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JIS B 1071 附属書 締結用部品の精度測定方法 改正検討用資料 23 B 10710000 附属書 A 規定 参考JIS B 1021:1985 に基づく公差方式による 締結用部品の寸法及び幾何形体の測定方法 A.1 適用範囲 この附属書は,締結用部品に与えられた JIS B 1021:1985 に基づく寸法公差及び幾何公差に関する特性値 が,許容域内にあるかどうかを調べる方法(以下,測定方法という。)について規定する。 測定方法は,実測による方法,ゲージによる方法又は比較による方法とする。 なお,一つの測定項目について,二つ以上の測定方法を示している場合には,その選択は任意とする。 A.2 測定項目 締結用部品の特性値に対する測定方法で対象とする項目(以下,測定項目という。)は,A.1 による。 A.1-測定項目 JIS B 1021:1985 との関係 測定項目 付表 1 の項目 付表 2 の項目 測定方法 1 表面性状 表面粗さ 1. A.3.1 による。 a) 有効径 A.3.2.1 a) による。 2.1 めねじ b) 内径 1.1 2.1 A.3.2.1 b) による。 a) 有効径 A.3.2.2 a) による。 2 2.2 おねじ b) 外径 1.2 2.2 A.3.2.2 b) による。 a) ねじ部の長さ 2. 3. A.3.3.1 a) による。 b) 呼び長さ 3. 4. A.3.3.1 b) による。 c) 二面幅 4.1.1 5.1 A.3.3.1 c) による。 d) 対角距離 4.1.2 5.1 A.3.3.1 d) による。 e) 頭部の高さ 4.1.35.2 6.2 A.3.3.1 e) による。 f) ナットの高さ 4.1.4 7. A.3.3.1 f) による。 g) 有効高さ 4.1.5 5.2 A.3.3.1 g) による。 h) 頭部の直径 5.1 6.1 A.3.3.1 h) による。 i) 円筒部の直径 6. 8. A.3.3.1 i) による。 j) 座面部の直径 7. A.3.3.1 j) による。 3.1 外側寸法 k) 座の高さ 7. A.3.3.1 k) による。 a) 六角穴の二面幅 4.2.1 A.3.3.2 a) による。 b) 六角穴の対角距離 4.2.1 A.3.3.2 b) による。 c) すりわりの幅 4.2.2 5.3 A.3.3.2 c) による。 d) 六角穴の深さ 4.2.3 A.3.3.2 d) による。 3 3.2 内側寸法 e) すりわりの深さ 4.2.3 A.3.3.2 e) による。 a) 軸部に対する頭部の同軸 1.11.2 2.1 A.3.4.1 a) による。 b) 軸部に対する頭部穴の同 軸度 1.41.5 1.61.11 1.12 2.62.7 A.3.4.1 b) による。 4 4.1 同軸度 c) ねじ部に対する棒先の同 軸度 1.14 A.3.4.1 c) による。

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JIS B 1071 附属書締結用部品の精度測定方法

改正検討用資料

23

B 1071:0000

附属書 A (規定参考)

