Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
Products News 216 Products News 216
13
CS-3945,white CCL with thermal conductivity of 1.3W/mK for LED substrate ,has newly got cert i f icat ion for UL746B/RTI (0.1mm/110℃) in addition to UL94/V-0.
LED搭載用 高熱伝導 白色プリント配線板材料
0.1mm/110℃(電気的)ほかUL温度定格(RTI)認証を取得UL温度定格(RTI)認証を取得
■LED部品搭載用 高熱伝導白色プリント配線板材料 CS-3945
▲CS-3945の適用イメージ Application image
試料を120℃の雰囲気に置き、所定時間ごとに白色度を比較
▼図1. 耐熱変色性の比較 Discoloration comparison after 120℃ heat treatment
▲図2. 薄葉化による熱抵抗の低減(イメージ)Image of low thermal resistance
▼一般仕様 Standard specifications
CS-3945
■耐熱変色性 Anti-discoloration property by heat CS-3945の絶縁層は白色で、全ての可視領域にある光を効率よく反射することができます。 さらに、この白色の絶縁層は、熱による変色を抑えています。図1はCS-3945の加熱による変色を、
熱伝導CEM-3材と比較したものです。CS-3945は120℃の雰囲気に2000時間おいても、わずかに黄色くなる程度であることが見て取れます。 LED照明は省電力に加え、長寿命が評価されて普及が進んでいますが、LEDが発する熱により基板の表面が変色すると、輝度が低下したり、色合いに変化が生じます。 LED周りの基板材料には「熱で変色しにくい」ということもまた、大切な特性です。
CS-3945はフレキシブルプリント配線板材料で
はありませんが、0.1mmの厚さに成型すると、曲面を維持した形での適用が可能です。(写真1) ヒンジのような可動箇所への適用は困難ですが、リジッド基板では困難であった細部への配線取り回し、あるいは意匠性が必要な用途へもご採用いただけるものとご提案申し上げます。
■材料構成 Material composition
■曲面を持った適用をご提案 Proposal for application with curved shape
CS-3945はプリント配線板として一般的なFR-4材と同様に、ガラス布とエポキシ樹脂で構成されるプリント配線板材料です。 このため0.1mmからの薄物でご提供が可能です。
■薄葉化による熱抵抗の低減Low thermal resistance by thin lamination
現在、高熱伝導プリント配線板材料の主流となっているのは熱伝導CEM-3材ですが、これはガラス布とガラス不織布の複合材であるため、自ずと1.0mm程度の厚みを有します。 これに対し、ガラス布のみからなるCS-3945は0.1mmからの薄物でご提供できますので「熱抵抗の低減」、つまり「熱の抜けやすさ」という側面からも放熱設計をサポートします。(図2)
■UL規格 温度定格(RTI)認証を取得 CS-3945は、LED周りへのご採用を想定して、UL規格に基づく燃焼性試験において、94V-0の認証を取得しております。 そしてこの度さらに、UL規格に基づく温度定格試験(RTI)においても、0.1mm厚の材料で110℃(電気的)ほかの認証を取得しましたので、ご報告申し上げます。
■ULとは ULとはUnderwriters Laboratories Inc.(アメリカ保険業者安全試験所)の略称で、1894年に設立されたアメリカに本拠を置く、民間の安全科学機関です。 その業務は事故や火災を防止するための安全規格を制定し、その規格に基づいて材料や製品の安全性を試験・評価・認証することです。保険会社のための安全試験機関ですから、対象となるものは事故や火災の原因となる製品の数だけあると言っても過言ではなく、電気関係だけに限っても家庭用電気製品や産業用電気製品はもとより、近年ではリチウム電池や太陽光発電モジュール、風力発電機といったエネルギー関連製品にまで拡大しています。さらに最終製品のみではなく、規格はそれらを構成する材料や部品のレベルにも及びます。このためULでは実に1500件を超える規格を制定、認証を行っています。 ULは民間とはいえ100年以上の歴史をもつ権威ある試験機関ですので、アメリカではUL規格に合格しない電気部品やそれを含む電気製品の販売はできないことが多く、UL規格は事実上、製品安全のグローバル・スタンダードとなっております。
