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1 Software Engineering Center

Information-technology Promotion Agency, Japan

Software Engineering Center

ソフトウェアエンジニアリング関連の標準化

~ ISO/IEC JTC1/SC7による国際標準化とSECの取組み~

独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

高 橋 光 裕

エンタプライズ系総合セミナー 第3日:「ソフトウェア開発における定量的管理と標準化」

2013年3月6日

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発表概要

国際標準と標準化の概要

ISO/IEC JTC1/SC7の組織概要

SC7の最近のホットトピック

SC7国際標準化へのSECの取組み

国際標準化へのSEC成果の発信

付録:

参考URL

用語・略語一覧

規格制定の手順

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国際標準と標準化の概要

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規格,標準,標準化

標準化: (行為を指す言葉) 「工業標準化」とは,鉱工業品の品質,生産方法,使用方法などを全国的統一し,又は単純

化することを言い,「工業標準」とは,「工業標準化」のための基準を指す。

工業標準化法により制定された「工業標準」は,「日本工業標準規格」という。

(「工業標準化法」より)

標準: (一般名詞) A) 関連する人々の間で利益又は利便が公正に得られるように統一し,又は単純化する目的で

,もの(生産活動の産出物)及びもの以外(組織,責任権限,システム,方法など)について定めた取り決め。

B) 測定に普遍性を与えるために定めた基本として用いる量の大きさを表す方法又はもの(SI単位,キログラム原器,ゲージ,見本など)。

(JIS Z 8002 附属書JA(参考) 「関連用語」より)

規格: (特定の標準) 与えられた情況において最適な秩序を達成することを目的に,共通的に繰り返して使用する

ために,活動又はその結果に関する規則,指針又は特性を規定する文書であって,合意によって確立し,一般に認められている団体によって承認されているもの。

(JIS Z 8002: 「標準化及び関連活動 ― 一般的な用語」より)

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規格の分類(1) 水準(階層)による分類

国際組織で開発された規格

ISO, IEC, ITU等

いくつかの国で形成された 地域での規格

CEN, CENELEC等

国ごとに決める規格

JIS, BSI, DIN等

業界・団体等が決める規格

IEEE, ASME, JEITA等

国際規格

地域規格

国家規格

業界(団体)規格

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規格の分類(2) 作成者由来に基づく分類

デジュール標準(de jure standard) 公的な機関で明文化され公開された手続きによって制定された標準

例: 写真フィルムの感度(ISO100, ISO400...)

(de jure: 「法に合った」,「法律上で正式の」)

フォーラム標準(Forum standard) 関連組織により,閉ざされたメンバーではなく,公開の検討の場であるフォーラムに

おいて審議して作成された標準

例: Blue Tooth

デファクト標準(de facto standard) 実質的に市場で勝ち残って採用されている,いわゆる「業界標準」

法的な根拠はないが,市場での競争力で勝ち抜いた標準。

例: Windows

(de facto: 「事実上の」)

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規格の分類(3) 規制による分類

強制規格(Technical regulation):

安全にかかかわるもの,放置すると大きな混乱を招く恐れがあるもので,法令によって規制される規格

任意規格(Standard):

強制規格以外の規格。

JIS,ISO,IEC規格は,基本的に任意規格

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ISO/IEC JTC1/SC7の組織概要

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ISO, IECにおける国際規格類の種類

IS (International Standard):国際規格 国際的な標準化・規格機関(ISO又はIEC)によって採択された,一般公衆にと

って利用可能な規格

TS (Technical Specification):技術仕様書 ISO又はIECが発行する文書で,将来的にはISとして合意される可能性がある

が,現段階では次のいずれかの状態のもの ISとして承認されるために必要な支援が得られていない

全体における合意の形成が疑わしい

その主題がまだ,技術開発の途上にある

ISとして直ちに発行することが不可能な理由が他にある

TSは,3年ごとに見直し,規格化,延長又は廃止を決定する

PAS (Publicly Available Specification): 公開仕様書 緊急な市場ニーズに対応するために,ISO又はIECが発行する文書。

TR (Technical Report):技術報告書 ISO又はIECが発行する文書で,一般にIS又はTSとして発行される文書とは異

なる種類の収集データをまとめたもの

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国際標準化組織

ISO: International Organization for Standardization 国際標準化機構:電気,電子分野以外の国際規格を担当

規格数:19,573,2012年増分:1,280

TC:224,SC:513 ,WG:2,544

参加国:163カ国(Member:111+Corresponding:49+Subscribing:4)

IEC: International Electrotechnical Commission 国際電子標準会議:電気,電子分野の国際規格を担当

規格数:6,978 (うち,国際規格は6,271),2012年増分:458

TC:94,SC:79, WG:440

参加国:82カ国(Fullmember:60, Associate member:22)

ISO/IEC JTC1: ISO/IEC Joint Technical Committee 1 情報技術(Information Technology)に関する国際規格を担当

規格数:2,590(うち,JTC1直轄:330)

SC:19,直下WG:2

参加国: 91カ国(Participating:35+Observing:56) 注) TC: Technical Committee, SC: Subcommittee (数字は2012年度末時点)

