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Copyright © 2012, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. 1 WebLogic Server の運用管理: 基礎編 日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ 岡田 大輔 20121024

WebLogic Serverの運用管理:基礎編

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WebLogic Serverの運用管理の基礎編としてWebLogic Serverのインストールからドメイン作成、サーバの起動・停止、管理コンソールの使い方、アプリケーションのデプロイメント、JDBCデータ ソースなどの環境構築と運用管理のポイントをご紹介します。 日本オラクル株式会社 オラクル ユニバーシティ 岡田 大輔

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WebLogic Server の運用管理: 基礎編

日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ 岡田 大輔 2012年10月24日

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以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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Agenda

WebLogic ServerとJava EE

ドメインのポイント

デプロイメントのポイント

データソースのポイント

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WebLogic ServerとJava EE

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アプリケーションサーバとは? ビジネスロジックを実行するためのミドルウェア

アプリケーションサーバ

WebLogic Server

RDBMS アプリケーション (ビジネスロジック)

クライアント

(業務データ) データ

入力/操作

アプリケーションサーバの主な機能

•ビジネスロジックの実行

•リソースアクセスやトランザクション管理など

Oracle WebLogic Serverはこの機能をJava EE 仕様にもとづいて提供する

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WebLogic Server

ネーミング サービス

(JNDI)

トランザクションサービス

(トランザクションマネージャ)

セキュリティサービス (セキュリティ・レルム)

LDAP ATN Auditor ATZ

メッセージングサービス (JMSサーバ)

宛先 (キュー/トピック)

データベース

アクセスサービス

(データソース

)

RDBMS

Web サーバ

Plug In

WebLogic ServerとJava EE

Web コンテナ EJB コンテナ

Java EE アプリケーション

JMS RMI JTA

JDBC

JAAS JNDI

Servlet JSP EJB JPA JSF

HTTP

t3

HTTP

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開発者と運用担当者の役割

アプリケーション開発者:

– Java EE 標準仕様に則って実装を行う

APサーバが提供する拡張機能を使うかどうかを検討する

– 運用環境が固定されていれば適用できるケースもあり

WebLogic Server運用担当者:

– 開発したアプリケーションが適切に動作するようにWebLogic Serverを設定する

アプリケーションが使用するリソースは何か?

非機能要件は?

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運用担当者

Web サーバ

WebLogic Server

JNDI

トランザクションマネージャ

セキュリティ・レルム

LDAP ATN Auditor ATZ

JMSサーバ

Destination (Queue /Topic)

JDB

C

データソース

RDBMS

Plug In

開発者と運用担当者のスコープ

開発者

Web コンテナ EJB コンテナ

Java EE アプリケーション

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ドメインのポイント

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ドメインとは?

WebLogic Serverの管理の単位

– WebLogic で管理される設定はドメイン単位で管理される

= 設定ファイルが作られる単位

– 論理的な区画設定なので、サーバが稼働する物理境界で区切る必要はない

原則:『同じ設定を使用するリソースはひとつのドメインで管理』

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用語の確認

ドメイン … リソース管理単位 = 設定の単位

サーバ … WebLogic Serverインスタンス(=Javaプロセス)

マシン … H/W境界 (ノードマネージャを使う場合は必須)

管理サーバと管理対象サーバ

– 管理サーバ … ドメインの設定を管理する(= configにアクセス可能な) サーバ。ドメイン内に必ず1つ

– 管理対象サーバ … 管理サーバから設定情報を取得して起動するサーバ。通常は、アプリケーション、サービスのデプロイ先として使用。

ドメインはドメインコンフィグレーションウィザードで作成

サーバとマシンはドメイン内のリソースとして定義

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ドメイン

マシン

マシン

クラスタ

ドメインで管理されるリソース

管理対象サーバ

管理対象サーバ

管理対象サーバ

アプリケーション

JMSサーバ

セキュリティ

診断モジュール

管理サーバ

JMSサーバ

JMSサーバ

JDB

C データソース

JMSモジュール

ログ etc

ログ etc

ログ etc

ログ etc

トランザクション

NM

NM

config (設定ファイル)