【CS-3945の特長】
K or
材料
得得得得得得得得得得得得得
▲CS-3945
CS-3945は、LED部品の搭載を想定して、LEDが発する光を効率よく反射するため「絶縁層を白色」に、さらにLED部品が発する熱を効率よく放散するため「高い熱伝導性(1.3W/mK)を付与」したプリント配線板材料です。
CS-3945
放熱
Thermal dissipation
放熱板 Heat sink
熱伝導率は、一般的なプリント配線板材料の約3倍となる1.3W/mKです。白色絶縁層は熱による変色を抑えています。0.1mmからの薄物に対応でき、熱抵抗の低減からも放熱設計をサポートします。ドリル加工性はFR-4と同等です。
●
●
●
●
▲写真1 0.1mm厚のCS-3945は曲面を維持した格好での適用が可能です。 薄物でご採用いただく際は、基板が放熱板などに密着するよう設計いただきたくお願いします。Fig.1 Installable with curved shape (0.1mm thickness)
▲CEM-3
▲CS-3945
ガラス布
ガラス布
品番
ガラス布
1.0mm
0.1mm
熱
熱
ガラス不織布
CS-39450.1 / 0.2 / 0.4 / 0.6 / 0.8 / 1.0
/ 1.2 / 1.6
18 / 35 / 70
板厚(mm)Thickness
銅箔(μm) Cu thickness
Products News 216 Products News 216
12
CS-3945,white CCL with thermal conductivity of 1.3W/mK for LED substrate ,has newly got cert i f icat ion for UL746B/RTI (0.1mm/110℃) in addition to UL94/V-0.
LED搭載用 高熱伝導 白色プリント配線板材料
0.1mm/110℃(電気的)ほかUL温度定格(RTI)認証を取得UL温度定格(RTI)認証を取得
■LED部品搭載用 高熱伝導白色プリント配線板材料 CS-3945
▲CS-3945の適用イメージ Application image
試料を120℃の雰囲気に置き、所定時間ごとに白色度を比較
▼図1. 耐熱変色性の比較 Discoloration comparison after 120℃ heat treatment
▲図2. 薄葉化による熱抵抗の低減(イメージ) Image of low thermal resistance
▼一般仕様 Standard specifications
CS-3945
■耐熱変色性Anti-discoloration property by heat
CS-3945の絶縁層は白色で、全ての可視領域にある光を効率よく反射することができます。 さらに、この白色の絶縁層は、熱による変色を抑えています。図1はCS-3945の加熱による変色を、
熱伝導CEM-3材と比較したものです。CS-3945は120℃の雰囲気に2000時間おいても、わずかに黄色くなる程度であることが見て取れます。 LED照明は省電力に加え、長寿命が評価されて普及が進んでいますが、LEDが発する熱により基板の表面が変色すると、輝度が低下したり、色合いに変化が生じます。 LED周りの基板材料には「熱で変色しにくい」ということもまた、大切な特性です。
CS-3945はフレキシブルプリント配線板材料で
はありませんが、0.1mmの厚さに成型すると、曲面を維持した形での適用が可能です。(写真1) ヒンジのような可動箇所への適用は困難ですが、リジッド基板では困難であった細部への配線取り回し、あるいは意匠性が必要な用途へもご採用いただけるものとご提案申し上げます。
■材料構成 Material composition
■曲面を持った適用をご提案 Proposal for application with curved shape
CS-3945はプリント配線板として一般的なFR-4材と同様に、ガラス布とエポキシ樹脂で構成されるプリント配線板材料です。 このため0.1mmからの薄物でご提供が可能です。
■薄葉化による熱抵抗の低減 Low thermal resistance by thin lamination 現在、高熱伝導プリント配線板材料の主流となっているのは熱伝導CEM-3材ですが、これはガラス布とガラス不織布の複合材であるため、自ずと1.0mm程度の厚みを有します。 これに対し、ガラス布のみからなるCS-3945は0.1mmからの薄物でご提供できますので「熱抵抗の低減」、つまり「熱の抜けやすさ」という側面からも放熱設計をサポートします。(図2)
