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1 2019年度 海南市住民協議会からの6つの提案(案) 本提案は、これまでの住民協議会で委員及びオブザーバーが記載した「改善提案シート」、 「意見提出シート」の内容や議論を基に作成しました。 1. コミュニティ施設の活用状況をより厳密に把握したうえで、個々の地 域の特性に応じて市民が納得できる「見直し基準」を作る 2. コミュニティ施設をよく使う人とまったく使わない人の意識の差を 埋めていく 3. 地域コミュニティの重要性を市民みんなが再認識するための工夫を する 4. 地域コミュニティの核となる自治会の役割や必要性の周知の仕方を 変えて自治会加入者を増やすことを目指す 5. 単に情報を出すだけでなく、コミュニティ施設や地域活動の情報をで きる限り多くの市民が共有できるよう情報の出し方を改善する 6. コミュニティ施設は防災の拠点にもなりうることを市民が意識する 【資料 20】

2019年度 海南市住民協議会からの6つの提案(案) · ③ 普段、行かない人を誘い、巻き込む。 ④ コミュニティセンターは利用が多く、開かれている教室も多いが、参加者は

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2019年度 海南市住民協議会からの6つの提案(案)

本提案は、これまでの住民協議会で委員及びオブザーバーが記載した「改善提案シート」、

「意見提出シート」の内容や議論を基に作成しました。

提案

1. コミュニティ施設の活用状況をより厳密に把握したうえで、個々の地域の特性に応じて市民が納得できる「見直し基準」を作る

提案

2. コミュニティ施設をよく使う人とまったく使わない人の意識の差を埋めていく

提案

3. 地域コミュニティの重要性を市民みんなが再認識するための工夫をする

提案

4. 地域コミュニティの核となる自治会の役割や必要性の周知の仕方を変えて自治会加入者を増やすことを目指す

提案

5. 単に情報を出すだけでなく、コミュニティ施設や地域活動の情報をできる限り多くの市民が共有できるよう情報の出し方を改善する

提案

6. コミュニティ施設は防災の拠点にもなりうることを市民が意識する

【資料 20】

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多様な市民の意見によってコミュニティ施設の見直しを目指す本協議会の趣旨に基づいた結論を

出すためには、客観性も重要となる。「見直し基準」を作ったうえで、これを参考にし、個々の地

域の特性も踏まえながらコミュニティ施設の数や使い方の見直しを行う(見直し基準のみで存廃

等を決めるのではない)。

「提案1」の実現に向けて、それぞれが行うこと

私たち市民

1.地域の実情を知る

① 年間の主だった行事しか知らないので、地域の情報を集めるなど自分の地

域を知る努力をする。施設を積極的に利用する。

② 区内の行事(道掃除、秋祭り等の役員、各種団体の婦人会など)できるだけ

参加する。

③ 地域の実情や、施設を活かすための勉強をすることで、「自分たちの地域に

必要なコミュニティ施設とはなにか。」を再確認する。

④ 清掃活動(草刈り、整地、ゴミ拾い)のボランティアをする。(年 1~2回で

はなく、毎月行うことも検討)

