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学級会を
はじめよう
〈Q&A集〉
1
目 次
◍ 本校が目指す子どもの姿 ――――― 2
◍ 1年間の流れ ――――― 3
◍ グッズ等の準備 ――――― 4
Q&A ――――― 6
学級目標、歌、旗について(Q1~Q3) 6
Q1 学級目標はどのようにして作ったらよいですか。 ・・・ 6
Q2 学級の歌は、どのような流れで作りますか。 ・・・ 6
Q3 学級の旗は、どのように作りますか。 ・・・ 6
学級会について(Q4~Q13) 7
Q4 計画委員会について教えてください。 ・・・ 7
Q5 議題を選定するには、どうすればよいですか。 ・・・ 7
Q6 板書の仕方を教えてください。 ・・・ 7
Q7 机の配置はどのようにしますか。 ・・・ 7
Q8 学級会ノートは、どんな使い方をしますか。 ・・・ 8
Q9 多数決について教えてください。 ・・・ 8
Q10 決定の仕方を教えてください。 ・・・ 9
Q11 相談タイムの取り方を教えてください。 ・・・10
Q12 学級会の最後の「振り返り」は、何について振り返るように
したらよいですか。 ・・・10
Q13 その他、学級会で留意することを教えてください。 ・・・11
学級会の教師の出番について(Q14~Q16) 12
Q14 学級会のはじめの「先生の話」では、どんなことに気を付け
ればよいですか。 ・・・12
Q15 話合いの中での「教師の出番」について教えてください。・12
Q16 学級会終末の「先生の話」について教えてください。・・・14
◍ 資料集(ノート、計画表、提案用紙) 15
2
【本校が目指す子どもの姿】
小石小学校では「本気になって学級活動に取り組む子どもの姿」
を、次のように考えています。
① こんなクラスにしたいという思いをもっている子ども
② みんなの問題を自分ならどうするか一生懸命に考えて
いる子ども
③ 本当にできるかどうかを考えて話し合っている子ども
④ すすんで力を合わせている子ども
つまり、学級目標を子どもたちの願う具体的な姿として設定し、
その目標に向かって学級生活を送る上での身近な問題を見つけ、
自分のこととして捉えて解決に向けて取り組み、活動を振り返り
よさを認め合っている子どもです。これらの一連の活動を繰り返
し行うことで、より意欲的に取り組む子どもを目指しています。
3
◆1年間の流れ
月 段階 内容
4
学級をつくる
〈1週目〉
・学級開きの準備(教師の願い)
・学級会グッズの点検
〈2週目〉
始業式、学級開き
・活動計画表の作成
・学級会コーナー掲示物の点検、掲示
・議題用紙、学級会ノート(個人用、司会用)の準備
〈3週目〉
オリエンテーションをして、学級会コーナーを整える。
・司会グループの決定、掲示
〈4週目〉
学級目標について、具体的に考え始める。
5 学級目標を決定する。
学級の掲示や、学級の歌、旗などに関すること。
学級のルールや、生活に関すること。 6
7 1学期のまとめ(集会など)。
9
学級を高める
学級目標を確認したり、見直したりする。
2学期の活動の見通しをもつ。
様々な活動の修正や立て直しをする。
10 行事や、係活動を通して学級集団を高める。
学級を高めるための、目標の明確な集会などを行う。
11
12 2学期の成長を認め合う活動を行う。
1 学級をまとめる
学級目標を再確認して、達成に向けての計画を立てて見通しをもつ。
学級以外にも目を向けて、学級集団をまとめる。 2
3 達成感を味わえる活動を行う。
4
グッズ等の準備
1、学級会グッズ
◈ 黒板に貼るもの
ホワイトボード短冊、賛成・反対のマーク
磁石付きのカード
「第◈回 ◈◈◈ 学級会」
「議題」「提案理由」「話合いのめあて」「柱1、柱2」「決まったこと」
「先生の話」など
◈ 司会グループの札
