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13:00-14:30【製造業】日本の製造業で生まれたカイゼン活動は、組織のアジリティがカギ
スピーカー
三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社
商品開発1グループ グループマネージャー
長⾕ 泰彦
担当実行委員: 遠藤 猛/和⽥ 憲明
本日のアジェンダ
1. セッション主旨説明(5分)
2. アイスブレーク(5分)
3. 講演+実行委員質問(60分)
4. グループディスカッション(10分)
5. Q&A(10分)
1.セッション主旨説明
長⾕ 泰彦
三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社商品開発1グループ グループマネージャー
和⽥ 憲明富士通株式会社デジタルフロント事業本部デジタルコンピテンスセンターアジャイルビジネス開発部
2015-2017 実行委員長
遠藤 猛パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社SE統括部
日本の伝統的な製造業のカイゼンの考えが、アジャイルとマッチしていることを伝えることで、現在忘れ去られている大事マインドとして捉えてもらえたい!その始まりはアジャイルジャパンの合宿で・・・スピーカー
担当実行委員 担当実行委員
常識破りのものづくり(NHKスペシャルセレクション) 単行本
2001/12/26
山⽥ 日登志 (著), 片岡 利文 (著)
2002年頃、私は開発リーダ、納期短縮、コスト削減、仕様変更多発、厳しいプロジェクト状況、メンバも疲弊、やりがいを失う、これからに迷い・・・
2つの出会い。書籍XP(アジャイル)、NHKの番組(トヨタ生産方式)
海外との厳しい競争下、鳥取三洋電機が携帯電話組立ラインを改革大量生産時代の象徴であるベルトコンベアを「ムダの固まり」として撤去一人屋台生産方式(6人分の作業を1人で担当する多能工に挑戦)→ 工程間にひそむムダを現場の知恵で徹底的に排除、5日間で成果
改善推進者の言葉が印象的「もっと早くやっておけば良かった、躊躇している時間がもったいなかった。」
ポイントは2つ ・徹底的なムダの排除 ・従業員の知恵と働く意欲→ 開発現場でも実践可能
本日は「生産ライン」ではなく、企業全体での「俊敏な製品開発」の話
「実行委員:和⽥の独白」
2.アイスブレーク(参加者同士のラポール)
突然ですが、せっかく近くに座ったご縁もあるので近くの方4人で集まり、お話ししてみましょう!
1.自己紹介2. なぜ「製造業セッション」を選んだかを共有3.現状のお悩みを共有
5分
3.講演
© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.
「日本の製造業で生まれた改善活動は、組織のアジリティがカギ」
アジャイルジャパン2018 セッション【製造業】
7
Date:2018年7月19日
三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社
8© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.
目次
• はじめに• どこにあるの?:鳥取県・鳥取市の位置• 鳥取って何があるの?:近隣の名所• 会社のご案内• 会社ができるまで: 変遷• 鳥取三洋時代の代表的な商品• 当社のコアコンピタンス• ワンストップソリューションのご提供• 品質についての考え方• 現在の主な商品群• 鳥取三洋のDNA• 会社の強み:技術・ノウハウの伝承• 取り組みポイントー1• 取り組みポイントー2• 取り組みポイントー3• 取り組みポイントー4• 取り組みポイントー5• 取り組みポイントー6• 取り組みポイントー7• まとめ
© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.
はじめに
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「三洋テクノソリューションズ鳥取」って???
© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.
どこにあるの?:鳥取県・鳥取市の位置
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鳥取大阪
東京
約1時間15分
約2時間半
鳥取県のプロフィール・人口: 57万 (2017年 )・面積: 3,507 km²・県庁所在地: 鳥取市
・人口総数 47位570千人/全国126,933 千人)・就業率 15位(58.2%/全国57.5%)・女性就業率 5位(50.9%/全国48.3%)・世帯当たりの保有率
乗用車 13位(1.8台)軽自動車 2位 (1.03台)
・鳥取県の特産品:松葉がに、二十世紀梨、スイカ、らっきょう等
鳥取市
鳥取県
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鳥取って何があるの?:近隣の名所
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島根県
広島県
鳥取県
岡山県 兵庫県
鳥取市出雲市
松江市
倉吉市
米子市
境港市
出雲大社 松江城
大山(国立公園大山)
浦富海岸(山陰海岸国立公園)グランドゴルフ発祥の地
鳥取砂丘(山陰海岸国立公園)
三徳山三佛寺・投入堂(国宝)名探偵コナン(コナンロード)
ゲゲゲの鬼太郎(水木ロード)
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会社のご案内
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■社名
三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.■所在地〒680-8634鳥取県鳥取市立川町七丁目101番地■URLhttp://www.sts-tottori.com/
鳥取砂丘
鳥取駅
鳥取空港
ここです!