⑤ 【自治会】高齢のため児童館の整地及び草刈りが施設利用者にとって苦に

なっているので、自治会からの応援及び地域からボランティアを募る(ボラ

ンティアには飲食を提供する)。

2.施設の維持管理について考える

① 公共施設以外に、他に使える施設(空き家や空き教室も含めて)がないかを

考える。

② 地域住民で、施設の維持管理に取り組む。

③ 各施設の活動内容、利用頻度、目的をはっきりさせる(利用されていないと

ころは、廃止を検討する。)。

④ 【自治会】個々の地域(自治会など)で、コミュニティ施設の利用について

アンケート調査を行う。

⑤ 【自治会】隣接する地域と連絡をとり、廃止、存続する施設の今後の利用方

法を相談する。

提案

1. コミュニティ施設の活用状況をより厳密に把握したうえで、個々の地域の特性に応じて市民が納得できる「見直し基準」を作る

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3.話し合いの場を持つ

① 「コミュニティ施設は必要なのか」の話し合いの場を開く(決まった人だけ

でなく、幅広い世代への呼びかけを行う)。

② 自治会等に積極的に意見(何が必要か、何が不要か)を提示する。

③ 【自治会】各施設のあり方(どのように活かせるか、統廃合するか、または

不要なのかなど)について話し合い、住民の意見を集約する。

④ 【自治会】行政と相談しながら「施設の改善」、「施設の集約」についての検

討をする(見直し基準のブラッシュアップ)。

行政

1.市民にコミュニティ施設を知ってもらう

① 地域の実態(人口動態や施設の利用状況など)をしっかりと把握し、各自治

会や市民に情報や数、使い方を検討するための資料を提供する。

② コミュニティ施設の利用についてのアンケート調査の結果を各施設の担当

者や市民と共有する。

③ どの施設を何の目的で(コミュニティ施設・防災拠点等)存続させるのかを

明確にする。

④ 広報で、施設の紹介等の記事を大きく掲載していく。

⑤ 地域ごと、幅広い年齢層での住民との話し合いの場を持ち、住民が納得でき

るような方向づけをする。今回の市民の提案のまとめを基に、海南市の考え

方を示していく。

⑥ 今回のような住民協議会の継続が必要。

2.コミュニティ施設の運営方法を再検討する

① 公民館、児童館等それぞれ所管課が別なので、担当部署を統一化する(例:

担当課を市民交流課に一元化)。統一に向けた会議を開く。

② 公民館・児童館・児童会館等の運営補助金・報奨金について、各施設の活動・

利用状況に合わせて金額を変えることを検討する。

③ 小・中学校の空き教室等、既存公共施設の空きスペースの利用を検討する。

3.見直し基準を作る

① 見直し基準(利用状況、築年数、設置場所など)を作り、地域に提案し

ていく。

② 施設を閉館する方向で検討する際は、一律に考えるのではなく個々の地域

の実情をしっかり考慮する。

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≪個別の意見≫

■市民

⚫ 利用度が高い施設は整備に協力、利用度が低い施設は閉じる方向で検討する。

⚫ コミュニティ施設のあり方の決定には、外部の企業や団体にチェックしてもらうことも検

討する。

⚫ 居住地の施設利用度を検討し、地域で必ず必要と判断した場合は、地域全体で管理するのは

どうか。

■自治会

⚫ コミュニティ施設の活用状況やあり方について、役員の集会、話し合いが必要だと思う。

⚫ 市から無償での払下げを打診する。運営費は自治会で負担する。

⚫ 自治会との繋がりを強くするために、コミュニティ施設の管理・運営費を会費から支出して

もらったらどうか。総会の際に支出に関して厳しくチェックする人もいるので、興味を持っ

てもらえるかも。

■行政

⚫ 古くて利用率の悪い施設については無くすことを前提にした話し合いを行う。新しいけれ

ど活用されていない施設については、活用方法などを市民に教える。

⚫ 施設を集約した上で、児童厚生員を置く。

⚫ 今の施設の名前の内容にこだわらない。

⚫ コミュニティ施設の見直しについて知らない市民がいることを理解した上で、利用頻度だ

けで必要、不必要を決めないようにする。

⚫ 施設の維持管理のために、シルバー人材センターの活用を検討する。

⚫ 地域が必要とする施設は、使用しやすいように改修を行う(洋式便器等)。

⚫ 地域がコミュニティ施設を欲していれば払下げし、地域や自治会で自主管理をお願いする。

地域がコミュニティ施設を欲さなければ、その施設が老朽化したタイミングで閉鎖し、小・

中学校の空き教室を活用するなどして、集約していく。

⚫ 行政がコミュニティ施設に対して行っている事業(耐震や老朽化対策)を市民に伝える。

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■その他

⚫ 公共施設の見直し評価を、市民と行政が審査員となり、実際に施設を見学するなかで使用頻

度や利便性などをスコアづけする。スコアづけの基準(見直し基準)を決める場は他につく

り、審査員は無作為抽出で決める。

⚫ 時代に沿った施設の利用を考えるべき。本音は残してほしいが、実は利用が少なく、なくな

っても仕方がないと思っている人が多いと思う。

⚫ 「数」よりも「質」を重視して、存続していくものについては、より使いやすい様に改修し

たほうがよい。

⚫ 「防災拠点(避難所)として必要であれば、児童館を集会施設にしてほしい」というように

地区で意見をまとめていく。商用利用も検討する。

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施設をよく使う人にとっては必要性が高いし、まったく使わない人にとっては必要性が少ないこ

