20
科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2年 1 類(A・B型) 必修 授業担当者 教科書名 副教材等 藤本加寿子・武市真弓・小形孝義 精選現代文B(東京書籍) 新装版 漢字トレーニング (いいずな書店) 科目の到達目標 国語総合における学習を基礎に、近代以降の様々な文章に触れる。論理的思考の過程やその表現、構成 を学び、ものの見方、考え方を広め、評論文の読解力を高める。 さまざまな文学的表現に触れ、表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。語句の意味、 用法を理解し、語彙を豊かにする。 韻文、短詩型文学の表現に触れ、言葉の美しさを学び、感受性を豊かにする。 評価の観点と方法について ・教科書の単元教材ごとに読解力、鑑賞力、語彙力等が備わっているかを各定期考査で検証する。 ・生徒全体の理解の度合いの検証とともに、生徒個々の理解の伸長、遅滞にも留意する。 ・適宜漢字小テストや小論文指導を実施する。 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法 評論 「『身銭』を切るコミュニ ケーション」 内田 樹 評論 「ミロのヴィーナス」 清岡 卓行 1 学期中間考査 小説 『山月記』 中島 敦 評論 「科学的『発見』とは」 小川眞理子 小論文指導 1学期期末考査 ・身近な体験をもとにした文章を 読んで評論に関心を持ち、筆者の 考えを的確に理解する。 ・小説の虚構性を実感し、それを 通して人間存在の意味、人生の在 り方を考える。 ・筆者の視点や観点を理解し、本 文の表現に注意して筆者の意図を 的確にとらえる。 ・言葉で表現することへの意欲を 持ち、効果的な表現を考えて書く 力を養う。 ・本文中に挙げられている具体例の 効果を理解し、筆者の考えを的確に 読み取る。 ・特異な文体を理解し、作中人物の 言動、心理を読み取り、人間理解に 繋げるだけでなく、漢文調の整然と した文体を味わう。 ・論理的な文章の展開や構成を正し く捉え、筆者の考え方を正確に理解 する ・小論文添削指導を行う。

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 1類(A・B型) 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 藤本加寿子・武市真弓・小形孝義 精選現代文B(東京書籍) 新装版 漢字トレーニング

(いいずな書店) 科目の到達目標 国語総合における学習を基礎に、近代以降の様々な文章に触れる。論理的思考の過程やその表現、構成 を学び、ものの見方、考え方を広め、評論文の読解力を高める。 さまざまな文学的表現に触れ、表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。語句の意味、 用法を理解し、語彙を豊かにする。 韻文、短詩型文学の表現に触れ、言葉の美しさを学び、感受性を豊かにする。

評価の観点と方法について ・教科書の単元教材ごとに読解力、鑑賞力、語彙力等が備わっているかを各定期考査で検証する。 ・生徒全体の理解の度合いの検証とともに、生徒個々の理解の伸長、遅滞にも留意する。 ・適宜漢字小テストや小論文指導を実施する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

評論 「『身銭』を切るコミュニ

ケーション」 内田 樹 評論 「ミロのヴィーナス」 清岡 卓行 1学期中間考査 小説 『山月記』 中島 敦 評論 「科学的『発見』とは」

小川眞理子 小論文指導 1学期期末考査

・身近な体験をもとにした文章を

読んで評論に関心を持ち、筆者の

考えを的確に理解する。 ・小説の虚構性を実感し、それを

通して人間存在の意味、人生の在

り方を考える。 ・筆者の視点や観点を理解し、本

文の表現に注意して筆者の意図を

的確にとらえる。 ・言葉で表現することへの意欲を

持ち、効果的な表現を考えて書く

力を養う。

・本文中に挙げられている具体例の

効果を理解し、筆者の考えを的確に

読み取る。 ・特異な文体を理解し、作中人物の

言動、心理を読み取り、人間理解に

繋げるだけでなく、漢文調の整然と

した文体を味わう。 ・論理的な文章の展開や構成を正し

く捉え、筆者の考え方を正確に理解

する ・小論文添削指導を行う。

Page 2: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

評論 「情報社会のパラドック

ス」 清水 克雄 詩 「竹」 萩原朔太郎

「永訣の朝」 宮澤賢治 短歌 「牡丹花は―短歌抄」 木下利玄ほか 2学期中間考査 小説 『こころ』 夏目漱石 俳句 「プラタナス―俳句抄」 小論文指導 2学期期末考査

