BASE-TX 全二重
111 予約
DS00001909A_JP - p.174 2016 Microchip Technology Inc.
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MMD (MDIO Manageable Device) レジスタ本デバイスの MMD レジスタは IEEE 802.3-2008 のセクション 45.2「MDIO Interface Registers」に準拠しています。MMD レジスタはメモリに割り当てられません。これらのレジスタには、PHY x MMD アクセス制御レジスタ(PHY_MMD_ACCESS) と PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA) を使って間接的にアクセスします。サポートされる MMD デバイスアドレスは 3 (PCS)、7( 自動ネゴシエーション )、30( ベンダー固有 ) です。表 11-14、「MMD レジスタ」に、各 MMD デバイスでサポートされるレジスタを示します。
表 11-14: MMD レジスタ
MMD デバイスアドレス(10 進数 )
インデックス(10 進数 ) レジスタ名
3(PCS)
5 PHY x PCS MMD デバイス有無 1 レジスタ(PHY_PCS_MMD_PRESENT1_x)
6 PHY x PCS MMD デバイス有無 2 レジスタ(PHY_PCS_MMD_PRESENT2_x)
32784 PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x)
32785 PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A (PHY_WUF_CFGA_x)
32786 PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ B (PHY_WUF_CFGB_x)
32801
PHY x 復帰フィルタ バイトマスク レジスタ (PHY_WUF_MASK_x)
32802
32803
32804
32805
32806
32807
32808
32865 PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)
32866 PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)
32867 PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x)
7( 自動ネゴシエーション )
5 PHY x 自動ネゴシエーション MMD デバイス有無 1 レジスタ(PHY_AN_MMD_PRESENT1_x)
6 PHY x 自動ネゴシエーション MMD デバイス有無 2 レジスタ(PHY_AN_MMD_PRESENT2_x)
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.175
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MMD レジスタに対して読み出しまたは書き込みを実行するには、以下の手順に従う必要があります。
1. PHY x MMD アクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS) の MMD 機能フィールドに 00b( アドレス )、MMDデバイスアドレス (DEVAD) フィールドに目的の MMD デバイス (PCS の場合 3、自動ネゴシエーションの場合 7)を書き込む。
2. 選択した MMD デバイス (PCS または自動ネゴシエーション ) の読み出し / 書き込みを実行する MMD レジスタの16ビットアドレスをPHY x MMDアクセスアドレス/データレジスタ(PHY_MMD_ADDR_DATA)に書き込む。
3. PHY x MMDアクセス制御レジスタ (PHY_MMD_ACCESS)のMMD 機能フィールドに01b(データ )を書き込み、MMD デバイスアドレス (DEVAD) フィールドは先に選択した MMD デバイス (PCS の場合 3、自動ネゴシエーションの場合 7) を選択する。
4. 読み出しの場合、PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA) を読み出すと選択した MMD レジスタの内容が読み出される。書き込みの場合、PHY x MMD アクセスアドレス / データレジスタ (PHY_MMD_ADDR_DATA) にレジスタ値を書き込むと先に選択した MMD レジスタに書き込まれる。
特に明記しない場合、レジスタに書き込む際は予約済みフィールドに 0 を書き込む必要があります。
30( ベンダー固有 )
2 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス ID 1 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_DEVID1_x)
3 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス ID 2 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_DEVID2_x)
5 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス有無 1 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_PRESENT1_x)
6 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス有無 2 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_PRESENT2_x)
8 PHY x ベンダー固有 MMD 1 ステータス レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_STAT_x)
14 PHY x ベンダー固有 MMD 1 パッケージ ID 1 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_PKG_ID1_x)
15 PHY x ベンダー固有 MMD 1 パッケージ ID 2 レジスタ(PHY_VEND_SPEC_MMD1_PKG_ID2_x)
表 11-14: MMD レジスタ ( 続き )
MMD デバイスアドレス(10 進数 )
インデックス(10 進数 ) レジスタ名
DS00001909A_JP - p.176 2016 Microchip Technology Inc.
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11.2.16.23 PHY x PCS MMD デバイス有無 1 レジスタ (PHY_PCS_MMD_PRESENT1_x)インデックス(10 進数 ):
3.5 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:8 予約 RO -
7 自動ネゴシエーションの有無
0 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれない1 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれる
RO 1b
6 TC の有無
0 = TC がパッケージに含まれない1 = TC がパッケージに含まれる
RO 0b
5 DTE XS の有無
0 = DTE XS がパッケージに含まれない1 = DTE XS がパッケージに含まれる
RO 0b
4 PHY XS の有無
0 = PHY XS がパッケージに含まれない1 = PHY XS がパッケージに含まれる
RO 0b
3 PCS の有無
0 = PCS がパッケージに含まれない1 = PCS がパッケージに含まれる
RO 1b
2 WIS の有無
0 = WIS がパッケージに含まれない1 = WIS がパッケージに含まれる
RO 0b
1 PMD/PMA の有無
0 = PMD/PMA がパッケージに含まれない1 = PMD/PMA がパッケージに含まれる
RO 0b
0 22 節レジスタの有無
0 = 22 節レジスタがパッケージに含まれない1 = 22 節レジスタがパッケージに含まれる
RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.177
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11.2.16.24 PHY x PCS MMD デバイス有無 2 レジスタ (PHY_PCS_MMD_PRESENT2_x)インデックス(10 進数 ):
3.6 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 ベンダー固有デバイス 2 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれる
RO 0b
14 ベンダー固有デバイス 1 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれる
RO 1b
13 22 節拡張の有無
0 = 22 節拡張がパッケージに含まれない1 = 22 節拡張がパッケージに含まれる
RO 0b
12:0 予約 RO -
DS00001909A_JP - p.178 2016 Microchip Technology Inc.
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11.2.16.25 PHY x 復帰制御 / ステータス レジスタ (PHY_WUCSR_x)Note 17:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32784 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:9 予約 RO -
8 WoL 設定済みこのビットは、全ての WoL レジスタを設定した後にソフトウェアでセットできます。このスティッキー ビット ( およびその他全ての WoL 関連レジスタビット)はパワーサイクルまたはピンリセットによってのみリセットされます。このためWoL イベントの後にソフトウェアでWoLレジスタをプログラミングする必要がありません。
Note: 詳細はセクション 11.2.9、「Wake-on-LAN (WoL)」(p. 132) を参照してください。
R/W/NASR
Note 17
0b
7 完全一致 DA フレーム受信 (PFDA_FR)デスティネーション アドレスが物理アドレスと一致する有効なフレームを受信すると、MAC がこのビットをセットします。
R/WC/NASR
Note 17
0b
6 リモート復帰フレーム受信 (WUFR)有効なリモート復帰フレームを受信すると、MAC がこのビットをセットします。
R/WC/NASR
Note 17
0b
5 Magic Packet 受信 (MPR)有効な Magic Packet を受信すると、MAC がこのビットをセットします。
R/WC/NASR
Note 17
0b
4 ブロードキャスト フレーム受信 (BCAST_FR)有効なブロードキャスト フレームを受信すると、MAC がこのビットをセットします。
R/WC/NASR
Note 17
0b
3 完全一致 DA 復帰イネーブル (PFDA_EN)このビットをセットするとリモート復帰モードが有効になり、MAC はデスティネーション アドレスがデバイスの物理アドレスと一致するフレームを受信すると復帰できます。物理アドレスは PHY x MAC 受信アドレス Aレジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)、PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ(PHY_RX_ADDRB_x)、PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ(PHY_RX_ADDRC_x) に格納します。
R/W/NASR
Note 17
0b
2 復帰フレーム イネーブル (WUEN)このビットをセットするとリモート復帰モードが有効になり、MAC は復帰フィルタで設定した復帰フレームを検出できます。
R/W/NASR
Note 17
0b
1 Magic Packet イネーブル (MPEN)このビットをセットすると、Magic Packet 復帰モードが有効になります。
R/W/NASR
Note 17
0b
0 ブロードキャスト復帰イネーブル (BCST_EN)このビットをセットするとリモート復帰モードが有効になり、MAC はブロードキャスト フレームで復帰できます。
R/W/NASR
Note 17
0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.179
LAN9252
11.2.16.26 PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ A (PHY_WUF_CFGA_x)Note18:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32785 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 フィルタ イネーブル
0 = フィルタを無効にする1 = フィルタを有効にする
R/W/NASR
Note 18
0b
14 フィルタトリガ
0 = フィルタがトリガされていない1 = フィルタがトリガされた
R/WC/NASR
Note 18
0b
13:11 予約 RO -
10 アドレス一致イネーブルこのビットをセットした場合、デスティネーション アドレスは設定したアドレスと一致する必要があります。クリアした場合、全てのユニキャストパケットを受信します。詳細はセクション 11.2.9.4、「復帰フレーム検出」(p. 133) を参照してください。
R/W/NASR
Note 18
0b
9 全マルチキャスト フィルタ イネーブルこのビットをセットした場合、ブロードキャスト以外の全てのマルチキャストパケットでアドレス一致が発生します。詳細はセクション 11.2.9.4、「復帰フレーム検出」(p. 133) を参照してください。
Note: このビットは、このレジスタのビット 10 よりも優先されます。
R/W/NASR
Note 18
0b
8 ブロードキャスト フィルタ イネーブルこのビットをセットした場合、全てのブロードキャスト フレームでアドレス一致が発生します。詳細はセクション 11.2.9.4、「復帰フレーム検出」(p. 133)を参照してください。
Note: このビットは、このレジスタのビット 10 よりも優先されます。
R/W/NASR
Note 18
0b
7:0 フィルタパターン オフセット復帰フレーム検出の際、フレーム内で CRC チェックを開始する 初のバイトのオフセットを指定します。オフセット 0 は受信フレームのデスティネーション アドレスの 初のバイトです。
R/W/NASR
Note 18
00h
DS00001909A_JP - p.180 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.27 PHY x 復帰フィルタ構成レジスタ B (PHY_WUF_CFGB_x)Note19:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32786 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 フィルタ CRC-16このフィールドは、フィルタに設定したパターン オフセットとバイトマスクによって得られると予想される 16 ビット CRC 値を指定します。この値と受信フレームから求めた CRC 値を比較し、一致すると復帰フレームの受信を意味します。
R/W/NASR
Note 19
0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.181
LAN9252
11.2.16.28 PHY x 復帰フィルタ バイトマスク レジスタ (PHY_WUF_MASK_x)インデックス(10 進数 ):
3.32801 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [127:112] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32802 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [111:96] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32803 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [95:80] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32804 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [79:64] R/W/NASR
Note 20
0000h
DS00001909A_JP - p.182 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note20:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32805 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [63:48] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32806 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [47:32] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32807 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [31:16] R/W/NASR
Note 20
0000h
インデックス(10 進数 ):
3.32808 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 復帰フィルタ バイトマスク [15:0] R/W/NASR
Note 20
0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.183
LAN9252
11.2.16.29 PHY x MAC 受信アドレス A レジスタ (PHY_RX_ADDRA_x)Note21:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32865 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 物理アドレス [47:32] R/W/NASR
Note 21
FFFFh
DS00001909A_JP - p.184 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.30 PHY x MAC 受信アドレス B レジスタ (PHY_RX_ADDRB_x)Note22:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32866 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 物理アドレス [31:16] R/W/NASR
Note 22
FFFFh
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.185
LAN9252
11.2.16.31 PHY x MAC 受信アドレス C レジスタ (PHY_RX_ADDRC_x)Note23:「NASR」と記載されたレジスタビットは、リセット制御レジスタ (RESET_CTL) によって PHY リセットが生成されるとリセットされます。NASR の記載は、PHY x 基本制御レジスタ (PHY_BASIC_CONTROL_x)のソフトリセット (PHY_SRST) ビットがセットされている場合のみ該当します。
インデックス(10 進数 ):
3.32867 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 物理アドレス [15:0] R/W/NASR
Note 23
FFFFh
DS00001909A_JP - p.186 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.32 PHY x 自動ネゴシエーション MMD デバイス有無 1 レジスタ (PHY_AN_MMD_PRESENT1_x)インデックス(10 進数 ):
7.5 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:8 予約 RO -
7 自動ネゴシエーションの有無
0 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれない1 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれる
RO 1b
6 TC の有無
0 = TC がパッケージに含まれない1 = TC がパッケージに含まれる
RO 0b
5 DTE XS の有無
0 = DTE XS がパッケージに含まれない1 = DTE XS がパッケージに含まれる
RO 0b
4 PHY XS の有無
0 = PHY XS がパッケージに含まれない1 = PHY XS がパッケージに含まれる
RO 0b
3 PCS の有無
0 = PCS がパッケージに含まれない1 = PCS がパッケージに含まれる
RO 1b
2 WIS の有無
0 = WIS がパッケージに含まれない1 = WIS がパッケージに含まれる
RO 0b
1 PMD/PMA の有無
0 = PMD/PMA がパッケージに含まれない1 = PMD/PMA がパッケージに含まれる
RO 0b
0 22 節レジスタの有無
0 = 22 節レジスタがパッケージに含まれない1 = 22 節レジスタがパッケージに含まれる
RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.187
LAN9252
11.2.16.33 PHY x 自動ネゴシエーション MMD デバイス有無 2 レジスタ (PHY_AN_MMD_PRESENT2_x)インデックス(10 進数 ):
7.6 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 ベンダー固有デバイス 2 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれる
RO 0b
14 ベンダー固有デバイス 1 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれる
RO 1b
13 22 節拡張の有無
0 = 22 節拡張がパッケージに含まれない1 = 22 節拡張がパッケージに含まれる
RO 0b
12:0 予約 RO -
DS00001909A_JP - p.188 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.34 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス ID 1 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_DEVID1_x)インデックス(10 進数 ):
30.2 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 予約 RO 0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.189
LAN9252
11.2.16.35 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス ID 2 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_DEVID2_x)インデックス(10 進数 ):
30.3 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 予約 RO 0000h
DS00001909A_JP - p.190 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.36 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス有無 1 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_PRESENT1_x)インデックス(10 進数 ):
30.5 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:8 予約 RO -
7 自動ネゴシエーションの有無
0 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれない1 = 自動ネゴシエーションがパッケージに含まれる
RO 1b
6 TC の有無
0 = TC がパッケージに含まれない1 = TC がパッケージに含まれる
RO 0b
5 DTE XS の有無
0 = DTE XS がパッケージに含まれない1 = DTE XS がパッケージに含まれる
RO 0b
4 PHY XS の有無
0 = PHY XS がパッケージに含まれない1 = PHY XS がパッケージに含まれる
RO 0b
3 PCS の有無
0 = PCS がパッケージに含まれない1 = PCS がパッケージに含まれる
RO 1b
2 WIS の有無
0 = WIS がパッケージに含まれない1 = WIS がパッケージに含まれる
RO 0b
1 PMD/PMA の有無
0 = PMD/PMA がパッケージに含まれない1 = PMD/PMA がパッケージに含まれる
RO 0b
0 22 節レジスタの有無
0 = 22 節レジスタがパッケージに含まれない1 = 22 節レジスタがパッケージに含まれる
RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.191
LAN9252
11.2.16.37 PHY x ベンダー固有 MMD 1 デバイス有無 2 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_PRESENT2_x)インデックス(10 進数 ):
30.6 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15 ベンダー固有デバイス 2 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 2 がパッケージに含まれる
RO 0b
14 ベンダー固有デバイス 1 の有無
0 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれない1 = ベンダー固有デバイス 1 がパッケージに含まれる
RO 1b
13 22 節拡張の有無
0 = 22 節拡張がパッケージに含まれない1 = 22 節拡張がパッケージに含まれる
RO 0b
12:0 予約 RO -
DS00001909A_JP - p.192 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.38 PHY x ベンダー固有 MMD 1 ステータス レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_STAT_x)インデックス(10 進数 ):
30.8 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:14 デバイスの有無
00 = このアドレスには応答するデバイスが存在しない01 = このアドレスには応答するデバイスが存在しない10 = このアドレスに応答するデバイスが存在する11 = このアドレスには応答するデバイスが存在しない
RO 10b
13:0 予約 RO -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.193
LAN9252
11.2.16.39 PHY x ベンダー固有 MMD 1 パッケージ ID 1 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_PKG_ID1_x)インデックス(10 進数 ):
30.14 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 予約 RO 0000h
DS00001909A_JP - p.194 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
11.2.16.40 PHY x ベンダー固有 MMD 1 パッケージ ID 2 レジスタ (PHY_VEND_SPEC_MMD1_PKG_ID2_x).
インデックス(10 進数 ):
30.15 サイズ : 16 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
15:0 予約 RO 0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.195
LAN9252
12.0 ETHERCAT12.1 EtherCAT の機能概要
EtherCAT モジュールは、4 KB のデュアルポート メモリ (DPRAM)、4 つの SyncManager、3 つの FMMU (FieldbusMemory Management Unit)、64 ビット分散クロックを備えた 3 ポート EtherCAT スレーブ コントローラを実装しています。
各ポートは、Ethernet フレームを受信するとフレームチェックを実行してから次のポートへフレームを転送します。フレーム受信時に、受信フレームのタイムスタンプを生成します。各ポートにはループバック機能があり、ポートにリンクが存在しない場合、ポートが利用できない場合、ポートのループが閉じている場合には Ethernet フレームを次の論理ポートに転送します。ポート 0 のループバック機能は、フレームを EtherCAT 処理ユニット (EPU) に転送します。ループ設定は EtherCAT マスタで制御できます。
パケットは、ポート 0 → EPU →ポート 1 →ポート 2 の順に転送されます。
EPU は EtherCAT データストリームを受信して解析と処理を実行します。EPU の主な目的は、EtherCAT マスタとローカル アプリケーションの両方からアドレス指定可能な ESC の内部レジスタとメモリ空間へのアクセスを有効化して調整する事です。マスタとスレーブ アプリケーション間のデータ交換はデュアルポート メモリ ( プロセスメモリ )に似ており、整合性チェック (SyncManager)、データ割り当て (FMMU) 等の特殊機能で拡張しています。
各 FMMU は、論理 EtherCAT システムアドレスをデバイスの物理アドレスにビット単位で割り当てます。
SyncManager は EtherCAT マスタとスレーブ間のデータ交換およびメールボックス通信の整合性を維持します。各 SyncManager の動作の方向とモードは EtherCAT マスタで設定します。動作モードにはバッファモードとメールボックス モードの 2 つがあります。バッファモードでは、ローカル マイクロコントローラと EtherCAT マスタの両方がデバイスに同時に書き込みを実行できます。LAN9252 のバッファには常に 新のデータが格納されます。デュアルポート メモリ ( プロセスメモリ ) を読み出す前に新しいデータが到着すると、現在格納中のデータは失われます。メールボックス モードでは、ローカル マイクロコントローラと EtherCAT マスタによるバッファへのアクセスはハンドシェイク方式で実行されるため、データが失われる事はありません。
分散クロック (DC) は、出力信号の生成と入力サンプリングの正確な同期、およびイベントのタイムスタンプ生成を可能にします。 この章は以下のセクションで構成されます。
• セクション 12.2、「分散クロック」(p. 197)• セクション 12.3、「PDI の選択と設定」(p. 198)• セクション 12.4、「デジタル I/O PDI」(p. 198)• セクション 12.5、「ホスト インターフェイス PDI」(p. 200)• セクション 12.6、「GPIO」(p. 201)• セクション 12.7、「ユーザ RAM」(p. 201)• セクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201)• セクション 12.9、「ポート インターフェイス」(p. 202)• セクション 12.10、「LED」(p. 208)• セクション 12.11、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM へのアクセス」(p. 208)• セクション 12.12、「EtherCAT のリセット」(p. 213)• セクション12.13、「EtherCAT CSRおよびプロセスデータRAMアクセスレジスタ(直接アドレス指定可能)」(p. 214)• セクション 12.14、「EtherCAT コア CSR レジスタ ( 間接アドレス指定可能 )」(p. 223)本デバイス内での EtherCAT モジュールの相互接続の概要は、図 2-2: 内部ブロック図 (p. 9) を参照してください。
DS00001909A_JP - p.196 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.2 分散クロック本デバイスは 64 ビット分散クロックをサポートします。以下のサブセクションで詳細を説明します。
12.2.1 SYNC/LATCH ピン多重化
EtherCAT コアには 2 つの入力ピン (LATCH0 と LATCH1) があり、これらを使って外部イベントのタイムスタンプを生成します。立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方のタイムスタンプが記録されます。これらのピンは、時間イベントの発生を示す出力ピン ( それぞれ SYNC0 と SYNC1) と共用です。SYNC0/LATCH0 ピンと SYNC1/LATCH1ピンの機能は、それぞれ SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタの SYNC0/LATCH0 設定ビットと SYNC1/LATCH1 設定ビットで設定します。
ピン機能を SYNC0/SYNC1に設定した場合の出力タイプ (プッシュプルまたはオープンドレイン /ソース )と出力極性は、SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタの SYNC0 出力ドライバ / 極性ビットと SYNC1 出力ドライバ / 極性ビットで設定します。
12.2.2 SYNC の IRQ 割り当て
SYNC0とSYNC1のステートは、それぞれALイベント要求レジスタのDC SYNC0のステートビットとDC SYNC1のステートビットに割り当てできます。SYNC0 と SYNC1 のステート割り当ては、それぞれ SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタの SYNC0 割り当てビットと SYNC1 割り当てビットで有効にします。