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ドメイン構成例

シングルサーバドメイン

マルチサーバドメイン

物理サーバ

ドメイン

サーバ (管理サーバ)

APP

物理サーバ

ドメインA

サーバa (管理サーバ)

APP1

ドメインB

サーバb (管理サーバ)

APP2

物理サーバ

ドメイン

サーバb (管理対象サーバ)

APP

サーバa (管理サーバ)

物理サーバX

ドメイン

サーバa (管理サーバ)

物理サーバY

サーバb (管理対象サーバ)

サーバc (管理対象サーバ)

サーバd (管理対象サーバ)

APP

開発用途で使用することが多い

運用環境ではこの構成の方が多い

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ドメインの作成 コンフィグレーションウィザード

– $MW_HOME/wlserver_12.1/common/bin/config.sh (cmd)

GUIをサポートしない環境ではコンソールモードになる

– ドメインに必要なファイルが生成される

設定ファイル, 起動スクリプト, セキュリティファイル etc

ドメインの出力先はウィザードで指定可能

ドメイン名: 任意

ドメインの場所: デフォルトは$MW_HOME/user_projects/domains

ファイルは [ドメインの場所/ドメイン名]配下に

作成される

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ドメインディレクトリ構成

ディレクトリ 説明

1 domain ドメインディレクトリ (ディレクトリ名=ドメイン名)

0 autodeploy 自動デプロイメントディレクトリ(開発モード用)

0 bin 起動・停止スクリプト etc

管理サーバ: startWebLogic.sh / stopWebLogic.sh

管理対象サーバ: startManagedWebLogic.sh / stopManagedWebLogic.sh

0 config コンフィグレーションディレクトリ

config.xmlが配置される

0 init-info ドメインの初期化情報

0 lib 共有ライブラリ用ディレクトリ

0 pending ペンディングコンフィグレーションストア

(編集中のコンフィグレーションの保存先)

0 security セキュリティファイル (ldift, SerializedSystemIni.dat)

1 servers サーバローカルディレクトリ

servers配下にサーバごとにディレクトリが作成される 0 server_name

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ドメイン作成のポイント

ドメイン作成時に決めておきたいこと

– ドメイントポロジ

サーバ、マシン、クラスタの構成

– JDBCセキュリティストアの設定 (使用する場合)

– 管理サーバのマシン設定はドメイン作成時に行う

あとで設定するのは難易度高(WLSTオフライン)

– サーバの起動モードは、本番モードが基本

開発環境のみ開発モード(OEPE使用時は本番モードでもOK)

必要に応じて起動IDファイルを作成

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サーバの起動

WebLogic ServerはJavaプロセスとして起動する

コンフィグレーションウィザードを実行するとサーバ起動スクリプトが生成される ($DOMAIN/bin ディレクトリ)

– startWebLogic.sh(cmd) … 管理サーバ起動スクリプト

– startManagedWebLogic.sh(cmd) … 管理対象サーバ起動スクリプト

$ java … weblogic.Server

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サーバの起動スクリプト

setDomainEnv.sh (cmd)

– ドメイン環境設定

MEM_ARGS

USER_MEM_ARGS

JAVA_OPTIONS

– Java/WLSオプション指定

起動順 (停止は逆順)

1. 管理サーバ

2. 管理対象サーバ

CALL

CALL

ドメイン環境設定スクリプト

管理対象サーバ起動 スクリプト

管理サーバ起動 スクリプト $ ./startManagedWebLogic.sh <server_name> <admin_url>

server_name … 起動する管理対象サーバ名

admin_url … 管理サーバのURL (ホスト名, ポート番号)

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ドメイン

マシン

管理サーバと管理対象サーバ

マシン

設定ファイル

server.log domain.log

管理対象サーバ

MBean

管理対象サーバ

MBean

server.log

server.log

管理サーバ

管理コンソール

(consoleApp)

MBean

設定変更

起動時に読込

起動時に設定を取得

ドメインログ転送

更新・監視

更新・監視

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WebLogic Serverのログファイル

サーバログ

– WebLogic Server上で動作するアプリケーションやサービス(サブシステム)

