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後藤 和貴@kaz_goto
執行役員 / エバンジェリスト
☁ cloudpack事業 執行役員 • エバンジェリスト • マーケティング担当(PR、ウェブ…)
☁ バックグラウンド • Oracle カスタマーサポート→開発 • ビジネス・アーキテクツ • テクニカルディレクター(フリーランス)
アイレット株式会社
設立
資本金
代表者
従業員数
事業内容 システム開発・保守 クラウドインテグレーション マネジドホスティング
2003年10月15日
7,000万円
齋藤 将平
134名(2016年6月現在)
経営計画に影響を与えたイノベーション
☁ iPhone 3G発売(わずか8年前)
☁ 新デバイス発表(1年に1度) • 6sまでに8回のモデルチェンジ
☁ 新OS発表(1年に1度) • 現在はiOS 9
働き方を大きく変えたスマートデバイス
経営計画に影響を与えたイノベーション
☁ 2006年にAWSスタート(今年で10年) ☁ 2011年に東京リージョン開設 ☁ ニーズに応じた722回の機能追加・改善 ☁ 過去10年で51回の値下げを実施 ☁ アクティブカスタマー100万超
クラウドの雄ーAmazon Web Services
3年 サイクル
IT投資(オンプレミス)
中期経営計画
市場の変化への追従課題❶
ビジネス転換への追従課題❷5年
サイクル
IT投資(クラウド)
1ヶ月 サイクル
市場・ニーズの変化・事業方針転換への スピーディな対応
クラウドへ移行することで得られる利点
☁ 経営が求める「俊敏さ」が手に入る • インフラ調達に圧倒的なスピード • 大量データを扱い、顧客ニーズを瞬時に高い精度で把握 • 『成長』の機会を逃さないIT投資 • 自社よりも高いセキュリティ基準と運用基準
☁ 運用保守コストの削減(人的リソース含む) ☁ 5年保守サイクルの脱却
CLOUD
トヨタ様の課題・導入背景
☁ トヨタ様 公式サイト11ドメイン • 月間1億PV、新車発表時3倍
• 開発/ステージング/本番セットで100台以上
☁ クラウド移行の目的=コスト削減 • 運用コスト/移行コストいずれも大きくせずに
実行したい
☁ 2010年秋にクラウドサービス調査 • 当初PaaSが最適と結論
• ただし100%要件を満たすクラウドはなかった
• 2011年にAWSの東京リージョンが開設され再検討の上、AWSに決定
出典 http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/event/602472.html
トヨタ様の実施方法
☁ PoC(Proof of Concept)を入念に行う • あらゆる選択肢に対して成果(コスト)を試算
• パブリック vs プライベート • IaaS vs PaaS • 変更なしでアプリ移行可能か • スケーラビリティ規模、などを考慮
☁ ゴールの明確化 • 課題を「コスト」に一本化してブレない進め方にする
トヨタ様 事例のポイント
☁ 5年間でコスト削減 • 50.9%削減(計画)→ 64.3%削減(実績予定)
☁ クラウド動向は変化が早いため早期採用リスクに対しプランBを用意 • プランB:あらゆる過程で複数の選択肢をもつ
• 万が一、AWSが落ちたときにも…
☁ 未知な領域が大きいので、クラウド経験値の高いパートナーと組む
別ロケーションでの復旧
☁ 災害時:シンガポールにほぼ自動的に環境構築 ☁ テンプレート(レシピ)から一発で再構築可能
Tokyo Region Singapore Region
CloudForma*on,
Template, Stack,
近畿大学様の課題・導入背景
☁ 2014年に一部をAWS移行 • 教育系システムでクラウド移行を経験済
• メールなども他社のSaaSで運用中
☁ 3年をかけてすべての業務システムをクラウドへ ☁ 可用性・セキュリティ・コストを重要視
• AWSはIaaSサービス提供者の中で、商用サービスの導入実績が多く、運用機能も多く存在
• 1社で対応できるセキュリティと比べて安心で高機能な設計
• コストはオープンで見えやすく、フレキシブルなため最適化しやすい
近畿大学様の実施方法
☁ 初期構築:クラウドのメリットを活かす • 調達/設定/インストールのスピードが圧倒的に速い
• 監視/運用の仕組みをクラウド専業のパートナーに任せて最適化
☁ 運用手法:変わらず、しかし… • アプリレベルでは、オンプレ/クラウドでほぼ変更なし
• トラブル時の対処手段は、AWSの方が圧倒的に多く解決がしやすい(例: ディスクの読み書き性能を上げる)
• テスト/ステージング環境を自由に作って、いつでも捨てられる
☁ 体制変更:大きく変えずに • 業務の専門家としての既存SIerは変更しない
• インフラ部分でクラウドの専門家に参画してもらう
近畿大学様 事例のポイント
☁ クラウド反対派はゼロ • 可用性とセキュリティはキチンと説明