12.2.3 SYNC のパルス長
SYNC0とSYNC1のパルス長は、SyncSignalパルス長レジスタで制御します。SyncSignalパルス長レジスタはEEPROMの内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
12.2.4 SYNC/LATCH の I/O タイミング要件
このセクションでは、SYNC0/LATCH0 と SYNC1/LATCH1 の入出力タイミング仕様を示します。
Note: SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
図 12-1: EtherCAT SYNC/LATCH のタイミング チャート
表 12-1: EtherCAT SYNC/LATCH のタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tdc_latch LATCH0 または LATCH1 のイベント間隔 15 - - nstdc_sync_jitter SYNC0 または SYNC1 の出力ジッタ - - 15 ns
LATCH0/1
SYNC0/1
tdc_latch tdc_latch
tdc_sync_jitter tdc_sync_jitter
output event time
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.197
LAN9252
12.3 PDI の選択と設定デバイスが使うプロセスデータ インターフェイス (PDI) は、PDI 制御レジスタで示されます。以下の PDI が利用可能です。
• 04h: デジタル I/O PDI• 80h-8Dh: ホスト インターフェイス PDI (SPI、HBI 多重化 / インデックス、1/2 相、8/16 ビット )
Note: PDI 制御レジスタは EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
ホスト インターフェイス PDI は、HBI および SPI モードをサポートする場合に使います。詳細はセクション 14.0、「チップモードの設定」(p. 296) を参照してください。
有効にした PDI の設定は、PDI コンフィグレーション レジスタと拡張 PDI コンフィグレーション レジスタで制御します。これらレジスタの定義は、選択した PDI モードで決まります。しかし存在するレジスタセットは 1 つのみです。
12.4 デジタル I/O PDIデジタル I/O PDI には設定可能な 16 本のデジタル I/O (DIGIO[15:0]) があり、ホスト コントローラを使わないシンプルなシステムではこのモードを使います。出力値を制御するにはデジタル I/O 出力データレジスタを使い、入力値を読み出すにはデジタル I/O 入力データレジスタを使います。デジタル I/O は、2 ビットペアごとに入力または出力として設定できます。方向は拡張 PDI コンフィグレーション レジスタで選択します。このレジスタは EEPROM 経由で設定します。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。デジタル I/O は双方向モードにも設定できます。この場合、出力は外部に駆動およびラッチされた後に解放されるため、入力データをサンプルできます。双方向モードは PDI コンフィグレーション レジスタの単方向 / 双方向モードビットで選択します。PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。
12.4.1 出力ウォッチドッグの挙動
ウォッチドッグによるデジタル出力の制御は、SyncManager のウォッチドッグがタイムアウトするとただちに I/O 信号が影響を受けるようにする ( ウォッチドッグ タイムアウト後ただちに出力をリセットする ) か、次の出力イベントまで影響を遅らせる ( 次の出力イベントで出力をリセットする ) かを設定できます。どちらを選ぶかは、PDI コンフィグレーション レジスタのウォッチドッグ挙動ビットで設定します。PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROMの内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
12.4.2 OE_EXT 出力ウォッチドッグの挙動
ウォッチドッグを外部に実装する場合、WD_TRIG( ウォッチドッグ トリガ ) ピンを使えます。SyncManager ウォッチドッグがトリガされると、パルスが生成されます。この場合、内部 SyncManager ウォッチドッグを無効にしておくと、外部ウォッチドッグがタイムアウトした時に OE_EXT ピンを使って I/O 信号をリセットできます。
WD_TRIGをOUTVALIDピンに割り当てるかどうかは、PDIコンフィグレーション レジスタのOUTVALIDモードビットで制御します。PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。専用の WD_TRIG ピンがあるため、このビットは通常 EEPROM で 0 に設定します。
12.4.3 入力データのサンプリング
デジタル入力をサンプリングするタイミングは、各 Ethernet フレームの開始時、LATCH_IN ピンの立ち上がりエッジ、DC SYNC0 イベント、DC SYNC1 イベントの 4 つから選択できます。どのサンプリング モードを選ぶかは、PDIコンフィグレーション レジスタの入力データサンプル選択ビットで設定します。PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。
12.4.4 出力データの更新
デジタル出力を更新するタイミングは、各 Ethernet フレームの終了時、DC SYNC0 イベント、DC SYNC1 イベント、プロセスデータ ウォッチドッグをトリガした EtherCAT フレームの終了時の 4 つから選択できます。どのサンプリングモードを選ぶかは、PDI コンフィグレーション レジスタの出力データサンプル選択ビットで設定します。PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。
12.4.5 OUTVALID の極性
OUTVALIDピンの出力極性は、PDIコンフィグレーション レジスタのOUTVALIDの極性ビットで設定します。PDIコンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。
DS00001909A_JP - p.198 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.4.6 デジタル I/O のタイミング要件このセクションでは、DIGIO[15:0]、LATCH_IN、SOF 入出力のタイミング仕様を示します。
図 12-2: EtherCAT デジタル I/O の入力タイミング チャート
図 12-3: EtherCAT デジタル I/O の出力タイミング チャート
SOF
DIGIO[15:0]
tsof
tsofdatah
tsofdatav
LATCH_INtlatchin
tlatchindelay
tindatalatchs
tindatalatchh
SYNC0/1
tindatasyncs
tindatasynch
DIGIO[15:0]
OUTVALIDtoutdatas
toutvaliddelay
toutvalid
WD_TRIGtwd_trig
twd_trigdata
OE_EXT
toe_extdata
EOF
teof
teofdata
SYNC0/1
tsyncdata
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.199
LAN9252
12.5 ホスト インターフェイス PDIホスト インターフェイス PDI は、HBI または SPI チップレベル ホスト インターフェイスを使うホスト コントローラを接続したシステムで使います。 PDI コンフィグレーション レジスタと拡張 PDI コンフィグレーション レジスタの値は EEPROM からの値を反映します。PDI コンフィグレーション レジスタの値は、HBI を設定すべきホストインターフェイス モードのために使われます。GPIO が有効な場合 (SPI モードで GPIO を使う場合 )、拡張 PDI コンフィグレーション レジスタの値を使います。
PDIコンフィグレーション レジスタと拡張PDIコンフィグレーション レジスタはEEPROMの内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
図 12-4: EtherCAT デジタル I/O の双方向タイミング チャート
表 12-2: EtherCAT デジタル I/O のタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tindatasyncs SYNC0/1 立ち上がり前の入力データ セットアップ時間 10 - - nstindatasynch SYNC0/1 立ち上がり後の入力データホールド時間 0 - - nstindatalatchs LATCH_IN 立ち上がり前の入力データ セットアップ時間 8 - - nstindatalatchh LATCH_IN 立ち上がり後の入力データホールド時間 4 - - ns
tlatchin LATCH_IN High 時間 8 - - nstlatchindelay 連続する入力イベントの間隔 440 - - ns
tsof SOF High 時間 35 - 45 nstsofdatav SOF 立ち上がり後の入力データ有効時間 ( 入力データが同じ
フレームで読まれるためのタイミング )- - 1.2 s
tsofdatah SOF 立ち上がり後の入力データホールド時間 ( 入力データが同じフレームで読まれるためのタイミング )
1.6 - - s
toutdatas OUTVALID 立ち上がり前の出力データ セットアップ時間 65 - - nstoutdatah OUTVALID 立ち下がり後の出力データホールド時間 65 - - nstoutvalid OUTVALID High 時間 75 - 85 ns
toutvaliddelay 連続する出力イベントの間隔 320 - - nsteof EOF High 時間 35 - 45 ns
teofdata EOF から出力データ有効までの時間 - - 35 nstwd_trig WD_TRIG High 時間 35 - 45 ns
twd_trigdata WD_TRIG から出力データ有効までの時間 - - 35 nstsyncdata SYNC0/1 から出力データ有効までの時間 - - 25 ns
toe_extdata OE_EXT からデータ Low までの時間 0 - 15 nstbidirdelay 連続する入力または出力イベントの間隔 440 - - ns
DIGIO[15:0]
OUTVALIDtoutdatas
toutvalid
Output Data Input Data
toutdatah
Input Data
input events input events allowed
input events allowed
no input events allowed
tbidirdelay tbidirdelay
DS00001909A_JP - p.200 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.6 GPIOEtherCAT コアには 16 本の汎用入力 (GPI[15:0]) と 16 本の汎用出力 (GPO[15:0]) があります。出力値の制御には汎用出力レジスタを使います。入力値の読み出しには汎用入力レジスタを使います。各 2 ビットペアは、入力、プッシュプル出力、オープンドレイン出力のいずれかに設定できます。方向とバッファタイプは拡張 PDI コンフィグレーション レジスタで設定します。各ペアの方向は、ビット [7:0] で制御します ( ビット 0で GPIO[1:0]、ビット 1 で GPIO[3:2]、以下同様 )。値が 1 の場合、出力に設定されます。出力タイプはビット [15:8]で制御します ( ビット 8 で GPIO[1:0]、ビット 9 で GPIO[3:2]、以下同様 )。値が 1 の場合、オープンドレインが選択されます。拡張 PDI コンフィグレーション レジスタは EEPROM の内容で初期化されます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
12.7 ユーザ RAM128 バイトのユーザ RAM は 0F80h-0FFFh にあります。この RAM は、どのアドレスも既定値は未定義です。
12.8 EEPROM で設定可能なレジスタ
以下のレジスタは、EEPROM 経由で設定できます。各ビット機能の詳細は、対応するレジスタ定義を参照してください。
Note: チップ設定により利用可能な GPIO がない場合、汎用出力レジスタは R/W のままですが書き込んでも無視されます。チップ設定により利用可能な GPIO がない場合、汎用入力レジスタは 0 として読み出されます。
Note: 拡張 PDI コンフィグレーション レジスタはデジタル I/O の PDI 方向にも使います。しかしデジタル I/Oモード中は GPIO は使いません。
Note: 特に明記しない限り、予約ビットには「0」を書き込む必要があります。
表 12-3: EEPROM で設定可能な EtherCAT コアレジスタ
レジスタ bit EEPROM Word / [bit]
PDI 制御レジスタ(0140h) [7:0] プロセスデータ インターフェイス 0 / [7:0]
ESC コンフィグレーション レジスタ(0141h)
[7] ( 未使用 ) 0 / [15][6] 拡張リンクポート 2 0 / [14][5] 拡張リンクポート 1 0 / [13][4] 拡張リンクポート 0 0 / [12][3] DC LATCH 入力ユニット
Note: Bit 3 は EEPROM によって設定されません。
-
[2] DC SYNC 出力ユニット
Note: Bit 2 は EEPROM によって設定されません。
-
[1] 拡張リンク検出全ポート 0 / [9][0] デバイス エミュレーション (AL ステータス レジスタの制御 )
0 / [8]
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.201
LAN9252
12.9 ポート インターフェイス
12.9.1 ポート 0 および 2( 内部 PHY A または外部 MII)chip_mode_strap[1:0] = 11b 以外 (2 ポートモードまたは 3 ポート ダウンストリーム モード ) の場合、EtherCAT スレーブのポート 0 は内部 PHY A に接続されます。chip_mode_strap[1:0] = 11b (3 ポート アップストリーム モード ) の場合、ポート 0 は MII ピンに接続されます。
chip_mode_strap[1:0] = 11b (3 ポート アップストリーム モード ) の場合、EtherCAT スレーブのポート 2 は内部 PHY Aに接続されます。chip_mode_strap[1:0] = 10b (3 ポート ダウンストリーム モード ) の場合、ポート 2 は MII ピンに接続されます。
PDI コンフィグレーション レジスタ(0150h)
デジタル I/O モード
[7:6] 出力データサンプル選択 1 / [7:6][5:4] 入力データサンプル選択 1 / [5:4][3] ウォッチドッグ挙動 1 / [3][2] 単方向 / 双方向モード 1 / [2][1] OUTVALID モード 1 / [1][0] OUTVALID の極性 1 / [0]
PDI コンフィグレーション レジスタ(0150h)
HBI モード
[7] HBI ALE 制限 1 / [7][6] HBI 読み出し / 書き込みモード 1 / [6][5] HBI チップセレクト極性 1 / [5][4] HBI 読み出し、方向極性 1 / [4][3] HBI 書き込み、イネーブル極性 1 / [3][2] HBI ALE 極性 1 / [2][1:0] 予約 ( 未使用 ) 1 / [1:0]
SYNC/LATCH PDIコンフィグレーション レジスタ(0151h)
[7] SYNC1 割り当て 1 / [15][6] SYNC1/LATCH1 設定 1 / [14][5:4] SYNC1 出力ドライバ / 極性 1 / [13:12][3] SYNC0 割り当て 1 / [11][2] SYNC0/LATCH0 設定 1 / [10][1:0] SYNC0 出力ドライバ / 極性 1 / [9:8]
SyncSignal パルス長レジスタ(0982h-0983h) [15:0] SyncSignal パルス長 2 / [15:0]
拡張 PDI コンフィグレーション レジスタ(0152h-0153h)
デジタル I/O モード
[15:8] 予約 3 / [15:8]
[7:0] I/O 15-0 の方向 3 / [7:0]
拡張 PDI コンフィグレーション レジスタ(0152h-0153h)
SPI モード
[15:8] I/O 15-0 のバッファタイプ 3 / [15:8]
[7:0] I/O 15-0 の方向 3 / [7:0]
構成済みステーション エイリアス レジスタ(0012h-0013h)
[15:0] 構成済みステーション エイリアスアドレス
4 / [15:0]
MII 管理制御 / ステータス レジスタ (0510h-0511h) [2] MI リンク検出 5 / [15]
ASIC コンフィグレーション レジスタ (0142h-0143h)
[15] MI リンク検出
[14:8] 予約済み 5 / [14:8][7] Gigabit レジスタ 9 への MI 書き込みイネーブル
5 / [7]
[6:0] 予約済み 5 / [6:0]予約レジスタ (0144h-0145h) [15:0] 予約 6 / [15:0]
表 12-3: EEPROM で設定可能な EtherCAT コアレジスタ ( 続き )
レジスタ bit EEPROM Word / [bit]
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12.9.1.1 外部 MII PHY との接続図 12-5 に、外部 PHY と MII ポートの接続を示します。Ethernet PHY と EtherCAT スレーブは同じクロック源を使う必要があります。25 MHz 出力 (MII_CLK25) は、PHY の参照クロック用として供給されます。EtherCAT スレーブはTX FIFO を内蔵していないため、PHY からの TX_CLK は未接続のままとします。EtherCAT スレーブからの TX 信号をCLK25 出力に対して遅延させる TX シフト補償を使うと、PHY の TX_CLK で駆動したのと同じようにアラインメントを調整できます。MII のタイミングはセクション 12.9.7、「外部 PHY のタイミング」で説明します。
EtherCAT スレーブの準備が完了するまで PHY がリセット状態に保持されるよう、Ethernet PHY を EtherCAT スレーブの RST# ピンに接続する必要があります。そうしないと、遠端のリンクパートナーが PHY からの有効なリンク信号を検出し、ローカル EtherCAT スレーブの準備が完了したと見なしてポートを「開いて」しまいます。
MII_MDCおよびMII_MDIO信号は、EtherCATスレーブとPHYの間で接続されます。MII_MDIOには外付けプルアップが必要です。外部 PHY の管理アドレスは、chip_mode_strap[1:0] = 11b (3 ポート アップストリーム モード ) の場合 0、chip_mode_strap[1:0] = 10b (3 ポート ダウンストリーム モード ) の場合 2 に設定する必要があります。
PHY からの LINK_STATUS は 100 Mbps の全二重リンクがアクティブである事を示す LED 出力です。EtherCATスレーブの MII_LINK 入力の極性は設定可能です。
EtherCAT は全二重モードで動作するため、PHY からの COL および CRS 出力は未接続のままとします。
EtherCAT スレーブが送信エラーを生成する事は決してないため、PHY への TX_ER 入力はシステムグランドに接続します。
12.9.1.2 スレーブ同士の接続
2 つの EtherCAT スレーブデバイスの MII ポート同士を、図 12-6 に示す方法で接続できます。一方のデバイスを 3 ポートアップストリーム モードに設定し、もう一方のデバイスを 3 ポート ダウンストリーム モードに設定します。
各 EtherCAT スレーブのクロック源は異なっていてもかまいません。25 MHz 出力 (MII_CLK25) をもう一方のデバイスへの RX_CLK 入力として使います。各 EtherCAT スレーブからの TX 信号を CLK25 出力に対して遅延させる TXシフト補償を使うと、他のデバイスの RX タイミング要件を満たすようにアラインメントを調整できます。スレーブデバイスのMIIポート同士を接続した場合のタイミングは、セクション12.9.7、「外部PHYのタイミング」で説明します。
EtherCAT スレーブがエラーを生成する事は決してないため、MII_RXER 信号は使いません。
どちらのデバイスも PHY レジスタセットを含まないため、MII_MDIO および MII_MDC 信号は使いません。PHYレジスタを読み出した時に High の値が返されるよう、両方のデバイスの MII_MDIO ピンにプルアップが必要です。
図 12-5: EtherCAT 外部 PHY との接続
0 or 2
25 M
Hz
0 ns10 ns20 ns30 ns
VDDIO
LAN9252MII_CLK25
MII_LINK
MII_RXCLKMII_RXDV
MII_RXD[3:0]MII_RXER
MII_TXENMII_TXD[3:0]
MII_MDIOMII_MDC
OSCI
OSCO
TX shift configuration
RST#
PHYCLK25
LINK_STATUS
RX_CLKRX_DVRX_D[3:0]RX_ER
TX_CLKTX_ENTX_D[3:0]
TX_ER
COLCRS
MDIOMDC
PHY_ADDR
RESET#
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2 つの EtherCAT スレーブがほぼ同時にリセットから解放される場合、MII_LINK をアクティブに接続できます。それ以外の場合、デバイスの準備ができていない事を MII_LINK を使ってパートナーに知らせる事ができます。12.9.1.3 2 ポート動作
2 ポートモード (chip_mode_strap[1:0] = 00b) に設定すると、ポート 2 は無効になります。デバイスを 2 ポートモードに設定すると、ポートステータスがポート ディスクリプタ レジスタのポート 2 設定ビットに 01b( 設定なし ) として示されます。
12.9.2 ポート 1( 内部 PHY B)EtherCAT コアのポート 1 は常に内部 PHY B に接続されます。
12.9.3 PHY の設定
既定値では、内部 PHY は 100 Mbps 全二重動作に設定されます。自動ネゴシエーションは 100BASE-TX モードでは有効、100BASE-FX モードでは無効です。EtherCAT コアはこの設定もチェックし、必要に応じて更新します。
既定値では、外部 PHY は 100 Mbps 全二重動作で自動ネゴシーエションが有効に設定されます。EtherCAT コアはこの設定をチェックし、必要に応じて更新します。
12.9.4 PHY リンクステータス
リンクステータスは、PHY のリンク信号 ( 内部または外部 ) から生成されます。EtherCAT コアは、PHY ステータスもチェックしてリンクが適切に確立されたかどうかを判定します。PHY を周期的にポーリングして、自動ネゴシーエション レジスタが適切に設定されているか、リンクが確立されているか、自動ネゴシーエションが正しく完了しているか、リンクパートナーも自動ネゴシーエションを使ったかをチェックします。
MII 管理インターフェイス (MI) を使ったリンクチェックを有効にするかどうかは EEPROM 経由で設定し、その状態は MII 管理制御 / ステータス レジスタに反映されます。
図 12-6: EtherCAT スレーブの MII ポート同士の接続
Note: デバイスが EEPROM の内容で正しく設定されるまで MI リンク検出は無効です。
MI リンク検出に関する EEPROM 設定は、電源投入またはリセット後の 初の EEPROM 読み込み時にのみ取り込まれます。 初に EEPROM を読み込めなかった場合を含め、EEPROM の内容を変更して手動で取り込んでも MI リンク検出イネーブルのステータスには影響しません。
25 M
Hz
10 ns20 ns
VDDIO
25 MH
z
10 ns20 ns
VDDIO
towards Master
towards other
salves
LAN9252MII_CLK25
MII_LINK
MII_RXCLKMII_RXDV
MII_RXD[3:0]MII_RXER
MII_TXENMII_TXD[3:0]
MII_MDIOMII_MDC
OSCI
OSCO
TX shift configuration
(downstream mode)
RST#
LAN9252
MII_CLK25
MII_LINK
MII_RXCLK
MII_RXDVMII_RXD[3:0]MII_RXER
MII_TXENMII_TXD[3:0]
MII_MDIOMII_MDC
OSCI
OSCO
TX shift configuration
(upstream mode)
RST#
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IEEE 802.3 に従って PHY レジスタ 9 を使う PHY の場合、PHY レジスタ 9 への書き込みを有効にするには ASICコンフィグレーション レジスタのbit 7を使います (表 12-3、「EEPROMで設定可能なEtherCATコアレジスタ」参照 )。12.9.4.1 MI リンク検出および設定のステートマシン
MI リンク検出および設定のステートマシンは以下のように動作します。
• 自動ネゴシーエションが有効である事を確認する
• 100BASE-X 全二重のみがアドバタイズされている事を確認する
• 1000BASE-T がアドバタイズされていない事を確認する
• 自動ネゴシーエションが完了した事を確認する
• リンクパートナーが 100BASE-X 全二重である事を確認する
• それ以外の場合、必要に応じてレジスタを設定して自動ネゴシエーションを開始する
12.9.5 拡張リンク検出
EtherCAT コアは拡張リンク検出機能をサポートしており、この機能を有効にするかどうかは EEPROM で制御します。この機能を有効にすると、一定期間 ( 約 10 µs) 中に少なくとも 32 回の RX エラー (RX_ER) が発生すると EtherCATコアがリンクを切断します。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
12.9.6 100BASE-FX のサポート
100BASE-FX モードは自動ネゴシエーションをサポートしないため、MI および拡張リンク検出の動作には特別な注意が必要です。
MII リンク検出
いずれかのポートを 100BASE-FX モードに設定した場合、MII 管理制御 / ステータス レジスタの bit 2 を Low に維持して MI リンク検出を無効にする必要があります。
拡張リンク検出
拡張リンク検出は 100BASE-FX モードでも有効にできます。拡張リンク検出がエラー条件を検出すると、自動ネゴシエーションを再実行しようとします。自動ネゴシエーションを実行しても何も影響しないため、内部 PHY もリセットされます。
外部 100BASE-FX PHY を使うシステムの場合、Beckhoff 社の『PHY Selection Guide』の「Enhanced FX Link Detection」に記載されたロジックを実装し、自動ネゴシエーション再実行コマンドを検出すると外部 PHY のリセットおよび外部トランシーバのリセット / 無効化を実行できるようにする必要があります。
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12.9.7 外部 PHY のタイミングEtherCAT コアは PHY 送信クロックを使わないため、MII_CLK25 ピンから外部 PHY へ出力される共通の 25 MHz 参照クロックに基づいて適切なタイミングを確保する必要があります。これを容易にするため、EtherCAT コアには TXシフト機能があります。この機能を使うと、EtherCAT コアからの送信信号の生成を 0 ns、10 ns、20ns、30 ns のいずれかだけ遅らせる事ができます。この値は、tx_shift_strap[1:0] を使って手動で設定します。
12.9.7.1 MII 接続のタイミング
MII インターフェイスの TX および RX タイミングは以下の通りです。
Note 1: このタイミングはシステム負荷が 10 ~ 25 pF の場合の設計値です。 Note 2: TX シフト値を 2 とした場合です。TX シフト値を 1 つ大きくするたびに 10 ns を加算します ( シフト値は
順に 3、0、1)。
図 12-7: MII の TX タイミング
表 12-4: MII の TX タイミング値
記号 説明 Min. Max. 単位 Notetclkp MII_CLK25 周期 40 - nstclkh MII_CLK25 High 時間 tclkp * 0.45 tclkp * 0.55 nstclkl MII_CLK25 Low 時間 tclkp * 0.45 tclkp * 0.55 nstval MII_CLK25 の立ち上がりエッジから MII_TXD[3:0]、
MII_TXEN 出力有効まで Note 2- 10.0 ns Note 1
thold MII_CLK25 の立ち上がりエッジ後の MII_TXD[3:0]、MII_TXEN 出力ホールド時間 Note 2
0 - ns Note 1
MII_CLK25
MII_TXD[3:0]
MII_TXEN
tclkh tclkl
tclkp
tval thold(output) tval
tval
thold
DS00001909A_JP - p.206 2016 Microchip Technology Inc.
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Note 3: このタイミングはシステム負荷が 10 ~ 25 pF の場合の設計値です。
12.9.7.2 スレーブの MII ポート同士の接続のタイミング
スレーブのMIIポート同士を接続した場合、前掲のMII TXおよびRXタイミングでTXシフト値を3または0とします。
図 12-8: MII の RX タイミング
表 12-5: MII の RX タイミング値
記号 説明 Min. Max. 単位 Notetclkp MII_RXCLK 周期 40 - nstclkh MII_RXCLK High 時間 tclkp * 0.4 tclkp * 0.6 nstclkl MII_RXCLK Low 時間 tclkp * 0.4 tclkp * 0.6 nstsu MII_RXCLK 立ち上がりエッジ前の MII_RXD[3:0]、
MII_RXER、MII_RXDV セットアップ時間
5.0 - ns Note 3
thold MII_RXCLK 立ち上がりエッジ後の MII_RXD[3:0]、MII_RXER、MII_RXDV ホールド時間
6.0 - ns Note 3
MII_RXCLKtsu
MII_RXD[3:0], MII_RXER
MII_RXDV
tclkh tclkl
tclkp
thold tsu thold thold
tsu
(input)
thold
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12.9.7.3 管理インターフェイスのタイミング以下に、MII_MDIO と MII_MDC のタイミングを示します。
12.10 LED本デバイスには RUN LED が 1 つ (RUNLED) と、リンク / アクティビティLED が各ポートに 1 つ (LINKACTLED[0:2])あります。LED ピンの極性は対応する LED 極性ストラップに基づいて決定します。ピン出力はオープンドレインまたはオープンソースです。
Note: ポート 0 とポート 2 の LED ピンは、チップモードに応じて入れ換わる事はありません。
RUN LED は EtherCAT コア コンフィグレーションの RUN LED オーバーライド レジスタで直接制御します。
電源管理制御レジスタ(PMT_CTRL)のLED_DISビットをセットすると、全てのLED出力を無効(駆動なし)にできます。
12.11 EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM へのアクセス
EtherCAT CSR は、EtherCAT コアの各種パラメータに対するレジスタレベルのアクセスを提供します。EtherCAT 関連レジスタは、直接アクセス可能なレジスタと間接アクセス可能なレジスタの大きく 2 つに分類できます。
直接アクセス可能な EtherCAT レジスタ ( セクション 12.13、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM アクセスレジスタ ( 直接アドレス指定可能 )」(p. 214) 参照 ) はメインシステム CRS に属します。これらは、EtherCAT コアレジスタへの間接アクセスに使うデータ / コマンドレジスタです。
間接アクセス可能な EtherCAT コアレジスタは EtherCAT コア内部に存在しており、EtherCAT CSR インターフェイスデータレジスタ (ECAT_CSR_DATA) と EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) を使って間接的にアクセスする必要があります。間接アクセス可能な EtherCAT コア CSR を使うと、EtherCAT コアの多くの設定可能なパラメータに完全にアクセスできます。間接アクセス可能な EtherCAT コアレジスタ ( セクション12.14、「EtherCATコアCSRレジスタ(間接アドレス指定可能)」(p. 223)参照)はアドレス0h~0FFFhでアクセスします。
図 12-9: 管理アクセスのタイミング
表 12-6: 管理アクセスのタイミング値
記号 説明 Min. Max. 単位 Notetclkp MII_MDC 周期 400 - nstclkh MII_MDC High 時間 180 (90%) - nstclkl MII_MDC Low 時間 180 (90%) - nstval MII_MDC 立ち上がりエッジから MII_MDIO 出力有効まで - 250 ns
tohold MII_MDC 立ち上がりエッジ後の MII_MDIO 出力ホールド時間 150 - nstsu MII_MDC 立ち上がりエッジ前の MII_MDIO 入力セットアップ時間 70 - ns
tihold MII_MDC 立ち上がりエッジ後の MII_MDIO 入力ホールド時間 0 - ns
MII_MDC
MII_MDIO
tclkh tclkl
tclkp
tohold
MII_MDIO
tsu tihold(Data-Out)
(Data-In)
tohold
tval
DS00001909A_JP - p.208 2016 Microchip Technology Inc.
