新中期経営計画 - 福井銀行...©2018Fukui Bank , Ltd. All rights reserved. 目次 2 1．福井銀行の現状認識 2．現中期経営計画の現状認識と環境の変化

「企業理念」の実現に向けて（第1章）

～より早く、より深く、より広く～

新中期経営計画（2018年4月～2021年3月）

2018年３月

©2018Fukui Bank , Ltd. All rights reserved.

目次

2

１．福井銀行の現状認識

２．現中期経営計画の現状認識と環境の変化

３．新中期経営計画の概要

４．位置付け

５．込めた想い

６．４つのテーマ

７．テーマのイメージ

８．取組んでいくこと

９．３年後の姿


１．福井銀行の現状認識（基盤、収益、費用）

3

196 185

173 166 1.27%

1.19% 1.08% 1.03%

0.00%

0.50%

1.00%

1.50%

2.00%

0

50

100

150

200

H27/3 H28/3 H29/3 H30/3

貸出金利息

貸出金利回り

59 59 57 57

0

25

50

75

H27/3 H28/3 H29/3 H30/3

役務収益

4,508

4,802 4,920

4,998

60,624

64,378 65,971

64,210

56,000

59,000

62,000

65,000

68,000

71,000

74,000

4,000

4,200

4,400

4,600

4,800

5,000

5,200

H27/3 H28/3 H29/3 H29/12

消費者ローン残高消費者ローン先数

1,048 1,017 1,040 1,048

27,629 29,202

31,848 32,966

0

7,000

14,000

21,000

28,000

35,000

0

300

600

900

1,200

1,500

H27/3 H28/3 H29/3 H29/12

預り資産残高預り資産先数

4,080 4,165

4,379

4,572

8,837

9,149

9,470 9,509

8,000

8,400

8,800

9,200

9,600

10,000

3,600

3,800

4,000

4,200

4,400

4,600

H27/3 H28/3 H29/3 H29/12

中小企業向け貸出残高

事業性融資先数

• 融資先数や貸出残高は堅調に増加しているが、マイナス金利政策や競争激化により、貸出金利回りは低下し、貸出金利息は減少している。

• 預り資産先数は堅調に増加しているが、金融市場の影響などにより、預り資産の獲得は苦戦し、役務収益は伸び悩んでいる。

• 貸出金利息の減少や役務収益の伸び悩みにより業務粗利益は減少しているが、経費は横ばいで推移している。

低金利環境は当面継続する見通しであり、地域の中小企業支援による貸出金利息や役務収益の増強と経費削減が必要不可欠。

319

270 250 251

210 208 211 230

0

100

200

300

400

H27/3 H28/3 H29/3 H30/3

業務粗利益経費



現中計における「課題」

営業活動の展開

地域に対して •地域活性化への取組み強化

•キャッシュレスの推進

法人のお客さまに対して

•中小企業への金融支援のスピードアップ

•コンサルティング機能の強化

個人のお客さまに対して

•お客さま本位の資産形成支援

•コンサルティング機能の強化

相談・支援体制の構築

チャネルの進化

•マーケットに応じた店舗づくり

•各種サービスの利便性強化

行内体制と BPR向上施策

•抜本的な本部業務見直しとペーパーレス促進

•人財再配置による営業力強化

人財の強化

•働き方改革への取組み強化

•多様な人財を活用するための育成の強化

「環境」の変化

政策面

•金融緩和政策（マイナス金利）継続

•銀行法改正

経済面

•地方経済の成長率低下

•予測不能な国際情勢（金融市場への影響大）

社会面

•地方の人口減少、事業所数減少

•ライフ（ワーク）スタイルの

多様化

•女性や中高年の活躍

•北陸新幹線延伸

技術面

•スマートフォンの普及

• FinTech、AI、ブロックチェーンの利用拡大

金融業界

•異業種、新興勢力の参入

•競争激化による貸出金利回り低下

さらに取り組むべき「課題」と「環境」の変化に対応しながら、現中期経営計画の期間に創り上げたチャンスを拡げつつ、確実に成果につなげていく必要がある。

4

FinTech：Finance（金融）とTechnology（技術）を組み合わせた造語。 AI：人工知能（Artificial Intelligence）ブロックチェーン：分散型台帳技術、分散型ネットワーク