JIS B 1021:1985 に基づく公差方式による 締結用部品の寸法及び幾何形体の測定方法

A.1 適用範囲

この附属書は,締結用部品に与えられた JIS B 1021:1985 に基づく寸法公差及び幾何公差に関する特性値

が,許容域内にあるかどうかを調べる方法(以下,測定方法という。)について規定する。

測定方法は,実測による方法,ゲージによる方法又は比較による方法とする。

なお,一つの測定項目について,二つ以上の測定方法を示している場合には,その選択は任意とする。

A.2 測定項目

締結用部品の特性値に対する測定方法で対象とする項目(以下,測定項目という。)は,表 A.1 による。

表 A.1-測定項目

JIS B 1021:1985 との関係 測定項目 付表 1 の項目 付表 2 の項目

測定方法

1 表面性状 表面粗さ ─ 1. A.3.1 による。 a) 有効径 A.3.2.1 a) による。2.1 めねじ b) 内径

1.1 2.1 A.3.2.1 b) による。

a) 有効径 A.3.2.2 a) による。

2 ね じ 2.2 おねじ

b) 外径 1.2 2.2

A.3.2.2 b) による。

a) ねじ部の長さ 2. 3. A.3.3.1 a) による。

b) 呼び長さ 3. 4. A.3.3.1 b) による。

c) 二面幅 4.1.1 5.1 A.3.3.1 c) による。

d) 対角距離 4.1.2 5.1 A.3.3.1 d) による。

e) 頭部の高さ 4.1.3,5.2 6.2 A.3.3.1 e) による。

f) ナットの高さ 4.1.4 7. A.3.3.1 f) による。 g) 有効高さ 4.1.5 5.2 A.3.3.1 g) による。

h) 頭部の直径 5.1 6.1 A.3.3.1 h) による。

i) 円筒部の直径 6. 8. A.3.3.1 i) による。 j) 座面部の直径 7. ─ A.3.3.1 j) による。

3.1 外側寸法

k) 座の高さ 7. ─ A.3.3.1 k) による。

a) 六角穴の二面幅 4.2.1 ─ A.3.3.2 a) による。

b) 六角穴の対角距離 4.2.1 ─ A.3.3.2 b) による。

c) すりわりの幅 4.2.2 5.3 A.3.3.2 c) による。

d) 六角穴の深さ 4.2.3 ─ A.3.3.2 d) による。

3 寸 法 公 差 付 き 形 体

3.2 内側寸法

e) すりわりの深さ 4.2.3 ─ A.3.3.2 e) による。

a) 軸部に対する頭部の同軸

度 図 1.1,図 1.2 図 2.1 A.3.4.1 a) による。

b) 軸部に対する頭部穴の同

軸度 図 1.4,図 1.5 図 1.6,図 1.11

図 1.12

図 2.6,図 2.7

A.3.4.1 b) による。

4 幾 何 公 差 付 き 形 体

4.1 同軸度

c) ねじ部に対する棒先の同

軸度 図 1.14 ─ A.3.4.1 c) による。

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B 1071:0000

表 A.1-測定項目(続き)

