26
生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。 上流 中流~下流 河口 早瀬 平瀬 浅瀬 静水域 干潟 湧水 細流 用水路 水田 湖沼 砂礫 樹陰 水生 植物 その他 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 海で産卵 生息場所 産卵場所 海で産卵 生息場所 産卵場所 海で産卵 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 ヤマメ 生息場所 サクラマス サクラマス 産卵場所 アマゴ 生息場所 サツキマス サツキマス 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 生息場所 産卵場所 浮遊卵、流下しながら孵化 カワヤツメ スナヤツメ ウナギ イトウ イワナ サッパ コノシロ アユ アブラハヤ タカハヤ カワムツ マルタウグイ ソウギョ 瀬・淵等 ニジマス カワバタモロコ ハス オイカワ ウグイ シラウオ 川とのつながり 河床材料等 河岸の状況・その他の材料 生息場所 15.生育場所と魚類の報告例 Ⅲ-31

15.生育場所と魚類の報告例 - MLIT...31 生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。上 流 中流~下流

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31

生育場所と魚類〈1〉  は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。

上 流 中流~下流 河 口 淵 早瀬 平瀬 浅瀬 静水域 干潟 湧水 細流 用水路 水田 湖沼 礫 砂礫 砂 泥 樹陰 水生植物

貝 その他

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

 ヤマメ       生息場所 サクラマス

 サクラマス 産卵場所

 アマゴ       生息場所 サツキマス

 サツキマス 産卵場所

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所 浮遊卵、流下しながら孵化

 カワヤツメ

 スナヤツメ

 ウナギ

 イトウ

 イワナ

 サッパ

 コノシロ

 アユ

 アブラハヤ

 タカハヤ

 カワムツ

 マルタウグイ

 ソウギョ

流  域 瀬・淵等

 種  名

 ニジマス

 カワバタモロコ

 ハス

 オイカワ

 ウグイ

 シラウオ

川とのつながり 河床材料等 河岸の状況・その他の材料生息場所

15.生育場所と魚類の報告例

Ⅲ-

31

Page 2: 15.生育場所と魚類の報告例 - MLIT...31 生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。上 流 中流~下流

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生育場所と魚類〈2〉  は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。

上 流 中流~下流 河 口 淵 早瀬 平瀬 浅瀬 静水域 干潟 湧水 細流 用水路 水田 湖沼 礫 砂礫 砂 泥 樹陰 水生植物

貝 その他

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所  卵は水底をバウンドしつつ流下しながら孵化

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所 杭等

河床材料等 河岸の状況・その他の材料

 種  名

 ワタカ

生息場所 流  域 瀬・淵等 川とのつながり

 ハクレン

 タモロコ

 ムギツク

 モツゴ

 カワヒガイ

 カマツカ

 ツチフキ

 ゼゼラ

 スズモロコ

 イトモロコ

 ニゴイ

 ズナガニゴイ

 コイ

 キンブナ

 ギンブナ

 ゲンゴロウブナ

 ヤリタナゴ

 タイリクバラタナゴ

 ゼニタナゴ

 タビラ

Ⅲ-

32

Page 3: 15.生育場所と魚類の報告例 - MLIT...31 生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。上 流 中流~下流

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生育場所と魚類〈3〉  は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。

上 流 中流~下流 河 口 淵 早瀬 平瀬 浅瀬 静水域 干潟 湧水 細流 用水路 水田 湖沼 礫 砂礫 砂 泥 樹陰 水生植物

貝 その他

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所 浮草、ゴミ

生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所産卵場所 海で産卵

生息場所産卵場所 倒木等

生息場所産卵場所 海で産卵

生息場所産卵場所 倒木等

河床材料等川とのつながり 河岸の状況・その他の材料

 種  名

 アユモドキ

 ドジョウ

流  域 瀬・淵等生息場所

 シマドジョウ

 フクドジョウ

 ホトケドジョウ

 ギバチ

 アカザ

 ナマズ

 クルメサヨリ

 メダカ

 カダヤシ

 グッピー

 イトヨ

 トヨミ

 ボラ

 カムルチー

 アカメ

 スズキ

 オヤニラミ

 ユゴイ

 オオクチバス

Ⅲ-

33

Page 4: 15.生育場所と魚類の報告例 - MLIT...31 生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。上 流 中流~下流

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生育場所と魚類〈4〉  は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。

上 流 中流~下流 河 口 淵 早瀬 平瀬 浅瀬 静水域 干潟 湧水 細流 用水路 水田 湖沼 礫 砂礫 砂 泥 樹陰 水生植物

貝 その他

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所生息場所 倒木等

産卵場所 倒木等

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所 倒木等

産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所 海で産卵

生息場所

産卵場所生息場所

産卵場所

生息場所産卵場所 海で産卵

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所産卵場所

生息場所 河岸の状況・その他の材料

 種  名

 ブルーギル

 ヒイラギ

流  域 瀬・淵等 川とのつながり 河床材料等

 シマイサキ

 クロダイ

 テラピア

 ドンコ

 カワヨシノボリ

 シマヨシノボリ

 ヌマチチブ

 ビリンゴ

 ウキゴリ

 マハゼ

 ボウズハゼ

 トビハゼ

 タウナギ

 アユカケ

 カジカ(大型卵)

 カジカ(小型卵)

 ヌマガレイ

Ⅲ-

34

出典:フィールド総合図鑑 川の生物/(財)リバーフロント整備センター編/山海堂

Page 5: 15.生育場所と魚類の報告例 - MLIT...31 生育場所と魚類〈1〉 は海で一時期生活または産卵する種類もいることを示している。上 流 中流~下流

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生育場所と鳥類〈1〉 

高丈 低丈

生息場所 ヨシ原などが塒

営巣場所 浮巣

採餌場所 潜水採餌

生息場所 樹林が塒

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 潜水採餌

生息場所 ヨシ原などが塒

営巣場所 ヨシなどの茎を利用

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 樹林が塒

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 樹林が塒

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 樹林が塒

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 樹林が塒

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 平地の樹林が塒

営巣場所 平地の樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 平地の樹林が塒

営巣場所 平地の樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌(陸の草地でも採餌)

