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地域づくり情報局 http://www.chiiki-joho.net 地域づくりプランナビデータ 名称 萩・益田・津和野圏域観光交流空間づくり テーマ 日本の歴史・日本のふるさとに出会おう ~中世・近世のロマンが息づくまち~ ■事業の概要 1)歴史・文化・芸術を体験・学習する拠点的なゾーンの形成 2)公共空間を活用した新たな魅力の創出 3)地域住民、NPO等による観光交流空間づくり 4)広域連携による観光ゾーンの形成 ■対象地域 山口県萩市、島根県益田市、島根県鹿足郡津和野町を中心とした地域 ■事業主体 萩・益田・津和野圏域広域連携観光交流推進協議会 1

美術館などの文化施設や中世・近世の町並みや遺構などの歴史資源が多数あるが、単に見るだけのものが 多く、体験・学習型の観光を楽しめる場が少ないため、短時間で通過するだけとなりやすい。

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名称 萩・益田・津和野圏域観光交流空間づくり

テーマ 日本の歴史・日本のふるさとに出会おう

~中世・近世のロマンが息づくまち~

■事業の概要

1)歴史・文化・芸術を体験・学習する拠点的なゾーンの形成 2)公共空間を活用した新たな魅力の創出 3)地域住民、NPO等による観光交流空間づくり 4)広域連携による観光ゾーンの形成

■対象地域

山口県萩市、島根県益田市、島根県鹿足郡津和野町を中心とした地域

■事業主体

萩・益田・津和野圏域広域連携観光交流推進協議会

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STEP1.立ち上げ > 地域資源の整理

【地域の観光の現状】 本地域は、全国的にも知名度の高い観光地であり、近世や中世文化の面影を残す町並みや、海・川・

山といった美しい自然に恵まれた日本の原風景を求めて、毎年多くの観光客がこの圏域を訪れている。

平成 14年の入り込み観光客数は、萩市 147万人、益田市 36万人、津和野町 110万人となっており、地域の中心である萩・益田・津和野の2市1町で概ね 300万人程度となっている。 観光客は県外客の割合が高く、6~8割程度が県外客となっているが、宿泊客の割合は萩市・益田市では 30%程度、津和野町では 5%未満となっており、通過型観光地化が懸念されるような状況にある。 近年では、萩市における修学旅行生の数がこの 10年間で 15万人以上減少するなど、観客数は減少の傾向にあり、ピーク時に比べ、萩市では 60万人程度、津和野町では 30万人程度減少している。 このほか、海外からの観光客も萩市において 3,000人程度の宿泊客がみられる。 また、本地域においては、整備中のものも含め美術館の集積があることから、島根・山口両県による

「美術館回廊構想」が検討されているほか、本地域の空の玄関口である萩・石見空港を発着地点とし

た観光モデルコースの設定、県道萩津和野線の整備など萩市・益田市・津和野町間のトライアングル

交通網の強化などの取り組みが進められており、地域が一体となった広域観光の気運が高まっている。 【主要な観光資源の状況】…特色のある観光資源については分布図を別途添付し表示する 本地域は全国的にも知名度の高い萩・津和野を中心に、近世や中世文化の面影を残す町並みや史跡な

どの歴史資源が集積するほか、郷土の伝統や文化に関する文化資源も豊富にある。加えて、日本海、

高津川(益田市)、阿武川(萩市)などの豊かな水環境や里山、農地などの美しい自然資源にも恵まれ

ており、圏域全体に日本の田舎の原風景を今も残している。

STEP1.立ち上げ > 地域の参加状況

萩市長、益田市長、津和野町長、萩市観光協会長、萩商工会議所会頭、益田市観光協会長、益田商工会議

所会頭、津和野町観光協会長、津和野商工会長、史都萩を愛する会会長(萩市地域づくり団体)、アンダンテ

21 代表(益田市地域づくり団体)、安野光雅研究会会長(津和野町地域づくり団体)、島根県商工労働部長、

島根県土木部長、山口県商工労働部長、山口県土木建築部長、東亜大学教授(アドバイザー)、島根県立大学

助教授(アドバイザー)、(株)JTB 企画中国四国 チーフディレクター(アドバイザー)