JIS B 1021:1985 との関係 測定項目 付表 1 の項目 付表 2 の項目

測定方法

d) ねじ部に対する円筒部

の同軸度 図 1.17,図 1.18

図 2.9,図 2.10

A.3.4.1 d) による。

e) 植込み側のねじ部に対す

るナット側ねじ部の同軸

図 1.19 ─ A.3.4.1 e) による。

4.1 同軸度

f) ねじ部に対するナット側

面の同軸度 図 1.20,図 1.22

図 2.11 A.3.4.1 f) による。

a) 軸部に対する皿頭円すい

面の円周振れ 図 1.3 図 2.2 A.3.4.2 a) による。

b) ねじ部に対すとがり先

円すい面の円周振れ 図 1.15 ─ A.3.4.2 b) による。

4.2 円周振れ

c) ねじ部に対するくぼみ先

円すい面の円周振れ 図 1.16 ─ A.3.4.2 c) による。

a) 軸部に対するすりわりの

対称度 図 1.7,図 1.8 図 1.9,図 1.10

図 2.3,図 2.4 図 2.5

A.3.4.3 a) による。

b) ねじ部に対する割りピ

ン穴の対称度 図 1.13 ─ A.3.4.3 b) による。

4.3 対称度

c) ねじ部に対する割りピン

溝の対称度 図 1.21 ─ A.3.4.3 c) による。

a) 軸部に対する頭部座面の

直角度 図 1.23,図 1.24 図 1.25,図 1.27

図 2.12,図 2.13 A.3.4.4 a) による。

b) 軸部に対する皿頭頂面

の直角度 図 1.26 図 2.14 A.3.4.4 b) による。

c) ねじ部に対する割りピン

穴の直角度 図 1.28 ─ A.3.4.4 c) による。

d) ねじ部に対する棒先端

面の直角度 図 1.29 ─ A.3.4.4 d) による。

4.4 直角度

e) ねじ部に対するナット座

面の直角度 図 1.30,図 1.31

図 1.32 図 2.15 A.3.4.4 e) による。

a) 軸部に対する頭部二面幅

側面の平行度 図 1.33 ─ A.3.4.5 a) による。4.5 平行度

b) ねじ部に対するナット

二面幅側面の平行度 図 1.34 ─ A.3.4.5 b) による。

4.6 真直度 軸部の真直度 図 1.35,図 1.36 ─ A.3.4.6 による。

4 幾 何 公 差 付 き 形 体

4.7 真円度 皿頭の真円度 ─ 図 2.8 A.3.4.7 による。

A.3 測定方法

A.3.1 表面性状 測定項目 測定方法 測定器具

表面粗さ 方法 1:実測による方法 ねじ部品の表面粗さは,触針式表面粗さ測定機又はこれに準

じる粗さ測定機を用いて測定する。 なお,測定値の表し方は,JIS B 0601 による。

方法 2:感覚による方法 比較用表面粗さ標準片又はこれに代わる限度見本1)を用い,

視覚,触覚などによって比較する。 注1) 限度見本は,表面粗さの値が明確なものとする。

・JIS B 0651 による

触針式表面粗さ測定

機 ・JIS B 0659-1 の附

属書 1 による比較用

表面粗さ標準片

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B 1071:0000

A.3.2 ねじ

A.3.2.1 めねじ 測定項目 測定方法 測定器具

a) 有効径 めねじの有効径は,本体の 4.1.1 a) に規定する方法によって

調べる。

b) 内径 めねじの内径は,本体の 4.1.1 b) に規定する方法によって調

べる。

A.3.2.1 おねじ 測定項目 測定方法 測定器具

a) 有効径 おねじの有効径は,本体の 4.1.2 a) に規定する方法によって

調べる。

b) 外径 おねじの外径は,本体の 4.1.2 b) に規定する方法によって調

べる。

A.3.3 寸法公差付き形体

A.3.3.1 外側寸法 測定項目 測定方法 測定器具

a) ねじ部の長さ (図A.1 のb及びbm)

ねじ部の長さ(b及びbm)は,本体の 4.2.1 a) に規定する方法

によって調べる。

2 a)

注2 a) bmは,植込みボル

トの植込み側ねじ

部の長さ。 図 A.1

b) 呼び長さ(図 A.2 の l)

呼び長さ(l)は,本体の 4.2.1 b) に規定する方法によって調べ

る。

図 A.2

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 c) 二面幅(図 A.3 の s)

二面幅(s)は,本体の 4.2.1 c) に規定する方法によって調べ

る。

図 A.3

d) 対角距離(図 A.4 の e)

対角距離(e)は,本体の 4.2.1 d) に規定する方法によって調

べる。

図 A.4

e) 頭部の高さ 方法 1:ゲージによる方法

(図 A.5 の k) 頭部の高さ(k)は,本体の 4.2.1 e) の方法 1 に規定する方法

によって調べる。 方法 2:実測による方法

皿頭及び丸皿頭以外の頭部の高さ(k)は,本体の 4.2.1 e) の方法 2 に規定する方法によって調べる。

皿頭及び丸皿頭の頭部の高さ(k)は,ねじの呼び径の延長線

と皿の斜面との交点から皿頭の頂面(丸皿の場合は,頭部丸み

の付け根)までの寸法を,次の例によって測定する。 測定例 呼び径に等しい穴又は溝に頭が傾かないように軸

部を差し込み,頭部斜面との接点から頂面までの寸法をダイヤ

ルゲージ又はこれに代わる測定器で測定する(図A.1 6 参照)。

・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ

図 A.5

a)

注a) 頭部斜面と接する穴又は溝の角部は,基準面に対して

直角であって,丸み及び面取りがあってはならない。 図A.16

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 f) ナットの高さ

(図 A.7 の m)

