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〜日本酒情報プラットフォームによる輸出創造のイノベーション〜
滋賀大学経済学部 企業経営学科
陳ゼミ チームゆるひげ
miai
1
目次
• 研究背景
• 研究方法
• イノベーションの可能性
• 提案~ ~
• まとめ
2
miai
日本酒は 好きですか
3
500
600
700
800
900
1000
2001年 2003年 2005年 2007年 2009年 2011年
933 888
828
748 719
688 664
632 617 589 601
(出典)国税庁『酒のしおり』を基に作成
日本酒消費量(Kl)
4
10年間で2/3にまで減少!
400
450
500
550
600
650
2002年 2004年 2006年 2008年 2010年
633
601
524 499
513 505 488
469 447 440
5
日本酒製造量(Kl) 10年間で2/3にまで減少!
(出典)国税庁『酒のしおり』を基に作成
(出典)国税庁『酒のしおり』を基に作成
1000
1500
2000
2500
3000
1980年 1989年 1998年 2005年 2009年
2947
2586 2438 2386
2229
2023
1807 1709 1642 1600
酒蔵数(棟) 30年間で1/2にまで減少!
6
日本酒に対する消費者のイメージ
7
38.9
61.1
若年層清酒アンケート調査
好き 嫌い
清酒を好まない理由
・悪酔い ・二日酔い ・味 ・匂い
(出典)秋田経済研究所(2007)「若年層の清酒アンケート調査」
20~30年後には・・・
8
9
日本酒とは? 産業の構造は?
日本酒とは
• 酒税法における「清酒」
–アルコール分が22度未満のもの(3条7号)
–米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
–米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの
–清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
(出典)酒税法
10
日本酒ができるまで
精米 米洗い 米蒸し 麹造り
もと造り 仕込み 搾り 火入れ
11
杜氏(職人)
0.5
99.5
全国酒蔵(%)
大企業 中小企業
(出典)「中小清酒メーカーと地域金融機関の市場開拓」、 「日本酒企業の類型分析から見る企業動向」 より作成
日本酒産業構造
12
企業規模別シェア(出荷高)
72.5
27.5
(%)
日本酒の海外への普及
日本酒カクテル、スパークリング日本酒を飲む機会を!!
和食人気で日本酒もブームに 輸出量=需要量 右肩上がり
70527504 8270
87969537 10269
11334
12151
11949
13770
14022
0
2000
4000
6000
8000
10000
12000
14000
16000
0
100000
200000
300000
400000
500000
600000
700000
800000
2001年 2003年 2005年 2007年 2009年 2011年
国内清酒製造量と輸出数量の推移(kl)
国内清酒製造量
輸出数量
(出典)「国税庁」HPより 13
輸出は増加している!
日本酒企業の海外進出
40
60
輸出シェア(%)
大企業 中小企業
(出典)「中小清酒メーカーと地域金融機関の市場開拓」より
0
2000
4000
6000
8000
宝酒造 月桂冠 大関
海外生産数量(kl)
14
大企業が優位
地酒=プレミアム化
(出典)「滋賀地酒の祭典」より 15
何らかのイノベーションが必要
日本酒業界の活性化のためには
しかし
イノベーションを起こすのは困難
16
イノベーション困難な理由
清酒 月の桂醸造元代表取締役社長
日本酒酒造組合中央会海外戦略委員会委員長
一般社団法人 ミス日本酒顧問
14代目 増田徳兵衛氏
あまりないな・・・・
ゆるひげ 日本酒のイノベーションに
当たって面白いことがあるのか
17
獺祭(旭酒造)の例
• 経営のイノベーションにより、高いコストパフォーマンスで
ハイクオリティな品質を実現
18
マーケティングが優れている
杜氏なし
・海外に次々に進出する
・遠心分離機による精米技術 ・数値で品質の基準を管理
イノベーションが起きても特殊なケースにとどまる
目次
• 研究背景
• 研究方法
• イノベーションの可能性
• 提案~ ~
• まとめ
19
miai
研究方法①
20
• インタビュー調査(滋賀・京都の酒蔵)
• 藤居本家(8月)
• 岡村本家(8月)
• 清酒月の桂 醸造元代表取締役14代目 増田徳兵衛氏(9月)
研究方法②
• メール調査(酒蔵)
有限会社平瀬酒造、若戎酒造株式会社、大雪渓酒造株式会社、有限会社平瀬酒造(10月)
• メール調査(海外バイヤー) ジョン・ゴントナー氏(10月)
• その他:ゼミ内・外日本酒カクテル調査(8月)等
21
日本酒ジャーナリスト
日本酒輸出協会員
国内外で書籍の出版、
セミナーの開催等、普及に尽力
ジョン・ゴントナー氏
目次
• 研究背景
• 研究方法
• イノベーションの可能性
• 提案~ ~
• まとめ
22
miai
日本酒のイノベーションの可能性
製品:カクテルコラボ
普及:プロモーション
普及: 輸出促進
国内消費量
の増加
海外輸出量 の増加
23
男女年代別飲酒割合
(単位%) 男性 女性
20代 50代 20代 50代
日本酒 19.7 40.2 12.4 27.6
ビール 60.9 58.3 40.5 58.9
酎ハイ サワー
36.9 11.4 51.8 25.8
カクテル 22.7 22.2 42.0 8.5
(出典)酒類総合研究所 24
•参加者
24名(うち留学生8名) •準備物 澪(スパークリング清酒) 日本酒(北秋田 北鹿) カルピス レモン果汁 ライム果汁 炭酸水
25
苦手な人を集めてカクテルに!