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EtherCAT コアのプロセスデータ RAM (1000h ~ ) には、EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ(ECAT_CSR_DATA) と EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) を使ってアクセスできます。EtherCAT コアのプロセスデータ RAM により効率的にアクセスするには、EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) と EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)を使います。この方法なら、FIFO メカニズムを使って 1 回のコマンドで複数の DWORD を転送でき、ステータス読み出しの回数も抑える事ができます。12.11.1 EtherCAT CSR の読み出し
個々の EtherCAT コアレジスタに読み出しを実行するには、EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ(ECAT_CSR_CMD) への書き込み (CSR BUSY (CSR_BUSY) ビットをセット、CSR アドレス (CSR_ADDR) フィールドを目的のレジスタアドレス、読み出し / 書き込み (R_nW) ビットをセット、CSR サイズ (CSR_SIZE) フィールドを目的のサイズに設定 ) を 1 回実行して読み出しサイクルを開始する必要があります。
CSR BUSY (CSR_BUSY) ビットがクリアされると、EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ(ECAT_CSR_DATA) から有効データを読み出す事ができます。
有効データは常に EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA) の 下位ビットにアラインメントします。
図 12-10 に、EtherCAT コア CSR の読み出しに必要な手順を示します。「min wait period」と記載した部分では、表 5-2、「書き込み後の読み出しに関するタイミング規則」(p. 35) に示した 小待ち時間が必要です。
Note: EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA) は、CSR サイズ (CSR_SIZE) の値にかかわらず全てのバイトが更新されます。
図 12-10: EtherCAT CSR 読み出しアクセスのフローチャート
Idle
Write Command Register
Read Command Register
Read Data Register
CSR_ BUSY = 0
CSR Read
CSR_ BUSY = 1
min wait period
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12.11.2 EtherCAT CSR の書き込み個々の EtherCAT コアレジスタに書き込みを実行するには、まず目的のデータを EtherCAT CSR インターフェイスデータレジスタ (ECAT_CSR_DATA) に書き込みます。有効データは常に EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA) の 下位ビットにアラインメントします。
書き込みサイクルを開始するには、EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) への書き込み (CSR BUSY (CSR_BUSY) ビットをセット、CSR アドレス (CSR_ADDR) フィールドを目的のレジスタアドレス、読み出し / 書き込み (R_nW) ビットをクリア、CSR サイズ (CSR_SIZE) フィールドを目的のサイズに設定 ) を 1 回実行します。書き込みサイクルが完了すると、CSR BUSY (CSR_BUSY) ビットがクリアされます。
図 12-11 に、EtherCAT コア CSR の書き込みに必要な手順を示します。「min wait period」と記載した部分では、表 5-2、「書き込み後の読み出しに関するタイミング規則」(p. 35) に示した 小待ち時間が必要です。
12.11.3 EtherCAT プロセス RAM の読み出し
プロセスデータは、EtherCAT から 32 ビット幅の 16 段 FIFO を経由して転送されます。この FIFO のベースアドレスは 00h ですが、これ以外に 7 つの連続するメモリアドレスでもアクセスできます。これらのエイリアスポートは全て同じ機能で、同じデータを格納しているため、ホストはどのアドレスでも FIFO にアクセスできます。このエイリアスポート アドレス指定が実装されているため、ホストは連続アドレスに対してバーストアクセスが可能です。
HBI アクセスの場合、FIFO ダイレクト選択モードを使ってプロセス RAM 読み出しデータ FIFO にアクセスする事もできます。このモードではアドレス入力は無視され、全ての読み出しアクセスはプロセス RAM 読み出しデータ FIFOに対して実行されます。詳細はセクション 9.4.3.1、「FIFO ダイレクト選択アクセス」(p. 68) を参照してください。
図 12-11: EtherCAT CSR 書き込みアクセスのフローチャート
Idle
Write Data Register
Write Command Register
Read Command RegisterCSR_ BUSY = 0
CSR Write
CSR_ BUSY = 1
min wait period
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EtherCAT プロセス RAM を読み出すには、まず目的の転送の開始時のバイトアドレスと長さ ( 単位 : バイト ) をEtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN) に書き込み、次にEtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD) の PRAM 読み出し BUSY(PRAM_READ_BUSY) ビットをセットして読み出しサイクルを開始します。有効データが利用可能になった事が PRAM 読み出しデータ利用可能 (PRAM_READ_AVAIL) のビットで示されたら、EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) を経由して FIFO から有効データを読み出します。PRAM データ読み出し可能回数 (PRAM_READ_AVAIL_CNT) フィールドは、ステータスをチェックせず何回連続で読み出しを実行できるかを示します。EtherCATプロセスRAM読み出しデータFIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA)の 後の読み出しが完了すると、PRAM 読み出し BUSY (PRAM_READ_BUSY) ビットは自動的にクリアされます。
EtherCAT コアから FIFO にデータが転送されると PRAM 読み出し長さ (PRAM_READ_LEN) と PRAM 読み出しアドレス (PRAM_READ_ADDR) が更新され、進行状況が示されます。
初の FIFO 読み出しに含まれる有効バイトは、開始時のアドレスによって以下のように決定します。
後の FIFO 読み出しに含まれる有効バイトは、開始時のアドレスと長さによって以下のように決定します。
Note: 開始時のバイトアドレスと長さは、全ての転送がプロセス RAM のアドレスレンジ 1000h ~ 1FFFh の境界に収まるように設定する必要があります。
Note: EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) の 後の読み出しとは、4 バイト全てが読み出された事を意味します ( 全てのバイトが必要とは限りません )。
表 12-7: EtherCAT プロセス RAM の 初の読み出しに含まれる有効バイト
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0]
00b バイト 3、2、1、001b バイト 3、2、110b バイト 3、211b バイト 3
表 12-8: EtherCAT プロセス RAM の 後の読み出しに含まれる有効バイト
開始時の PRAM_READ_LEN[1:0]
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0]
01b( 例 : 5、9、…)
10b( 例 : 6、10、…)
11b( 例 : 7、11、…)
00b( 例 : 8、12、…)
00b バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0
01b バイト 1、0 バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0 バイト 0
10b バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0
11b バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0
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開始時の長さが 4 バイト以下で全てのバイトを 1 回で読み出せる場合、1 回の FIFO 読み出しに含まれる有効バイトは以下の通りです。12.11.3.1 読み出しの中止
必要であれば、読み出しコマンドは EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD) のPRAM 読み出し中止 (PRAM_READ_ABORT) ビットをセットして中止できます。
12.11.4 EtherCAT プロセス RAM の書き込み
プロセスデータは、32 ビット幅の 16 段 FIFO を経由して EtherCAT コアへ転送されます。この FIFO のベースアドレスは 20h ですが、これ以外に 7 つの連続するメモリアドレスでもアクセスできます。これらのエイリアスポートは全て同じ機能で、同じデータを格納しているため、ホストはどのアドレスでも FIFO にアクセスできます。このエイリアスポート アドレス指定が実装されているため、ホストは連続アドレスに対してバーストアクセスが可能です。
HBI アクセスの場合、FIFO ダイレクト選択モードを使ってプロセス RAM 書き込みデータ FIFO にアクセスする事もできます。このモードではアドレス入力は無視され、全ての書き込みアクセスはプロセス RAM 書き込みデータ FIFOに対して実行されます。詳細はセクション 9.4.3.1、「FIFO ダイレクト選択アクセス」(p. 68) を参照してください。
EtherCAT プロセス RAM に書き込むには、まず目的の転送の開始時のバイトアドレスと長さ ( 単位 : バイト ) をEtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN) に書き込み、次にEtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD) の PRAM 書き込み BUSY(PRAM_WRITE_BUSY) ビットをセットして書き込みサイクルを開始します。.
データは、32 ビット幅の 16 段 FIFO を経由して EtherCAT コアへ転送されます。FIFO の空きがある事がEtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA) の PRAM 書き込みスペース利用可能(PRAM_WRITE_AVAIL) ビットで示されたら、ホストは EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ(ECAT_PRAM_WR_CMD) 経由でデータを FIFO に書き込む事ができます。PRAM 書き込み可能回数(PRAM_WRITE_AVAIL_CNT) フィールドは、ステータスをチェックせず何回連続で書き込みを実行できるかを示します。EtherCAT コアへの 後のデータ書き込みが完了すると、PRAM 書き込み BUSY (PRAM_WRITE_BUSY) ビットは自動的にクリアされます。
FIFO から EtherCAT コアにデータが転送されると PRAM 書き込み長さ (PRAM_WRITE_LEN) と PRAM 書き込みアドレス (PRAM_WRITE_ADDR) が更新され、進行状況が示されます。
初の FIFO 書き込みに含まれる有効バイトは、開始時のアドレスによって以下のように決定します。
表 12-9: EtherCAT プロセス RAM の 1 回の読み出しに含まれる有効バイト
開始時の PRAM_READ_LEN
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0] 4 1 2 3
00b バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0
01b N/A バイト 1 バイト 2、1 バイト 3、2、1
10b N/A バイト 2 バイト 3、2 N/A
11b N/A バイト 3 N/A N/A
Note: 開始時のバイトアドレスと長さは、全ての転送がプロセス RAM のアドレスレンジ 1000h ~ 1FFFh の境界に収まるように設定する必要があります。
Note: EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA) の 後の書き込みとは、4 バイト全てが書き込まれた事を意味します ( 全てのバイトが必要とは限りません )。
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後の FIFO 書き込みに含まれる有効バイトは、開始時のアドレスと長さによって以下のように決定します。
開始時の長さが 4 バイト以下で全てのバイトを 1 回で書き込める場合、1 回の FIFO 書き込みに含まれる有効バイトは以下の通りです。
12.11.4.1 書き込みの中止
必要であれば、書き込みコマンドは EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD)の PRAM 書き込み中止 (PRAM_WRITE_ABORT) ビットをセットして中止できます。
12.12 EtherCAT のリセット
3 つの連続するフレームで ESC リセット ECAT レジスタに 0x52 (R)、0x45 (E)、0x53 (S) を書き込んだ後、または 3 回の連続する書き込みで ESC リセット PDI レジスタに 0x52 (R)、0x45 (E)、0x53 (S) を書き込んだ後、デバイスリセット ( オプションでシステムリセット ) が発生します ( セクション 6.2.1.3、「EtherCAT システムリセット」(p. 40) 参照 )。
表 12-10: EtherCAT プロセス RAM の 初の書き込みに含まれる有効バイト
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0]
00b バイト 3、2、1、001b バイト 3、2、110b バイト 3、211b バイト 3
表 12-11: EtherCAT プロセス RAM の 後の書き込みに含まれる有効バイト
開始時の PRAM_READ_LEN[1:0]
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0]
01b( 例 : 5、9、…)
10b( 例 : 6、10、…)
11b( 例 : 7、11、…)
00b( 例 : 8、12、…)
00b バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0
01b バイト 1、0 バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0 バイト 0
10b バイト 2、1、0 バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0
11b バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0
表 12-12: EtherCAT プロセス RAM の 1 回の書き込みに含まれる有効バイト
開始時の PRAM_READ_LEN
開始時のPRAM_READ_ADDR[1:0] 4 1 2 3
00b バイト 3、2、1、0 バイト 0 バイト 1、0 バイト 2、1、0
01b N/A バイト 1 バイト 2、1 バイト 3、2、1
10b N/A バイト 2 バイト 3、2 N/A
11b N/A バイト 3 N/A N/A
Note: リセットされるスレーブとの間で確立しているリンクはダウンするため、トポロジによってはシーケンスの 後のフレームがマスタに返されない事が予想されます。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.213
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12.13 EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM アクセスレジスタ ( 直接アドレス指定可能 )このセクションでは、EtherCAT コア外部にある直接アドレス指定可能なシステム CSR のうち、EtherCAT コアに関連するものについて説明します。EtherCAT レジスタへのアクセス方法は、セクション 12.11、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM へのアクセス」(p. 208) を参照してください。EtherCAT コアレジスタの詳細はセクション 12.14、「EtherCAT コア CSR レジスタ ( 間接アドレス指定可能 )」(p. 223) で説明します。表 12-13: EtherCAT CSR およびプロセス RAM アクセスレジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )000h-01Ch EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA)020h-03Ch EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)
300h EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA)304h EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD)308h EtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN)30Ch EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD)310h EtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN)314h EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD)
DS00001909A_JP - p.214 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.13.1 EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA)この読み出し専用レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD) およびEtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN) と組み合わせてEtherCAT コアプロセス RAM の読み出しに使います。
このレジスタからの読み出しデータは、EtherCATプロセスRAM読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD)の PRAM 読み出しデータ利用可能 (PRAM_READ_AVAIL) ビットが 1 の場合のみ有効です。ホストは有効なデータが利用可能になってからこのレジスタを読み出す必要があります。
オフセット : 000h-01Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:0 EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ (PRAM_RD_DATA)このフィールドは、EtherCAT コアプロセス RAM から読み出した値を格納します。
Note: 開始時のアドレスと転送長さによっては、一部のバイトが無効な事があります。
RO -
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.215
LAN9252
12.13.2 EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)この書き込み専用レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD) およびEtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN) と組み合わせてEtherCAT コアプロセス RAM の書き込みに使います。
( ホストは PRAM 書き込みスペース利用可能 (PRAM_WRITE_AVAIL) の EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD)ビットが示す空間が利用可能になってからこのレジスタを書き込む必要があります。
オフセット : 020h-03Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:0 EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ (PRAM_WR_DATA)このフィールドは、EtherCATコアプロセスRAMに書き込む値を格納します。
Note: 開始時のアドレスと転送長さによっては、一部のバイトが無効な事があります。
WO -
DS00001909A_JP - p.216 2016 Microchip Technology Inc.
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12.13.3 EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA)この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) と組み合わせて EtherCAT コア CSR の読み出しと書き込みに使います。
オフセット : 300h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:0 EtherCAT CSR データ (CSR_DATA)このフィールドは、EtherCAT コア CSR から読み出した値または EtherCATコアCSRへ書き込む値を格納します。対象のEtherCATコアCSRはEtherCATCSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) の CSR アドレス (CSR_ADDR) ビットで選択します。
有効データは常にこのフィールドの 下位ビットから順に書き込みまたは読み出しが実行されます。必要なバイト アラインメントはハードウェアが処理します。
このレジスタを読み出した時の値は、EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) の読み出し / 書き込み (R_nW) ビットにより異なります。読み出し / 書き込み (R_nW) がセットされている場合、EtherCAT コアから読み出したデータが読み出されます。読み出し / 書き込み(R_nW) がクリアされている場合、 後にこのレジスタに書き込んだ値が読み出されます。
R/W 00000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.217
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12.13.4 EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD)この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA) と組み合わせて EtherCAT コア CSR の読み出しと書き込みに使います。
Note 4: WORD および DWORD アクセスは、下表に従って適切なアドレス境界にアラインメントする必要があります。
オフセット : 304h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31 CSR BUSY (CSR_BUSY)このビットに 1 を書き込むと、CSR アドレス (CSR_ADDR) で指定したEtherCATコアCSRに対して読み出しまたは書き込み (R_nWビットで決定 )が実行されます。
このビットは読み出しまたは書き込みが完了するまでセットされたままで、完了すると自動的にクリアされます。読み出しの場合、このビットがクリアされるとホストは EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ(ECAT_CSR_DATA) から有効データを読み出す事ができます。
このビットに 0 を書き込んでも無視されます。
このビットが 0 になるまでホストは ETHERCAT_CSR_CMD およびETHERCAT_CSR_DATA レジスタの更新を避ける必要があります。
R/WSC
0b
30 読み出し / 書き込み (R_nW)このビットは、指定した EtherCAT コア CSR に対してホストが読み出しと書き込みのどちらを実行するかを決定します。
0: 書き込み1: 読み出し
R/W 0b
29:19 予約 RO -
18:16 CSR サイズ (CSR_SIZE)このフィールドは、EtherCAT コア CSR のサイズ (byte) を指定します。
有効な値は 1、2、4 です。ホストは有効な値のみを指定する必要があります。Note 4 参照
R/W 0h
15:0 CSR アドレス (CSR_ADDR)このフィールドは、読み出しまたは書き込みでアクセスする EtherCAT コアCSR を選択します。このフィールドは、バイトアドレスのフォーマットでEtherCAT コア CSR のオフセットを指定します。Note 4 参照
R/W 00h
表 12-14: EtherCAT CSR のアドレスとサイズ
CSR_SIZE[2:0] CSR_ADDR[1:0]
1 00b、01b、10b、11b
2 00b、10b
4 00b
DS00001909A_JP - p.218 2016 Microchip Technology Inc.
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12.13.5 EtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ(ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN)
この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) およびEtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD) と組み合わせて EtherCAT コアプロセス RAM の読み出しに使います。
オフセット : 308h サイズ : 32 ビット
Note: 開始時のバイトアドレスと長さは、全ての転送がプロセス RAM のアドレスレンジ 1000h ~ 1FFFh の境界に収まるように設定する必要があります。
bit 説明 タイプ 既定値
31:16 PRAM 読み出し長さ (PRAM_READ_LEN)このフィールドは、EtherCAT コアプロセス RAM から読み出すバイト数を示します。EtherCAT コアからデータを読み出して FIFO に格納するたびに値がデクリメントします。
PRAM 読み出し BUSY (PRAM_READ_BUSY) ビットが Low になるまで、ホストはこのフィールドの更新を避ける必要があります。
R/W 0000h
15:0 PRAM 読み出しアドレス (PRAM_READ_ADDR)このフィールドは、読み出す EtherCAT コアのバイトアドレスを示します。EtherCATコアからデータを読み出してFIFOに格納するたびに値がインクリメントします。
Note: プロセス RAM の開始アドレスは 1000h です。
PRAM 読み出し BUSY (PRAM_READ_BUSY) ビットが 0になるまで、ホストはこのフィールドの更新を避ける必要があります。
R/W 0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.219
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12.13.6 EtherCAT プロセス RAM 読み出しコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_RD_CMD)この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) およびEtherCAT プロセス RAM 読み出しアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_RD_ADDR_LEN) と組み合わせてEtherCAT コアプロセス RAM の読み出しに使います。
オフセット : 30Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31 PRAM 読み出し BUSY (PRAM_READ_BUSY)このビットに1を書き込むと、PRAM読み出しアドレス(PRAM_READ_ADDR)で指定した EtherCAT コアプロセス RAM のアドレスから PRAM 読み出し長さ (PRAM_READ_LEN) で指定した長さの読み出しが開始します。このビットは読み出しが完了するまでセットされたままで、完了すると自動的にクリアされます。
このビットに 0 を書き込んでも無視されます。
R/WSC
0b
30 PRAM 読み出し中止 (PRAM_READ_ABORT)このビットに 1 を書き込むと、進行中の読み出しがキャンセルされます。PRAM 読み出し BUSY (PRAM_READ_BUSY) ビットはクリアされ、読み出しデータ FIFO とステータスビットはリセットされます。このビットは自動的にクリアされます。
このビットに 0 を書き込んでも無視されます。
R/WSC
0b
29:13 予約 RO -
12:8 PRAM データ読み出し可能回数 (PRAM_READ_AVAIL_CNT)このフィールドは、ステータスをチェックせずに連続して実行可能なEtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) 読み出し回数を示します。
EtherCAT コアからデータを読み出して FIFO に格納するたびに値がインクリメントします。EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO(ECAT_PRAM_RD_DATA) から完全な DWORD データを 1 回読み出すたびに値がデクリメントします。
RO 00000b
7:1 予約 RO -
0 PRAM 読み出しデータ利用可能 (PRAM_READ_AVAIL)このフィールドは、EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO(ECAT_PRAM_RD_DATA) に読み出し可能な有効データがある事を示します。
RO 0b
DS00001909A_JP - p.220 2016 Microchip Technology Inc.
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12.13.7 EtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ(ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN)
この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA) およびEtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD) と組み合わせて EtherCAT コアプロセス RAM の書き込みに使います。
オフセット : 310h サイズ : 32 ビット
Note: 開始時のバイトアドレスと長さは、全ての転送がプロセス RAM のアドレスレンジ 1000h ~ 1FFFh の境界に収まるように設定する必要があります。
bit 説明 タイプ 既定値
31:16 PRAM 書き込み長さ (PRAM_WRITE_LEN)このフィールドは、EtherCAT コアプロセス RAM に書き込むバイト数を示します。FIFO から EtherCAT コアへデータが書き込まれるたびに値がデクリメントします。
PRAM 書き込み BUSY (PRAM_WRITE_BUSY) ビットが Low になるまで、ホストはこのフィールドの更新を避ける必要があります。
R/W 0000h
15:0 PRAM 書き込みアドレス (PRAM_WRITE_ADDR)このフィールドは、書き込む EtherCAT コアレジスタのバイトアドレスを示します。FIFO から EtherCAT コアへデータが書き込まれるたびに値がインクリメントします。
Note: プロセス RAM の開始アドレスは 1000h です。
PRAM 書き込み BUSY (PRAM_WRITE_BUSY) ビットが 0 になるまで、ホストはこのフィールドの更新を避ける必要があります。
R/W 0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.221
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12.13.8 EtherCAT プロセス RAM 書き込みコマンドレジスタ (ECAT_PRAM_WR_CMD)この読み / 書き可能レジスタは、EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA) およびEtherCAT プロセス RAM 書き込みアドレスおよび長さレジスタ (ECAT_PRAM_WR_ADDR_LEN) と組み合わせてEtherCAT コアプロセス RAM の書き込みに使います。
オフセット : 314h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31 PRAM 書き込み BUSY (PRAM_WRITE_BUSY)このビットに 1 を書き込むと、PRAM 書き込みアドレス(PRAM_WRITE_ADDR) で指定した EtherCAT コアプロセス RAM のアドレスから PRAM 書き込み長さ (PRAM_WRITE_LEN) で指定した長さの書き込みが開始します。このビットは書き込みが完了するまでセットされたままで、完了すると自動的にクリアされます。
このビットに 0 を書き込んでも無視されます。
R/WSC
0b
30 PRAM 書き込み中止 (PRAM_WRITE_ABORT)このビットに 1 を書き込むと、進行中の書き込みがキャンセルされます。PRAM 書き込み BUSY (PRAM_WRITE_BUSY) ビットはクリアされ、書き込みデータ FIFO とステータスビットはリセットされます。このビットは自動的にクリアされます。
このビットに 0 を書き込んでも無視されます。
R/WSC
0b
29:13 予約 RO -
12:8 PRAM 書き込み可能回数 (PRAM_WRITE_AVAIL_CNT)このフィールドは、ステータスをチェックせずに連続して実行可能なEtherCATプロセスRAM書き込みデータFIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)書き込み回数を示します。
EtherCATプロセスRAM書き込みデータFIFO (ECAT_PRAM_WR_DATA)に完全なDWORDデータを1回書き込むたびに値がデクリメントします。FIFOからデータを読み出してEtherCATコアに格納するたびに値がインクリメントします。
RO 10000b
7:1 予約 RO -
0 PRAM 書き込みスペース利用可能 (PRAM_WRITE_AVAIL)このフィールドは、EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO(ECAT_PRAM_WR_DATA) にデータを書き込み可能なスペースがある事を示します。
RO 1b
DS00001909A_JP - p.222 2016 Microchip Technology Inc.