住民意見

• 萩・石見空港の利便性を向上して、活用すべき

• 県外客の割合が多く、交通アクセスの利便性が低いので、ゆっくりと滞在してもらうための町づくりと

すべき

• 地域の人との交流という視点をもっと出すべき

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• なぜこの 3 地域なのか、3 地域で何ができるかということをアピールすべき

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STEP2. 気づき深める > 課題の整理

【旅行者の視点】

1.体験・学習的な観光メニューに乏しい

美術館などの文化施設や中世・近世の町並みや遺構などの歴史資源が多数あるが、単に見るだけのものが

多く、体験・学習型の観光を楽しめる場が少ないため、短時間で通過するだけとなりやすい。

また、観光ゾーンの拠点となる施設が乏しく、観光のバリエーションが少ない。

2.観光情報などを気軽に入手できない

○地域内で観光案内を気軽に受けることができない

ボランティアガイドがいても、申し込み先となる窓口が分かりづらい。

○旅行出発地における地域全体の観光情報の入手が不便

地域全体の観光情報や周遊ルート、観光テーマなどを一元的に管理した情報発信ツールがなく、旅行出発地

において気軽に情報収集をすることができない。

3.宿泊施設や食についての魅力にやや乏しい

宿泊施設の老朽化が見られることや地場産品を活かした食べ物がやや乏しく、観光客の満足度が低い。

4.交通アクセスの利便性が低い

○地域内の交通アクセスの連携が十分でない

地域内の各観光資源を結ぶ交通機関の連携が十分でなく、公共交通による移動が不便。

萩・津和野間を自家用車で移動する場合、複数の県道を経由する必要があり、交通標識によってもルートが

分かりにくい箇所がある。

○旅行出発地からのアクセスが不便

広島方面や九州方面からのアクセスが、自家用車、公共交通機関とも片道 3 時間前後を有し、不便である。

萩・石見空港は東京便が 1 日 1 便しかなく、津和野・萩方面への 2 次交通の利便性も低いため、空港を利用

しての旅行が不便である。

【地域づくりの視点】

5.広域的な観光を推進するための連携を進める必要がある

・地域内の自然・歴史・文化資源の魅力を活用した、広域観光ルートを開発していくためのテーマ設定や体制

を充実させ、美術館回廊構想などの広域連携を深めていく必要がある。

・萩・石見空港は、関東などからの観光客の玄関口となっているが、これを活かした観光ルートの形成を進め

る必要がある。

6.観光ゾーンの空間快適性を充実させ、地域住民にとって魅力ある地域づくりを行う必要がある

・萩市や、益田市においては、近世や中世の面影を残す良好な景観が形成されているが、商業施設や休憩

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施設などの観光施設の整備や、歩行者空間としての安全性や快適性を高める必要がある。

・津和野町では、コミュニティゾーンの整備を行っており、魅力ある歩行者空間を形成しつつあるが、この充実

を図る必要がある。

・良好な水質と鮎で名高い高津川は、自然体験メニューの整備による観光資源としての活用が期待される

が、そのための水辺空間の整備の充実を図る必要がある。

7.住民・NPO等のアイデア・パワーを活かす必要がある

まだ観光地化されていない資源を地域の新たな魅力づくりとして育てていくためには、住民やNPO等のアイ

デアやパワーを活かしていくことが求められる。

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STEP3. 地域づくり行動計画の立案 > 地域づくりの方針

