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3. 現場への導入事例
情報化施工導入効果土木現場において情報化施工のトータルな導入により設計データ等の変更、現況の変化に迅速に対応
施工効率の向上、工期の短縮
品質出来栄えの向上
経済性の向上
安全性の向上
環境性の向上
⇒本当なのか?
この現場は、施工会社が提案し、重機会社、測量会社の3社が話し合って情報化施工を導入した。各社業務分担して情報化施工に関するすべての作業を作業所内で行っている。
この現場での工夫や苦労、学んだことなどをご紹介する。
①工事概要
一般国道 改良工事(本線)
道路土工(切土) 1式土砂 137,000㎥軟岩 23,000㎥
道路改良(迂回路)
道路土工(盛土) 1式土砂 2,200㎥
工期:平成22年3月18日~平成23年2月18日
②導入のきっかけ と 担当振り分け
複雑な路線線形、小さな曲線半径、変化する法勾配など、複雑な形状なので、3Dマシンガイダンスを導入するメリットが大きい
測量会社が3Dモデル作成、重機会社が実作業、施工会社がデータ照査、精度チェックおよび工程調整を担当することとした。
③期待される効果
作業の効率化
測量作業が、3Dモデルを使用することで大幅削減する。仕上り面のチェック、丁張り設置待ち等による重機待機時間の解消により作業効率が向上するとともに、技量差による差異が無くなる等の効果を確認する。
品質と精度の確保
この様な曲線半径の小さい現場では、3Dモデルの測点間隔を小さくすることで、丁張り間の精度劣化のような問題をなくすことを可能とする。
リアルタイムの土量管理
マシンガイダンスシステムで記録した3Dデータを利用することにより簡便にする。
建設災害事故防止
3Dモデルを使用することで機械補助員による高所での重機合図または重機作業半径付近での合図作業等が不要となり、労働災害の低減につながる。
④準備作業 内業
設計図面の照査
(施工計画書の作成も必要)路線、縦横断の計算
(拡幅片勾配、Rにより追加計算)Trimble Business Centerにインポート
(SIMA DataもしくはCSV Data)TIN Dataの照査・修正
(CFカードに保存)MGモニターカードスロットルに差し込む
②設計図 -線形図
② 設計図 -平面図
② 設計図 -三次元モデル
③準備作業 外業
基準点測量成果及び水準点成果の資料収集
工事用基準点、水準点の設置観測
(TS及びGNSS移動局チェック用)
GNSS固定局の設置観測
現況調査
現況調査結果の照査、取りまとめ
基準局
チルトセンサーAS450
コントロールボックス:CB430ライトバー:LB400
ピッチセンサーAS460
無線機SNR2410
GNSS受信機MS990
④使用したシステム バックホウ
構成品の役割
マルチターゲット車体の三次元位置を計算
ピッチセンサー車体の前後の傾きを計測車体の左右の傾きを計測(トータルステーション版)
チルトセンサーブーム・アーム・バケットの角度を計測
無線機GNSS補正データを受信トータルステーションからターゲットの三次元位置を受信
GNSSアンテナ x 2車体の三次元位置を計算車体の向きや左右の傾きを計算
コントロールボックス接続したセンサーの制御を行う接続したセンサーからデータを取り込む設計データを読み込み、設計高と排土板刃先の離れを計算、自動制御を行う場合は油圧をコントロールする
ライトバー設計高と排土板刃先の離れをランプで表示
表示画面
自動追尾トータルステーション GNSS受信機
無線機搭載タイプ
NETIS登録技術
④使用したシステム 測量機
CADデータを有効活用できるDXFファイルを直接読み込める点・線は測設に利用できる
ラインを測設に使用可能(オフセットが可能) ラインを基準にのり面(勾配設定)可能
平面図 断面図
GNSS基地局
装着時のキャリブレーション
キャリブレーション後
キャリブレーション後の精度チェック
「バックホウ掘削工における情報化施工要領(案)」
に従い精度確認を行った。精度は機械の摩耗状態に依存するため、必要な消耗品交換などにより高精度な結果が得られた。
機械は4000時間使用のPC200LC
他、PC
⑤施工中 内業
バケット位置精度確認
(日々記録シートにまとめる)装着システムの日常点検
(日々チェックシートにまとめる)
⑤施工中 外業
切出し位置の確認
(TSかGNSSによる測設等で)バケット位置精度確認
(TSで直接観測または、点検杭等で)装着システムの日常点検
(モニターの診断画面や目視等で)