・現代社会の問題を扱った評論を

読んで、話題の核心と論旨を的確

に読み取る。 ・詩歌に表現された作者の心情を

的確に読み取り、鑑賞力を高める。 ・人物の心情の推移を的確に読み

取り、優れた表現や描写を味わう。 ・俳句に表現された作者の心情を

的確に読み取り、鑑賞力を高める。

・評論文の構成や論の展開に注意し

て叙述内容をたどり、内容を的確に

捉える。 ・詩歌における言葉の働きやそれぞ

れの作品の表現上の特徴を理解す

る。 ・場面、登場人物の言動、心理を的

確に読み取る。 ・作品の構成・主題を読み取り、作

中人物の人間像を明らかにする。 ・俳句を読み味わい、繊細な表現を

通して自らの言語感覚を磨く。 ・小論文添削指導を受講する。

1 2 3

小説 『藤野先生』 魯迅/竹内好訳 評論 「景観とは何か」 若林 幹夫 小論文指導 学年末考査

・作品の理解を通して人間・社会

についての洞察を深める。 ・景観と人間の問題についての認

識を深めるとともに、進んで評論

を読む態度を養う。

・時代背景をふまえながら作品を読

み、本文の表現に即して登場人物の

心理を的確に読み取る。 ・筆者の着眼点に留意して、論旨を 読解する力をつける。 ・課題を与えて提出させ、添削指導

をする。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・大学入試に対応するための読解力を目指し、論理的思考を養う。

・文章表現の練習を計画的に行い、小論文の力を養成する。

Page 3: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 古典 3 2年1類A・C型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等

藤本加寿子・福原直美・武市真弓・小形孝義 古典B (第一学習社) 入試対策ベストセレクション古文単語 325

(尚文出版) マスター古文(京都書房)

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発展

につなげるとともに、読解力を確かなものにする。 古文単語や文語文法などの古文解釈の基礎力を固め、さまざまな古典を読み味わうとともに、古文の 解釈力を高める。 評価の観点と方法について 古文教材の学習を中心に、古文解釈力の伸長の度合を定期考査で検証する。 なお、古文単語小テストを定期的に実施、課題テストと併せて、評価の一部とする。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

説話『十訓抄』 「成方の笛」 随筆『徒然草』 「ある者、子を法師に なして」

漢文 故事・寓話 「呉越同舟」「知音」 1学期中間考査 随筆『方丈記』 「安元の大火」 物語『伊勢物語』 「初冠」「小野の雪」 漢文 古代の史話「鼓腹撃壌」 1学期末考査 夏期講習

・説話に叙述された世界を読み

味わう。 ・自然や人間についての古人の

優れた感性を知る。 ・章段の主題を把握する。 ・故事成語の由来を正しく理解

する。 ・古代中国人の発想のおもしろ

さ、思想的背景を知り、読み

味わう。 ・随筆を読み、自然や人間につ

いての古人の優れた感性を知

る。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・中国の小話を通して、人間の

生き方やあり方についての思

索を深める。

・説話を読み、その構成や展開に即し

てあらすじをとらえる。 ・敬語表現の基本的な知識を得させる。 ・随筆を読み、作者の人生観に触れ、

ものの見方、感じ方を豊かにする。 ・漢文に慣れ、訓読上のきまりをより

正しく理解させる。 ・話の内容を正確に理解させる。 ・文章の論理的な構成と文体の変化に

富むリズムに注意させる。 ・歌物語を読み、登場人物の心情や行

動について考えさせる。 ・句法に注意し、訓読や口語訳を正確

にできるようにする。 ・人間や政治をめぐる古代中国の思想

を読み取らせる。

Page 4: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

物語『大和物語』 「苔の衣」 説話『今物語』 「やさし蔵人」 随筆『枕草子』 「木の花は」 「雪のいと高う降りたる

を」 2学期中間考査 日記『更級日記』 「門出」 「源氏の五十余巻」 歴史物語『大鏡』 「道長と伊周―弓争ひ―」 漢文 項羽と劉邦 「鴻門之会」(『史記』) 2学期末考査 冬期講習

