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Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

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Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー 「事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0」 Presented by 井庭 崇(Takashi Iba) 2014年3月27日開催

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Page 1: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)
Page 2: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 総合政策学部 准教授[email protected] takashiiba

© Takashi Iba, 2014

2014年3月27日

Page 3: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

慶應義塾大学SFC 井庭崇研究室Creative Media Lab:創造社会を支える方法・道具をつくるCreative Media Lab: Designing Novel Methods and Tools for Creative Society

Page 4: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)
Page 5: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

第1部 パターン・ランゲージ入門第2部 パターン・ライティング第3部 事例紹介

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

Page 6: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

第1部 パターン・ランゲージ入門

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

Page 7: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージは、いきいきとした「質」を生み出す創造の言語。

過去の成功に潜む共通パターンを言語化する。

パターンには、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)が記述される。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

Page 8: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Context

Forces

Problem

Solution

Actions

JUMP!

Page 9: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

コラボレーション・パターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

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問題 (Problem)フォース (Forces)

解決 (Solution)アクション (Actions)

結果 (Consequences)

状況 (Context)プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

パターン名 [ 日本語 ]

パターン番号(Pattern Number)

パターン名 [ 英語 ]

導入文(Introductory Sentence)

イラスト(Illustration)

引用文(Quotes)

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

(Pattern Name)

Page 11: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

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Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

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Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

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Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

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Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

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Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

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Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

Page 18: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

Page 19: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

Page 20: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

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Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

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Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

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Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

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Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

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Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

Page 26: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

Page 27: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

レスポンス・ラリー小さな反応でも、

次につながる力になる。

Good Teamwork No.6

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

その状況において

そこでCollaboration Patterns

共感のチームづくり挑戦は、「目指す未来」や「志」に共感できる仲間とともに。

Good Teamwork No.5

自分たちの「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。専門が異なる人と話すには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

その状況において

そこでCollaboration Patterns

意味のある混沌何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が

開くチャンスである。

Creation Process No.18

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

その状況において

そこで

Collaboration Patterns

対話ワークショップ

❖会場を歩き回り、普段話さない方とペアを組みます。

❖3つのパターンのなかで、実際に経験があるパターンについて、そのエピソードを語ってください。(経験がない場合には、それをしなかったために問題が生じたという話でも構いません。)

❖話を聞いたら、どういう事例だったのか、簡単にメモをとります。

話し終えたら、ペアを変えてください。

コラボレーション・パターンを用いた

Page 28: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

コラボレーション・パターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

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10111213

14

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24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

Page 29: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)

総合政策学部 1年生約450人

学びの対話ワークショップ

環境情報学部 1年生約450人

Page 30: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)
Page 31: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージは、いきいきとした「質」を生み出す創造の言語。

パターンには、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)が記述される。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

Page 32: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

http://stephania32.wordpress.com/

Christopher Alexander

C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein,A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977

もともとは、建築の分野で提唱された。

パターン・ランゲージ

Page 33: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Ward CunninghamKent Beck

Kent Beck & Ward Cunningham, “Using Pattern Languages for Object-Oriented Program”, OOPSLA '87, 1987

Gang of Four

ソフトウェアの分野に応用さえて、この考え方が広まった。

Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John M. Vlissides,Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software,Addison-Wesley Professional, 1994

パターン・ランゲージ

Page 34: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

ソフトウェアの分野に応用さえて、この考え方が広まった。

パターン・ランゲージ

Page 35: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

さらにほかのデザイン領域、教育、組織などへの応用が始まっている。

パターン・ランゲージ

Page 36: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

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10111213

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24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

プレゼンテーションパターン

ラーニングパターン

コラボレーションパターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

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10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

チェンジメイキングパターン

ジェネレイティブ・ビューティー パターン

パターン・ランゲージ 井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Page 37: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)
Page 38: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Survival Language

Global Life Patterns

パターン・ランゲージ 井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Page 39: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Personal Culture Patterns

Omotenashi Patterns

パターン・ランゲージ 井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Page 40: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Creative Education Patterns

パターン・ランゲージ 井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Clothing Design Patterns