ナットの高さ(m)は,本体の 4.2.1 f) に規定する方法によっ

て調べる。

図 A.7

g) 有効高さ

(図 A.8 の k',k" 及び m' )

有効高さ(k',k" 及びm' )は,本体の 4.2.1 g) に規定するkw 及びmw の測定方法によって調べる。

図 A.8

h) 頭部の直径

(図A.9 のdk)

頭部の直径(dk)は,本体の 4.2.1 h) に規定する方法によって

調べる。

図 A.9

i) 円筒部の直径 (図A.10 のds)

円筒部の直径(ds)は,本体の 4.2.1 i) に規定する方法によっ

て調べる。

j) 座面部の直径

(図A.11 のdw)

方法 1:実測による方法

座面部の直径(dw)は,ノギス又はこれに代わる測定器を用

い,座における平面部の直径を測定する。 なお,座の外周に丸みがあって,直径の境界が判然としない

場合は,座の平面部にインキを塗り,紙に転写し3 2),それを測

定してもよい。 注3 2) 座の平面部を紙に転写する場合は,インキがに

じまぬようにし,かつ丸み部が含まれないように

する。

図 A.10

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 方法 2:ゲージによる方法[dw(最小)を調べる場合] j) 座面部の直径

座面部の直径(dw)は,その最小許容寸法に対応した止りの挟

みゲージ4 3)を用いて調べる(図A.2 12 参照)。 (続き)

注4 3) 挟みゲージの形状・寸法は,JIS B 7420 の附属

書,寸法許容差及び摩耗代は,JIS B 7420 による

軸用限界ゲージによるのがよい。 なお,座面部に当てるゲージの口には,丸み及び

面取りがないものとする。

・挟みゲージ

図 A.11

図A.212

k) 座の高さ(図 A.13 の c)

座の高さ(c)は,本体の 4.2.1 k) に規定する方法によって調

べる。

図 A.13

A.3.3.2 内側寸法 測定項目 測定方法 測定器具

a) 六角穴の二面幅

(図 A.14 の s)

六角穴の二面幅(s)は,本体の 4.2.2 a) に規定する方法によ

って調べる。

図 A.14

b) 六角穴の対角距離

(図 A.15 の e)

六角穴の対角距離(e)は,本体の 4.2.2 b) に規定する方法に

よって調べる。

図 A.15

c) すりわりの幅

(図 A.16 の n)

すりわりの幅(n)は,本体の 4.2.2 c) に規定する方法によっ

て調べる。

図 A.16

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 d) 六角穴の深さ

(図 A.17 の t)

六角穴の深さ(t)は,本体の 4.2.2 g) に規定する方法によって

調べる。

図 A.17

e) すりわりの深さ

(図 A.18 の t)

すりわりの深さ(t)は,本体の 4.2.2 h) に規定する方法によ

って調べる。

凹形の底

凸形の底

図 A.18

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B 1071:0000

A.3.4 幾何公差付き形体

A.3.4.1 同軸度 測定項目 測定方法 測定器具

a) 軸部に対する頭部の同

軸度(図 A.19 の t) 軸部に対する頭部の同軸度(t)は,Vブロック,トリロールジ

グ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して測定

する。被測定物の頭部側面の座面側及び頂面側にダイヤルゲー

ジをセットして,被測定物を回す(図A.3 20 参照)。各ダイヤ

ルゲージごとの振れを読み,大きい方の値を測定値とする。

注6 4) 附属書B参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲー

ジ ・トリロールジグ

5a)

図A.320

5a)

注5a) データムAは,円筒

部又はねじ部とし,

円筒部とねじ部と

にまたがってはな

らない(右の図A.21参照)。 なお,データム形体

をねじ部にとる場

合は,ねじの切り終

わり部(不完全ねじ

部)が含まれないよ

うにし,かつ,首下

に最も近い箇所と

する。 図 A.19

図 A.21

b) 軸部に対する頭部穴の

同軸度(図 A.22 の t)

