30

第２章 温室効果ガス排出量

6.21 6.14

6.39

5.50

5.60

5.70

5.80

5.90

6.00

6.10

6.20

6.30

6.40

6.50

平成20(2008)年度 平成27(2015)年度 平成28(2016)年度

(t-CO2)

1,908.1

1,887.0 1,913.5 1,927.3 1,953.9 2,014.8 1,949.5 1,909.7 1,987.8

1,583.7

763.2

0

500

1,000

1,500

2,000

(千t-CO2)(2009)

長期目標2008年度比60％削減

基準年度

(2010) (2011) (2012) (2013)

中期目標2008年度比17％削減

平成62(2050)年度平成20(2008)年度 平成32(2020)年度

(2014) (2015) (2016)

本市では、平成 24 年３月に「春日井市地球温暖化対策実行計画」を策定し、市内全域に係る

温室効果ガス排出量の削減目標と施策を位置付けています。

基準年度 ： 平成 20（2008）年度

中期目標 ： 平成 32（2020）年度に 17％削減

長期目標 ： 平成 62（2050）年度に 60％削減

平成 20～27年度の排出量について、推計に用いている統計の一つである「経済センサス」（総務省）の種類・年度を

見直し、再推計したため、「環境報告書（平成 29年版）」と数値が異なります。

1,908.1 1,909.7

1,987.8

1,600.0

1,650.0

1,700.0

1,750.0

1,800.0

1,850.0

1,900.0

1,950.0

2,000.0

2,050.0

平成20(2008)年度 平成27(2015)年度 平成28(2016)年度

(千t-CO2)

数値目標（市内全域の温室効果ガス排出量）

第２部 地球温暖化対策実行計画の実施状況

第１章 地球温暖化対策実行計画の概要

第１節 温室効果ガス排出量の推移

第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

温室効果ガス排出量の推移 市民一人あたり排出量の推移

0.1%

増加

4.1%

増加 1.1%

減少

4.1%

増加

31

761.0 727.3 799.7

305.0 299.8

310.5

393.6 422.7 410.6

405.4 431.5 438.1

31.3 19.1

19.5

0

500

1,000

1,500

2,000

平成20(2008)年度 平成27(2015)年度 平成28(2016)年度

（千t-CO2）

廃棄物部門

運輸部門

民生業務部門

民生家庭部門

産業部門

1,896.2 1,900.3 1,978.4

第２節 温室効果ガス排出量増減の主な要因

本市の平成 28 年度温室効果ガス排出量は、1,987.8 千 t-CO2であり、前年度（平成 27 年

度）比 4.1％の増加、基準年度（平成 20年度）比 4.2％の増加となっています。

前年度と比較すると、民生業務部門を除くすべての部門が増加しています。

増加分の大部分を産業部門が占めており、製造品出荷額の増加に伴う生産活動の活発化が

要因であると考えられます。基準年度から増加した要因は、化石燃料を使用する火力発電所の

発電割合が増加し、電力の二酸化炭素排出係数が増加したことなどが考えられます。

なお、電力の二酸化炭素排出係数は、基準年度の 0.455kg-CO2/kWhに比べ、平成 28年度

0.485 kg-CO2/kWh と増加しています。

第３節 部門別二酸化炭素排出量の推移

基準年度に比べ、運輸部門（+8.1％）、産業部門（+5.1％）、民生業務部門（＋4.3％）、民生

家庭部門（+1.8％）となっています。

第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

温室効果ガス排出量の内訳

部門別二酸化炭素排出量の推移

10.0%

3.6%

▲2.9%

1.5%

2.2%

4.1%

0.4%

0.3%

4.1%

（t-CO2）

部　　門

平成27(2015)年度確定値

排出量市民一人あたり排出量

排出量排出量

(2008年度比)市民一人あたり排出量

排出量排出量

(前年度比)

基準年度（平成20(2008)年度）

平成28(2016)年度確定値

二酸化炭素排出量

産業部門 760,955.3 2.48

排出量(2008年度比)