■UL規格 温度定格(RTI)認証を取得 CS-3945は、LED周りへのご採用を想定して、UL規格に基づく燃焼性試験において、94V-0の認証を取得しております。 そしてこの度さらに、UL規格に基づく温度定格試験(RTI)においても、0.1mm厚の材料で110℃(電気的)ほかの認証を取得しましたので、ご報告申し上げます。
■ULとは ULとはUnderwriters Laboratories Inc.(アメリカ保険業者安全試験所)の略称で、1894年に設立されたアメリカに本拠を置く、民間の安全科学機関です。 その業務は事故や火災を防止するための安全規格を制定し、その規格に基づいて材料や製品の安全性を試験・評価・認証することです。 保険会社のための安全試験機関ですから、対象となるものは事故や火災の原因となる製品の数だけあると言っても過言ではなく、電気関係だけに限っても家庭用電気製品や産業用電気製品はもとより、近年ではリチウム電池や太陽光発電モジュール、風力発電機といったエネルギー関連製品にまで拡大しています。 さらに最終製品のみではなく、規格はそれらを構成する材料や部品のレベルにも及びます。このためULでは実に1500件を超える規格を制定、認証を行っています。 ULは民間とはいえ100年以上の歴史をもつ権威ある試験機関ですので、アメリカではUL規格に合格しない電気部品やそれを含む電気製品の販売はできないことが多く、UL規格は事実上、製品安全のグローバル・スタンダードとなっております。
【CS-3945の特長】
K or
材料
得得得得得得得得得得得得得
▲CS-3945
CS-3945は、LED部品の搭載を想定して、LEDが発する光を効率よく反射するため「絶縁層を白色」に、さらにLED部品が発する熱を効率よく放散するため「高い熱伝導性(1.3W/mK)を付与」したプリント配線板材料です。
CS-3945
放熱
Thermal dissipation
放熱板 Heat sink
熱伝導率は、一般的なプリント配線板材料の約3倍となる1.3W/mKです。白色絶縁層は熱による変色を抑えています。0.1mmからの薄物に対応でき、熱抵抗の低減からも放熱設計をサポートします。ドリル加工性はFR-4と同等です。
●
●
●
●
▲写真1 0.1mm厚のCS-3945は曲面を維持した格好での適用が可能です。 薄物でご採用いただく際は、基板が放熱板などに密着するよう設計いただきたくお願いします。Fig.1 Installable with curved shape (0.1mm thickness)
▲CEM-3
▲CS-3945
ガラス布
ガラス布
品番
ガラス布
1.0mm
0.1mm
熱
熱
ガラス不織布
CS-39450.1 / 0.2 / 0.4 / 0.6 / 0.8 / 1.0
/ 1.2 / 1.6
18 / 35 / 70
板厚(mm)Thickness
銅箔(μm) Cu thickness
Products News 216 Products News 216
15
■プリント配線板のUL認証
表1. プリント配線板に関するUL規格
■UL規格に基づくプリント配線板の試験
■ULの燃焼性規格
UL規格に基づくプリント配線板の試験は、プラスチック材料としての燃焼試験(Flammability)に加え、接着強度(Bond Strength)、層間剥離(Delamination)に関する試験が代表的なものとして挙げられます。 本稿では、CS-3945が先に認証を取得した「難燃性試験」と、それに続いて認証を取得した「温度定格認証(RTI)」についてご紹介いたします。
このうちプリント基板材料の燃焼試験で代表的な項目である「水平燃焼試験」と「20mm炎垂直燃焼試験」のイメージを図3、4に示します。 また、20mm炎垂直燃焼試験の判定基準を表3に示します。 燃えにくさの判定は、燃えにくい方からV-0、V-1、V-2、HBの順です。 CS-3945はUL94に定める、このような燃焼性試験の結果、V-0での認証を取得しております。
表1にあるUL94には、プラスチック材料の燃焼性評価が規定されております。 燃焼性クラスにはつぎのようなものがあります。
■相対温度指数RTI プリント配線板材料のようなプラスチック材料の劣化は、熱によってスピードが加速されます。一般的には温度が8~10℃上昇すると、その寿命は半分になると言われています。数万時間というLED照明の寿命を保証するためには、LED部品だけでなく、それが搭載される
