131102ちゅらシム・プレゼン

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シミュレーション医療学習のテクノロジーとその応用

コンテンツ

• Simulated Learning Environments (SLE)

• 学習を効果的・効率的・魅力的にするテクノロジー

• インストラクショナル・テクノロジー

• パフォーマンス・テクノロジー

• テクノロジーの使い方

• テクノロジーの学び方

テクノロジー

• 問題解決のサイエンス(考え方と方法論)

• ハードなテクノロジー:自動車産業

• ソフトなテクノロジー:教育、業務、人材育成

サイエンス

• 自然科学

• 医学、物理学

• 自然の法則を解明する(証明する、説明する、記述する)

• 人工(人が作ったシステム、人の目的を達する)科学

• 2020東京オリンピック、教育・学習・発達

• 未来を作る(処方する、デザインする、役に立つ)

シミュレーション医療学習という学問

• 医療を安全・確実に行なえる人材・チームを養成する

• 人工科学

• 教育・学習・発達を科学的にデザインする

• 評価する(以前と比べる・対照群は不要)

• 学会・論文で発表できる

• 他施設でも応用できる

コンテンツ

• Simulated Learning Environments (SLE)

• 学習を効果的・効率的・魅力的にするテクノロジー

• インストラクショナル・テクノロジー

• パフォーマンス・テクノロジー

• テクノロジーの使い方

• テクノロジーの学び方

いいたいこと

• Simulated learningは医療職の教育・研修・パフォーマンス向上の方法論として定着した

• しかし、現状はゴールではない

• 次の課題はサイエンスとして発展させること

• インストラクショナル・テクノロジー、パフォーマンス・テクノロジーを応用する

• 実践研究、モデル開発

• 新しい医療文化を創造する

シミュレーション医療学習

• Simulated learning environments (SLE)

• Simulated learning

シミュレーション医療学習

• Problem-based learning

• ペーパーペイシェント

• 模擬患者

• ロールプレイ

• モデル&シミュレーター

シミュレーション医療学習

• Problem-based learning

• ペーパーペイシェント

• 模擬患者

• ロールプレイ

• モデル&シミュレーター

• 事例に基づいた学習

シミュレーション医療学習の目的

• エキスパートのように、問題解決ができるようになること

• できること、知っていること、分かったことを(組合わせ)応用することで、問題解決ができるようになること

• 学習した問題解決行動を、現場で活用できるようになること

エキスパートの問題解決・認知構造

• 頭の中の整理棚に問題解決法が収納されている

• 新しい問題に遭遇したら整理棚を検索する

• 使えそうな問題解決法を取り出してくる(複数)

• 遭遇した問題を解決する方法を創出し解決する

• 問題解決の経験を整理棚に収納する(拡大)

エキスパートの問題解決を学習する

• 頭の中の整理棚に問題解決法が収納されている

• 新しい問題に遭遇したら整理棚を検索する

• 使えそうな問題解決法を取り出してくる(複数)

• 遭遇した問題を解決する方法を創出し解決する

• 問題解決の経験を整理棚に収納する(拡大)

「収納する」 「引き出す」 その方法を学ぶ

問題解決のスキーマ

!問題解決

学習成果問題解決能力

現実の問題応用 創出 問題解決

エキスパートの問題解決能力

!問題解決

学習成果

問題解決能力

現実の問題応用 創出 問題解決

!問題解決

学習成果現実の問題応用 創出 問題解決

応用

応用

現実の問題 創出 問題解決現実の問題 創出 問題解決現実の問題 創出 問題解決

現実の問題 創出 問題解決

問題解決ができる頭の組立て方

• 既に持っている知識構造を知る

• 既有知識・スキーマに紐づけながら、新しい知識・スキーマを導入する

• 新しい知識・スキーマを利用できるように、収納の工夫をさせる(小さな練習)

• 新しい知識・スキーマを問題解決に利用する練習を繰り返す

• 忘れないうちに現場で使わせ、できたことを承認する

人は問題解決者として成長する

小さなまとめ

• 問題解決能力を獲得する

• 事例に基づいた学習環境

• 学習をデザインする知識・テクノロジー

• 発達心理学、認知心理学・・・学習科学

• インストラクショナル・テクノロジー

事例に基づいた学習の 4つのレベル

• 学習に没入できる環境整備(authentic, satisfaction)

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる、問題解決ができる(learning)

• 患者に安全・確実な医療を提供できる、患者の問題解決ができる(behavior)

• 患者のアウトカムにインパクトを与える(outcome)

シミュレーション医療学習の責任範囲は?

• 学習に没入できる環境を整備できる

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる、問題解決ができる

• 患者に安全・確実な医療を提供できる、患者の問題解決ができる

• 患者のアウトカムにインパクトを与える

A C L S > V Fシナリオ

• 前提条件

• 用語を知っている

• BLSができる

• 学習目標

• VFのアルゴリズムを選択できる

• アルゴリズムを使ってチーム蘇生ができる

• 評価

• 振り返り

シミュレーション医療学習の構造

事例 シナリオ

学習目標

シミュレーション医療学習の構造

事例 シナリオ

学習目標学習目標と教授法

(インストラクション) 知的技能

運動技能

態度技能

メタ認知

シミュレーション医療学習の構造

事例 シナリオ

学習目標前提条件

シミュレーション医療学習の構造

事例 シナリオ

学習目標前提条件既有知識

シミュレーション医療学習の構造

事例 シナリオ

学習目標前提条件既有知識

学習者特性

教授設計(インストラクショナル・デザイン)の要素

事例 シナリオ

学習目標前提条件既有知識

学習者特性

学習者が獲得すべき問題解決の知識構造と学習目的

問題解決に用いた知的スキル・手技

問題解決に用いた言語情報

問題解決の経験 経験の取り出し方 応用の仕方

問題

インストラクショナル・テクノロジー

• 意図的な学習の効果・効率・魅力をデザインする考え方と方法論

• 人はどうやって学ぶかについての理論(記述的理論)を活用し、学ぶことを支援する教授法をデザインする(処方的理論)