とは当然。使う人も使わない人も、「市民みんなにとって何が必要でどうすれば良いか」の視点で

考えることが重要となる。施設を利用していない市民(子育て世代や若い世代)がより行きたいと

思えるようなコミュニティ施設の活動を増やしたり、必要性が薄いと感じた施設は廃止したりし

ていく。

「提案2」の実現に向けて、それぞれが行うこと

私たち市民

1.地域のイベントに参加する

① 居住地区外の公民館の教室やサークルを調べ、参加してみる。(地区外の人

の参加を受け入れるようにする。)

② 知らないコミュニティ施設が多いので、各施設で行われているイベントを

調べたり、見学したりなどして、積極的に利用することを試みる。

③ 普段、行かない人を誘い、巻き込む。

④ コミュニティセンターは利用が多く、開かれている教室も多いが、参加者は

偏っている。全く利用していない人への参加を呼びかける。

⑤ 【自治会】地区のどこに児童館や集会所があるのか、いつどこが開いてい

て、何に使えるかの情報をより分かりやすく提供する。

2.地域のイベントを魅力化し、参加者を増やす

① 各コミュニティ施設で、アピールポイントを作る。

② 新しい行事やサークル、教室などの企画の提案を行い、地域活動への参加者

を増やす。また、行政や自治会への協力を依頼する。(例:シニア世代をタ

ーゲットにした体操、文化脳トレなど)

③ サークルの講師を地域の中から探す。

④ 【公民館】地域のお祭り等のタイミングで公民館のイベントの広報をする。

3.多様な世代が関わり合い、地域を盛り上げていく

① ギャップを埋めるには、地域コミュニティの活性化が大切だと思う。

② コミュニティ施設の維持管理や運営に、多様な世代が関われるようにする。

提案

2. コミュニティ施設をよく使う人とまったく使わない人の意識の差を埋めていく

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③ 【自治会】若い人とのコミュニケーションをよりとっていく。

④ 【自治会】地区住民(特に若い世代)のニーズを知る。活発に活動している

地域や団体の意見を聞く。

⑤ 地域団体や地元企業は集会、PRイベントにコミュニティ施設を利用する。

4.コミュニティ施設の利用状況を知る

① 【自治会】利用率の低い施設はその理由、原因を調べる。(利用率が高い地

域は、さらに利用率を上げる努力をして上げていく)

② 【自治会】住民協議会で配布されている資料をもとに、地域内の各施設の実

情を細かく調べる。

行政

1.情報発信の方法を検討する(施設を利用していない人に伝わるように)

① 海南市HPに、各コミュニティ施設の活動情報や利用方法の案内を、見やす

く、分かりやすく掲載する。

② Twitter、Facebook、Instagramをさらに活用する。

③ 学校を通して広報する(プリント、メールなど)。

2.公民館で取組む教室やサークルの内容を工夫する

① 時代に合った教室、サークルの新設(子ども向けプログラミング・英会話、

高齢者のスマホ教室などは、子どもや高齢者で今まで参加していなかった

層の参加が見込まれる)。その際、企業の協力を検討する(パソコン教室な

ら、携帯会社から講師に来てもらうなど)。

② 社会人や学生でも使うことができる施設にしていく。(学習室など)

