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●辛いことがさぞ多かったことと思います。陰ながら応援しています。●あなたは一人じゃありません。みんながついています。●一緒に頑張ります。出来る事か らやっていきます。●早く復興し、一緒に勉強できるように願っています。●今は苦しいかもしれませんが、必ず道は開けます。●前向きに頑張って欲しい!● 地震によってとても大きな被害を受けたと思いますが、頑張って復興し、大学生活を送れることを願っています。●大変だと思いますが、一緒に頑張っていきま しょう。●直接現地に行くことができませんが、いつも応援しています。頑張ってください。●今の私たちにできることは『節電、節水、買いだめしない、募金』 くらいだと思うのがとても悔しいです。●被災された方々頑張ってください!その分大学生活を楽しみましょう!●自分ができることはしようと思います。一緒に 頑張りましょう‼●みんながついています!●必ず復興すると思うので諦めないでください。●悪いことがあれば良いことがあります!必ず!●大変かと思います が、一緒に勉強しましょう。●無理しないで下さい。●自分自身に自信をもとう!●私たちにできることを精一杯します!●辛い時は周りに頼っていいんです。 みんなでこの震災を乗り越えていきましょう。●頑張りすぎないように。大学へ行けるようになったら力添えできる事をしたいと思います。●強く生きてください! ●大学に合格しても素直に喜ぶことができないと思いますが、新入生として一緒に頑張りましょう ●辛いことも多いと思うけれど、日々を懸命に生きてほしい と思う。●祖父母が岩手に住んでいて、たまに福島に寄ったりしました。福島の良さはとてもよくわかっているので、風評被害に負けず頑張ってください。●日 本中が応援しています!●自分も宮城に住んでいて友人が亡くなったり家が流されたりと被害を受けたが、その人の分まで頑張りたいと思う。●悪いことの後に は楽しいことがあります。今は悲しくともあきらめなければ必ずよい方向に進みます。● hang in there ●自分の健康に気をつけつつ、希望をかなえていこう‼ ●そちらとこちらで出来る限りのことを共に頑張ろう。●ヤル気があればどうにでもできるはず!●協力できる事があればなんでも協力します!●日本は必ず復興 すると思います。みんなで頑張りましょう!●できる限りの協力をします。●苦しいことも多いと思いますが、どうか力強く生き抜いてください。できる限りのこ とをします。●何らかのハンディキャップがあるはずなので大変だ と思いますが今の時期はとにかく頑張ってください。●節電頑張りま す。●大震災で大変大きな被害を受けた方達には、一刻も 早く元通りの生活ができるようになってほしい。●自分にでき ることは精一杯協力していきます!●かけられる言葉は 少ないですがこれからもあきらめず前を向いて生きてくだ さい。●今すでに大変な生活を強いられ頑張ってい ることと思います。なので頑張れとは言いません。こ ちら側が頑張ります。●何よりもまず生きてくだ さい。応援しています。●私の方は、あまり被害が ありませんでしたが、そんな中苦しんでいる方 もいらっしゃると思います。出来る限りの協力を したいなと思っています。●上を向いて歩こ う。●自分も被災した側だったので、毎日不便 さとか怖さみたいなものもわかります。募金 や節電など自分でできることは可能なかぎりや っていきたい。●きっと明るい未来が待っ ていると思うので、あきらめずに生きましょ う。●大変だと思いますが、無理しない でください。●世界中の人が応援している し味方なので、頑張ってほしい。●前向 きにとか頑張ってとかそんな言葉じゃどうに もならないような方もたくさんいると思 います。ですが、少しでも皆様の力になり たいと考えているので、自分できること は実践しようと思います。●できることが あれば力になりたいです。●私も祖父母 が被災し、現在も混乱と不安の中で生活し ています。