企業活動を通じて社会に対する責任を果たし、
社会と共に発展していきたいと考えています
経営理念
何をしている会社?
世界に通じる確かなものづくりに挑戦し、
人々が豊かに暮らせる社会づくりに貢献します
お客様のニーズを形(製品)にする会社
品質保証 材料
調達
企画設計開発
生産
お客様の声
駅から東南東へ約3km
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何を作っている会社?
教育用タブレット 通信カラオケ用リモコン エネルギーモニターユニット太陽光発電システム/蓄電システムの状態表示と管理
高度道路交通システム用機器自動車と交通情報などを交信して安心・安全な運転をサポート
自動車用電池制御基板電気自動車の電池の出力などをコントロールする基板
医療用滅菌器医療器具に付着する菌を殺菌する機器
コンビネーションレンジガスと電子レンジを融合させた調理器
タブレット、モニターなど
Tablet and Monitors
通信機器、基板など
Control Units and Circuit Boards
医療用機器、厨房機器など
Appliances
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会社ができるまで: 変遷
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(明治34年)
■ 1896年(明治29年)歩兵第40聯隊が発足。
■ 1897年(明治30年)鳥取に常駐する。
(駐屯地は旧因幡藩主・池⽥公爵寄贈の土地)
1901年
歩兵隊第40聯隊時代
(昭和28年)
■ 1949年(昭和24年)鳥取大学設立。
■ 1950年(昭和25年)学芸 学部を聯隊跡地に移転。
1953年
鳥取大学時代2013年
三洋テクノソリュー ションズ 鳥取
(昭和42年)
1967年
鳥取三洋電機創業時
■ 1966年(昭和41年)鳥取大学教育学部跡地に鳥取三洋電機株式会社(本社・無線工場)を設立。
(平成25年)
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鳥取三洋時代の代表的な商品
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LCD事業 フォトニクス・カーナビ事業 家電事業 通信・移動体通信事業
デザイン携帯
LCDパネルやLCDモニターの開発
LED・レーザやカーナビゲーション開発
炊飯器などの家電製品の開発
電話・FAX携帯電話の開発
お米からパンを焼くGOPAN
CD読み取り側のレンズ 業界初の
コードレス電話機
ポータブルカーナビGorilla
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コアコンピタンス
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コア技術を活かしたグローバルなODM企業
技術開発力
製造技術力 製造品質力
◼国内外大手企業との長年の取引実績に裏打ち
された多種多様な製品開発・製造力
◼業界トップレベルの品質を担保する生産・品質管理技術と体制
◼複数領域に精通した経験豊富な技術者
◼ワンストップでバリューチェーン全体をカバーする高度な対応力
コアコンピタンス
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ワンストップソリューションのご提供
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企画開発から生産、品質保証まで、お客様のニーズにお応えします
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品質についての考え方
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現在の主な商品群
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タブレット・表示器事業
これまで築いてきた技術・ノウハウを軸に更なる発展を目指す
通信(無線・有線)、ネットワーク技術を駆使したスマートビューワー製品(教育用端末等)を中心としたマルチメディア関連事業
多様な業務用途に対応可能なクレードル付堅牢タブレット。
NFC、4G-LTE、ハンド/ネックストラップ、キーボードなど多様なオプション対応可能。
太陽光発電システムの発電・消費状況を管理・表示する送信ユニットと表示器。省令改正に
伴う新たなルールに対応した出力制御機能を搭載。家庭の「創エネ、蓄エネ、省エネ」を
トータルに支援するHEMSへの展開も目指す。
