G I F U L A N D S C A P E D E S I G NWE DESIGN OUR TOWN

岐阜市景観まちづくり

わ た し た ち のま ち をわ た し た ち がデ ザ イン する。

INTRODUCTION

はじめに

岐阜市は、金華山や長良川をはじめとする、美しい

自然、今も城下町として名残がある歴史的なまちな

み、中心市街地の都市が進化・発展してきたまちな

み等が互いに重なり合い、固有の景観をつくりだし

ています。

岐阜市ではこのような景観を、市民共有の財産とし

て守り、創り、次の世代へ受け継いでいくための「景

観まちづくり」を進めています。

このパンフレットをきっかけに、岐阜市がさらに魅力

的なまちとなることを願っています。

WHAT’S LANDSCAPE

景観とは？

風土

人々の暮らし

歴史文化

景観

BAD

人の目に映る「風景」には、気候や地形などの風土や、その地域での人々の暮らしによって生まれた、歴史、文化などが表れています。その風景（物理的なものの眺め＝「景」）に人が見る（人間が感じること＝「観」）ことによって受ける印象や価値観を加えたものを「景観」とここでは定義します。

景観まちづくりとは、自分たちのまちの景観の魅力を楽しみ、貴重な資産として次世代に残せるように、自分たちのまちの景観を維持・継承・改善するための様々な取り組みを指します。景観まちづくりの特徴は、文化財の保護などと違い、現在の良好な景観を保全するだけでなく、新たに、現代的で美しく魅力的な景観をつくりだすことも含んでいる点です。景観まちづくりは、それぞれのまちや地域が、住民ひとりひとりの資産となり、次世代へ引き継ぐに値する魅力的なものとなるよう、行政や住民・事業者等が協働して行うことが必要です。より多くの方に、「素敵なまちだ」と感じてもらうための取り組みすべてを景観まちづくりといっても過言ではありません。

WHAT’S LANDSCAPE DESIGN

景観まちづくりとは？

景観まちづくり

GOOD

維持

継承 改善

新しい

魅力的な

景観

NEW LANDSCAPE

景観

風景

印象・価値観

自分のまちに

関心を持とう！

景観まちづくり活動̶

〈例〉花壇の手入れ

住民への

積極的な支援

誰もが

安全・安心に暮らせる

まちにしたい

今までのまちなみを

守っていきたい

自然がいっぱいな

このまちが好き

このまちの良さを

みんなに知って

もらいたい

イベント参加̶

〈例〉まち歩き

住民の模範となる

景観まちづくり

景観に関する

普及・啓発

地域のみなさんの

想いを

サポートします！

SHARE－

地域の想いを

共有

TOWNWATCHING

SUPPORT

MODEL

SPREAD

わたしたちの住んでいるまちがどんなまちなのか、どんな所が良くて（好きで）、ど

んな課題があるのかを考えてみましょう。時にはまちに住んでいない人から話を聞

くと新しい発見があるかもしれません。

　　現状を知る2

まちの歴史や現状を踏まえて、どんなまちにしていきたいと思いましたか？ それを実現

させるために、今何をすべきかを考えてみましょう。その行動がまちの未来をつくります。

　　未来を考える3FUTURE

THINK

まちには現在に至るまでの様々な歴史の積み重ねがあります。まちの歴史を知るこ

とは、これからのまちを考える際に非常に有効です。

　　歴史を知る1HISTORYH

PLANTIN

G

これまでまちづくりは、行政が担うものと思われてきました。

しかし、本来あるべきまちづくりの姿は、住民が主体となって意思決定を行い、

行政は代行者として都市計画や景観計画などに反映させるものです。

そのためにも、住民は自分のまちに対する関心を深め、

行政はそれをサポートしていく必要があります。

RESIDENTS̶

ACTIVE!

G OVERN M ENTS̶

SUPPORTIVE!