自分に何ができるかわからな いけれど、小さなことでいいから現地の方々 の心の支えになれる手助けをしたいと思 います。●今頑張るところだと思う。みん なふんばれ‼●明日を信じて生き抜いて ‼●ただただ、元気でいるだけでいいです。 ●日本は良い国です。助け合えば必ずまた 元の生活に戻れる。一緒に頑張りましょう。 ●節電などに今までと変わらず協力したい! ●生き延びたからには意味がある。きっとこの 分良いことがある。●日本のために世界が動 いてくれていると思います。日本全体ももっと 一人ひとりを責任をもって行動し、被災者に何 かしらのことが出来ればと思っています。●自分 の身近で出来ることを頑張ります。●とても辛い 毎日を過ごしていることと思います。ですが、日本人、 東北の皆様はとても強い方ばかりです。必ず復興で きると信じています。●今こそ日本、世界が 1 つにな るとき。力を合わせてこの状況をのりこえましょう。● 本当につらい出来事だったと思いますが、今、こうした大 学に行くことができて本当によかったと思います。●軽々し いことは言えませんが、私の身近にいたら支えてあげたいです。 ●私のできることは節電や買いだめをしないなどの小さなことだけれ ど、それを多くの人がやれば大きな力になると思う。希望を捨てないで。 ●できるだけ早い復旧を祈っております。●負けないでください。●節電・募金に協力します。●一緒に勉強できる日を楽しみにしています。●日本は良い国だ から、きっと大丈夫。●どんなに辛くても確実に光はさします。抜けられないトンネルはないのですから、苦しくてもあきらめないでください。●ひとりで悩んで いけない!人はお互いに支えあっていける!●こんな時だからこそ、明るく振舞おう!●みんなで協力しあって、復興していきましょう。●信じれば、道は必ず 開けます。日本は強い。●節電など小さな助けしかできませんが、復興を目指して頑張っていきましょう。●積極的に募金に協力します。体調を崩さないように 気をつけてください。●戦後の何も無い状態から復興した国なのだから、きっと大丈夫!●少しでも早くもとの日本に戻れるように。●私の家族も被災しました。 幸運にも怪我などはないですが、津波を経験された方々は大変な思いと存じます。どうか健康第一で、希望を失わずに。●生きていることをかみしめてください。 ●気軽に言えることではないと思いますが、頑張って下さい。あきらめないでください。●うまく言葉がでないけど、祈っています。●自分の出身県は被害を受 けているにもかかわらず、報道されなかった。もっと被災地に目を向けよう。●私たちは今できることをし、同じ大学の仲間を待っています。一日も早い復興を 願います。●私たちもできることはします!だから、頑張ってください‼●私自身や私の友人、知人は大きな被害を受けていなく何の気持ちもわからないと思う かもしれないけど、みんなが元気になれることを願っています!●早く前の生活に戻れますように‼●私に何ができるかどうかわからないけど、自分のやるべき事 を精一杯頑張ります。●力になれることがあれば力になります。●私にできることであれば、何でも協力したいと思います。何か困っていることがあったら言って 下さい。●今が一番辛い時だと思いますが、未来を信じて進んでいきましょう。私だけではあまり大きなことはできませんが、出来ることは協力したいと思います。 ●日本は強い。WE LOVE JAPAN ●一歩一歩一緒に頑張っていきましょう。●日本の力を信じてる‼ One for All,All for One ‼●買い占めはしない。●お互 いに今できることをやりましょう!●諦めないで、絶対に復興することを信じながら、頑張ってください‼応援しています。●私自身も力になれることがあったら 積極的にやります。●負けるな‼ 2011 年 4 月 5 日〜 15 日 「新入生アンケート」に記されたメッセージより 本日の東洋大学入学式という晴れの機会に新入生の皆様と一緒にお 祝いできなくなったことが残念です。 皆様にとっては大学入学という特別な年である本年が、日本にとっては 歴史的な自然災害に襲われた悲しい年になってしまいました。