・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・説話に叙述された世界を読み

味わう。 ・随筆を読み、自然や人間につ

いての古人の優れた感性を知

る。 ・作者の生き方やものの見方、

感じ方を知る。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・登場人物の性格や生き方を通

して、人間のあり方や運命に

ついて関心を深める。

・歌物語を読み、登場人物の心情や行

動について考えさせる。 ・説話の中で、和歌がどのような役割

を果たしているかを考える。 ・作者の自然観や人生観に触れ、もの

の見方や、感じ方を豊かにする。 ・日記を読み、作者の心情を読み取ら

せる。 ・歴史物語を読み、登場人物が政治の

世界でどのように生きたかを理解さ

せる。 ・敬語を抜き出し、その種類と誰の誰

に対する敬意かを確かめる。 ・話の展開を読み取りながら、古代中

国の歴史の劇的な面白さを味わう。

1 2 3

物語『源氏物語』 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」

(『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など 俳諧「春夏秋冬」 学年末考査

・場面設定や自然描写などを確

かめながら、物語の世界を読

み味わう。 ・中国の代表的な文章を読んで、

古代中国人のものの考え方を

理解し、興味を深める。 ・各歌集の和歌を読み比べて、

時代による歌風の違いを味わ

う。 ・近代の代表的な俳人の句を読

み味わう。

・『源氏物語』の世界に親しみ、登場人

物のものの見方や心情の推移を読み

取らせる。 ・作品の内容・構成、文章の表現を理

解させる。 ・和歌の表現技巧に注意し、それぞれ

の和歌に込められた歌人の思いを理

解させる。 ・句の言葉の響きの美しさや季節の情

感を味わわせる。 ・俳諧独自の表現に慣れる。

その他 ( 履修上の留意点 ) ・ 予習として、古文は音読・本文書写・口語訳を、漢文は音読・書き下し文をしておくこと。 ・ 古文単語小テストを実施し、成績に組み込む。

Page 5: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 古典 2 2年1類B型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等

武市真弓 古典B (第一学習社) 入試対策ベストセレクション古文単語 325

(尚文出版) マスター古文(京都書房)

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発展

につなげるとともに、読解力を確かなものにする。 古文単語や文語文法などの古文解釈の基礎力を固め、さまざまな古典を読み味わうとともに、古文の 解釈力を高める。 評価の観点と方法について 古文教材の学習を中心に、古文解釈力の伸長の度合を定期考査で検証する。 なお、古文単語小テストを定期的に実施、課題テストと併せて、評価の一部とする。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