<累計200万台を超える出荷実績>
教育用タブレット。いつでもどこでも学習でき、映像と音声を活用した効果的な学習を支援。
多様な学習場面を想定し、高水準の手書き性能や耐久性をご提供。教育のITC化を受け、
学校教育分野での活用を目指す。
また、教育用で蓄積した資産をベースに、特定業務、介護・医療・ヘルスケア等、新たな
フィールドへの展開も目指す。
通信カラオケ機用 検索機能付きリモコン端末。お客様の使用環境にあわせ、落下・衝撃対策
や防水性を確保し、堅牢性に特化。また、用途にあわせ、要求されるアプリケーション仕様に応
じたカスタマイズ設計にも対応。
Androidタブレット
教育用端末
Windowsタブレット
エネルギーモニター
カラオケリモコン
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鳥取三洋のDNA
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三洋電機創業者の井植歳男の残した言葉の中に 「やってみなはれ」 があります。鳥取三洋の時代には、この精神に基づき、新商品にチャレンジした結果、Gorilla、GOPAN、デザイン携帯など多くのHIT商品が生まれました。
国内営業本部
海外営業本部
東京三洋
三洋電機
鳥取三洋
<営業部門>
<製造事業部>
■同じカテゴリの商品を各社の事業部で競争させる仕組み
商品A
商品B
商品C海外マーケット展開
商品B
※製造事業部からの提案商品の選択
国内マーケット展開商品C
●「オンリーワン」のものづくり鳥取三洋時代は下図のような仕組みで、三洋電機グループ内の他の製造事業部と競争する中で、この競争に勝ち抜くために、独自のアイデアや提案を盛り込んだ「オンリーワン」のものづくりのDNAが育まれました。
© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.21
「オンリーワン」のものづくりを実現するために、以下の2点が商品化に対してのバックボーンとしてあります。
1)「逆張り」戦略新商品検討時、「難しい方」、「楽な方」の2つの選択がある場合は、「難しい方」を選べ。
2)迅速な新商品投入世の中の商品より、「半歩先」を行く商品を作れ。
商品化した中には、「オンリーワン」ではなく、全く売れない「ロンリーワン」も多くありましたが...
・大手通信会社の携帯電話で、初めて「2つ折」の携帯電話を製品化・大手通信会社のデザイン携帯電話の初期 デザイン携帯 を商品化※コンセプトモデルとして商品化が検討されていたが、技術的に実現性の裏付けが取れていない中、事業責任者が手を挙げた。
・市場ニーズが高い新商品をいち早く商品化。※他社と同じ商品を後追いで出すのではなく、世の中より2歩も3歩も先に進んだリスクの高いシーズ型新商品ではない、ニーズ型「半歩先」の感覚。
「逆張り」と「半歩先」の感覚
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会社の強み:技術・ノウハウの伝承
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■鳥取の地「1箇所」で、技術・ノウハウを伝承した体制・人づくりの事例
「オンリーワン」のものづくりを行っていく中で育まれた、鳥取の地「1箇所」で、技術・ノウハウを伝承した体制・人づくりが強みとなっています。
ノートPC事業は円高のため国内生産での事業継続が難しかった時、「鳥取の地」にこだわり、海外生産に進出せず、事業撤退を判断。
携帯電話事業は三洋電機から他社に営業譲渡された時、「人財」にこだわり、鳥取三洋のメンバーは当該他社に移籍せず。
⇒ノートPC事業で培った技術・ノウハウを持った「人財」を、ナビゲーションや携帯電話などの商品部門へ移し、事業拡大とともに、技術・ノウハウを伝承
⇒携帯電話事業で培った技術・ノウハウを持った「人財」を社内に残し、ナビゲーションや新規商品開発部門に移し、新規事業の立ち上げとともに、技術・ノウハウを伝承。
事例1
事例2
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取り組みポイントー1
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※市販品ではなく、お客様に最適化したカスタム商品をご提供。お客様(サービス事業者様)の実現されたいサービスの実現や、「お困りごと」を解決しながら、開発を進めていくことが重要。その成果を他の分野のお客様へ展開できるのもODMの強み。それぞれのお客様に、「安く、速く、良い」ものをご提供。
技術+
ノウハウ事業戦略商品戦略
ニーズに合わせて商品化
商談(対話)
市場動向
技術・ノウハウの蓄積
※お客様に最適化したカスタム商品
