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いまどきのLinuxインストールバトル(新型PC編)
しまだ ひろふみ (@shimadah)
opencoconとは
● 旧型PCをシンクライアントとして活用するためのLinuxディストリ
● 俺アップストリーム● 流行りに左右されない
Matchbox + TUI メニュー
Q:新しいマシンにLinux入れてますか?
最近よく聞くLinuxのうわさ
● PCにLinuxを入れるのが面倒になった?● なんかロックがかかってるらしい?● WinタブレットにLinuxを入れるのが面倒らしい?
入れるのが面倒?
● Windows8以降のPCは、これまでのBIOSに代わり、UEFI( Unified Extensible Firmware Interface )が入るようになった
● BIOSエミュレーションが搭載されているマシンであればこれまで通り動く– しかし、それが搭載されていないケースもある
● パーティションテーブルもGPTにかわりつつある
● よくある:BIOSエミュレーション(またはUEFI)でブートしてインストールして動かない
POINT:ブートの優先度のちがい
● BIOSでは主にドライブ単位HDD・CD・USBメモリからブートできるのはひとつのブートローダ
● UEFIでは主にUEFIアプリケーション単位
HDDのUEFIパーティション(MFT)、またはUSBメモリ等にあるUEFIアプリケーション(*.efi)単位でブートの優先度を決めることができる
いろいろ事例を見てると
● これからはUEFIで入れたほうがトラブルが少ない
● 駄目な場合はBIOSエミュレーションもあり
ロックがかかっている?:
● Secure Boot:署名のあるカーネルやブートローダだけをブートできるようにする仕組み
● 市販の多くのマシンはMicrosoftの鍵しか入っていない
→ Windowsしか動かない?
SecureBootは切りましょう
Linux屋的に言えば
しかしSecureBoot有効でも最近はわりといける
対策
● 大手のディストリ:Ubuntu, Fedora等は Microsoft の署名が入ったバイナリを作るなどして対応
● それ以外:Shimなどを使う
● 一般的にLinuxを使うには問題がない
● あればSecure Bootを無効にするかディストリを変えれば...
WindowsタブレットでLinuxは面倒?
● そもそもタブレットはインターフェイスがPCに比べ少ない
● 主にUEFIの仕組みの問題でそうらしい
チップセットとUEFIのバリエーション
通常のPC Atom(Clover Trail) タブレット
Atom(Bay Trail)タブレット
CPU 64Bit / 32Bit
32 Bit 64 Bit / 32 Bit
UEFI 64 Bit 32 Bit 32 Bit
OS kernel/userland
64Bit / 32Bit
32 Bit 64Bit / 32Bit
何が問題か
● UEFI アプリケーションは 64 Bit と 32 Bit のものは別物である(混ぜることができない)
● 多くのLinuxが対応しているUEFIは 64Bit、しかし Windows タブレットは多くの場合 UEFI は32 Bitである
● なので多くのディストリはWindowsタブレットで動かない
これに対応しているディストリは少ないながらもある
UEFIを試してみた
HP Stream 11 を買った
買って即日Linuxを入れた
スペック
● Intel Celeron N2840● Memory 2GB● eMMC 32GB (リカバリ除くと27GB程度)● Windows 8.1 w/Bing● OneDrive 100GB 2年チケットと
無線LAN 1年チケットがついてくる● 2万円台後半● 64-bit UEFI, BIOSエミュレーションあり● 外観が徹底的に青い
磯の香りがする青いPC
このマシンすごく蟹臭い
Wi-Fi
Bluetooth
Card Reader
Sound
工場出荷時のパーティション
Xubuntuを入れたときのパーティション
なんとか領域を確保したいが...
● 具体的にはWindowsリカバリパーティションぽいものを消去して、空き容量を稼ぎたい
● IMAGESパーティション(6GBぐらい)を開けてみた
● しかし、これを消すとWindowsが一切動かなくなる
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1406/26/news112.html
WIMBoot
つまり
デュアルブートするなら
WIMBootパーティションは消してはならない
詳しくは..
● 今時のチープなノートPC HP Stream 11でXubuntuを動かす
http://www.slideshare.net/shimadah/ss-46655886
Vivotab Note 8 を買った
スペック
● Atom (Bay Trail ) Z3740● メモリ2GB● eMMC 32GB● Windows 8.1 (64bit)● 3万円(中古)
– 今はもっと安いはず● 32 Bit UEFI、BIOSエミュレーションなし
Fedlet
https://www.happyassassin.net/fedlet-a-fedora-remix-for-bay-trail-tablets/
UEFIのセットアップを起動
UEFIセットアップが50%の確率で起動する
ハイライト
● USB 3.0 から USB 2.0 に変更し
● Fedlet を入れた USBメモリを入れ、再度UEFIセットアップを起動
● 起動順序をUSBメモリのFedletを上にして保存する
USBハブにいろいろ繋げる
GRUB2の起動メニューで一番上をキーボードで選ぶ
どれが動く?
状況
○ グラフィックス
○ 無線LAN
? Bluetooth
○ USB
✗ タッチパネル
✗ デジタイザ(ペン)
△ 電源制御(○:電池残量など :画面の明るさ調整等)✗
詳しくは
● 同じマシンにDebianを入れた例
32bit UEFIマシンで遊ぶ
http://www.slideshare.net/shimadah/201501-uefililotokaidopub
結論
● 仕組みを知れば、UEFIは怖くない
● Secure Bootは怖くない
● どんどんLinuxのインストールを試そう● 蟹は友達