生息場所 平地の樹林が塒

営巣場所 平地の樹上に巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 ヨシ原、開けた水面などで休む

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水面、水上、水辺歩行採餌

生息場所 ヨシ原、開けた水面などで休む

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水面、水上、水辺歩行採餌

生息場所 ヨシ原、開けた水面などで休む

営巣場所 樹上に巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 開けた水面や水際などで休む

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所生息場所 開けた水面や水際などで休む

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水面採餌

湖沼 水田樹林地草 地

砂地 用水路

 オナガガモ

瀬・淵等

上 流 中流~下流 河 口 淵 浅瀬 平瀬

 チュウサギ

 アマサギ

 アオサギ

 マガモ

 ヒドリガモ

州浜

 カルガモ

 コガモ

隠琉域 静水域 浮葉・沈水

抽水植物

河辺樹木 砂礫地

 ダイサギ

 種  名泥湿地 崖地 中州

 コサギ

 カイツブリ

 カワウ

 ヨシゴイ

水面採餌

陸   域 その他の水辺生息場所 流  域 水 際 部 州 浜 等

干潟

 ゴイサギ

 ササゴイ

16.生育場所と鳥類の報告例

Ⅲ-

35

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生育場所と鳥類〈2〉 

高丈 低丈

生息場所 開けた水面や水際などで休む

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 潜水採餌

生息場所 開けた水面などで休む

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 潜水採餌

生息場所 開けた水面や水際などで休む

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 潜水採餌

生息場所 ヨシ原などが塒

営巣場所 ヨシなどの葉や茎を利用して巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 ヨシ原などが塒

営巣場所 水辺の草の中やヨシ原の浅水中に巣を作る

採餌場所 水面、水辺歩行採餌

生息場所 各地の海岸、水田地帯、河川、湖沼の周辺に生息している 樹林地などが塒

営巣場所 平地から山地の大木の枝上に巣を作る

採餌場所 地上や水面に餌を見つけると、急降下して脚で餌をさらう

生息場所 主に砂礫地に生息

営巣場所 砂礫地の地面に巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 主に砂礫地に生息

営巣場所 砂礫地の地面に巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 干潟や砂浜で生活することが多い

営巣場所 河原の砂地に巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 陸域でもよくみられる

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 歩行採餌

生息場所 干潟など泥地に生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 草原に巣を作る

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 流  域 瀬・淵等 水 際 部 州 浜 等 陸   域 その他の水辺

上 流 中流~下流 河 口 淵 浅瀬 平瀬 隠琉域 静水域 浮葉・沈水

抽水植物

河辺樹木 砂礫地 泥湿地 崖地 中州 州浜 干潟

草 地樹林地 砂地 用水路 湖沼 水田

 種  名

 キンクロハジロ

 ホシハジロ

 スズガモ

 ヒクイナ

 バン

 トビ

 コチドリ

 イカルチドリ

 シロチドリ

 ムナグロ

 ダイゼン

 タゲリ

 ハマシゲ

 アオアシシギ

 アカブシギ

Ⅲ-

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生育場所と鳥類〈3〉 

高丈 低丈

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水辺歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 砂礫河原などで生息

営巣場所 砂礫河原で巣を作る

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 湿地などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水上、水辺歩行採餌

生息場所 海上や大きな水面が塒

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水上、水面、飛び込み採餌

生息場所 海上や大きな水面が塒

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 水上、水面、飛び込み採餌

生息場所 砂礫地などに生息

営巣場所 砂地、砂礫地に巣を作る

採餌場所 飛び込み採餌

生息場所 干潟などに生息

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 飛び込み採餌

生息場所 海岸、会場、水田などにあらわれる

営巣場所 離島の崖、草地、低木林などで巣を作る

採餌場所 歩行、飛び込み採餌

生息場所 渓流の河辺樹林などに生息

営巣場所 土の崖に横穴を掘って巣を作る

採餌場所 飛び込み採餌

生息場所 山地のよく繁った林などに生息

営巣場所 朽ち木などに穴を掘って巣を作る

採餌場所 渓流や林床にすむ多様な動物を探す(飛び込み採餌もする)

生息場所 河辺樹林などに生息

営巣場所 土の崖に横穴を掘って巣を作る

採餌場所 飛び込み採餌

生息場所 草地に生息

営巣場所 草の根元などの地上に巣を作る

採餌場所生息場所 川、湖沼、湿地、水田、原野などを飛びまわる 子が巣立つころから、ヨシ原に集団塒を作る

営巣場所 人工建造物に巣を作る(営巣材料は草と花)

採餌場所 空中を飛ぶ昆虫を餌とする

生息場所 川、湖沼、湿地、水田、原野などを飛びまわる

営巣場所 山地や海岸の崖、洞窟、橋桁などのコンクリートなどに集団営巣する

採餌場所 空中を飛ぶ昆虫を餌とする

生息場所 流  域 瀬・淵等 水 際 部 州 浜 等 陸   域 その他の水辺

上 流 中流~下流 河 口 淵 浅瀬 平瀬 隠琉域 静水域 浮葉・沈水

抽水植物

河辺樹木 砂礫地 泥湿地 崖地 中州 州浜 干潟

草 地樹林地 砂地 用水路 湖沼 水田

 種  名

 キアシシギ

 チュウシャクシギ

 イソシギ

 タシギ

 ユリカモメ

 セグロカモメ

 コアジサシ

 アジサシ

 ウミネコ

 ヤマセミ

 アカショウビン

 カワセミ

 ヒバリ

 ツバメ

 イワツバメ

Ⅲ-

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生育場所と鳥類〈4〉 

高丈 低丈

生息場所          川、湖沼、湿地、水田、原野などに生息(水面上に出た石や杭によくとまる)

営巣場所 崖の凹み、石垣の間、軒下など色々な所に巣を作る

採餌場所 水辺や地上歩行採餌(飛ぶ昆虫も食べる)

生息場所 川、湖沼、湿地、水田、原野などの周辺に生息

営巣場所 崖の凹み、石垣の間、軒下など色々な所に巣を作る

採餌場所 水辺や地上歩行採餌(飛ぶ昆虫も食べる)

生息場所 川、湖沼、湿地、水田、原野などの周辺に生息

営巣場所 崖の凹み、石垣の間、軒下など色々な所に巣を作る

採餌場所 水辺や地上歩行採餌(飛ぶ昆虫も食べる)

生息場所 水辺にもあらわれる 低木のある開けた環境に生息

営巣場所 低木の茂みの枝などに巣を作る

採餌場所 木の枝や杭などから獲物を狙う

生息場所 渓流に生息している 大石や岩がゴロゴロしている所

営巣場所 岩の凹みや倒木の裏の隙間などに巣を作る(滝の裏にも作る)

採餌場所 潜水採餌

生息場所 渓流に生息している 大石や岩がゴロゴロしている所 山地のよく茂った湿った林に生息

営巣場所 岩の凹みや倒木の裏の隙間などにコケなどを利用して巣を作る

採餌場所 岩や倒木の隙間で昆虫などを餌とする

生息場所 ヨシ原に生息

営巣場所 ヨシ原に営巣

採餌場所 ヨシ原や周辺の草原、水田

生息場所 草地に生息

営巣場所 イネ科植物などの草地に巣を作る

採餌場所 草地で昆虫などを餌とする

生息場所 藪の散在する明るい開けた場所

営巣場所 地上の草陰や低木の枝の上に巣を作る

採餌場所 地上歩行採餌

生息場所 林と農耕地が接している所などに生息(河原などにも生息)

営巣場所 日本では繁殖しない

採餌場所 地上歩行採餌

生息場所 平地から山地の明るい林などに生息(河原などにも生息)

