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A D O B E C A M P U S D A Y
Adobe® InDesign® を使って
ポートフォリオを作ろう!
クリエイティブ系の学生が、就職活動をする際、
自分の作品をまとめたポートフォリオは、欠かせないアイテムの一つです。
InDesignを使えば、簡単で効率よくポートフォリオが作成できます。
完成したポートフォリオは、プリントして冊子にしたり、
PDFやFlash®にしてWebでの公開や、
CDやDVD等のメディアにコピーして配布することもできます。
資料ご利用に関する注意事項
本資料はAdobe Campus Day(セミナー)専用です。そのため、Adobe Campus Dayに参加された方へのみ、印刷物の配布やデータの共有が認められています。本資料の転載は禁止されています。
資料の著作権はアドビ システムズにございます。ただし、資料中に使用されているスクリーンショット(画像)の一部にはアドビ システムズ以外の著作物が含まれております。
*Adobe Campus Dayとはアドビ システムズが学校内で実施するセミナーです。
InDesignを使ってポートフォリオを作ろう!
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ADOBE CAMPUS DAY
カテゴリ別に整理やみくもにポートフォリオを作り始めても、
クオリティの高いものにはなりません。制
作に入る前に、どのような作品をどのように
掲載していくかを考える必要があります。
まずは、自分の作品をカテゴリ別に整理す
ることから始めれば、おのずとポートフォリ
オの完成した姿が思い浮かぶはずです。
❶作品を整理する
大まかなカテゴリフォルダーを作り、その中に作品ごとのフォルダーを作りましょう。
Bridgeではファイル名を変更したり、フォルダーを作ったり、ファイルを移動したりなど、通常のFinder操作はすべて可能です。
右下のツマミをスライドすれば画像を大きく見ることができます。
これが便利Adobe® Bridgeで作品整理作品の整理にはBridgeを使用すると
効率がアップします。Bridgeはファイ
ルブラウザーという種類のアプリケー
ションで、ファイルの中身を見ながら
整理できます。BridgeについてはP10で
も紹介します。
InDesignを使ってポートフォリオを作ろう!
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ADOBE CAMPUS DAY
新規ドキュメント作品の整理が済んだら、InDesignを起動し
て、[ファイル]メニュー→[新規]→[ドキュ
メント...]を選択して表示されるダイアログ
で基本構造を設定します。
❶ 紙にプリントするものか、Webにアップするものかを決めます。ここでは[プリント]を選択します。❷ 見開きページにするかどうかを決めます。クリアファイルなどに入れることが前提の場合は、見開きでなくていいでしょう。❸ サイズや開く方向を決めます。クリアファイルなどを使う場合は、そのサイズが前提となります。❹ [レイアウトグリッド...]か[マージン・段組み...]を選びます。雑誌や書籍などのテキストの多いドキュメントを作る際は、[レイアウトグリッド...]が便利ですが、ポートフォリオの場合は、[マージン・段組み...]が適しています。
InDesignを起動させます。
❶ マージンとは、紙の端から、ページ内のコンテンツまでの距離です。通常テキストや重要な要素は、この設定より内側に収まるようにします。マージンはあくまで目安のガイドラインのようなものなので、この設定の外側に、オブジェクトを配置することは可能です。❷ 段組みの設定や文字の組む方向をここで設定します。雑誌や書籍は段組みが重要ですが、ポートフォリオの場合は、ここでの設定は[組み方向]だけでいいでしょう。もし[横組み]を選んだとしても、基本が横組みになるだけなので、ドキュメント内に縦組みと横組みの混在は可能です。
❶
❷
❶
❷
❸
❹
❷フォーマットを作る
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POINT
[ウィンドウ]メニューの[ワークスペース]には複数の設定があります。ポートフォリオの制作には[テキスト編集]が比較的適しています。[テキスト編集]で表示されていないパネルが必要になったら、その都度[ウィンドウ]から呼び出してください。
ワークスペースの設定InDesignは機能が多いアプリケーションな
ので、その目的に応じて、表示するパネル
を変える必要があります。あらかじめプリ
セットされている[ワークスペース]を設定
しましょう。
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表紙の要素表紙は全体の顔になる部分です。自分らし
さを全面に出して作ってください。自分の
代表的な作品を1~2点掲載するのもいい
ですし、パーソナルアイデンティティーマー
クなどをお持ちならば、それを使うのもい
いでしょう。
配置できる画像形式InDesignでは、AIやPSDはもちろん、TIFF、
GIF、JPEGおよびBMPなどのビットマップ