Page 41: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

つっこみつっこみパターンプ

ロジェクトパターンプ

ロジェクト

パターン・ランゲージ 井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Tsukkomi Patterns

Page 42: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージは、いきいきとした「質」を生み出す創造の言語。

過去の成功に潜む共通パターンを言語化する。

パターンには、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)が記述される。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

Page 43: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

What

Why How

Who

When Where

何を

誰が

なぜ

どこでいつ

どのように

「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

Who

When Where

誰が

どこでいつ

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

WhyHow

何を

なぜ

どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

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何を

なぜ

どのように

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何を

なぜ

どのように

What

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なぜ

どのように

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なぜ

どのように

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何を

なぜ

どのように

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pattern

pattern

パターン・ランゲージ1. 発想支援

Page 44: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

experienceas a whole

patternpattern pattern

pattern

Pattern Languageas Glasses of Recognition

2. 認識のメガネ

パターン・ランゲージ

Page 45: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

experienceas a whole

experienceas a whole

pattern patternpattern

pattern

Pattern Languageas Vocabulary forCommunication

pattern

3. コミュニケーションの語彙

パターン・ランゲージ

Page 46: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

What

Why How

Who

When Where

何を

誰が

なぜ

どこでいつ

どのように

「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

Who

When Where

誰が

どこでいつ

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

WhyHow

何を

なぜ

どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

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何を

なぜ

どのように

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何を

なぜ

どのように

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How

何を

なぜ

どのように

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何を

なぜ

どのように

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なぜ

どのように

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pattern

pattern

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パターン・ランゲージ

1. 発想支援

2. 認識のメガネ

3. コミュニケーションの語彙

experienceas a whole

patternpattern pattern

pattern

Pattern Languageas Glasses of Recognition

experienceas a whole

experienceas a whole

pattern patternpattern

pattern

Pattern Languageas Vocabulary forCommunication

pattern

Page 47: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージは、いきいきとした「質」を生み出す創造の言語。

過去の成功に潜む共通パターンを言語化する。

パターンには、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)が記述される。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

Page 48: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Light

Page 49: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Quality Without A Name

alive whole

free

exact

egoless

comfortableeternal

いきいきとした質

“名づけ得ぬ質”

Page 50: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

→ 「パターン」(pattern)「いきいきとした質」を実現するための “要素” はなにか

Page 51: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

Page 52: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージは、いきいきとした「質」を生み出す創造の言語。

パターンには、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)が記述される。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

Page 53: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

つくることによる学び

ManagementPatterns

BusinessDesign

PatternsCustomerRelationPatterns

「いきいきとした質」をつくる感覚と方法

組織の暗黙知・実践知を記述したパターン・ランゲージをつくる

組織内で自分たちのパターン・ランゲージをつくる

Page 54: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

「良い」ものをつくるための感覚と方法を学び・共有するための仕組みづくり

背後にある「問題」と「状況」も含めたルールや制度の言語化による、理解と再設計のための仕組みづくり

暗黙知・実践知をめぐる対話の促進と組織学習のための仕組みづくり

組織内で自分たちのパターン・ランゲージをつくる

Page 55: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン思考(Pattern Thinking)

物事を表面的にではなく、「状況」「問題」「解決」のセットで深く考える。

小さな単位のパターンを組み合わせて複雑なことをデザイン・実践する。

共通言語をつくり、コミュニケーションを誘発する。

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

パターン・ランゲージ思考(Pattern Language Thinking)

Page 56: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

第1部 パターン・ランゲージ入門第2部 パターン・ライティング第3部 事例紹介

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

Page 57: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

第2部 パターン・ライティング

Page 58: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

パターンを実際に書いてみよう!

Page 59: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

後輩・新人にどうしても伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

Page 60: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

後輩・新人にどうしても伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣をひとつ書く。

Page 61: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのかを書く。

Page 62: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

なぜその問題が生じてしまうのか(背後にどのような「力」が働いているのか)を書く。

この問題が生じるのはどのような状況かを書く。

Page 63: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

それ(Solution)を実践すると、どういう結果になるのかを書く。

Page 64: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

Page 65: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

Page 66: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

Page 67: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

Page 68: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Pattern Name

Summary

Problem

Solution

Context Forces

ConsequenceActions

Writer: Date:

この状況において

これらの力が働くので

そこで

その結果

例えば

それ(Solution)をしないと、どのような問題が生じてしまうのだろうか?