営巣場所 樹上の枝の茂みに巣を作る

採餌場所 草の上や地上で種子などを食べる

生息場所 浅瀬で水浴する 林、疎林、草原に生息

営巣場所 樹洞、人家などに巣を作る

採餌場所 主に地上歩行採餌

生息場所

営巣場所

採餌場所生息場所

営巣場所

採餌場所生息場所

営巣場所

採餌場所

生息場所 流  域 瀬・淵等 水 際 部 州 浜 等 陸   域 その他の水辺

上 流 中流~下流 河 口 淵 浅瀬 平瀬 隠琉域 静水域 浮葉・沈水

抽水植物

河辺樹木 砂礫地 泥湿地 崖地 中州 州浜 干潟

草 地樹林地 砂地 用水路 湖沼 水田

 種  名

 キセキレイ

 セグロセキレイ

 ハクセキレイ

 モズ

 カワガラス

 ミソサザイ

 オオヨシキリ

 セッカ

 ホオジロ

 カシラダカ

 カワラビワ

 ムクドリ

Ⅲ-

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出典:フィールド総合図鑑 川の生物/(財)リバーフロント整備センター編/山海堂

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Ⅲ-39

17.高度処理プロセスによる処理水質レベル

18.高度処理プロセスの費用関数の例 CASE 建設費

(百万円) 維持管理費

(百万円/年) 検討範囲

① 0.0916・Q0.9336 0.0020・Q0.9450 Q≦7,500 ② 8.3143・Q0.5279 0.0448・Q0.7293 Q≦7,500 ③ 0.3892・Q0.8775 0.0175・Q0.9871 Q≦7,500 ④ 5.1189・Q0.6380 0.0325・Q0.8532 Q≦7,500 ⑤ 0.7317・Q0.7818 0.0105・Q0.8684 Q≦7,500 ⑥ 8.6028・Q0.5647 0.0515・Q0.7588 Q≦7,500 ⑦ 1.0203・Q0.8082 0.0236・Q0.9672 Q≦7,500 ⑧ 6.2509・Q0.6421 0.0419・Q0.8475 Q≦7,500 ⑨ 20.532・Q0.5307 0.0335・Q0.9057 Q≦1,200 ⑩ 13.793・Q0.6040 0.0355・Q0.9197 Q≦1,200

※ 1:Q(m3/day),※2:建設費は減価償却費を除く,※3:維持管理費は人件費を除く

出典:福岡県における下水処理水の再利用に関する手引き(案)/平成 13 年5月/福岡県建築都市部下

水道課・(財)下水道新技術推進機構に加筆

備  考CASE BOD SS COD T-N T-P

6~9 4~6 10~16 18~25 1.3~2.5 処理水質1)

約40 約60 約20 10~15 10~20 除去率1)

2.6 - 7.1 - - 処理水質2)

- - - - -4~5 2~3 4~6 15~20 1.2~2.2 処理水質1)

60~70 約80 65~70 約30 20~25 除去率1)

3.0 2.0 5.0 17.0 1.9 処理水質3)

75 80 70 20 20 除去率3)

5~7 4~5 7~10 16~25 0.2~0.5 処理水質1)

50~60 60~70 40~60 約20 60~90 除去率1)

3~4 2~3 4~5 15~20 0.2~0.5 処理水質1)

70~80 約80 65~75 約30 60~90 除去率1)

5.7~15.0 - 8.3~13.5 7.0~29.0 0.1~1.3 原水5)

<1.0 - 0.1~1.3 1.4~13 <0.03 処理水5)

6.5~17.5 - 6.2~12.5 9.5~22.4 0.25~1.9 原水5)

<1.0 - <2.2 <0.7~16.8 <0.05 処理水5)

10 8 11~14 8~10 0.8~1.2 処理水質1)

1)「流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説」 平成11年版 日本下水道協会(平均的な流入水質に対するもの)2)友田雅則 「福岡市における下水処理水有効利用事業の推進と取り組みの歩み」 下水道協会誌 Vol.35 No.434 (1998)3)「下水道高度処理計画及び高度処理導入プログラムに関する研究報告書」 昭和63年5月   建設省土木研究所 下水道部 三次処理研究室4)大岩栄一 「横浜国際競技場への再生水供給と維持管理」 下水道協会誌 Vol.35 No.434 (1998)5)「下水道膜処理システム技術マニュアル(処理水再利用・資料編)」 1994年版 下水道新技術推進機構※ 除去率は、二次処理水に対する各高度処理プロセスの除去率を示している

横浜市で事例有り4)

CASE④よりBOD,COD,SSやT-Pの改善が図られる

高 度 処 理 プ ロ セ ス 推定処理水質(mg/L)

① 急速砂ろ過

② 急速砂ろ過+オゾン

③ 急速砂ろ過+活性炭

凝集沈殿+急速砂ろ過+オゾン

⑦ 凝集沈殿+急速砂ろ過+活性炭

④ 急速砂ろ過+オゾン+活性炭

⑤ 凝集沈殿+急速砂ろ過

嫌気無酸素好気法(A2O)⑪

CASE②よりBOD,COD,SSやT-Pの改善が図られる

⑩ 凝集沈殿+MF+RO

⑧ 凝集沈殿+急速砂ろ過+オゾン+活性炭

⑨ 凝集沈殿+急速砂ろ過+RO

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Ⅲ-40

19.河川直接浄化手法の概要

浄 化 の 特 徴

浄化手法 浄化手法の概要 長 所 短 所

酸化池法

沈殿分離のほか、藻類、バクテリア等によって有機物を酸化、分解する浄化方式。 自然生態系で生起する植物連鎖を利用した方式。

① 植物プランクトンによる自然的 DO 供給があるため好気性処理である。

② 硝化、脱窒も期待できる。 ③ 汚泥の発生量が少なく、維持管

理が容易である。

① 滞留時間を10~30日程度必要とし、広い用地が必要となる。

② 流入水質が高い場合は機械的曝気が必要となる。

③ プランクトン除去を行わないと、浄化効果は向上しない。

薄層流浄化法

河川の水深を 10 ㎝程度、流速を 30~50 ㎝/sec 程度とし、河床の礫に付着した生物膜により有機物の酸化、分解を行う浄化方式。

① 流れによって自然的にDO供給ができる。

② 目視効果(せせらぎ)が大きい。 ③ 河川を直接浄化施設として利

用できる。(沈殿溝を設けると効果が上がる。)

① 浄化効果を発揮するためには長い距離(数 km)が必要。

② BOD、SS の浄化効果は 10~30%程度。

③ 窒素、リンが多いと多量の付着藻類が発生し、景観が悪くなる。

④ 出水後の土砂の清掃が必要。

礫間接触酸化法

礫間を通過する際に生じる接触沈殿と生物膜(微生物)による吸着、酸化、分解により浄化する方式。

① BOD,SS 除去効果が大きく、特にSS 分の多い水に対して有効である。

② 汚泥の発生量が比較的少ない。 ③ 所要エネルギーが少ない。 ④ 維持管理が容易。

① SS 成分の浄化効果が主であるため、溶解性物質の濃度が高い場合は浄化効果は低い。

② 窒素、リンはほとんど除去できない。

③ 礫の空隙率は約 40%であり、

ヨシ原浄化法 (湿地植生浄化)