司会、黒板記録、ノート記録
◈ 議題箱
◊ 学級会ノートの用紙(個人用、司会用)
◊ 議題提案用紙、返事の用紙
14ページ以降参照
2、掲示物
すぐにいる物
学級会コーナー(ろうか)
係活動の掲示
日直の仕事表
代表委員会便り
計画委員会の表
朝・帰りの会の内容
当番表
徐々に掲示する物
(4 年以上)クラブ所属表
学級目標
学級会の歴史
(5 年以上)委員会所属表
クラスの旗
5
掲示物例
係活動コーナー
学級会コーナー
学活コーナー
司会グループの紹介 朝の会、帰りの会
6
◆Q&A
学級目標、歌、旗について
A ・ あわてて決めずに、子どもたちと生活しながらじっくり決めましょう。
・ 学級目標は、「こんなクラスでありたい」という集団の目標です。「◈◈なクラス」「◈◈な学級」
「◈◈な6年1組」のように、理想とする学級像になる言葉にしましょう。
・ 「◈◈な子ども」などの児童像や、「チームワーク」などの合言葉的なものは学級目標にはなり
ません。〈学級目標を受けてその下に付けるのはかまいません。〉
・ 遅くても5月の下旬までには決めましょう。
・ 決まった目標は、教室前面黒板上に学級で工夫して大きく掲示しましょう。
A ◉ 流れの例としては・・・
1.クラス全体で学級歌をつくることを確認する。(児童の提案からがよい)
2.アンケートでどんな曲がいいか募集する。
3.計画委員会で数曲に絞る。
4.学級会や朝の会などで聴き比べ、曲を決める。
5.歌の中に入れたい言葉を募集する。
6.話し合って言葉をいくつも決め、作詞の担当者を決める。
7.歌詞を決め、曲の完成。
※ 作るときのポイントは、『覚えやすく、長すぎず、テンションが上がる曲』を選ぶことです。
※ 歌は、まず1番だけ作るとよいでしょう。
※ 完成したら、模造紙などに書いて教室に掲示しましょう。
※ 学級会や集会など、機会を捉えてできるだけたくさん歌いましょう。
他のクラスに自慢しましょう!!
A 学級のシンボルとして学級旗を作ります。
・ 旗には、学級目標を象徴するようなシンボルと、学級名を入れます。
・ 手順は歌を作る手順を参考にしましょう。
・ 旗ができたら教室に掲示しましょう。
・ 修学旅行や自然教室はもちろん、集会やいろいろなイベントの際に持って行きましょう。
Q1 学級目標はどのようにして作ったらよいですか。
Q2 学級の歌は、どのような流れで作りますか。
Q3 学級の旗は、どのように作りますか。
7
◆Q&A
学級会について
A 学級活動を進めるための「計画委員会」をつくりましょう。(生活班や学習班とは別にする。)
・ 計画委員会は、学級の全児童を5~7人のグループに分けて組織します。
・ 計画委員会は、輪番で学級会の議題を選び、話合いの計画準備運営を行います。
・ 計画委員会の中から司会2名、黒板記録2~3名、ノート記録 1 名を選びます。
(いつも同じ役ではなく、いろいろな役を経験できるようにしましょう。)
・ その回の担当の計画委員会に提案者を入れて、計画委員会を開きます。
・ 司会用の学年別進行マニュアルを参考に、会を進行させます。
・ 本校では、計画委員会を司会グループと呼んでいます。
A 議題ポストに入った提案カードについて、計画委員会と担任とで議題選定をします。
(学級全体で話し合った方がよいもの、早く話し合った方がよいものなど)
選定の際は、「児童の生活の中から生まれた議題」、「児童が本気で取り組む価値のある議題」、
「児童が必要感を感じる議題」などの視点で選ぶようにします。
議題は議題ポストに入れられたものの他、児童会から降りてきた議題についても話し合いま
す。
A 本校では、黒板記録は「ホワイトボード短冊」を活用しています。
黒板には「議題」「提案理由」「話合いのめあて」「先生の話」「話し合うこと」「決まったこと」
「振り返り」などの項目をカードにして貼っておきます。
場所が足りない場合は、提案理由や原案などは黒板横のワイヤーに吊るします。