CS-3945のような、プリント配線板材料にもUL規格が設けられています。 プリント配線板はケミカル関連製品と位置づけられ、安全性を試験するため、難燃性ほか、さまざまな規格が設けられております。 UL規格認証済みの製品とその登録内容は、下記のウェブサイトで検索・確認することができます。http://database.ul.com/cgi-bin/XYV/template/LISEXT/1FRAME/index.htm プリント配線板に関するUL規格を表1に示します。 ▲ULウェブサイトでの検索結果のイメージ
▲20mm炎垂直燃焼試験のようす
☆グローイングとは着火後、炭火のように燃えている時間をさします
各試験片の燃焼時間(1回目・2回目)
各試験片の燃焼時間+☆グローイング時間
試験片5本の合計燃焼時間
各試験片のクランプまでの燃焼
滴下物による脱脂綿の着火
▲燃焼試験は、規格に定められた チャンバーの中で行われます
規格
UL 796
UL 796F
UL 94
UL 746A
UL 746B
UL 746E
UL 746F
内 容
プリント配線板の安全に関する要求事項
プラスチック材料の燃焼性評価
高分子材料の短期的特性評価
高分子材料の長期的特性評価
またプリント回路基板を内蔵する最終製品の多くは、UL認証されたプリント配線板を使用する必要があります。表2にUL認証が要求される最終製品の一例を示します。
表2. UL認証されたプリント配線板を要求する 最終製品の一例
表3. 20mm炎垂直燃焼試験の判定基準
図3. UL94 水平燃焼試験のイメージFig.3 Horizontal Flame Class
図4. UL94 20mm炎垂直燃焼試験のイメージFig.4 Vertical Flame Test
水平燃焼試験(HB)20mm炎垂直燃焼試験(V-0、V-1、V-2)薄物垂直燃焼試験(VTM-0、VTM-1、VTM-2)発泡材(フォーム材)燃焼試験(HF-1、HF-2、HBF)125mm炎垂直燃焼試験(5VA、5VB)
1.2.3.
4.
5.
フレキシブルプリント配線板の安全に関する要求事項
プリント配線板に使用する工業用積層板の試験方法プリント配線板に使用するフレキシブルフィルム材料の試験方法
規格名称
IEC 60065
IEC 60950
IEC 62368
IEC 60335
IEC 60601
IEC 61010
対象製品
音響・映像機器
IT関連機器
IT関連機器および音響・映像機器
家庭用電気製品
医療機器
研究用機器
項 目 V-0
10秒以下
30秒以下
50秒以下
なし
なし
V-1
30秒以下
60秒以下
250秒以下
なし
なし
V-2
30秒以下
60秒以下
250秒以下
なし
あり
試料
試料
クランプ
脱脂綿
20mmの炎に30秒間接触
10mmの間隔
20mmの炎に10秒間接触×2回
金網
Products News 216 Products News 216
14
■プリント配線板のUL認証
表1. プリント配線板に関するUL規格
■UL規格に基づくプリント配線板の試験
■ULの燃焼性規格
UL規格に基づくプリント配線板の試験は、プラスチック材料としての燃焼試験(Flammability)に加え、接着強度(Bond Strength)、層間剥離(Delamination)に関する試験が代表的なものとして挙げられます。 本稿では、CS-3945が先に認証を取得した「難燃性試験」と、それに続いて認証を取得した「温度定格認証(RTI)」についてご紹介いたします。
このうちプリント基板材料の燃焼試験で代表的な項目である「水平燃焼試験」と「20mm炎垂直燃焼試験」のイメージを図3、4に示します。 また、20mm炎垂直燃焼試験の判定基準を表3に示します。 燃えにくさの判定は、燃えにくい方からV-0、V-1、V-2、HBの順です。 CS-3945はUL94に定める、このような燃焼性試験の結果、V-0での認証を取得しております。
表1にあるUL94には、プラスチック材料の燃焼性評価が規定されております。 燃焼性クラスにはつぎのようなものがあります。
■相対温度指数RTI プリント配線板材料のようなプラスチック材料の劣化は、熱によってスピードが加速されます。一般的には温度が8~10℃上昇すると、その寿命は半分になると言われています。 数万時間というLED照明の寿命を保証するためには、LED部品だけでなく、それが搭載される