• 澪(既存商品) 日本酒の風味はするが、甘くて飲みやすい。
• 日本酒+柑橘系果汁 日本酒の風味が消え、飲みやすい。
• 日本酒+カルピス いまいち。
おいしい!
26
ゼミ試飲会 結果
好き 5
嫌い 11
ゼミ内 好き 2
嫌い 6
留学生
好き 7
飲めそう 13
嫌い 4 好き 7
嫌い 17
試飲会後
27
しかし !
28
カルテル用基酒の製造酒蔵の意見
◆有限会社平瀬酒造
所在:岐阜県高山市
創業:元和9年(1623)
• 飛騨の銘酒「久寿玉」
◆若戎
所在:三重県伊賀市
創業:嘉永6年(1853)
• 若戎
29
MOTOZAKE(基酒) カクテルベース専用日本酒
基酒をカクテルの形で製造、販売することは可能ですか?
可能です。 しかし、コスト競争となり、大企業が 有利になるため製造には至りません。
可能です。
試作品を作り製品化に取り組んでいますが、現時点で納得できるものが仕上がらないため実現には至っていません。
平瀬酒造様
若戎酒造様
ゆるひげ
大企業有利
味の問題
30
日本酒カクテルの形で日本酒を広めることに興味はありますか?
興味はあります。 MOTOZAKEにおいては、日本バーテンダー協会(NBA)とホテルバーテンダー協会(HBA)と手を組んで 日本酒カクテルを広める活動を行っているのですよ。
興味があります。 その意義も十分あると考えて MOTOZAKEの販売に取り組んでいます。
平瀬酒造様
若戎酒造様
ゆるひげ
知ってもらうことが大事
31
日本酒のイノベーションの可能性
製品:カクテルコラボ
普及:プロモーション
普及: 輸出促進
国内消費量 の増加
海外輸出量 の増加
32
日本酒に関する情報は多い
蔵元情報 日本酒商品情報
様々な項目から検索できる!
33
有料制
対象
販売なし
日本酒について“調べたい人”のみの 利用にとどまっている…
作り手と 流通業者等の 接触不可
34
日本酒のイノベーションの可能性
製品:カクテルコラボ
普及:プロモーション
普及: 輸出促進
国内消費量 の増加
海外輸出量 の増加
35
国内製造量のうちたった3%(2011年)
日本酒の輸出量は増えている しかし、
36
日本酒蔵 (中小企業)
消費者 商社
商談会
海外バイヤー
?
大手
× 情報交換困難
海外輸出チャネルの現状
日本酒蔵 (大手企業)
37
中小企業の輸出
商社
自社発掘
輸出相手を見つける方法は??
商社に頼って輸出する
自社で海外バイヤーを探す
38
しかし、中小企業の輸出はうまくいかない
39
目次
• 研究背景
• 研究方法
• イノベーションの可能性
• 提案~ ~
• まとめ
40
miai
資金不足
生産規模の問題
グローバル人材 の不足
ゆるひげ 商社の要求する金額条件に
合致しない。
商社の要求するように 大量生産できない。
交渉の際に言葉の壁があり、 スムーズに交渉できない。
41
なぜ商社を通すと うまくいかないのか? インタビュー
した酒蔵
では自社発掘ではどうでしょうか??
日本酒商談会や展示会への 参加は可能。
しかし多額の旅費、交通費で 売上利益は相殺されてしまう。
ゆるひげ
42
儲からない
インタビュー した酒蔵
中小企業も海外に輸出したいです。
どうしよう・・・
困難な問題がたくさんありますが、もし海外に輸出できるとしたらしたいですか?
ただ現状を改善するのは難しいですね。
ゆるひげ
そこで
43
海外バイヤーの意見
アルコール飲料は他の商品と違い諸国
政府がかなり厳しくコントロールしています。
言葉関係の壁は課題。(英語圏以外の国に対応しようとするとかなり大変)
中小企業が輸出するうえで 注意すべきことはありますか??