話合いの足跡が分かるように、短冊などを外さなくていいように工夫します。
短冊は、大きさや色を変えて使い分けたり、賛成・反対を上下に貼ったりするなどの工夫を
しましょう。
A フロアの机の並べ方は特に決めませんが、児童の距離が近づくように配慮します。(机なしの形
でもよい。)
司会の机は、黒板正面から左右どちらかに尐しずらします。
書く量が多い場合は、黒板記録を中心に配置するのもよい方法です。
Q4 計画委員会について教えてください。
Q5 議題を選定するには、どうすればよいですか。
Q6 板書の仕方を教えてください。
Q7 机の配置はどのようにしますか。
8
◆Q&A
学級会について
A 議題や柱については事前に全児童に知らせておき、学級会ノートに自分の考えを記入させておき
ます。学級会の中で机上にプリントを出させておくかどうかは、学級の実態に応じて判断しましょ
う。
学級会ノートや振り返りは、ファイリングして、6年生まで持ち上がるようにします。
A 安易に多数決に頼らない指導を事前にしておきましょう。
十分話し合った後の多数決についても学級で決め方を確認しておきましょう。
◆ 最初に「多数決はいけないことではない。『十分考え話し合わずに安易に多数決を採る』こと
が問題なのだ。」ということを確認しておきましょう。
◆ 手順
①・・・何か一つのことを決定する際、司会が「たくさん意見が出たので(もう時間なので)、
決めたいと思います。どうやって決めたらいいですか。」というように、必ずフロア
に「決め方」をたずねる。
②・・・たいていの場合はフロアから「多数決がいいと思います」と出るはず。
出ないときには、司会が「多数決を採っていいですか?」と確認する。
「多数決にします」はよくない。
採決前に、「どうしても言っておきたいことはないか」と尋ねる場合もある。
③・・・自分の考えを決めさせる。(尐し時間をとる・相談はしない)
④・・・「まず、◈◈がいいと思う人」と司会が聞く。フロア児童は、黙って手を挙げる。
⑤・・・人数のカウントは司会グループがする(決めておくとよい)。「○人です。」とはっき
り伝える。そのときフロア児童が勝手におしゃべりしたり、数を数えたりしないよう
指導する。併せて、「勝った・負けた」「やった」「よっしゃ~!」など、勝ち負けに
こだわる声が出ないよう指導しておくことが大切である。
⑥・・・「○人」と、黒板記録が、各候補の票数(人数)をはっきり書く。
⑦・・・司会が一番多かったものについて、「一番多かった(○人だった)◈◈に決まりました。」
と確認する。これは決定なので、「いいですか?」とはたずねない。
⑧・・・決まったことに、決定マークを貼る。
◆ 司会グループの投票権・・・原則として司会グループはスタッフ・進行役なので投票しませ
ん。ただ、学級の人数が尐ない場合、学級の実態等で特に希望があれば、司会 G の司会以外が
多数決に参加することもあり、とします。
◆ 多数決は、話合い活動において非常に重要な部分です。学級でルールを確認し、決定の際の
最終手段として、身に付けさせておくようにしましょう。
Q8 学級会ノートは、どんな使い方をしますか。
Q9 多数決について教えてください。
9
◆Q&A
学級会について
A 話合いが進み、決定しないといけない時間がやってきます。学年の発達の段階によって、また、
そこに至るまでの話合いの過程によって、どのように決定していくことがよりよい方法なのかは
変わってきます。
◆ 決定をする際に気を付けなければならないこと
◈ 安易に多数決に頼ろうとしていないか。(十分話し合ったか)
◈ 尐数意見が大切にされているか。
◈ 「どれから何を選ぶか」という選択内容や選択肢が明確になって(理解できて)いるか。
◈ その決定方法を全員が納得しているか。
◆ 決定のパターン
1 ほぼ全員の意見が一つに集中している場合