植物による接触沈殿による浄化方式。根による窒素、リンの直接吸収、土壌による吸着、ろ過浸透作用もあるが、浄化機能としては小さい。

① SS の除去効果が大きい。 ② 自然植生をそのまま利用でき

る。 ③ 窒素の硝化、脱窒、リンの土壌

吸着も期待できる。 ④ 光の遮断により植物プランク

トンの発生抑制ができる。

① 浄化期間が植物の生育期間に限られる。

② 広い面積が必要となる。 ③ 滞留時間、土壌性状によっては

土壌からの COD や NH4-N の溶出の恐れがある。

浮葉植物浄化法

浮葉性の水性植物(ヒシ等)による接触沈殿と根からの窒素、リンの直接吸収による浄化方式。

① 水生植物は自然植生がそのまま利用できる。また入手が容易である。

② 富栄養化原因物質の窒素、リンが直接吸収除去される。

③ 光の遮断により植物プランクトンの発生抑制ができる。

① 浄化期間が植物の生育期間に限られる。

② 広い面積を必要とする。 ③ 水生植物が枯死する前に回収

し、その処理処分を行うことが必要となる。

出典:河川直接浄化の手引き/平成9年3月/(財)国土開発技術研究センター

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Ⅲ-41

20.河川直接浄化施設の実績例

水量(m3/日) BOD(mg/L) SS(mg/L) T-N(mg/L) T-P(mg/L)

施設名 計画 実績 流入水 浄化水 除去率 流入水 浄化水 除去率 流入水 浄化水 除去率 流入水 浄化水 除去率

堰浄化法 野川浄化施設 ラ バ ー 堰1)

- - 15.7 10.8 31 17.3 7.9 54 19.8 17.3 13 0.61 0.54 11

平 瀬 川 浄化施設2)

155,520 93,312 9.8 3.9 60 13.1 4.9 63 5.4 4.1 24 0.38 0.31 18

野 川 浄化施設1)

86,400 30,326 15.7 4.4 72 17.3 2.7 84 19.8 15.5 22 0.61 0.47 23

谷 地 川 浄化施設3)

43,200 14,860 6.5 2.6 60 9.8 3.5 64 6.9 4.0 42 0.63 0.44 30

下弓削川 浄化施設4)

23,328 20,822 22.8 11.3 50 13.7 6.6 52 7.9 6.2 22 0.93 0.81 13

礫間接触

不 老 川 浄化施設5)

14,400 2,084 47.4 23.1 51 31.6 10.6 66 - - - - - -

清 明 川 植生浄化施設6) (ヨシ)

18,144 18,144 - - - 21.3 15.4 28 2.82 2.35 17 0.185 0.147 21

柏木川排水路 浄 化 施 設7) (ヨシ)

273 273 2.7 2.0 26 12.4 4.0 68 3.0 2.1 30 0.060 0.030 50

植生浄化法

土浦ビオパーク6) 7,517 7,517 - - - 14.8 6.2 58 2.41 2.23 7 0.110 0.080 27

参考資料 1) 昭和 58 年度~平成 7 年度 野川浄化施設水質調査報告書(京浜工事事務所)

2) 昭和 62 年度~平成 7 年度 平瀬川浄化施設水質調査報告書(京浜工事事務所) 3) 平成 5,6,8,9 年度 谷地川浄化施設水質調査報告書(京浜工事事務所) 4) 平成 10 年度 河川浄化施設評価検討業務報告書(関東技術事務所) 5) 平成 9 年度 河川浄化施設評価検討業務報告書(関東技術事務所) 6) 植生浄化施設の現状と事例((財)河川環境管理財団、河川環境総合研究所 平成 12 年3月) 7) 河川水質浄化への取り組みと浄化技術の現状((財)河川環境管理財団、河川環境総合研究所)

出典:河川直接浄化の手引き/平成 13 年 7月/国土交通省河川局河川環境課 より作成

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Ⅲ-42

21.棲み場となる空間を整備する際の配慮事項

整備事項 整備施設の例・留意点

整備対象用地の規模が小さい場合は、移動能力が小さい小型のトンボなどの昆虫や魚類などが生息できる飛び石的な棲み場を整備

・ 高木の植栽などによるランドマーク的なスポット空間

・ 樹林や草地水辺植生による多様な緑地の形成 ・ 流れや溜まりなど多様な水辺環境の形成

整備対象用地の規模が比較的大きく、周辺の棲み場との関連が大きい場合は、移動能力の高いトンボなどの昆虫類や鳥類などが利用できる棲み場を整備

・ 地域の自然植生を基本とし、鳥の餌を提供する食餌木等を植栽

・ 開放水面を広くとり水鳥の休憩、食餌、トンボの産卵等に配慮

都市下水路や雨水排水路では、移動能力のある鳥類、魚類、昆虫類などの回廊的な棲み場を整備

・ 垣根、並木緑道などと水路などを組み合わせて棲み場を線状に連絡

棲み場の形態・配置

周辺の自然水域などと水面が連続していない場所に水辺の棲み場を創出する場合は、必要に応じて人為的に生物を導入

・ 原則として、周辺に現存している、または潜在的に生息している種に限定

施設・建物廻りなどの小スペースでは、景観や維持管理性、さらに根張りや樹冠の広がりなどを考慮し、草地を中心とした植生

・ 低茎草地を中心としたチョウやバッタなどの昆虫類の棲み場

・ 高木のスポット的な植栽による景観形成や鳥類の休憩場の形成

処理場内の間地などで比較的まとまった面積がある場合は、大規模草地あるいは樹林地の形成

・ 高茎草地を中心とした鳥類や昆虫類の棲み場を形成

・ 周辺地域に見られる樹木を植栽し、鳥類や昆虫類の棲み場となる樹林地を形成

都市下水路などの開水路沿いでは、植栽可能幅に応じて、草地もしくは並木植栽

・ 草地を中心とし、可能であれば高木類を植栽して、鳥類や昆虫類の棲み場および移動のための生態回廊を形成

造成が必要となる場合は、現状の植生や表土を調査し、良好な植生や表土が形成されている場合には保全

・ 必要に応じて樹木の移植 ・ 土質が緑化に不適切である場合は、客土や土壌改

良について検討 在来の草本植物などにより被覆し、表土の保全と小型鳥類などの餌場を形成

・ 造成地などで、先駆植物としてブタクサなどの帰化植物が繁茂した場合は除草し、小型鳥類などの餌になるイヌビエやエノコログサなどの在来植物の定着を促す

陸上植 栽

多くの種類の落葉樹(花の咲くもの、実のなるもの)を植栽し野鳥を誘導

・ 野鳥の食餌用樹木は資料編 22 を参照

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Ⅲ-43

整備事項 整備施設の例・留意点 敷地が面的に広がり、池状の水辺を整備する場合は、水際の移行帯を中心とした棲み場を形成

・ 沈水植物、浮葉植物、抽水植物、水辺林などから成る移行帯の形成(資料編 23,24 を参照)

・ 水辺の周囲に日陰ができるように植栽し、夏場の水温上昇を防止

「せせらぎ」などの流水型の水辺を整備する場合は、水際に移行帯を形成すると共に、瀬と淵を形成

・ 沈水植物、抽水植物、水辺林などから成る移行帯の形成

・ 流速の確保による瀬・淵および砂礫河床の維持 導入植物は、地域の固有種や在来種とし、生態系を攪乱するおそれのある外来種などは原則として用いない

・ 池や流路には、トンボの産卵や羽化に欠かせない水生植物を植え、窒素、リンの除去効果にも期待

生物が生活しやすいように多様な環境を用意

・ よどみや隠れ場所となる石などを配置 ・ 護岸には、土羽や木杭、石組などいろいろなタイ

プを用意

水辺について(静水性・流水性)

