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NPO法人遊佐鳥海観光協会では、総収入額のうち旅行業が60%で、
自社の企画・手配旅行を中心に、季節毎に着地型旅行商品を販売して
いる。業務委託受任は 38%で、町や公共機関からの受託で観光案内
所の運営や観光パンフレットの作成等をしている。ほかに協会主催で
花火大会・鮭のつかみどり大会・鱈ふくまつりを実施している。会費
収入は 2%となっている。旅行業が収益の柱になればと考えている。
●人員
人員体制は、理事・監事 20 名、事務局員 4 名で運営している小規
模組織である。
●設立の経緯
観光施設が集積する吹浦地区の観光推進を目的にした任意団体と
して遊佐町観光協会が発足した。さらに、鳥海山を含めた遊佐町全域
を一体的に取り扱うことで集客力の向上を図るため、NPO 法人遊佐鳥
海観光協会を設立し、第 3種旅行業を取得した。
●中核的人材
主軸であるイベント企画等を、理事3役と担当理事を中心に実施している。旅行業については、旅行会社に
勤務経験のある佐藤氏を中心に旅行業務経験者が企画等を行っている。
当法人は、事務局長が自治体からの出向やOBではないなど、自律的な運営形態となっている。そのため、
意識的に他団体、特に行政との情報共有を密に行う必要があると考えている。また、当法人の経営の安定化の
ために旅行事業を始めたが、着地型旅行は単価が低いため収益性が低く、経営の安定化に寄与するまでには至
っていない。
今後は、企画旅行を軸に運営を行い、着地型旅行についてはリピーターの増加に努め、地域への経済効果の
高い商品を開発していきたい。
旅行業60%
業務委託
受任38%
会費収入2%
年間総収入額の内訳
NPO法人 遊佐鳥海観光協会
山形県 遊佐町
・当初は遊佐町観光協会(任意団体)として発足した。 ・鳥海山を含めた遊佐町全体で、一体的な観光推進を図る事を目的として NPO 法人化した。
1.取 組 概 要
旅行業 3種
(平成 19 年)
自然資源
中心タイプ
延べ 400 万人泊(山形県)
うち県外 266 万人泊
小規模
自主事業比率62%
NPO 法人
(平成 18 年)
えぬぴーおーほうじん ゆざちょうかいかんこうきょうかい
2.主 要 な 事 業
3.組 織 体 制
4.課 題 と 方 向 性
No.09
当法人外観
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●着地型旅行商品の造成
初年度である平成 19 年度の夏は、「日本100名山」の鳥海山
を核とした1泊2日の山頂コースや鳥海湖までの日帰りコース、
紅葉を核とした里山(高瀬峡・二ノ滝)トレッキングなど、地域
の自然のみを素材として造成したが、思うような集客は見込めな
かった。 2年目からは自然の素材に加え、この地域で楽しめる体験メニ
ューを盛り込んだ商品の造成を進めており、遊佐町鳥海山観光ガ
イド協会とも協力しながら実施している。 ●着地型旅行商品の販売
当初は遊佐町と姉妹都市の豊島区や生活協同組合等にパンフ
レットを持ち込み集客をお願いしていたが、思うような集客に繋
がらなかった。そこで県内や近県の観光協会やスポーツ店などに
も協力をお願いし、パンフレットと申込用紙を置かせてもらい集
客拡大を目指している。また、大手旅行会社とも協力して、集客
に努めている。 現在は、ホームページ経由での販売を試みるなど、販売力の向
上を図っている。
●日本百名山 鳥海山 「鳥海山まるごと満喫コース」
「紅葉の里山と湧水めぐり」
秀峰「鳥海山」を中心にしたツアーである。上級者向けの「鳥海山
まるごと満喫コース」と、紅葉を絡め気軽に楽しめる「紅葉の里山と
湧水めぐり」の2コースを設定した。「鳥海山まるごと満喫コース」
では、地元ガイドが鳥海山や高山植物などを詳しく案内している。百
名山である鳥海山に、安心して参加できるツアーとなっている。
「紅葉の里山と湧水めぐり」では、紅葉が映える高瀬峡と二ノ滝コ
ースを訪れ、花の説明や写真スポットなどを地元ガイドが案内してく
れる。「鳥海山まるごと満喫コース」は 1泊 2日で大人 18,000 円、「紅
葉の里山と湧水めぐり」は 6時間、大人 7,800 円である。
●「湧水めぐりと鮭の塩引き作り体験」
秋になると遡上してくる“鮭”の見学と塩引き作り体験に加え、パ
ワースポットの「丸池様」や梅花藻がきれいな「牛渡川」を訪れるツ
アーである。鮭の塩引きは寒風干しにして、1週間位して発送しても
らえる。所要時間は4時間で、価格は大人 5,000 円である。
お 問 い 合 わ せ
5.着 地 型 旅 行 商 品 事 業
6.代 表 的 な 着 地 型 旅 行 商 品
当法人ホームページ
鳥海山まるごと満喫コース
鮭の塩引き作り
NPO 法人遊佐鳥海観光協会 TEL:0234-72-5666
URL:http://www.yuzachokai.jp/