形式と EPS などのベクトル形式を含む様々
なグラフィック形式をサポートしています。
その他には、DCS、PICT、WMF、EMF、PCX、
PNGやScitex CT(.SCT)などがあります。ムー
ビーファイルとしてSWFファイルも読み込む
ことができます。
画像のサイズ変更画像のサイズ変更はいくつかの方法があり
ます。感覚的に操作したい時は、[選択ツー
ル]でcommandとshi�を押しながら、画像
の角を対角線方向にドラッグします。数値
でコントロールする時は、画面上部の[コン
トロールパネル]でパーセンテージや寸法
などの、数値を入力して行います。
[ファイル]メニュー→[配置...]で画像が配置できます。
マークを配置しました。
[選択ツール]で画像の角をcommand+shi�+ドラッグすれば、縦横比を保ったまま、変形できます。
画面上部の[コントロールパネル]を使えば、数値入力による変形も可能です。
❸表紙を作る(画像の配置)
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画像もテキストもフレームが必要InDesignでは画像やテキストは必ずフレー
ムの中に収める必要があります。これが
Adobe® Illustrator®との一番大きな相違点
で、Illustratorユーザーが一番戸惑うところ
でもあります。しかしながらフレームにすべ
て収めることによってレイアウト時のハンド
リングがよくなり、結果としてスピーディー
に作業ができるのも事実です。一見難しそ
うですが、実際には簡単な操作であつかう
ことができます。
選択ツールがフレーム、
ダイレクト選択ツールが中の画像選択ツール(黒い矢印)はフレームをあつ
かい、ダイレクト選択ツール(白い矢印)は
中の画像をあつかいます。
さらにもう1枚、画像を配置しました。この時点で、同じ大きさのフレームが自動的に作られ、その中に画像は収められています。これを使って画像とフレームの関係を理解しましょう。
POINT
選択ツールとダイレクト選択ツールの違いを把握すれば簡単です。
選択ツール:画像を収めているフレームをあつかいます。
選択ツールの場合
ダイレクト選択ツールの場合
選択ツールでは、画像のサイズを変えずにフレームの大きさを変えられます。この時、Si�を押しながら変更すれば、フレームの縦横比は維持されます。
フレームの中の画像だけを動かすことや、サイズ変更ができます。
ダイレクト選択ツールで画像を長押しすると、フレームでトリミングされている外側の画像が薄く見えます。
Comand+S h i f tを押しながらだと、フレームと画像の大きさを同時に変更できます。
ダイレクト選択ツール:中に収められている画像をあつかいます。
❸表紙を作る(画像とフレームの関係を知る)
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選択ツールだけで
画像とフレームをあつかえる
コンテンツグラバー(ドーナツ)画像をあつかう時、選択ツールから、ダイレ
クト選択ツールに切り替えるのは面倒な作
業です。InDesign CS5から搭載されたコンテ
ンツグラバー(ドーナツ)は、ダイレクト選択
ツールに切り替えることなく、画像をダイレ
クトに操作できます。
画像の中心近くに選択ツールを近づけると、表示されるドーナツが[コンテンツグラバー]です。ここをクリックすることで、ダイレクト選択ツールと同じ操作ができるようになります。
CS5 NEW! コンテンツグラバー(ドーナツ)
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❹表紙を作る(テキストの配置)
テキストは必ずフレームにInDesign では、テキストと画像は必ず
フレームの中に収めることになります。
Illustratorの場合は[文字ツール]でドキュメ
ントをクリックすれば、テキストを入力する
ことができますが、InDesignではドラッグし
て矩形のフレームを描き、その中にテキス
トを入力していきます。
[文字ツール]を選択して、ドキュメント上でドラッグして矩形を描きます。
描いたフレームの中にテキストを入力したら、フォントやフォントサイズを編集します。[文字パネル]か、上部の[コントロールパネル]で行います。文字の設定は、ほとんどIllustratorと同様です。テキストをセンターで揃えたりする場合は[段落パネル]で行います。[コントロールパネル]で文字と段落を切り替えるのは左端の[字][段]で行います。
画像とテキストの配置を終えたら、バランスをとります。
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角ごとに設定できる角オプションInDesign CS4まではひとつのオブジェクトに
は1種類の角の設定しかできませんでした。
InDesign CS5では4つの角をそれぞれ違っ
た設定ができるようになりました。
また、新しく搭載された[ライブコーナー]
で、直感的に角の設定ができるようになっ
ています。
角の設定は画像のフレームにもテキストの
フレームにも同様に設定できます。
フレームの右側にある黄色いボックスをクリックすることで「ライブコーナー]を操作できるようになります。