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12.14 EtherCAT コア CSR レジスタ ( 間接アドレス指定可能 )このセクションでは、間接アドレス指定可能な EtherCAT コア CSR について説明します。これらのレジスタには、直接アドレス指定可能な EtherCAT CSR インターフェイス データレジスタ (ECAT_CSR_DATA) と EtherCAT CSR インターフェイス コマンドレジスタ (ECAT_CSR_CMD) を使ってアクセスします。EtherCATレジスタへのアクセス方法は、セクション 12.11、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAM へのアクセス」(p. 208) を参照してください。直接アドレス指定可能な EtherCAT レジスタの詳細はセクション 12.13、「EtherCAT CSR およびプロセスデータ RAMアクセスレジスタ ( 直接アドレス指定可能 )」(p. 214) を参照してください。Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
各 EtherCAT コアレジスタの各ビットの読み書き挙動は、そのレジスタへのアクセス方法で決まります。各 EtherCAT コアレジスタのビット定義表には「ECAT タイプ」と「PDI タイプ」の列があり、EtherCATマスタノードからアクセスした場合とプロセスデータ インターフェイス (SPI/ホストバス )からレジスタにアクセスした場合のビット / フィールドタイプをそれぞれ示しています。
表 12-15: EtherCAT コア CSR レジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )ESC 情報
0000h タイプレジスタ
0001h リビジョン レジスタ
0002h-0003h ビルドレジスタ
0004h FMMU サポート数レジスタ
0005h SyncManager サポート数レジスタ
0006h RAM サイズレジスタ
0007h ポート ディスクリプタ レジスタ
0008h-0009h ESC 機能サポートレジスタ
ステーション アドレス
0010h-0011h 構成済みステーション レジスタ
0012h-0013h 構成済みステーション エイリアス レジスタ
書き込み保護
0020h 書き込みレジスタ イネーブル レジスタ
0021h 書き込みレジスタ保護レジスタ
0030h ESC 書き込みレジスタ イネーブル レジスタ
0031h ESC 書き込みレジスタ保護レジスタ
データリンク層
0040h ESC リセット ECAT レジスタ
0041h ESC リセット PDI レジスタ
0100h-0103h ESC DL 制御レジスタ
0108h-0109h 物理読み出し / 書き込みオフセット レジスタ
0110h-0111h ESC DL ステータス レジスタ
アプリケーション層
0120h-0121h AL 制御レジスタ
0130h-0131h AL ステータス レジスタ
0134h-0135h AL ステータスコード レジスタ
0138h RUN LED オーバーライド レジスタ
0139h 予約
PDI (Process Data Interface)0140h PDI 制御レジスタ
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.223
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0141h ESC コンフィグレーション レジスタ
0142h-0143h ASIC コンフィグレーション レジスタ
0144h-0145h 予約レジスタ
0150h PDI コンフィグレーション レジスタ
0151h SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタ
0152h-0153h 拡張 PDI コンフィグレーション レジスタ
割り込み
0200h-0201h ECAT イベントマスク レジスタ
0204h-0207h AL イベントマスク レジスタ
0210h-0211h ECAT イベント要求レジスタ
0220h-0223h AL イベント要求レジスタ
エラーカウンタ
0300h-0307h RX エラーカウンタ レジスタ
0308h-030Bh 転送済み RX エラーカウンタ レジスタ
030Ch ECAT 処理ユニット エラーカウンタ レジスタ
030Dh PDI エラーカウンタ レジスタ
030Eh PDI エラーコード レジスタ
0310h-0313h ロストリンク カウンタレジスタ
ウォッチドッグ
0400h-0401h ウォッチドッグ分周値レジスタ
0410h-0411h ウォッチドッグ時間 PDI レジスタ
0420h-0421h ウォッチドッグ時間プロセスデータ レジスタ
0440h-0441h ウォッチドッグ ステータス プロセスデータ レジスタ
0442h ウォッチドッグ カウンタ プロセスデータ レジスタ
0443h ウォッチドッグ カウンタ PDI レジスタ
EEPROM インターフェイス
0500h EEPROM コンフィグレーション レジスタ
0501h EEPROM PDI アクセスステート レジスタ
0502h-0503h EEPROM 制御 / ステータス レジスタ
0504h-0507h EEPROM アドレスレジスタ
0508h-050Bh EEPROM データレジスタ
MII 管理インターフェイス
0510h-0511h MII 管理制御 / ステータス レジスタ
0512h PHY アドレスレジスタ
0513h PHY レジスタアドレス レジスタ
0514h-0515h PHY データレジスタ
0516h MII 管理 ECAT アクセスステート レジスタ
0517h MII 管理 PDI アクセスステート レジスタ
0518h-051Bh PHY ポートステータス レジスタ
0600h-062Fh FMMU[2:0] レジスタ (3x16 バイト )+0h-3h FMMUx 論理開始アドレスレジスタ
+4h-5h FMMUx 長さレジスタ
+6h FMMUx 論理開始ビットレジスタ
+7h FMMUx 論理終了ビットレジスタ
表 12-15: EtherCAT コア CSR レジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
DS00001909A_JP - p.224 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
+8h-9h FMMUx 物理開始アドレスレジスタ
+Ah FMMUx 物理開始ビットレジスタ
+Bh FMMUx タイプレジスタ
+Ch FMMUx 有効化レジスタ
+Dh-Fh FMMUx 予約レジスタ
0630h-06FFh 予約
0800h-081Fh SyncManager[3:0] レジスタ (4x8 バイト )+0h-1h SyncManager x 物理開始アドレスレジスタ
+2h-3h SyncManager x 長さレジスタ
+4h SyncManager x 制御レジスタ
+5h SyncManager x ステータス レジスタ
+6h SyncManager x 有効化レジスタ
+7h SyncManager x PDI 制御レジスタ
0820h-087Fh 予約
0900h-09FFh 分散クロック (DC)DC - 受信時間
0900h-0903h 受信時間ポート 0 レジスタ
0904h-0907h 受信時間ポート 1 レジスタ
0908h-090Bh 受信時間ポート 2 レジスタ
090Ch-090Fh 予約
DC - 時間ループ制御ユニット
0910h-0917h システム時間レジスタ
0918h-091Fh 受信時間 ECAT 処理ユニットレジスタ
0920h-0927h システム時間オフセット レジスタ
0928h-092Bh システム時間遅延レジスタ
092Ch-092Fh システム時間差分レジスタ
0930h-0931h 速度カウンタ開始レジスタ
0932h-0933h 速度カウンタ差分レジスタ
0934h システム時間差分フィルタ深さレジスタ
0935h 速度カウンタフィルタ深さレジスタ
DC - 周期ユニット制御
0980h 周期ユニット制御レジスタ
DC - SYNC 出力ユニット
0981h 有効化レジスタ
0982h-0983h SyncSignal パルス長レジスタ
0984h 有効化ステータス レジスタ
098Eh SYNC0 ステータス レジスタ
098Fh SYNC1 ステータス レジスタ
0990h-0997h 開始時間周期動作レジスタ
0998h-099Fh 次の SYNC1 パルスレジスタ
09A0h-09A3h SYNC0 サイクル時間レジスタ
09A4h-09A7h SYNC1 サイクル時間レジスタ
DC - LATCH 入力ユニット
09A8h LATCH0 制御レジスタ
表 12-15: EtherCAT コア CSR レジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.225
LAN9252
09A9h LATCH1 制御レジスタ
09AEh LATCH0 ステータス レジスタ
09AFh LATCH1 ステータス レジスタ
09B0h-09B7h LATCH0 時間立ち上がりエッジレジスタ
09B8h-09BFh LATCH0 時間立ち下がりエッジレジスタ
09C0h-09C7h LATCH1 時間立ち上がりエッジレジスタ
09C8h-09CFh LATCH1 時間立ち下がりエッジレジスタ
DC - SyncManager イベント時間
09F0h-09F3h EtherCAT バッファ変化イベント時間レジスタ
09F8h-09FBh PDI バッファ開始時間イベントレジスタ
09FCh-09FFh PDI バッファ変化イベント時間レジスタ
ESC 固有
0E00h-0E07h 製品 ID レジスタ
0E08h-0E0Fh 製造者 ID レジスタ
デジタル入出力
0F00h-0F01h デジタル I/O 出力データレジスタ
0F10h-0F11h 汎用出力レジスタ
0F18h-0F19h 汎用入力レジスタ
ユーザ RAM0F80h-0FFFh ユーザ RAM
プロセスデータ RAM1000h-1001h デジタル I/O 入力データレジスタ
1000h-1FFFh プロセスデータ RAM
表 12-15: EtherCAT コア CSR レジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
DS00001909A_JP - p.226 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.1 タイプレジスタ12.14.2 リビジョン レジスタ
12.14.3 ビルドレジスタ
オフセット : 0000h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 EtherCAT コントローラのタイプC0h = Microchip 社
RO RO C0h
オフセット : 0001h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 EtherCAT コントローラのリビジョン RO RO 02h
オフセット : 0002h-0003h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 EtherCAT コントローラのビルド[7:4] = マイナー バージョン[3:0] = 保守バージョン
RO RO 0000h
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.227
LAN9252
12.14.4 FMMU サポート数レジスタ12.14.5 SyncManager サポート数レジスタ
12.14.6 RAM サイズレジスタ
オフセット : 0004h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 FMMU サポート数このフィールドは、EtherCAT スレーブ コントローラがサポートする FMMU チャンネル ( または実体 ) の数を示します。本デバイスでは 3 です。
RO RO 03h
オフセット : 0005h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 SyncManager サポート数このフィールドは、EtherCAT スレーブ コントローラがサポートする SyncManager チャンネル ( または実体 ) の数を示します。本デバイスでは 4 です。
RO RO 04h
オフセット : 0006h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 プロセスデータ RAM サイズこのフィールドは、EtherCAT スレーブ コントローラが内蔵するプロセスデータ RAM のサイズを示します。本デバイスでは 4 KBです。
RO RO 04h
DS00001909A_JP - p.228 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.7 ポート ディスクリプタ レジスタオフセット : 0007h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:6 ポート 3 設定このフィールドは、ポート 3 の設定を示します。00: 未実装01: 設定なし10: EBUS11: MII/RMII
RO RO 00b
5:4 ポート 2 設定このフィールドは、ポート 2 の設定を示します。00: 未実装01: 設定なし10: EBUS11: MII/RMII
RO RO 11b(3 ポート動作 )
01b(2 ポート動作 )
セクション 14.0「チップモードの
設定」参照
3:2 ポート 1 設定このフィールドは、ポート 1 の設定を示します。00: 未実装01: 設定なし10: EBUS11: MII/RMII
RO RO 11b
1:0 ポート 0 設定このフィールドは、ポート 0 の設定を示します。00: 未実装01: 設定なし10: EBUS11: MII/RMII
RO RO 11b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.229
LAN9252
12.14.8 ESC 機能サポートレジスタオフセット : 0008h-0009h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:12 予約 RO RO 0h
11 FMMU/SyncManager 固定設定0: 可変設定1: 固定設定
RO RO 0b
10 EtherCAT 読み出し / 書き込みコマンドサポート0: サポートする1: サポートしない
RO RO 0b
9 EtherCAT LRW コマンドサポート0: サポートする1: サポートしない
RO RO 0b
8 拡張 DC SYNC 有効化0: 利用不可1: 利用可
Note: これは有効化レジスタと有効化ステータス レジスタの機能を指します。
RO RO 1b
7 FCS エラーの個別処理0: サポートしない1: サポートする (FCS が不正で余分なニブルを含むフレームを転送済み RX カウンタで個別にカウント )
RO RO 1b
6 拡張リンク検出 MII0: 利用不可1: 利用可
RO RO 1b
5 拡張リンク検出 EBUS0: 利用不可1: 利用可
RO RO 0b
4 低ジッタ EBUS0: 利用不可 ( 通常ジッタ )1: 利用可 ( ジッタ 小化 )
RO RO 0b
3 DC( 幅 )0: 32 ビット1: 64 ビット
RO RO 1b
2 DC0: 利用不可1: 利用可
RO RO 1b
1 予約 RO RO 0b
0 FMMU 動作0: ビット指向1: バイト指向
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.230 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.9 構成済みステーション レジスタ
12.14.10 構成済みステーション エイリアス レジスタ
Note 5: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.11 書き込みレジスタ イネーブル レジスタ
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
オフセット : 0010h-0011h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 構成済みステーション アドレスこのフィールドは、ノードのアドレス指定 (FPxx コマンド ) に使うアドレスを格納します。
R/W RO 0000h
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
オフセット : 0012h-0013h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 構成済みステーション エイリアス アドレスこのフィールドは、ノードのアドレス指定 (FPxx コマンド ) に使うエイリアス アドレスを格納します。このエイリアスを使うかどうかは、ESC DL 制御レジスタのステーション エイリアスビットで設定します。
Note: EEPROM の値は、パワーオン リセット後の 初のEEPROM 読み込み時にのみ取得します。
RO R/W 0000hNote 5
オフセット : 0020h サイズ : 8 ビット
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.231
LAN9252
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 書き込みレジスタ イネーブル書き込み保護が有効な場合、このステーションに対する他の書き込みを許可するには、同じ Ethernet フレーム内で事前にこのレジスタへの書き込みを実行する必要があります(値はドントケア )。書き込みレジスタ保護レジスタを変更しない限り、このフレーム後も書き込み保護は有効なままです。
R/W RO 0b
DS00001909A_JP - p.232 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.12 書き込みレジスタ保護レジスタ12.14.13 ESC 書き込みレジスタ イネーブル レジスタ
オフセット : 0021h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 書き込みレジスタ保護0: 保護を無効にする1: 保護を有効にする
Note: 0030hを除くレジスタ0000h-0F0Fhが書き込み保護されます。
R/W RO 0b
オフセット : 0030h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 ESC 書き込みレジスタ イネーブルESC 書き込み保護が有効な場合、このステーションに対する他の書き込みを許可するには、同じ Ethernet フレーム内で事前にこのレジスタへの書き込みを実行する必要があります(値はドントケア )。ESC 書き込みレジスタ保護レジスタを変更しない限り、このフレーム後も ESC 書き込み保護は有効なままです。
R/W RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.233
LAN9252
12.14.14 ESC 書き込みレジスタ保護レジスタ12.14.15 ESC リセット ECAT レジスタ
オフセット : 0031h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 ESC 書き込みレジスタ保護0: 保護を無効にする1: 保護を有効にする
Note: 0030h を除く全ての領域が書き込み保護されます。
R/W RO 0b
オフセット : 0040h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
書き込み
7:0 ESC リセット ECAT3 回の連続するコマンドでこのレジスタに 52h (”R”)、45h (“E”)、53h (“S”) の順に書き込むと、リセットがアサートされます。
R/W RO 00h
読み出し
7:2 予約 RO RO 000000b
1:0 リセット手順進行状況01: 52h 書き込み後10: 52h、45h 書き込み後00: その他
R/W RO 00b
DS00001909A_JP - p.234 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.16 ESC リセット PDI レジスタオフセット : 0041h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
書き込み
7:0 ESC リセット PDI3 回の連続するコマンドでこのレジスタに 52h (”R”)、45h (“E”)、53h (“S”) の順に書き込むと、リセットがアサートされます。
RO R/W 00h
読み出し
7:2 予約 RO RO 000000b
1:0 リセット手順進行状況01: 52h 書き込み後10: 52h、45h 書き込み後00: その他
RO R/W 00b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.235
LAN9252
12.14.17 ESC DL 制御レジスタオフセット : 0100h-0103h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:25 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
24 ステーション エイリアス0: ステーション エイリアスを無視する1: 全ての構成済みアドレスコマンド タイプ ( 例 : FPRD、FPWR)にエイリアスを使用可
R/W RO 0b
23:20 予約0 を書き込み
RO RO 0000b
19 EBUS 低ジッタ0: 通常ジッタ1: 低ジッタ
R/W RO 0b
18:16 RX FIFO サイズ /RX 遅延削減(FIFO が少なくとも半分フルになるまで ESC が転送の開始を遅らせる ) Note 6 参照
EBUS MII000: -50 ns -40 ns001: -40 ns -40 ns010: -30 ns -40 ns011: -20 ns -40 ns100: -10 ns 変更なし101: 変更なし 変更なし110: 変更なし 変更なし111: 既定値 既定値
R/W RO 111b
15:14 予約0 を書き込み
RO RO 00b
13:12 ポート 2 ループ00: 自動01: 自動クローズ10: オープン11: クローズ
R/WNote 7
RO 00b
11:10 ポート 1 ループ00: 自動01: 自動クローズ10: オープン11: クローズ
R/WNote 7
RO 00b
9:8 ポート 0 ループ00: 自動01: 自動クローズ10: オープン11: クローズ
R/WNote 7
RO 00b
7:2 予約0 を書き込み
RO RO 000000b
DS00001909A_JP - p.236 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 6: RX FIFO のサイズを縮小できるかどうかは、ESC および接続する全ての EtherCAT/Ethernet デバイス( マスタ、スレーブ等 ) のクロック源の精度で決まります。精度 100ppm なら RX FIFO サイズ 111b で十分です。精度 25ppm なら RX FIFO サイズ 000b が可能です ( フレームサイズ =1518/1522 バイト )。
Note 7: ループ設定の変更は、そのポートで現在受信中または送信中のフレームが終了してから反映されます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.18 物理読み出し / 書き込みオフセット レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
1 レジスタ 0101h の設定値の一時使用0: 常時使う1: 約 1 s の間のみ使い、その後は以前の設定に戻る
R/W RO 0b
0 転送ルール0: EtherCAT フレームは処理し、非 EtherCAT フレームは処理せず転送する1: EtherCATフレームは処理し、非EtherCATフレームは破棄する
転送ルールの設定にかかわらず、どのフレームもソース MACアドレスが変更されます (SOURCE_MAC[1] = 1: ローカルで管理されるアドレス )。
R/W RO 1b
オフセット : 0108h-0109h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 物理読み出し / 書き込みオフセットR/W コマンド (FPRW、APRW) の読み出しアドレスと書き込みアドレスの間のオフセット。RD_ADR = ADR、WR_ADR = ADR+ R/W-offset
R/W RO 0b
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.237
LAN9252
12.14.19 ESC DL ステータス レジスタオフセット : 0110h-0111h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:14 予約 RO RO 00b
13 ポート 2 の通信0: 安定した通信なし1: 通信を確立
RO RO 0b
12 ポート 2 ループ0: オープン1: クローズ
RO RO 0b
11 ポート 1 の通信0: 安定した通信なし1: 通信を確立
RO RO 0b
10 ポート 1 ループ0: オープン1: クローズ
RO RO 0b
9 ポート 0 の通信0: 安定した通信なし1: 通信を確立
RO RO 0b
8 ポート 0 ループ0: オープン1: クローズ
RO RO 0b
7 予約 RO RO 0b
6 ポート 2 の物理リンク0: リンクなし1: リンクを検出
RO RO 0b
5 ポート 1 の物理リンク0: リンクなし1: リンクを検出
RO RO 0b
4 ポート 0 の物理リンク0: リンクなし1: リンクを検出
RO RO 0b
3 予約 RO RO 0b
2 拡張リンク検出0: 全ポートで非アクティブ1: 少なくとも 1 つのポートでアクティブ
Note: EEPROM の値は、パワーオン リセット後の 初のEEPROM 読み込み時にのみ取得します。
RO RO 0b( 初の
EEPROM読み込みまで。
その後はEEPROM
アドレス 0000hの bit 9 または0000h[15:12])
1 PDI ウォッチドッグ ステータス0: ウォッチドッグがタイムアウトした1: ウォッチドッグがリロードされた
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.238 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.20 AL 制御レジスタ
Note 8: デバイス エミュレーションが OFF (ESC コンフィグレーション レジスタのデバイス エミュレーションビットが 0) の場合、このレジスタはメールボックスのようにふるまいます。ECAT がこのレジスタへの書き込みを完了してから PDI がこのレジスタを読み出す必要があります。そうしないと、ECAT はこのレジスタに再び書き込む事ができません。リセット後、このレジスタは ECAT による書き込みが可能です。メールボックス機能に関してレジスタ 0120h とレジスタ 0121h は等価です。例えば、レジスタ 0121h を読み出せばレジスタ 0120h は再び書き込み可能になります。デバイス エミュレーションが ON の場合、このレジスタは常時書き込み可能で、その内容は AL ステータス レジスタにコピーされます。PDI からこのレジスタを読み出すと、全てのイベント要求 ( レジスタ 0220h のビット 0) がクリアされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
0 PDI 動作 /EEPROM 読み込み正常0: EEPROM が読み込まれておらず、PDI が動作していない( プロセスデータ RAM にアクセスできない )1: EEPROM が正しく読み込まれ、PDI が動作している ( プロセスデータ RAM にアクセスできる )
RO RO 0b
Note: ECAT からこのレジスタを読み出すと、ECAT イベント要求レジスタの DL ステータス イベントビットがクリアされます。
1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
オフセット : 0120h-0121h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:5 予約0 として書き込み
R/WNote 8
R/WC 000h
4 エラー Ind ACK0: AL ステータス レジスタのエラー Ind に対する ACK なし1: AL ステータス レジスタのエラー Ind に対する ACK あり
R/WNote 8
R/WC 0b
3:0 デバイス ステートマシンの状態遷移開始1h: 初期ステートを要求する2h: 動作前ステートを要求する3h: ブートストラップ ステートを要求する4h: 安全動作ステートを要求する8h: 動作ステートを要求する
R/WNote 8
R/WC 1h
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.239
LAN9252
12.14.21 AL ステータス レジスタNote 9: このレジスタは、デバイス エミュレーションが OFF (ESC コンフィグレーション レジスタのデバイスエミュレーションビットが 0) の場合のみ書き込み可能です。それ以外の場合、このレジスタは AL 制御レジスタの値を反映します。ECAT からこのレジスタを読み出すと、ECAT イベント要求レジスタの ALステータス イベントビットがクリアされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.22 AL ステータスコード レジスタ
オフセット : 0130h-0131h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:5 予約0 として書き込み
RO R/WNote 9
000h
4 エラー Ind0: デバイスが要求された通りのステートである、またはフラグがコマンドによってクリアされた1: デバイスが要求された通りのステートに遷移していない、またはローカル アクションの結果としてステートが変化していない
RO R/WNote 9
0b
3:0 デバイス ステートマシンの実際のステート1h: 初期ステート2h: 動作前ステート3h: ブートストラップ ステート4h: 安全動作ステート8h: 動作ステート
RO R/WNote 9
1h
オフセット : 0134h-0135h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 AL ステータスコード RO R/W 0000h
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
DS00001909A_JP - p.240 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.23 RUN LED オーバーライド レジスタオフセット : 0138h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:5 予約0 を書き込み
R/W R/W 000b
4 RUN オーバーライド0: オーバーライドを無効にする1: オーバーライドを有効にする
R/W R/W 0b
3:0 RUN LED コード
コード FSM ステート0h: 消灯 1 - 初期ステート1h-Ch: 単発発光 1x-12x 4 - 安全動作ステート 1xDh: 点滅 2 - 動作前ステートEh: 高速点滅 3 - ブートストラップ ステートFh: 点灯 8 - 動作ステート
R/W R/W 0h
Note: AL ステータス レジスタに有効な値を書き込んで更新すると、RUN オーバーライドは無効になります(bit 4 = 0)。このレジスタを読み出した値は、常に現在の LED 出力を反映します。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.241
LAN9252
12.14.24 PDI 制御レジスタNote 10: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
オフセット : 0140h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 プロセスデータ インターフェイス
04h: デジタル I/O80h: SPI88h: HBI 多重化、1 相、8 ビット89h: HBI 多重化、1 相、16 ビット8Ah: HBI 多重化、2 相、8 ビット8Bh: HBI 多重化、2 相、16 ビット8Ch: HBI インデックス、8 ビット8Dh: HBI インデックス、16 ビットその他 : 予約
RO RO 00hNote 10
DS00001909A_JP - p.242 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.25 ESC コンフィグレーション レジスタNote 11: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: このレジスタは EEPROM の内容で初期化されます。拡張リンク検出 (bit 6、5、4、1) に関する EEPROM設定は、パワーオン リセット後の 初の EEPROM 読み込み時にのみ取得します。 初に EEPROM を読み込めなかった場合を含め、EEPROM の内容を変更して手動で読み込んでも拡張リンク検出イネーブルのステータスには影響しません。
オフセット : 0141h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 予約 RO RO 0b
6 拡張リンクポート 20: 無効 (bit 1 = 0 の場合 )1: 有効
RO RO 0bNote 11
5 拡張リンクポート 10: 無効 (bit 1 = 0 の場合 ) 1: 有効
RO RO 0bNote 11
4 拡張リンクポート 00: 無効 (bit 1 = 0 の場合 ) 1: 有効
RO RO 0bNote 11
3 DC LATCH 入力ユニット0: 無効 ( 省電力 )1: 有効
Note: このビットは動作に影響しません。
RO RO 0b
2 DC SYNC 出力ユニット0: 無効 ( 省電力 )1: 有効
Note: このビットは動作に影響しません。
RO RO 0b
1 拡張リンク検出全ポート0: 無効 (bit[7:4] = 0 の場合 )1: 全ポートで有効
RO RO 0bNote 11
0 デバイス エミュレーション(AL ステータス レジスタの制御 )0: PDI で AL ステータス レジスタを設定する事が必要1: AL 制御レジスタに書き込んだ値が AL ステータス レジスタにセットされる
Note: このビットの値は、デジタル I/O モードでは 1、ホストコントローラを使うアプリケーションでは 0 に設定します。
RO RO 0bNote 11
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.243
LAN9252
12.14.26 ASIC コンフィグレーション レジスタNote 12: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.27 予約レジスタ
Note 13: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0142h-0143h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15 MI リンク検出( リンク設定、リンク検出、PHY ポートステータス レジスタ )0: 利用不可1: MI リンク検出が動作中
RO RO 0bNote 12
14:6 予約済み RO RO 0000000bNote 12
7 Gigabit レジスタ 9 への MI 書き込みイネーブルIEEE 802.3 に従って PHY レジスタ 9 を使う PHY の場合、PHYレジスタ 9 への書き込みを有効にします。0: Gigabit レジスタ 9 への MI 書き込みを無効にする1: Gigabit レジスタ 9 への MI 書き込みを有効にする
RO RO 0bNote 12
6:0 予約済み RO RO 0000000bNote 12
オフセット : 0144h-0145h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 予約 RO RO 0000hNote 13
DS00001909A_JP - p.244 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.28 PDI コンフィグレーション レジスタこのレジスタのビット定義は、PDI モード (PDI 制御レジスタのプロセスデータ インターフェイスフィールド ) をデジタル I/O モードと HBI モードのどちらに設定するかで決まります。
PDI コンフィグレーション レジスタ : デジタル I/O モード