水辺の形態によって生物が棲みやすい水質の維持と改善

・ 池内の水が滞留して富栄養化による悪影響が生じないように、池の平面形状に配慮し、遮光植栽などを実施

・ 処理水の DO 確保や水温を下げるために階段状の落差を設けて処理水を空気にさらす

雨水調整池などの空間を棲み場として利用する場合は、常時水面の確保や緑化が必要

・ 「治水上の機能を損なわないこと」、「湛水による影響を考慮すること」、「利用者の安全を確保すること」が条件

・ 堤体への植樹は堤体の安全性の確保から、原則として行わない

調整池の治水上の機能を損なわないためには、貯留量や排水を阻害しない工夫が必要

・ 常時水面の範囲を掘り下げ、貯留部を複断面化 ・ 樹木などによって、オリフィスの閉塞などが生じ

ないように植栽方法(植栽位置、樹種など)を考慮 急激な湛水などによって水中の生物が受ける影響を緩和

・ 降雨規模別の湛水頻度、湛水深および湛水時間等を把握

・ オリフィスなどからの排水の際に、魚などの生物が大量に流出してしまうことがないように工夫

・ 排水施設は、公共用水域と水面が連続していることが望ましい

・ 一時的な湛水に耐える植物の植栽

雨水調整池の空間利用

湛水や排水に対する利用者の安全を確保

・ 調整池であることの周知(注意看板、水中柵などの安全管理施設の設置 等)

・ 避難経路の確保 ・ 巡視体制の整備 ・ 利用上支障がなく、また、凹状の閉鎖空間となら

ないよう法面勾配を1:3より緩い勾配とすることが望ましい

・ 排水後の土砂・ヘドロ等の排除・清掃に配慮した構造

共 通

多孔質空間の設置 ・ 石や木材などの自然材料を積み重ねて多孔質な空間を形成

・ 鳥の巣箱、バードバス等の設置

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Ⅲ-44

22.野鳥の食餌用樹木の報告例

野 鳥 食餌植物

1 アオゲラ

2 アカゲラ

3

アカハラ

4

ウソ

5

オシドリ

6

オナガ

7

カケス

8

カラス

9

カワラヒラ

10

キジ

11

キジバト

12

コガモ

13

コゲラ

14

コジュケイ

15

コムクドリ

16

シジュウカラ

17

シメ

18

ジョウビタキ

19

シロハラ

20

スズメ

21

ツグミ

22

ヒヨドリ

23

ホウジロ

24 マガモ

25 マヒワ

26

ムクドリ

27

メジロ

28

ヤマガラ

29

ヤマドリ

30

レンジャク

31

ルリビタキ

合 計

同異 株株

熟 果 期

(月)

常緑樹 1 アオキ ○ ○ 2 ○ 12 2 アカガシ ○ ○ ○ 3 ○ 10 3 イヌツゲ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10~11 4 クスノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 11 ○ 10~11 5 クチナシ ○ ○ ○ 3 ○ 10~12 6 クロガネモチ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 11~12 7 サカキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10 8 サザンカ ○ ○ ○ 3 ○ 10 9 サンゴジュ ○ ○ 2 ○ 9~11 10 シキミ ○ ○ ○ 3 ○ 9 11 シャシャンポ ○ ○ 2 ○ 10~11 12 シュロ ○ 1 ○ 10 13 シラカシ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10 14 シロダモ ○ ○ ○ 3 ○ 11~2 15 スダジイ ○ ○ ○ 3 ○ 10 16 ソヨゴ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10~11 17 タブ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10~11 18 タラヨウ ○ ○ ○ 3 ○ 11~12 19 チャ ○ ○ ○ 3 ○ 11 20 ツゲ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 21 ツバキ ○ ○ ○ 3 ○ 10 22 トベラ ○ ○ ○ 3 ○ 10~11 23 ナワシログミ ○ ○ ○ 3 ○ 5~6 24 ナンテン ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10~12 25 ニッケイ ○ ○ ○ 3 ○ 11 26 ネズミモチ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 10~11 27 ヒイラギ ○ ○ 2 ○ 17 28 ヒサカキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 17 ○ 10~11 29 ピラカンサ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10~11 30 ビワ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 5~6 31 マサキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10~12 32 マテバシイ ○ ○ ○ 3 ○ 10 33 マンリョウ ○ 1 ○ 10~6 34 モチノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 ○ 11~12 35 モッコク ○ ○ ○ 3 ○ 10 36 ヤツデ ○ ○ ○ 3 ○ 3~5 37 ヤブコウジ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 ○ 11 38 ユズリハ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10

針葉樹 1 アカマツ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 14 ○ 10 2 イチイ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 3 イヌマキ ○ ○ 2 ○ 10 4 カヤ ○ 1 ○ 10 5 クロマツ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10 6 サワラ ○ ○ 2 ○ 9~10 7 スギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 10 8 ヒノキ ○ ○ 2 ○ 10~11

落葉樹 1 アカメガシワ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 2 アキグミ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10 3 アズキナシ ○ ○ ○ 3 ○ 10 4 アワブキ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 5 イイギリ ○ ○ ○ 3 ○ 10~11 6 イチジク ○ ○ ○ ○ 4 ○ 6~7 7 イチョウ ○ ○ 2 ○

雌雄

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Ⅲ-45

野 鳥

食餌植物

1 アオゲラ

2 アカゲラ

3

アカハラ

4

ウソ

5

オシドリ

6

オナガ

7

カケス

8

カラス

9

カワラヒラ

10

キジ

11

キジバト

12

コガモ

13

コゲラ

14

コジュケイ

15

コムクドリ

16

シジュウカラ

17

シメ

18

ジョウビタキ

19

シロハラ

20

スズメ

21

ツグミ

22

ヒヨドリ

23

ホウジロ

24 マガモ

25 マヒワ

26

ムクドリ

27

メジロ

28

ヤマガラ

29

ヤマドリ

30

レンジャク

31

ルリビタキ

合 計

同異 株株

熟 果 期

(月)