説話『十訓抄』 「成方の笛」 随筆『徒然草』 「ある者、子を法師に なして」

漢文 故事・寓話 「知音」 1学期中間考査 物語『伊勢物語』 「初冠」 「小野の雪」 漢文 古代の史話「鼓腹撃壌」 1学期末考査 夏期講習

・説話に叙述された世界を読み

味わう。 ・自然や人間についての古人の

優れた感性を知る。 ・章段の主題を把握する。 ・故事成語の由来を正しく理解

する。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・中国の小話を通して、人間の

生き方やあり方についての思

索を深める。

・説話を読み、その構成や展開に即し

てあらすじをとらえる。 ・敬語表現の基本的な知識を得させる。 ・随筆を読み、作者の人生観に触れ、

ものの見方、感じ方を豊かにする。 ・漢文に慣れ、訓読上のきまりをより

正しく理解させる。 ・話の内容を正確に理解させる。 ・歌物語を読み、登場人物の心情や行

動について考えさせる。 ・句法に注意し、訓読や口語訳を正確

にできるようにする。 ・人間や政治をめぐる古代中国の思想

を読み取らせる。

Page 6: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

物語『大和物語』 「苔の衣」 随筆『枕草子』 「木の花は」 「雪のいと高う降りたる

を」 2学期中間考査 日記『更級日記』 「門出」 歴史物語『大鏡』 「道長と伊周―弓争ひ―」 漢文 項羽と劉邦 「鴻門之会」(『史記』) 2学期末考査 冬期講習

・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・随筆を読み、自然や人間につ

いての古人の優れた感性を知

る。 ・作者の生き方やものの見方、

感じ方を知る。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読

み取る。 ・登場人物の性格や生き方を通

して、人間のあり方や運命に

ついて関心を深める。

・歌物語を読み、登場人物の心情や行

動について考えさせる。 ・作者の自然観や人生観に触れ、もの

の見方や、感じ方を豊かにする。 ・日記を読み、作者の心情を読み取ら

せる。 ・歴史物語を読み、登場人物が政治の

世界でどのように生きたかを理解さ

せる。 ・敬語を抜き出し、その種類と誰の誰

に対する敬意かを確かめる。 ・話の展開を読み取りながら、古代中

国の歴史の劇的な面白さを味わう。

1 2 3

物語『源氏物語』 「光る君誕生」 「若紫」 漢文「雑説」

(『昌黎先生文集』) 学年末考査

・場面設定や自然描写などを確

かめながら、物語の世界を読

み味わう。 ・中国の代表的な文章を読んで、

古代中国人のものの考え方を

理解し、興味を深める。

・『源氏物語』の世界に親しみ、登場人

物のものの見方や心情の推移を読み

取らせる。 ・作品の内容・構成、文章の表現を理

解させる。

その他 ( 履修上の留意点 ) ・ 予習として、古文は音読・本文書写・口語訳を、漢文は音読・書き下し文をしておくこと。 ・ 古文単語小テストを実施し、成績に組み込む。

Page 7: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 3 2年 1類(C型) 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 鴻田 勝時 精選現代文B(東京書籍) 新装版 漢字トレーニング

(いいずな書店) 科目の到達目標 国語総合における学習を基礎に、近代以降の様々な文章に触れる。論理的思考の過程やその表現、構成 を学び、ものの見方、考え方を広め、評論文の読解力を高める。 さまざまな文学的表現に触れ、表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。語句の意味、 用法を理解し、語彙を豊かにする。 韻文、短詩型文学の表現に触れ、言葉の美しさを学び、感受性を豊かにする。

評価の観点と方法について ・教科書の単元教材ごとに読解力、鑑賞力、語彙力等が備わっているかを各定期考査で検証する。 ・生徒全体の理解の度合いの検証とともに、生徒個々の理解の伸長、遅滞にも留意する。 ・適宜漢字小テストや小論文指導を実施する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

評論 「『身銭』を切るコミュニ

ケーション」 内田 樹 評論 「ミロのヴィーナス」 清岡 卓行 1学期中間考査 小説 『山月記』 中島 敦 評論 「科学的『発見』とは」

小川眞理子 小論文指導 1学期期末考査

・身近な体験をもとにした文章を

読んで評論に関心を持ち、筆者の

考えを的確に理解する。 ・小説の虚構性を実感し、それを

通して人間存在の意味、人生の在

り方を考える。 ・筆者の視点や観点を理解し、本

文の表現に注意して筆者の意図を

的確にとらえる。 ・言葉で表現することへの意欲を

持ち、効果的な表現を考えて書く

力を養う。

・本文中に挙げられている具体例の

効果を理解し、筆者の考えを的確に

読み取る。 ・特異な文体を理解し、作中人物の

言動、心理を読み取り、人間理解に

繋げるだけでなく、漢文調の整然と

した文体を味わう。 ・論理的な文章の展開や構成を正し

く捉え、筆者の考え方を正確に理解

する ・小論文添削指導を行う。

Page 8: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

評論 「情報社会のパラドック

ス」 清水 克雄 詩 「竹」 萩原朔太郎

「永訣の朝」 宮澤賢治 短歌 「牡丹花は―短歌抄」 木下利玄ほか 2学期中間考査 小説 『こころ』 夏目漱石 俳句 「プラタナス―俳句抄」 小論文指導 2学期期末考査

・現代社会の問題を扱った評論を

読んで、話題の核心と論旨を的確

に読み取る。 ・詩歌に表現された作者の心情を

的確に読み取り、鑑賞力を高める。 ・人物の心情の推移を的確に読み

取り、優れた表現や描写を味わう。 ・俳句に表現された作者の心情を

的確に読み取り、鑑賞力を高める。

・評論文の構成や論の展開に注意し

て叙述内容をたどり、内容を的確に

捉える。 ・詩歌における言葉の働きやそれぞ

れの作品の表現上の特徴を理解す

る。 ・場面、登場人物の言動、心理を的

確に読み取る。 ・作品の構成・主題を読み取り、作

中人物の人間像を明らかにする。 ・俳句を読み味わい、繊細な表現を

通して自らの言語感覚を磨く。 ・小論文添削指導を受講する。

1 2 3

小説 『藤野先生』 魯迅/竹内好訳 評論 「景観とは何か」 若林 幹夫 小論文指導 学年末考査

・作品の理解を通して人間・社会

についての洞察を深める。 ・景観と人間の問題についての認

識を深めるとともに、進んで評論

を読む態度を養う。

・時代背景をふまえながら作品を読

み、本文の表現に即して登場人物の

心理を的確に読み取る。 ・筆者の着眼点に留意して、論旨を 読解する力をつける。 ・課題を与えて提出させ、添削指導

をする。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・大学入試に対応するための読解力を目指し、論理的思考を養う。

