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20166リックソフト株式会社 大貫 Tokyo Atlassian User Group #18 6製品1サービスの開発に Portfolio for JIRAを使ってみた

6製品1サービスの開発にPortfolio for JIRAを使ってみた

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2016年6月

リックソフト株式会社

大貫 浩

Tokyo Atlassian User Group #18

6製品1サービスの開発にPortfolio for JIRAを使ってみた

自己紹介

大貫 浩

リックソフト株式会社代表取締役認定スクラムマスターC,C++ 10年、Java 15年

経歴

• 大学時代(約4年)

• SI系アルバイトにハマる COBOL, MS-C, NetWare, SunOS

• NEC(3年半)

• SI技術サポート、調達業務

• フリー技術者(約8年)

• セキュリティ・パッケージソフト開発

• 金融基幹システム再構築

• リックソフト株式会社(11年)

• 開発プロセス・開発環境標準化、Webアプリフレームワーク開発

• Apache Geronimoの翻訳プロジェクトでAtlassianに出会う(2007)

• Atlassian関連ビジネス開始(2009~)

• SESからツールソリューションへビジネス変更

@ohnuki

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2014年6月 2015年6月 2016年6月 2017年6月

(予定)

上場企業

非上場企業

リックソフト株式会社

• Atlassian製品を中心としたツールソリューション提供• 2009年 Atlassian製品取扱い開始

• 2015年 アジアパシフィックでの導入実績1位

• 東京と名古屋にオフィス

• 常時要員65人(プロパー 47人)

• ソフト開発事業とクラウドサービス事業も数年前から追加

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2014年6月 2015年6月 2016年6月 2017年6月

(予定)

(億)

売上顧客数

アジェンダ

1.利用の背景

2.実際に使ってみた

3.今後

1.利用の背景

1ソフトウェア製品のビジネス化に成功

製品

利益 約2,000万円

カンバンボード

HipChat(随時)

Zephyr(テスト管理)

4.成果物取得

2.コミット

3.夜間ビルド

6.テスト結果

1.計画・進捗

1.計画・進捗

7.テスト進捗

5.テスト

Stash(Git)

Bamboo(CIサーバ)

開発チームとプロセス固定

複数製品のビジネス化

製品

サービス

Standalone

Confluence

複数製品のビジネス化

製品

サービス

Standalone

Confluence

ビジネス成功は難しそう…

でも成功させたい。

そのツールは

目的に貢献するか?

前提:開発チームと特徴

•WBS Gantt-Chart for JIRA開発チーム• カンバンボードでタスク管理、 エンハンス型開発• 最近はR&D要素多く工数見積り無し

• IssueEditor開発チーム• スクラムボードでタスク管理、エンハンス型開発• 次Sprintのリリース日と含めるストーリーを決める• ただし、追い越し要件多い(製品ライフサイクルの成長期で管理が一番難しい…)

• Alfresco系開発チーム• スクラムボードでタスク管理• SprintNのリリース日と含めるストーリーを決める

•西日本開発チーム• Standalone開発をスクラムボードでタスク管理• 次Sprintのリリース日と含めるストーリーを決める

ソフトウェアソリューション部(略称 ソフソル)

打合せ風景

問題発生!

計画・進捗管理できてない!(見える化できてない)

開発チームと経営層の合意営業・マーケと連携

暫定対応

やはりポストイット!が一番

計画・進捗管理はどうする?

WBS Gantt-Chartの出番か?

Portfolio ver2.0がリリース

Ver1.0から大幅改善!Live Plans使ってみる価値あり

(Atlassian Blogより)

Ver2.0は前評判が良いらしい(LinkedInより)

2.実際に使ってみた

Portfolioに期待すること

•計画•各ボード上の課題ランク(チームリーダが作成した計画)、依存関係、要員(スキルと空きリソース)を考慮したスケジュール自動作成

•進捗•各ボードのエピック、ストーリー進捗から進捗自動計算

Portfolio

チームボード3

チームボード2

チームボード1

計画

• スクラムボード

計画

• プラン作成

既存のボードを情報ソースにできる

(おススメ)

プロジェクトやフィルターも情報ソースにできる

計画

• スクラムボードの設定を使いタイムライン表示

課題がスプリント設定済

課題がスプリント未設定(スプリントが自動設定される)

計画

• タイムラインにスプリント表示

スプリントが分かりやすい

計画

•自動スケジュール

スプリント未設定課題は自動スケジュールされる

計画

•複数プロジェクトのタイムライン

スクラムボードのタイムライン(1Q先のスプリント予定も表示可能)

かんばんボードのタイムライン

計画

•かんばんボードの場合

かんばんボードでは作業見積り未入力で運用していることもある。

その場合タイムラインに表示されない!Portfolioから作業見積りを入力する!!

(課題の残余見積りに代入される)

作業見積り入力

計画

• スケジュールのシミュレーション

Portfolioではスケジュールをシミュレーションできる!

