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『「既設橋梁の耐震補強マニュアル(案)」に関する講習会』を開催しました 寒地構造チーム 研究所ニュース 2008年2月19日に『「既設橋梁の耐震補強マニュア ル(案)」に関する講習会』(主催:北海道開発局建設部、 寒地土木研究所)を寒地土木研究所講堂において開催 しました。 1995年兵庫県南部地震による被災経験を契機とし て、それまでの耐震性の大幅な修正が必要となり、平 成8年度、平成14年度に道路橋示方書の性能規定化へ の改訂が行われました。これらの改訂により、レベル 1地震動、レベル2地震動に対する橋の耐震性能が規 定されました。 既設橋梁のうち緊急輸送道路の橋梁については、平 成17年から平成19年にかけて、「緊急輸送道路の橋梁 耐震補強3箇年プログラム」に基づき、落橋や倒壊の 恐れのある橋梁に対する緊急対策を実施してきまし た。大規模地震発生時における通行の確保を迅速に図 るため、平成20年度以降も耐震対策を推進することに なっており、緊急輸送道路のうち耐震対策を集中的に 実施する橋梁において、平成8年度以降の設計基準に 基づき耐震補強を行うことになります。 本マニュアル(案)は、北海道開発局の管理する橋梁 の耐震補強を行うに当たっての設計の思想、留意点、 解析手法、構造細目(案)を取りまとめたものです。 本講習会は本マニュアル(案)を紹介し、その内容に ついて認知していただく場として設けられたもので、 寒地構造チームからは西総括主任研究員と、三田村主 任研究員が講師を務めました。 当日は行政機関とコンサルタントの技術者ら約140 名の方が参加し、熱心に講師の言葉に耳を傾けていま した。 (文責:安達 優) ■プログラム概要(敬称略) 寒地土木研究所月報 №659 2008年4月 45

『「既設橋梁の耐震補強マニュアル(案)」に関す …『「既設橋梁の耐震補強マニュアル(案)」に関する講習会』を開催しました 寒地構造チーム

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『「既設橋梁の耐震補強マニュアル(案)」に関する講習会』を開催しました

寒地構造チーム

研究所ニュース

 2008年2月19日に『「既設橋梁の耐震補強マニュアル(案)」に関する講習会』(主催:北海道開発局建設部、寒地土木研究所)を寒地土木研究所講堂において開催しました。 1995年兵庫県南部地震による被災経験を契機として、それまでの耐震性の大幅な修正が必要となり、平成8年度、平成14年度に道路橋示方書の性能規定化への改訂が行われました。これらの改訂により、レベル1地震動、レベル2地震動に対する橋の耐震性能が規定されました。 既設橋梁のうち緊急輸送道路の橋梁については、平成17年から平成19年にかけて、「緊急輸送道路の橋梁耐震補強3箇年プログラム」に基づき、落橋や倒壊の恐れのある橋梁に対する緊急対策を実施してきました。大規模地震発生時における通行の確保を迅速に図るため、平成20年度以降も耐震対策を推進することになっており、緊急輸送道路のうち耐震対策を集中的に実施する橋梁において、平成8年度以降の設計基準に基づき耐震補強を行うことになります。 本マニュアル(案)は、北海道開発局の管理する橋梁の耐震補強を行うに当たっての設計の思想、留意点、解析手法、構造細目(案)を取りまとめたものです。 本講習会は本マニュアル(案)を紹介し、その内容について認知していただく場として設けられたもので、寒地構造チームからは西総括主任研究員と、三田村主任研究員が講師を務めました。 当日は行政機関とコンサルタントの技術者ら約140名の方が参加し、熱心に講師の言葉に耳を傾けていました。

(文責:安達 優)

■プログラム概要(敬称略)

寒地土木研究所月報 №659 2008年4月 45