Note 14: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
オフセット : 0150h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:6 出力データサンプル選択00: フレーム終了01: 予約10: DC SYNC0 イベント11: DC SYNC1 イベント
Note: OUTVALID モード = 1 の場合、出力データはプロセスデータ ウォッチドッグ トリガイベントで更新されます(出力データサンプル選択ビットは無視される)。
RO RO 00bNote 14
5:4 入力データサンプル選択00: フレーム終了01: LATCH_IN の立ち上がりエッジ10: DC SYNC0 イベント11: DC SYNC1 イベント
RO RO 00bNote 14
3 ウォッチドッグ挙動0: ウォッチドッグのタイムアウト後、ただちに出力がリセットされる1: ウォッチドッグのタイムアウト後、次の出力イベントで出力がリセットされる
RO RO 0bNote 14
2 単方向 / 双方向モード0: 単方向モード : 各ピンの入出力方向を個別に設定する1: 双方向モード : 全ての I/O ピンが双方向で、方向の設定は無視される
RO RO 0bNote 14
1 OUTVALID モード0: 出力イベントを通知する1: プロセスデータ ウォッチドッグ トリガ (WD_TRIG) をOUTVALID で通知する。ウォッチドッグがトリガされると出力データが更新される出力データサンプル選択ビットよりも優先されます。
RO RO 0bNote 14
0 OUTVALID の極性0: アクティブ High1: アクティブ Low
RO RO 0bNote 14
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.245
LAN9252
PDI コンフィグレーション レジスタ : HBI モードNote 15: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 HBI ALE 制限HBI インターフェイスで ALEHI および ALELO 信号を CS 信号で制限するかどうかを設定します。0: ALEHI と ALELO にのみ基づいてアドレス入力をラッチする1: CS がアクティブな間のみ ALEHI と ALELO に基づいてアドレス入力をラッチする
RO RO 0bNote 15
6 HBI 読み出し / 書き込みモードHBI インターフェイスで読み出しと書き込みを別々の信号で制御するか、方向信号とイネーブル信号で制御するかを設定します。 0: 読み出し信号と書き込み信号1: 方向信号とイネーブル信号
RO RO 0bNote 15
5 HBI チップセレクト極性HBI インターフェイスのチップセレクト信号の極性を設定します。0: アクティブ Low1: アクティブ High
RO RO 0bNote 15
4 HBI 読み出し、方向極性HBI インターフェイスの読み出し信号の極性を設定します。0: アクティブ Low 読み出し1: アクティブ High 読み出し
HBI インターフェイスの方向信号の極性を設定します。0: 1 = 読み出し、0 = 書き込み (R/nW)1: 1 = 書き込み、0 = 読み出し (W/nR)
RO RO 0bNote 15
3 HBI 書き込み、イネーブル極性HBI インターフェイスの書き込み信号の極性を設定します。0: アクティブ Low 書き込み1: アクティブ High 書き込み
HBI インターフェイスのイネーブル信号の極性を設定します。0: アクティブ Low イネーブル1: アクティブ High イネーブル
RO RO 0bNote 15
2 HBI ALE 極性HBIインターフェイスのALEHIおよびALELO信号の極性を設定します。0: アクティブ Low ストローブ ( 立ち上がりエッジでアドレスを保存 )1: アクティブ High ストローブ ( 立ち下がりエッジでアドレスを保存 )
RO RO 0bNote 15
1:0 予約 RO RO 00bNote 15
DS00001909A_JP - p.246 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.29 SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタNote 16: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
オフセット : 0151h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 SYNC1 割り当てSYNC1 を AL イベント要求レジスタ (0220h) の bit 3 に割り当て0: 無効1: 有効
RO RO 0bNote 16
6 SYNC1/LATCH1 設定0: LATCH1 入力1: SYNC1 出力
RO RO 0bNote 16
5:4 SYNC1 出力ドライバ / 極性00: プッシュプル アクティブ Low 01: オープンドレイン ( アクティブ Low)10: プッシュプル アクティブ High11: オープンソース ( アクティブ High)
RO RO 00bNote 16
3 SYNC0 割り当てSYNC0 を AL イベント要求レジスタ (0220h) の bit 2 に割り当て0: 無効1: 有効
RO RO 0bNote 16
2 SYNC0/LATCH0 設定0: LATCH0 入力1: SYNC0 出力
RO RO 0bNote 16
1:0 SYNC0 出力ドライバ / 極性00: プッシュプル アクティブ Low 01: オープンドレイン ( アクティブ Low)10: プッシュプル アクティブ High11: オープンソース ( アクティブ High)
RO RO 00bNote 16
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.247
LAN9252
12.14.30 拡張 PDI コンフィグレーション レジスタこのレジスタのビット定義は、PDI モード (PDI 制御レジスタのプロセスデータ インターフェイスフィールド ) をデジタル I/O モードと SPI モードのどちらに設定するかで決まります。
拡張 PDI コンフィグレーション レジスタ : デジタル I/O モード
Note 17: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0152h-0153h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:8 予約 RO RO 0000h
7 I/O[15:14] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
6 I/O[13:12] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
5 I/O[11:10] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
4 I/O[9:8] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
3 I/O[7:6] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
2 I/O[5:4] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
1 I/O[3:2] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
0 I/O[1:0] 方向0: 入力1: 出力
Note: 双方向モードでは予約 (0b)
RO RO 0bNote 17
DS00001909A_JP - p.248 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
PDI コンフィグレーション レジスタ : SPI モードbit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15 I/O[15:14] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
14 I/O[13:12] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
13 I/O[11:10] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
12 I/O[9:8] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
11 I/O[7:6] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
10 I/O[5:4] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
9 I/O[3:2] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
8 I/O[1:0] バッファタイプ0: プッシュプル1: オープンドレイン
RO RO 0bNote 18
7 I/O[15:14] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
6 I/O[13:12] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
5 I/O[11:10] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
4 I/O[9:8] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
3 I/O[7:6] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
2 I/O[5:4] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
1 I/O[3:2] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.249
LAN9252
Note 18: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.31 ECAT イベントマスク レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.32 AL イベントマスク レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
0 I/O[1:0] 方向0: 入力1: 出力
RO RO 0bNote 18
オフセット : 0200h-0201h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 ECAT イベントマスクECATイベント要求レジスタの各イベントをEtherCATフレームの ECAT イベント フィールドへ割り当てるかどうかの ECATイベントマスク0: 対応する ECAT イベント要求レジスタビットを割り当てない1: 対応する ECAT イベント要求レジスタビットを割り当てる
R/W RO 0000h
オフセット : 0204h-0207h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 AL イベントマスクALイベント要求レジスタの各イベントをPDI IRQ信号へ割り当てるかどうかの AL イベントマスク0: 対応する AL イベント要求レジスタビットを割り当てない1: 対応する AL イベント要求レジスタビットを割り当てる
RO R/W 00FFFF0Fh
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
DS00001909A_JP - p.250 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.33 ECAT イベント要求レジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0210h-0211h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:8 予約 RO RO 00h
7 SyncManager ステータスミラーこのビットは、SyncManager チャンネル 3 ステータスの値を反映します。0: SyncManager チャンネル 3 にイベントなし1: SyncManager チャンネル 3 に保留中のイベントあり
RO RO 0b
6 SyncManager ステータスミラーこのビットは、SyncManager チャンネル 2 ステータスの値を反映します。0: SyncManager チャンネル 2 にイベントなし1: SyncManager チャンネル 2 に保留中のイベントあり
RO RO 0b
5 SyncManager ステータスミラーこのビットは、SyncManager チャンネル 1 ステータスの値を反映します。0: SyncManager チャンネル 1 にイベントなし1: SyncManager チャンネル 1 に保留中のイベントあり
RO RO 0b
4 SyncManager ステータスミラーこのビットは、SyncManager チャンネル 0 ステータスの値を反映します。0: SyncManager チャンネル 0 にイベントなし1: SyncManager チャンネル 0 に保留中のイベントあり
RO RO 0b
3 AL ステータス イベント0: AL ステータスが変化していない1: AL ステータスが変化した
Note: このビットは、ECAT から AL ステータス レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
2 DL ステータス イベント0: DL ステータスが変化していない1: DL ステータスが変化した
Note: このビットは、ECAT から ESC DL ステータス レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
1 予約 RO RO 0b
0 DC ラッチイベント0: DC ラッチ入力が変化していない1: DC ラッチ入力が少なくとも 1 回変化した
Note: ECAT で LATCH ユニットを制御する場合、ECAT からDC LATCH イベント時間を読み出すとこのビットがクリアされ、LATCH0 ステータス レジスタ /LATCH1ステータス レジスタはイベントの検出を示さなくなります。
RO RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.251
LAN9252
12.14.34 AL イベント要求レジスタオフセット : 0220h-0223h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:12 予約 RO RO 000h
11 SyncManager 3 割り込み(SyncManager レジスタ オフセット 5h、bit 0 または 1)0: SyncManager 3 に割り込みなし1: SyncManager 3 に保留中の割り込みあり
RO RO 0b
10 SyncManager 2 割り込み(SyncManager レジスタ オフセット 5h、bit 0 または 1)0: SyncManager 2 に割り込みなし1: SyncManager 2 に保留中の割り込みあり
RO RO 0b
9 SyncManager 1 割り込み(SyncManager レジスタ オフセット 5h、bit 0 または 1)0: SyncManager 1 に割り込みなし1: SyncManager 1 に保留中の割り込みあり
RO RO 0b
8 SyncManager 0 割り込み(SyncManager レジスタ オフセット 5h、bit 0 または 1)0: SyncManager 0 に割り込みなし1: SyncManager 0 に保留中の割り込みあり
RO RO 0b
7 予約 RO RO 0b
6 ウォッチドッグ プロセスデータ0: タイムアウトしていない1: タイムアウトした
Note: このビットは、ウォッチドッグ ステータス プロセスデータ レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
5 EEPROM エミュレーション0: 保留中のコマンドなし1: 保留中の EEPROM コマンドあり
Note: このビットは、EEPROM 制御 / ステータス レジスタ内のコマンドに対してPDIからACKを返すとクリアされます。
RO RO 0b
4 SyncManager x 有効化レジスタ変化(SyncManager x 有効化レジスタ )0: どの SyncManager も変化していない1: 少なくとも 1 つの SyncManager が変化した
Note: このビットは、PDI から対応する SyncManager x 有効化レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
3 DC SYNC1 のステート(SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタの bit 7 = 1の場合 )
Note: このビットは、SYNC1ステータス レジスタ (0x098F)を読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.252 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
2 DC SYNC0 のステート(SYNC/LATCH PDI コンフィグレーション レジスタの bit 3 = 1の場合 )
Note: このビットは、SYNC0ステータス レジスタ(0x098E)を読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
1 DC ラッチイベント0: DC ラッチ入力が変化していない1: DC ラッチ入力が少なくとも 1 回変化した
Note: PDI で LATCH ユニットを制御する場合、PDI からDC LATCH イベント時間を読み出すとこのビットがクリアされ、LATCH0 ステータス レジスタ /LATCH1ステータス レジスタはイベントの検出を示さなくなります。
RO RO 0b
0 AL 制御イベント0: AL 制御レジスタに変化なし1: AL 制御レジスタへの書き込みが完了した (AL 制御イベントは PDI エミュレーションが OFF (ESC コンフィグレーション レジスタ bit 8 = 0) の場合のみ生成されます )。
Note: このビットは、PDI から AL 制御レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0b
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.253
LAN9252
12.14.35 RX エラーカウンタ レジスタ16 ビット RX エラーカウンタ レジスタは 4 つあり、上記のようにアドレス オフセットがそれぞれ異なります。以下の各ビットの説明では、「x」でポート 0 ~ 3 を表します。
Note: このレジスタは、いずれかの RX エラーカウンタ レジスタに書き込むとクリアされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
Note: ポート 3 は使いません。
オフセット : 0300h-0307hポート 0: 0300h-0301hポート 1: 0302h-0303hポート 2: 0304h-0305hポート 3: 0306h-0307h
サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:8 ポート x RX エラーカウンタFFh に達するとカウントを停止します。これは MII/EBUS インターフェイスの RX ERR に直接結合します。
R/WC RO 00h
7:0 ポート x 無効フレームカウンタFFh に達するとカウントを停止します。
R/WC RO
DS00001909A_JP - p.254 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.36 転送済み RX エラーカウンタ レジスタ8 ビット転送済み RX エラーカウンタ レジスタは 4 つあり、上記のようにアドレス オフセットがそれぞれ異なります。以下の各ビットの説明では、「x」でポート 0 ~ 3 を表します。
Note: このレジスタは、いずれかの RX エラーカウンタ レジスタに書き込むとクリアされます。
Note: ポート 3 は使いません。
12.14.37 ECAT 処理ユニット エラーカウンタ レジスタ
12.14.38 PDI エラーカウンタ レジスタ
オフセット : 0308h-030Bhポート 0: 0308hポート 1: 0309hポート 2: 030Ahポート 3: 030Bh
サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 ポート x 転送済み RX エラーカウンタFFh に達するとカウントを停止します。これは MII/EBUS インターフェイスの RX ERR に直接結合します。
R/WC RO 00h
オフセット : 030Ch サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 ECAT 処理ユニット エラーカウンタFFh に達するとカウントを停止します。このフィールドは、処理ユニットを通過するフレームのエラーをカウントします( 例 : FCS エラーまたはデータグラム構造エラー )。
R/WC RO 00h
オフセット : 030Dh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 PDI エラーカウンタFFh に達するとカウントを停止します。このフィールドは、PDIアクセスでインターフェイス エラーが発生した回数をカウントします。
R/WC RO 00h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.255
LAN9252
12.14.39 PDI エラーコード レジスタこのレジスタのビット定義は、PDI モード (PDI 制御レジスタのプロセスデータ インターフェイスフィールド ) を SPIモードと HBI モードのどちらに設定するかで決まります。
Note: このレジスタは、PDI エラーカウンタ レジスタに書き込むとクリアされます。
PDI エラーコード : SPI モード
PDI エラーコード : HBI モード
オフセット : 030Eh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 予約 RO RO 00h
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 予約 RO RO 00h
DS00001909A_JP - p.256 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.40 ロストリンク カウンタレジスタ8 ビット ロストリンク カウンタレジスタは 4 つあり、上記のようにアドレス オフセットがそれぞれ異なります。以下の各ビットの説明では、「x」でポート 0 ~ 3 を表します。
Note: このレジスタは、いずれかのロストリンク カウンタレジスタに書き込むとクリアされます。
Note: ポート 3 は使いません。
12.14.41 ウォッチドッグ分周値レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0310h-0313hポート 0: 0310hポート 1: 0311hポート 2: 0312hポート 3: 0313h
サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 ポート x ロストリンク カウンタFFh に達するとカウントを停止します。このカウンタは、ポートループが自動または自動クローズの場合のみカウントします。
Note: オープンなポートのロストリンクのみがカウントされます。
R/WC RO 00h
オフセット : 0400h-0401h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 ウォッチドッグ分周値基本ウォッチドッグのインクリメント間隔を (25MHz クロックパルスの数 - 2) で指定します。( 既定値 : 100 µs = 2498)
R/W RO 09C2h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.257
LAN9252
12.14.42 ウォッチドッグ時間 PDI レジスタNote: ウォッチドッグ時間 PDI を 0000h に設定した場合、このウォッチドッグは無効です。PDI アクセスのたびにこのウォッチドッグはリスタートされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.43 ウォッチドッグ時間プロセスデータ レジスタ
Note: このウォッチドッグは全ての SyncManager で共用します。ウォッチドッグ時間 PDI を 0000h に設定した場合、このウォッチドッグは無効です。ウォッチドッグ トリガイネーブルビットをセットしたSyncManager に書き込みアクセスするたびにこのウォッチドッグはリスタートされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0410h-0411h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 ウォッチドッグ時間 PDI基本ウォッチドッグのインクリメント回数を指定します。 ( ウォッチドッグ分周値が既定値の 100 µs の場合、100 ms のウォッチドッグ )
R/W RO 03E8h
オフセット : 0420h-0421h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 ウォッチドッグ時間プロセスデータ基本ウォッチドッグのインクリメント回数を指定します。 ( ウォッチドッグ分周値が既定値の 100 µs の場合、100 ms のウォッチドッグ )
R/W RO 03E8h
DS00001909A_JP - p.258 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.44 ウォッチドッグ ステータス プロセスデータ レジスタNote: このレジスタを読み出すと、AL イベント要求レジスタのウォッチドッグ プロセスデータビットがクリアされます。
Note: PDI のウォッチドッグ ステータスは ESC DL ステータス レジスタの PDI ウォッチドッグ ステータスビットで読み出せます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.45 ウォッチドッグ カウンタ プロセスデータ レジスタ
12.14.46 ウォッチドッグ カウンタ PDI レジスタ
オフセット : 0440h-0441h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:1 予約 RO RO 0000h
0 プロセスデータのウォッチドッグ ステータス(SyncManager によってトリガされるウォッチドッグ ) 0: ウォッチドッグ プロセスデータがタイムアウトした1: ウォッチドッグ プロセスデータが動作中または無効
RO RO 0b
オフセット : 0442h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 ウォッチドッグ カウンタ プロセスデータFFh に達するとカウントを停止します。プロセスデータ ウォッチドッグがタイムアウトした回数をカウントします。このフィールドは、どちらかのウォッチドッグ カウンタ (0442h-0443h) に書き込むとクリアされます。
R/WC RO 00h
オフセット : 0443h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:0 ウォッチドッグ PDI カウンタFFh に達するとカウントを停止します。PDI ウォッチドッグがタイムアウトした回数をカウントします。このフィールドは、どちらかのウォッチドッグ カウンタ (0442h-0443h) に書き込むとクリアされます。
R/WC RO 00h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.259
LAN9252
12.14.47 EEPROM コンフィグレーション レジスタ
Note: EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 0 で EEPROM PDI アクセスステート レジスタの EEPROM へのアクセスビットが 0 の場合、EtherCAT が SII EEPROM インターフェイスを制御します。それ以外の場合、PDI が EEPROM インターフェイスを制御します。
オフセット : 0500h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 を書き込み
RO RO 000000b
1 ECAT アクセス強制0: EEPROM へのアクセスビットを変更しない 1: EEPROM へのアクセスビットを 0 にリセットする
R/W RO 0b
0 PDI EEPROM 制御0: なし 1: あり (PDI が EEPROM を制御 )
R/W RO 0b
DS00001909A_JP - p.260 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.48 EEPROM PDI アクセスステート レジスタNote 19: 書き込みアクセスは、EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 1 で ECATアクセス強制ビットが 0 の場合のみ可能です。
Note: EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 0 で EEPROM PDI アクセスステート レジスタの EEPROM へのアクセスビットが 0 の場合、EtherCAT が SII EEPROM インターフェイスを制御します。それ以外の場合、PDI が EEPROM インターフェイスを制御します。
12.14.49 EEPROM 制御 / ステータス レジスタ
オフセット : 0501h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 EEPROM へのアクセス0: PDI は EEPROM へのアクセス権をリリースする1: PDIはEEPROMへのアクセス権を取得する (PDIがEEPROMを制御 )
RO R/WNote 19
0b
オフセット : 0502h-0503h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15 BUSY0: EEPROM インターフェイスがアイドル1: EEPROM インターフェイスがビジー
RO RO 0b
14 エラー書き込みイネーブル0: エラーなし1: 書き込みイネーブルなしの書き込みコマンド(Note 20 参照 )
RO RO 0b
13 ACK/ コマンドエラー0: エラーなし1: EEPROM ACK がないか不正なコマンド(Note 20 参照 )
Note: EEPROM エミュレーションのみ : 一時エラーが発生すると PDI が 1 を書き込みます。
RO R/[W]Note 21
0b
12 EEPROM 読み込みステータス0: EEPROM からデバイス情報の読み込みが完了した1: EEPROM からデバイス情報が読み込まれていない(EEPROM 読み込み中または読み込みエラーで終了 )
RO RO 0b
11 ESC コンフィグレーション領域のチェックサム エラー0: チェックサム正常1: チェックサム エラー
RO R/[W]Note 21
0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.261
LAN9252
Note 20: エラービットは、コマンドレジスタビットに「000」( またはいずれかの有効なコマンド ) を書き込むとクリアされます。
Note 21: 書き込みアクセスは、EEPROM インターフェイスがビジー (BUSY ビット = 1) の場合のみ可能です。PDI は、対応するコマンドレジスタ ビット [10:8] に 1 を書き込んで保留中のコマンドに ACK を返します。エラービット (bit 11 および 13) に 1 を書き込むと、エラーを示す事ができます。ACK を返すと AL イベント要求レジスタの bit 5 がクリアされます。
Note 22: コマンド実行が完了し、EEPROM がビジーでなくなると、コマンドレジスタビットは自動的にクリアされます。コマンドレジスタビットに「000」を書き込んだ場合も bit [14:13] がクリアされます。コマンドレジスタが保留中の場合、ACK/ コマンドエラービットは無視されます。
Note 23: このビットの既定値は eeprom_size_strap で決まります。
Note 24: ECAT 書き込みイネーブルビットは次のフレームの SOF で自動的にクリアされます。 Note: EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 0 で EEPROM PDI アクセスス
テート レジスタの EEPROM へのアクセスビットが 0 の場合、EtherCAT が SII EEPROM インターフェイスを制御します。それ以外の場合、PDI が EEPROM インターフェイスを制御します。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
10:8 コマンドレジスタ書き込み : コマンドを開始する読み出し : 現在実行中のコマンド000:コマンドなし /EEPROMがアイドル (エラービットをクリア )001: 読み出し010: 書き込み100: 再読み込みその他 : 予約 / 無効なコマンド ( 発行不可 )(Note 22 参照 )
R/W R/[W]Note 21
000b
7 選択した EEPROM アルゴリズム0: 1 アドレスバイト (1 ~ 16Kb EEPROM)1: 2 アドレスバイト (32Kb ~ 4Mb EEPROM)
RO RO Note 23
6 サポートされる EEPROM バイト数0: 4 バイト1: 8 バイト
RO RO 0b
5 EEPROM エミュレーション0: 通常動作 (I2C インターフェイスを使う )1: PDI が EEPROM をエミュレートする (I2C を使わない )
Note: 0 として書き込む必要があります。
RO RO 0b
4:1 予約 RO RO 0b
0 ECAT 書き込みイネーブル0: 書き込み要求を無効にする1: 書き込み要求を有効にする(Note 24 参照 )
R/W RO 0b
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
DS00001909A_JP - p.262 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.50 EEPROM アドレスレジスタNote: 書き込みアクセスが可能かどうかは、EEPROM インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、EEPROM インターフェイスがビジー (EEPROM 制御 / ステータス レジスタの BUSY ビット =1) の場合、書き込みアクセスはブロックされます。
Note: EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 0 で EEPROM PDI アクセスステート レジスタの EEPROM へのアクセスビットが 0 の場合、EtherCAT が SII EEPROM インターフェイスを制御します。それ以外の場合、PDI が EEPROM インターフェイスを制御します。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.51 EEPROM データレジスタ
Note: 書き込みアクセスが可能かどうかは、EEPROM インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、EEPROM インターフェイスがビジー (BUSY の EEPROM 制御 / ステータス レジスタビット =1) の場合、書き込みアクセスはブロックされます。
Note: EEPROM コンフィグレーション レジスタの PDI EEPROM 制御ビットが 0 で EEPROM PDI アクセスステート レジスタの EEPROM へのアクセスビットが 0 の場合、EtherCAT が SII EEPROM インターフェイスを制御します。それ以外の場合、PDI が EEPROM インターフェイスを制御します。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0504h-0507h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 EEPROM アドレスBit 0: 第 1 ワード (16 ビット )Bit 1: 第 2 ワード.....