・ 「みんなの意見をまとめると、◈◈がいいという人がほとんどのようです。」
・ 「ほかの考えの人はいませんか。」
・ 「◈◈に決めてもいいですか。」
・ 「では、柱1は◈◈に決めます。」
2 二つの意見が対立している(支持が拮抗している)場合 ~多数決を採る場合~
・ 「今、AとBの2つに意見が分かれています。どうやって決めるといいと思いますか。」
・ フロア「多数決がいい。」
・ 「多数決に反対の人はいますか。」~いない
・ 「では、多数決をとります。」~多数決を行う
・ 「多数決の結果、A に決まりました。」
3 一つの意見に賛成者が集中しているが、別の意見にこだわっている尐数の児童がいる場合
・ A の意見を支持する者が大半であることを確認する。
・ A に反対している者がいることも確認する。
・ なぜ反対なのか(A 案に丌備を感じているのか、単に別の案がいいと主張しているの
か)を確認する。
・ どうすれば問題が解決するかをみんなで考える。(問題になっている部分を解決する、
説得する、折衷案を考える 等)
ほかにも状況によっていろいろな場合がありますが、司会グループが迷うような状況であれば、
教師と相談する時間をとったり、教師が全体に助言したりします。決定の後、子どもたちに丌満が
残らないようにすることが大切です。
Q10 決定の仕方を教えてください。
10
◆Q&A
学級会について
A 取るタイミングは、
① 話合いが行き詰まり、意見が出なくなったとき
② 司会グループに打合せの必要が生じたとき
③ 話合いが混乱し、いったん整理する必要が生じたとき
④ 意見が対立するなどして、最終的な決定がなかなかできないとき など
取り方は、
① 会が相談タイムをとる理由を言う。(意見が出ないので相談タイムにします。)
② 何について相談するのかを明確にする。(◈◈について近くの人と相談してください。)
③ 時間を伝える。(相談時間は2分です。)
その他、相談タイム用の小黒板を準備しておき、「◈◈について。◈分。」と書いたものを黒板に貼
るとよいでしょう。また、あらかじめ相談タイムのときに話し合うグループを決めておき、一人にな
る子どもがいないようにします。(2~3人)
相談タイムの他に、各自が一人で考える時間をクラスで決めておいてもよいでしょう。
A まず、次の3つを確認しておきます。
・ 振り返りの時間は必ずとる。
・ 時間があれば、個人ノートに書くようにする。(時間がなければ、学級会が終わって書く。)
・ 必ず数名は発表させる。
振り返りの視点は、次の2点です。
1.今日の話合いを振り返って、自分や友だちのよかったところ
◆ 振り返りの対象は・・・
◇ 自分自身を振り返る
◇ 友達のことを振り返る
◇ 司会グループのことを振り返る
◇ 提案者のことを振り返る
◇ 学級全体のことを振り返る
Q11 相談タイムの取り方を教えてください。
Q12 学級会の最後の「振り返り」は、何について振り返るようにしたらよいですか。
11
◆Q&A
学級会について
◆ 振り返る視点は・・・
◇ めあてに対してどうだったか
◇ 進行を助ける意見が言えていたか
◇ 折り合いを付けるための意見が言えていたか
◇ 言葉の遣い方・声の大きさ・話す速さはどうだったか
◇ いつもの学級会(前回の学級会)と比べてどうだったか
◇ 建設的な意見が言えていたか
◇ 提案者の気持ちを考えた意見が言えていたか
◇ 学級目標を意識して意見が言えていたか
◆指導のポイント
◇ マイナス面ではなく、よかった点を評価する。
◇ 自分と友達、以前の自分、以前の学級会、教科の学習と比べるようにする。
◇ なるべくいろいろな友達に目を向けるようにする。
◇ 何がどうよかったか、具体的に言えるようにする。
2.今日決まったことに対する感想
学級活動は、話合いが目的ではなく、話し合ったことを自分たちで実践していくことが大切
です。学級会の45分にこだわらず、今後の実践に目を向けさせ、「決まったことへの感想」を
