日本LPガス協会とは…

1

会 員 日本国内でLPガスの輸入･生産を行う企業（LPガス元売会社）

会 長 山﨑達彦（アストモスエネルギー株式会社代表取締役社長）

会員数 14社

創 立 1963年

2

3

1.1 我が国のLPガス需要の推移

4

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

92 93 94 95 96 97 98 99 FY2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 FY2010 11 12

電力用

化学原料用

都市ガス用

自動車用

産業用

家庭業務用

単位：千トン

出典：経済産業省･石油製品需要想定委員会液化石油ガスWG「LPガス需要見通し」

LPガス需要は、1996年度のピーク後微減2012年度は、電力用需要等により前年度と比べて微増

19,703千トン 16,341千トン

1.2 我が国のLPガス供給の推移

5

供給量は、需要に伴って減少傾向輸入先は、中東の比率が減少し、アメリカ等の中東域外が増加

国 名CY2005 CY2013

2013/2005

数量 比率 数量 比率

サウジアラビア 5,136 38.2% 1,475 12.7% 28.7%

UAE 3,239 24.1% 2,861 24.7% 88.3%

カタール 1,242 9.2% 3,402 29.4% 274.0%

（その他） 1,677 12.5% 1,360 11.7% 81.1%

中東計 11,294 84.0% 9,098 78.6% 80.6%

アメリカ 33 0.2% 952 8.2% 2907.0%

オーストラリア 1,084 8.1% 585 5.1% 53.9%

東ティモール 0 ─ 569 4.9% ─

（その他） 1,029 7.7% 371 3.2% 46.0%

中東域外計 2,145 16.0% 2,477 21.4% 115.5%

合 計 13,440 11,574 86.1%

出典：日本LPガス協会

単位：千トン

0

5,000

10,000

15,000

CY2005 CY2013

輸入（中東域外）

輸入（中東域外）

輸入

（中東） 輸入

（中東）

石油精製

石油精製

石油化学

石油化学

2%

2%24%

23%

62%59%

12% 16%

単位：千トン

6

$200

$400

$600

$800

$1,000

$1,200

$1,400

2009.01 2010.01 2011.01 2012.01 2013.01 2014.01

2.1 CP価格の推移とAL原油価格との比較

60%

80%

100%

120%

140%

160%

2009.01 2010.01 2011.01 2012.01 2013.01 2014.01

原油

LPガス（プロパン）

Max.：$1,230

7

Ave（CY2012）：100% Ave（CY2013）：97%Ave（CY2009）：104% Ave（CY2010）：112% Ave（CY2011）：95%

LPガスは、近年価格変動幅が大きくなり、上昇傾向

Max.：142%

Min.：73%

出典：日本LPガス協会

2014年2月$970

2014年2月109.8%

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

LPガス

LNG

ナフサ

A重油

2.2 エネルギー別のCIF価格推移

[$/トン]

2012年 2013年

8

2011年

価格差

$-145 価格差

$217

LPガスとLNGとの価格は、一時期逆転したが、LNGの優位な傾向が続く

出典：財務省「貿易統計」を参考に作成

9

3.1 我が国の新しいエネルギー政策

政府が、「エネルギー基本計画」を見直し「電気事業」と「都市ガス事業」の改革を推進

10

供給構造の多様化が進み、地政学的リスクが小さくなる方向にある温室効果ガスの排出が比較的低く、可搬･貯蔵性に優れた分散型エネルギー平時はもとより、有事にも貢献できる、クリーンなガス体エネルギー

LPガスの位置付け

災害時には、エネルギー供給の「最後の砦」

備蓄の実施･中核充填所の設備強化等、供給体制の強靭化を進める供給構造の改善を通じて、利用形態の多様化を促進

政策の方向性

送配電分離に至るまでの全面自由化等

全面自由化に向け、議論が開始

90

95

100

105

110

115

120

125

130

300

400

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,300

Jan-12 Apr-12 Jul-12 Oct-12 Jan-13 Apr-13 Jul-13 Oct-13 Jan-14

Saudi Arabia CP

US(Mont Melvieu)