市民一人あたり排出量

民生家庭部門 304,993.1 0.99 299,839.2

1.28 422,673.1民生業務部門 393,619.7

▲39.2%

727,287.0 ▲4.4% 2.34

▲1.7% 0.96 310,514.4

799,691.6 5.1% 2.57

1.8% 1.00

運輸部門 405,367.1 1.32 431,470.9 6.4% 1.39

410,615.2 4.3% 1.327.4% 1.36

1.41

廃棄物部門 31,310.5 0.10 19,050.4

438,138.0 8.1%

19,466.3 ▲37.8% 0.06

メタン排出量 1,712.9 0.01 1,673.3

1,978,425.5 4.3%

1,679.7 ▲1.9%

小計 1,896,245.6 6.18 1,900,320.5

0.06

6.360.2% 6.11

▲2.3% 0.01

0.03▲23.7% 0.03

0.01

温室効果ガス排出量合計

1,908,074.8 6.21 1,909,707.9

7,739.8 ▲23.5%一酸化二窒素排出量 10,116.3 0.03 7,714.2

1,987,845.1 4.2% 6.390.1% 6.14

32

産業部門

第４節 部門別二酸化炭素排出量増減の主な要因

基準年度及び前年度からの増加は、産業部門の大半を占める製造業について、製造品出

荷額の増加に伴う生産活動の活性化によるものと考えられます。

基準年度からの増加は、市民の努力によりエネルギー使用量が減少する一方、電力の二酸

化炭素排出係数が増加したためと考えられ、前年度からの増加はエネルギー使用量が増加し

たことによるものと考えられます。

基準年度からの増加は、エネルギー使用量が減少する一方、電力の二酸化炭素排出係数

が増加したためと考えられ、前年度からの減少は、エネルギー使用量が減少したことによるもの

と考えられます。

基準年度及び前年度からの増加は、自動車保有台数が増加したことによるものと考えられま

す。

基準年度からの減少は、ごみの減量化、資源の有効利用の促進に努めた結果、焼却される

一般廃棄物に含まれるプラスチックの割合が減少していることによるものと考えられます。

産業

部門40.4%

民生家

庭部門15.7%

民生業

務部門20.8%

運輸

部門22.1%

廃棄物

部門1.0%

産業

部門38.3%

民生家

庭部門15.8%

民生業

務部門22.2%

運輸

部門22.7%

廃棄物部門1.0%

第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

民生家庭部門

運輸部門

廃棄物部門

民生業務部門

平成 27(2015)年度 平成 28(2016)年度

産業

部門40.1%

民生家

庭部門16.1%

民生業

務部門20.8%

運輸

部門21.4%

廃棄物部門1.7%

平成 20(2008)年度

部門別二酸化炭素排出量の割合

33

第３章 主な取り組み

市民、事業者、市が共通の目標を持ち、その達成に向けた地球温暖化対策を推進するため、

61 項目の「主な取り組み」に関して、平成 29 年度にさまざまな取り組みを実施しました。主な取り

組みは次のとおりです。

第１節 再生可能エネルギーの利用促進

太陽光発電システムの設置 主な取り組み番号 １

【取り組み内容等】

１5 ページ（環境基本計画具体的取組み番号 120「公共施設への自然エネルギー設備の導入」）をご覧くだ

さい。

住宅用地球温暖化対策機器設置費補助事業 主な取り組み番号 ４

【取り組み内容等】

14ページ（環境基本計画具体的取組み番号 119）をご覧ください。

カーボン・オフセット 主な取り組み番号 ５

【取り組み内容等】

春日井まつりにおいて「エコワールド～みんなで行動しよう環境まちづくり～」を開催し、

開催に際し使用した電力や運営者の移動に伴い発生した CO2をオフセットしています。

平成 29年度については、春日井まつりが悪天候により中止となったためカーボンオフセ

ットは実施していません。 ※「カーボンオフセット」とは、イベント開催や事業活動などに伴い発生する温室効果ガス排出量のう

ち、どうしても削減できない量の全部又は一部を他の場所での排出削減・吸収量で埋め合わせ（オ

フセット）することを言います。

平成 28年度カーボンオフセット実施内容

イベント名 第 40回春日井まつり「エコワールド」

開催日 平成 28年 10月 15日（土）、16日（日）

実施主体 かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議