BPR：企業活動や業務の流れを分析し、最適化すること（Business Process Re- engineering）



環境

課題

・現中計の取組み継続・お客さま理解の深化・経営資源再配分・業務効率化・働き方改革

スピードアップ組織の変革

将来の収益基盤確保

お客さま理解の深化による収益向上

次代に向けた強い経営体質の構築

5

企

業

理

念

の

実

現


３．新中期経営計画の概要

タイトル「企業理念」の実現に向けて（第1章）

期間 2018年4月～2021年3月

位置付け地域とともに、お客さまとともに、時代の変化に合わせて成長していく期間

２つのコンセプトより早く、より深く、より広く変える、変われる、変えられる

４つのテーマ

お客さまをふやす働く場所、働く人をふやす

コンサルティング機能の強化選択と集中人づくり革命

取組んでいくこと

お客さま（地域）

■お客さまをふやす ■お客さま（地域）の資産をふやす ■地域における働く場所と働く人をふやす ■一番に選ばれるための当行価値向上

職員 ■働きがいのある銀行づくり ■多様化するニーズに対応できるスペシャリストの育成 ■営業力強化に向けた人財育成

株主 ■株主であることの魅力度向上

組織体制

■成果を出し続けるための最適な経営資源配分（戦略の選択と集中） ■生産性向上による営業活動強化（業務の選択と集中） ■福井銀行グループ価値向上 ■資金運用の多様化・迅速化

目標計数事業性融資先数中小企業向け貸出残高消費者ローン先数預り資産保有先数

6


４．位置付け

アクションtoチャレンジ

中計 2012年4月～2015年3月

グランドデザインの達成に向けた、チャレンジの期間

Create Chance Create Future

中計 2015年4月～2018年3月

地域とともに、お客さまとともに、未来へチャンスを創り出していく期間



新中計 2018年4月～2021年3月

企業理念

経営理念

行動理念

企

業

理

念

の

実

現

7

地域とともに、お客さまとともに、時代の変化に合わせて成長していく期間～変える、変われる、変えられる～



当行では、現中期経営計画の期間中に「企業理念」を新たに制定しました。当行の存在意義は、「企業理念」に込めたとおり、

地域産業の育成・発展と地域に暮らす人々の豊かな生活の実現にしかありません。その実現に向けた取組みを普遍的かつ永続的なものとするために、新たな中期経営計画のタイトルを『「企業理念」の実現に向けて（第1章）』と題し、「企業理念」の職員一人ひとりへのさらなる浸透をはかってまいります。現中期経営計画（Create Chance Create Future）のもとの取組みは、着実にお客さまの成長の機会と地域未来のチャンスを創り上げてきたものと考え、地域金融機関として当行の取組みの方向性は間違っていないものと自負しております。今後、そうしたチャンスを確実に成果につなげていくためには、これまで以上に「早さ」と「深さ」にこだわりながら、取組みをさらに「広げて」いく必要性を認識しております。


「より早く、より深く、より広く」

新中期経営計画

コンセプト1

コンセプト「より早く、より深く、より広く」に込めた想いは、

「企業理念」の実現に向けて、

より早く、こたえる

より深く、よりそう

より広く、つきあう

というものです。

8



地域社会を取り巻く環境が大きく変化している中で、当行が「企業理念」を実現していくためには

当行自身が生き残りをかけて変革していく必要があります。

そのために、営業体制の強化と生産性の向上により、強固な経営体質を構築します（戦略と業務の「選

択と集中」）。

また、地域の発展に貢献することを働きがいとし、

「誠実」に「情熱」を持って「行動」（行動理念「誠実」×「情熱」×「行動」）できる人財、

お客さまの多様化するニーズに対応できる人財を本気で育成していきます（「人づくり革命」）。

地域とともに、お客さまとともに、時代の変化に合わせて成長していく期間

「変える、変われる、変えられる」

期間の位置付け

コンセプト2

コンセプト「変える、変われる、変えられる」に込めた想いは、

まず、職員一人ひとりが

変えるという強い意思を持つ…変えるその意思により行動が変わる…変われる一人ひとりの行動が周囲も変えていける…変えられる

というものです。これにより、

「当行の未来を変える」、「地域の未来を変える」

ことにつなげていきます。

9



コンサルティング機能の強化

人づくり革命選択と集中

４つの

テーマ

将来の収益基盤確保


次代に向けた強い経営体質の構築

コンセプト1

「より早く、より深く、より広く」

コンセプト2


中期経営計画

６．4つのテーマ

企

業

理

念

の

実

現

10


６．4つのテーマ（その1）




４つの

テーマ

働く場所、働く人をふやす

まちづくりへの積極的な参画と、事業承継の課題を抱えるお客さまへの対応、事業再生支援を通して、地域の働く場所と働く人をふやすことで地域の発展に努めていきます。

コンセプト1

「より早く、より深く、より広く」将来の収益基盤確保


11

また、その取組みを通じて、当行の将来の収益基盤となるお客さまをふやしていきます。

お客さまをふやす






４つの

テーマ


お客さまや地域とこれまで以上に深い対話を重ねながら、お客さまや地域の課題解決とさらなる成長、資産形成のお手伝いに努めていきます。

そのために、法人のお客さま、個人のお客さま、地域に対するコンサルティング機能を銀行グループとして、さらに強化してまいります。こうした課題解決や成長のお手伝いを通じて、銀行グループの収益向上につなげていきます。