【観光交流空間づくりのテーマ】

1.近世の都市遺産ともいえる町並みや明治維新に関する歴史文化、石見神楽・鷺舞・大名行列などの伝統文

化、萩焼・和紙に代表される伝統工芸など、日本を代表する歴史・文化を体験・学習することのできる地域

2.美しい夕日の見える日本海や清流・里山を活かした、日本の原風景を体験することのできる地域

3.郷土の歴史・文化に関わる活動や、自然を育む活動を行うNPO等と協働する地域

4.雪舟(益田)、喜多川歌麿・東州斎写楽などの 6 大浮世絵師(萩)、葛飾北斎(津和野)、安野光雅(津和

野)、森英恵(益田)に代表される、中世から現代までの芸術・文化を堪能できる美術館回廊構想の推進な

ど、広域連携による観光交流を進める地域

【観光交流空間づくりの方針(戦略)】

1.歴史・文化・芸術を体験・学習する拠点的なゾーンの形成

全国的にも知名度が高い、本地域における既存の観光資源の蓄積を活かし、中世文化ゾーン(益田市・津和

野町)、近世文化ゾーン(萩市・津和野町)、明治維新ゾーン(萩市)や雪舟や安野光雅など地域ゆかりの芸術

や文化を学ぶことのできるゾーンを設定し、萩博物館や今後整備が計画されている明治維新館(仮称)などの

拠点的な施設整備を進め、日本を代表する歴史・文化・芸術を体験・学習できるゾーンの形成を図る。

2.公共空間を活用した新たな魅力の創出

「見る」だけの観光地から「体験・体感する」観光地づくりを目指すために、観光資源の魅力だけでなく、町並

みの美しさなどの空間快適性と観光地としての回遊性を高めていく必要がある。

このために、道路空間を活用したオープンカフェや、河川を利用した町並み観光や自然体験プログラムの実

施など、公共空間を有効に活用した新たな魅力の創出を図る。

3.地域住民、NPO等による観光交流空間づくり

本地域における新たな魅力づくりとして、これまでとは違った切り口から行っていくために、地域のことをよく理

解し、地域づくりの情熱を持っている地域の住民やNPO等が中心となった観光地づくりを行っていく必要があ

る。

また、ボランティアガイドによる解説や地元の人とともに参加し、楽しめるイベントの実施など、地域の住民と

触れ合い、交流が図れることを観光客にとっての大きな魅力のひとつとしてアピールしていく。

4.広域連携による観光ゾーンの形成

空の玄関口である萩・石見空港や広域的交通道路網、、山口線のSL運行、大型旅客船の寄港等を活用し、

圏域内へのアクセス向上や周遊観光の推進を図る。

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本地域に集積する、海・山・川などの多様な自然や近世・中世の町並みや遺構、地域ゆかりの伝統文化・芸

術などの地域の特色を活かし、地域が一体となったテーマ設定(川がつなぐ広域観光ルート、海がつなぐ広域

観光ルート、里がつなぐ広域観光ルート等)による周遊観光ルートの形成や広域的な観光情報の発信を図

り、地域全体の観光ゾーンとしての回遊性の向上や滞在時間の延長を目指す。

STEP3. 地域づくり行動計画の立案 > 事業の内容

主な取組

事業名 事業の概要と観光戦略との関係

(1)ボランティアガイドシステムの確立 ・各地域のボランティアガイ ド

の申し込み先等を、観光案内板

や道の駅を活用して観光客に知

らせることにより、窓口の明確化

をはかり、気軽に利用できるよう

にする。

・また、交流研修会などを実施

し、ボランティアガイド相互の交

流・連携を図る。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(2)歴史や文化・芸術を活かした共通イベントの開催 ・各観光施設等が連携して、 地

域ゆかりの芸術祭や作品コンク

ールなど共通のイベントを開催

し、地域全体のつながりやテー

マを観光客に意識させ、周遊性

を高める。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(3)拠点ボランティアガイド事業 ・萩松陰神社に拠点を置き、松

下村塾の教育や塾生たちの活

躍を中心に説明を行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(4)周遊型ボランティアガイド事業 ・観光客と一緒に市内観光スポ

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ットを回る周遊型ガイドを行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(5)常駐型ボランティアガイド事業 ・公開文化財施設等の伊藤公別

邸、口羽家、木戸家、湯川家、

桂家、青木家、田中別邸に常駐

し、説明を行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(6)椿群生林ボランティアガイド事業 ・25000 本のヤブ椿が群生する

萩市虎ヶ崎椿群生林内で、案内

を行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(7)浜崎伝建おたから博物館 ・住民の町並み保存運動から生

まれたイベント。

・伝統的建造物郡保存地区に選

定された萩市浜崎地区で吉田

松陰の書など旧商家に代々伝

わる貴重なお宝の詳細を知って

もらおうとするもの。

・これにより、歴史資源が学習で

きるとともに、住民との触れ合い

を持った観光が可能となる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(8)萩焼まつり ・400 年の伝統を誇る萩焼をメイ