の情報を記録するログ。各サーバが出力

– $DOMAIN/servers/<サーバ名>/logs/<サーバ名>.log

HTTPログ

– サーバが処理したHTTPリクエストのログ(アクセスログ)。各サーバが出力

– $DOMAIN/servers/<サーバ名>/logs/access.log

ドメインログ

– サーバログを特定のフィルタ条件で集約したもの。管理サーバのみが出力

– $DOMAIN/servers/<管理サーバ>/logs/<ドメイン名>.log

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別マシンでの管理対象サーバの起動 管理対象サーバ用テンプレートを作成

1. WebLogic Serverをインストール

2. ドメイン作成 (管理サーバ、管理対象サーバ、[マシン])

3. 管理サーバ側マシンでpackコマンド(-managed=true)

テンプレートJarファイルが生成される

4. テンプレートJarを管理対象サーバ側のマシンにコピー

5. 管理対象サーバ側のマシンでunpackコマンド

管理対象サーバ用テンプレートから復元

6. 管理サーバ / 管理対象サーバ起動

マシンA(管理サーバ)

WebLogic Serverインストール

ドメイン

テンプレートJar

マシンB(管理対象サーバ) WebLogic Serverインストール

ドメイン

テンプレートJar

① ①

② ドメイン作成

③ pack

④ コピー

⑤ unpack

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pack/unpackコマンド

packコマンド (管理サーバ側)

unpackコマンド (管理対象サーバ側)

– -managed … trueの場合は管理対象サーバ用テンプレート

– -domain … ドメインディレクトリ(pack), 展開先ディレクトリ(unpack)

– -template … テンプレートJARファイル名

– -template_name … テンプレート名(コンフィグレーションテンプレート)

$ cd $MW_HOME/wlserver_12.1/common/bin

$ ./pack –managed=true –domain=/u01/work/domains/mydomain –template=/u01/work/domains/mydomain_managed.jar –template_name=mydomain

$ cd $MW_HOME/wlserver_12.1/common/bin

$ ./unpack–domain=/opt/domains/mydomain –template=/tmp/mydomain_managed.jar

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サーバの起動のポイント

WebLogic Serverは Java プロセスとして動作する

起動スクリプトはコンフィグレーションウィザードで生成される

– 必要に応じてカスタマイズ

– 別マシンで管理対象サーバを起動する場合はpack/unpackを活用してドメインファイルを展開

起動順は、管理サーバ → 管理対象サーバ の順

– 停止は逆順

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管理コンソール 管理コンソールは管理サーバにだけデプロイされる管理用Webアプリケーション

http://<hostname>:<port>/console * 自動的にデプロイされるので明示的なデプロイは不要

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チェンジセンター

管理コンソールで設定作業を行う場合は、チェンジセンターでコンフィグレーションロックを取得する必要がある

ドメイン設定変更を行う仕組み

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チェンジセンターのポイント

チェンジセンターのロック機構はWLSのユーザアカウント単位

– 同じユーザアカウントを複数名で共有すると意味を成さない

– ユーザ毎に個別のアカウントを使用する

Adminロールのユーザは複数作っておいたほうが安心

ロック状態は、アクティブ化(暗黙解放)もしくは明示的に解放しなければ継続する

– コンソールログアウトやサーバ再起動でもロックは解放されない

ロック状態の解除はWLSTで行う(要 Adminロール)

– コンソールのプリファレンス設定で、チェンジセンターのロックに関する設定を行う

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チェンジセンターのプリファレンス

ロックを保持したままログアウトしようとすると …

別のユーザがロック中にロックを取得しようとすると …

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その他の管理ツール

コマンドラインツール

– WLST … 管理コンソール, コンフィグレーションウィザードの機能を併せ持つコマンドラインツール。 Jythonベース

– weblogic.Deployer … アプリケーションデプロイメントツール

– weblogic.Admin (非推奨)

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デプロイメントのポイント

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デプロイメントとは?