Note: 実際に使われる EEPROM アドレスビット : [9:0]: 容量 16 Kb までの EEPROM[17:0]: 容量 32 Kb ~ 4 Mb の EEPROM[31:0]: EEPROM エミュレーション
R/W R/W 00000000h
オフセット : 0508h-050Bh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:16 EEPROM 読み出しデータEEPROM から読み出すデータの上位バイト
RO RO 0000h
15:0 EEPROM 読み出し / 書き込みデータEEPROM から読み出すデータの下位バイト、または EEPROMに書き込むデータ
R/W R/W 0000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.263
LAN9252
12.14.52 MII 管理制御 / ステータス レジスタNote 25: 書き込みアクセスが可能かどうかは、MI インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、書き込みアクセスはMII インターフェイスがビジー(MII 管理制御 / ステータス レジスタの BUSY ビット = 1)の場合ブロックされます。
オフセット : 0510h-0511h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15 BUSY0: MI 制御ステートマシンがアイドル1: MI 制御ステートマシンが動作中
RO RO 0b
14 コマンドエラー0: 後のコマンド実行に成功した1: 無効なコマンドまたは書き込みイネーブルなしの書き込みコマンド
Note: 有効なコマンドを実行するか、コマンドレジスタに「00」を書き込むとクリアされます。
RO RO 0b
13 読み出しエラー0: 読み出しエラーなし1: 読み出しエラー発生 (PHY またはレジスタが利用不可 )
Note: このレジスタに書き込むとクリアされます。
R/WNote 25
R/WNote 25
0b
12:10 予約 RO RO 0b
9:8 コマンドレジスタ書き込み : コマンドを開始する読み出し : 現在実行中のコマンドNote 26 参照
コマンド :00: コマンドなし /MI がアイドル ( エラービットをクリア )01: 読み出し10: 書き込み11: 予約 ( 発行不可 )
R/WNote 25
R/WNote 25
00b
7:3 PHY アドレス オフセット RO RO 00000b
2 MI リンク検出( リンク設定、リンク検出、PHY ポートステータス レジスタ )0: 利用不可1: MI リンク検出が動作中
RO RO 0bNote 27
1 MI 制御0: ECAT 制御のみ1: MPDI 制御可能 (MII 管理 ECAT アクセスステート レジスタとMII 管理 PDI アクセスステート レジスタ )
RO RO 1b
0 書き込みイネーブル0: 書き込み無効1: 書き込み有効
Note: PDI が MI を制御する場合、このビットは常に 1 です。(Note 28 参照 )
R/WNote 25
RO 0b
DS00001909A_JP - p.264 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 26: コマンドレジスタ ビット [9:8] は、コマンドの実行が完了してビジーでなくなると自動的にクリアされます。コマンドレジスタ ビットに「00」を書き込んだ場合も、このレジスタのエラービット [14:13] がクリアされます。コマンドレジスタ ビット [9:8] は、コマンドの実行が完了してビジーでなくなると自動的にクリアされます。
Note 27: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。デバイスが EEPROM の内容で正しくコンフィグレーションされるまでこのビットは 0 で、MI リンク検出は無効です。MI リンク検出に関する EEPROM設定は、パワーオン リセット後の 初の EEPROM 読み込み時にのみ取得します。 初に EEPROM を読み込めなかった場合を含め、EEPROM の内容を変更して手動で読み込んでも MI リンク検出イネーブルのステータスには影響しません。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note 28: 書き込みイネーブルビット 0 は、次のフレームの SOF( または PDI アクセス終了 ) で自動的にクリアされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.53 PHY アドレスレジスタ
Note 29: 書き込みアクセスが可能かどうかは、MI インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、書き込みアクセスは MII インターフェイスがビジー(MII 管理制御 / ステータス レジスタの BUSY ビット = 1)の場合ブロックされます。
12.14.54 PHY レジスタアドレス レジスタ
Note 30: 書き込みアクセスが可能かどうかは、MI インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、書き込みアクセスは MII インターフェイスがビジー(MII 管理制御 / ステータス レジスタの BUSY ビット = 1)の場合ブロックされます。
オフセット : 0512h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:5 予約0 を書き込み
RO RO 000b
4:0 PHY アドレス R/WNote 29
R/WNote 29
00000b
オフセット : 0513h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:5 予約0 を書き込み
RO RO 000b
4:0 読み書きする PHY レジスタのアドレス R/WNote 30
R/WNote 30
00000b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.265
LAN9252
12.14.55 PHY データレジスタNote 31: 書き込みアクセスが可能かどうかは、MI インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。通常、書き込みアクセスは MII インターフェイスがビジー(MII 管理制御 / ステータス レジスタの BUSY ビット = 1)の場合ブロックされます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.56 MII 管理 ECAT アクセスステート レジスタ
Note 32: 書き込みアクセスは、MII 管理 PDI アクセスステート レジスタの MII 管理へのアクセス (PDI) ビットが 0の場合のみ可能です。
オフセット : 0514h-0515h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 PHY 読み出し / 書き込みデータ R/WNote 31
R/WNote 31
0000h
オフセット : 0516h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 を書き込み
RO RO 0000000b
0 MII 管理へのアクセス (ECAT)0: ECAT が PDI による MII 管理制御の継承を許可する1: ECAT が MII 管理への排他的アクセスを要求する
R/WNote 32
RO 0b
DS00001909A_JP - p.266 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.57 MII 管理 PDI アクセスステート レジスタNote 33: このレジスタの MII 管理へのアクセス (PDI) ビットへの書き込みアクセスは、このレジスタの PDI アクセス強制ステートビットが 0 で MII 管理 ECAT アクセスステート レジスタの MII 管理へのアクセス (ECAT)ビットが 0 の場合のみ可能です。
12.14.58 PHY ポートステータス レジスタ
8 ビット PHY ポートステータス レジスタは 4 つあり、上記のようにアドレス オフセットがそれぞれ異なります。以下の各ビットの説明では、「x」でポート 0 ~ 3 を表します。
オフセット : 0517h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 を書き込み
RO RO 000000b
1 PDI アクセス強制ステート0: MII 管理へのアクセス (PDI) ビットを変更しない1: MII 管理へのアクセス (PDI) ビットをリセットする
R/W RO 0b
0 MII 管理へのアクセス (PDI)0: ECAT が MII 管理にアクセスする1: PDI が MII 管理にアクセスする
RO R/WNote 33
0b
オフセット : 0518h-051Bhポート 0: 0518hポート 1: 0519hポート 2: 051Ahポート 3: 051Bh
サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:6 予約0 として書き込み
RO RO 00b
5 ポート x ロストリンク カウンタ0: 更新なし1: PHY 設定が更新された
Note: いずれか 1 つの PHY ポートステータス レジスタに任意の値を書き込むとクリアされます。
R/WCNote 34
R/WCNote 34
0b
4 ポート x リンクパートナー エラー0: エラー検出なし1: リンクパートナー エラー
RO RO 0b
3 ポート x 読み出しエラー0: 読み出しエラー検出なし1: 読み出しエラーが発生
Note: いずれか 1 つの PHY ポートステータス レジスタに任意の値を書き込むとクリアされます。
R/WCNote 34
R/WCNote 34
0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.267
LAN9252
Note 34: 書き込みアクセスが可能かどうかは、MI インターフェイスの割り当て (ECAT/PDI) で決まります。
Note: ポート 3 は使いません。
12.14.59 FMMU[2:0] レジスタ
本デバイスには 3 つの FMMU があります。各 FMMU は、0600h から順にそれぞれ 16 バイトで記述します。表 12-16 に、各 FMMU のベースアドレスを示します。以下に示す FMMU レジスタは、各 FMMU のベースアドレスからのオフセットとして参照します。以下の説明では、「x」で FMMU0 ~ 2 を表します。
12.14.59.1 FMMUx 論理開始アドレスレジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
2 ポート x リンクステータス エラー0: エラーなし1: リンクエラー、リンク禁止
RO RO 0b
1 ポート x リンクステータス(100 Mbps、全二重、自動ネゴシエーション )0: リンクなし1: リンクを検出
RO RO 0b
0 ポート x 物理リンク(PHY ステータス レジスタ 1.2)0: 物理リンクなし1: 物理リンクを検出
RO RO 0b
表 12-16: FMMU X のベースアドレス
FMMU ベースアドレス
0 0600h1 0610h2 0620h
オフセット : FMMUx ベースアドレス +0h-3h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 論理開始アドレスEtherCAT アドレス空間内の論理開始アドレス
R/W RO 00000000h
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
DS00001909A_JP - p.268 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.59.2 FMMUx 長さレジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.59.3 FMMUx 論理開始ビットレジスタ
12.14.59.4 FMMUx 論理終了ビットレジスタ
オフセット : FMMUx ベースアドレス +4h-5h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 長さ初の論理 FMMU バイトから 後の FMMU バイトまでのオフ
セットに 1 を足した値 ( 例 : 2 バイトを使う場合、このパラメータに 2 を指定 )
R/W RO 0000h
オフセット : FMMUx ベースアドレス +6h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約0 として書き込み
RO RO 00000b
2:0 論理開始ビット割り当て対象の 初の論理ビット ( ビットは LSb を 0、MSb を7 としてカウント )
R/W RO 000b
オフセット : FMMUx ベースアドレス +7h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約0 として書き込み
RO RO 00000b
2:0 論理終了ビット割り当て対象の 後の論理ビット ( ビットは LSb を 0、MSb を7 としてカウント )
R/W RO 000b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.269
LAN9252
12.14.59.5 FMMUx 物理開始アドレスレジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.59.6 FMMUx 物理開始ビットレジスタ
12.14.59.7 FMMUx タイプレジスタ
オフセット : FMMUx ベースアドレス +8h-9h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 物理開始アドレス( 論理開始アドレスに割り当て )
R/W RO 0000h
オフセット : FMMUx ベースアドレス +Ah サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約0 として書き込み
RO RO 00000b
2:0 物理開始ビット論理開始ビットの割り当て先の物理開始ビット ( ビットは LSbを 0、MSb を 7 としてカウント )
R/W RO 000b
オフセット : FMMUx ベースアドレス +Bh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 として書き込み
RO RO 000000b
1 書き込みアクセス割り当て0: 書き込みアクセス割り当てを無視する1: 書き込みアクセス割り当てを使う
R/W RO 0b
0 読み出しアクセス割り当て0: 読み出しアクセス割り当てを無視する1: 読み出しアクセス割り当てを使う
R/W RO 0b
DS00001909A_JP - p.270 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.59.8 FMMUx 有効化レジスタ12.14.59.9 FMMUx 予約レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : FMMUx ベースアドレス +Ch サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約0 として書き込み
RO RO 0000000b
0 FMMU 有効化0: FMMUx を無効にする1: FMMUx を有効にする。割り当て設定に基づき、FMMUx が割り当て対象の論理アドレスブロックをチェックする
R/W RO 0b
オフセット : FMMUx ベースアドレス +Dh-Fh サイズ : 24 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
23:0 予約0 として書き込み
RO RO 000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.271
LAN9252
12.14.60 SyncManager[3:0] レジスタ本デバイスには 4 つの SyncManager があります。各 SyncManager は、0800h から順にそれぞれ 8 バイトで記述します。表 12-17 に、各 SyncManager のベースアドレスを示します。以下に示す SyncManager レジスタは、各 SyncManagerのベースアドレスからのオフセットとして参照します。以下の説明では、「x」で SyncManager 0 ~ 3 を表します。
12.14.60.1 SyncManager x 物理開始アドレスレジスタ
Note 35: このレジスタは、SyncManager x有効化レジスタのSyncManagerイネーブルビットで対応するSyncManagerを無効にしている場合のみ書き込み可能です。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.60.2 SyncManager x 長さレジスタ
Note 36: このレジスタは、SyncManager x 有効化レジスタの SyncManager イネーブルビットで SyncManagerx を無効にしている場合のみ書き込み可能です。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
表 12-17: SyncManager X のベースアドレス
SyncManager ベースアドレス
0 0800h1 0808h2 0810h3 0818h
オフセット : SyncManager x ベースアドレス +0h-1h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 物理開始アドレスSyncManager x が処理する 初のバイトを指定します。
R/WNote 35
RO 0000h
オフセット : SyncManager x ベースアドレス +2h-3h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 長さSyncManager x に割り当てられるバイト数 ( このフィールドに1より大きい値を指定しないとSyncManagerは有効になりません。1 を指定すると、ウォッチドッグを設定している場合ウォッチドッグ トリガのみが生成されます。)
R/WNote 36
RO 0000h
DS00001909A_JP - p.272 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.60.3 SyncManager x 制御レジスタNote 37: このレジスタは、SyncManager x 有効化レジスタの SyncManager イネーブルビットで SyncManagerx を無効にしている場合のみ書き込み可能です。
オフセット : SyncManager x ベースアドレス +4h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 予約0 として書き込み
RO RO 0b
6 ウォッチドッグ トリガイネーブル0: 無効1: 有効
R/WNote 37
RO 0b
5 PDI イベント要求割り込みレジスタ0: 無効1: 有効
R/WNote 37
RO 0b
4 ECAT イベント要求割り込みレジスタ0: 無効1: 有効
R/WNote 37
RO 0b
3:2 方向00: 読み出し : ECAT 読み出しアクセス、PDI 書き込みアクセス01: 書き込み : ECAT 書き込みアクセス、PDI 読み出しアクセス10: 予約11: 予約
R/WNote 37
RO 00b
1:0 動作モード00: バッファモード (3 バッファモード )01: 予約10: メールボックス モード (1 バッファモード )11: 予約
R/WNote 37
RO 00b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.273
LAN9252
12.14.60.4 SyncManager x ステータス レジスタオフセット : SyncManager x ベースアドレス +5h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 書き込みバッファ使用中( オープン )
RO RO 0b
6 読み出しバッファ使用中( オープン )
RO RO 0b
5:4 バッファ ステータス ( 後に書き込んだバッファ )
バッファモード : 00: 1. バッファ01: 2. バッファ10: 3. バッファ11: バッファへの書き込みなし
メールボックス モード : 予約
RO RO 11b
3 メールボックス ステータス
メールボックス モード :0: メールボックスがエンプティ1: メールボックスがフル
バッファモード : 予約
RO RO 0b
2 予約0 として書き込み
RO RO 0b
1 割り込み読み出し0: バッファの 初のバイトを書き込み後に割り込みがクリアされる1: バッファの読み出しが正常に完了した後に割り込み
RO RO 0b
0 割り込み書き込み0: バッファの 初のバイトを読み出し後に割り込みがクリアされる1: バッファの書き込みが正常に完了した後に割り込み
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.274 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.60.5 SyncManager x 有効化レジスタNote: 有効化の状態が変化した全ての SyncManager の PDI からこのレジスタを読み出すと、AL イベント要求レジスタの SyncManager x 有効化レジスタ変化ビットがクリアされます。
オフセット : SyncManager x ベースアドレス +6h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 ラッチイベント PDI0: なし1: PDI がバッファ交換を発行、または PDI がバッファ開始アドレスにアクセスした場合にラッチイベントを生成する
R/W RO 0b
6 ラッチイベント ECAT0: なし1: EtherCAT マスタがバッファ交換を発行するとラッチイベントを生成する
R/W RO 0b
5:2 予約0 として書き込み
RO RO 0000b
1 リピート要求メールボックスの再試行が必要な事をリピート要求をトグルして示します (主にECAT読み出しメールボックスと組み合わせて使用 )。
R/W RO 0b
0 SyncManager イネーブル0: 無効 : SyncManager による制御なしにメモリにアクセスする1: 有効 : SyncManager を有効にして、コンフィグレーションで設定したメモリ領域を SyncManager で制御する
R/W RO 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.275
LAN9252
12.14.60.6 SyncManager x PDI 制御レジスタ12.14.61 受信時間ポート 0 レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : SyncManager x ベースアドレス +7h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 として書き込み
RO RO 000000b
1 リピート ACKリピート要求と同じ値に設定した場合、PDI は直前に設定したリピート要求の実行に対して ACK を返します。
RO R/W 0b
0 SyncManager x 無効化
読み出し :0: 通常動作。SyncManager x が有効1: SyncManager x が無効でリセットされた。SyncManager x がメモリ領域へのアクセスをロック
書き込み :0: SyncManager を有効にする1: SyncManager の無効化を要求する
RO R/W 0b
オフセット : 0900h-0903h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 書き込み :レジスタ 0900h に対して BWR、APWR( 任意アドレス )、FPWR(設定済みアドレス)のいずれかで書き込みアクセスを実行すると、各ポートで受信フレームの開始 ( プリアンブルの 初のビット )時点のローカル時間がラッチされます。 読み出し :このレジスタへの書き込みアクセスを含んだ 後の受信フレームの開始時点のローカル時間
Note: このレジスタに対する書き込みと同じフレームでタイムスタンプを読み出す事はできません。
R/W RO 未定義
DS00001909A_JP - p.276 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.62 受信時間ポート 1 レジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.63 受信時間ポート 2 レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0904h-0907h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 受信時間ポート 0 レジスタに対する BWR/APWR または FPWRを含むフレームの先頭 (プリアンブルの 初のビット ) をポート1 で受信した時のローカル時間
RO RO 未定義
オフセット : 0908h-090Bh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 受信時間ポート 0 レジスタに対する BWR/APWR または FPWRを含むフレームの先頭 (プリアンブルの 初のビット ) をポート2 で受信した時のローカル時間
RO RO 未定義
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.277
LAN9252
12.14.64 システム時間レジスタNote 38: ECAT から書き込むと、制御ループがトリガされ、新しい値が処理されます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.65 受信時間 ECAT 処理ユニットレジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0910h-0917h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 ECAT 読み出しアクセス :フレームが参照クロックを通過した時のシステム時間のローカルコピー ( すなわちシステム時間遅延を含む )。時間はフレームの先頭 (Ethernet SOF デリミタ ) でラッチされるPDI 読み出しアクセス :システム時間のローカルコピー。時間は 初のバイト (0910h)読み出し時にラッチされる
RO RO 00000000h00000000h
31:0 書き込みアクセス :書き込んだ値がシステム時間のローカルコピーと比較される。その結果が時間制御ループに入力される
Note: フレームの 後の時点で少なくとも 初のバイト(0910h) の書き込みが完了していれば、ここで書き込んだ値とSOFのシステム時間のラッチされたローカルコピーが比較されます。
WNote 38
RO 00000000h
オフセット : 0918h-091Fh サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 受信時間ポート 0 レジスタ (0900h) への書き込みアクセスを含むフレームの先頭 ( プリアンブルの 初のビット ) を ECAT 処理ユニットで受信した時のローカル時間
Note: ポート 0 がオープンの場合、このレジスタは 64 ビット値としての受信時間ポート0レジスタを反映します。
RO RO 00000000h00000000h
DS00001909A_JP - p.278 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.66 システム時間オフセット レジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB に 下位アドレス、MSB に 上位アドレスを格納します。
12.14.67 システム時間遅延レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB に 下位アドレス、MSB に 上位アドレスを格納します。
12.14.68 システム時間差分レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0920h-0927h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 ローカル時間とシステム時間の差。ローカル時間にオフセットを加える。受信時間ポート 0 レジスタ (0900h) への書き込みアクセスを含むフレームの先頭 ( プリアンブルの 初のビット )を ECAT 処理ユニットで受信した時のローカル時間
Note: ポート 0 がオープンの場合、このレジスタは 64 ビット値としての受信時間ポート0レジスタを反映します。
R/W RO 00000000h00000000h
オフセット : 0928h-092Bh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 参照クロックと ESC の間の遅延 R/W RO 00000000h
オフセット : 092Ch-092Fh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31 0: システム時間のローカルコピーの値が受信したシステム時間の値以上である1: システム時間のローカルコピーの値が受信したシステム時間の値未満である
RO RO 0b
30:0 システム時間のローカルコピーと受信したシステム時間の値の平均差
RO RO 00000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.279
LAN9252
12.14.69 速度カウンタ開始レジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB に 下位アドレス、MSB に 上位アドレスを格納します。
12.14.70 速度カウンタ差分レジスタ
Note: システム時間差分が低い値に安定した後のクロック偏差は、次式で求めます。偏差 = 速度カウンタ差分 / 5( 速度カウンタ開始 + 速度カウンタ差分 + 2)( 速度カウンタ開始 - 速度カウンタ差分 + 2)
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0930h-0931h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15 予約0 として書き込み
RO RO 0b
14:0 システム時間のローカルコピー調整用帯域幅(よりスムーズな調整とするため、大きい値から小さい値へ調整 )。書き込みアクセスによりシステム時間差分レジスタと速度カウンタ差分レジスタはリセットされる 有効レンジ : 0080h-3FFFh
R/W RO 1000h
オフセット : 0932h-0933h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 ローカルクロック周期と参照クロックのクロック周期の間の偏差を 2 の補数で表現した値 有効レンジ : +/-( 速度カウンタ開始レジスタ -7Fh)
RO RO 0000h
DS00001909A_JP - p.280 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.71 システム時間差分フィルタ深さレジスタ12.14.72 速度カウンタフィルタ深さレジスタ
オフセット : 0934h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:4 予約 RO RO 0h
3:0 受信したシステム時間偏差の平均を求めるフィルタの深さ
Note: 書き込みアクセスによりシステム時間差分レジスタはリセットされます。
R/W RO 4h
オフセット : 0935h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:4 予約 RO RO 0h
3:0 クロック周期偏差の平均を求めるフィルタの深さ
Note: 書き込みアクセスにより内部速度カウンタフィルタがリセットされます。
R/W RO Ch
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.281
LAN9252
12.14.73 周期ユニット制御レジスタオフセット : 0980h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:6 予約0 として書き込み
RO RO 00b
5 LATCH 入力ユニット 10: ECAT で制御1: PDI で制御
Note: この設定に応じてラッチ割り込みがECATまたはPDIに転送されます。
R/W RO 0b
4 LATCH 入力ユニット 00: ECAT で制御1: PDI で制御
Note: システム時間を PDI で制御する場合、常に 1 (PDI で制御 ) です。この設定に応じてラッチ割り込みがECAT または PDI に転送されます。
R/W RO 0b
3:1 予約0 として書き込み
RO RO 000b
0 SYNC 出力ユニット制御0: ECAT で制御1: PDI で制御
R/W RO 0b
DS00001909A_JP - p.282 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.74 有効化レジスタNote: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの SYNC 出力ユニット制御ビットで決まります。
オフセット : 0981h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7 SyncSignal デバッグパルス (Vasili ビット )0: 無効1:このレジスタのビット 2および 1に基づき、SYNC0とSYNC1に 1 回のデバッグ ping をただちに生成する
R/W R/W 0b
6 近未来設定 ( 概数 )0: DC 幅の 1/2 先 (231 ns または 263 ns)1: 2.1 秒先 (231 ns)
R/W R/W 0b
5 開始時間妥当性チェック0: 無効。開始時間に達すると SyncSignal を生成する1: 開始時間が近未来設定 ( 概数 ) のレンジ外の場合、ただちにSyncSignal を生成する
R/W R/W 0b
4 開始時間周期動作拡張( 開始時間周期動作レジスタ )0: 拡張なし1: 32 ビットで書き込まれた開始時間を 64 ビットに拡張
R/W R/W 0b
3 自動有効化( 開始時間周期動作レジスタへの書き込みによる )0: 無効にする1: 自動有効化を有効にする。開始時間を書き込むと SYNC 出力ユニット有効化ビットが自動的にセットされる
R/W R/W 0b
2 SYNC1 生成0: 無効1: SYNC1 パルスを生成する
R/W R/W 0b
1 SYNC0 生成0: 無効1: SYNC0 パルスを生成する
R/W R/W 0b
0 SYNC 出力ユニット有効化0: 無効1: 有効
Note: 開始時間を書き込み後、1 を書き込みます。
R/W R/W 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.283
LAN9252
12.14.75 SyncSignal パルス長レジスタNote 39: このフィールドの既定値は EEPROM 経由で設定できます。詳細はセクション 12.8、「EEPROM で設定可能なレジスタ」(p. 201) を参照してください。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.76 有効化ステータス レジスタ
オフセット : 0982h-0983h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 SyncSignal パルス長( 単位 : 10 ns)ACK モードでは値 0 を使います。SyncSignal は SYNC0 ステータス レジスタ /SYNC1ステータス レジスタを読み出すとクリアされます。
RO RO 0000hNote 39
オフセット : 0984h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約 RO RO 00000b
2 SYNC 出力ユニットを有効にした時の開始時間周期動作 (開始時間周期動作レジスタ ) 妥当性チェックの結果0: 開始時間が近未来のレンジ内だった1: 開始時間が近未来のレンジ外だった
RO RO 0b
1 SYNC1 有効化ステート0: 初の SYNC1 パルスが保留中でない1: 初の SYNC1 パルスが保留中
RO RO 0b
0 SYNC0 有効化ステート0: 初の SYNC0 パルスが保留中でない1: 初の SYNC0 パルスが保留中
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.284 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.77 SYNC0 ステータス レジスタ12.14.78 SYNC1 ステータス レジスタ
12.14.79 開始時間周期動作レジスタ
Note: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの SYNC 出力ユニット制御ビットで決まります。SYNC 出力ユニット制御が 0 の場合のみ書き込み可能です。
Note: 有効化レジスタの自動有効化ビット = 1 の場合、1 フレームで下位 32 ビットのみを書き込むと上位 32ビットが自動的に拡張されます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 098Eh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約 RO RO 0000000b
0 ACK モードの SYNC0 ステートACK モードで PDI からこのレジスタを読み出すと SYNC0 がクリアされます。ACK モードでのみ使います。
RO RO 0b
オフセット : 098Fh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:1 予約 RO RO 0000000b
0 ACK モードの SYNC1 ステートACK モードで PDI からこのレジスタを読み出すと SYNC1 がクリアされます。ACK モードでのみ使います。
RO RO 0b
オフセット : 0990h-0997h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 書き込み :周期動作の開始時間 ( システム時間 )( 単位 : ns)読み出し :次の SYNC0 パルスのシステム時間 ( 単位 : ns)
R/W R/W 00000000h00000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.285
LAN9252
12.14.80 次の SYNC1 パルスレジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.81 SYNC0 サイクル時間レジスタ
Note: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの SYNC 出力ユニット制御ビットで決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.82 SYNC1 サイクル時間レジスタ
Note: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの SYNC 出力ユニット制御ビットで決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0998h-099Fh サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 次の SYNC1 パルスのシステム時間 ( 単位 : ns) RO RO 00000000h00000000h
オフセット : 09A0h-09A3h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 2 つの連続する SYNC0 パルスの間隔 ( 単位 : ns)値が 0 の場合、ワンショット モード (SYNC0 パルスを 1 つのみ生成 ) を示します。
R/W R/W 00000000h
オフセット : 09A4h-09A7h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 SYNC1 パルスと SYNC0 パルスの間隔 ( 単位 : ns) R/W R/W 00000000h
DS00001909A_JP - p.286 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.83 LATCH0 制御レジスタNote: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 0 ビットで決まります。
12.14.84 LATCH1 制御レジスタ
Note: このレジスタが書き込み可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 1 ビットで決まります。
オフセット : 09A8h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 として書き込み
RO RO 000000b
1 LATCH0 立ち下がりエッジ0: 連続ラッチが有効1: 単一イベント ( 初のイベントのみ有効 )
R/W R/W 0b
0 LATCH0 立ち上がりエッジ0: 連続ラッチが有効1: 単一イベント ( 初のイベントのみ有効 )
R/W R/W 0b
オフセット : 09A9h サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:2 予約0 として書き込み
RO RO 000000b
1 LATCH1 立ち下がりエッジ0: 連続ラッチが有効1: 単一イベント ( 初のイベントのみ有効 )
R/W R/W 0b
0 LATCH1 立ち上がりエッジ0: 連続ラッチが有効1: 単一イベント ( 初のイベントのみ有効 )
R/W R/W 0b
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.287
LAN9252
12.14.85 LATCH0 ステータス レジスタ12.14.86 LATCH1 ステータス レジスタ