3.その他

① 各施設の利用状況(〇回/年など)の目標を定め、利用を促す(地域団体、

自治会、消防団、企業等へ呼び掛ける)。

② 行政が関与せず、民間に施設を運営してもらうことも検討する。

③ 駐車場が不足しているので(例えば、巽コミセン)。コミセンや公園に駐車

場が作れないか検討する。

④ 利用しやすいように補助をする(人的にも財政的にも)。

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≪個別の意見≫

■市民

⚫ 子どもだけで遊びに行ける場所があるといい(子どもの時、公民館の図書室を利用したり、公民

館で卓球をした。雨が降ったり、寒い時期でも遊びに行くのが楽しかった。)。

⚫ コミュニティ施設の利用案内状を子育て世代に配る(0~3才児は地区に数えるほどしかいない

ので)。

⚫ 公民館や集会所にちょっとした遊び道具・図書を置く。

⚫ 小さい子の気を引くような「楽しい」ポスターの制作する。

⚫ 元気なお年寄りが多いので、ワクワクサロンを運営(情報提供の場)する。

⚫ 子ども達のための文化活動や、大人とともに学んだり、互いに関われる施設を探す。

⚫ 子ども会へコミュニティ施設の利用を勧め、子ども達と住民が交流する機会を作る。

■行政

⚫ 施設をあまり利用していない子育て世代に、施設の情報を提供する。

⚫ 各単位自治会別に公民館長、コーディネーターを配置する。

⚫ コミュニティ施設にWi-Fi の設置を検討する。

⚫ 公園と施設を隣接させれば、子育て世代(=若い世代)の利用率を認知度 UP につなげられる。

■その他

⚫ 【その他】施設管理者が努力する必要がある。ただし、一人では大変なので、地域リーダーと連

携して解決する。

⚫ 【その他】公民館は多く使われている。みんなが利用できるよう譲り合いながら日程調整し、広

く利用者に開放する必要がある。各地域にある集会所で、公民館教室を開催する。

⚫ 【その他】必要性や集う楽しみがあれば、自然と施設利用が進んでいく。

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私たちが安心して暮らすためには、地域のみんなが顔見知りでつながっている環境にあることは

重要なことだと考える(そのための手段が地域の様々な活動となる)。つながりが希薄になってき

た地域もあるので、なぜ地域のつながりが必要なのかを市民が考える機会を作り、地域コミュニテ

ィをさらに充実させていく。

「提案3」の実現に向けて、それぞれが行うこと

私たち市民

1.地域を知る

① 行事に関心がない人がいたり、住民でも知らない事が多くあることを知る。

② 高齢世帯、独居世帯、災害時避難要援護者の把握をする。

③ 公民館や集会所の場所、そこでの取組内容を知る努力をする。

2.地域住民との繋がりを作っていく

① 様々な年代の人と会話をするなどして、地域の色々な人との繋がりを持つ。

仲間づくりを大切にする。

② 色んな事に自分がまず参加し、自分が知り得た地域の情報を友人や、周りの

人々に積極的に発信する。つなげていく。

③ 活動報告や行事予定を回覧以外にも、参加を呼びかける方法を考える。

④ 学校を通して地域活動への参加を呼び掛ける。

⑤ 【自治会】地域のアイデンティティを高めるためのイベントを行う。

⑥ 【自治会】JAなどに協力してもらい野菜作りの指導等の地域活動を行う。

⑦ 【自治会】参加賞を用意するなどして、地域活動に参加しやすくする。

3.地域のことを話し合う場や組織を作る

① 個人で困っていることを、地域で解決できないか考えてみる。地域で助け合

える仕組み、場を作る(学童保育、子ども食堂、清掃活動など)

② 【自治会】市民(特に若い学生など)の意見を反映させる仕組みがないの

で、地域の中で小グループによる話し合いの場を設定する。

③ 【自治会】ボランティア組織の結成する(例:見守り隊、草刈隊、祭り奉賛

会の組織化など)

提案

3. 地域コミュニティの重要性を市民みんなが再認識するための工夫をする

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④ 各種団体・組織との交流を広げる。地域間連携を促進する。

行政

① 独居の方、その他、安心して暮らせる街づくり(ホットラインの確立)。

② 自治会と協力して、問題点を提案し、市と住民が同じ目線で改善ができるよ

うにする。

③ 毎月の回覧で地域住民に対して身近な情報を提供する。

④ 広報かいなん等で行事の情報をより多く宣伝する。

≪個別の意見≫

■市民

⚫ 月一でもよいので持ち寄りで、近所の人たちとの食事会をする。

⚫ できるだけ、個人がコミュニティの役に立ちやすい様に仕組みを作る。

■自治会・行政

⚫ 地域コミュニティの重要性に関して住民がどれだけ認識しているのかのアンケートを実施する。

行政はアンケートの準備、集計、広報等の作業を行う。

■行政

⚫ 「広報かいなん」が読まれるものにする(例:字を読みやすい大きさにする。コンテンツを面白

くするなど)。

⚫ 参加型のイベントを増やす。(開催する場所が必要であれば、所有者と交渉して休耕田を提供し

てもらう。)

■その他

⚫ コミュニティ施設の運営者の研修を充実させる。

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提案3の地域コミュニティの重要性を再認識するにあたって核となる組織は自治会になる。本協

