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Lecture on Social Media for Teachers

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ソーシャルメディアと社会国際文化学科 一戸信哉

現代社会における情報・思想・宗教

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一戸信哉です• 専門:情報法• 授業:情報処理論、情報メディア論、情報管理基礎論、情報法など

• ブロガー、「ネットで起きていること」を体験しながら、追いかけている

• 「 shinyai」• Flickr、 Zooomrに写真• iPhoneユーザ

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「デジタルネイティブ」のための教育?

• 「コンピュータ」「インターネット」を使いこなせない大学生

• 子どもを危険から守る– 「子供いしかわ子ども総合条例」– 高校生の取り扱い

• 学校からデジタルデバイスを排除すべきか?– 汎用デジタルデバイスは?

• ソーシャルメディアの複雑さを教育界が理解し、そこに飛び込む人々をいつ、どのように育てるのか?

• 答えはないけれど、状況に関する問題意識を共有できれば幸いです。

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今日のメニュー• ソーシャルメディアの現状• グランズウェルの中の既存メディア、ユーザ• 「オープン」であることの可能性– 行政、政治、教育など

• 少人数なので、聞き逃し、質問など遠慮なくどうぞ。

• 最後に試験を実施

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ソーシャルメディアの現状

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ソーシャルメディアとは何か?• ソーシャルメディア=ユーザーが情報を発信し、形成していくメディアのこと( Nikkei IT Pro)

• CGM( Consumer Generated Media)が類義語

• 多様な「発信者」の中に、「プロ」も「アマ」も混在

• 石の中から玉を探し出す技術(梅田望夫)も洗練されつつある

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グランズウェル• Groundswell =大きなうねり

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グランズウェル• フォレスターリサーチ社の研究者がまとめたもの

• 情報は、「うねり」となって飛び交っている。

• ソーシャルメディア時代に、企業はどのようなコミュニケーション戦略を立てればいいのか?–クチコミの力が強まっていることが前提

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メディアの種類と特徴• ブログ

– 「ホームページ」を簡単にしたもの?もとはWeblog– War Blogとしてスタート– 固定リンク、コメント、トラックバック– やや伸びが鈍化(タレントブログの影響で大衆化)

• マイクロブログ– Status Update(今何をしているか?)からスタート– Twitterなど– 文字以外に写真動画なども携帯から扱えるようになった– 簡単なやりとりもでき、コミュニケーション手段として多様に利用されている

– 「実況中継」

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メディアの種類と特徴2• 写真共有–米 Yahooが運営する Flickrが最大手だが、日本国内の事業者も多数

–タグによる情報の連鎖–コメント機能、 Fav機能など

• 動画共有– Youtube、ニコニコ動画など–生中継( Ustream, ニコニコ生放送)–アノテーション(インタラクティブなコメント機能)

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メディアの種類と特徴3• ソーシャルブックマーク

– Delicious, はてなブックマークなど– オンラインにブックマークを保存し共有– 各ページのブックマーク数を集計(Hot、人気など)

• RSS/ATOM– フィード。各サイトの更新情報を把握できる– RSSリーダを利用する– ユーザ、タグ、検索結果毎に生成することも可能

• アグリゲータ(まとめサイト)– Friendfeed、 Twitterfeedなど

• SNS (Social Networking Service)– 人間関係を可視化し、プロフィールを表示し、更新情報– Mixi, Facebook, LinkedInなど。行動ターゲティング広告への誘惑

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高度化し多様化する検索技術• 検索結果を RSSフィード化するなどして「定点観測」 例: Googleブログ検索

• Google Trendsや Buzztterで、「いま」を切り取る– Google Trendsは検索数の時間的変化も把握

• 画像による画像検索  Gazopa• 音による検索 Midomi• 地図情報に基づく検索 

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グランズウェルの中の既存メディア、ユーザ

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既存メディアの立ち位置• 一方向で「上から目線」/信頼性– ソーシャルメディアの中心にいるが、参加していない

• リーマンショックとのダブルショックで、さらに業績が悪化

• 情報源としての信頼性は消えていない– ビジネスモデルが見えない– 対話的ではない(デジタル放送のクイズや通販)– 外側に広がる関連メディア空間 (例: Baloo!)– 記者ブログ /Twitter、参考ピープル、Web面、アメカゴ

• 特派員を送り続けられるのだろうか?