まずは、地域での景観まちづくり活動やイベントへ参加するな

ど、身近で簡単に取り組めることから始めましょう。そうして、

景観への意識を高め、景観が「地域の共有財産」であることを

認識することが大切です。また、地域での自主的なルールづ

くりの提案を行う等、地域に愛着と誇りが持てるよう、景観ま

ちづくりに積極的に取り組みましょう。

行政は、住民の自主的な景観まちづくり活動を支え、地

域住民の想いを都市計画や景観計画などに反映させるこ

とにより住民をサポートします。

また、住民や事業者に対して景観形成に対する意識高揚

を図るため、景観に関する普及・啓発・支援活動を行う

ことが求められます。

POINTS景観まちづくりのポイント

川原町の事例CASE OF KAWARA MACHI

川原町では、地域の住民で出来ることは、自分達でやろうと呼び

かけたことがきっかけとなり、川原町まちづくり会が発足しました。

発足と同時期に高層マンションの建築計画が持ち上がったことに

より、川原町らしいまちなみはどのようなものかを地域で話し合っ

た結果、川原町まちづくり協定が成立しました。この協定が行政

を動かし、高度地区や景観計画重要区域の指定が行われたほか、

無電柱化等の道路修景やぎふ景観まちづくりファンドの設立に繋

がり、今もなお美しいまちなみが守られています。

景観は１日で変わるようなことは少なく、むしろゆっくりと時間をかけて熟成していくものです。「景観

まちづくりは子育てのように」と言われることもあるように、目の前の課題を即座に解決するための手

法としてではなく、景観をわが子のように大切に育てていく気持ちが必要です。

VALUE AND CHARM

景観まちづくりの意義と魅力

身近な空間の見え方や印象を美しく快適に整えることで、身の回りの心地よさが得られます。

　　身の回りの心地よさを創り出す1

歴史的・伝統的な景観の保全や、まちの新しい魅力をつくることで、わがまちらしさ・まちの個性

を育みます。

　　まちの個性を育む2

地域の活性化やコミュニティの育成など、地域の課題改善にも役立ちます。

　　地域の課題改善に役立つ3

目に見える成果や地域の人々との交流などを通じて、取り組む人に大きな充実感をもたらします。

　　充実感ややりがいがある4

自分のまちや暮らしの良さに気づき、愛着と誇りを持てるようになります。

　　まちと暮らしに愛着と誇りが持てる5

C O M M U N I T

Y

FULL

MENTAL ATTITUDE景観まちづくりの心構え

岐阜市にぎわいまち公社は豊かな個性あるまちづくりの実現と市政の発展、市民の福祉増進に寄与することを目的として、岐阜市が出資し設立されました。市民のみなさまや企業、行政とともにまちの将来を考え、まちづくりの推進に協働で取り組みます。

O U R RO LE岐阜市

にぎわいまち公社の役割

景観まちづくり活動にご活用ください。

景観形成に関わるまちづくりを行う市民団体に対して、活動費の助成を行っています。

・景観まちづくり活動の支援

まちづくりの参考になる図書の貸出しを行っています。

・まちづくりライブラリー

景観まちづくりを行う団体などに対して、まちづくりの学習会や講演会、会議を行う際に専門家をアドバイザーとして派遣します。

・まちづくりアドバイザー派遣

まちづくりを始めたい人や活動団体の打ち合わせに公社の会議室をご利用いただけます。※ご利用の際は事前申し込みが必要です。

・にぎわいまちサロン

まちづくり計画の組み立て方やワークショップの手法など、まちづくりを進めるうえで必要なスキルとハート（考え方）を学ぶ講座を実施しています。

・まちづくりコーディネーター養成講座

歴史的なまちなみを維持・復元するための工事に対して助成を行っています。

・ぎふ景観まちづくりファンド

WE DESIGN OUR TOWN

岐阜市景観まちづくり

わたしたちのまちを わたしたちがデザインする。

発行日 2018年3月

発行・企画・編集

一般財団法人岐阜市にぎわいまち公社 〒500-8875 岐阜市柳ケ瀬通1丁目12番地（岐阜中日ビル2階） TE L：（0 5 8）26 6-1377 FA X：（0 5 8）215-715 5 M A I L：i n f o@gi fu -n ig iwa i . o rg h t tp : / /www.g i fu -n ig iwa i . o rg

デザイン 株式会社リトルクリエイティブセンター