①見積りや要員を入力

②計算

③保存

計画

•自動スケジュール

ただよく見ると???な自動スケジュール結果もある。

PortfolioからJIRA Softwareボードへ更新できない???

(我々が運用ミスった可能性もある)

計画

• ステージとスキル設定 プランにステージとスキル設定したらチーム員にもスキル設定する!

これがズレるとタイムラインが表示できない。

計画

• プランの「スケジュール設定」

注意:ある程度大きなストーリーはステージ毎に別スプリントになる↓

意図したスケジュールにならない!↓

ステージを分けなければ良かったかも~↓

いや、我々のステージの認識が違う?↓

ドキュメントに書いてあった!↓

通常ステージは以下のような感じ。(別解として私達の設定もあるけど…)

・ストーリー作成(プロダクトオーナー)・実装(スクラムチーム)

進捗

プロジェクト横断で次リリースの進捗が見えそうだが...

カレントのVer8.5が見えない(消えた!)

カンバンボード管理で

課題を完了にしても進捗率に反映されない

(そのためには条件があった)

進捗

キャパシティー上、計画に問題がある

確かに、積みすぎ!

キャパシティーも確認する必要ある!

Portfolioに期待した結果

•計画•各ボード上の課題ランク(チームリーダが作成した計画)、依存関係、要員(スキルと空きリソース)を考慮したスケジュール自動作成

•進捗•各ボードのエピック、ストーリー進捗から進捗自動計算

コツと進捗入力は必要だけど自動スケジュールは強力!(予想外の結果が出る場合があるけど)

複数の管理方法(スクラム、かんばん)がある場合運用が難しい(実運用では無理かも)また、キャパシティーも要確認

複数製品のビジネス化

製品

サービス

Standalone

Confluence

ビジネス成功に貢献するか?うちでは厳しいかな…

ベンチャーのメリットであるスピードが失われてしまいそう…

(ただし、ver2.0では)

Portfolio for JIRA採用の前提

•アジャイルを採用していなくても、標準化が適用されプロセスが安定している組織では効果があるはず(見積りは必須)

•スイートスポットはアジャイル型開発で、ある程度標準化が適用されている組織(日本ではこれからか…)

•プロセスや変化の激しい組織(ベンチャー等)ではちょっと無理かも…

3.今後

SAFe 4.0

* http://www.scaledagileframework.com/より引用

直観でこれは使える!

ただし、自組織、製品用にカスタマイズが必要

JIRA SAFe実装例(1-1)

Atlassian Blogより

JIRA SAFe実装例(1-2)

JIRA SAFe実装例(1-3)

JIRA SAFe実装例(2)

Atlassian Documents より

資料

Plan Schedule 仕様

• Backlog items‘ priority (JIRAプライオリティ, ボード上の上下)

• Sequence - Start and end releases' dates

• Estimates and required skill level capacities (初期見積り)

• Teams and people's availability

• People's skills - what type of work can do each team member.

• Varying availability and absences. For example, vacations, people available only from certain.

• Dependencies between backlog items (issue link ?)

• Work's stages - activities that can happen either in parallel or sequential activities.

• Team's schedules - iterations and sprint lengths, or continuous, day-to-day schedule.

• Configurable constraints for example, how many people can work in parallel on a story.

絶対、ドキュメントに書いてないことあるぞ~

Live Plansマニアックス

2つのブログ

• Start real-time planning with live plans in Portfolio for JIRA• 2016/2/8

• Portfolio for JIRA のPMM Aimie Smith

• Comment 73個あるが重要な情報あり

• Top 10 user suggestions addressed by Portfolio for JIRA’s live plans• 2016/3/23

• Portfolio for JIRA のPPM Martin Suntinger

用語

• SAFe4.0 (*1)

• 3つのレベル• ポートフォリオレベル 経営陣の投資戦略と整合するようにプロダクトを企画するレベル

• プログラムレベル 複数チームが連携してプロダクトのために行うレベル(開発、マーケティング、サポート、フィード獲得)、PI(プログラムインクリメント)を4半期毎に行いエンハンスさせていく。

• チームレベル 各チーム活動レベル(技術プラクティスを用いて開発、サポート等)

• 管理対象• エピック プロダクトやシステムに対するニーズとそれに対するソリューション、ポートフォリオバックログに保管される。

• フィーチャー エピックから導き出した最上位の要求、プログラムバックログに保管される。

• ユーザーストーリー フィーチャーを実現するために必要なチームレベルの要求。チームバックログに保管される。

• JIRA Software & Portfolio• 管理対応

• イニシアティブ エピックやストーリをグループ化する、複数リリースにまたがる

• エピック ハイレベルな要件、大きなストーリー、複数スプリントにまたがる

• ストーリー 開発単位、機能要件

• サブタスク 作業単位、ストーリー実現に必要

(*1) 一部、オージス総研 「Scaled Agile Flamework(SAFe)入門」より引用

(オージスさん、ありがとうございます)

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ご清聴ありがとうございました!

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