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一般ユーザは?• コントロール、対峙の仕方をいつ学ぶ?– 「Winny+mixi」による写真流出事件– 「プロフ」– 著名ブロガーはもうかるのか?– 対話できる能力が必要

• 個人が歴史を記録し、他人の権利も侵害する– 秋葉原連続殺傷事件の Ustream中継– Twitter、 Flickr、 Youtubeの高い速報性(ハドソン川不時着、ボンベイ爆発、 #iranelection, #urumqi)

– 検閲ができないほどの力(四川大地震)• 背景にあるモバイル技術– 「ガラパゴス」携帯と英語

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「個人的な記録」も、いつか「みんなの記録」に

• それはいつなのだろう?

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地図上に情報を付与する悩ましさ

• Google Street View–「オプトアウト」式の対応が問題に

• Sekai Camera–場所にユーザがタグをつけて、音声でコメントする。

–その場を訪れた人が情報を得られる

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「オープン」であることの可能性

行政、政治、教育など

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情報共有の鍵: CCライセンス• あらかじめ、利用条件をコンテンツに明示(メタデータとして付与)

• 条件に従えば、権利者の許諾は不要• 「縛りすぎるコンテンツは流通しない」となるかどうか

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オバマの選挙活動• Obama Everywhere– Facebook, Twitter, Flickr, LinkedInなどのソーシャルメディアへのリンク→多様な接点

• Facebookで小口の政治献金を大量に集めた

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現在も続く米政府のオープン戦略

• Organizing for Healthcare–医療問題に関する多様な意見をオープンに拾い上げる

• Flickrなどのアカウントも継続• 連邦政府機関には、 RSSの配信を義務付け(景気対策関連)

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#iranelection

• イラン大統領選挙をめぐる抗議運動は、 Friendfeedや Twitterによる海外に伝わった– Friendfeedは早期に遮断– Twitterも遮断されていたようだが、少しずつ情報が漏れた

–現在も「 #iranelection」と検索すると情報が流れている

–「 retweet」が情報の流通を助けた• 偽情報や便乗リンクなどもあり、注意が必要

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#urumqi

• 新疆ウイグル自治区での「暴動」については、早期に Youtubeに動画が流れ、 TwitterでRetweetされた

• タグは、 #urumqi, #xinjiang, #uighurなど• インターネットと国際電話は現在も制限されている– Twitterは中国全土で遮断?–中国政府はプレスセンターを設置、そこから

Twitterを通じて記者がリアルタイム情報を伝えた

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日本の行政と政治では?• RSSフィードも少ない• 地方自治体などの公式 Twitterが一部登場している

– 自社ドメイン以外の利用には慎重な傾向?• 国会議員を含めて、政治家の利用は進み始めている

– 国会内での利用は、ヤジとくらべてどうか– 公選法の「文書・図画」にあたるため、選挙公示後の(選挙活動に当たる)ウェブの更新はできない(音声は除く)

• 「対話」の難しさ• 「 e国政」による選挙の可視化• Google「未来のためのQ&A」• Poligata: 新潟の政治家の動きを集約( Friendfeed,

Twitter)

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教育界は?• 「 e-learning」は有料化できるか?• 教育コンテンツの低廉化(無償化)– 「知の高速道路」– Wikipediaだけじゃない– 学術論文のオープン化– Open Course Ware– Wikibooks– Curriki– 日本語の壁→誰と共有するの?

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教員の役割• 「知識」は限りなく無料になる。– しゃべる人と聞く人という関係をどう脱するのか?– 「ライブ」の価値をたかめる?メンターとして寄り添う?

– 授業をニコ生中継するとどうなるか?• 1対多の授業もインタラクティブになる

– 情報の信頼性を見極める「ソムリエ」の役割?

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「いい情報」「いい足跡」を残そう

• 自分についても他の人についても。– 他の人の悪口を書いた場合、書いた自分も将来後悔するかもしれない

• 悪い情報:反社会的行動(違法行為)など未来の自分にマイナスになるような情報

• いい情報– 文章、音声(音楽)、写真、動画など自分で制作したもの:コンテンツの良さ

– 自分の活動の記録:努力の成果の記録– セルフ・プロデュースが必要な「個」の時代の生き方は、自ら切り開くしかない(旧世代には教えられない)