このメッ セージを書いている今、多くの尊い命が失われ、救援活動が進むに連 れ、さらにその数は増えてくることと思われます。 加えて、原子力発電所の事故による放射能汚染は広い地域に影響を 与えています。被害の拡散を食い止めるため放射能を浴びながらも 作業に携わる勇気ある方々に対し、畏敬の念を禁じえません。自然災 害と原発事故というダブル災害に遭いながらも日本の人々は沈着冷静 さを保っています。日本経済は未曽有のダメージを受け、規模の大小 を問わず多くの企業が重大な危機に瀕することになると思います。し かし、独自の沈着冷静さで日本は必ずやこの困難を克服するものと私 は確信しています。 新入生の皆様にとって、この自然災害と原発事故は大学入学の年と切 り離せない記憶として残ることになるでしょう。新入生の皆さまは何か につけて幸運だと思われているかと思いますが、自然災害であろうと人 災であろうと、それはいつなんどき襲ってくるかはわからないものである ということを忘れないでください。幸運に恵まれているあなた方は、日本 のどこかで、また、世界のどこかの恵まれぬ人々のことを気にかけ配慮 しなければなりません。これからの大学生活で身につけていく知識や 技能を、自分の為に使うだけではなく、自国のために、また、広く世界の 人道的なことのために使っていっていただきたいと思います。 あなた方は自分の力で功を成すと思います。しかし、より恵まれない 人々の苦しんでいる問題を解決することにどれだけあなたが貢献した かが、後世の人々があなたの貢献を認め、思い出すことになるのです。 このことを常に念頭において、自分の人生のわずかでも世の中を良くす るために貢献することにより、あなた方のご両親や他人があなた達の 人生のために身を削ってくれたことへの恩返しになることを忘れないで ください。 最後に、もう一度日本の皆様への敬意を表明させていただき、東洋大 学新入生の皆様の将来の多くの成功をお祈りしております。 親愛なる皆様へ Dr.Mahathir bin Mohamad マレーシア元首相 Dr .MAHATHIRBIN MOHAMAD からのメッセージ Message to All New Students of Toyo University 東洋大学新入生の皆様へ 4月6日(水)、日本武道館にて平成 23年度 東洋大学入学式を挙行しました。 今年度の本学への入学者は7,320名。式典には、保護者などあわせて約 12,000 名の参加がありました。このたびの社会状況下において、今回、本学の入学式挙 行に対し、各方面より多くのご意見を頂戴しました。しかし、この式典を通じて、新 入生そして保護者の皆様に、今日だからこそ伝えられるメッセージをお届けできたの ではないかと信じています。 ここに、無事終了できましたことをご報告するとともに、ご理解ご協力いただきまし た関係各位、励ましや感謝をいただいた保護者の皆様に心より御礼申し上げます。 「皆さんがこれから生きていく舞台は“地球社会 ”。現在は、これからの日本の被災地域の 復興に、将来的には広くアジア、さらには地球社会のより公正で平和で豊かなあり方の実現 に、大いに貢献して欲しい。そのために役立つ真の教養を身につけるよう、大学生活での 研鑽を期待している」(竹村学長)。 「大震災後、さまざまな社会的状況が日本全体に暗い影を落としているが、復興の原動力と なる若い学生の皆さんが、立ち止まらずに新しい一歩を踏み出すことが何よりも大切だと考 えている。このようなときだからこそ、積極的に学んで欲しい。他者に思いを馳せ、他者の ために尽くすための自らを高める勉学、社会活動を期待している」(長島理事長)。 震災の影響で来日が叶わなかったものの、入学式において記念講演をいただく予定であったマレーシア元首相・マハティール閣下からは、 日本復興への激励と東洋大学の学生への期待がメッセージとして届けられ、壇上にて代読されました。ここに全文を掲載いたします。 平成 23年度入学式を挙行── 02 03 TOYO UNIVERSITY NEWS TOYO UNIVERSITY NEWS