8 イヌザンショウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10 9 イボタ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 10~11 10 ウグイスカグラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 5 11 ウコギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 12 ウメコロシ ○ ○ ○ 3 ○ 10~12 13 ウメ ○ ○ ○ 3 ○ 6 14 ウメモドキ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10~11 15 ウルシ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 9 16 ウワミズザクラ ○ ○ ○ 3 ○ 8 17 エゴノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 18 エノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 12 ○ 10 19 カキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 12 ○ 10~12 20 ガマズミ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10~11 21 カンボク ○ ○ ○ 3 ○ 9~10 22 クコ ○ ○ ○ 3 ○ 10~11 23 クサギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 10~11 24 クヌギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10~11 25 クリ ○ ○ 2 ○ 10 26 クロモジ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 27 クワ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○○ 6~8 28 コナラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 ○ 10 29 ゴンズイ ○ ○ ○ 3 ○ 10 30 サワフタギ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 9 31 サンザシ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10~11 32 サンショウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10 33 シナノガキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 ○ 10~11 34 ズミ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 9~10 35 セイダン ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 9~10 36 ソメイヨシノ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 13 ○ 6 37 タカオモミジ ○ ○ ○ 3 ○ 10 38 タラノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 39 ツリバナ ○ ○ 2 ○ 10~ 40 トネリコ ○ ○ 2 ○ 10 41 ナシ ○ ○ ○ 3 ○ 10 42 ナツグミ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 7~8 43 ナナカマド ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 9~10 44 ニシキギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10~11 45 ニワトコ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 8 ○ 10 46 ヌルデ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 19 ○ 10 47 ネコノチチ ○ ○ ○ 3 ○ 10 48 ハクウンボク ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10 49 ハシバミ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 50 ハゼノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 17 ○ 10~11 51 ハナミズキ ○ ○ ○ 3 ○ 10 52 ハマボウ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 53 ハンノキ ○ ○ 2 ○ 10 54 フユザンショウ ○ ○ 2 ○ 10 55 ホオノキ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 9 56 マメガキ ○ ○ ○ 3 ○ 10~11 57 マユミ ○ ○ ○ 3 ○ 10 58 ミズキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 8~10 59 ミツバウツギ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 9~10 60 ムクノキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 13 ○ 10

雌雄

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Ⅲ-46

野 鳥

食餌植物

1 アオゲラ

2 アカゲラ

3

アカハラ

4

ウソ

5

オシドリ

6

オナガ

7

カケス

8

カラス

9

カワラヒラ

10

キジ

11

キジバト

12

コガモ

13

コゲラ

14

コジュケイ

15

コムクドリ

16

シジュウカラ

17

シメ

18

ジョウビタキ

19

シロハラ

20

スズメ

21

ツグミ

22

ヒヨドリ

23

ホウジロ

24 マガモ

25 マヒワ

26

ムクドリ

27

メジロ

28

ヤマガラ

29

ヤマドリ

30

レンジャク

31

ルリビタキ

合 計

同異 株株

熟 果 期

(月)

61 ムシカリ ○ ○ 2 ○ 10 62 ムラサキシキブ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10~11 63 メギ ○ ○ 2 ○ 10 64 モモ ○ ○ ○ 3 ○ 7 65 ヤブデマリ ○ ○ ○ 3 ○ 10 66 ヤマコウバシ ○ ○ 2 ○ 9 67 ヤマザクラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 6~7

つる物 1 アケビ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 2 エビヅル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 7 ○ 10~11 3 キヅタ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 4~5 4 クマヤナギ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 8 5 サルトリイバラ ○ ○ ○ ○ 4 ○ 10 6 サルナシ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 9 ○ 10 7 スイカズラ ○ ○ 2 ○ 10 8 ツタ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10~11 9 ツタウルシ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10 10 ツルウメモドキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10 ○ 10 11 ツルマサキ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 11 ○ 10~11 12 テリハノイバラ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 11 13 ノイバラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 16 ○ 11 14 ノダフジ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10~11 15 ノブドウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 14 ○ 10~11 16 ヘクソカズラ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 16 ○ 10 17 マタタビ ○ ○ 2 ○ 10 18 ミツバアケビ ○ ○ 2 ○ 10 19 ヤマブドウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6 ○ 10~11

出典:中島宏/改訂 植栽の設計・施工・管理/1997 年/(財) 経済調査会

雌雄

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Ⅲ-47

23.水辺の断面イメージ

出典:亀山章・樋渡達也 編/水辺のリハビリテーション―現代水辺デザイン論―/ソフトサイエンス社

出典:桜井善雄/沿岸帯水域の緑化/最先端の緑化技術 ソフトサイエンス社

トンボ池のモデル断面

抽水植物および浮葉植物の群落の拡大を抑えるための障壁 浅水帯のない池や小川の縁に おける水生植物の立地の造成

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Ⅲ-48

24.水辺の緑化に使える主な草本植物とその特性 植 物 名 生活型と生態的特性 利用上の特性

ヨシ 大型の湿性~抽水植物。多年草、根茎が発達し広大な群落をつくる、全国に分布。

護岸、生態、景観、水質浄化。重要種。

マコモ 大型の抽水植物。多年草、根茎が発達し大群落をつくる、泥地を好む。全国に分布。

護岸、生態、景観、水質浄化。重要種

ガマ 大型の湿生~抽水植物。多年草、根茎が発達し群落をつくる。泥地を好み、汚濁にも強い。

生態、景観。

ヒメガマ 大型の抽水植物。多年草。根茎が発達し大群溜をつくる、汚濁に割合弱い。

護岸、生態、景観、水質浄化。重要種

コガマ 上の2種より小型の抽水植物。多年草。根茎が発達し群落をつくる。

景観(小さな水域)

フトイ 大型の抽水植物。多年草。太い地下茎をもち、大きな群落をつくる。

景観、生態、護岸。 重要種。

ミクリ 大型の抽水植物。多年草。時に葉が水中になびく。地下茎をもち、群落をつくる。

生態、景観。

ショウブ 大型の湿性~抽水植物。多年草。太い地下茎をもち、密生群落をつくる。

景観、護岸(小さな水域)。

セキショウ 水際に群落をつくる中型の多年草。地下茎をもつ。 景観、護岸(小さな水域)。 ハス 大型の抽水植物。多年草。太い地下茎(れんこん)

が泥中をはい、大群落をつくる。食用に栽培される。 景観(花が美しい)。 食用(地下茎)。

クサヨシ 大型の湿性~抽水植物。多年草。地下茎をもち密生群落をつくる。

護岸、生態、景観。

コウホネ 中型の抽水植物。多年草。太い地下茎が水底をはい、群落をつくる。

景観(美しい黄花をつける)。

ミズアオイ 池沼の浅水帯、水田、ハス田に生える小型の抽水植物。1年生。

景観(紫花が美しい)。

ウキヤガラ 中型の抽水植物。太く長い地下茎と塊茎をもち、多年生。散生群落。干上がりに耐える。

景観、生態。

カンガレイ 湿地、浅水帯に生える多年草。叢生し大きな株をつくる。

景観。 護岸(小さな水域)。

サンカクイ 湿地、浅水帯に生える多年草。地下茎をひき、節から茎を単生、群落をつくる。

景観。 護岸(小さな水域)。

ホタルイ 浅水帯に生える小型の抽水植物。1年草。株になる。 景観(小さな水域)。 クログワイ 湿地、浅水帯に生える多年草。地下茎がのび、先に

小塊茎をつける。 景観(小さな水域)。

アゼスゲ 川、池沼の水際に生える多年草。地下茎をもち叢生、群落をつくる。

護岸(池沼、小河川)。生態、他のスゲ類も有用。

オモダカ 池沼の浅水帯、水田の中型の抽水植物。多年草。走出枝をだし、先に小球茎をつける。

景観(池沼)、生態。

アギナシ 池沼の浅水帯、水田の中型の抽水植物。多年草。走出枝なく葉柄の基部に小球芽を抱く。

景観(池沼)、生態。

ミツガシワ 寒冷な地域の湿地、池沼の浅水帯。太い地下茎をもち、群落をつくる。

景観(寒冷地の池沼)。 白い花が美しい。

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Ⅲ-49

植 物 名 生活型と生態的特性 利用上の特性 オオフサモ 水際の浅水帯、水田の小型の抽水植物。ほふく枝を

伸ばし、密生群落をつくる。多年草。暖地。帰化植物。

景観(池沼や小河川)。 増えすぎると害草になる。

ヒシ 浮葉植物。1年草。時に密生群落をつくる。オニビシは特にその傾向が強い。泥質を好む。

景観、生態。 増えすぎると害草化。

ヒツジグサ 浮葉植物。多年草。塊状の根茎から長い葉柄を伸ばす。群落をつくる。

景観(白花が美しい)