軸部に対する頭部穴の同軸度(t)は,Vブロック,トリロール

ジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して測

定する。被測定物の頭部穴の入口及び底部の側面にダイヤルゲ

ージをセットして,被測定物を回す(図A.4 23 参照)。各ダイ

ヤルゲージごとの振れを読み,大きい方の値を測定値とする。 なお,ダイヤルゲージの測定子は,穴の測定に適した形状と

する。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲー

ジ ・トリロールジグ

5a)

5a)

図A.423

注 5a) A.3.4.1a)図A.19

の注5)参照。

図 A.22

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 b) 軸部に対する頭部穴の

同軸度(続き)

5a)

5a)

注 5a) A.3.4.1a)図A.19の注5)参照。

図 A.22(続き)

c) ねじ部に対する棒先の

同軸度(図 A.24 の t)

ねじ部に対する棒先の同軸度(t)は,Vブロック,トリロール

ジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して測

定する。被測定物の棒先の先端及び元の部分の外径面にダイヤ

ルゲージをセットして,被測定物を回す(図A.525 参照)。各ダ

イヤルゲージごとの振れを読み,大きい方の値を測定値とす

る。 注64) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

図 A.24

図A.525

d) ねじ部に対する円筒部

の同軸度(図 A.26 の t)

ねじ部に対する円筒部の同軸度(t)は,Vブロック,トリロー

ルジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して

測定する。被測定物の指定円筒部の両側外径面にダイヤルゲー

ジをセットして,被測定物を回す(図A.627 参照)。各ダイヤル

ゲージごとの振れを読み,大きい方の値を測定値とする。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

5a)

注5a) A.3.4.1a)図A.19の注5)参照。 図 A.26

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B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 d) ねじ部に対する円筒部

の同軸度(続き)

図A.627

7b)

注7b) この場合は,6hに対する通りねじリ

ングゲージの長さ

としてもよい

図 A.26(続き) e) 植込み側のねじ部に対

するナット側ねじ部の

同軸度(図 A.28 の t)

植込み側のねじ部に対するナット側ねじ部の同軸度(t)は,Vブロック,トリロールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグに植込

み側ねじ長さの中央部を保持して測定する。被測定物の円筒部

の両端及びナット側ねじの両端の外径面にダイヤルゲージを

セットして,被測定物を回す(図A.7 29 参照)。各ダイヤルゲ

ージごとの振れを読み,最大の値を測定値とする。 なお,ねじ部を測定するダイヤルゲージの測定子は,平面と

する。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

図 A.28

図A.729

f) ねじ部に対するナット

側面の同軸度

(図 A.30 の t)

ねじ部に対するナット側面の同軸度(t)は,被測定物をねじ

込んだマンドレルを両センタで保持して測定する。 なお,マンドレルのねじは,通りねじプラグゲージのねじに

等しいものとする。 被測定物の側面の両端にダイヤルゲージをセットして,被測

定物をマンドレルとともに回す(図A.831 参照)。各ダイヤルゲ

ージごとの振れを読み,最大の値を測定値とする。

・ねじ付きマンドレ

ル ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・センタ台

図 A.30 図A.831

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33

B 1071:0000

A.3.4.2 円周振れ 測定項目 測定方法 測定器具

a) 軸部に対する皿頭円す

い面の円周振れ

(図 A.32 の t)

軸部に対する皿頭円すい面の円周振れ(t)は,Vブロック,ト

リロールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保

持して測定する。被測定物の皿頭円すい面にダイヤルゲージを

セットして,被測定物を回す(図A.9 33 参照)。このとき,被

測定物が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイヤルゲージ

の振れを測定値とする。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

8 5) 頭の頂面側又はねじ先の端面側に,軸線と直角な平

面が得られるようにVブロックなどを置き,これに被

測定物を当てて回すとよい。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

5a)