略称ISOは,ギリシャ語の「isos (=equal)」に由来する

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ISO/IEC JTC1の組織構成と日本国内の対応

国際組織は原則として,3層構造 JTC1 ⇒ SC ⇒ WG

日本は,JISCがJTC1に加盟 JISCはMETIの審議会

事務局はMETIが担当

審議の実務は,(社)情報処理学会 情報規格調査会に委託

個々の標準化の作業案件がプロジェクト(PJ) 原則として,いずれかの

WGに割り当てる

SC2 SC7 ・・・ ・・・

WG2 WG6 ・・・ ・・・

技術委員会

SC2 SC7 ・・・ ・・・

WG2 WG6 ・・・ ・・・

JISC (日本工業標準調査会)

(社)情報処理学会 情報規格調査会

経済産業省

PJ PJ ・・・ ・・・

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JTC1/SC7の組織構成

SC7

Secrétariat

Standards

Management Group

SWG 5

Systems & Software

Documentation

WG2

IT Enabled Services/

Business Process

Outsourcing

WG27

Process

Assessment

WG10

Vocabulary

Maintenance

SWG22

IT Service

Management

WG25

WG26

Software Testing

Tools and

Environment

WG4

Techniques for

Specifying IT Systems

WG19

Systems Quality

Management

WG23

Life Cycle

Management

WG7

Software Product

Measurement and

Evaluation

WG6

Architecture

WG42

CIF Usability

WG28

SLC Profiles and

Guidelines for VSE

WG24

SWG 1

Business Planning

Group

WG20

Software Engineering

Body of Knowledge

WG21

Software

Asset Management

IT Governance

WG40 JTC1/

WG8に

移管

(2013/01)

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SC7が取り扱っている規格類

規格総数:147 2011新規:24 2012新規:21 現行PJ数:57

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SC7の最近のホットトピック

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SC7加盟国:新興工業国の急激な台頭

Secretariat: Canada ( SCC )

“P” Members: Argentina ( IRAM )

Australia ( SA )

Belgium ( NBN )

Brazil ( ABNT )

China ( SAC )

Colombia ( ICONTEC )

Czech Republic ( CNI )

Côte d'Ivoire ( CODINORM )

Denmark ( DS )

Finland ( SFS )

France ( AFNOR )

Germany ( DIN )

India ( BIS )

Ireland ( NSAI )

Israel ( SII )

Italy ( UNI )

Japan ( JISC )

Kazakhstan ( KAZMEMST )

Korea, Republic of ( KATS )

Luxembourg ( SEE )

Malaysia ( DSM )

Mexico ( DGN ) Netherlands ( NEN )

New Zealand ( SNZ )

Peru ( INDECOPI )

Poland ( PKN )

Portugal ( IPQ )

Romania ( ASRO )

Russian Federation ( GOST R )

Slovakia ( SUTN )

South Africa ( SABS )

Spain ( AENOR )

Sweden ( SIS )

Switzerland ( SNV )

Thailand ( TISI )

USA ( ANSI )

Ukraine ( DSSU )

United Kingdom ( BSI )

“O” Members: Austria ( ON )

Bosnia and Herzegovina (BAS)

Cuba ( NC )

Cyprus(CYS)

Estonia ( EVS )

Ethiopia ( QSAE )

Ghana (GSB )

Hong Kong, China ( ITCHKSAR )

Hungary ( MSZT )

Iceland ( IST )

Indonesia ( BSN )

Iran, Islamic Republic of ( ISIRI )

Kenya ( KEBS )

Morocco ( IMANOR )

Norway ( SN )

Philippines ( BPS )

Serbia ( ISS )

The former Yugoslav Republic of

Macedonia ( ISRM )

Turkey ( TSE )

Uruguay ( UNIT )

Participating Countries: 39 Observing Countries: 20

BRICS等の新興工業国が国策として国際標準化に注力し始めている

欧州の小国がIT産業育成の一環として国際標準化に注力している

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WGごとのホットトピックス:

WG2:ソフトウェア及びシステムの文書化

国際主査: Richard Hodgkinson ⇒ Annette Reilly(米)

国内主査: 山本 喜一(慶應義塾大)

担当分野: 文書化関連規格の再構成作業を継続して行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC/IEEE 15289(ライフサイクル情報製品の内容(文書化))

ISO/IEC/IEEE 26511(ユーザ文書の管理者のための要求事項)

ISO/IEC/IEEE 26512(ユーザ文書の購入者及び供給者のための要求事項)

ISO/IEC/IEEE 26515(アジャイル環境におけるユーザ文書の開発)

2012年度DIS以降のプロジェクト なし

2012年度開始予定の新規プロジェクト なし

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC/IEEE 26531(製品のライフサイクル,利用者及びサービスマネジメントの文書化のため

の内容管理)

ISO/IEC/IEEE 23026(システム、ソフトウェアおよびサービスの文書化のためのWebサイトのエンジニアリングと管理

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WGごとのホットトピックス:

WG4:ツールと環境

国際主査: Dan Lee(韓) 国内主査: 薮田 和夫(富士通) 担当分野: ISO/IEC 26550~26556(ソフトウェア及びシステムプロダクト

ライン),ISO/IEC 15940(ソフトウェア技術環境サービス)の改訂, 及びソフトウェアテストツールに関するNPを審議している.