言えるように指導しましょう。
例えば学級会でスポーツ集会のプログラムが決まったとします。振り返りの中で、「ぜひ集会
の司会がやってみたい」、「プログラムをきれいに書きたい」とか「ドッジボールで負けないよ
うに今日から練習する」、「勝っても負けても集会を楽しみたい」などの思いが出せるようにし
ます。
A ・ 学級会のネーミングは、各クラスで工夫しましょう。
・ 提案理由は、話合いの拠り所となる重要なものなので、詳しい内容にしましょう。
・ 話合いの柱は、2つまでにしましょう。
Q13 その他、学級会で留意することを教えてください。
12
◆Q&A
学級会の教師の出番について
A ◆ なぜ話をするのでしょうか。
本校では、話合いの始めと終わりに「先生の話」をします。
学級活動の時間は、学習時間であり授業です。当然その時間のねらいがあり、教師は指導を行
う必要があります。子どもの自主性を重んじることは、教師が何もせず放任することではありま
せん。話合いの始めに、担任がしっかりと意識付けを行い、学習意欲を喚起させることはとても
大切なことです。
学級会の終わりの部分でも「先生の話」はありますが、最初の部分での話とは目的が違います。
終末部分での先生の話は、話合いを振り返り評価し、次の活動への意欲をもたせる場です。それ
に対してはじめの先生の話では、学級会に至るまでの過程や話合いのポイントに触れ、その時間
についての価値付けを行うようにしましょう。
◆ 何を話すのでしょうか。
話合いの前に教師があまり長く話しても逆効果です。話す時間は1分以内に抑えるつもりで話す
ようにしましょう。そのとき思いついたことを話すのではなく、事前に内容を整理しておくことが
大切です。話すことで、子どもたちのモチベーションを上げ、「よしがんばって意見を言うぞ!」、
「協力して◈◈について決めるぞ!」という気持ちにさせたいものです。
次のような内容で話しましょう。
◗ 提案者の想い
◗ 話し合う意義(活動題や議題の価値)
◗ 今日までの取組(がんばってきた課程)
◗ 柱について(何について話し合うのか)
◗ めあてについて(評価のポイント・先生はこんなところを見てるよ)
◗ 話合い自体への意欲付け(がんばろう・期待してるよ・見守ってるよ)
A ◆ まず、次のようなことを踏まえておきましょう。
学級会は、基本的に子どもたちが主役になって活動する時間なので、教師はできるだけ見守
り、支援する立場をとる。
したがって、話合いの中で助言しなくてすむのであればしないほうがよい。
そのためにも事前の司会 G との打ち合わせを丁寧に行っておく必要がある。
しかし必要と判断した場合はためらわずに出るべきである。
子どもたちが「困っている状態」で何もしないことは望ましいことではない。
Q14 学級会のはじめの「先生の話」では、どんなことに気を付ければよいですか。
Q15 話合いの中での「教師の出番」について教えてください。
13
◆Q&A
学級会の教師の出番について
ただし特定の意見を強く認めるような偏った話や、話合いの流れを左右するような話、決
定に影響を不えるような助言はしない。
発言する際には必ず司会者に確認を取ること。
◆ 「教師の出番」の場面
話合いが本筋を離れてしまっているとき
結論を急ぎすぎているとき
いくつもの意見が出て整理できないとき
尐数意見があまりにも尊重されていないと判断できるとき
時間の配分が極端に計画と違ってしまっているとき
話合いが子どもたちの自治的活動の範囲外になっていることに気付いていないとき
特定の子どもが攻撃されていたり人権上問題のある発言があったりしたとき
◆ 助言のパターン
ア:注意・指示…態度面や丌適切な発言についての場合。あくまでも学習時間なので、しっ
かり指導する。
イ:指導…話合いの方法や技術が未熟で、話合いに行き詰ったり、進行がうまくいかなかっ