オフセットの対象 「エコワールド」での電力使用及び運営者の移動に伴う CO2排出量

オフセット量 1t-CO2

第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

エコワールドの様子

カーボンオフセット証明書

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34

第２節 市民・事業者の活動促進

省エネルギー診断 主な取り組み番号 ９

【取り組み内容等】

小規模事業所の効果的な省エネを促すため、一般財団法人環境創造研究センター、一

般財団法人省エネルギーセンターと協力し、市内３事業所について、電力やガス等のエネ

ルギーの使用状況等の簡易省エネ診断を行いました。

簡易省エネ診断では、投資による効果の他、運用による改善についてアドバイスがあり

ました。

簡易省エネルギー診断受診事業所（平成 29 年度）

診断事業所 省エネについてのアドバイス（抜粋）

和風飲食店 ・冷蔵庫パッキンの定期点検の実施 ・空調、冷蔵庫のフィルター清掃の実施 ・熱効率 90％以上のガス給湯器への更新

酒類販売店

・冷蔵庫パッキンの定期点検の実施 ・空調、冷蔵庫のフィルター清掃の実施 ・看板の点灯状況の管理 ・電気契約の見直し ・エアコン、ショーケース冷蔵庫の更新

カフェ・バー

・空調機のフィルター清掃の実施 ・客室内の空気の遮蔽 ・冷蔵庫の効率良い開閉 ・ガス給湯器の更新 ・水道蛇口の節水シャワー取り付け

酒類販売店 カフェ・バー

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第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

35

公共施設への緑のカーテン設置 主な取り組み番号 12

【取り組み内容等】

緑のカーテンを実際に見る機会を増やし、その手法や効果を紹介することにより、家庭で

できる地球温暖化対策のきっかけづくりとするため、平成 21 年度から、市内の公共施設に設

置を行い、平成 29年度は、公共施設 85施設に緑のカーテンを設置しました。

№ 公 共 施 設 名 № 公 共 施 設 名 № 公 共 施 設 名

1 春日井市役所 30 高座保育園 59 高蔵寺浄化センター 2 春日井保管所 31 出川保育園 60 勝西浄化センター

3 市民活動支援センター 32 坂下南保育園 61 南部浄化センター

4 レディヤンかすがい 33 坂下北保育園 62 配水管理事務所

5 総合体育館 34 外之原保育園 63 消防署東出張所

6 味美ふれあいセンター 35 上八田保育園 64 消防署西出張所

7 高蔵寺ふれあいセンター 36 松原保育園 65 消防署北出張所

8 南部ふれあいセンター 37 白山保育園 66 消防署高蔵寺出張所

9 西部ふれあいセンター 38 勝川北部保育園 67 少年自然の家

10 中央公民館 39 牛山保育園 68 白山小学校

11 鷹来公民館 40 小野保育園 69 篠木小学校

12 坂下公民館 41 味美保育園 70 牛山小学校

13 青年の家 42 神領保育園 71 八幡小学校

14 保健センター 43 岩成台保育園 72 坂下小学校

15 福祉の里 44 前並保育園 73 西尾小学校

16 シルバー人材センター 45 追進保育園 74 玉川小学校

17 介護サービスセンター 46 貴船保育園 75 山王小学校

18 第一希望の家 47 下津保育園 76 岩成台小学校

19 第二希望の家 48 柏原保育園 77 松原小学校

20 母子の家 49 大手保育園 78 大手小学校

21 玉川子どもの家 50 瑞穂保育園 79 中央台小学校

22 八幡子どもの家 51 柏原西保育園 80 東野小学校

23 鷹来子どもの家 52 子育て支援センター 81 東高森台小学校

24 山王子どもの家 53 清掃事業所 82 高森台中学校

25 交通児童遊園 54 動物死体処理施設 83 味美中学校

26 第一保育園 55 エコメッセ春日井 84 柏原中学校

27 第二保育園 56 衛生プラント 85 岩成台中学校

28 第三保育園 57 潮見坂平和公園管理事務所 29 玉川保育園 58 市民病院

清掃事業所

西部ふれあいセンター

緑のカーテン設置公共施設（平成 29 年度） QR コードを読み込んで

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第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