注5a) A.3.4.1a)図A.19の注5)参照。

図 A.32

図A.933

b) ねじ部に対するとがり

先円すい面の円周振れ ねじ部に対するとがり先円すい面の円周振れ(t)は,Vブロッ

ク,トリロールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形

体を保持して測定する。とがり先円すい面にダイヤルゲージを

セットして,被測定物を回す(図A.10 35 参照)。このとき,被

測定物が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイヤルゲージ

の振れを測定値とする。

(図 A.34 の t)

注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。 8 5) A.3.4.2 a) の注8) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

図 A.34

図A.1035 c) ねじ部に対するくぼみ

先円すい面の円周振れ

(図 A.36 の t)

ねじ部に対するくぼみ先円すい面の円周振れ(t)は,Vブロッ

ク,トリロールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形

体を保持して測定する。被測定物のくぼみ先円すい面にダイヤ

ルゲージをセットして,被測定物を回す(図A.11 37 参照)。こ

のとき,被測定物が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイ

ヤルゲージの振れを測定値とする。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

8 5) A.3.4.2 a) の注8) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

図 A.36

図A.1137

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34

B 1071:0000

A.3.4.3 対称度 測定項目 測定方法 測定器具

a) 軸部に対するすりわり

の対称度(図 A.38 の t)

軸部に対するすりわりの対称度(t)は,Vブロック,トリロー

ルジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して

測定する。被測定物のすりわりの一方の面にダイヤルゲージを

セットして目盛を読み取る。被測定物を 180°回してもう一方

の面にダイヤルゲージを当て,目盛を読む(図A.12 39 参照)。

両者の差を測定値とする。 なお,ダイヤルゲージの測定子は,すりわりの測定に適した

形状とする。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

5a)

5a)

図A.1239

5a)

注 5a) A.3.4.1a)図A.19の注5)参照。

図 A.38 b) ねじ部に対する割りピ

ン穴の対称度 (図 A.40 の t)

ねじ部に対する割りピン穴の対称度(t)は,対称度測定用溝

及び通りねじリングゲージのねじに等しいねじをもつ専用ゲ

ージに被測定物をねじ込み,ピンを用いて調べる(図A.13 41参照)。

なお,この測定法は,合否判定だけで,測定値は出せない。

・専用ゲージ及びピ

図 A.40

a)

b)

注a) 割りピン穴径の最大実体寸法

b) dl + t

図A.1341

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35

B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 c) ねじ部に対する割りピ

ン溝の対称度

(図 A.42 の t)

ねじ部に対する割りピン溝の対称度(t)は,対称度測定用溝

及び通りねじプラグゲージのねじに等しいねじをもつ専用ゲ

ージに被測定物をねじ込み,ピンを用いて調べる(図A.14 43参照)。

なお,この測定法は,合否判定だけで,測定値は出せない。

・専用ゲージ及びピ

図 A.42

a)

b)

注a) 割りピン溝幅の最大実体寸法 b) n′+t

図A.1443

A.3.4.4 直角度 測定項目 測定方法 測定器具

a) 軸部に対する頭部座面

の直角度(図 A.44 の t)

軸部に対する頭部座面の直角度(t)は,Vブロック,トリロー

ルジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して

測定する。被測定物の座面の測定円にダイヤルゲージをセット

して,被測定物を回す(図A.15 45 参照)。このとき,被測定物

が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイヤルゲージの振れ

を測定値とする。 なお,測定円の直径は,次のとおりとする。 ─部品等級 A,B 及び C の場合 0.8×六角の二面幅 又は 0.8×頭部の直径 ─部品等級 F の場合 0.9×頭部の直径 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。 8 5) A.3.4.2 a) の注8) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

5a)

5a)

図A.1545

5a)

注5a) A.3.4.1a)図A.19 の

注5)参照。

図 A.44

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36

B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 a) 軸部に対する頭部座面

の直角度(続き)

5a)

注5a) A.3.4.1a)図A.19 の

注5)参照。

図 A.44(続き) b) 軸部に対する皿頭頂面

の直角度(図 A.46 の t)