議会でも「自治会に入ってもメリットを感じない」「自治会の役員になると負担が大きくなるか

ら避けたい」などの意見も多くあった。自治会に入らない考え方を尊重しつつ、災害時の対応な

ど自治会に入ることの良さを分かりやすく伝える努力をしていく。

「提案4」の実現に向けて、それぞれが行うこと

私たち市民

1.自治会を知る・伝える

① 自分の住んでいる自治会について調べる。自治会の必要性を考える。

② 自治会に入り、活動をサポートする。

③ 自治会としてではなく、住民同士の接し方でコミュニティを広める。

④ 【自治会】自治会の概要や必要性を「広報かいなん」以外の方法でもアピー

ルする。

⑤ 【自治会】子どもに分かりやすい解説資料を作り、親への入会を勧める。

2.自治会の運営を改善する

① 【自治会】会議の回数を減らすなど役員の負担を減らす。(共働きが増え、

平時の昼間は参加しにくいので、土日に会を開いたり、回数を減らす。)

② 【自治会】他の諸団体(公民館や民生委員・人権擁護委員・女子会・老人ク

ラブ等々)との共同活動を図っていく。

行政

① 「広報かいなん」以外の方法でも、自治会の必要性や自治会活動の周知を行

う(SNSや HP等)。

② 行政と自治会のつながりを市民に知ってもらうようにする。

≪個別の意見≫

■市民

⚫ 内海小学校の地域連携協議会の役員も兼ねているので色々なところを巻き込んで協力を仰ぐ。

提案

4. 地域コミュニティの核となる「自治会」の役割や必要性の周知の仕方を変えて自治会加入者を増やすことを目指す

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■自治会

⚫ 内海小、海南3中に対し、自治会活動や地域の行事を伝える出前講座(案内・広報)を行う。※

紙芝居を使って紹介している自治体がある。

⚫ 自治会の会合の議事録を公開する。

⚫ 自治会の運営に若い人を巻き込んでいく。

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行政は市民に伝えていると思っているけれど市民は知らないという、情報の発信者と受信者のギ

ャップが大きいことが議論を通じて見えてきた。情報の出し方や発信媒体などこれまでの情報発

信の仕方を見直し、一人でも多くの市民がコミュニティ施設の現状や活動内容・地域の活動につい

て知ることができるようにする。また、行政だけでなく地域や個人でも情報を発信していくような

働きかけも行っていく。

「提案5」の実現に向けて、それぞれが行うこと

私たち市民

1.地域の情報を得る

① 「広報かいなん」や「公民館だより」を読んで調べる。

② 各活動に参加し、感想を周りに伝える。また、周りの話を聞く。

③ 各コミュニティ施設の利用方法や役割を知る。

④ 住民の交流の場として、施設の利用を重視していく。

2.地域の情報を発信する

① イベントのチラシを作ったり、SNSで活動を発信したりする。

② 地域にあるコミュニティ施設は、何に使えるか、どうすれば使えるか、どの

ようなサークルなど活動があるのかなど情報発信に努める。

③ 【公民館】公民館だよりを充実させる。

④ 【自治会】自治会の活動を地域住民に発信する。(特に「告知」が不十分な

ので、目的を明確にし、目標を立てて広報する。活動後は結果を報告する。)