アプリケーションをWebLogic ドメインに登録し対象指定されたサーバでアクティブにすること

デプロイメントフェーズは2段階ある

– インストール (準備完了状態)

アプリケーションをドメインに登録

アプリケーションのデプロイ対象指定(サーバ、クラスタ)

– アクティベーション (アクティブ状態)

デプロイ対象でアプリケーションを起動

– = クライアントからのアクセス可能な状態

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コンソール・デプロイメント デプロイメントの開始

①ロック取得

②[インストール]開始

アプリケーション・インストール・アシスタントが開始される

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コンソール・デプロイメント デプロイメント・ソースの指定

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デプロイメント・ソースを指定

TIPS: アプリケーション・ソースは管理サーバからアクセスできる場所に配置しておく

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アプリケーション・イントール・アシスタント ステージング設定

アプリケーションのステージング設定

(= デプロイ対象サーバへのアプリケーション・ファイルのコピー)

• stage: 管理サーバからデプロイ対象のサーバにファイルコピー (デプロイメントプロセスの一環として実行)

• nostage: デプロイ対象のサーバにファイルをコピーしない (共有フォルダにアプリケーション・ソースファイルを配置する etc)

* 各サーバのステージング設定は、[サーバ]→[構成]-[デプロイメント]で指定可能

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アプリケーションの起動 「準備完了」状態ではクライアントはアクセスできない

状態が「アクティブ」であることを確認

起動はコンフィグレーションロック不要

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デプロイメントのポイント

コンソールデプロイ時は必ず2段階デプロイメント

– インストール後の起動を忘れないように

– アンデプロイ時は停止→削除

– デプロイメントの細かい制御はコマンドラインデプロイメントの方が自由度が高い

アプリケーション・ソースファイルは、必ず管理サーバがアクセス可能なファイルシステムに配置する必要がある

デプロイ対象が管理対象サーバの場合は、ステージング設定も考慮する (stage/nostage)

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コマンドラインデプロイメント

準備完了

アクティブ

デプロイされていない

② ③

⑥ ⑤

WLST weblogic.Deployer

① distributeApplication() -distribute

② startApplication() -start

③ stopApplication() -stop

④ undeploy() -undeploy

⑤ deploy() -deploy

⑥ undeploy() -undeploy

⑦ redeploy() -redeploy ⑦

コマンドラインデプロイメントはWLST

またはweblogic.Deployerで実行可能

* コマンドは管理サーバに対して実行

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データソースのポイント

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JDBCデータソース Java EEにおけるデータベースアクセス

WebLogic Server

データソース

接続プール

JNDI デプロイ時にバインド

RDBMS

デプロイ時に

初期容量まで接続

JNDIルックアップ

@Resource(name = "jdbc/test") DataSource ds; try (Connection conn = ds.getConnection(); PreparedStatement pstmt = conn.prepareStatement(QUERY)) { pstmt.setString(1, "xxx"); ResultSet rs = pstmt.executeQuery(); while(rs.next()) { // .... } } catch (SQLException e) { // 例外処理

}

開発者 運用担当者

接続オブジェクト取得

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データソース作成の前の確認事項

JDBCドライバ

– JDBCドライバクラス名

– JDBC URL書式

DB接続情報

– ホスト名/ポート番号

– ユーザ名/パスワード

– 最大接続数

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WebLogic Serverの同梱されていないJDBCドライバを使用する場合は事前に入手+起動CLASSPATHに追加

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データソースの作成

WebLogic JNDIの区切り文字は 「.」もしくは「/」

JNDI名は複数バインド可能。複数バインドする場合は1行ずつ記述

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データソースの設定 容量設定を適切に行う

増加した容量を縮小するまでの秒数。 0で無効化

• 容量=接続プール内の物理接続(DB接続)数

• 初期容量 = 接続プール作成時の物理接続数。初期容量分作成できないとデプロイ失敗

• 最大容量 = 接続プールの最大物理接続数

• 最小容量 = 縮小時の最小物理接続数

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データソースのモニタ データソースの[監視]タブのテーブルに行が表示されていればデータソースはデプロイ済み