軸部に対する皿頭頂面の直角度(t)は,Vブロック,トリロー

ルジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータム形体を保持して

測定する。被測定物の皿頭頂面の測定円にダイヤルゲージをセ

ットして,被測定物を回す(図A.16 47 参照)。このとき,被測

定物が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイヤルゲージの

振れを測定値とする。 なお,測定円の直径は,次のとおりとする。 ─部品等級 A,B 及び C の場合 0.8×頭部の直径 ─部品等級 F の場合 0.9×頭部の直径 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。 8 5) A.3.4.2 a) の注8) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・トリロールジグ

5a) 注 5a) A.3.4.1a)図A.19

の注5)参照。 図 A.46

図A.1647

c) ねじ部に対する割りピ

ン穴の直角度

ねじ部に対する割りピン穴の直角度(t)は,割りピン穴に,

しっくりとはまり合う選択したセットピンを用いて測定する。

被測定物の割りピン穴にセットピンを差し込み,それを測定投

影機又は測定顕微鏡にセットして,十字線とおねじ軸線とを一

致させる。被測定物のピン穴入口の偏差(図A.17 49 のt)を測

定する。 なお,セットピンの代わりに穴明け加工に使用したドリルを

用いてもよい。

・JIS B 7184 による

測定投影機 ・JIS B 7153 による

測定顕微鏡

(図 A.48 の t)

図 A.48

図A.1749

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37

B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 d) ねじ部に対する棒先端

面の直角度

ねじ部に対する棒先端面の直角度(t)は,Vブロック,トリロ

ールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにおねじ先端部の外径を

保持して測定する。棒先端面の測定円にダイヤルゲージをセッ

トして,被測定物を回す(図A.18 51 参照)。このとき,被測定

物が軸線方向に移動しないようにする8 5)。ダイヤルゲージの振

れを測定値とする。

(図 A.50 の t)

注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。 8 5) A.3.4.2 a) の注8) 参照。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲー

ジ ・トリロールジグ

図 A.50

図A.1851

e) ねじ部に対するナット

座面の直角度

方法 1:実測にゲージを併用する方法 ねじ部に対するナット座面の直角度(t)は,通りねじプラグ

ゲージのねじに等しいねじ及びこれに直角な端面をもつ直角

度測定ゲージで測定する。両端面が平行で,外径が測定円と同

じリングを直角度測定ゲージにはめた後,被測定物を手で軽く

ねじ込む。被測定物の座面とリングとのすきま(図A.19 53 のt)をすきまゲージで測定する。

(図 A.52 の t)

なお,測定円の直径は,次のとおりとする。 ─部品等級 A,B 及び C の場合

0.8×六角の二面幅 又は 0.8×頭部の直径 ─部品等級 F の場合

0.9×六角の二面幅 方法 2:実測による方法

ねじ部に対するナット座面の直角度(t)は,被測定物をねじ

込んだマンドレルを両センタで保持して測定する。 なお,マンドレルのねじは,通りねじプラグゲージのねじに

等しいものとする。 被測定物の座面の測定円にダイヤルゲージをセットして被

測定物をマンドレルとともに回す(図A.20 54 参照)。ダイヤル

ゲージの振れを測定値とする。 なお,測定円の径は,次のとおりとする。 ─部品等級 A,B 及び C の場合 0.8×六角の二面幅 又は 0.8×頭部の直径 ─部品等級 F の場合 0.9×六角の二面幅

・直角度測定ゲージ

・JIS B 7524 による

すきまゲージ ・ねじ付きマンドレ

ル ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲー

ジ ・センタ台

図 A.52

図A.19 53

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38

B 1071:0000

測定項目 測定方法 測定器具 e) ねじ部に対するナット

座面の直角度(続き)

図A.2054

A.3.4.5 平行度 測定項目 測定方法 測定器具

a) 軸部に対する頭部二面

幅の平行度

(図 A.55 の t)