ンとしたイベント。

・伝統的工芸品に指定されてい

る萩焼を制作する窯元や販売

店は市内に点在しており、一同

に会し、販売や陶芸体験提供を

することにより、萩焼を身近に感

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じてもらおうとするもの。

・これにより、陶芸文化を学習で

きる観光が可能となる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(9)萩オープンガーデン ・住民の熱意から生まれたイベ

ント。

・萩市内には、個人所有で非公

開の武家屋敷庭園など、歴史に

育まれた名園があり、それらを

公開し、観光客に味わってもら

おうと、住民の方が非公開の名

園の所有者に働きかけ、実施し

ているもの。

・これにより、日頃見ることので

きない歴史資源が学習できると

ともに、住民との触れ合いを持

った観光が可能となる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(10)高津川川下りの試行 ・高津川の清流を活かした川

下り等の自然体験学習メニュー

を整備する。

・これにより、自然とのふれあ

い、地域住民との交流による、

体験型観光の形成を図ることが

できる。

(関連する方針)

2.公共空間を活用した新たな魅

力の創出

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(11)ボランティアガイドの養成 ・歴史・文化の研究会、講座等を

開催する。

・これにより、益田市の自然、歴

史、文化を理解することで、ボラ

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ンティアガイドと観光客とのふれ

あいによる交流を図ることがで

きる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(12)史跡、名勝などを巡るウオ-キングプログラムの整備(津和野城跡周

辺など)

・津和野城跡等の中世・近世

の歴史資源を探訪、体験学習す

るウォーキングルートをつくり、

ボランティアガイドにより説明体

制を確立する。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(13)オ-プンカフェの実施 ・上記ウォーキングルートの 中

で、一部分(殿町通り等)の道路

空間を歩行者天国とし、野外で

のオ-プンカフェを実施すること

でゆったりできるスペースをつく

っていく。

(関連する方針)

2.公共空間を活用した新たな魅

力の創出

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(14)海外エージェントへのプロモーション活動 ・海外のエージェントの視察 を

誘致するとともに、圏域への海

外からの観光客誘致のための

積極的なプロモーション活動を

行う。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(15)海外観光客誘致事業 ・韓国をはじめ、海外からの観

光客誘致を図るため、萩を中心

とする観光ルート構築と旅館等

事業者の受け皿づくりを支援す

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る。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(16)商店街再活性化事業 ・商店街の空き店舗対策として、

秋の萩焼まつりの開催、萩ブラ

ンド検討品・竹販売の店設置を

行い、観光客向け商店街とし

て、活性化させる。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(17)観光もてなし事業 ・萩城跡・花江茶亭で、観光客を

対象に萩焼で楽しむ抹茶接待を

行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(18)市内観光地めぐり研修会 ・ボランティアガイド、市民ガイド

養成のため、萩市観光協会のガ

イドが講義する研修会を行う。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(19)萩・ぶち得ガイド発行事業 ・萩観光の泊まる、食べる、萩

焼、お土産、観る、楽しむなど、

ジャンルごとにまとめた萩・ぶち

得ガイドを発行し、来萩観光客

に情報を提供する。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(20)ポータルサイト「萩・情報の駅」事業 萩の概要、交通アクセス、歴史、

人物伝、文化財、郷土料理、観

光スポット等、萩を訪れる観光

客向けの情報をホームページ

「萩・情報の駅」で発信する。

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(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(21)萩物語発信事業 歴史や文化など萩市の持つ

様々な情報を「萩物語・本」で、

発信する。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(22)観光周遊案内事業 ・観光ガイド 4 名により、市内の

文化財、史跡、観光名所等を有

料で案内する。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(23)観光宣伝隊派遣事業 ・全国各地に、長州奇兵隊をモ

チーフにした観光宣伝隊を派遣

し、維新のふるさと・萩をPRす

る。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(24)観光宣伝事業 ・観光宣伝を全国で実施する。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(25)観光誘致事業 ・テレビ・映画ロケ、新聞雑誌等

報道機関への取材協力、ポスタ

ー、パンフレット、リーフレット等

の資料提供による紹介宣伝、各

種大会の誘致等を行う観光誘

致事業を実施する。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(26)修学旅行誘致促進事業 ・近世都市遺産・萩、維新のふる

さと・萩をPRし、修学旅行を誘

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致する。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(27)萩おもてなし大賞表彰事業 ・観光立市・萩で、観光客に旅先