2011年度以降の出版: ISO/IEC FDIS 26551(Tools and methods for product line requirements engineering)

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC DIS 15940(Software Engineering Environment Services) ISO/IEC DIS 26550(Reference model for product line engineering and management) ISO/IEC FDIS 26555(Tools and methods for product line technical management)

2012年度開始予定の新規プロジェクト なし

2012年度継続中のNP承認後CD以前の主要プロジェクト ISO/IEC WD 26553(Tools and methods for product line realization) ISO/IEC WD 26554(Tools and methods for product line testing) ISO/IEC 30130(Software testing tools)

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WGごとのホットトピックス:

WG6:ソフトウェア製品・システムの品質

国際主査: 主査:東 基衞(早稲田大),幹事:込山俊博(NEC),高橋光裕 国内主査: 東 基衞(早稲田大) 担当分野: ISO/IEC 25000シリーズ(SQuaRE:Systems and software

Quality Requirements and Evaluation, システム品質及び ソフトウェア品質の要件及び評価)の審議を行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC 25010(システム及びソフトウェア品質モデル) ISO/IEC 25040(評価プロセス) ISO/IEC 25041(SQuaRE - Evaluation guide for developers, acquirers and independent

evaluators) ISO/IEC 25021(SQuaRE -- Quality measure elements) ISO/IEC 14143-6(Functional size measurement — Part 6: Guide for use of ISO/IEC

14143 series and related International Standards)

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC CD→DIS 25051: Requirements for quality of COTS

2012年度開始予定の新規プロジェクト ISO/IEC PWD→NP 25000(SQuaRE — Guide to SQuaRE)

ISO/IEC PWD→NP 25001: Planning and management SO/IEC PWD→NP 25011( SQuaRE — IT Service Quality Model)

ISO/IEC PWD→NP TR 12182 (Categorization of software(改訂)

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WGごとのホットトピックス:

WG6:ソフトウェア製品・システムの品質 (続き)

2012年度継続中のNP承認後CD以前の主要プロジェクト ISO/IEC NP→CD 25022( SQuaRE — Measurement of quality in use(ISO/IEC TR 9126-

4の改訂) ISO/IEC NP→CD 25023( SQuaRE — Measurement of system and software product

quality(ISO/IEC TR 9126-2の改訂) ISO/IEC NP→CD 25024(SQuaRE — Measurement of data quality)

ISO/IEC WD 26553(Tools and methods for product line realization) ISO/IEC WD 26554(Tools and methods for product line testing) ISO/IEC WD 30130(Software testing tools)

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WGごとのホットトピックス:

WG7:ライフサイクル管理

国際主査: Anatol Kark (加) 国内主査: 村上憲稔 担当分野: ソフトウェア及びシステムのライフサイクルプロセスと関連プロセス

を定義する規格作りを行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC TR 24748-2(ISO/IEC 15288の適用ガイド) ISO/IEC TR 24748-3(ISO/IEC 12207の適用ガイド) ISO/IEC/IEEE 29148(要求工学) ISO/IEC 15026-3(システム及びソフトウェアアシュアランス ― インテグリティレベル) ISO/IEC 15026-4(システム及びソフトウェアアシュアランス ―ライフサイクルにおけるアシュア

ランス )

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC CD→DIS 15026-1(システム及びソフトウェアアシュアランス ―概念と語彙)

2012年度開始予定の新規プロジェクト NP Guidelines for the application of ISO/IEC 12207 to Service Oriented Architecture

(SOA) ISO/IEC NP 12207(Software LCP) 2017年発行を目指す ISO/IEC NP 15288(Systems LCP) 2016年発行を目指す

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WGごとのホットトピックス:

WG7:ライフサイクル管理 (続き)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD 15026-3(システム及びソフトウェアアシュアランス ―インテグリティレベル) ISO/IEC CD→CD2 24748-4(ライフサイクル管理 ―システムエンジニアリング計画 ) ISO/IEC WD→CD 24748-5(ライフサイクル管理 ―ソフトウェア開発計画) ISO/IEC PDTR2→PDTR3 30103(製品品質達成のための枠組み) ISO/IEC WD→CD 16350(アプリケーションマネジメント)

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WGごとのホットトピックス:

WG10:プロセスアセスメント(+ベンチマーキング)

国際主査: Alec Dorling (英) 国内主査: 新谷勝利 担当分野: 調達及び改善に役立つプロセスアセスメントに関する枠組みの規格や

ガイドの制定を行っており,ISO/IEC 15504シリーズ(プロセスアセスメント) の制定・改訂を行うとともに,同シリーズの体系を見直してISO/IEC 33000 シリーズ(プロセスアセスメント)として再編成する作業も行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC TS 15504-5(プロセスアセスメントモデルの例) ISO/IEC TS 15504-8(ITサービス管理のプロセスアセスメントモデルの例) ISO/IEC TS 15504-9(目標プロセスプロファイル) ISO/IEC TS 15504-10(安全性の拡張) ISO/IEC 29155-1(ITプロジェクト性能ベンチマーキング ― 概念及び定義)

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC TS 15504-6(システムライフサイクルプロセスのアセスメントモデルの例) ISO/IEC DIS 29155-2(ITプロジェクト性能ベンチマーキング ― 実施手順) ISO/IEC DIS 33001(概念及び用語) ISO/IEC DIS 33002(プロセスアセスメント実施に関する要求事項) ISO/IEC DIS 33003(プロセス測定の枠組みに関する要求事項) ISO/IEC DIS 33004(プロセス参照モデル,プロセスアセスメントモデル及び組織成熟度モデルに

関する要求事項) ISO/IEC DTR 33014(プロセス改善のガイド) ISO/IEC DIS 33020(プロセス能力及び組織成熟度をアセスメントするための測定の枠組み)

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WGごとのホットトピックス:

WG10:プロセスアセスメント(+ベンチマーキング)(続き)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC CD 29155-3(ITプロジェクト性能ベンチマーキング ― 報告様式) ISO/IEC CD 29155-4(ITプロジェクト性能ベンチマーキング ― データ収集と維持管理) ISO/IEC CD 29169(プロセス能力と組織の成熟度に対する適合性アセスメント手法の適用) ISO/IEC 33010(プロセスアセスメントのガイド) ISO/IEC 33063(ソフトウェアテストのプロセスアセスメントモデル)

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WGごとのホットトピックス:

WG19:ITシステムの仕様化技術(+開放型分散処理)

国際主査: Jean Berube (加) 国内主査: 梶原清彦(NTTソフトウェア) 担当分野: モデリング言語,開発方法論,ODP(開放型分散処理)の枠組み

及びその構成要素の標準化を行っている

2011年度以降の出版: ISO/IEC 19500-1(OMG ― CORBA -- 第1部:インタフェース) ISO/IEC 19500-2(OMG ― CORBA -- 第2部:相互運用性) ISO/IEC 19500-3(OMG ― CORBA -- 第3部:構成要素) ISO/IEC 19505-1(OMG UML ― 第1部:インフラストラクチャ) ISO/IEC 19505-2(OMG UML ― 第2部:スーパーストラクチャ) ISO/IEC 19506(OMG ADM ― 知識発見メタモデル(LDM)) ISO/IEC 19507(OMG オブジェクト制約言語(OCL)) ISO/IEC 31320-1(Modeling Languages -- Part 1: Syntax and Semantics for IDEF0) ISO/IEC 31320-2(Modeling Languages -- Part 2: Syntax and Semantics for IDEF1X97

(IDEFobject))

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC PDAM→PDAM 15414(ODP ― 企業言語) ISO/IEC DIS 19510(OMG Business Process Model and Notation (OMG BPMN))

2012年度開始予定の新規プロジェクト SoaML(Service oriented architecture Modeling Language)(OMGからのPAS)

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WGごとのホットトピックス:

WG19:ITシステムの仕様化技術(+開放型分散処理)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD→CD 24744(Metamodel for Development Methodologies) ISO/IEC 24744:2007/Amd 1:2010の見直しと統合 ISO/IEC WD 19793(ODP ― システム仕様に対するUML利用) ISO/IEC WD→CD 15909-1(高水準ペトリネット ―概念、定義、及び図記法) ISO/IEC DCOR 15909-2(高水準ペトリネット ― 転送形式 ) ISO/IEC WD15909-3(高水準ペトリネット ―拡張)

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WGごとのホットトピックス:

WG20:ソフトウェア及びシステム知識体系とプロフェッショナル形成

国際主査: Juan Garbajosa (スペイン) 国内主査: 鷲崎弘宜 (早稲田大) 担当分野: ソフトウェアエンジニアリングやシステムズエンジニアリングを扱う

技術者に必要な知識体系(BOK: Body Of Knowledge)と,知識体系 に基づく技術者認証に関する規格やガイドの制定を行っている.

2011年以降の度出版: なし

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC TR 16337(システムエンジニアリングハンドブック) ISO/IEC DTR 29154 (ISO/IEC 24773:2008(ソフトウェア技術者認証 ― 比較の枠組み)の利

用ガイド)

2012年度開始予定の新規プロジェクト Guide to the Systems Engineering Body of Knowledge (SEBoK).

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト なし

Page 27: ソフトウェアエンジニアリング関連の標準化 はIECが発行する文書で,将来的にはIS として合意される可能性がある が,現段階では次のいずれかの状態のもの

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Software Engineering Center 27 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 27

WGごとのホットトピックス:

WG21:ソフトウェア資産管理

国際主査: David Bicket (英) 国内主査: 高橋快昇(富士通) 担当分野: ISO/IEC 19770シリーズ(ソフトウェア資産管理)の審議を行っている.

2011年度以降の出版:

ISO/IEC 19770-1(プロセスと,適合の段階的評価)

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC FCD2 19770-3(ソフトウェア権利タグ)

2012年度開始予定の新規プロジェクト ISO/IEC 19770-2:2009(Software asset management — Part 2: Software identification tag)

の追補 19770-11 (Software asset management — Guidelines for the application of ISO/IEC

19770-1 for small organizations)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD(TR) 19770-7(タグ管理) ISO/IEC WD 19770-6(組み込みソフト) ISO/IEC WD 19770-8(マッピング)

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Software Engineering Center 28 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 28

WGごとのホットトピックス:

WG23:システム品質の運営管理

国際主査: 加藤重信

国内主査: 高橋宗雄(桐蔭横浜大学)

担当分野: ISO/IEC TR 90003の改訂及びISO/IEC TR 90006の制定を 行っている.