アサザ 浮葉植物。多年草。地下茎が泥の中をはい、時に大群落をつくる。富栄養化、干上がりに強い。

生態、景観(黄花が一面に咲き、美しい)。

ガガブタ 浮葉植物。多年草。地下茎が泥の中をはい、群落をつくる。葉柄のつけ根に殖芽をつくり増える。

生態、景観(小白花)。

トチカガミ 池沼の水際にみる浮葉植物。水中に茎が伸び、密生群落をつくる。

生態、景観。

ジュンサイ 池沼の浮葉植物、多年草。泥の中を根茎が伸び、群落をつくる。若芽が食用にされる。富栄養化に弱い。

生態、景観、食用。

ヒルムシロ 浅水帯に生える浮葉植物。細い地下茎が泥の中をはい、群落をつくる。

生態、景観。

エビモ 湖沼。小川にふつうな沈水植物。多年草。地下茎が発達し、密生群落をつくる。富栄養化に強い。

生態。 殖芽で増えるが、時に大繁殖して害草化。

ヒロハノエビモ 湖の浅水帯にふつうな沈水植物。 地下茎をもつ。多年草。

生態。

リュウノヒゲモ 湖の浅水帯にふつうな沈水植物。多年草。地下茎が発達し群落をつくる。富栄養化に強い。

生態。

ササバモ 池沼(主に関東以西)の沈水~半浮葉植物。地下茎をもち大群落をつくる。富栄養化、干上りに耐える。

生態。 大繁殖すれば除去が必要。

ホザキノフサモ 池沼、川、汽水域に生える多年生沈水植物。地下茎をもち、時に大群落、富栄養化、干上りに耐える。

生態。

イバラモ 沈水植物、1年草。富栄養化に弱い。 生態。 セキショウモ 沈水植物。多年草。地下茎をひき群落をつくる。砂

地を好む。 生態。

クロモ 池沼、小河川の沈水植物。多年草、近緑種のコカナダモ、オオカナダモ(2種とも帰化植物)がしばしば本種を躯遂して大繁殖し、問題になる。

生態。

バイカモ 冷水で砂質底の河川に群生する沈水植物。多年草、汚濁に弱い。

生態。

マツモ 池沼の浅水帯に生育する根をもたない沈水生浮漂植物。多年草。富栄養化に耐える。

生態。

出典:桜井善雄/沿岸帯水域の緑化/最先端の緑化技術 ソフトサイエンス社

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25.生態系にやさしい下水道をめざした事例リスト

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出典:生態系にやさしい下水道をめざして/生態系との共生をはかる下水道のあり方検討会編

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26.下水道における生物の棲み場空間整備の事例(設計諸元等)

1.追浜浄化センター「トンボの王国」(横須賀市) 処理方式 標準活性汚泥法 消毒方式 塩素消毒(トンボの王国へは砂ろ過後、紫外線消毒した処理水を供給) 整備目的 自然環境保全および市民への下水道のアピール

整備面積 約 3,800m2 供給水量 最大 200L/分(砂ろ過+紫外線消毒)

設計諸元 構造寸法等 池 :水深約 10~30cm、池数 2 池 水路 :水深約 5cm、流速 10~30cm/秒 礫間曝気装置:幅 2.8m×長さ 12m×水深 1.45m×2 水路=97m3

礫径 50~150mm、滞留時間 3 時間 トンボの王国入口 礫間曝気装置入口 礫間曝気装置出口 水温(℃) 16.1 11.3 11.6 pH 6.8 7.2 6.9 BOD(mg/L) 10.3 7.8 5.1 SS(mg/L) 1.3 9.2 3.5 COD(mg/L) 7.5 7.9 6.8

水質測定結果 (平成 12 年度

平均値)

DO(mg/L) 8.1 9.0 5.6

2.矢作川浄化センター安定池(愛知県)

処理方式 凝集剤添加活性汚泥法+急速ろ過 消毒方式 紫外線消毒 整備目的 放流水の水温低下(三河湾のり養殖等に配慮)

供給水量 最大 10,000m3/d(砂ろ過+紫外線消毒)

設計諸元 構造寸法等 面積 10,000m2×水深 1.0m、滞留時間 1 日

水温(℃)

安定池流入 安定池流出

水温測定結果 (平成 10 年度 冬季実験平均値) 16.5℃ 12.1℃

3.渚処理場安定池(大阪府)

処理方式 嫌気好気活性汚泥法+急速ろ過+礫間接触酸化

消毒方式 紫外線消毒および塩素消毒 処理水→紫外線消毒→安定池→塩素消毒→二十箇水路(放流)

整備目的 流動変動のピークカットおよび放流水質の平準化

設計諸元 設計水量 65,200 m3/d 構造寸法等 面積 約 8,000m2×水深 約 1m、滞留時間 3 時間

水温 (℃)

BOD (mg/L)

COD (mg/L)

SS (mg/L)

T-N (mg/L)

T-P (mg/L)

水質測定結果 (平成12年度

平均値) 安定池流出 22.7 6.0 9.1 2.0 12.0 1.1

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27.生態系にやさしい施設整備例 名称・諸元 整備内容 効 果

都立尾久の原公園【工場跡地に甦った湿地の自然】※1 ・ 所在地:東京都荒川区 ・ 面積:60,011 ㎡ ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:東京都東部

公園緑地事務所

・ 現況地形と表土を保全 ・ 湿地化

・ 隣接地に荒川が流れていることから、荒川の河川敷の生き物の往来があったため、豊かな生物相がみられるようになった

・ 絶滅の危機に瀬する種類を含む 30 種類以上のトンボの生育が確認され、湿地の植物が多くみられるようになった

葛西臨海水族園「水辺の自然」【人工的につくられた本物の河川と海浜】※1 ・ 所在地:東京都江戸川区 ・ 面積:802,500 ㎡ ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:東京都/(財)

東京港埠頭公社

・ 人工的に川をつくり、渓流、流れ、池沼を設け、河川の中流域を再現

・ 川の1つの蛇行区間に瀬と淵を1個ずつ設ける

・ 水辺には抽水植物、沈水植物を植栽

・ 水を循環させる ・ 停電で水が流れないときは、

淵に水がたまって魚が生き残ることができるように配慮

・ 礫からなる川底の浄化力や水草などを利用した自然の力で水質浄化をはかっている

・ 給餌は不要 ・ しだいに本物の自然に近づき

つつあり、オイカワ、モツゴ、メダカ、キンブナ、ギンブナ、シマドジョウなどが繁殖している

東京港野鳥公園【公園の大部分が野鳥のサンクチュアリ】※1 ・ 所在地:東京都太田区 ・ 面積:250,000 ㎡ ・ 制度的位置づけ:海上公園 ・ 事業・管理主体:東京都/(財)