の心のやすらぎや満足を得ても

らうため模範となる活動をしてい

る個人、団体を表彰する。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(28)萩・大茶会 ・400 年を超える歴史がある茶

道を楽しんでいただくイベント。

・萩市は、茶陶の萩焼の地とし

て、茶道文化も江戸時代から

脈々と引き継がれており、表千

家、裏千家、小堀遠州、遠州の

各流派のお茶席が一同に会す

ることにより、伝統文化を広く知

ってもらおうとするもの。

・これにより、茶道文化を学習で

きるとともに、住民との触れ合い

を持った観光が可能となる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(29)萩時代まつり ・藩政時代から続く萩大名行列

をメインとしたイベント。

・萩大名行列は、金谷天神のお

備え行列として、江戸時代から

続けられており、市内の二町内

が伝統文化を引き継いでいる。

・これにより、伝統文化が学習で

きるとともに、江戸時代の街並

みと相まって、江戸時代にタイ

ムスリップしたような歴史観光が

可能となる。

(関連する方針)

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3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(30)萩の酒まつり ・地酒処・萩の新酒を味わうイベ

ント。

・萩地域には、13 の酒造所があ

り、山口県内でも有数の酒処

で、品質も高く、土産の人気品と

なっており、酒処の新酒を観光

客に味わってもらおうとするも

の。

・これにより、地場産品を広く紹

介できるとともに、住民との触れ

合いを持った観光が可能とな

る。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(31)地場産品を活かした新たな食の研究 ・高津川に伝わる川漁師料理

(鮎、蟹等)を再現することによ

り、地域に密着した、新たな食の

提供をめざすことができる。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(32)観光プロモート組織の設立 ・NPO等や住民の企画力を 活

用した体験型観光プログラムの

開発やエージェントなどへのプ

ロモート活動を実施する観光プ

ロモート組織を設立し、広域的

な観光推進を図る。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(33)イベントの情報発信の仕組みづくり ・各地域のイベントに関する 情

報を一元的に整理し、道の駅な

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どを活用して発信することで、旅

行者が気軽にこれらの情報を得

ることができるようにする。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(34)広域観光ポータルサイトの構築 ・圏域全体の観光情報の窓口

となるポータルサイトを構築し、

地域の観光に関する情報を一

本化し、旅行者に提供する。

・これにより、旅行者は出発 地

から圏域全体の情報を気軽に

入手できるようになる。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(35)携帯電話による観光ガイドシステムの構築 ・ボランティアガイドが不在 の

地域を対象として、手軽に地域

の歴史や秘話などの詳細情報

が手軽に入手可能となるよう情

報提供するシステムを構築す

る。

・これにより、手軽に、観光案内

を受けることができる。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(36)街並み散策マップの作成 ・歴史資源を探訪、体験学習

するウォーキングルートの中で、

歴史的建造物、通り名、造り酒

屋等の体験場所の紹介ができ

るような町並み散策マップを作

成することで観光資源の新たな

魅力の創出を図る。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

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(37)自然体験学習プログラムの整備、指導者の育成 ・グリーンツーリズムを推進 す

る上で、地域住民が主体となっ

て、農業体験、自然観察会、草

木染め体験等のできる講座を開

講し、都市住民家族との交流を

図る。

・各組織とも毎月 1 回開講中。

(関連する方針)

3.地域住民、NPO等による観光

交流空間づくり

(38)萩・石見空港利用促進対策事業 ・萩・石見空港の利用促進を図

るため、企画商品の造成及びP

R助成を行うことにより、関東・

関西からの入り込み客を増加さ

せることができる。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(39)観光宣伝隊派遣事業 ・自然と歴史の宝庫・ながと路

(山口県北部地域と島根県石見

地域)をPRするため、観光宣伝

隊を派遣する。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(40)九州・中国地区情報発信事業 ・ながと路から、日帰り&1 泊2

日の旅行圏域の福岡・北九州・

広島の旅行業者に定期的なD

M等による情報提供を行い、商

品造成を依頼する。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(41)首都圏情報発信事業 ・東京・ふるさと情報プラザを利

用し、ながと路の観光PRを行な

う。

(関連する方針)

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4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(42)広告宣伝事業 ・新聞等にながと路のイベント・