オフセット : 09AEh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約0 として書き込み
RO RO 00000b
2 LATCH0 ピンステート RO RO 0b
1 イベント LATCH0 立ち下がりエッジ0: 立ち下がりエッジの検出なし、または連続モード1: 立ち下がりエッジを検出 ( 単一イベントモードのみ )
Note: LATCH0 時間立ち下がりエッジレジスタを読み出すとフラグがクリアされます。
RO RO 0b
0 イベント LATCH0 立ち上がりエッジ0: 立ち上がりエッジの検出なし、または連続モード1: 立ち上がりエッジを検出 ( 単一イベントモードのみ )
Note: LATCH0 時間立ち上がりエッジレジスタを読み出すとフラグがクリアされます。
RO RO 0b
オフセット : 09AFh サイズ : 8 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
7:3 予約0 として書き込み
RO RO 00000b
2 LATCH1 ピンステート RO RO 0b
1 イベント LATCH1 立ち下がりエッジ0: 立ち下がりエッジの検出なし、または連続モード1: 立ち下がりエッジを検出 ( 単一イベントモードのみ )
Note: LATCH1 時間立ち下がりエッジレジスタを読み出すとフラグがクリアされます。
RO RO 0b
0 イベント LATCH1 立ち上がりエッジ0: 立ち上がりエッジの検出なし、または連続モード1: 立ち上がりエッジを検出 ( 単一イベントモードのみ )
Note: LATCH1 時間立ち上がりエッジレジスタを読み出すとフラグがクリアされます。
RO RO 0b
DS00001909A_JP - p.288 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.87 LATCH0 時間立ち上がりエッジレジスタNote: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [63:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。LATCH0 ステータス レジスタのイベント LATCH0 立ち上がりエッジビットがクリア可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 0 ビットの設定で決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.88 LATCH0 時間立ち下がりエッジレジスタ
Note: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [63:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。LATCH0 ステータス レジスタのイベント LATCH0 立ち下がりエッジビットがクリア可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 0 ビットの設定で決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 09B0h-09B7h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 このレジスタは、LATCH0 信号の立ち上がりエッジのシステム時間をキャプチャします。
Note: このレジスタを読み出すと、LATCH0 ステータス レジスタのイベント LATCH0 立ち上がりエッジビットがクリアされます。
RO RO 00000000h00000000h
オフセット : 09B8h-09BFh サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 このレジスタは、LATCH0 信号の立ち下がりエッジのシステム時間をキャプチャします。
Note: このレジスタを読み出すと、LATCH0 ステータスレジスタのイベント LATCH0 立ち下がりエッジビットがクリアされます。
RO RO 00000000h00000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.289
LAN9252
12.14.89 LATCH1 時間立ち上がりエッジレジスタNote: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [63:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。LATCH1 ステータス レジスタのイベント LATCH1 立ち上がりエッジビットがクリア可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 1 ビットの設定で決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.90 LATCH1 時間立ち下がりエッジレジスタ
Note: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [63:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。LATCH1 ステータス レジスタのイベント LATCH1 立ち下がりエッジビットがクリア可能かどうかは、周期ユニット制御レジスタの LATCH 入力ユニット 1 ビットの設定で決まります。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 09C0h-09C7h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 このレジスタは、LATCH1 信号の立ち上がりエッジのシステム時間をキャプチャします。
Note: このレジスタを読み出すと、LATCH1 ステータス レジスタのイベント LATCH1 立ち上がりエッジビットがクリアされます。
RO RO 00000000h00000000h
オフセット : 09C8h-09CFh サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 このレジスタは、LATCH1 信号の立ち下がりエッジのシステム時間をキャプチャします。
Note: このレジスタを読み出すと、LATCH1 ステータスレジスタのイベント LATCH1 立ち下がりエッジビットがクリアされます。
RO RO 00000000h00000000h
DS00001909A_JP - p.290 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.91 EtherCAT バッファ変化イベント時間レジスタNote: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [31:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
12.14.92 PDI バッファ開始時間イベントレジスタ
Note: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [31:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
12.14.93 PDI バッファ変化イベント時間レジスタ
Note: このレジスタの bit [7:0] を読み出すと bit [31:8] が内部でラッチされる (ECAT と PDI は独立 ) ため、一貫した値を読み出す事ができます。
Note: 1バイトを超えるEtherCATコアCSRレジスタの場合、LSBが 下位アドレスでMSBが 上位アドレスです。
オフセット : 09F0h-09F3h サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 このレジスタは、少なくとも 1 つの SyncManager が ECAT イベントをアサートする要因となったフレームの先頭のローカル時間をキャプチャします。
RO RO 00000000h
オフセット : 09F8h-09FBh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 このレジスタは、少なくとも 1 つの SyncManager が PDI バッファ開始イベントをアサートした時のローカル時間をキャプチャします。
RO RO 00000000h
オフセット : 09FCh-09FFh サイズ : 32 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
31:0 このレジスタは、少なくとも 1 つの SyncManager が PDI バッファ変化イベントをアサートした時のローカル時間をキャプチャします。
RO RO 00000000h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.291
LAN9252
12.14.94 製品 ID レジスタNote 40:「ss」の値は、0、0、link_pol_strap_mii、tx_shift_strap[1:0]、eeprom_size_strap、chip_mode_strap[1:0]です。「rrrr」の値は現在のシリコン リビジョンです。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.95 製造者 ID レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.96 デジタル I/O 出力データレジスタ
Note: このレジスタは、論理アドレスを指定してビット単位で書き込み可能です。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0E00h-0E07h サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:0 製品 ID RO RO 0000h00ssh9252hrrrrh
Note 40
オフセット : 0E08h-0E0Fh サイズ : 64 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
63:32 予約 RO RO 00000000h
31:0 製造者 ID RO RO 000004D8h(Microchip 社 )
オフセット : 0F00h-0F01h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 出力データ R/W RO 0000h
DS00001909A_JP - p.292 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
12.14.97 汎用出力レジスタNote: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.98 汎用入力レジスタ
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.99 ユーザ RAM
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 0F10h-0F11h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 汎用出力データ R/W R/W 0000h
オフセット : 0F18h-0F19h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 汎用入力データ RO RO 0000h
オフセット : 0F80h-0FFFh サイズ : 128 バイト
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
- ユーザ RAM (128 バイト ) R/W R/W 未定義
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.293
LAN9252
12.14.100 デジタル I/O 入力データレジスタNote: このレジスタはプロセス RAM アドレス空間の一部です。プロセス RAM は EtherCAT プロセス RAM 読み出しデータ FIFO (ECAT_PRAM_RD_DATA) と EtherCAT プロセス RAM 書き込みデータ FIFO(ECAT_PRAM_WR_DATA) を使って直接アドレス指定する事もできます。
Note: プロセスデータ RAM には、EEPROM が正しく読み込まれた (ESC DL ステータス レジスタの PDI 動作 /EEPROM 読み込み正常ビット = 1) 場合のみアクセスできます。
Note: デジタル I/O PDI で入力に設定した場合、デジタル I/O 入力データがプロセスデータ RAM のこれらアドレスに書き込まれます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
12.14.101 プロセスデータ RAM
Note: プロセスデータ RAM には、EEPROM が正しく読み込まれた (ESC DL ステータス レジスタの PDI 動作 /EEPROM 読み込み正常ビット = 1) 場合のみアクセスできます。
Note: 1 バイトを超える EtherCAT コア CSR レジスタの場合、LSB が 下位アドレスで MSB が 上位アドレスです。
オフセット : 1000h-1001h サイズ : 16 ビット
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
15:0 入力データ R/W R/W 未定義
オフセット : 1000h-1FFFh サイズ : 4 KB
bit 説明ECATタイプ
PDIタイプ
既定値
- プロセスデータ RAM (4 KB) R/W R/W 未定義
DS00001909A_JP - p.294 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
13.0 EEPROM インターフェイス本デバイスは I2C マスタ コントローラを内蔵しています。このコントローラは EESCL および EESDA ピンを使います。EESCLとEESDAには外付けプルアップ抵抗が必要です。EEPROMは1バイトと2バイトのアドレス指定を両方サポートしています。サイズは eeprom_size_strap で決定します。
13.1 I2C インターフェイスのタイミング要件
このセクションでは、I2C マスタ インターフェイスの入出力タイミング仕様を示します。I2C マスタ インターフェイスはレート 148.8 kHz の高速モードで動作します。
Note 41: これらの値は I2C 高速モードの仕様に対し 400 ns のマージンがあります。
Note 42: これらの値は I2C 高速モードの仕様に対し約 2100 ns のマージンがあります。
図 13-1: I2C マスタのタイミング チャート
表 13-1: I2C マスタのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
fscl EESCL クロック周波数 - 148.8 - kHzthigh EESCL High 時間 3.0 - - stlow EESCL Low 時間 3.0 - - str EESDA および EESCL 立ち上がり時間 - 300 nstf EESDA および EESCL 立ち下がり時間 - 300 ns
tsu;sta EESDA出力立ち下がり前の(スレーブへの)EESCL Highセットアップ時間 ( 反復スタート条件 )
1000Note 41
- - ns
thd;sta EESDA出力立ち下がり後の (スレーブへの )EESCLホールド時間 ( スタートまたは反復スタート条件 )
1000Note 41
- - ns
tsu;dat;in EESCL 立ち上がり前の ( スレーブからの )EESDA 入力セットアップ時間
200Note 42
- - ns
thd;dat;in EESCL立ち下がり後の (スレーブからの )EESDA入力ホールド時間
0 - - ns
tsu;dat;out EESCL立ち上がり前の (スレーブへの )EESDA出力セットアップ時間
400Note 42
- - ns
thd;dat;out EESCL立ち下がり後の (スレーブへの )EESDA出力ホールド時間 400Note 42
- - ns
tsu;sto EESDA出力立ち上がり前の(スレーブへの)EESCL Highセットアップ時間 ( ストップ条件 )
1000Note 41
- - ns
EESDA (out)
EESCL
S PSrtf tr
thd;sta
thd;dat;intsu;dat;in
tsu;sta tsu;sto
EESDA (in)
thigh
tlow
thd;dat;outtsu;dat;out
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.295
LAN9252
14.0 チップモードの設定チップモードは、ハードストラップの chip_mode_strap[1:0](CHIP_MODE1/CHIP_MODE0) で以下のように制御します。
チップモードを選択したら、使うプロセスデータ インターフェイス (PDI) を PDI 制御レジスタ (0x0140) で選択します。有効な値は以下の通りです。
Note: ハードストラップのchip_mode_strap[1:0]で選択したチップモードはPDIの選択による影響を受けません。
Note: ピン共用の都合上、デバイスが 3 ポートモードの場合に利用できるインターフェイスは SPI のみです。
14.1 HBI の詳細設定
HBI コンフィグレーション ストラップには、PDI コンフィグレーション レジスタ (0x0150) を使います( 表 12-3、「EEPROM で設定可能な EtherCAT コアレジスタ」参照 )。
PDI コンフィグレーション レジスタ (0x0150) は EEPROM の内容で初期化されます。
表 14-1: チップモードの選択
CHIP_MODE[1:0] モード
00 2 ポートモード。ポート 0 = PHY A、ポート 1 = PHY B
01 予約
10 3 ポート ダウンストリーム モード。ポート 0 = PHY A、ポート 1 = PHY B、ポート 2 = MII
11 3 ポート アップストリーム モード。ポート 0 = MII、ポート 1 = PHY B、ポート 2 = PHY A
表 14-2: PDI モード選択
PDI_SELECT PDI モード
0x04 デジタル I/O
0x80 SPI
0x88 HBI 多重化、1 相、8 ビット
0x89 HBI 多重化、1 相、16 ビット
0x8A HBI 多重化、2 相、8 ビット
0x8B HBI 多重化、2 相、16 ビット
0x8C HBI インデックス、8 ビット
0x8D HBI インデックス、16 ビット
その他 予約
DS00001909A_JP - p.296 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
15.0 汎用タイマとフリーランニング クロック本章では、汎用タイマ (GPT) とフリーランニング クロックの詳細を説明します。
15.1 汎用タイマ
本デバイスは 16 ビットのプログラマブル汎用タイマを 1 個内蔵しており、これを使うと周期的なシステム割り込みを生成できます。このタイマの分解能は 100 µs です。
汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT) の汎用タイマプリロード (GPT_LOAD) ビットをアサート (1) すると、GPTは汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG) の汎用タイマイネーブル (TIMER_EN) フィールドの値を汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG) に書き込みます。チップレベル リセットがアサートされるか、汎用タイマイネーブル (TIMER_EN) ビットがアサート (1) からネゲート (0) へ変化すると、汎用タイマプリロード (GPT_LOAD) フィールドは FFFFh に初期化されます。リセット時には、汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT)も FFFFh に初期化されます。
GPT は、有効にすると 0000h に達するまでカウントダウンします。0000h に達するとカウンタは FFFFh へロールオーバし、割り込みステータス レジスタ (INT_STS) の GP タイマ (GPT_INT) 割り込みステータスビット ( および割り込みイネーブル レジスタ (INT_EN) の GP タイマ割り込みイネーブル (GPT_INT_EN) ビットをセットしている場合は IRQ 割り込み ) をアサートしてカウントを継続します。GP タイマ (GPT_INT) はスティッキー ビットです。このビットをアサートすると、同じビットに 1 を書き込むまでクリアされません。GPT 割り込みの詳細はセクション8.2.3、「汎用タイマ割り込み」(p. 55) を参照してください。
汎用タイマプリロード (GPT_LOAD) フィールドには、汎用タイマイネーブル (TIMER_EN) ビットがアサートされる前後を問わず、ソフトウェアでいつでもプリロード値を書き込めます。汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT) はただちに新しい値に設定され、GPT が有効な場合、その値からカウントダウンを継続します。
15.2 フリーランニング クロック
フリーランニング クロック (FRC) はシンプルな 32 ビット アップカウンタで、25 MHz の固定クロックで動作します。FRC の現在の値はフリーランニング 25 MHz カウンタレジスタ (FREE_RUN) から読み出せます。チップレベルリセットがアサートされると、このカウンタは 0 にクリアされます。リセットがネゲートされると、このカウンタは25 MHz クロックサイクルごとに 1 回インクリメントします。 大カウントに達すると、カウンタは 0 にロールオーバします。FRC は割り込みを生成しません。
Note: リセットイベント後、フリーランニング カウンタがクリアされるまでには 大 160 ns かかります。
15.3 汎用タイマとフリーランニング クロックのレジスタ
このセクションでは、直接アドレス指定可能な汎用タイマおよびフリーランニング クロック関連のシステム CSR について説明します。直接アドレス指定可能な全レジスタマップの概要は、セクション 5.0、「レジスタマップ」(p. 32)を参照してください。
表 15-1: その他のレジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
08Ch 汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG)
090h 汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT)
09Ch フリーランニング 25 MHz カウンタレジスタ (FREE_RUN)
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.297
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15.3.1 汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG)この読み / 書き可能レジスタは、デバイスの汎用タイマ (GPT) を設定します。このレジスタで定義した間隔でホスト割り込みを生成するように GPT を設定できます。GPT の現在の値は汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT) で監視できます。詳細はセクション 15.1、「汎用タイマ」(p. 297) を参照してください。
オフセット : 08Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:30 予約 RO -
29 汎用タイマイネーブル (TIMER_EN)このビットで GPT を有効にします。このビットをセットすると、GPT は動作ステートに移行します。このビットをクリアすると、GPT は動作を停止します。このビットが 1 から 0 へ遷移すると、このレジスタの GPT_LOADフィールドは FFFFh に初期化されます。
0: GPT を無効にする1: GPT を有効にする
R/W 0b
28:16 予約 RO -
15:0 汎用タイマプリロード (GPT_LOAD)この値は GPT にプリロードされます。これが GPT の開始値です。タイマを有効にすると、この値からデクリメントを開始します。
R/W FFFFh
DS00001909A_JP - p.298 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
15.3.2 汎用タイマカウント レジスタ (GPT_CNT)この読み出し専用レジスタは、汎用タイマ (GPT) の現在の値を反映します。このレジスタと汎用タイマ コンフィグレーション レジスタ (GPT_CFG) を組み合わせてGPTを設定および監視します。詳細はセクション 15.1、「汎用タイマ」(p. 297) を参照してください。
オフセット : 090h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:16 予約 RO -
15:0 汎用タイマ現在カウント (GPT_CNT)この 16 ビットフィールドは、GPT の現在の値を反映します。
RO FFFFh
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.299
LAN9252
15.3.3 フリーランニング 25 MHz カウンタレジスタ (FREE_RUN)この読み出し専用レジスタは、フリーランニング 25 MHz カウンタの現在の値を反映します。詳細はセクション 15.2、「フリーランニング クロック」(p. 297) を参照してください。
オフセット : 09Ch サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:0 フリーランニング カウンタ (FR_CNT)このフィールドは、フリーランニング 32 ビットカウンタの現在の値を反映します。リセット時にこのカウンタは 0 から開始し、25 MHz サイクルごとに 1 回インクリメントします。 大カウントに達すると、カウンタは 0 にロールオーバしてカウントを継続します。
Note: リセットイベント後、フリーランニング カウンタがクリアされるまでには 大 160 ns かかります。
RO 00000000h
DS00001909A_JP - p.300 2016 Microchip Technology Inc.
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16.0 その他の機能本章では、本デバイスのその他の各種機能とレジスタについて説明します。
16.1 その他のシステム コンフィグレーション / ステータス レジスタ
このセクションでは、その他の直接アドレス指定可能なシステム CSR について説明します。これらのレジスタを使って、チップ ID/ リビジョン、バイトオーダ テスト、ハードウェア コンフィグレーション等の各種デバイス機能を監視および設定できます。
直接アドレス指定可能な全レジスタマップの概要は、セクション 5.0、「レジスタマップ」(p. 32) を参照してください。
表 16-1: その他のレジスタ
アドレス レジスタ名 ( 記号 )
050h チップ ID およびリビジョン (ID_REV)
064h バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST)
074h ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.301
LAN9252
16.1.1 チップ ID およびリビジョン (ID_REV)この読み出し専用レジスタには、デバイスの ID およびリビジョン フィールドがあります。
Note 1: 既定値はデバイスのリビジョンで決まります。
オフセット : 050h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:16 チップ IDこのフィールドは、チップ ID を示します。
RO 9252
15:0 チップリビジョンこのフィールドは、チップリビジョンを示します。
RO Note 1
DS00001909A_JP - p.302 2016 Microchip Technology Inc.
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16.1.2 バイトオーダ テストレジスタ (BYTE_TEST)この読み出し専用レジスタを使って、現在の構成のバイトオーダを判定できます。バイトオーダはホストデータバス幅とエンディアンで決まります。バイトオーダの詳細はセクション 9.0、「ホストバス インターフェイス」(p. 62) を参照してください。
BYTE_TEST レジスタは、書き込み後の読み出しまたは連続する読み出しの 小タイミングを確保するためのダミー読み出しレジスタとしても使えます。詳細はセクション 9.0、「ホストバス インターフェイス」(p. 62) を参照してください。
リセット状態で無効化されるホスト インターフェイスの場合、BYTE_TEST レジスタを使ってデバイスのリセット状態が終了したかどうかを判定できます。
Note: このレジスタは、デバイスがリセット状態であっても、READY ビットがアサートされていなくても、低消費電力ステートでもホスト インターフェイスが中間ステートのまま読み出す事ができます。ホストインターフェイスがリセット状態の場合、無効なデータが返される事があります。しかしリセット中に返されるデータは、通常の有効なデータパターンとは一致しません。
Note: このレジスタは必ずしも 4 バイト全てを読み出す必要はありません。このレジスタには、DWORD アクセスの規則は適用されません。
オフセット : 064h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:0 バイトテスト (BYTE_TEST)このフィールドは、現在のバイトオーダを反映します。
RO 87654321h
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.303
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16.1.3 ハードウェア コンフィグレーション レジスタ (HW_CFG)このレジスタは、各種ハードウェア機能の設定に使います。
Note: このレジスタは、デバイスがリセット状態であっても、READY ビットがアサートされていなくても、低消費電力ステートでもホスト インターフェイスが中間ステートのまま読み出す事ができます。ホストインターフェイスがリセット状態の場合、無効なデータが返される事があります。
Note: このレジスタは必ずしも 4 バイト全てを読み出す必要はありません。このレジスタには、DWORD アクセスの規則は適用されません。
オフセット : 074h サイズ : 32 ビット
bit 説明 タイプ 既定値
31:28 予約 RO -
27 デバイス READY (READY)このビットがセットされている場合、デバイスへのアクセスが可能な状態である事を示します。パワーオン リセット、RST# リセット、低消費電力ステートからの復帰、EtherCAT チップレベルまたはモジュールレベルリセット、デジタルリセットのいずれかが発生した場合、ホストプロセッサはデバイスが安定して完全に動作可能な状態になった事をこのフィールドで調べる事ができます。
このビットの立ち上がりエッジで割り込みステータス レジスタ (INT_STS)のデバイス READY (READY) ビットがアサートされ、有効に設定している場合割り込みを生成できます。
Note: READY ビットがクリアされている間、HW_CFG、PMT_CTRL、BYTE_TEST、RESET_CTL レジスタを除く内部リソースへの読み出しアクセスは禁止されます。このビットがセットされるまで、どのアドレスへの書き込みも無効です。
Note: このビットは電源管理制御レジスタ (PMT_CTRL) の bit 0 と同じです。
RO 0b
26 予約 RO -
25 予約 RO -
24:22 予約 RO -
21:16 予約 RO -
15:14 予約 RO -
13:12 予約 RO -
11:0 予約 RO -
DS00001909A_JP - p.304 2016 Microchip Technology Inc.
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17.0 JTAG17.1 JTAGIEEE 1149.1 準拠の TAP コントローラは、バウンダリ スキャンと各種テストモードをサポートします。
本デバイスは基板レベルのテストのための JTAG バウンダリ スキャン テストポートを内蔵しています。このインターフェイスは 4 本のピン (TDO、TDI、TCK、TMS) で構成され、ステートマシン、データレジスタ アレイ、命令レジスタを含んでいます。JTAG ピンの詳細は表 3-14、「JTAG ピンの説明」(p. 28) を参照してください。JTAG インターフェイスは IEEE Standard 1149.1 - 2001『IEEE Standard for Test Access Port and Boundary Scan Architecture』に準拠しています。
入力および出力データは全て TCK テストクロック入力に同期します。TAP 入力信号 TMS と TDI は TCK の立ち上がりエッジでテストロジックに入力され、出力信号 TDO は立ち下がりエッジで出力されます。
JTAG ピンは GPIO/LED および EEPROM ピンと多重化されています。TESTMODE ピンをアサートすると JTAG 機能が選択されます。
表 17-1 に、実装されている IEEE 1149.1 命令とそれぞれのオペコードを示します。
Note: JTAG デバイス ID は 00101445h です。 Note: 全てのデジタル I/O ピンが IEEE 1149.1 動作をサポートします。アナログピンと OSCI/OSCO ピンは IEEE
1149.1 動作をサポートしません。
表 17-1: IEEE 1149.1 のオペコード
命令 オペコード 備考
BYPASS 0 16'h0000 必須命令
BYPASS 1 16'hFFFF 必須命令
SAMPLE/PRELOAD 16'hFFF8 必須命令
EXTEST 16'hFFE8 必須命令
CLAMP 16'hFFEF 任意命令
ID_CODE 16'hFFFE 任意命令
HIGHZ 16'hFFCF 任意命令
INT_DR_SEL 16'hFFFD プライベート命令
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.305
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17.1.1 JTAG タイミング要件このセクションでは、本デバイスの JTAG タイミング仕様を示します。
Note: タイミング値は等価試験負荷容量 25 pF の場合のものです。
図 17-1: JTAG タイミング
表 17-2: JTAG タイミング値
記号 説明 Min. Max. 単位 Note
ttckp TCK クロック周期 40 ns
ttckhl TCK クロック High/Low 時間 ttckp*0.4 ttckp*0.6 ns
tsu TCK 立ち上がりエッジ前の TDI、TMS セットアップ時間 5 ns
th TCK 立ち上がりエッジ後の TDI、TMS ホールド時間 5 ns
tdov TCK 立ち下がりエッジから TDO 出力有効までの時間 15 ns
tdoinvld TCK 立ち下がりエッジ後の TDO 出力無効時間 0 ns
TCK (Input)
TDI, TMS (Inputs)
ttckhl
ttckp
ttckhl
tsu th
tdov
TDO (Output)tdoinvld
DS00001909A_JP - p.306 2016 Microchip Technology Inc.
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18.0 動作特性18.1 絶対 大定格 *電源電圧 (VDD12TX1、VDD12TX2、OSCVDD12?VDDCR) (Note 1) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0 ~ +1.5 V電源電圧 (VDD33TXRX1、VDD33TXRX2、VDD33BIAS、VDD33、VDDIO) (Note 1) . . . . . . . . . . . . . . . . . 0 ~ +3.6 VEthernet トランス電源電圧. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -0.5 ~ +3.6 Vグランドを基準とした入力信号ピンに対する正電圧 (Note 2) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . VDDIO + 2.0 Vグランドを基準とした入力信号ピンに対する負電圧 (Note 3) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -0.5 Vグランドを基準とした OSCIに対する正電圧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .+3.6 V保管温度 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -55 ~ +150oC接合部温度 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .+150oCリード温度レンジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . JEDEC 仕様 J-STD-020 を参照
ESD 保護性能 (HBM) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . JEDEC Class 3ANote 1: このデバイスに実験室またはシステム電源から電力を供給する際に絶対 大定格を超えるとデバイスが
損傷するため注意が必要です。一部の電源では、AC 電源のスイッチ ON/OFF 時に電圧スパイクが生じる事があります。また、AC 電源ラインの過渡電圧が DC 出力に表れる事もあります。このような可能性がある場合、クランプ回路を使う事を推奨します。
Note 2: この定格値は右記のピンには適用されません : OSCI、 RBIASNote 3: この定格値は右記のピンには適用されません : RBIAS
* このセクションに示す値を超える応力はデバイスに恒久的な損傷を招く可能性があります。これはストレス定格です。長期間にわたる絶対 大定格条件での動作や保管は、デバイスの信頼性に影響する可能性があります。セクション18.2、「動作条件 **」、セクション 18.5、「DC 仕様」、その他本仕様書の関連セクションに示す条件外でのデバイス運用は想定していません。本デバイスの信号は 5 V 耐圧ではありません。
18.2 動作条件 **電源電圧 (VDD12TX1、VDD12TX2、OSCVDD12?VDDCR) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +1.14 ~ +1.26 Vアナログポート電源電圧 (VDD33TXRX1、VDD33TXRX2、VDD33BIAS、VDD33) . . . . . . . . . . . . . . . . +3.0 ~ +3.6 VI/O 電源電圧 (VDDIO) (Note 1) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +1.62 ~ +3.6 VEthernet トランス電源電圧. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . +2.25 ~ +3.6 V動作周囲温度、無風状態 (TA) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .Note 4
Note 4: 0 ~ +70oC( 商業用温度レンジ品 )、-40 ~ +85oC( 産業用温度レンジ品 )、-40 ~ +105oC( 拡張産業用温度レンジ品 )
拡張産業用温度レンジのサポートには以下の制限があります。- 64-QFN パッケージ : 外付けレギュレータが必要 ( 内部レギュレータは無効 )、 Ethernet トランス電圧 2.5 V (typ.)
** このセクションに記載したレンジ内でのみデバイスの正常な動作を保証します。デバイスのパワーアップ完了後、VDDIO とトランス電源電圧は誤差 ±10% 以内の電圧レベルを維持する必要があります。デバイスのパワーアップ完了後、これらの電圧変動が ±10% を超えるとデバイスの動作にエラーが発生する可能性があります。
Note: デバイスに電源を供給しないで入力信号を駆動してはいけません。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.307
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18.3 パッケージ温度仕様Note: 温度パラメータは、JESDN51 に準拠して多層 2S2P 基板にデバイスを実装して計測または推定しています。
表 18-1: 64 ピン QFN パッケージの温度パラメータ
パラメータ 記号 値 単位 条件
接合部 - 大気間熱抵抗 JA 23.6 /W 無風状態で計測
接合部 - ケース底部間熱抵抗 JT 0.1 /W 無風状態で計測
接合部 - ケース上部間熱抵抗 JC 1.8 /W 気流 1 m/s
表 18-2: 64 ピン TQFP-EP パッケージの温度パラメータ
パラメータ 記号 値 単位 条件
接合部 - 大気間熱抵抗 JA 29.0 °C/W 無風状態で計測
接合部 - ケース底部間熱抵抗 JT 0.3 °C/W 無風状態で計測
接合部 - ケース上部間熱抵抗 JC 12.8 °C/W 気流 1 m/s
表 18-3: 大消費電力
モード 大電力 (mW)内部レギュレータ無効、Ethernet トランス電圧 2.5 V 568内部レギュレータ無効、Ethernet トランス電圧 3.3 V 640内部レギュレータ有効、Ethernet トランス電圧 2.5 V 749内部レギュレータ有効、Ethernet トランス電圧 3.3 V 821
DS00001909A_JP - p.308 2016 Microchip Technology Inc.