※継続的に見直し
自社の強みを活かし、お客様に貢献 お客様のサービス成功に向けて、お役に立つ。※お客様の商品を自分たちの商品として開発。
戦略は、継続的に調整する
■事業戦略で生かすアジャイル
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商品開発を繰り返す中で蓄積される「技術・ノウハウ」を次の商品開発に生かし、掛け合わせていく
技術+
ノウハウ
商品
技術+
ノウハウ
商品
商品
商品
商品
商品
<商品分野 A>
<商品分野 B>
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2012 2013 2014 2015 2016 2017
教育用途
特定用途カラオケリモコン
赤字下線:機構赤字 :回路黒字下線:ソフト黒字 :その他
<ハード・ソフト設計ノウハウ展開>
専用最適化&コストダウン
NFC/赤外線対応
Android対応 耐久性向上※落下耐久:60cm
静電容量対応
手書き対応
堅牢性向上※落下耐久:80cm
※手書き機能向上
無線5GHz帯対応
Bluetooth対応
GPS/ジャイロ/地磁気センサー対応
<ハード・ソフト設計ノウハウ展開>
<POINT>・分野を超えて、技術・ノウハウを縦横に展開
NOPicture
NOPicture
NOPicture
NOPicture
NOPicture
NOPicture
NOPicture
防水防塵+耐衝撃構造堅牢性向上※落下耐久:130cm
※手書き機能向上
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取り組みポイントー2
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お客様と開発チームが直接対話しながら、仕様決定と開発を進めていく。
<お客様> <弊社>
<企画担当>
<開発担当>
<PL(開発リーダ)>
<企画担当>
<商品主管>
<機構リーダー>
<回路リーダー><ソフトリーダー>
対話
対話
<各チームの開発メンバー>
<POINT>お客様要望を実現するために、仕様・日程・開発工数とコストを考え、各メンバー間(商品主管・企画担当・PL・リーダー)で、調整&意思決定
困難なプロジェクトについて従業員が重要な意思決定を行えるようにする
■製造業でアジャイルを取り組むための体制
対話
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取り組みポイントー3
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■製造業でアジャイルを取り組むためのキーポイント1
Image
モック
既存モデルの改造
確認したい内容が「形状・サイズ・重量感」の場合
確認したい内容が「端末動作」の場合
<POINT>自社の同じフロアに、機構(外観)設計、回路設計、ソフト設計の各開発技術者が揃っており、また商品化実績のある開発資産をもとに、スピード感のある対応が可能。自社内だけでは対応できない項目は、普段から一緒にビジネスを行っている部材商社/メーカーや、開発パートナーにも対応の協力を依頼。
<リードタイム>約1~2週間
お客様のもつイメージ
イメージのご確認
新規商談段階より、お客様のもつイメージを明確化
お客様との打合せで発生するあいまいさと不確実性には、柔軟性とスピードで対応する
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取り組みポイントー4
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予期しない変化を変容の機会として見る
■製造業でアジャイルを取り組むためのキーポイント2
設計 試作 量産 出荷 使用
試作後の仕様変更
設計後期段階での仕様変更
お客様の持つ変更要望の背景
■お客様のサービス性を考え迅速に判断・対応のために行うこと・ お客様と協力して進めるための作業分担案(お客様側の開発メンバーと一緒に共同開発も含めて)・ 制限事項の明確化・ 最速で対応可能な日程案 等
技術+
ノウハウ
技術・ノウハウの確認
お客様お客様に承認いただいた内容を実施
<Point>お客様のサービス成功に向けて、問題があれば、お客様としっかり話し合いを行い、設計変更も含め、迅速に判断し実行する。
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<事例紹介>
開発GO後、ユーザーの操作性、サービス性を向上するために、「ホーム」ボタン追加、タッチパネル変更が必要。
⇒ 変更が必要な項目を絞り込み、他の箇所、部材は極力、現状のままとし、新規に金型を作成しても、ターゲット日程に合わせた。