• コストは10年間で比較
☁ 業務要件は既存体制 • 業務システムをスムーズにクラウドへ
移行させるなら、既存SIerは必須
☁ スペック変更が導入後も可能 • 移行前にサイジングはしっかりやっていたが、
変更が必要なときにはすぐ対応できる環境 23
出典 http://www.isit.or.jp/event/files/2015/11/f1b0d2a1c1244c6f540afc8ed4941630.pdf
ケンコーコム様の課題・導入背景
☁ 2009年よりAWS試験導入 ☁ 2011年 東日本大震災がきっかけ ☁ 安定的な事業運営のために
システムのクラウド化を計画 • 50台以上のサーバー群をクラウドへ
• 本社機能の一部を福岡へ移転出典 http://www.sbbit.jp/article/cont1/26061
ケンコーコム様の実施方法
☁ 2011年 AWSへの移行を開始 • 自社ECサイト(PC/モバイル/スマホ)
• モール上支店連携システム
• 在庫管理システム • ドロップシップ販売管理システム
☁ 2012年 SAP ERP • 当時AWSがプラットフォーム認定されてなかったが
将来の二重投資を回避するために当初からAWS移行対象に
ケンコーコム様 事例のポイント(1/2)
☁ クラウドならではのSAP環境移行方法 1. 開発環境構築後にサーバーをコピー
➡ 複数のテスト環境構築しテストを並列実行
2. サーバーを占有するデータ移行リハーサル ➡ テスト環境と別インスタンスを作成 ➡ 環境の準備で開発が滞るような状況を回避
3. データ移行本番時 ➡ サーバー性能を一時的に上げて処理時間を短縮
Copyright © 2013 Kenko.com All Rights Reserved. Confidential
� 稼動前はテスト、リハーサル、データ移行が重なる環境負荷が⾼い時期
実現化フェーズ テスト・移行フェーズ 稼働後支援フェーズ
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設計 〜テスト
移行
結合テスト 総合テスト
ユーザーテスト
設計・開発・単体テスト
移行T1
移行T2
移行リハ
本番移行①
本番移行②
本番移行③
並行テスト
結合T仕様
テスト計画
総合T仕様
並行T仕様 ユーザーT仕様
性能・負荷テスト
障害テスト
システム運用テスト
テスト仕様
テスト仕様
テスト仕様
★GoingLiveCheck
移行設計・開発(SAP) 移行スケジュール詳細化
/移行手順書作成
移行設計・開発(周辺)
データクレンジング
AWSとオンプレミスとの対比 (参考)
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総合テスト、移行と並行稼働テスト
業務に支障なく短時間で実施
出典『ケンコーコムを支えるECシステム/SAP ERPのAWSクラウド化』 http://d36cz9buwru1tt.cloudfront.net/jp/summit2013/documentation/awssummit2013_kenkocom.pdf
ケンコーコム様 事例のポイント(2/2)
☁ 移行しただけで月額サーバー費用 600万円の削減 • 月額900万円→ 50台サーバーAWS移行→ 月額300万円へ
• オンプレ時は余裕を持ったリソース確保が前提→ クラウドへ移行→ 必要なときにリソース調達する方式に変更
☁ 稼働後に性能を下げてコスト削減 • 移行時の性能に余裕をもった設計を見直し
• 半数以上のサーバーで性能を再調整
☁ プロジェクト全体では約65%削減 • SAP移行の初期費用+5年間の運用費用をオンプレミスと比較
クラウドの進化に 対応できる設計
Proof of Conceptを 入念に実施
既存のSIer+ クラウド専門ベンダー
TCOを10年スパンで算出
クラウドならではの 移行方法
移行後もリソースの 最適化でコスト削減
失敗しないクラウド移行
☁ 検証/部分導入 → 全体移行が安全 • 導入成果の大きなズレを防ぐ
• クラウド的な文化に慣れる
☁ 業務別に達成したいゴールを定める • コスト/可用性/安全性など?
• 業務毎に上記の優先度を定めて、順次移行へ
• 既存SIer+クラウドベンダーの協業体制が安心
☁ 長期スパンで変化に対応する覚悟を決める • 数年に一度のシステム更改 → いつでも変化に対応できる状態にする • クラウドは可用性・セキュリティ・コストどれをとっても効果が高い
• 数年おきに老朽化・更新が発生するオンプレミス環境はもはや不要
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セキュリティサーバーレス開発 (AWS Lambda)
サポートデスク(運用)専用線接続 (AWS Direct Connect)
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