CS-3945のような、プリント配線板材料にもUL規格が設けられています。 プリント配線板はケミカル関連製品と位置づけられ、安全性を試験するため、難燃性ほか、さまざまな規格が設けられております。 UL規格認証済みの製品とその登録内容は、下記のウェブサイトで検索・確認することができます。http://database.ul.com/cgi-bin/XYV/template/LISEXT/1FRAME/index.htm プリント配線板に関するUL規格を表1に示します。 ▲ULウェブサイトでの検索結果のイメージ
▲20mm炎垂直燃焼試験のようす
☆グローイングとは着火後、炭火のように燃えている時間をさします
各試験片の燃焼時間 (1回目・2回目)
各試験片の燃焼時間+☆グローイング時間
試験片5本の合計燃焼時間
各試験片のクランプまでの燃焼
滴下物による脱脂綿の着火
▲燃焼試験は、規格に定められた チャンバーの中で行われます
規格
UL 796
UL 796F
UL 94
UL 746A
UL 746B
UL 746E
UL 746F
内 容
プリント配線板の安全に関する要求事項
プラスチック材料の燃焼性評価
高分子材料の短期的特性評価
高分子材料の長期的特性評価
またプリント回路基板を内蔵する最終製品の多くは、UL認証されたプリント配線板を使用する必要があります。表2にUL認証が要求される最終製品の一例を示します。
表2. UL認証されたプリント配線板を要求する 最終製品の一例
表3. 20mm炎垂直燃焼試験の判定基準
図3. UL94 水平燃焼試験のイメージFig.3 Horizontal Flame Class
図4. UL94 20mm炎垂直燃焼試験のイメージFig.4 Vertical Flame Test
水平燃焼試験(HB)20mm炎垂直燃焼試験(V-0、V-1、V-2)薄物垂直燃焼試験(VTM-0、VTM-1、VTM-2)発泡材(フォーム材)燃焼試験(HF-1、HF-2、HBF)125mm炎垂直燃焼試験(5VA、5VB)
1.2.3.
4.
5.
フレキシブルプリント配線板の安全に関する要求事項
プリント配線板に使用する工業用積層板の試験方法プリント配線板に使用するフレキシブルフィルム材料の試験方法
規格名称
IEC 60065
IEC 60950
IEC 62368
IEC 60335
IEC 60601
IEC 61010
対象製品
音響・映像機器
IT関連機器
IT関連機器および音響・映像機器
家庭用電気製品
医療機器
研究用機器
項 目 V-0
10秒以下
30秒以下
50秒以下
なし
なし
V-1
30秒以下
60秒以下
250秒以下
なし
なし
V-2
30秒以下
60秒以下
250秒以下
なし
あり
試料
試料
クランプ
脱脂綿
20mmの炎に30秒間接触
10mmの間隔
20mmの炎に10秒間接触×2回
金網
Products News 216
17
103
▲機窓より
■中国依存型の経済
●取材・記事:利昌工業株式会社 営業本部 海外事業部 ソウル・オフィス 飯山岩央
海外駐在員レポート:ソウル・オフィス
今回の「社会と利昌」は、前回ご好評を賜った海外駐在員レポート(不定期連載)の第二弾で、ソウルよりお届けします。日頃お世話になっている韓国ソウルについて、観光やグルメと
いった、ソフトな切り口でご紹介いたします。
景観に優れた1000万人都市景観に優れた1000万人都市景観に優れた1000万人都市
ソウル・オフィスは2003(平成15)年11月に開設。海外事業部の中で2番目に古い駐在員事務所であり、本年で設立12年を迎えました。私は2005(平成17)年9月より当地に駐在しております。日韓国交正常化50周年という節目の年に、こ
のようなレポートを執筆させていただけることを何かの縁と考え、当オフィスが所在する韓国ソウル市の一端をご紹介したいと存じます。
■乾燥する北国 9~11月がベストシーズン 関西国際空港から2時間弱、東京羽田空港から
約2時間45分。海外へのフライトとしては短い搭
乗時間で、隣国韓国に到着です。
韓国は中緯度温暖性気候帯に位置し、気候は大
陸性気候と海洋性
気候の中間型で、
四季の変化がはっ
きりしています。
短い夏と長い冬が
特徴で、夏(6~8
月)は北太平洋高気圧の影響により高温多湿で、
日本ほどではありませんが蒸し暑い日が続きま
す。冬(12~2月)は大陸性高気圧の影響により
寒冷乾燥で、寒くて乾燥した日が続きます。
冬はとても寒く2012年2月の大寒波では最低気
温-17℃(体感気温-23℃)となり、ソウル市内
を流れる漢江(ハンガン)が全面凍結しました。
2014年に韓国を訪れた日本人観光客は約228万
人(前年比約17%減)。これに対して中国人観光
客は約612万人(前年比約41%増)です。外国人
観光客の約43%が中国人ということもあり、最近
はソウル市内の繁華街である明洞(ミョンドン)