2011年度以降の出版: なし

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC TR 90003(ISO 9001をコンピュータソフトウェアに適用するための指針)

ISO/IEC DTR→DTR2 90006(ISO 9001をISO/IEC 20000-1によるITサービス管理に適用するための指針)

2012年度開始予定の新規プロジェクト なし

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト なし

特記事項 WG23は,2013年SC7総会直後に廃止される予定

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Software Engineering Center 29 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 29

WGごとのホットトピックス:

WG24:小規模組織のソフトウェアライフサイクル

国際主査: Tanin Uthayanaka(タイ) 国内主査: 伏見 諭(JISA) 担当分野: 小規模な開発組織(VSE, 25名以下の小組織)に適したソフトウェア

プロセスを抽出・整理するという視点に基づいて標準化を行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC TR 29110-1(概要) ISO/IEC TR 29110-3(VSE-アセスメントガイド) ISO/IEC TR 29110-5-1-2(VSE-管理ガイド―基本プロファイル) ISO/IEC TR 29110-5-1-1 (VSE-管理ガイドーエントリープロファイル)

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC DTR 29110-5-11-2(VSE-一般プロファイル―基本プロファイル)

2012年度開始予定の新規プロジェクト ISO/IEC 29110-5-1-3(VSE-中間プロファイルの管理ガイド)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD 29110-3-1(VSE-ライフサイクルプロファイル―能力アセスメントガイド) ISO/IEC WD? 29110-3-2( VSE-ライフサイクルプロファイル― 適合性評価ガイド)

特記事項 日本主導で,Guide for process improvementのスタディグループが稼動

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Software Engineering Center 30 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 30

WGごとのホットトピックス:

WG25:ITサービス管理

国際主査: Jenny Dugmore(英) ⇒ Erin Casteel(豪) 国内主査: 平野芳行 担当分野: ITサービス管理に関する規格やガイドの制定を行っている.

2011年度以降の出版:

ISO/IEC 20000-1(サービス管理 ― サービス管理システムの要求事項) ISO/IEC 20000-2(サービス管理 ― サービス管理システムの適用の指針) ISO/IEC 20000-3(適用範囲の定義と適用のガイド )

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC DTR→DTR2 20000-10(概念及び用語,TR) ISO/IEC PDTR→DTR 20000-11(ISO/IEC 20000-1とITIL のマッピング)

12年度開始予定の新規プロジェクト ISO/IEC PWD 20000-4(プロセス参照モデル ) ISO/IEC PWD→NP 20000-6(サービス管理システムの監査と認証の実施者への要求事項) ISO/IEC PWD 20000-8(サービス管理システムを小規模組織に適用するためのガイド) ISO/IEC PWD 20000-15(サービスの信用性(trustworthiness)を測定するためのガイド)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD 20000-7(ISO IEC 20000-1のクラウドへの適用の手引) ISO/IEC PDTR 20000-5(ISO/IEC 20000-1:2011のための実現計画の例)

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Software Engineering Center 31 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 31

WGごとのホットトピックス:

WG26:ソフトウェアテスト

国際主査: Stuart Reid (英)

国内主査: 西康晴(電気通信大)

担当分野: ソフトウェアテストに関する規格ISO/IEC 29119シリーズの審議を 行っている.

2011年度以降の出版:

なし

2012年度DIS以降のプロジェクト

ISO/IEC DIS 29119-1(ソフトウェアテストの概念)

ISO/IEC DIS 29119-2(ソフトウェアテストのプロセス )

ISO/IEC DIS 29119-3(ソフトウェアテストの文書化)

12年度開始予定の新規プロジェクト

ISO/IEC NP 29119-5 (キーワード駆動型のテスト)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト

ISO/IEC CD 29119-4(ソフトウェアテストの技法)

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Software Engineering Center 32 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 32

WGごとのホットトピックス:

WG27:ITを使ったビジネスプロセスアウトソーシング

国際主査: Raju Bhatnagar(印) ⇒ Ravi Veeraraghavan(印) 国内主査: 清水裕子(富士通) 担当分野: ITを使ったビジネスプロセスアウトソーシング (ITES-BPO: IT

Enabled Services ― Business Process Outsourcing Lifecycle Processes)に関する規格の審議を行っている.

2011年度以降の出版: なし

2012年度DIS以降のプロジェクト なし

12年度開始予定の新規プロジェクト ISO/IEC WD 30105-2(ITES-BPO ― Part 2: Process assessment model) ISO/IEC WD 30105-3(ITES-BPO ― Part 3: Organization maturity model) ISO/IEC WD 30105-4(ITES-BPO ― part:4: Measurement framework) ISO/IEC WD 30105-5(ITES-BPO ― Part 5: Terms and concepts) ISO/IEC WD 30105-6(ITES-BPO ― Part 6: Guidelines)

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD 30105-1(ITES-BPO ― Part1: Process reference model )

特記事項 丸2.5年かかってもCD登録すらできないヨレヨレのプロジェクトを無謀にも6パートに分割。プロジェク

トキャンセルが危ぶまれる。

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Software Engineering Center 33 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 33 Copyright © 2012 IPA, All Rights Reserved

WGごとのホットトピックス:

WG28:使用性のための工業共通様式

JTC1/SC7/WG28とISO TC159/SC4/WG28とのJoint WG 国際主査: ISO/IEC JTC1/SC7側: Mary Theofanos(米),幹事:福住伸一(NEC)

ISO TC159/SC4側: Thomas Geis(独)

国内主査: 福住伸一(NEC) 担当分野: 使用性報告のための工業共通様式(CIF。2506xシリーズ)の標準化

を行っている.

2011年度以降の出版: なし

2012年度DIS以降のプロジェクト ISO/IEC DIS 25063(SQuaRE ― CIF ― 利用状況の記述) ISO/IEC DIS→FDIS 25064(SQuaRE ― CIF ― ユーザ要求の報告)

12年度開始予定の新規プロジェクト なし

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC CD 25065(SQuaRE ― CIF ― 要求仕様の記述) ISO/IEC WD 25066(SQuaRE ― CIF ― 評価報告)

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Software Engineering Center 34 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 34

WGごとのホットトピックス:

WG42:アーキテクチャ

国際主査: Johan Bendz (スウェーデン)

国内主査: 白坂成功(慶應義塾大)

担当分野: システム及びソフトウェアのアーキテクチャの記述や評価の標準化を 行っている.