マレーシア元首相 Dr.MAHATHIR BIN MOHAMAD¾›いことがさぞ多かったことと思います。陰ながら応援しています。 あなたは一人じゃありません。みんながついています。

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Page 1: マレーシア元首相 Dr.MAHATHIR BIN MOHAMAD¾›いことがさぞ多かったことと思います。陰ながら応援しています。 あなたは一人じゃありません。みんながついています。

●辛いことがさぞ多かったことと思います。陰ながら応援しています。●あなたは一人じゃありません。みんながついています。●一緒に頑張ります。出来る事からやっていきます。●早く復興し、一緒に勉強できるように願っています。●今は苦しいかもしれませんが、必ず道は開けます。●前向きに頑張って欲しい!●地震によってとても大きな被害を受けたと思いますが、頑張って復興し、大学生活を送れることを願っています。●大変だと思いますが、一緒に頑張っていきましょう。●直接現地に行くことができませんが、いつも応援しています。頑張ってください。●今の私たちにできることは『節電、節水、買いだめしない、募金』くらいだと思うのがとても悔しいです。●被災された方々頑張ってください!その分大学生活を楽しみましょう!●自分ができることはしようと思います。一緒に頑張りましょう‼●みんながついています!●必ず復興すると思うので諦めないでください。●悪いことがあれば良いことがあります!必ず!●大変かと思いますが、一緒に勉強しましょう。●無理しないで下さい。●自分自身に自信をもとう!●私たちにできることを精一杯します!●辛い時は周りに頼っていいんです。みんなでこの震災を乗り越えていきましょう。●頑張りすぎないように。大学へ行けるようになったら力添えできる事をしたいと思います。●強く生きてください!●大学に合格しても素直に喜ぶことができないと思いますが、新入生として一緒に頑張りましょう���●辛いことも多いと思うけれど、日々を懸命に生きてほしいと思う。●祖父母が岩手に住んでいて、たまに福島に寄ったりしました。福島の良さはとてもよくわかっているので、風評被害に負けず頑張ってください。●日本中が応援しています!●自分も宮城に住んでいて友人が亡くなったり家が流されたりと被害を受けたが、その人の分まで頑張りたいと思う。●悪いことの後には楽しいことがあります。今は悲しくともあきらめなければ必ずよい方向に進みます。●hang in there � ●自分の健康に気をつけつつ、希望をかなえていこう‼●そちらとこちらで出来る限りのことを共に頑張ろう。●ヤル気があればどうにでもできるはず!●協力できる事があればなんでも協力します!●日本は必ず復興すると思います。みんなで頑張りましょう!●できる限りの協力をします。●苦しいことも多いと思いますが、どうか力強く生き抜いてください。できる限りのことをします。●何らかのハンディキャップがあるはずなので大変だ と思いますが今の時期はとにかく頑張ってください。●節電頑張ります。●大震災で大変大きな被害を受けた方達には、一刻も 早く元通りの生活ができるようになってほしい。●自分にできることは精一杯協力していきます!●かけられる言葉は 少ないですがこれからもあきらめず前を向いて生きてください。●今すでに大変な生活を強いられ頑張ってい ることと思います。なので頑張れとは言いません。こちら側が頑張ります。●何よりもまず生きてくだ さい。応援しています。●私の方は、あまり被害がありませんでしたが、そんな中苦しんでいる方 もいらっしゃると思います。出来る限りの協力をしたいなと思っています。●上を向いて歩こ う。●自分も被災した側だったので、毎日不便さとか怖さみたいなものもわかります。募金 や節電など自分でできることは可能なかぎりやっていきたい。●きっと明るい未来が待っ ていると思うので、あきらめずに生きましょう。●大変だと思いますが、無理しない でください。●世界中の人が応援しているし味方なので、頑張ってほしい。