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ソーシャル・イノベーション ~地域社会の活性化・魅力的なまちづくりに取り組む~ 20141121シナジーマーケティング株式会社 安松 健

ソーシャル・イノベーション20141121 2

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ソーシャル・イノベーション~地域社会の活性化・魅力的なまちづくりに取り組む~

2014年11月21日シナジーマーケティング株式会社

安松健

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なぜ、ソーシャル・イノベーションかなぜ、くらしを考えるワークショップか

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【モノの提供】

このモノ・サービスを売るには、どうすればいいだろうか?

新しいモノ・サービスを作るにはどうすればいいだろうか?

【コトの創出】

お客様は、そのモノ・サービスを使って、何をしたいのだろうか、どのような課題を解決したいのだろうか?

そのモノ・サービスを通じて、どのようなコト(エクスペリエンス)を求めているのだろうか?

「モノ」の提供から、「コト」の創出へ

モノモノのデザイン

コト

コトのデザイン

モノ

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【コトの創出】

【暮らしのデザイン】

そのコト(エクスペリエンス)は、どのような暮らしの中で生まれるのだろうか?

「コト」が生まれるのは、「暮らし」の中

暮らし

コト暮らしのデザイン

モノ

コト

コトのデザイン

モノ

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すべてのモノは、暮らしの中にあり、すべてのコトは、暮らしの文脈の中でうまれるのであれば、

生活者それぞれの豊かな暮らしを理解し、「くらし」をデザインしていくことが、あらゆる企業活動に本質的に求められる

マーケティングを突き詰めると・・・

くらしを考えるワークショップ

すべてのマーケティングは豊かな暮らしのために

どのような家に住みたいか、どのように暮らしたいかをテーマに実施

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【まちづくり・地域デザイン】

どのような街にある暮らしなのか?どのような社会で実現されるのか?

コト

コトのデザイン

モノ

さらに突き詰めると・・・

暮らし

コト暮らしのデザイン

モノ

まち・社会

暮らし

コト

まちづくり地域デザイン

モノ

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ソーシャル・イノベーションへ

「コト」のデザインを突き詰めるとマーケティング(企業活動)の枠にとどまらない

まちづくり、地域デザインに直結

それは、企業、市民、行政が、三位一体となり取り組むこと=ソーシャル・イノベーション

「コト」づくり

豊かなくらし

企業活動

市民活動行政活動

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ソーシャル・イノベーションまちづくり、地域デザインを知るために

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まちづくり、地域デザインを知るために

まちづくり、地域デザインを知るために、

まず課題先進地域である「地方」に注目し、

いくつもの「地方」にフィールドワークに

そこで、気づいたことは、

「地域」の問題構造は共通している部分がある

私たち企業人は、行政・市民活動のことを知らなさ過ぎる

ということ

フィールドワークへ

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フィールドワークでわかったこと各地域で共通する問題ループ構造

働く場がない

仕事がうまれない

収入が少ない

ヒトが来ない

人口減少

モノがない

若者が出ていく

Uターンもできない

この場に魅力を感じていない

出会いがない

刺激がない

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ループ構造を断ち切る

働く場がない

仕事がうまれない

収入が少ない

ヒトが来ない

人口減少

モノがない

若者が出ていく

Uターンもできない

魅力的な場を創る

出会いがない

刺激がない

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【事例】大槌町 おらが大槌夢広場のリーダーシップ研修事業

一般社団法人おらが大槌夢広場

その「コト」をおこし、人を呼び込み、人が人をそだて、まちをつくる

楽しい「コト」をつくり

そこに人が県内外から集まり、

学び成長する

そのことで、さらに人が集まる

そういうスパイラルを起こしている

http://www.oraga-otsuchi.jp/project/tourism/

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【事例】おらが大槌夢広場の「コト」づくりによる正の連鎖構造

交流・出会いの場をつくる

Ex. 祭り、復興食堂,研修事業

• 外部の人

• 出て行った出身者

楽しい体験

コトの創出

参加する

ヒトを呼ぶ

地域に人が集まる

地元地域の人参加する

学ぶ世界が広がる変わる

生きる力新しい自分

また参加する

その地域に生きるその地域で働くその地域に住む

ヒトが集まる、活きる事業 = 地域社会の活性化、まちをつくる

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ループ構造を断ち切る

働く場がない

仕事がうまれない

収入が少ない

ヒトが来ない

人口減少

モノがない

若者が出ていく

Uターンもできない

魅力的な場を創る

出会いがない

刺激がない

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正の連鎖構造へ

働く場ができる

仕事がうまれる

収入を得ることができる

ヒトが来る

人口回復へ

モノを得ることができる

若者が留まる

Uターンができる

魅力的な場を創る

出会いができる

刺激がうまれる

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地域の問題解決としての「コト」づくり

働く場ができる

仕事がうまれる

収入を得ることができる

ヒトが来る

人口回復

モノを得ることができる

若者が留まる

Uターンができる

魅力的な場を創る

出会いができる

刺激がうまれる

魅力的な場を創り、「コト」を創る

地域・地方には魅力的なモノはある、ヒトもいる

そこから、「コト」をデザインすることが重要

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どのように「コト」をデザインしていくのか?地域の場づくり・「コト」デザインの課題と取り組み