コンセプト1

「より早く、より深く、より広く」将来の収益基盤確保


12






４つの

テーマ

選択と集中

「戦略」の選択と集中では、エリア・分野・店舗機能における最適な人的資源、物的資源の再配分を行うことで、「より早く、より深く、より広く」を実現していきます。

「業務」の選択と集中では、営業店事務や本部業務の抜本的な見直しにより、営業力の向上と働き方改革を実現いたします。

コンセプト2


コンセプト2

「変える、変われる、変えられる」次代に向けた

強い経営体質の構築

13






４つの

テーマ

人づくり革命

多様な人財が働きがいをもって働ける職場づくりを行っていきます。

多様化するお客さまのニーズに対応できる人財を育成していきます。

コンセプト2

「変える、変われる、変えられる」次代に向けた


14


７．テーマのイメージ（地域別）


大阪

滋賀京都

愛知

東京

石川

富山

福井


地域の働く場所、働く人をふやす取組みと合わせ、地域のお客さまをふやしていきます。

都市部との地域間連携や情報共有体制を強化し、コンサルティング機能を銀行グループとして、さらに強固なものとします。

人づくり革命働きがいのある職場づくりとお客さまのニーズに対応できる人財を育成します。

選択と集中エリア・分野・店舗機能における最適な人的資源や物的資源の再配分を実施します。

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「企業理念」の実現に向けて（第1章）～より早く、より深く、より広く～

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株主（投資家のみなさま）

お客さま（地域）

職員



お客さまをふやす取組みとお客さま支援の体制強化により地域の発展につなげていきます。

組織体制

営業店事務や本部業務の抜本的な見直しを実施します。

人づくり革命

働きがいのある職場づくりとお客さまのニーズに対応できる人財を育成します。

７．テーマのイメージ（ステークホルダー別）

選択と集中


８．取組んでいくこと


経営理念（トライアングルバランス）の実現

お客さま（地域）職員株主お客さまをふやすお客さま（地域）の資産をふやす地域における働く場所と働く人をふやす

一番に選ばれるための当行価値向上

働きがいのある銀行づくり多様化するニーズに対応できるスペシャリストの育成

営業力強化に向けた人財育成

株主であることの魅力度向上

人づくり革命



組織体制成果を出し続けるための最適な経営資源配分（戦略の選択と集中）生産性向上による営業活動強化（業務の選択と集中）福井銀行グループ価値向上資金運用の多様化・迅速化

選択と集中

17


８．取組んでいくこと（その1）

18


AI：人工知能（Artificial Intelligence）

働く場所、働く人をふやす


お客さま理解の徹底中小企業等への接触機会の拡大事業性理解を通じた適切かつ積極的なリスクテイク全員営業によるお客さまの資産形成のお手伝い

地域における働く場所と働く人をふやす

まちづくりへの積極的参画人づくり（地域で安心して働ける人をふやす）・ライフステージ支援、ＵＩターン支援の取組み

キャッシュレス社会の実現北陸新幹線延伸の活用による地域プロモーション「地域をつなぎ、未来を創る」本店づくり

一番に選ばれるための当行価値向上

利便性とスピードの追求・ＡＩ等を活用した商品提供、タブレット化

マーケティングの高度化による最適な商品提供心を揺さぶるサービスの検討・提供お客さまとの接点の拡大の取組み・営業人員の増強（1店舗あたり営業人員1.5倍）



お客さま（地域）の資産をふやす


・法人向け支援態勢の充実

・個人向け（資産運用、相続等）相談能力向上

・ライフサポートセンターによる相談体制充実

・地域コンサルティング強化への取組み

・グループ連携による総合支援力

「お客さま本位」の資産形成のお手伝いの取組み強化

・「お客さま本位の基本方針」に基づく実践と取組みの深化

マッチングサービスの強化

・情報マッチング担当者配置

・お客さまとお客さまをつなぐ取組みの強化

地域における働く場所と働く人をふやす

未来へつなぐ地元内M&A主導による雇用・事業存続

・後継課題への対応、業界再編主導

未来へつなぐ事業再生による雇用・事業存続

8．取組んでいくこと（その2）

19

コンサルティング機能の強化～より早く、より深く、より広く～



20

選択と集中

成果を出し続けるための最適な経営資源配分（戦略の選択と集中）

重点エリア、重点分野（中小企業）を設定した営業店人員の再配置、営業力の拡充本部営業人員の拡充（倍増）マーケットに応じたチャネル戦略（店舗、ATM、 ICT）オープンAPIの活用によるイノベーション創出