●前向 きにとか頑張ってとかそんな言葉じゃどうにもならないような方もたくさんいると思 います。ですが、少しでも皆様の力になりたいと考えているので、自分できること は実践しようと思います。●できることがあれば力になりたいです。●私も祖父母 が被災し、現在も混乱と不安の中で生活しています。自分に何ができるかわからな いけれど、小さなことでいいから現地の方々の心の支えになれる手助けをしたいと思 います。●今頑張るところだと思う。みんなふんばれ‼●明日を信じて生き抜いて ‼●ただただ、元気でいるだけでいいです。●日本は良い国です。助け合えば必ずまた 元の生活に戻れる。一緒に頑張りましょう。●節電などに今までと変わらず協力したい! ●生き延びたからには意味がある。きっとこの分良いことがある。●日本のために世界が動 いてくれていると思います。日本全体ももっと一人ひとりを責任をもって行動し、被災者に何 かしらのことが出来ればと思っています。●自分の身近で出来ることを頑張ります。●とても辛い 毎日を過ごしていることと思います。ですが、日本人、東北の皆様はとても強い方ばかりです。必ず復興で きると信じています。●今こそ日本、世界が1つになるとき。力を合わせてこの状況をのりこえましょう。● 本当につらい出来事だったと思いますが、今、こうした大学に行くことができて本当によかったと思います。●軽々し いことは言えませんが、私の身近にいたら支えてあげたいです。●私のできることは節電や買いだめをしないなどの小さなことだけれ ど、それを多くの人がやれば大きな力になると思う。希望を捨てないで。●できるだけ早い復旧を祈っております。●負けないでください。●節電・募金に協力します。●一緒に勉強できる日を楽しみにしています。●日本は良い国だから、きっと大丈夫。●どんなに辛くても確実に光はさします。抜けられないトンネルはないのですから、苦しくてもあきらめないでください。●ひとりで悩んでいけない!人はお互いに支えあっていける!●こんな時だからこそ、明るく振舞おう!●みんなで協力しあって、復興していきましょう。●信じれば、道は必ず開けます。日本は強い。●節電など小さな助けしかできませんが、復興を目指して頑張っていきましょう。●積極的に募金に協力します。体調を崩さないように気をつけてください。●戦後の何も無い状態から復興した国なのだから、きっと大丈夫!●少しでも早くもとの日本に戻れるように。●私の家族も被災しました。幸運にも怪我などはないですが、津波を経験された方々は大変な思いと存じます。どうか健康第一で、希望を失わずに。●生きていることをかみしめてください。●気軽に言えることではないと思いますが、頑張って下さい。あきらめないでください。●うまく言葉がでないけど、祈っています。●自分の出身県は被害を受けているにもかかわらず、報道されなかった。もっと被災地に目を向けよう。●私たちは今できることをし、同じ大学の仲間を待っています。一日も早い復興を願います。●私たちもできることはします!だから、頑張ってください‼●私自身や私の友人、知人は大きな被害を受けていなく何の気持ちもわからないと思うかもしれないけど、みんなが元気になれることを願っています!●早く前の生活に戻れますように‼●私に何ができるかどうかわからないけど、自分のやるべき事を精一杯頑張ります。●力になれることがあれば力になります。●私にできることであれば、何でも協力したいと思います。何か困っていることがあったら言って下さい。●今が一番辛い時だと思いますが、未来を信じて進んでいきましょう。私だけではあまり大きなことはできませんが、出来ることは協力したいと思います。●日本は強い。WE LOVE JAPAN●一歩一歩一緒に頑張っていきましょう。●日本の力を信じてる‼ One for All,All for One‼●買い占めはしない。●お互いに今できることをやりましょう!●諦めないで、絶対に復興することを信じながら、頑張ってください‼応援しています。●私自身も力になれることがあったら積極的にやります。●負けるな‼