ゆるひげ
ジョン・ ゴントナー氏
44
45
miai
中小企業の輸出
プロモーション
プラットフォーム
情報発信、交流の場 46
商社
商談会
日本酒蔵 (中小企業)
プラットフォーム
海外 バイヤー
中小企業輸出増加の可能性
消費者
〇 情報交換ができるように!
47
情報プラットフォームによるイノベーション
48
日本酒の生産者(特に中小企業)と消費者・輸出関係者が同じ舞台で情報交換
プラットフォーム
法 信頼
複雑な手続き
販路イノベーションの第一歩
オサケを 売りたい オサケを 探したい
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日本語 English 中文 français
49
miai
バイヤー検索
アジア 北アメリカ ヨーロッパ
アフリカ オセアニア
バイヤー検索
南アメリカ
miai
50
登録
酒蔵名 ゆるひげ酒造株式会社 代表者名 ゆるひげ太郎 住所 滋賀県彦根市馬場○-○ メール [email protected] TEL 0749-○○-××××
商品名 ゆる髭 製造種類 純米大吟醸 容量 180ml / 300ml / 720ml / 1800ml 小売希望価格 ¥1,458/¥2,160/¥5,142/¥10,285 アルコール度数 16度 販売時期 通年販売 通販直売 可 香味特徴 味の評価
戻る
表示ページの一例 日本語 English 中文 français
あいう
51
miai 商社
商談会
展示会
日本酒 データベース
52
目次
• 研究背景
• 研究方法
• イノベーションの可能性
• 提案~ ~
• まとめ
53
miai
我々の の可能性
中小企業の輸出拡大による日本酒産業の発展
多種多様な日本酒を海外の人に飲んでもらえる
54
miai
参考文献①
• 五島淑子・石田佳菜絵・小野佑輔・広津理恵・前田綾子・村尾奈美・柏木亨(2013)「大学生における日本酒への関心」山口大学教育学部『研究論叢 人文科学・社会科学』、pp.93-101
• 秋田経済研究所(2007年)「若年層の清酒アンケート調査」
http://www.akitakeizai.or.jp/journal_index/2008.html (9/30)
• 一般社団法人 東京都中小企業診断士協会http://www.t-smeca.com/column/2014/05/web-1.html (9/28)
• 国税庁『酒のしおり』 https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/shiori-gaikyo/shiori/2014/index.htm (8/30)
• 酒仙人 http://www.sake-sennin.com/fbo/web/app.php/user/index (9/22)
• 酒類総合研究所http://www.nrib.go.jp/sake/sakeinfo.htm (9/30)
• 滋賀地酒の祭典http://shiga-jizake.net/festa/ (9/30)
55
参考文献② • ジョン・ゴントナー_ Sake World Homepage http://sake-world.com/html/japanese.html
(9/22)
• 獺祭の蔵元|旭酒造株式会社http://www.asahishuzo.ne.jp/index.php (9/30)
• 中小清酒メーカーと地域金融機関の市場開拓http://www.shokosoken.or.jp/jyosei/kenshou/r25nen/r25-2.pdf (9/28)
• NewSpherehttp://newsphere.jp/entertainment/20140130-2/ (9/28)
• 日本蔵元飛騨高山「久寿玉」平瀬酒造店 http://www.kusudama.co.jp/index.htm (9/20)
• 日本酒企業の類型分析から見る企業動向(9/22) file:///C:/workspace/5%E6%9C%9F1%E7%8F%AD%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%85%92.pdf
• 日本酒データベース http://www.sake-db.jp/ (9/22)
• 若戎株式会社 http://www.wakaebis.co.jp/(9/20)
• Motozake http://motozake.com/ (9/20)
56
ご清聴ありがとうございます。 陳韻如 浅野琳生 林和輝 川村拓央 吉岡諒人 袁旗 森田優希 前川慧伍
山本志保 後藤冴 安江里紗 大坪千恵 志村里奈 猪飼奈央 長澤奈々子 木村さくら
57
質疑応答用スライド
58
59
スライド4 日本酒消費量 2011年が上がった理由。 2000年から家飲み消費量が増加逆に外飲み消費量は減少。 家飲み比率(=家飲み消費量÷国内消費量)が41.7%から51.0%へ上昇。家飲みが外飲みを逆転。 そして、家飲み比率は2010年では酒類全体で清酒(69.7%)焼酎(57.5%)ワイン(41.3%)であり、 清酒は多くの割合を占めている。したがって、2011年は上昇している。
熊野筆
広島県熊野町で生産される伝統工芸品。
海外セレブなど、日本以外にも世界的に高い評価を得ています。
60
生産者
(職人)
一般消費者 海外バイヤー
omiaiと伝統工業の関係図
様々な業界の情報を提供することで多くの顧客の注意を引くことができる。
多くの伝統工業・中小企業を救う架け橋になる可能性が
ある。
61