• 利用できる理論は何でも利用する・・・折衷主義

インストラクショナル・テクノロジー

• 原理・ルール

• 経験学習(原理・ルールを実践に応用してみる)

• 実践の言語化・論文化(ナレッジ・ベース)

• 共有

• 利用と改善

クローズドな

M Y・セオリー

• 経験中心

• 自己流の意味付け・解釈

• 応用問題に対応できない

• 信念・強い思い・誤概念

• 更新困難

• 素朴理論・素人理論

実践共同体の

O U R・セオリー

• 原理・方法論中心

• 応用可能

• 経験学習

• 実験、振り返り

• 言語化・論文化により共有

• 更新・発達容易

小さなまとめ

• なぜ、テクノロジーか?

• 誤概念形成を防ぐ

• 共有・更新可能な合理的なマイ・セオリー(Ourセオリーの自分バージョン)を組立てる

• テクノロジー

• 問題解決の効果・効率を向上する

• シミュレーション医療学習の普及・発達を促進する

シミュレーション医療学習の本当の目的

• 学習に没入できる環境を整備できる

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる・問題解決ができる

• 患者に安全・確実な医療を提供できる・患者の問題解決ができる

• 患者のアウトカムにインパクトを与える

シミュレーション医療学習

シミュレーション医療学習の目的

!問題解決

学習成果

現実の問題応用 創出 問題解決

インプリメンテーション:容易ではない

• 学習に没入できる環境を整備できる

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる・問題解決ができる

• 患者に安全・確実な医療を提供できる・患者の問題解決ができる

• 患者のアウトカムにインパクトを与える

インプリメンテーション:解決法

• 学習に没入できる環境を整備できる

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる・問題解決ができる

• 患者に安全・確実な医療を提供できる・患者の問題解決ができる

• 患者のアウトカムにインパクトを与える

「コーチング」 「阻害因子排除」 「促進要因導入」 成功体験

パフォーマンス・テクノロジー

• インストラクショナル・テクノロジーを職場へ拡張

• パフォーマンス:業務として期待される結果を出す

• 職場・業務の工夫(non-learning)

• 個人の能力向上(learning)

• 成長:業務(work)に基づいた学習成果ととらえる

パフォーマンス・テクノロジー

• インストラクショナル・テクノロジーを職場へ拡張

• パフォーマンス:業務として期待される結果を出す

• 職場・業務の工夫(non-learning)

• 個人の能力向上(learning)

• 成長:業務(work)に基づいた学習成果ととらえる

Work-based learning Workplace learning

業務を中心とした学習

• Work-based learning・インフォーマル学習というテクノロジー

• ナレッジ・マネジメント

• ジョブ・エイド

• Just-in-timeインストラクション

• デザインはインストラクショナル・テクノロジーを拡張

シミュレーション医療学習の目的

!問題解決

学習成果

現実の問題応用 創出 問題解決

シミュレーション医療学習の責任範囲

シミュレーション医療学習+職場内学習のゴール

!問題解決

学習成果

応用 創出 問題解決

シミュレーション医療学習の責任範囲

現実の問題

職場学習の責任範囲

インストラクショナル・テクノロジー

パフォーマンス・テクノロジー• 学習に没入できる環境を整備できる

• 医療の現場を模した状況で安全・確実な医療行為ができる・問題解決ができる

• 患者に安全・確実な医療を提供できる・患者の問題解決ができる

• 患者のアウトカムにインパクトを与える

テクノロジーを応用する

• 学習(learning)しただけでは行動変容(behavior)は起こらない

• 学習を行動変容に転移するには

• 学習の精緻化

• 職場学習と連携

• 業務を教材化し(in situ learning)SLを補助的に活用

テクノロジーを応用する

• 新人看護師・研修医のパフォーマンス診断

• パフォーマンス改善の処方箋(学習プラン)の作成

• パフォーマンス向上

• Non-learning:ジョブ・エイド、サポートシステム

• Learning:ツールの使い方を練習する

パフォーマンスに必要な認知能力

• 仕事の覚え方

• 予測する、真似る、試す、結果を評価する

• 仕事の出来を分析する

• 診断する、計画する、決断する、因果関係を説明する

• 仕事を終わらせる

• 影響力、交渉力、チームワーク、記録

小さなまとめ

• 2つのテクノロジーを共通のツールにする

• 研修と業務を連携する

• 独習(eラーニング)、集合研修、職場学習をブレンドする

テクノロジーの学び方

ホップ・ステップ・ジャンプ@ J S I S H

• 独習

• 自主勉強、事前学習

• 集中的な集合研修

• 20時間合宿研修

• 発展学習

• 実践と事例研究会

いいたいこと

• Simulated learningは医療職の教育・研修・パフォーマンス向上の方法論として定着した

• しかし、現状はゴールではない

• 次の課題はサイエンスとして発展させること

• インストラクショナル・テクノロジー、パフォーマンス・テクノロジーを応用する

• 実践研究、モデル開発

• 新しい医療文化を創造する

• 沖縄県地域医療再生基金事業・最終年度企画

• 「日本におけるシミュレーションのこれからを考える

• 131102

• おきなわシミュレーションセンター