3.その他

① 利用されていない施設にはどのような問題点、課題、改善点の洗い出しがさ

れているのかを、地域と行政で共有する。

② 【自治会】自治会役員が交代する時、課題や改善点が継承されているのかな

どの確認を強化する。

③ 【自治会】広報自体を自治会の活動にしても良いかもしれない。パソコン教

室を開きながら、そこで、地域の活動を報告するなど自治会による広報の工

夫をする。

提案

5. 単に情報を出すだけでなく、コミュニティ施設や地域活動の情報をできる限り多くの市民が共有できるよう情報の出し方を改善する

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行政

1.情報発信の方法を工夫する

① 地域の人が情報発信しやすい様なテンプレートを作る。

② わかりやすい行事一覧表を作成する。

③ 各地域の SNSを HPに載せる等、今まで以上にWeb上の広報を強化する。

④ コミュニティ施設の利用状況を周知する(SNS、チラシ、回覧板、パンフレ

ット等)。

⑤ 住民協議会の配布資料(参考資料、施設カルテなど)を充実させ、WEBサ

イト等で自由に閲覧できるようにする。

2.情報を共有する

① 各部署の担当者と地域の意見交換を定期的に行う。

② 各地区の活動内容を把握し、良い点は他の地区にも知らせる。

③ 担当者が異動した場合でも、利用されていない施設の課題や改善点が引き

継がれているか、自治会役員と現状把握がきちんとできているのかを確認

できる体制を作る。

≪個別の意見≫

■市民

⚫ 趣味と認知症予防のために、コミュニティ施設を活用する。

■自治会

⚫ コミュニティ施設を週2回くらい開放し、誰でも利用できる場所にする。

■行政

⚫ ホームページ上に「意見箱」を設置し、投票した意見を誰でも閲覧することができるようにする。

⚫ 学校で、地域のイベントのお知らせしてもらえるようにお願いする。

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普段は地域活動の拠点であるが、災害などが起きた時は避難所など拠点として利用される施設も

あることをこれまで以上に周知することで、災害が起きた時の避難などを円滑に行うことが可能

になる。ただし、利用率が非常に悪い施設は災害が起きても認識されていないため避難されなく

なってしまうため、避難所としての目的のためだけにコミュニティ施設を維持することは避けた

方が良い。

「提案6」の実現に向けて、それぞれが行うこと

市民

1.避難経路・場所を把握する

① 家族で、災害時の経路、集合場所等について話し合う。

② 普段使っている(使う予定である)防災施設を見学する(写真をとる)。

③ 災害を想定して避難行動を頭に入れておく。避難場所を把握しておく。

④ 身近なコミュニティ施設が避難に使えるか調べる。

⑤ 災害時には、要介護者など助けが必要な人のお手伝いや送り迎えをする。

2.備える

① ハザードマップ、浸水マップ等で勉強し、確かな知識を持つ。

② 分散備蓄を心がける。

地域

1.周知する

① 防災イベントを行う。避難訓練の実施と参加の呼びかけの強化。

② 避難所があることを地区住民に周知する。

③ 地域間での役割分担と、誰が何を担当しているのかを周知。

2.備える

① 定期的に防災の情報発信・共有する。地域の防災計画を作る。

② 地域で集会を開いて、具体的に災害が起きたとき、どのように行動すれば良

いかを話し合う。

③ 近くに避難所がないところがあるので、住民が住んでいる場所と避難所の

提案

6. コミュニティ施設は防災の拠点にもなりうることを市民が意識する

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位置を再確認する。

④ 草が生い茂っている避難場所があるので、地域の人で清掃活動を行う。

⑤ 有事の際、避難に援助が必要な人のリスト(要援護者名簿)を整備する。

行政

① 自宅から近い避難所へ避難できるように、市民や自治会に働きかける。

② 定期的に情報発信・共有する。

③ 防災イベントを行う。

④ 中高生を対象にした、防災に関する授業の実施。

⑤ 災害があった時(他府県でも)は、海南市の防災情報を改めて周知する(HP、

SNS、掲示板)

⑥ 施設カルテに写真を付けるなどデザインを工夫し、親しみやすくする。でき

れば各戸向けに「あなたの避難所はここです」案内を作り、郵送する。

≪個別の意見≫

■行政

⚫ 専門家を交えて、避難施設の見直し、設備の充実、災害時の地域へ何を支援するのかを明確にす

る。

⚫ コミュニティ施設を防災施設の拠点とする限りは、改装・改修し、丈夫な建物にする。バリアフ

リー化、トイレの洋式化をしていく。

⚫ 使われていない施設をリフォームして、県外から移住者(できれば子育て世帯)を招き、家賃を

安くして住んでもらう。またその人に、施設を管理してもらう。

⚫ 海南市の活性化に向けて、住民はインターネットで海南市の事を発信し、地域は自分たちのどこ

が特色なのかを考え、行政は住民や地域ではできない大きな方向性を発信していく。

⚫ 交通の便が悪いため、地域の人たちで助け合いをしつつも、行政はシティーバスを活用しやすい

よう検討し、民間でも乗り合いタクシーなどを検討する。

⚫ 人口減少ありきの考えではなく、人口増加策も検討する。

⚫ 塾等で施設を利用してもらう。

⚫ 施設の小規模多機能化を進める。

□その他の意見

【参考】

海南市HP:住民協議会