事例1
開発GO後、サービス性を向上するために、軽量化が必要。事例2
⇒ 使用部材の仕様変更、内部構造材の材質&形状変更を行い、軽量化を実現。
<POINT>上記は自社内に経験やノウハウがあったため、ターゲット日程内で実現できた。変化の発生はビジネスチャンスであり、商品開発力を上げる機会であるが、上手く乗り切るためには、普段から「対応力」を蓄えておく必要がある。
サービス性を考え、市場不良の発生を抑えるために、高い品質基準が要求された場合、お客様側の協力とノウハウの提供が必要。事例3
⇒ 過去モデルを開発したお客様側の開発メンバーに経験、ノウハウを提供してもらい、自社のノウハウを加え要求以上の高い品質基準をクリア。
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取り組みポイントー5
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■品質改善で生かすアジャイル
設計 試作 量産 出荷 使用
<工程初期流動> <市場初期流動>
技術+
ノウハウ
技術・ノウハウの蓄積
<事例紹介> 市場品質改善事例<市場ユーザー不良改善>
最初に商品化した教育用タブレットでは、子供たちの使い方が想定以上に粗く、充電端子部、落下耐久性に課題が出た。
事例
⇒次モデルでは、落下耐久性改善と充電端子部改善で市場不良が大幅に低減
品質改善サイクルをしっかり運用する
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取り組みポイントー6
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■商品改善で生かすアジャイル
品質改善サイクルの効果は、市場品質向上だけではなく、違う分野のお客様にも展開
教育用タブレット
・高い落下耐久性・破損しにくい充電端子・長期間使用が可能な設計
カラオケリモコン
・非常に高い落下耐久性・長時間通電しても電池劣化しにくい設計・お酒をかけられても壊れない防水性
オーダー端末の引合
在宅通信向け端末の引合
高い耐久性の持つカスタム端末のご要望
電池劣化のしにくい端末の要望
耐久性と防水性の両立した端末の要望
長期間/長時間通電しても電池劣化しにくいご要望
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取り組みポイントー7
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■パートナーとともに、ビジネスの拡大
ビジネス拡大は、ビジネスパートナーとともに!
部材商社(代理店)、ソフト開発会社とは、従来は、商品を作るためのサプライヤーの関係であったが、現在は一緒にビジネスを拡大するビジネスパートナーとしてWin-Winの関係に。更には、市場のユーザーが商品を見て、新規の引合いにも発展。
<お客様①>
<弊社>
<部材商社>
<ソフト開発会社>
<エンドユーザ><お客様②>
部品調達(売上増)
納入
開発依頼(仕事増)
お客様の紹介
販売
販売
お客様の紹介
ご家族の使用されている製品で、興味を持って頂いての引合い
製品納入
33© 2018 SANYO Techno Solutions Tottori Co., Ltd.
まとめ
33
「逆張り」と「半歩先」の感覚(ものづくり)とともに、技術・ノウハウを伝承した人づくり
戦略は、継続的に調整する
■事業戦略で生かすアジャイル
困難なプロジェクトについて従業員が重要な意思決定を行えるようにする
■製造業でアジャイルを取り組むための体制
■製造業でアジャイルを取り組むためのキーポイント1
お客様との打合せで発生するあいまいさと不確実性には、柔軟性とスピードで対応する
予期しない変化を変容の機会として見る
■製造業でアジャイルを取り組むためのキーポイント2
■品質改善で生かすアジャイル
品質改善サイクルをしっかり運用する
■商品改善で生かすアジャイル
品質改善サイクルの効果は、市場品質向上だけではなく、別のお客様への事業拡大へ
■パートナーとともに、ビジネスの拡大
ビジネス拡大は、ビジネスパートナーとともに!
■商品化のバックボーンと強み
4.グループディスカッション
アイスブレークで共有した課題と講演を聴いて感じたことをグループで共有しましょう!
1. グループ内で感想や疑問を共有しましょう2. 他の方が回答できる人は回答してあげましょう
10分
5.Q&A
グループ内で質問があれば是非、質問願います!
*建設的な意見・質問でお願いします
10分
【追記】当日のQ&A①
Q1>創業者の「やってみなはれ」という言葉を受けて、近年までグループ間で競えていたのはなぜ?周りからは無駄と捉えられがちなのでは?
