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5 6 UPSの給電方式 常時商用給電方式/ラインインタラクティブ給電方式 常時インバータ給電方式 パラレルプロセッシング給電方式 パワーマルチプロセッシング給電方式 通常時は、常に商用電源をそのまま出力側へ供給し、停電などの電源異常が発生したときは、内蔵し ているバッテリの出力に切り替え、インバータを介して供給する方式。切替の際に 瞬断が発生する 方式です。 インバータを用いず、電圧が高い時には降圧回路による減圧、電圧が低い時には昇圧回路による増 圧を行うことで、出力する方式。電源制御は何れか一方のみ行うため、変換ロスが少ないのが特徴 です。 通常時、電源異常時ともに、常に整流器とインバータを通して電力を供給することで、電源ノイズ等、 商用入力の乱れに左右されずに、常に整えられた正弦波を供給することができます。停電が発生した 場合でも無瞬断でバッテリ運転に切り替えることができる、最も信頼性の高い給電方式です。 商用給電と、双方向インバータが常時並列で動いており、停電時には途切れることなく電力を供給で きる給電方式。電源ノイズや瞬低などを、並列運転している双方向インバータで高速補正することに より、高い電源品質を出力可能。常時インバータ給電方式に比べ、変換ロスが少ない方式です。 単純構造のため、低価格、小型、軽量 通常運転時の消費電力が少ない 停電時に瞬断 10msec程度が発生 入力電源の変動及びノイズがそのまま 出力される 一般的なテスターでは出力電圧が測れ ない 個人用パソコンなど、瞬断が許される システム FU-300J FU-420J FU-650J FU-600J ラインインタラクティブ方式 常に一定の電圧、周波数を維持できる 入力電源のノイズ、電圧変動等が改善 できる インバータ等の運転による内部損失が 大きい 回路がやや複雑になる 高い電源品質が要求されるシステム FU- α2シリーズ  FU-Mシリーズ FU-SAUシリーズ  FU-50 α FU-Sシリーズ  FU-T2シリーズ 変換ロスが少なく高効率 商用運転時は昇圧回路による電圧補正 の影響で、常時インバータに比べ若干 電源品質が低い バイパス回路からの復帰時に瞬断が発生 高効率な電源環境の構築が必要な場合 に有効 FU-SMUシリーズ 無瞬断切替 変換ロスが少なく、高効率 力率0.97 程度常時インバータに比べ低価格、省ス ペース 双方向インバータの補正能力を上回る 電源異常は防ぐことができない。 高効率な電源環境の構築が必要な場合 に有効 FU-Eシリーズ 出力波形 出力波形 回路系統図 回路系統図 回路系統図 回路系統図 出力波形 出力波形 矩形波 正弦波 正弦波 正弦波 AVR 電圧安定化機能を搭載したものは ラインインタラクティブ方式という。ある程度の電圧変動はバッテリ放電せずに、電源を供給し続ける。 メリット メリット メリット メリット デメリット デメリット デメリット デメリット 適用システム 適用システム 適用システム 適用システム FUシリーズでのラインナップ FUシリーズでのラインナップ FUシリーズでのラインナップ FUシリーズでのラインナップ 交流 入力 交流 入力 交流 入力 交流 入力 通常時 通常時 通常時 通常時 充電回路 整流器 インバータ インバータ 蓄電池 蓄電池 蓄電池 AC-SW AC-SW AC-SW AC DC AC DC 昇圧回路 蓄電池 DC AC DC AC 降圧回路 双方向 インバータ DCAC電源異常時 電源異常時 電源異常時 電源異常時 交流 出力 交流 出力 交流 出力 交流 出力 AVR バイパス回路 バイパス回路 AC-SW 充電回路 高調波 補償回路 FU-Jシリーズの場合 FU-SMUの場合 擬似正弦波

UPSの給電方式 - NTT F5 6 UPSの給電方式 常時商用給電方式/ラインインタラクティブ給電方式 常時インバータ給電方式 パラレルプロセッシング給電方式