2011年度以降の出版: ISO/IEC/IEEE 42010(アーキテクチャ記述)

2012年度DIS以降のプロジェクト なし

12年度開始予定の新規プロジェクト なし

2012年度継続中のNP承認後CD以前のプロジェクト ISO/IEC WD 42030(アーキテクチャ評価 )

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Software Engineering Center 35 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 35

SC7国際標準化へのSECの取組み

SECで確立したソフトウェアエンジニアリング手法について、我が国の国際競争力の確保に留意しつつ、JIS化や国際標準化を推進する。

(「IPA第二期中期計画」より)

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Software Engineering Center 36 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 36

国際標準化へのSECの取組み

国際委員会・国内委員会への貢献・支援

SEC研究員・連携委員を派遣 ① 委員として審議に参画して,情報・意見を提供 ② エディタとして,原案を起草 ③ SEC成果物を英訳して,原案起草の材料として提供

SEC部会などが,審議中の規格原案にコメント

SEC成果の提供

SEC研究員がエディタとして原案を起草 ITプロジェクトベンチマーキング(ISO/IEC 29155シリーズ)

プロセスアセスメント(ISO/IEC 33000シリーズ)

国内委員会を通じて,SEC成果をマテリアルとして提供

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Software Engineering Center 37 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 37

国際標準化:SC7とSEC (1/2)

IPAからSC7国内委員会に委員を派遣(9委員会、延べ17名) 技術委員会: 委員 SC7専門委員会: 幹事、委員(4名) WG6(ソフトウェア品質評価): 委員、オブザーバ WG6/FSM-SG(機能規模測定とベンチマーキング): 主査 WG7(ライフサイクル管理): 主査、委員(2名) WG10(プロセスアセスメント): 主査 WG20(SWEBOK): 委員、エキスパート WG24(VSEのSLCP): 委員 WG25(ITサービス管理): 委員 WG42(アーキテクチャ): 委員

SC7国際委員会役職 WG6: 副幹事 WG6/SG4(FSM): 主査,14143-6エディタ WG10‘(プロセスアセスメント): 33004エディタ,33014副エディタ WG10/SG1(ベンチマーキング):

主査,29155-2エディタ、29155-3エディタ、29155-4福エディタ WG20:TR29154副エディタ

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Software Engineering Center 38 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 38

国際標準化:SC7とSEC (2/2)

SEC部会委員のSC7国内委員会対応 SECの部会委員の方々を通じても、さまざまな委員会に寄与

• プロセス共有化WG (6名) • プロセス改善WG (12名) • 非ウォーターフォール型開発WG(1名) • 定量データ分析WG(3名) • 定量管理基盤WG(1名) • 要求発展型開発WG(3名) • ITサービス継続WG(1名) • 戦略意思決定プロセス強化WG(4名) • 組み込み総合部会(1名) • 消費者機械安全標準化WG(3名) • ソフトウェア品質監査制度部会(1名) • 審査基準WG(2名)

• SC7専門委員会 • WG2(文書化) • WG4(ツールと環境) • WG6(ソフトウェア品質評価) • WG6/FSM-SG(機能規模測定とベン

チマーキング) • WG7(ライフサイクル管理) • WG10(プロセスアセスメント) • WG19(ITシステムの仕様化技術) • WG20(システム/ソフト知識体系) • WG23(品質管理システム) • WG24(VSEのSLCP) • WG25(ITサービス管理) • WG26(ソフトウェアテスト) • WG42(アーキテクチャ): 委員

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Software Engineering Center 39 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 39

SC7国際会議への出席

SC7パリ総会(2011/5/22-27) 新谷調査役(33004,33014エディタ),高橋研究員(29155-1,-2エディタ),村上(

富士通),伏見(JISA),向山(IPA人材),平野(IPAセキュリティ)が出席

WG合同中間ムンバイ会議(2011/11/14-19) 新谷調査役(33004,33014エディタ),高橋研究員(29155-2エディタ),村上(富

士通),伏見(JISA),向山(IPA人材),平野(IPAセキュリティ)が出席

SC7 2012年Jeju総会(2012/05/20-25) 新谷調査役(33004,33014エディタ),高橋研究員(29155-1,-2エディタ),江野

村,村上(富士通),伏見(JISA),向山(IPA人材),平野(IPAセキュリティ)が出席

WG合同中間ブエノスアイレス会議(2012/11/12-16) 新谷調査役(33004,33014エディタ),高橋研究員(29155-2,-3,-4エディタ),

塩谷連携委員(SPINA3CHエディタ候補者),平野(IPAセキュリティ)が出席

SC72013年モントリオール総会(2013/05/23-29)

WG合同中間トゥールージュ会議(2012/11/18-23)

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Software Engineering Center 40 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 40

国際標準化へのSEC成果の発信

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Software Engineering Center 41 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 41

SEC成果に基づく日本発の国際規格

ISO/IEC 29155-1: ITプロジェクト性能ベンチマーキングの枠組み ― 第1部 概念と定義 J高橋SEC研究員が起草した原案が全面採用されて成立 データ白書発行で培った日本のデータ収集・分析ノウハウが世界標準に!