たりする場合の助言。学級会の中で教師が迷うのはたいていこの部分。その時点
での状況を確認してやり、その後の話合いの仕方について示唆を不える。話合い
の結果に関わらないよう注意する。【交通整理をしてあげる】
例:「今、話合いが◈◈になっていて、意見が出ず、司会の◈◈さんたちも困っ
ていますね、一度◈◈してみては(◈◈のように考えてみては)どうでし
ょうか?」
例:「◈ア の意見と◈イ の意見が対立していてなかなか話が進まないようですね。
司会者の◈◈さん、ここは~してみるという方法もありますよ。」
例:「今、話題が議題とはなれてきていませんか。今日の議題やめあてを確かめ
てもう一度考えてみましょう。」
ウ:解説…子どもの発言をほかの子たちが理解できていないとき。
14
◆Q&A
学級会の教師の出番について
A 終末の「先生の話」は、それまでの子どもたちの活動に対して、指導と評価を行う場であり、今後
に向けての価値付け・意欲付けを行う場です。授業のまとめであり、次の時間へとつなぐ大切な場面
です。
◆ 話す際の心構え・留意事項
ポイントその 1…きちんと立って教室の前面、中央で話す。
ポイントその 2…笑顔で、ゆっくりはっきりと・全体を見渡しながら話す。
ポイントその3…ほめながら指導する。次の時間、次の活動に目が向く話をする。
ポイントその4…具体的に、簡潔に話す。
◆ 話の項目
以下の点すべてについて話すと長くなりすぎるので、これらの中からその時間ふれる必要のあるも
の、ふれる価値のあるものを選んで話すようにする。(◌は必頇)
個人名を挙げたり具体的な場面を指摘したりして、分かりやすく話す。
◌話合い、決定したこと自体の全体への称賛(必ずこれを一番に)
[頑張って話し合いができたね。よく決められたね。立派だった。]
◌司会グループへの称賛
[難しい話合いだったけど上手に進められたね。協力する姿が素晴らしかった。]
◌めあてや提案理由を意識して発言していた児童
質の高い発言をしていた児童
尐数意見を出した児童や、折り合いをつけようとしていた児童、進行に協力した児童。
その他いい意味で気づいた児童・気づいた点
気になったこと、次から気を付けること(ほめるばかりでなく指導も必要です)
[次からはもっと司会者を助ける発言があるといいね。]
決まったことについて触れる(今後の見通しをもたせる)
◌次の活動に対して価値付け、意欲付けをする(必ず最後に!)
[楽しい集会になりそうだね。これでまた学級目標に一歩近づける。
先生も応援する。みんなで協力して頑張ろう!]
Q16 学級会終末の「先生の話」について教えてください。
15
だい 回 〇〇〇学級会 こじんノート 2年 組 名前( )
ぎだい「 」 月 日( ) 校時
ていあんりゆう
ていあん者
話合いの
めあて
自分のめあて
やくわり
司会 黒板きろく ノートきろく
司会 黒板きろく
話し合うこと 自分の考え・りゆう
1( )分
2( )分
ふりかえり
◎〇△
①自分のめあてはまもれましたか。 ( )
②自分の考えをすすんではっぴょうできましたか。 ( )
③友だちのいけんをしっかり聞きましたか。 ( )
④ていあんりゆうやめあてを考えて話し合うことができましたか。
( )
やくわり・がんばりたいこと
かんそう
≪低学年用≫ 議題や提案理由など、
共通の部分は印刷して渡しましょう。
実践に向けてのめあ
てを書かせましょ
う。
16
学級かつどう ふりかえり こじんノート
2年 組 名前( )
月 日( ) 校時 学級かつどう
かつどう名
じゅんびと役わり
ふりかえり
◎〇△
①このかつどうは楽しかったですか。 ( )
②自分のめあてはまもれましたか。 ( )
③自分のやくわりをがんばりましたか。 ( )
④友だちと力を合わせてかつどうできましたか。 ( )
⑤友だちのよいところを見つけましたか。 ( )
か
ん
そ
う
17
第 回 〇〇〇学級会 個人ノート 名前( )