2011年4月5日〜15日 「新入生アンケート」に記されたメッセージより

本日の東洋大学入学式という晴れの機会に新入生の皆様と一緒にお祝いできなくなったことが残念です。

皆様にとっては大学入学という特別な年である本年が、日本にとっては歴史的な自然災害に襲われた悲しい年になってしまいました。このメッセージを書いている今、多くの尊い命が失われ、救援活動が進むに連れ、さらにその数は増えてくることと思われます。

加えて、原子力発電所の事故による放射能汚染は広い地域に影響を与えています。被害の拡散を食い止めるため放射能を浴びながらも作業に携わる勇気ある方々に対し、畏敬の念を禁じえません。自然災害と原発事故というダブル災害に遭いながらも日本の人々は沈着冷静さを保っています。日本経済は未曽有のダメージを受け、規模の大小を問わず多くの企業が重大な危機に瀕することになると思います。しかし、独自の沈着冷静さで日本は必ずやこの困難を克服するものと私は確信しています。

新入生の皆様にとって、この自然災害と原発事故は大学入学の年と切り離せない記憶として残ることになるでしょう。新入生の皆さまは何かにつけて幸運だと思われているかと思いますが、自然災害であろうと人災であろうと、それはいつなんどき襲ってくるかはわからないものであるということを忘れないでください。幸運に恵まれているあなた方は、日本

のどこかで、また、世界のどこかの恵まれぬ人々のことを気にかけ配慮しなければなりません。これからの大学生活で身につけていく知識や技能を、自分の為に使うだけではなく、自国のために、また、広く世界の人道的なことのために使っていっていただきたいと思います。

あなた方は自分の力で功を成すと思います。しかし、より恵まれない人々の苦しんでいる問題を解決することにどれだけあなたが貢献したかが、後世の人々があなたの貢献を認め、思い出すことになるのです。

このことを常に念頭において、自分の人生のわずかでも世の中を良くするために貢献することにより、あなた方のご両親や他人があなた達の人生のために身を削ってくれたことへの恩返しになることを忘れないでください。

最後に、もう一度日本の皆様への敬意を表明させていただき、東洋大学新入生の皆様の将来の多くの成功をお祈りしております。

親愛なる皆様へ

Dr.Mahathir bin Mohamad

マレーシア元首相Dr.MAHATHIR BIN MOHAMAD からのメッセージ

Message to All New Students of Toyo University東洋大学新入生の皆様へ

 4月6日(水)、日本武道館にて平成23年度 東洋大学入学式を挙行しました。今年度の本学への入学者は7,320名。式典には、保護者などあわせて約12,000名の参加がありました。このたびの社会状況下において、今回、本学の入学式挙行に対し、各方面より多くのご意見を頂戴しました。しかし、この式典を通じて、新入生そして保護者の皆様に、今日だからこそ伝えられるメッセージをお届けできたのではないかと信じています。 ここに、無事終了できましたことをご報告するとともに、ご理解ご協力いただきました関係各位、励ましや感謝をいただいた保護者の皆様に心より御礼申し上げます。

「皆さんがこれから生きていく舞台は“地球社会”。現在は、これからの日本の被災地域の復興に、将来的には広くアジア、さらには地球社会のより公正で平和で豊かなあり方の実現に、大いに貢献して欲しい。そのために役立つ真の教養を身につけるよう、大学生活での研鑽を期待している」(竹村学長)。

「大震災後、さまざまな社会的状況が日本全体に暗い影を落としているが、復興の原動力となる若い学生の皆さんが、立ち止まらずに新しい一歩を踏み出すことが何よりも大切だと考えている。このようなときだからこそ、積極的に学んで欲しい。他者に思いを馳せ、他者のために尽くすための自らを高める勉学、社会活動を期待している」(長島理事長)。

震災の影響で来日が叶わなかったものの、入学式において記念講演をいただく予定であったマレーシア元首相・マハティール閣下からは、日本復興への激励と東洋大学の学生への期待がメッセージとして届けられ、壇上にて代読されました。ここに全文を掲載いたします。

平成23年度入学式を挙行──

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