なぜその問題(Problem)が生じてしまうのだろうか?その背後にはどのような「力」が働いているのだろうか?

この問題(Problem)が生じるのは、どのような状況だろうか?

POSITIVE

NEGATIVE

Image

Pattern Writing Sheet

このパターンの本質を「象徴的」かつ「端的」に表す名前をつける。原則として「名詞+名詞」か「形容・限定する言葉+名詞」の造語。共通言語として使えそうか、実際に口に出して確かめる。

問題(Problem)に陥らないためにどうすればよいのか(Solution)、このパターンの本質をまとめる。

それを、より具体的に言うと…その結果、どうなるだろうか?+:問題が解決されるポジティブな結果ー:副作用として生じるネガティブな結果

このパターンにはどのような要素があり、どのような動きを含んでいるだろうか?そのイメージ図を描く。

伝えたいと思う、大切なこだわり・秘訣はなんだろうか?

with Instructions

2

4

3-1 3-2

1-1

1-2

6-1

6-2

5

Page 69: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

Holistic Pattern Mining

1. Element Mining

2. Visual Clustering

3. Seed Making

Page 70: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

1.Element Mining (Brain Storming)

Page 71: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

2.Visual Clustering (KJ method)

Page 72: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

3.Seed Making (Pattern Writing)

Page 73: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージ 1.01970 年代後半~

1980 年代後半~

1990 年代後半~

2000 年代後半~

パターン・ランゲージ 2.0

パターン・ランゲージ 3.0

Page 74: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

溶け合っている人間行為

Page 75: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Page 76: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Allerton House

Page 77: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Page 78: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Page 79: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Writers’ Workshop

Page 80: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

PLoPInternational Conference on Pattern Languages of Programs

Page 81: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

EuroPLoPEuropean Conference on Pattern Languages of Programs

Page 82: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

EuroPLoPEuropean Conference on Pattern Languages of Programs

Page 83: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

EuroPLoPEuropean Conference on Pattern Languages of Programs

Page 84: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

第1部 パターン・ランゲージ入門第2部 パターン・ライティング第3部 事例紹介

事業創造のためのパターン・ランゲージ3.0

Creative City Consortiumパターン・ランゲージ オープンセミナー

Page 85: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

井庭研パターン・ランゲージ “3部作”

Ver. 0.60Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

コラボレーション・パターン創造的なコラボレーションのための 34 パターン

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jp/

プレゼンテーション・パターン創造的なプレゼンテーションのための 34 パターン

http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/

Ver. 0.60Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

ラーニング・パターン創造的な学びのための 40 パターンhttp://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/

A Pattern Languagefor Creative Learning patterns

井庭 崇 (慶應義塾大学総合政策学部) [email protected] takashiibaブログ: http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/

Page 86: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

井庭研の新しいパターン・ランゲージ Web連載

「クリエイティブ・シフト― パターン・ランゲージによる創造的な組織づくり」

http://enterprisezine.jp/article/corner/287/井庭崇, Biz Generation, 翔泳社

Survival

Ver. 0.50

Survival Language Project

サバイバル・ランゲージ大地震で生きのびるための 22 パターンhttp://www.survivallanguage.jp/

Generative Beauty Patternsいきいきと美しく生きるための 49 パターン

http://www.generativebeauty.jp/

Page 87: Creative City Consortium パターン・ランゲージ オープンセミナー(井庭崇)

パターン・ランゲージ 3.0 に関連する出版物

Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014

組織変革の秘訣をまとめたパターン・ランゲージ3.0の先駆的な書籍の邦訳

『Fearless Change ― アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学

出版会, 2013

プレゼンテーション・パターンを例を交えてわかりやすく紹介している書籍

『プレゼンテーション・パターン― 創造を誘発する表現のヒント』

井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013

パターン・ランゲージの考え方と歴史、そしてこれからの可能性について語っている対談集+解説

『パターン・ランゲージ ― 創造的な未来をつくるための言語』