A1>グループ会社間で競っていたのは以前の話で、その時の「ものづくり」の考え方が残っている。以前は新商品が少人数で開発できていたが、近年は新商品を開発するための開発規模も大きくなり、ご指摘の通り、グループ内で事業が集約されて開発されるようになった。
Q2>OEMとODMの違いは?、ODMだからこそ「強み」を発揮できるのはなぜ?A2>OEMはお客様のご要望に沿ってカスタムで開発を行うが、ODMの場合は自社の開発資産を
ベースに、お客様のご要望に合わせてセミカスタムで開発を行うことが多い。ODMの場合は、お客様にとっても開発費用、開発期間の短縮とともに、使用部材の共通化によるコストダウンや納期短縮ができるメリットがある。
Q3>ソフトウェア業界では、受託開発を行うSIerはダメになると言われている。御社が受託開発というスタイルで、ビジネスが成功している理由は?
A3>「受託開発」ではなく、自社で保有している資産を活用頂くODM型の開発スタイルが基本。自社で保有している技術や資産を活用頂けるお客様やビジネスであれば、当社の強みが発揮できる。
【追記】当日のQ&A②
Q4>開発ターゲットにない商品の引き合いの場合、どのように対応するのか?A4>開発ターゲットになく、当社が技術・ノウハウを保有していない商品の引き合いの場合は、
当社がお客様のお役に立てず、ご要求(単価、費用、納期)に合わず、受注できない場合が多い。
Q5>「モックを1~2週間で素早く提供する」について。紙(説明書)ではダメなのか。1ヶ月ではダメなのか。
A5>形状の確認が必要な場合は形状モックを、動作や表示の確認が必要な場合は動作サンプルで確認頂くようにしている。紙ではお客様のご要望を実現するイメージが湧かず、お互い確認ができない。1カ月後だと、お客様側と一緒に検討を進める期間としては長い。
Q6>仕様変更は全て受け入れるのか?急な変更があった場合、開発リソースは確保できるのか?また、費用は請求するのか?
A6>お客様のビジネスが成功しないと、我々とのビジネスもうまくいかず、ビジネスが長く続かない。お客様としっかり話し合いを行い、お客様のビジネスにとって必要な仕様変更は対応する。変更により開発リソースが必要な場合、メンバー増強は調整するが、お客様とも変更仕様をしっかり詰め、開発日程が延びないようにすれば、大きな人員増にはならない。また、費用は請求するが、開発日程が延びなければ大きな追加費用にはならない。
【追記】当日のQ&A③
Q7>「品質を決めるのはお客様である」とあるが、お客様が社内の品質基準相当を求めない場合はどうするのか?お客様の方が自社より品質基準が低い場合は、製品の品質基準は落とすのか?
A7>品質基準は、三洋電機グループ、パナソニックグループにいた時の基準をベースに運用しており、自社基準で対応させて頂くのが基本。特定の商品の品質基準を落とすと、落とした商品の部材を他の商品に使用できない、等、部材調達や管理等、にも影響する場合がある。但し、外観部品などで部材の歩留まり等のために納期が確保できない場合は、お客様と協議の上、部材の外観基準を落とした事例はある。
Q8>機構、ソフト、回路の各リーダーに参画してもらう場合、マトリクス組織では色々弊害が生じると思うが、どのようなタイミングで参画してもらうのか?プロジェクトのキックオフなどを実施するのか?また、機構、ソフト、回路の各リーダーも直接お客様に出向いて打合せをすることがあるのか?
A8>新規商談の場合、商品主管や企画担当が窓口となり、お客様と打合せ、提案を行っている。商品化検討の中で各リーダーも協力して対応を行い、必要に応じて直接お客様に出向いていくこともある。また、商品化決定後は、ISOの運用に沿って、商品説明会やDRを行い、開発を進めていく。お客様と自社の開発メンバー同士で、プロジェクトの開発キックオフを行うこともある。
【追記】当日のQ&A④
Q9>「技術・ノウハウ」の伝承は「人材」キープが大きな強みになっているが、今後も伝承していくための人づくりはどのように行っているのか?
A9>現状までは、鳥取三洋時代からの「人財」が多く残っており対応ができたが、今後の伝承は課題で難しいテーマ。これから考えていきたい。