Arabian Light

3.2 LPガス調達の多様化 ～アメリカ産LPガスへの対応～

11

アメリカ産のシェール随伴LPガスが、日本の輸入構成に変化をもたらしている

単位：万トン

出典：経済産業省 「総合資源エネルギー調査会資源･燃料分科会」

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

A社

B社

C社

D社

E社

合計 68.8 158.8 188.8 200 190 100

単位：$/MT 単位：$/bbl

Saudi Arabia CP

US(Mont Melvieu)Arabian Light

40 40 60 80 80 交渉中

20 30 30 30 30 30

70 70 70 70 70

20 20 20

8.8 8.8 8.8

出典：Clarksons Gas

単位: ’000 MT

1,000

500

Jan-08 Jan-09 Jan-10 Jan-11 Jan-12 Jan-13

─ Imports ─ Exports

3.3 LPガス調達の多様化 ～新たな供給ソースの発掘～

環太平洋域等で、新規天然ガスプロジェクトに伴う随伴LPガスの新規供給ソースが見込まれる

サハリン、ウラジオストック（約2日）アラビア湾経由

（約18日）

ヒューストン（パナマ経由）（約22日）

オーストラリア、東ティモール（約8日）

カナダ（約8日）

アラスカ（約7日）

インドネシア（約6日）

モザンビーク、タンザニア（約15日）

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3.4 LPガス調達の多様化 ～パナマ運河拡幅に伴う変化～

13

パナマ運河拡幅工事完了により、極東アジアへのエネルギーフローが変わる

航海ルート 片道航海日数 フレート

① アラビア湾/極東 18日 $50/Mt （市況）

② USGC/極東 45日 $156/Mt （市況）

③ USGC/極東（パナマ経由） 22日 $83/Mt

③22日①18日

②45日

②

2014年2月現在

2015年のパナマ運河拡幅工事完了により、運河通過が可能となるVLGC（LPG船）47,000トン

写真提供：パナマ運河庁

アメリカのシェールＬＰガス生産設備

日本の輸入基地

パナマ運河

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3.5 供給サイドの強靭化 ～LPガス備蓄体制の強化～

エネルギー安定確保に向けて国家備蓄基地が完成当協会内で民間備蓄のあり方の検討開始

地上タンク

地下タンク

現在の保有量

82.2万トン（2014年1月現在）

民間備蓄国家備蓄

（ガスイン中）

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3.6 供給サイドの強靭化 ～基地機能強化と中核充填所の整備～

基地出荷機能強化･中核充填所の整備により、災害時にも安定供給を確保

野内

新潟

千葉

川崎

七尾

四日市福島

川崎･七尾･四日市･福島に

電源車を配備

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3.7 需要サイドの強靭化 ～地方自治体との連携～

地方自治体と連携し、LPガスによる防災の備えを推進中

全国自治体数 総締結数 締結率

1,789 890 49.7%

防災協定の締結 ※2013年10月31日時点

公的施設等への設置推進

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4.1 新たなエネルギー政策に応えて①

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日本LPガス協会では、「LPガス産業･中長期展望ビジョン」の策定･見直しを行い、エネルギー政策に応え、2030年に向けた活動方針に基づき事業を展開中

LPガス高効率給湯器

LPガス世帯の70%に普及を目指す！

LPガス世帯の7.5%に普及を目指す！

家庭用燃料電池

FRP容器

新たなマーケットの創造、災害対応力も向上！

先進型LPG車

JPN-TAXI（トヨタ）

代替される石油系自動車のうち、1割をLPガス化へ！

NV200（日産）

4.2 新たなエネルギー政策に応えて②

19

日本LPガス協会では、「LPガス産業･中長期展望ビジョン」の策定･見直しを行い、エネルギー政策に応え、2030年に向けた活動方針に基づき事業を展開中

GHP

ビル用エアコンの約15％をLPガス式GHP化を目指す！

コージェネレーション

燃料電池を含め、自立式の分散化電源の普及を目指す！

燃料転換

産業用エネルギーのうち、約15％をLPガスに置き換える！

LPガス式タンブラー乾燥機

産業用ガスエンジン式コージェネレーション

CO2削減量

LPガス総需要量

1,400～1,600万トン

2,000～2,300万トン

20

省エネ･節電 分散型 省CO2

供給構造の強靭化供給ソースの多様化

電力システム改革ガスシステム改革

結び