ぎだい「 」 月 日( ) 校時
ていあん理由
ていあん者
話合いの
めあて
自分のめあて
役わり
司会 黒板記録 ノート記録
司会 黒板記録
話し合うこと 自分の考え・理由
1( )分
2( )分
ふり返り
◎〇△
①自分のめあては守れましたか。 ( )
②自分の考えを進んで発表できましたか。 ( )
③友だちの意見をしっかり聞きましたか。 ( )
④ていあん理由やめあてを考えて話し合うことができましたか。
( )
役わり・がんばりたいこと
感
想
≪中学年用≫ 議題や提案理由など、
共通の部分は印刷して渡しましょう。
実践に向けてのめあ
てを書かせましょ
う。
18
学級活動 ふり返り 個人ノート
名前( )
月 日( ) 校時 学級活動
活 動 名
じゅんびと役わり
ふり返り
◎〇△
①この活動は楽しかったですか。 ( )
②自分のめあては守れましたか。 ( )
③自分の役わりをがんばりましたか。 ( )
④友だちと力を合わせて活動できましたか。 ( )
⑤友だちのよいところを見つけましたか。 ( )
感
想
19
第 回 〇〇〇学級会 個人ノート 名前( )
議題「 」 月 日( ) 校時
提案理由
提
案
者
話合いの
めあて
自分のめあて
役
割
司会 黒板記録 ノート記録
司会 黒板記録
話し合うこと 自分の考え・理由
1( )分
2( )分
振り返り
◎〇△
①自分のめあては守れましたか。 ( )
②自分の考えを進んで発表できましたか。 ( )
③友だちの意見をしっかり聞きましたか。 ( )
④提案理由やめあてを考えて話し合うことができましたか。
( )
役割・がんばりたいこと
感
想
≪高学年用≫ 議題や提案理由など、
共通の部分は印刷して渡しましょう。
実践に向けてのめあ
てを書かせましょ
う。
20
学級活動 振り返り 個人ノート
名前( )
月 日( ) 校時 学級活動
活 動 名
準備と役割
振り返り
◎〇△
①この活動は楽しかったですか。 ( )
②自分のめあては守れましたか。 ( )
③自分の役割をがんばりましたか。 ( )
④友だちと力を合わせて活動できましたか。 ( )
⑤友だちのよいところを見つけましたか。 ( )
感
想
21
年 組 学級活動計画表
4/8 (2)
4/14 (1)
4/28
5/7
5/13 (2)
5/20
5/27
6/3
6/10
6/17 (2)
6/24
7/1
7/8 (2)
7/15
9/2
9/9 (2)
9/16
9/30
10/7
10/14
スタンダードカリを参考に、学級の実態に合わせて予定を
書き込んでください。(1)は空けておいて、その都度児童に
書き込ませるとよいです。
日付は、各学級の学活の曜日に合わせて、書き込んでくだ
さい。
タイトルには学級会の名前を入れてもよいと思います。
22
10/21 (2)
10/28
11/4
11/11
11/18
11/25 (2)
12/2
12/9
12/16
12/22
1/13
1/20 (2)
1/27
2/3
2/10
2/17
2/24
3/3 (2)
3/10
3/17
23
えがおぴかぴかぎだい カード
なまえ
1.ぎだい(はなしあいたいこと)
2.ぎだいをだしたわけ(どうしてはなしあいたいの?)
こんなことをぎだいにするといいよ。
① クラスがもっとたのしくなること。② クラスが
もっとよくなるために、は
なしあったほうがいいとおもうこと。
24
ぎだいをていあんしてくれて
カード
さんへ
① ( )月がつ
( )日にち
のえがおぴかぴかかいぎではな
しあいます。
②せんせいとそうだんします。
③( )
はなしあってほしいもんだいを、ていあんしてくれてありがとう。ていあんしてくれたもんだいは、つぎのようにします。
これからも、えがおぴかぴかのクラスにするため
に、たくさんのいけんをおねがいします。
( )月がつ
( )日にち
( )グル―プ