東京港埠頭公社

・ 前浜干潟、内陸干潟、汽水池、淡水泥湿地、淡水池、砂礫池、ヨシ原、小川、樹林、水田、畑などの環境を整備

・ 人工的に復元された湿地環境を維持するために、継続的な環境管理として、ヨシやガマなどの水生植物の刈り取り、土壌の耗耘、水管理などを実施

・ シギ、チドリ類やカモ類などの多くの野鳥の生息地となっている

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名称・諸元 整備内容 効 果

美術の森緑地【生き物を呼ぶしかけづくり】※1 ・ 所在地:東京都小金井市 ・ 面積:2,389 ㎡ ・ 制度的位置づけ:小金井市立

公園条例 ・ 事業・管理主体:小金井市

・ 庭園から出される剪定枝をチップ化し、園路の舗装材として利用

・ クヌギやコナラの丸太積みは昆虫のすみかや野鳥の採餌場として利用

・ アリジゴク用に数㎝の厚さで土を敷きつめた箱を設置

・ 野鳥の水場となっているバードバスやコウモリの巣箱のバットハウスを設置

・ 篠竹を束ねた蜂宿の設置

立川公園「根川緑地」【下水の高度処理水でつくられた魚のすむ清流】※1 ・ 所在地:東京都立川市 ・ 面積:35,000 ㎡ ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:立川市

・ 下水の高度処理水を水源として流し、清流魚が生育できる水質を維持

・ 早瀬と淵を組み合わせて水深、水路幅に変化をつける

・ 給水停止時にも生き物が生育できるように水面のつながりに配慮して堰を設け、水量を確保できるように配慮

・ 川底は、荒木田に玉石と砂利を敷き、護岸は蛇籠や空石積として生き物の棲み場を形成

・ タモロコ、モツゴ、オイカワなどの魚類が生息し、繁殖している

・ ホタルの幼虫の餌となるカワニナなどが自然発生しており、ホタルの自然発生にも取り組んでいる

本牧市民公園【市民参加でつくったトンボ池】※1 ・ 所在地:横浜市中区 ・ 面積:103,336 ㎡ ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:横浜市

・ 池に土を入れ、水際に湿地状の地形や水生植物が生息できる土壌厚と水深を確保

・ 池の水はポンプで循環 ・ 水路に水草を植え、外周には

各種ヤナギを植栽 ・ 池のなかには土を盛った中島

を形成 ・ ヘビなどのすめる瓦礫を積む ・ ザリガニやブルーギル、ブラ

ックバスの退治

・ マコモやフトイなどの抽水植物が定着している

・ 20 種以上のトンボが生息している

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名称・諸元 整備内容 効 果

淀川河川公園【ワンドに接する河川敷公園】※1 ・ 所在地:京都府大山崎町・八

幡市~大阪市 ・ 面積:2,130,000 ㎡ ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:国土交通省

・ ワンド群の保全や掘削による復元

・ 低水護岸を堤防側へ後退させて環境を多様化

梅田川多自然型川づくり ・ 所在地:神奈川県横浜市 ・ 制度的位置づけ:一級河川

梅田川(鶴見川水系)

・ 低水路の設置 ( 水路の幅は2m,計画河床から 30cm 掘り下げ)

・ 計画値より 25cm 低い位置に護岸高を設定し、そこから上を土の法面として植生を復元

・ 1mの落差を 1/20 の勾配の斜路に変更し、早瀬と同じ形態に保つため、松杭を打ち込み、φ200~300mm の礫を投入

・ 植生が回復し,生き物のすみかとしても機能

二ヶ領本川多自然型川づくり ・ 所在地:神奈川県川崎市 ・ 事業・管理主体:川崎市

・ 石積や木杭、粗朶棚、蛇籠を組み合わせて低水路を形成し、自然な水際線を形成

・ 水際には柳を植栽 ・ ところどころに置き石を行

い、瀬と深みを形成 ・ 高水護岸は自然石の練積みと

し、目地を深くして土が溜まるように配慮

・ 護岸の天端部に植栽し、木陰を創出

・水際には植物が繁茂しており、変化に富んだ水際線を形成

次大夫堀公園 ・ 所在地:東京都世田谷区 ・ 面積:28,679 ㎡ ・ 事業・管理主体:世田谷区

・ 野川から水を引き込み、浄化して流している

・ 土壌浄化方式 ・ 水田と次大夫堀を復元 ・ 復元水路:延長 600m,幅

1.5m,水深 0.15m,荒木田による防水

・ 浄化水は循環せずに野川に放流

・ 米が収穫されている

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名称・諸元 整備内容 効 果

アーバンみらい東大宮「深作多目的遊水池事業」【遊水池の多目的利用】※2 ・ 所在地:埼玉県さいたま市 ・ 面積:15.1ha

・ 常時水面の確保 ・ 堤防にクヌギやナラによる樹

林地を形成 ・ 池は水深により魚類の生息・

繁殖エリア、水鳥の休憩・繁殖エリア、水生昆虫の繁殖エリアに分けて整備

・ 魚類繁殖用の魚礁設置 ・ 水鳥・野鳥の休憩・繁殖用に

中の島設置 ・ 水生昆虫エリアには、ヨシ・

ガマの抽水植物、ヒシやエビモなどの浮葉植物・沈水植物を移植

・ 池底を砂利に置き換え

・ オオヨシキリ、ヨシゴイ、バン、カイツブリがヨシやガマの植生地に営巣

・ サギ類、コチドリ、ハクセキレイが浅瀬の水際で採餌

・ その他カワウやカルガモが多く観察されている

・ コイ、フナ、ヨシノボリ、モツゴ、タイリクバラタナゴ等の魚類が水際や水中の植生付近で多く観察されている

・ 冠水による生態系への影響や回復状況の評価が必要

阿武山団地「上の池公園ビオトープ」【雨水調整池の多目的利用】※3 ・ 所在地:大阪府高槻市 ・ 面積:2.73ha ・ 制度的位置づけ:都市公園 ・ 事業・管理主体:高槻市

・ 常時水面の確保によるトンボ池の形成

・ トンボ池エリアを区分して水位の安定を図る

・ トンボ池水深は 50cm

・ トンボをはじめ、ギンブナ、アオサギ、カナヘビなどさまざまな生き物が確認されている

・ 多様な生き物が身近にいることによる多少の煩わしさに対して、住民の理解を得ることが重要

・ 美しいビオトープづくりの実現が課題

※ 1:亀山章・倉本宣 編/エコパーク―生き物のいる公園づくり―/ソフトサイエンス社より

※ 2:特集 空間の複合化―調整池のデザイン―/資源環境対策 1996.2 臨時増刊―緑の読本シリーズ 37

― ※ 3:特集 トンボ・エコアップ/資源環境対策 1997.7 臨時増刊―緑の読本シリーズ 43―