– 表のカスタマイズを選択して必要な情報を追加する

「現在○○数」はモニタ時点のスナップショット

「最大○○数」は最大負荷情報を取得可能

– サーバにデプロイされたコンポーネントからアクセスできるかどうかは各サーバのJNDIツリーを確認

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JNDIツリーの確認

データソースだけでなくJMSリソースやEJBのデプロイでもJNDIツリーを確認する

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データソースのポイント

データソースはサーバ起動時にデプロイされる

– デプロイに失敗してもサーバは起動する

– 接続プールのモニタでデプロイ済みかどうかを確認

– データソースのJNDI名をルックアップできないとアプリケーションはデータソースを利用できない

JNDIツリーの確認も忘れずに

アプリケーション処理スレッドが接続待ちにならないような設定が理想的

– DB物理接続数は、接続プールの「容量」で管理

初期容量、最大容量、(+最小容量) を適切に設定する

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まとめ

WebLogic Serverの運用管理を行うための第一歩

– WebLogic Serverの管理概念を理解する

ドメイン、マシン、サーバ、クラスタ …

– アプリケーションの動作に必要となるリソースの設定方法を理解する

データソース、セキュリティ、トランザクション、JMS …

アプリケーションのデプロイメント

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Oracle Universityからのお知らせ

WebLogic Serverの管理方法を体系的に学習したい方に最適な研修コースをご提供しています。

– Classroomトレーニングだけでなく、Live Virtual Classや『Oracle トレーニング・オンデマンド』など多様な受講形態から選択いただけます。

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コース内容

■Oracle Fusion Middleware の概要 ■WebLogic Serverのアーキテクチャ

■Oracle WebLogic Serverのインストール ■管理コンソールおよび他の管理ツールの概要

■WebLogic Server ドメインのコンフィグレーション ■Oracle WebLogic Server の管理およびロギングの使用

■アプリケーションのデプロイ ■データソース、JDBCドライバ、接続プールの設定

■JMS アプリケーションのコンフィグレーション ■WebLogic Serverの基本セキュリティのコンフィグレーション

■Oracle HTTP Server のコンフィグレーション ■Oracle WebLogic クラスタのコンフィグレーション

■バックアップおよびリカバリの管理 ■全体バックアップ、増分バックアップ

受講

前提条件

・Linux の基本コマンドおよびデスクトップのナビゲーション

・クライアント/サーバーの概念における TCP/IP ネットワークに関する基本的な知識

・Java EE の基礎知識(サーブレットや JSP など) ※推奨

対象者 ・Oracle WebLogic Server 11g/12c管理者

・Javaアプリケーション開発者

コース日程 5日間 日程の詳細は Oracle University Webサイト にてご確認ください。

受講料 定価¥363,825(税込) ※Oracle PartnerNetwork会員様は、パートナー割引価格で受講いただけます。

Oracle Application Gridの基盤を支える Oracle WebLogic Server 11gの管理コース!

このコースでは、Web管理者がOracle WebLogic Server 11gのインストールおよび設定する方法に

ついて説明します。Web管理者が管理コンソールやコマンドライン、およびスクリプトツール(

WLST)などを使用して、Java EEアプリケーションをOracle WebLogic Server 11gにデプロイする方

法についても説明します。

その他に、Oracle WebLogic Server のWebインタフェースとしてOracle HTTP Serverを設定する方

法を解説し、またOracle WebLogic Serverクラスタを設定してアプリケーションのフェイルオーバ

ーとロードバランシングをサポートする方法を学習します。また、WebLogic Server管理者の管理

タスクの概要について説明します。

Oracle WebLogic Server 11g: 管理

ミドルウェア

次回開催日程 ■12/10(月) – 12/14(金) トレーニングキャンパス大阪

■ 1/28(月) – 2/1(金) トレーニングキャンパス青山

※ WLS12cとの差分は参考資料を配布します

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WebLogic Server勉強会 参加者の皆さまの特典 http://education.oracle.co.jp/campaign_wlstudy/

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