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2015 年 8 年 28 年 年年年年年年年年年年年 年年年年 年年年年年年年年年年年 年年年年年年年年年年年年年年年年 ~~ 年年年年年年年 年年年年年年 年年年 年年 [email protected] Twitter @modekiriko

私立大学図書館協会第76回(2015年度)総会・研究大会 「学修の場としての図書館~大学図書館のこれからを再考する~」

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Page 1: 私立大学図書館協会第76回(2015年度)総会・研究大会 「学修の場としての図書館~大学図書館のこれからを再考する~」

2015 年 8 月 28 日私立大学図書館協会総会・研究大会

学修の場としての図書館 ~大学図書館のこれからを再考する~

東京外国語大学 学術情報課長茂出木 理子[email protected]

Twitter @modekiriko

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本日の進め方O   (Outcome) :「学び」と「支援」に関して、    各自に「もやっと感」が残ることA   (Agenda) :12分 × 5セット、内ワーク 2 回R   (Role) :教えてもらうではなく 「学びとる」R   (Rule) :時間厳守

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スピーカー自己紹介茂出木 理子( もでき りこ)趣味は、掃除と整理整頓明るく元気なプレゼンには定評がある。(某誌での紹介文から)私のプレゼン3つの特長① 平易な言葉で語る② そのわりに裏と行間がある③ 笑顔でキツイことを言い放つ

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私の意見(1)大学図書館が、「ウキウキ・キャッキャッ・ワイワイ」だけの場所でいいのか?・・・いいとは思わない。

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私の意見(2)裏テーマとして「学修」は支援するものか?そもそも「支援」って何さ!?

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支援に関する私の迷走私の係長時代( 1996 年度~ 2002 年度)の業務の 95 %は、「支援」に関するものでした。が、「なんか上から目線でエラそうだなぁ…」とずっともやもやしていたのです。

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支援に関する私の迷走「支援」は、個人的情熱や感情のみで行うのではなく、「支援」というものは、もう少し、組織的にシステマティックに、理論的に冷静に進めるべきものではないか

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支援に関する私の迷走一瞬分かった気になっても直ぐに、もやもや

玉川大学 教育学術情報図書館

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支援に関する私の迷走私にとって「もやもやしている状態」は、学びが続いている実感はあります。

カッコよく言うと「コンセプトマップ」を書き続けている状態。

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支援に関する私の迷走最近出会ったキーワード

Compassion (コンパッション)同情 思いやり米国リンクトイン社のジェフ・ウェイナー CEO本当のコンパッションは、研鑽し卓越したものを相手に提供し、相手からも同じことを求めること。時には、厳しさがコンパッションであることもある。

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ワークの時間です!

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テーマ:本気で学んだ、学びに夢中になった、もしくは学んだことが身に入ったな!と実感できた経験について、その内容と要因を語ってください。

第 1 回 ワークタイム

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1 分間 一人で考える3 分間 お隣の方とシェアする全体発表 ( 1 分間 ×3 人)リフレクション  3 分間※全体発表は、任意に当てます。※自分のことではなく、お隣の方の話を発表してください。

第 1 回 ワークタイム

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リフレクション: 学びに必要なものは何?程よい高さのハードル/達成後のイメージ/仲間・ライバルの存在/投資した分は回収したい/先生への信頼感/環境/後押し/応援/好きなことに夢中になれるのは楽しい/メタレベルでの理解ができてスッキリ etc.

第 1 回 ワークタイム

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学ぶことに本気になるには一言で言うと、「やらされ感」「やり過ごせればいい感」ではなく、学習者自らが「達成したい」「やらせてください」となる状態図書館員的に気になるのは、 学びのモチベーションに「環境」は影響するの?    ⇒ たぶんする 静寂なのとにぎやかなのと、どっちがいいの?    ⇒ ケースバイケースじゃないの

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M. チクセントミハイの 「フロー( Flow )理論」フロー状態の特徴( 1 )達成できる見通しのある課題と取り組んでいる時に生じる( 2 )自分のしていることに集中できている( 3 )明確な目標がある( 4 )直接的なフィードバックがある( 5 )意識から日々の生活の気苦労や欲求不満を取り除く、深いけれども無理のない没入状態( 6 )自分の行為を統制している感覚をともなう( 7 )自己についての意識は消失するが、フローの後では自己感覚はより強く現れる( 8 )時間の経過の感覚が変わる

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学びのモチベーションと「環境」狭義の環境として「場所」安心感/清潔感/自由度/さりげないコントロール/他者の反応 /音/光/色彩 etc.

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学びのモチベーションと「環境」広義の環境として 「信頼感」中部地域大学グループ・東海 Aチーム『アクティブラーニング失敗事例ハンドブック :産業界ニーズ事業・成果報告』 2014.11

現象:ギクシャク、こなれてない感結果:目的のすり替え原因:関係者の意識のずれ

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ワークの時間です!

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5+5+5+5=555

この状態では数式として成り立っていません。この式に 1 本の線を加えてこの数式を成立させて ください。

第 2 回 ワークタイム

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5+5+5+5=555 線を 1 本足して、式を成立させて!答えを知ってる方は、できるだけ多くの周りの方に答えを教えてあげてください。1 分間でどこまでシェアできるか!!

第 2 回 ワークタイム

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545+5+5=5555+5+5+5≠555

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リフレクション: このワークで足りなかったことは何? 「知ることと考えることは別もの」 典拠:外山滋比古『思考の整理学』 日頃の業務でも「アクティブ」を誤用して、相手を思考停止にさせてないか?

第 2 回 ワークタイム

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お茶大図書館秘話 なぜ、短期間できたのか?2006 年4月 着任2007 年4月 ラーニングコモンズ オープン2007 年 12 月 キャリアカフェ オープン

学内外でお茶大図書館のことを注目している人なんか誰もいなかった。

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なぜ、今、この話をするのか?「学び」という観点から言うと、大事なことは、何かを実行することより、振り返って「本質的な諸相への気づき」得ることだと実感するから出典:コルトハーヘン , フレット著『教師教育学:理論と実践をつなぐリアリスティック・アプローチ』 学文社 , 2010.3第 1段階 試み Action第 2段階 行為の振り返り Looking back on the action第 3 段階 本質的な諸相への気づき Awareness of essential aspects第 4段階 行為の選択肢の拡大 Creating alternative methods of action第 5段階 試行 Trial

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深い学習・浅い学習

出典:松下佳代編著『ディープ・アクティブラーニング』 勁草書房  , 2015.1溝上慎一 第 1章 アクティブラーニング論から見たディープ・アクティブラーニング p.46 の図を参考に作成

<深い学習>振り返る/離れた問題に適用する/仮説を立てる原理と関連づける/身近な問題に適用する説明する/論じる関連づける/中心となる考えを理解する<浅い学習>記述する/言い換える/文章を理解する認める・名前をあげる/記憶する

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場所と場について「ここはコラボレーションスペースですので、私語はつつしんでください」 の張り紙(ある会社での事例から)(中原先生の総括)まず人間の関係性によって構築された「場」があった上で、場所が与えられれば正しく機能するが、場所を生み出したからといって、場がうまれるわけでない。出典: 中原淳編集『人事よ、ススメ!』碩学舎  2015.3

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ここは学習(修)空間?

東京外国語大学 研究講義棟

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では、この状況は?

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最後の問いかけ今、「もやもや」していますか?今、いちばん欲しい「支援」はなんですか?