ISO/IEC DIS 29155-2:同 ― 実施手順 J高橋SEC研究員が起草した原案をベースにDIS投票中 SECでのデータ収集・分析ノウハウをベースに,必須・推奨タスクを規定

ISO/IEC CD 29155-3:同 ― 報告様式 J高橋SEC研究員が起草した原案をベースにCD投票準備中 SECでのデータ収集・分析白書発行ノウハウをベースに規定

ISO/IEC CD 29155-4:同 ― データの収集と維持管理 J高橋SEC研究員が起草した原案をベースにCD投票準備中 SECでのデータ収集・分析白書発行ノウハウをベースにデータ項目定義の例も規定

ISO/IEC DIS 33004: プロセス評価 ― プロセスモデルの要求仕様 新谷SEC調査役が起草した原案をベースにCD審議中 対象によって,プロセスモデルは使い分ける

ISO/IEC DTR 33014: プロセス評価 ― プロセス改善ガイド 新谷SEC調査役が原案の起草に参加 アセスメントだけでなく,改善を重視する日本の考えを国際標準に!

ISO/IEC 29148: 要求工学 17か条など,超上流の重要性を提起したSEC成果が,盛り込まれて成立。

NP VSE向けのプロセス改善手法に関するガイド(技術報告書)

「SPINA3CH自律改善メソッド」を基にしたプロセス改善手法

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Software Engineering Center 42 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 42 Copyright © 2012 IPA, All Rights Reseved

SEC成果のインプット(29155シリーズを例に)

ISO/IEC 29155シリーズ

「ITプロジェクトの性能ベンチマーキングの枠組み」

第1部: 概念と定義 ISBSG原案, 15939(測定プロセス),

IPAの白書作成手順,METIガイドライン

第2部: ベンチマーキングの実施方法 ISBSG原案, 15939(測定プロセス),

IPAの白書作成手順,METIガイドライン

第3部: 結果の報告様式 ISBSG結果報告書式, IPA診断ツール,

METIガイドライン

第4部: データ収集,蓄積及び交換 ISBSG, IPAなどのデータ収集書式,

METIガイドライン

第5部: ベンチマーキング領域の定義 14143-5(機能領域), 12182(ソフト分類)

第6部: ベンチマーキングデータの要件 250xx(品質評価), ISBSG匿名性規則

第7部: データ分析 ISBSG, IPA, 研究者

ISBSG: International Software Benchmarking Standards Group。:

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Software Engineering Center 43

関連ホームページ: http://www.ipa.go.jp/ http://sec.ipa.go.jp/index.html

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ご清聴ありがとうございました。

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Software Engineering Center 44 エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-06 Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved. 44

付録

•参考URL •用語・略語一覧 •JTC1の主要役職 •規格開発の手順

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SC7,IEEE-CS,PMIが共同で運用しているIT用語集 (国際規格の用語定義を 無料で検索・閲覧できます)

参考URL:国際標準化関連

ISO(国際標準化機構) http://www.iso.org/

ISO/IEC JTC1 http://www.jtc1.org/

ISO/IEC JTC1/SC7 http://www.jtc1-sc7.org/

SEVOCAB: Software and Systems Engineering Vocabulary http://pascal.computer.org/sev_display/index.action

情報処理学会 情報規格調査会 http://www.itscj.ipsj.or.jp/

日本工業標準調査会(JISC) http://www.jisc.go.jp/

日本規格協会 http://www.jsa.or.jp/

このサイトトップページから 「JIS検索」をたどると, JIS本文が無料で閲覧できます (印刷や保存はできない)

ISO/IEC Directivesなどは,

このサイトからダウンロードできます。

このサイトの「国際標準化支援業務」 をたどると,ISO/IEC Directivesの日本語対訳版が無料で閲覧できます。JISや国際規格を購入することもできます。

ISO, ISO/IEC国際規格の検索、購入がきでます。

各規格制定の進捗状況も調べられます。

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参考URL:JIS化関連

日本工業標準調査会(JISC) http://www.jisc.go.jp/

日本規格協会 http://www.jsa.or.jp/

情報技術標準化研究センター(INSTAC) http://www.jsa.or.jp/stdz/instac/index.htm

INSTACは,2010年3月末に解散しましたが,残務は日本規格協会に引き継がれ,JIS用語集やJIS規格情報,過去の年度活動報告などの有益な情報が掲載されたWebサイトが現

在も公開されています

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用語・略語一覧(標準化組織編)

国際標準化層 ISO: International Organization for Standardization, 国際標準化機構,

http://www.iso.org/ IEC: International Electrotechnical Commission, 国際電気標準会議,

http://www.iec.ch/ ITU: International Telecommunication Union, 国際電気通信連合。

地域標準化層 CEN: Comite Europeen Normalisation(European Committee for Standardization)

,欧州標準化委員会。EU統一規格(EN)の制定母体 CENELEC: Comite Europeen de Nationalisation Electrotechnique(European

Committee for Electrotechnical Standardization),欧州電気標準化委員会

国家標準化層 BSI: British Standardization Institute, イギリス DIN: Deutsches Institut fur Normung, ドイツ JISC: Japanese Industrial Standards Committee, 日本工業標準調査会(METI配下

の審議会), http://www.jisc.go.jp/

業界標準化層 IEEE: Institute of Electric and Electronic Engineers JEITA: Japan Electronics and Information Technology Industries Association,電