角をドラッグすれば角が丸くなります。Shi�を押しながらドラッグすると、それぞれ独立した設定が可能です。
[オブジェクト]メニューの[角オプション...]を使えばさまざま角の効果を設定できます。
CS5 NEW! ライブコーナー
POINT
[テキストフレーム設定...]を使えば、テキストをフレームの中央に配置できるので、テキストフレームだけで以下のような表現もできます。
テキストをフレームの中央に配置できます。
[フレーム内マージン]でフレームの端から均等のアキを作ることも可能です。
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Bridgeは独立したアプリケーションです。Adobe® Creative Suite®やアドビのほぼ全てのクリエイティブアプリケーションにバンドルされています。
Bridgeでフォルダーを開くとファイルが快適にブラウズできます。上の[初期設定]や[フィルムストリップ]などで、閲覧方法が変わります。下にあるスライダではブラウズするファイルの大きさが変わります。
Bridgeの右上にある[コンパクトモードに切り替え]をクリックすると、他のアプリケーションに切り替えても、フロートしたままの状態になり、パレットのようにあつかうことができます。ファイルをドラッグして配置すればスピーディーに制作できます。InDesignは複数ファイルの配置にも対応しているので、Bridgeから複数のファイルをドラッグしても構いません。
❺画像の配置【中級編】 (Br idgeと Mini Br idge)
Bridgeを利用して管理と配置を効率良くBridgeはファイルブラウザーというジャンル
のアプリケーションです。Bridgeを使えば効
率よくファイルを管理でき、さらに画像の配
置も直感的に行えるようになります。
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Mini Bridgeでさらに効率よくInDesign CS5では新たに[Mini Bridge]が搭
載されました。Bridgeのコンパクトモードよ
りも機能が多いので、こちらを積極的に使
うことをおすすめします。
[Mini Bridge]はAdobe® Photoshop® CS5にも
搭載されています。
CS5 NEW! Mini Bridge
[ウィンドウ]メニューから[Mini Bridge]が使えるようになります。Bridgeのコンパクトモードよりも機能が多いので便利です。
Mini Bridgeからも同様に画像をドラッグして配置できます。
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コンテンツグラバー(ドーナツ)でフレームの中の画像を選択した状態で、右クリックしてコンテクストメニューを出し、[元データを編集]を選択すれば、IllustratorやPhotoshopなどの画像を制作したアプリケーションが起動し、ファイルが開きます。
Photoshopが起動してファイルが開きました。ここでは[色調補正]パネルの[トーンカーブ]をためしてみましょう。
❻画像の再編集
配置画像の編集時には、配置した画像に手を加える事もあ
ります。そんな時はInDesignから直接ファイ
ルを呼び出すことができます。
再編集後は自動的に画像が更新されます。
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ADOBE CAMPUS DAY
トーンカーブを操作して、保存しました。
トーンカーブ調整レイヤーとして保存されるため、再度編集することも、元に戻すことも可能です。
InDesignに戻ると配置された画像は自動的に更新されます。
配置画像の編集時には、配置した画像に手を加えるべき事
があります。そんな時はInDesignから直接
ファイルを呼び出すことができます。
再編集後は自動的に画像が更新されます。
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ADOBE CAMPUS DAY
ページを増やすInDesignはページレイアウトソフトなので、
複数ページを1つのドキュメントで制作する
ことができます。ポートフォリオを制作する
時は、すべてのページを1つのドキュメント
で作りましょう。
画面右側にある、[ページ]をクリックして[ページパネル]を開きます。
[ページパネル]右上をプッシュすると、[パネルメニュー]が表示されます。
[ページを挿入...]を選択します。
まずは1ページだけ、増やしましょう。[ドキュメントの最後]を選択して[OK]を押します。
[ページパネル]を確認すると2ページになっているのがわかります。目的のページをクリックすることで、ページの移動ができます。
❼作品ページのフォーマットを作る
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カテゴラリ名や作品を配置する表紙と同じ手順で作品のカテゴラリ名や作
品画像を配置します。ここからは、同一の
フォーマットを、他のカテゴラリでも使って
行きます。他のページで破綻のないようデ
ザインします。
表紙と同様に、画像やテキストを配置しました。
POINT