季節情報を提供する。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(43)観光情報誌作成事業 ・イベント情報等を集約した情報

誌を定期的に作成し、情報発信

を行なう。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(44)パンフレット作成事業 ・ながと路の魅力を満載したパ

ンフレットを作成、配付する。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(45)ながと路観光物産展開催事業 ・広島市で、物産販売と観光PR

を行い、誘客を図る。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(46)ポスター・パンフレット掲出事業 ・萩・石見空港、山口宇部空港、

JR小郡駅などに、ポスター等を

掲出し、PRに努める。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(47)圏域交通機関対策事業 ・萩・石見空港、特急いそか

ぜの利用促進を図るため、全日

空、ANK、JR西日本へ情報提

供及びタイアップによる旅行商

品販売支援を行なう。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

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(48)観光施設の共通チケットの発行

(益田市)

・医光寺、万福寺等の施設の共

通チケットを発行することによ

り、観光客の周遊性の向上を図

ることができる。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(49)萩・津和野間直行便の運行 ・H14 年 3 月開通した県道萩津

和野線を活用し、直行便を運行

することで、広域周遊観光の推

進を図る。

(関連する方針)

4.広域連携による観光ゾーンの

形成

(50)宿泊施設新設・リニューアル事業 ・観光客ニーズに適った施設を

新設・リニューアル。

・新設 1 施設、リニューアル 6 施

設。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(51)観光施設の整備 ・観光地周辺の飲食店、商業

施設の整備を図ることにより、観

光客の回遊性・滞留性を高める

ことができる。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(52)レンタサイクルの充実 ・散策ルートをつくる上で、 レン

タサイクルの乗り捨てができる

システム・設置場所の拡大を図

る検討に入る。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

(53)電動スクーター貸出しの検討 ・散策マップによる町並み体 験

をするコースをつくる中で、老人

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層などへの配慮について検討に

入る。

(関連する方針)

1.拠点的な歴史・文化・芸術を体

験・学習するゾーンの形成

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STEP4.実行&評価 > 整備にあたっての創意工夫点

・モデル事業実施に当たっての推進体制

〔1.の例〕関係市町村、旅行事業者・交通事業者等の観光関係事業者、NPO等の関係団体の代表、地元関

係者、基本構想対象事業等の事業実施主体、都道府県・国等

萩市、益田市、津和野町 ・事業プラン全体の調整

・周遊型観光ルート設定や観光案内板整備等、関連

するソフト・ハード事業の実施

萩商工会議所、萩市観光協会、益田商工会議所、益

田市観光協会、津和野町商工会、津和野観光協会

・イベントや情報発信等、関連するソフト事業の実施、

支援

住民団体、地元NPOなど ・社会実験の企画・実施

関連するソフト事業の企画・実施

民間事業者 ・観光施設整備や地域内交通の充実等、関連するソ

フト、ハード事業の実施

国土交通省、島根県、山口県 ・道路、河川等、関連するソフト、ハード事業の実施、

支援

3.調整方法等〔各構成員間での連携・調整の仕組み〕

・協議会を定期的に開催し、連携・調整を図る。

4.住民参加の方法等〔地域住民の理解、協力及び参画を得るための具体的な枠組み〕

・協議会や各市町のホームページ、広報誌などで、モデル事業等の広報を行い、地域住民へのアピールや

意見募集、参加の呼びかけ等を行う。

STEP4.実行&評価 > 利用状況維持管理

STEP4.実行&評価 > 活動の評価

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STEP5. 発展、交流+連携 > 今後の展望

【アウトカム目標】

(定量的目標)

・圏域の中心となる萩、益田、津和野2市1町の合計観光客数を現状より 2 割増加させる。

・滞在型観光スタイルとするため、宿泊客数を現状より 2 割増加させる。

(定性的目標)

・日本の原風景とも言うべき豊富な歴史・文化資源や美しい自然を観光資源として活用し、日本のふるさとの

代表となるような地域とする。

・中世、近世の町並みや遺構、この圏域に多く残る美しい海や川などの自然資源を体験・学習する観光プロ

グラムを整備する。

・住民の手による観光メニューづくりや観光地づくりを進め、住民との交流が図れる観光地とする。

【当面の目標年次】

平成 20 年

STEP5. 発展、交流+連携 > 連携状況