軸部に対する頭部二面幅の平行度(t)は,Vブロック,トリロ

ールジグ6 4) 又はこれらに代わるジグにデータムを保持して測

定する。被測定物の二面幅側面にセットしたダイヤルゲージを

被測定物の軸線方向へ有効高さの全領域にわたって定盤上を

移動させて振れを読む(図A.21 56 参照)。これをすべての二面

幅側面について繰り返す。このうちで,最大の値を測定値とす

る。 注6 4) A.3.4.1 a) の注6) 参照。

・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・JIS B 7513 による

精密定盤 ・センタ台 ・ねじ付きマンドレ

5 a)

注5a) A.3.4.1a)図A.19

の注5)参照。 図 A.55

図A.2156

b) ねじ部に対するナット

二面幅側面の平行度 (図 A.57 の t)

ねじ部に対するナット二面幅側面の平行度(t)は,被測定物

をねじ込んだマンドレルを両センタで保持して測定する。 なお,マンドレルのねじは,通りねじプラグゲージのねじに

等しいものとする。 被測定物の二面幅側面にセットしたダイヤルゲージを,被測

定物の軸線方向へ有効高さの全領域にわたって定盤上を移動

させて振れを読む(図A.22 58 参照)。これをすべての二面幅側

面について繰り返す。このうちで,最大の値を測定値とする。

・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ ・センタ台 ・ねじ付きマンドレ

ル ・JIS B 7513 による

精密定盤

図 A.57

図A.2258

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39

B 1071:0000

A.3.4.6 真直度 測定項目 測定方法 測定器具

軸部の真直度(図 A.59 の t)

ねじ部に対する軸部の真直度(t)は,真直度の指定長さ両端

をVブロック又はこれに代わるジグに保持して測定する。被測

定物の最大曲がり部にダイヤルゲージをセットした後,被測定

物を回す(図A.23 60 参照)。ダイヤルゲージの振れを読み,そ

の値の 1/2 を測定値とする。 なお,測定位置がねじ部にかかる場合,ダイヤルゲージの測

定子は平面のものとする。

・JIS B 7540 による

V ブロック ・JIS B 7503 による

ダイヤルゲージ ・JIS B 7533 による

てこ式ダイヤルゲ

ージ

図A.2360

9 a)

注9 a) 真直度の公差は,l′だけに適用する。

図 A.59

A.3.4.7 真円度 測定項目 測定方法 測定器具

皿頭の真円度(図 A.61 の t) 方法 1:輪郭投影法による測定

皿頭の真円度(t)は,測定投影機に透過光で被測定物の頭

部を投影して調べる。投影した輪郭とモデルの同心円とを比

較する(図A.24 62 参照)。

方法 2:直径法による測定

皿頭の真円度(t)は,マイクロメータで被測定物の頭部外

径を 4 箇所以上測定して調べる(図A.25 63 参照)。測定した

頭部外径の最大値と最小値との差の 1/2 を測定値とする。

・JIS B 7184 による

測定投影機 ・JIS B 7502 による

外側マイクロメータ

・JIS B 7520 による

指示マイクロメータ

図 A.61

図A.2462

図A.25 63

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40

B 1071:0000

附属書 B (参考)

トリロールジグ(一例)

B.1 適用範囲

この附属書は,例えば,締結用部品の全振れ,同軸度などを測定する場合に,被測定物の軸部を保持し

て回転させるために使用するトリロールジグの例を示す。

B.2 トリロールジグの例

トリロールジグの一つの例を図 B.1 に示す。

1 保持ばね

2 フラットロール

3 押えロール

4 被測定物

注記 d は,ねじの呼び径を表す。

図 B.1-トリロールジグの例

参考文献

JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)─表面性状:輪郭曲線方式─用語,定義及び表面性状パラメータ

JIS B 0651 製品の幾何特性仕様(GPS)─表面性状:輪郭曲線方式─触針式表面粗さ測定機の特性

JIS B 0659-1 製品の幾何特性仕様(GPS)─表面性状:輪郭曲線方式;測定標準─第 1 部:標準片

JIS B 7513 精密定盤