作業中にガイドラインやマージンラインを非表示にしたい時は、[ツールパネル]の一番下の[モード]を押して[プレビュー]に切り替えます。
POINT
色は[スウォッチ]で作るようにしましょう。InDesignの[スウォッチ]はIllustratorの[グローバルスウォッチ]と同様のものです。[スウォッチ]を編集すれば、テキストやオブジェクトに摘要されているすべてのカラーが変更されます。
POINT
❶ フレームの色を設定する時はこちらをクリック❷ テキストの色を設定する時はこちらをクリック
❶ ❷
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ADOBE CAMPUS DAY
スタイルでスピードアップテキストの設定やオブジェクトにつけた効
果は、スタイルを使うことで使い回すことが
できるようになり、作業のスピードアップが
はかれます。
POINT
テキストの設定を、スタイルとして使い回したい場合は、[段落スタイルパネル]の[パネルメニュー]から[新規スタイル...]を選び、ダイアログで名前をつけるだけで、スタイルとして保存されます。他のテキストを選択して[段落スタイル]メニューから、目的のスタイルをクリックするだけで摘要できます。
POINT
ドロップシャドウなどのオブジェクトへの効果は[効果パネル]から設定します。オブジェクト全体に設定することも、線や塗り、テキストなど個別の設定もできます。もちろん、それらを複合させた設定も可能です。
POINT
効果をつけたオブジェクトを選択した状態で、[オブジェクトスタイル]から[新規オブジェクトスタイル...]で保存しておけば、同じ効果を、他のオブジェクトに、すばやく摘要できるようになります。
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ADOBE CAMPUS DAY
Mini Bridgeから複数の画像を一度にドラッグします。ドキュメント上で矩形を描き、矢印キーの上向きと右向きで、フレームを分割していくことができます。
画像を配置したあとに画面上部の[コントロールパネル]にある[オブジェクトサイズの調整]を使えば、フレームと画像の関係の調整が簡単に済ませられます。
[自動フィット]にチェックを入れれば、フレームのサイズを変更しても画像がいつもフィットした状態になります。ここでは[自動フィット]にチェックを入れておきます。
左図は[自動フィット]にチェックを入れて以下の順番で[オブジェクトサイズの調整]をしたものです。
❽画像の配置【上級編】 ( 複数の画像配置)
複数の画像を一度に配置InDesignではCS3から複数の画像を一度に
配置できる機能が搭載されました。CS5で
は、その機能がさらにパワーアップされて
います。
自動フィットで画像配置後の作業を軽減[自動フィット]にチェックをいれておけば、
あとから画像のフレームを調整しても、中
の画像はフィットしつづけます。
CS5 NEW!
CS5 NEW!
フレームを分割しながら複数配置
自動フィット
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ADOBE CAMPUS DAY
[間隔ツール]でフレームの間隔をドラッグして操作することができます。
Commandを押しながらドラッグすれば、間隔を広くしたり、狭くしたりできます。
❾画像の配置【上級編】 ( 間隔の調整)
間隔ツールでの調整間隔ツールを使えば、間隔を移動させたり、
間隔の幅を変更できます。
CS5 NEW! 間隔ツール
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ページを増やしておき、作品ページのフォーマットとなるパーツをコピーして、次のページに[編集]メニューから[元の位置にペースト]でペーストする。POINT
Illustratorでは[前面にペースト][背面にペースト]がありますが、InDesignでは[元の位置にペースト]しかありません。また、ショートカットが割り当てられていないので、マウスの右クリックでコンテクストメニューから選択するのがよいでしょう。
POINT
配置するものが、複数ページを持つPDFなどの場合、[配置]ダイアログの左下にある、[読み込みオプションを表示]にチェックを入れておけば、次のダイアログで、どのページを配置するかを選択できるようになります。
新しいカテゴリページのレイアウトが完成しました。これを繰り返して行けば、作品ページを作っていくことができます。
10残りのページを作る
主要パーツをコピーして使う作品ページの1ページ目が完成したら、そ
れをフォーマットとして使い回しましょう。
パーツ類をコピーして、次のページに[元の
位置にペースト]することで、まったく同じ
位置に配置することができます。
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ADOBE CAMPUS DAY
[ページパネル]の[Aマスター]をダブルクリックします。
マスターページ上でノンブルとなるテキストを設定したら、そのテキストを選択した状態で、[書式]メニュー→[特殊文字の挿入]→[マーカー]→[現在のページ番号]を選択します。
ここではページの下にセンター揃えでノンブルを設定しました。[A]と表示されているのがノンブルです。