などで、ショッピングを楽しむ多くの中国人観光
客を見かけます。
韓国貿易協会の統計によると、2014年の日本か
ら韓国への輸入額は約538億ドル(前年比約10.4
%減)で、輸入全体の約10%になります。同じ年
の韓国から日本への輸出額は約322億ドル(前年
比約7.2%減)で、輸出全体の約5.6%になります。
これに対し、韓国最大の貿易相手国は中国です。
■一般特性 General properties
品番 Product code
CS-3945(両面CCL)
ES-3940(アンクラッド)
絶縁抵抗 Insulation resistance
表面抵抗 Surface resistance
体積抵抗率 Volume resistivity
比誘電率 Dielectric constant
誘電正接 Dissipatipn factor
銅箔引き剥がし強さ Peel strength
はんだ耐熱性 Solder limit
難燃性 UL flammability
1MHz
1MHz
35μm
260℃
■おわりに CS-3945の温度定格認証取得を機に、これまでご説明の機会が少なかったULという機関の概要をはじめ、代表的な燃焼性規格と、相対温度指数についてご紹介しました。 高熱伝導白色プリント配線板材料CS-3945は、FR-4材の約3倍の熱伝導率に加え、熱で変色しにくい白色の外観、さらには薄物でのご提供が可能であることから、LED用途を中心に多くのご採用を賜っております。 今回の相対温度指数の取得で、より広範な用途でご使用いただけることを期待しております。
基板材料もまた、長時間にわたり高い熱にさらされても、機械的あるいは電気的な特性を維持する必要があります。 表1にあるUL-746Bは、相対温度指数に係る規格です。 相対温度指数(RTI:Re la t ive Therma l Index)とは、一定温度の大気中に試料を10万時間(11年強)曝露した際、その材料の特性(電気的・機械的)が半減する温度です。プリント配線板材料の特性の半減は、電気的特性においては「絶縁破壊電圧」、機械的特性においては「曲げ強さ、または引張強さ」で評価されます。 実際の評価は10万時間もの長時間をかけられないため、RTIを取得したい材料(キャンディデート材料)と、すでにRTIを認められている材料(コントロール材料)を同じオーブンに入れ、アレニウスモデルを用いた高温での加速試験により10万時間に相当する温度(相対温度インデックス)を算出しますが、それでもおおよそ1年前後の時間を要します。 この度、CS-3945は相対温度指数の認証を取得しました。その認証値を表4に示します。 CS-3945は0.1mm厚でも110℃(電気的特性)の温度定格認証を取得しました。 なお、プリント配線板材料を評価するのには相対温度指数(RTI)が用いられますが、そのプリント配線板材料に回路を形成したプリント回路基板を評価するのには、最高使用温度(MOT:
ソウル・オフィス駐在員:ユ(左)と飯山
▲
▲インチョン国際空港
春(3~5月)と秋(9~11月)は移動性高気圧
の影響により、乾燥した晴れの日が続きます。春
は黄砂の影響で過ご
しにくいので、秋が
一年のうちで最も過
ごしやすいと感じて
おります。
私の視点で韓国の
気候に対する印象を
申し上げますと“乾燥する北国”です。韓国へのご
旅行は、秋晴れの高く青い空が印象的で、食べ物
が美味しい9~11月を推薦いたします。
Maximum Operating Temperature)が用いられます。 MOTはプリント配線板材料の段階で認証されているRTIの範囲内で定められます。
表4. CS-3945の相対温度指数認証値 UL certificated value(RTI)
板厚(mm)Thickness 電気的
Electrical機械的Mechanical
相対温度指数(℃)Relative Thermal Index
0.10
0.38
0.80
1.60
110
130
140
140
130
140
140
140
試験項目 Test items
※上表記載の各種データは測定値の一例であり、数値を保証するものではありません。
処理条件Treatment
熱伝導率(レーザーフラッシュ法)Thermal conductivity(Laser flash)
MΩ
MΩ
MΩ・m
―
―
kN/m
sec.
W/mK
―
C-96/20/65
C-96/20/65
C-96/20/65
A
A
A
A
A
UL94
CS-3945
3.0×108
1.0×109
1.0×107
7.0
0.015
1.0
300<
1.3
V-0
単位Unit