子情報技術産業協会

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用語・略語一覧(標準化の組織・役職編 )

ISO/IECの組織構成単位 TC: Technical committee (技術委員会)

JTC: Joint technical committee (合同技術委員会)

SC: Subcommittee(専門委員会)

WG: Working Group(作業グループ)

PJ: Project(プロジェクト)

役職 Chairman: TC, SCの委員長

Secretary: TC, SC, WGの幹事(人)

Secretariat: TC, SC, WGの幹事国(事務局)

Member Body/National Body: TC,SCに加盟している組織(団体)

Liaison Officer: ISO,IEC内部又は外部の連携先組織との連絡委員

Convener: WGの主査

Project Leader(Project Editor): 個々の審議案件の原案作成・審議の責任者

Expert: 会員を代表してWGに出席して技術的貢献をする人

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用語・略語一覧(国際規格類の種類)

ISO/IECによる国際規格類の種類

IS (International Standard):国際規格

TS (Technical Specification):技術仕様書

PAS (Publicly Available Specification): 公開仕様書

TR (Technical Report):技術報告書

AMD (Amendment): 修正票

COR (Technical Corrigendum): 正誤表

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用語・略語一覧(国際規格類の文書種別-1)

共通 NP/NWI: New Work Item Proposal

WD: Working draft

国際規格(IS) CD: Committee Draft

DIS: Draft International Standard

FDIS: Final Draft International Standard

技術仕様書(TS) PDTS: Proposed Draft Technical Specification

DTS: Draft Technical Specification

技術報告書(TR) PDTR: Proposed Draft Technical Report

DTR: Draft Technical Report

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用語・略語一覧(国際規格類の文書種別-2)

修正票 (AMD)

PDAM: Proposed Draft Amendment

DAM: Proposed Draft Amendment

FDAM: Final Draft Amendment

正誤表 (COR)

DR: Defect Report

DCOR: Draft Technical Corrigendum

COR: Technical Corrigendum

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ISO/IEC JTC1内での役職

JTC1,SC議長(Chairperson):国際幹事国が指名 国際幹事(Secretary)/幹事国(Secretariat)

国際幹事(人):幹事国が任命。TC/SC/WGの事務局 幹事国(国): 人的/経済的支援を引き受けた会員 (注: SC7では両者ともをSecretariatと呼んでいる)

会員(National body) P-(Participating)メンバー: 投票権と一定の義務を負う会員 O-(Observing)メンバー: 投票権を負わない会員 Liaisonメンバー: 連携する他TC/SC,又は外部組織

内部リエゾン(人): ISO, IEC内部のTC/SCとの相互連絡を担当 外部リエゾン(組織): カテゴリA: 原案提供も含め,積極的に寄与 カテゴリB: 連絡文書を交換しあうのみ カテゴリC: 投票権はないが参加して意見を出すなどして貢献 カテゴリD: WGのみに参加して技術的に貢献

WG主査(Convener) WGによる審議を主導

Project Leader (Project Editor) 特定の規格(PJ)の原案作成・修正,審議の実務を主導

Co-XXXX: 一つの役職を複数名で分担する場合の,二人目以降の呼び名

Expert: 会員を代表してWGに出席し技術的貢献をする人

SC2 SC7 ・・・ ・・・

WG2 WG6 ・・・ ・・・

PJ PJ ・・・ ・・・

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JTC1とSCでの文書の開発/投票の流れと分担

SCレベルで 開発 ・投票

JTC1レベルで 開発 ・投票

NP

WD

CD

DIS

FDIS

IS

PDAM

DAM

FDAM

AMD

PDTR

DTR

TR

DCOR

COR

DIS

IS

既存の規格類

ISO/IEC

規格の

欠陥修正

外部規格

受入れ:

PAS,

Fast-Track PDTS

DTS

TS

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規格類開発の段階と文書(1): IS

国際標準(IS)の通常手続き New Work Item Proposal (NP) Proposal stage

Working Draft (WD) Preparatory stage

Committee Draft (CD) Committee stage

Draft International Standard (DIS) Enquiry stage

Final Draft International Standard (FDIS) Approval stage

International Standard (IS) Publication stage

国際標準(IS)のPAS/First-track手続き Draft International Standard (DIS) Enquiry stage

International Standard (IS) Publication stage

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規格類開発の段階と文書(2): TR, ISP

技術報告書 (TR) New Work Item Proposal (NP)

Working Draft (WD)

Proposed Draft Technical Report (PDTR)

Draft Technical Report (DTR)

Technical Report (TR)

国際標準化プロファイル (ISP) New Work Item Proposal (NP)

Working Draft (WD)

Proposed Draft International Standardized Profile (PDISP)

Final Proposed Draft International Standardized Profile (FPDISP)

Final Draft International Standardized Profile (FDISP)

International Standardized Profile (ISP)

ISPは、2012年に制度として廃止され、新たに制定されるものはISとして発行されることになっています。 (既に成立済みのISPは、今でも有効です)

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規格類開発の段階と文書(3): AMD, COR

修正票 (AMD) New Work Item Proposal (NP)

Working Draft (WD)

Proposed Draft Amendment (PDAM)

Final Proposed Draft Amendment (FPDAM)

Final Draft Amendment (FDAM)

Amendment (AMD)

正誤表 (COR) Defect Report (DR) ← 投票はない(NB, WG, PLが発信)

Draft Technical Corrigendum (DCOR)

Technical Corrigendum (COR)


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