[ページパネル]でページに戻ると自動的にノンブルがついているのがわかります。
11ノンブルを設定する
ノンブル=ページ番号ノンブルとはページ番号のことです。
InDesignでは[ページ番号]になっています
が、[ノンブル]の方が、業界内では一般的
です。
マスターページに設定マスターページとは、ページのテンプレー
トのようなものです。ノンブルはすべての
ページで同じ位置に出現しなければなりま
せん。マスターページに設定すれば、自動
的にすべてのページにノンブルが発生しま
す。
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ADOBE CAMPUS DAY
[ページパネル]で1ページ目を選択し、[パネルメニュー]から[ページ番号とセクションの設定...]を選択します。
ダイアログで[ページ番号割り当てを開始]に現在の総ページ数よりも大きい数値を入力します。ここでは[100]と入力しました。
ページに戻ると今までの1ページが100ページになっており、[ページパネル]でも同様になっています。ここで現在の101ページを選択し、また[ページ番号割り当てを開始]を選択し、1ページを設定します。
作品ページが1ページになりました。
12ノンブルを設定する【上級編】
表紙はノンブルをなくし次のページを1ページにする現状では表紙を含むすべてのページにノン
ブルが設定されていて、表紙が1ページに
なっています。表紙にはノンブルを発生さ
せないで、現在の2ページを1ページにする
方法もあります。
同じページが2つあってはならない2ページを1ページに設定すると1ページが
2つ存在することになります。これを防ぐに
は現在の1ページを全体のページ数よりも
大きい数値のページにすることです。
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ADOBE CAMPUS DAY
マスターページの[なし]をドラッグして現在の100ページ(表紙)に重ねることで[なし]マスターページが摘要されます。
表紙のノンブルがなくなりました。
空白のマスターページ表紙に100ページというノンブルがついた
ままではおかしいので、ここに空白のマス
ターページを適用してノンブルを消します。
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ADOBE CAMPUS DAY
マスターページにフォーマットのアイテムを置きます。
POINT
基本的にはページ上でマスターページアイテムは編集できません。しかしアイテムの上でcommand+shi�+クリックすれば、アクティブになり、編集できるようになります。
ここでcommand+shi�+クリック
13マスターページの使い方【上級編】
レイアウトもマスターページで10の解説では、コピーして元の位置にペー
ストすることで、フォーマットを使い回しま
したが、マスターページをうまく使えば、
もっとあざやかに制作することができます。
command+shi�+クリックマスターページアイテムは、基本的にペー
ジ上では編集できません。アイテムを
command+shi�+クリックすることでアク
ティブにして編集できるアイテムに変換し
ます。
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ADOBE CAMPUS DAY
[ページパネル]の[パネルメニュー]から、[新規マスター...]で新しいマスターページを作ることができる。
複数のマスターページマスターページは[新規マスター]でいくつ
も増やすことができます。たとえば各カテゴ
リの扉ページであるとか、自分のプロフィー
ルのページであるとか。様々なマスターペー
ジを作り、それぞれのページに摘要すること
で効率のよいページレイアウト作業ができ
ます。
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ADOBE CAMPUS DAY
ポートフォリオは大切な自分の顔です。丁寧に作り込み就職活動に役立ててください。
参考に、InDesign CS5で制作された、デザイン会社の会社案内のページを一部掲載します。
14さまざまなレイアウト
資料に記載の情報は2012年 9月現在のものです。 内容に関して予告なく変更される場合がございますので予めご了承ください。
アドビ システムズ 株式会社 〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー www.adobe.com/jp/Adobe、Adobe ロゴ、Adobe Illustrator、Creative Suite、Adobe Bridge、Photoshop、及びFlashは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。MacおよびMacintoshは、米国および他の国々におけるApple Inc.の商標です。Microso�およびWindowsは米国Microso� Corporationの米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。その他すべての商標は、それぞれの権利帰属者の所有物です。