生産性向上による営業活動強化（業務の選択と集中）

営業店から事務、紙をなくす・営業店事務の本部集中、タブレット化の推進

本部管理業務を半減する・ＡＩ、ＲＰＡ活用による生産性向上

本店建替えを起点としたワークスタイル改革

福井銀行グループ価値向上

グループ収益の向上グループ内人事交流による人財育成

資金運用の多様化・迅速化

新しい運用手法や投資対象の拡大

～変える、変われる、変えられる～

ICT：情報処理や技術に関する技術の総称（Information and Communication Technology）オープンAPI：銀行システムへの接続仕様を外部の事業者に公開すること AI：人工知能（Artificial Intelligence） RPA：ロボットによる業務自動化（Robotic Process Automation）



21

人づくり革命

働きがいのある銀行づくり

多様な人財（女性、若手、中高年）、働き方への対応（時間、場所）・キャリア思考の多様化に応じた働き方の提供・テレワークの実施・ＯＪＴの強化

一人ひとりの「働き方改革」の実践・総労働時間の削減

「健康経営」の実現

多様化するニーズに対応できるスペシャリストの育成

本部コンサルティング要員の倍増外部機関、グループ会社等との人員交流による計画的なスペシャリスト養成・公募制度の拡充、出向派遣による育成

スペシャリストの認定・評価制度の導入

営業力強化に向けた人財育成経営陣とのベクトル共有による職員の意識改革・役員と職員との双方向の対話機会の拡充

戦略に応じた人財育成プランの運用・女性法人営業担当者の育成強化・お客さま本位の相談力の向上

（営業）マネジメントの強化・若手行員からのマネジメント能力養成

～変える、変われる、変えられる～

テレワーク：インターネット等を介して時間や場所の制約を受けずに柔軟に働く形態 OJT：職場で実務をさせることで行う従業員の職業教育（On-the-Job-Training）


９．3年後の姿（計数目標）

地域産業の育成・発展（適切かつ積極的なリスクテイク）

地域に暮らす人々の豊かな生活の実現

預り資産保有先数

消費者ローン先数

事業性融資先数

中小企業向け貸出残高



H27/3 Ｈ29/3 H29/12 H33/3 目標

目標対

H29/12比

事業性融資先数 8,837先 9,470先 9,509先 10,500先 +991先

中小企業向け貸出残高 4,080億円 4,379億円 4,572億円 5,300億円 +728億円

預り資産保有先数（投信、公共債、仕組債、外貨預金）

27,629先 31,848先 32,966先 40,000先 +7,034先

消費者ローン先数 60,624先 65,971先 64,210先 70,000先 +5,790先

22


新中計期間

41 50

20

H29/3 H30/3 H31/3 H32/3 H33/3 H34/3 H35/3

連結当期純利益（親会社株主に帰属）

本店建替え経費

※新本店完成H32/12予定

９．３年後の姿（当期純利益）

23

• 「お客さまをふやす」「働く場所、働く人をふやす」取組みにより、地域における事業性融資先数、消費者ローン先数、預り資産保有先数を増加させます。また、地域での適切かつ積極的なリスクテイクにより貸出ポートフォリオを改善させることで、貸出金利息収入を増加させます。

• 「コンサルティング機能の強化」を通じて、お客さまや地域の課題解決とさらなる成長、資産形成のお手伝いにより、役務収益を増加させます。

• 「選択と集中」「人づくり革命」により、営業力の向上と働き方改革を実現し、生産性向上とコスト削減を実現します。

• 新中期経営計画の期間は、上記取組みと新本店の建替えにより、次代に向けた経営基盤の確保と強い経営体質の構築を図ります。

単位：億円

見込み

予想

持続的な成長・発展


９．３年後の姿（地域）

24

産

学

官

金


福井銀行グループ

将来の収益基盤の確保

まち

くらし

地域産業

本資料には、将来の業績に関わる記述が含まれています。こうした記述は、将来の業績を保証するものではなく、リスクや不確実性を内包するものです。将来の業績は、経営環境の変化などにより、目標対比異なる可能性があることにご留意ください。

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