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フィールドワークで分かったこと2地域の場づくりの課題

地域コミュニティの不活性化の現状

地域コミュニティへの不参加

会社への共働きの増加

自治会などのまちづくりの運用体制が

生活変化についていけていない

核家族化

主婦・子育て世代のライフスタイルの大きな変化

世代間の断絶地域コミュニケーションの不活性化

魅力的な場、「コト」づくりが上手くいかない

子供の習い事などで多忙

自治会への参加するきっかけがない

(親や姑の強制力など)

新旧の大きな乖離

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【古民家・町屋リノベーション】

旧来の暮らし・文化によってつくられた古民家・町屋

その前世代の「遺産」をリノベーションによって今の暮らし・文化に適応させ、魅力的な「場」として再生

• 京都 町屋活用

• 徳島県神山町 ワーク・イン・レジデンス,アーティスト・イン・レジデンス

• 兵庫県篠山市 古民家再生プロジェクト

【中心市街地の活性化】

商店街再開発、コンパクトシティ

• 富山市 コンパクトシティ戦略

• 香川県高松市 丸亀町商店街の再開発

【移住促進】

若者人口(生産人口、子育て世代) の移住(Uターン、Iターン、Jターン)促進

• 神山町 ワーク・イン・レジデンス,アーティスト・イン・レジデンス

• 海士町 Iターン定住対策

地域活性化の取り組み事例

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<現状のまとめ>

超高齢社会、人口減少が進む中、地域の共通の問題構造を解決するために、魅力的な場づくりや「コト」のデザインが重要になる

そのためには、世代間の価値観・ライフスタイルの多様性を理解し、心の理解が重要になる

地域活性化の取り組みとして、古民家・町屋のリノベーション、中心市街地の活性化、そして、若者人口(生産人口、子育て世代)の移住(Uターン、Iターン、Jターン)促進が注目されている

<今後の調査・研究計画>Uターン、Iターン、Jターン移住者心理に関する調査研究はまだまだ不十分なため、これを明らかにする。

この生活者心理が明らかになれば、移住者促進や空家問題だけではなく、地域における場つくりや「コト」づくりに役立つ知見となる

現状のまとめと今後の計画

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Uターン、Iターン、Jターン移住者心理が明らかにすることは

地域におけるヒトの心理を深く理解することにつながる

「コト」のデザインをするためには、

ヒトの多様性に応じた、よりよいコミュニケーションが「核」になる

ヒトの心理を深く理解できれば、よりよいコミュニケーションにつながり、

そして、よりよいコミュニケーションは、場の活性化や「コト」づくりにつながる

Uターン、Iターン、Jターン移住者心理が明らかにすることは

移住者促進や空家問題だけではなく、

地域における場つくりや「コト」づくりに役立つ知見となると考えています

地域における場つくりや「コト」づくりに役立つ?

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調査・研究計画の第一歩として、

従来構築してきた消費者価値観モデルSocietasをベースに

Uターン、Iターン、Jターン移住者心理に関する調査を

舞鶴のKOKIN様に協力いただき実施を推進中

調査・研究計画の第一歩として

デモグラフィック属性

地域観・住まい観 情緒ベネフィット

基本的な性格

ポジティブ価値観 ネガティブ価値観

友人関係

家族関係 仕事に対する価値観

お金に対する価値観

時間に対する価値観

Societas

仮定する構造

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「モノ」と「情報」が加速的に増加していく現代社会において、ITテクノロジーなどのデジタル分野の目覚ましい進歩とともに、人々の生活は様々なボーダーを越えてますます世界が広がっています

ただ、それと同時に、よりローカルでアナログな「暮らし」に関しても、大きなイノベーションが求められ、

デジタル・ライフが進めば進むほど、「家」などの物理的な「住まい」、や自分が育った「故郷」、あるいは自分が住んでいる「街」などに求められる豊かさも、大きく変革していくことと考えています

デジタルかアナログという二者択一論ではなく、表裏一体として進化していくものであり、双方の視座視点で総合的にアプローチすることが求められると思います

さいごに

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ソーシャルイノベーション

魅力的な場づくり、地域における“コト”づくり、イキイキした暮らしのデザイン、「地域活性化」(not only 地方)、「まちづくり」

企業活動、市民活動、行政活動を繋ぎ、豊かな暮らしの実現に

「デザイン思考」×「データサイエンス」でアプローチしていきます

豊かな

くらし

企業活動

市民活動行政活動

デザイン思考の実践研究創造的な場づくり

心のデザインの研究Societas/社会知ネットワーク

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