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18.4 消費電流と消費電力このセクションでは、100BASE-TX 動作時と各種電源管理モード時の消費電流と消費電力 ( どちらも typ.) を、内部レギュレータ無効の場合と有効の場合に分けて示します。
18.4.1 内部レギュレータ無効
Note 5: VDD33TXRX1、VDD33TXRX2、VDD33BIAS、VDD33、VDDIONote 6: VDD12TX1、VDD12TX2、OSCVDD12、VDDCRNote 7: 電流の計測値は、トランスまたはオプションの外部 LED に供給される電力は含みません。
Note 8: Ethernet 部品の電流は、トランスの電源レール電圧 (2.5 V または 3.3 V) とは無関係です。両方の PHY が銅線ツイストペア モードの場合の値を示しています。片方の PHY が 100BASE-FX モードの場合、消費電流は 1/2 です。両方の PHY が 100BASE-FX モードの場合、消費電流は 0 です。
Note 9: トランスに流れる電流によるトランスミッタの消費電力を含みます。
Note 10: 3.3*(A) + 1.2*(B) + (2.5)*(C) @ TypNote 11: 3.3*(A) + 1.2*(B) + (3.3)*(C) @ Typ
表 18-4: 消費電流と消費電力 ( 内部レギュレータ無効 )
3.3 Vデバイス電流 (mA)
(A)Note 5,Note 7
1.2 Vデバイス電流 (mA)
(B)Note 6,Note 7
TXトランス電流 (mA)
(C)Note 8
2.5 Vトランス使用時の
デバイス電力(mW)
Note 9,Note 10
2.5 Vトランス使用時の
デバイス電力(mW)
Note 9,Note 11
リセット (RST#) Typ. 23.6 28.3 0.0 112 112
D0、100BASE-TXトラフィックあり
Typ. 58.7 51.0 82.0 461 526
D0、100BASE-TXアイドル
Typ. 63.4 49.9 82.0 475 540
D0、PHY Energy Detect パワーダウン(両方のPHY)
Typ. 7.9 30.8 0.0 64 63
D0、PHY 全般 パワーダウン(両方のPHY)
Typ. 1.5 30.6 0.0 42 42
D1、100BASE-TXアイドル
Typ. 63.4 37.5 82.0 460 525
D1、PHY Energy Detectパワーダウン(両方のPHY)
Typ. 7.8 17.6 0.0 47 47
D1、PHY 全般パワーダウン(両方のPHY)
Typ. 1.5 17.7 0.0 27 27
D2、100BASE-TXアイドル
Typ. 63.4 37.5 82.0 460 525
D2、PHY Energy Detectパワーダウン(両方のPHY)
Typ. 7.8 6.3 0.0 34 34
D2、PHY 全般パワーダウン(両方のPHY)
Typ. 1.5 6.1 0.0 13 13
D3、PHY 全般パワーダウン(両方のPHY)
Typ. 1.5 2.7 0.0 9 9
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.309
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18.4.2 内部レギュレータ有効Note 12: VDD33TXRX1、VDD33TXRX2、VDD33BIAS、VDD33、VDDIONote 13: VDD12TX1 と VDD12TX2 は PCB を介して内部レギュレータによって駆動されます。この電流は VDD33
から供給されます。
Note 14: 電流の計測値は、トランスまたはオプションの外部 LED に供給される電力は含みません。
Note 15: Ethernet 部品の電流は、トランスの電源レール電圧 (2.5 V または 3.3 V) とは無関係です。両方の PHY が銅線ツイストペア モードの場合の値を示しています。片方の PHY が 100BASE-FX モードの場合、消費電流は 1/2 です。両方の PHY が 100BASE-FX モードの場合、消費電流は 0 です。
Note 16: トランスに流れる電流によるトランスミッタの消費電力を含みます。
Note 17: 3.3*(A) + (2.5)*(C) @ TypNote 18: 3.3*(A) + (3.3)*(C) @ Typ
表 18-5: 消費電流と消費電力 ( 内部レギュレータ有効 )
3.3 Vデバイス電流 (mA)
(A)Note 12,Note 13,Note 14
TXトランス電流 (mA)
(C)Note 15
2.5 Vトランス使用時のデバイス電力(mW)
Note 16,Note 17
2.5 Vトランス使用時のデバイス電力(mW)
Note 16,Note 18
リセット (RST#) Typ. 51.2 0.0 169 169
D0、100BASE-TXトラフィックあり
Typ. 112.0 82.0 576 642
D0、100BASE-TXアイドル
Typ. 113.5 82.0 580 646
D0、PHY Energy Detect パワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 39.7 0.0 132 132
D0、PHY 全般 パワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 33.0 0.0 109 109
D1、100BASE-TXアイドル
Typ. 100.5 82.0 537 603
D1、PHY Energy Detectパワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 26.0 0.0 86 86
D1、PHY 全般パワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 19.4 0.0 65 65
D2、100BASE-TXアイドル
Typ. 100.5 82.0 537 603
D2、PHY Energy Detectパワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 14.8 0.0 49 49
D2、PHY 全般パワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 7.8 0.0 26 26
D3、PHY 全般パワーダウン ( 両方の PHY)
Typ. 4.3 0.0 15 15
DS00001909A_JP - p.310 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
18.5 DC 仕様表 18-6: 不変 I/O DC 特性
パラメータ 記号 Min. Typ. Max. 単位 Note
IS タイプ入力バッファ
Low 入力レベル
High 入力レベル
シュミットトリガ ヒステリシス(VIHT - VILT)
入力リーク(VIN = VSSまたは VDD33)
入力静電容量
プルアップ インピーダンス(VIN = VSS)
プルダウン インピーダンス(VIN = VDD33)
VILI
VIHI
VHYS
IIH
CIN
RDPU
RDPD
-0.3
2.0
121
-10
6
52
0.8
3.6
151
10
3
8.9
79
V
V
mV
µA
pF
kΩ
kΩ
Note 19
AI タイプ入力バッファ(FXSDENA/FXSDENB)
Low 入力レベル
High 入力レベル
VIL
VIH
-0.3
1.2
0.8
VDD33+0.3
V
VAI タイプ入力バッファ(RXPA/RXNA/RXPB/RXNB)
差動入力レベル
コモンモード電圧
入力静電容量
VIN-DIFF
VCM
CIN
0.1
1.0 VDD33TXRXx-1.3
VDD33TXRXx
5
V
V
pFAI タイプ入力バッファ(FXLOSEN 入力 )
ステート A しきい値
ステート B しきい値
ステート C しきい値
VTHA
VTHB
VTHC
-0.3
1.2
2.3
0.8
1.7
VDD33+0.3
V
V
VICLK タイプ入力バッファ(OSCI入力 )
Low 入力レベル
High 入力レベル
入力リーク
VILI
VIHI
IILCK
-0.3
OSCVDD12-0.35
-10
0.35
3.6
10
V
V
µA
Note 20
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.311
LAN9252
Note 19: この仕様は全ての入力および 3 ステート双方向ピンに適用されます。内部プルダウンおよびプルアップ抵抗により、ピンあたり +/- 50 µA (typ.) が加算されます。
Note 20: OSCIは 25 MHz シングルエンド クロック オシレータでも駆動できます。
Note 21: LVPECL 互換です。
Note 22: VOFFSET は外部抵抗ネットワークの構成で決まります。クロストークによる問題を防ぐには、表中に記載の値を推奨します。
ILVPECL 入力バッファ
Low 入力レベル
High 入力レベル
VIL-VDD33TXRXx
VIH-VDD33TXRXx
VDD33TXRXx+0.3
-1.14
-1.48
0.3
V
V
Note 21
Note 21OLVPECL 出力バッファ
Low 出力レベル
High 出力レベル
ピークツーピーク差動(SFF モード )
ピークツーピーク差動(SFP モード )
コモンモード電圧
オフセット電圧
負荷容量
VOL
VOH
VDIFF-SFF
VDIFF-SFP
VCM
VOFFSET
CLOAD
VDD33TXRXx-1.025
1.2
0.6
1.0
1.6
0.8
VDD33TXRXx-1.3
40
VDD33TXRXx-1.62
2.0
1.0
10
V
V
V
V
V
mV
pF
Note 22
表 18-6: 不変 I/O DC 特性 ( 続き )パラメータ 記号 Min. Typ. Max. 単位 Note
DS00001909A_JP - p.312 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
表 18-7: 可変 I/O DC 特性
パラメータ 記号 Min. 1.8 VTyp.
3.3 VTyp. Max. 単位 Note
VIS タイプ入力バッファ
Low 入力レベル
High 入力レベル
立ち下がりしきい値
立ち上がりしきい値
シュミットトリガ ヒステリシス(VIHT - VILT)
入力リーク(VIN = VSS または VDDIO)
入力静電容量
プルアップ インピーダンス(VIN = VSS)
プルアップ電流(VIN = VSS)
プルダウン インピーダンス(VIN = VDD33)
プルダウン電流(VIN = VDD33)
VILI
VIHI
VILT
VIHT
VHYS
IIH
CIN
RDPU
IDPU
RDPD
IDPD
-0.3
0.64
0.81
102
-10
54
20
54
19
0.83
0.99
158
68
27
68
26
1.41
1.65
138
82
67
85
66
3.6
1.76
1.90
288
10
2
V
V
V
V
mV
µA
pF
kΩ
µA
kΩ
µA
シュミットトリガ
シュミットトリガ
Note 23
VO8 タイプバッファ
Low 出力レベル
High 出力レベル
VOL
VOH VDDIO - 0.4
0.4 V
V
IOL = 8 mA
IOH = -8 mAVOD8 タイプバッファ
Low 出力レベル VOL 0.4 V IOL = 8 mAVO12 タイプバッファ
Low 出力レベル
High 出力レベル
VOL
VOH VDDIO - 0.4
0.4 V
V
IOL = 12 mA
IOH = -12 mAVOD12 タイプバッファ
Low 出力レベル VOL 0.4 V IOL = 12 mAVOS12 タイプバッファ
High 出力レベル VOH VDDIO - 0.4 V IOH = -12 mAVO16 タイプバッファ
Low 出力レベル
High 出力レベル
VOL
VOH VDDIO - 0.4
0.4 V
V
IOL = 16 mA
IOH = -16 mA
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.313
LAN9252
Note 23: この仕様は全ての入力および 3 ステート双方向ピンに適用されます。内部プルダウンおよびプルアップ抵抗により、ピンあたり +/- 50 µA (typ.) が加算されます。
Note 24: トランスのライン側でラインを 100 Ω (+/- 1%) 抵抗に置き換えて計測しています。
Note 25: パルスピークの 50% 時のパルス幅 16 ns からのオフセットです。
Note 26: 差動計測した値です。
表 18-8: 100BASE-TX トランシーバの特性
パラメータ 記号 Min. Typ. Max. 単位 Note
ピーク差動出力電圧 High VPPH 950 - 1050 mVpk Note 24ピーク差動出力電圧 Low VPPL -950 - -1050 mVpk Note 24信号振幅対称性 VSS 98 - 102 % Note 24信号立ち上がり / 立ち下がり時間 TRF 3.0 - 5.0 ns Note 24信号立ち上がり / 立ち下がり対称性 TRFS - - 0.5 ns Note 24デューティ サイクル歪み DCD 35 50 65 % Note 25オーバーシュート / アンダーシュート VOS - - 5 %ジッタ - - - 1.4 ns Note 26
DS00001909A_JP - p.314 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
18.6 AC 仕様このセクションではデバイスの各種 AC タイミング仕様を示します。
Note: I2C タイミングは NXP 社の『I2C-Bus Specification』に準拠しています。I2C タイミングの詳細は NXP 社の『I2C-Bus Specification』を参照してください。
Note: MII/SMI タイミングは『IEEE 802.3 Specification』に準拠しています。
Note: RMII タイミングは RMII Consortium の『RMII Specification R1.2』に準拠しています。
18.6.1 等価試験負荷
特に明記しない限り、出力タイミング仕様は図 18-1 に示す 25 pF の等価試験負荷を前提とします。
図 18-1: 出力等価試験負荷
25 pF
OUTPUT
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.315
LAN9252
18.6.2 電源シーケンシング タイミング本デバイスの電源シーケンシングのタイミング要件を下図に示します。VDDIO、VDD33、VDD33TXRX1、VDD33TXRX2、VDD33BIAS、トランスの電源は全て、仕様で定義された tpon 期間内に動作レベルに達する必要があります。内部レギュレータ無効での動作中は、VDDCR、OSCVDD12、VDD12TX1、VDD12TX2 もこの要件に含まれます。
また、VDDIO 電源は 1.0 V に達してから 15 ms 以内に動作電圧レベルの 80% (1.8 V 動作の場合 1.44 V、2.5 V 動作の場合 2.0 V、3.3 V 動作の場合 2.64 V) に達する必要があります。この要件は、セクション 18.6.3、「リセットおよびコンフィグレーション ストラップのタイミング」に示すように外部リセットを使う場合は無視しても安全です。
デバイスの電源は、仕様で定義された tpoff 期間内に全てが 0 V に達する限り、任意の順番で OFF にできます。
図 18-2: 電源シーケンシング タイミング - 内部レギュレータの場合
図 18-3: 電源シーケンシング タイミング - 外部レギュレータの場合
表 18-9: 電源シーケンシングのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tpon 電源ターンオン時間 - - 50 mstpoff 電源ターンオフ時間 - - 500 ms
VDDIO
Magnetics Power
tpon tpoff
VDD33, VDD33BIAS, VDD33TXRX1, VDD33TXRX2
VDDIO
Magnetics Power
tpon tpoff
VDD33, VDD33BIAS, VDD33TXRX1, VDD33TXRX2
VDDCR, OSCVDD12, VDD12TX1, VDD12TX2
DS00001909A_JP - p.316 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
18.6.3 リセットおよびコンフィグレーション ストラップのタイミングRST# ピンのタイミング要件、およびコンフィグレーション ストラップピンと出力駆動との関係を下図に示します。RST# のアサートは要件ではありません。しかしこの信号を使う場合、指定された期間以上アサートする必要があります。RST# ピンはいつでもアサートできますが、全ての外部電源が動作レベルに達した後、tpurstd が経過するまではネゲートできません。詳細はセクション 6.2、「リセット」(p. 38) を参照してください。
Note: RST# をネゲートする前にクロック入力が安定している必要があります。
Note: デバイス コンフィグレーション ストラップは RST# のアサートの結果としてラッチされます。詳細はセクション 6.2.1、「チップレベル リセット」(p. 39) を参照してください。
Note: ここに示したコンフィグレーション ストラップのラッチと出力駆動のタイミングは、パワーオン リセットが既に完了している事を前提としています。それ以外の場合、セクション 18.6.4、「パワーオンとコンフィグレーション ストラップのタイミング」に記載のタイミングが適用されます。
図 18-4: RST# ピンとコンフィグレーション ストラップのラッチのタイミング
表 18-10: RST# ピンとコンフィグレーション ストラップのラッチのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tpurstd 外部電源が動作レベルに達してから RST# をネゲートするまでの時間
25 ms
trstia RST# 入力のアサート時間 200 - - stcss RST#がネゲートされる前のコンフィグレーション ストラップ
ピンのセットアップ時間
200 - - ns
tcsh RST#がネゲートされた後のコンフィグレーション ストラップピンのホールド時間
10 - - ns
todad RST# がネゲートされてから出力が駆動されるまでの時間 3 - - µs
tcss
RST#
Configuration Strap Pins
trstia
tcsh
Output Drive
todad
All External Power Supplies tpurstd
Vopp
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.317
LAN9252
18.6.4 パワーオンとコンフィグレーション ストラップのタイミングパワーオンに対するコンフィグレーション ストラップの有効なタイミング要件を下図に示します。パワーオン時に有効なコンフィグレーション ストラップ値を読み出すには、以下のタイミング要件を満たす必要があります。
Note: コンフィグレーション ストラップはプルアップまたはプルダウンする必要があります。コンフィグレーション ストラップを入力として駆動してはいけません。
デバイス コンフィグレーション ストラップはRST#のアサートの結果としてもラッチされます。詳細はセクション 18.6.3、「リセットおよびコンフィグレーション ストラップのタイミング」とセクション 6.2.1、「チップレベル リセット」(p. 39) を参照してください。
図 18-5: パワーオンとコンフィグレーション ストラップのラッチのタイミング
表 18-11: パワーオンとコンフィグレーション ストラップのラッチのタイミング値
記号 説明 Min. Typ. Max. 単位
tcfg コンフィグレーション ストラップ有効までの時間 - - 15 ms
All External Power Supplies
Configuration Straps
tcfg
Vopp
DS00001909A_JP - p.318 2016 Microchip Technology Inc.
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18.6.5 ホストバス インターフェイスの I/O タイミングホストバス インターフェイスのタイミング仕様はセクション 9.4.5、「多重化アドレス指定モードのタイミング要件」(p. 78) とセクション 9.5.7、「インデックス アドレス指定モードのタイミング要件」(p. 98) を参照してください。
18.6.6 SPI/SQI スレーブ インターフェイスの I/O タイミング
SPI/SQI スレーブバス インターフェイスのタイミング仕様はセクション 10.3、「SPI/SQI タイミング要件」(p. 119) を参照してください。
18.6.7 I2C EEPROM の I/O タイミング
I2C EEPROM アクセスのタイミング仕様はセクション 13.1、「I2C インターフェイスのタイミング要件」(p. 295) を参照してください。
18.6.8 EtherCAT MII ポート管理アクセスの I/O タイミング
MIIポート管理アクセスのタイミング仕様はセクション12.9.7、「外部PHYのタイミング」(p. 206)を参照してください。
18.6.9 MII の I/O タイミング
MII ポート インターフェイスのタイミング仕様はセクション 12.9.7、「外部 PHY のタイミング」(p. 206) を参照してください。
18.6.10 JTAG タイミング
JTAG インターフェイスのタイミング仕様は表 17.1.1、「JTAG タイミング要件」(p. 306) を参照してください。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.319
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18.7 クロック回路本デバイスは 25 MHz 水晶振動子または 25 MHz シングルエンド クロック オシレータ (±50 ppm) 入力で動作します。シングルエンド クロック オシレータを使う場合、OSCO は未接続のままとし、OSCI はセクション 18.0、「動作特性」に記載の仕様値を満たしたクロック信号で駆動します。水晶振動子の推奨仕様は、表 18-12 を参照してください。
Note 27: 周波数偏差と周波数安定性の 大許容値はアプリケーションごとに異なります。どのアプリケーションもIEEE の総許容誤差 ±50 ppm を満たす必要があるため、これら 2 つの値の合計はエージングを考慮して約 ±45 ppm とする必要があります。
Note 28: 周波数経年変化はエージングとも呼びます。
Note 29: 100BASE-TX の総許容誤差は ±50 ppm です。
Note 30: 周波数偏差と周波数安定性の 大許容値はアプリケーションごとに異なります。どのアプリケーションもEtherCAT の総許容誤差 ±25 ppm を満たす必要があるため、これら 2 つの値の合計はエージングを考慮して約 ±15 ppm とする必要があります。
表 18-12: 推奨振動子の仕様
パラメータ 記号 Min. NOM Max. 単位 Note
水晶カット AT (typ.)
水晶振動子発振モード 基本波モード
水晶振動子校正モード 並列共振モード
周波数 Ffund - 25.000 - MHz
802.3 周波数公差 (25oC) Ftol - - ±40 ppm Note 27
802.3 周波数温度安定性 Ftemp - - ±40 ppm Note 27
802.3 周波数経時変化 Fage - ±3 ~ 5 - ppm Note 28
802.3 総許容誤差 - - ±50 ppm Note 29
EtherCAT 周波数公差 (25oC) Ftol - - ±15 ppm Note 30
EtherCAT 周波数温度安定性 Ftemp - - ±15 ppm Note 30
EtherCAT 周波数経時変化 Fage - ±3 ~ 5 - ppm Note 28
EtherCAT 総許容誤差 - - ±25 ppm Note 31
並列容量 CO - - 7 pF
負荷容量 CL - - 18 pF
励振レベル PW 300 Note 32
- - µW
等価直列抵抗 R1 - - 100 Ω
動作温度レンジ Note 33 - Note 34 oC
OSCI ピン容量 - 3 (typ.) - pF Note 35
OSCO ピン容量 - 3 (typ.) - pF Note 35
DS00001909A_JP - p.320 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
Note 31: EtherCAT の総許容誤差は ±25 ppm です。Note 32: CO 5 pF、CL 12 pF、R180 Ω の場合、500 Ω の直列抵抗を追加すると励振レベル PW の 小要件を100 µW まで下げる事ができます。
Note 33: 商業用温度レンジ品で 0 °C、産業用温度レンジ品、拡張産業用温度レンジ品で -40 °C です。
Note 34: 商業用温度レンジ品で +70 °C、産業用温度レンジ品で +85 °C、拡張産業用温度レンジ品で +105 °C です。
Note 35: パッド、ボンディング ワイヤ、リードフレームを含む値です。PCB の静電容量はこの値に含みません。これら 2 つの外付け負荷コンデンサの値を正確に求めるには、OSCI ピン、OSCO ピン、PCB の静電容量の値が必要です。総負荷容量は、水晶振動子の動作周波数が 25.000 MHz となる場合の水晶振動子から見た回路側の負荷容量と同じにする必要があります。
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.321
LAN9252
19.0 パッケージ情報19.1 64-QFN
図 19-1: 64-QFN パッケージ
DS00001909A_JP - p.322 2016 Microchip Technology Inc.
LAN9252
図 19-2: 64-QFN パッケージの寸法
ピン 1 のビジュアル インデックスの場所にはばらつきがありますが、必ず斜線部分内にあります。
パッケージはダイサーで個片化されています。
寸法と許容誤差は ASME Y14.5M に準拠しています。
BSC: 基本寸法、理論的に正確な値、許容誤差なしで表示
REF: 参考寸法、通常は許容誤差を含まない、情報としてのみ提示される値
単位 ミリメートル
寸法
ピン数
ピッチ
全高
スタンドオフ
コンタクト厚
全幅
露出パッド幅
全長
露出パッド長
コンタクト幅
コンタクト長
コンタクト - 露出パッド間距離
Note:
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.323
LAN9252
19.2 64-TQFP-EP図 19-3: 64-TQFP-EP パッケージ
ピン 1 のビジュアル インデックスの場所にはばらつきがありますが、必ず斜線部分内にあります。コーナー部の面取りはオプションで、サイズは異なります。D1 と E1 の寸法はバリを含みません。バリは側面から 0.25 mm を超えません。寸法と許容誤差は ASME Y14.5M に準拠しています。
BSC: 基本寸法、理論的に正確な値、許容誤差なしで表示
単位 ミリメートル
寸法
ピン数
全高
モールド パッケージ厚
スタンドオフ
足長
フットプリント
足角
Note:
PKG 全長 / 幅PKG 本体長 / 幅露出パッド長 / 幅ピン厚
ピン幅
モールドドラフト角トップ
モールドドラフト角ボトム
ピン 1 のビジュアル インデックスの場所にはばらつきがありますが、必ず斜線部分内にあります。コーナー部の面取りはオプションで、サイズは異なります。D1 と E1 の寸法はバリを含みません。バリは側面から 0.25 mm を超えません。寸法と許容誤差は ASME Y14.5M に準拠しています。
BSC: 基本寸法、理論的に正確な値、許容誤差なしで表示REF: 参考寸法、通常は許容誤差を含まない、情報としてのみ提示される値
ピンピッチ
DS00001909A_JP - p.324 2016 Microchip Technology Inc.
2016 Microchip Technology Inc. DS00001909A_JP - p.325
LAN925220.0 改訂履歴
表 20-1: 改訂履歴
リビジョンレベル セクション / 図 / 項目 改訂内容
DS00001909A (2015/04/06)
本書は初版です。
LAN9252
DS00001909A_JP-page 326 2016 Microchip Technology Inc.
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お客様向け変更通知サービス
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技術サポートは以下のウェブページからもご利用になれます。http://microchip.com/support
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LAN9252製品識別システム
ご注文または製品の価格 / 納期に関しては、弊社または販売代理店までお問い合わせください。
デバイス : LAN9252
テープ & リールオプション :
ブランク= 標準パッケージ ( トレイ )T = テープ & リール (Note 1)
温度レンジ : ブランク= 0C ~ +70C ( 商業用温度レンジ )I = -40C ~ +85C ( 産業用温度レンジ )V = -40C ~ +105C ( 拡張産業用温度レンジ )
(Note 2)
パッケージ : ML = 64 ピン QFNPT = 64 ピン TQFP-EP
例 :a) LAN9252/ML
標準パッケージ ( トレイ )、商業用温度レンジ、64 ピン QFN
b) LAN9252TI/PTテープ & リール産業用温度レンジ、64 ピン TQFP-EP
Note 1: テープ&リールの識別情報は、カタログの製品番号説明にのみ記載されています。これは製品の注文時に使う識別情報であり、デバイスのパッケージには印刷されていません。テープ & リールが選択できるパッケージの在庫 / 供給状況は、弊社または代理店、営業所までお問い合わせください。
2: 拡張産業用温度レンジ (105ºC) は64-QFN でのみサポートします。
製品番号
デバイス テープ & リールオプション
/
温度レンジ
XX[X] [X]
パッケージ
Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して以下の点にご注意ください。
• Microchip 社製品は、該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています。
• Microchip 社では、通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合、Microchip 社製品のセキュリティ レベルは、現在市場に
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• しかし、コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です。弊社の理解では、こうした手法
は Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります。このような行為は知
的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます。
• Microchip 社は、コードの保全性に懸念を抱いているお客様と連携し、対応策に取り組んでいきます。
• Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで、自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません。コード保
護機能とは、Microchip 社が製品を「解読不能」として保証するものではありません。
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Microchip 社では、Chandler および Tempe ( アリゾナ州 )、Gresham ( オレゴン州 ) の本部、設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949:2009 認証を取得しています。Microchip 社の品質システム プロセスおよび手順は、PIC® MCU および dsPIC® DSC、KEELOQ® コード ホッピング デバイス、シリアル EEPROM、マイクロペリフェラル、不揮発性メモリ、アナログ製品に採用されています。さらに、開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています。
DS00001909A_JP - p.329 2016 Microchip Technology Inc.
北米本社2355 West Chandler Blvd.Chandler, AZ 85224-6199Tel: 480-792-7200 Fax: 480-792-7277技術サポート : http://www.microchip.com/supportURL: www.microchip.comアトランタDuluth, GA Tel: 678-957-9614 Fax: 678-957-1455オースティン、TXTel: 512-257-3370 ボストンWestborough, MATel: 774-760-0087 Fax: 774-760-0088シカゴItasca, ILTel: 630-285-0071 Fax: 630-285-0075クリーブランドIndependence, OHTel: 216-447-0464Fax: 216-447-0643ダラスAddison, TXTel: 972-818-7423 Fax: 972-818-2924デトロイトNovi, MI Tel: 248-848-4000ヒューストン、TXTel: 281-894-5983インディアナポリスNoblesville, INTel: 317-773-8323Fax: 317-773-5453ロサンゼルスMission Viejo, CATel: 949-462-9523 Fax: 949-462-9608ニューヨーク、NY Tel: 631-435-6000サンノゼ、CATel: 408-735-9110カナダ - トロント
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07/14/15