36

第３節 地域環境の整備及び改善

レンタサイクル 主な取り組み番号 37

【取り組み内容等】

放置自転車を活用した自転車を市内７か所に計

33台設置し無料で貸し出しました。

No. 設置場所 台数

1 市役所正面玄関 ６台

2 JR春日井駅北口自転車等駐車場 13台

3 器のおおさわ林商店 ２台

4 中央公民館 ２台

5 レディヤンかすがい ２台

6 総合福祉センター ２台

7 JR勝川駅東自転車等駐車場 ６台

第４節 循環型社会の形成

プラスチック製容器包装分別収集 主な取り組み番号 55

【取り組み内容等】

平成 25年度からプラスチック製容器包装の指定袋を導入し、分別収集しました。

プラスチック製容器包装の収集実績

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

収集量 2,820.9 t 2,690.2 t 2,575.5 t

金属類・小型家電の分別収集 主な取り組み番号 56

【取り組み内容等】

平成 25年度から電子レンジなどの小型家電及びガスレンジ、スプレー缶などの危険ごみ

を「金属類（小型家電を含む）」として分別収集しました。

金属類・小型家電の収集実績

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

収集量

361.0 t 430.3 t 427.3 t

プラスチック製容器包装の分別の様子

市役所正面玄関

レンタサイクル

レンタサイクル設置場所（平成 29 年度末） QR コードを読み込んで

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第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

37

第４章 数値指標 本計画においては、計画に基づき施策を展開し、その成果を評価するため、基本施策ごとに数

値指標を設定しています。数値指標の現状値の推移は、次のとおりです。

数値指標の現状値の推移

指標

現状値 目標値 平成17 年度

平成 18 年度

平成 19 年度

平成 20 年度

平成21 年度

平成 22 年度

平成23 年度

平成 24 年度

平成 25 年度

平成26 年度

平成 27 年度

平成 28 年度

平成 29 年度

平成 32 年度

太陽光発電シ

ステムを設置

している世帯

の割合

1.5% 2.1% 3.0% 3.6% 4.4% 4.9% 5.4% 5.8% 15%

家庭における

高効率給湯

器の導入率

3.3% 3.6% 4.3% 4.9% 5.6% 6.1% 6.5% － － － 16%

次世代自動

車などの導入

促進

燃費 14.3 km/ℓ

燃費 14.8 km/ℓ

燃費 14.9 km/ℓ

燃費 15.6 km/ℓ

燃費 16.6 km/ℓ

燃費 17.1 km/ℓ

燃費 18.2 km/ℓ

燃費 19.8 km/ℓ

燃費 21.3 km/ℓ

燃費 22.4 km/ℓ

燃費 22.1 km/ℓ

燃費 22.4 km/ℓ

未公表 燃費 22.0 km/ℓ

ごみの資源化

率 21.7% 22.4% 21.7% 20.6% 20.8% 24.8% 23.9% 22.1% 20.0% 19.1% 30%

※家庭における高効率給湯器の導入率に係る統計データが平成 27年度分から入手できなくなった

※次世代自動車などの導入促進については、平成 25年度から 10・15モードから JC08モードへ変更のため、過去の数値も変更

※ごみの資源化率は「春日井市のごみの現状」より

皆様のご意見・ご感想をお聞かせください

本報告書に関してご意見・ご感想がございましたら、郵送、ＦＡＸ、Ｅメールにて、市環境政策課

までお寄せください。

春日井市環境部環境政策課

〒４８６－８６８６ 春日井市鳥居松町５丁目４４番地

電話：０５６８－８５－６２１６ FAX：０５６８－８４－８７３１

Eメール：kansei@city.kasugai.lg.jp

第２部

地球温暖化対策実行計画の実施状況

環境報告書(平成 30年版) 平成 31年２月 発行

編 集 春日井市環境部環境政策課

〒486-8686 春日井市鳥居松町５丁目 44番地

電 話 (0568)85-6216

ＦＡＸ (0568)84-8731

Ｅ-mail kansei＠city.kasugai.lg.jp

発 行 春 日 井 市

納涼まつり（落合公園）

本環境報告書のデータは、 市ホームページに掲載して います。 〈市ホームページＵＲＬ〉 http://www.city.kasugai.lg.jp/shimin/gomi/houkoku/index.html

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