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5 6

UPSの給電方式

常時商用給電方式/ラインインタラクティブ給電方式

常時インバータ給電方式 パラレルプロセッシング給電方式

パワーマルチプロセッシング給電方式

通常時は、常に商用電源をそのまま出力側へ供給し、停電などの電源異常が発生したときは、内蔵しているバッテリの出力に切り替え、インバータを介して供給する方式。切替の際に「瞬断」が発生する方式です。

インバータを用いず、電圧が高い時には降圧回路による減圧、電圧が低い時には昇圧回路による増圧を行うことで、出力する方式。電源制御は何れか一方のみ行うため、変換ロスが少ないのが特徴です。

通常時、電源異常時ともに、常に整流器とインバータを通して電力を供給することで、電源ノイズ等、商用入力の乱れに左右されずに、常に整えられた正弦波を供給することができます。停電が発生した場合でも無瞬断でバッテリ運転に切り替えることができる、最も信頼性の高い給電方式です。

商用給電と、双方向インバータが常時並列で動いており、停電時には途切れることなく電力を供給できる給電方式。電源ノイズや瞬低などを、並列運転している双方向インバータで高速補正することにより、高い電源品質を出力可能。常時インバータ給電方式に比べ、変換ロスが少ない方式です。

単純構造のため、低価格、小型、軽量通常運転時の消費電力が少ない

停電時に瞬断(10msec程度)が発生入力電源の変動及びノイズがそのまま出力される一般的なテスターでは出力電圧が測れない※

個人用パソコンなど、瞬断が許されるシステム

FU-300J  FU-420J  FU-650JFU-600J ラインインタラクティブ方式

常に一定の電圧、周波数を維持できる入力電源のノイズ、電圧変動等が改善できる

インバータ等の運転による内部損失が大きい回路がやや複雑になる

高い電源品質が要求されるシステム

FU-α2シリーズ  FU-MシリーズFU-SAUシリーズ  FU-50αFU-Sシリーズ  FU-T2シリーズ

変換ロスが少なく高効率

商用運転時は昇圧回路による電圧補正の影響で、常時インバータに比べ若干電源品質が低いバイパス回路からの復帰時に瞬断が発生

高効率な電源環境の構築が必要な場合に有効

FU-SMUシリーズ

無瞬断切替変換ロスが少なく、高効率(力率0.97程度)常時インバータに比べ低価格、省スペース

双方向インバータの補正能力を上回る電源異常は防ぐことができない。

高効率な電源環境の構築が必要な場合に有効

FU-Eシリーズ

■ 出力波形 ■ 出力波形■ 回路系統図 ■ 回路系統図

■ 回路系統図 ■ 回路系統図■ 出力波形 ■ 出力波形

矩形波※ 正弦波

正弦波 正弦波

*AVR(電圧安定化機能)を搭載したものは「ラインインタラクティブ方式」という。ある程度の電圧変動はバッテリ放電せずに、電源を供給し続ける。

メリット

メリット

メリット

メリット

デメリット

デメリット

デメリット

デメリット

適用システム

適用システム

適用システム

適用システム

FUシリーズでのラインナップ

FUシリーズでのラインナップ

FUシリーズでのラインナップ

FUシリーズでのラインナップ

交流入力

交流入力

交流入力

交流入力

通常時

通常時

通常時

通常時

充電回路

整流器

インバータ

インバータ

蓄電池

蓄電池

蓄電池

AC-SW

AC-SW

AC-SW

AC ➡ DC

AC ➡ DC

昇圧回路

蓄電池

DC ➡ AC

DC ➡ AC

降圧回路

双方向インバータ(DC⬅➡AC)

電源異常時

電源異常時

電源異常時

電源異常時

交流出力

交流出力

交流出力

交流出力

AVR※

バイパス回路

バイパス回路

AC-SW

充電回路 高調波補償回路

※FU-Jシリーズの場合

※FU-SMUの場合

擬似正弦波※