・文章表現の練習を計画的に行い、小論文の力を養成する。

Page 9: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 3 2年・2類・文型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 鴻田 勝時 精選現代文(東京書籍) 漢字問題集・国語便覧・問題集 等

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として、論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発 展につなげるとともに、評論文に対する読解力を確かなものにする。 さまざまな文学的文章表現を吟味して表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。 語句の意味、用法を理解し、語彙を豊かにする。 評価の観点と方法について 教科書の各単元教材の理解の度合を定期考査で検証する。その際、授業内容の理解のみにとどまらない、 応用力や実践的な学力につながるような問題作成にも努める。他、漢字問題集を用いての漢字小テストを 評価の一部とする。 文学史も範囲を決めて定期考査に組み込み、成績に加味する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

評論 「『身銭』を切るコミュニケ

ーション」 内田 樹 「ミロのビーナス」清岡卓行 小説「山月記」 中島 敦 問題演習① 1学期中間考査 評論 「相手依存の自己規定」

鈴木孝夫 「科学的発見とは」

小川 眞理子 小論文添削指導 詩「永訣の朝」宮澤賢治 「竹」萩原朔太郎 評論 「日本人の美意識」 高階秀爾 問題演習② 1学期末考査・夏期講習

・筆者の独創的なものの見方や特色

のある表現を学ぶ。 ・小説作品の優れた表現を読み味わ

う。 ・筆者の主張や思考を理解し、新た

な知見を得て、社会や生き方を見つ

める。 ・科学を新しい角度からとらえ直

し、人間存在についての考えを深め

る。 ・鑑賞力を養い、それぞれの作品の

豊かな表現を味わう。 ・抽象的な表現に慣れ、様々な例を

通して文章を理解する術を身につ

ける。

・論の構成や展開を理解し、人間に対する

筆者の考えを読み取る。 ・小説の場面展開を的確に読み取り、その

作品の主題について考える。 ・評論を読んで、筆者の着眼点を明らかに

し、論の展開を正確につかむ。 ・評論を論理の展開に沿って読み取り、筆

者の見解を理解する。 ・詩における言葉の働きやそれぞれの作品

の表現上の特徴を理解する。 ・抽象論を論旨に沿って理解し、日本人の

性格について考える。 ・高校生の優れた読書感想文の紹介を受け

る。

Page 10: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

評論 「情報社会のパラドックス」 清水 克雄 「『である』ことと『する』

こと」 丸山真男 小説「藤野先生」 魯迅 小論文模試 評論 問題演習③ 2学期中間考査 評論 「消費されるスポーツ」

多木 浩二 「環境問題と科学」

村上陽一郎 小説 「こころ」 夏目漱石 問題演習④ 2学期末考査・冬期講習

・現代の日本社会が抱える問題点に

触れ、各自がその中でよりよく生き

る道を模索する。 ・小説世界の多様さに触れ、人間理

解を深める。 ・専門の分野から論じた問題への関

心を高め、文学や社会について考察

を加える。 ・環境問題に科学的側面からアプロ

ーチした評論を読み、問題解決の方

法を模索する。 ・作者の人間理解を通して人生への

関心を深め、自己の形成に資する。

・評論を論理の展開に沿って読み取り、筆

者の見解を理解する。さらに、社会と自身

の生き方を見つめる。 ・小説に描かれた場面、作中人物の言動、

心理などを的確に読み取る。 ・優れた評論を読んで、個性的な発想や論

理性に富んだ表現を学ぶ。 ・評論を論理の展開に沿って読み取り、筆

者の見解を理解する。 ・長編小説における作中人物の性格や心理

を読み取り、人間の内面の奥深さを味わ

う。 ・登場人物の行動、心理、性格を読み取り、作者のものの見方、感じ方を理解する。

三学期

1 2 3

評論 「現実と仮想」

茂木健一郎 「言語と記号」

丸山圭三郎 小説 「檸檬」

梶井基次郎 評論 「他者の声 実在の声」 野矢茂樹 学年末考査

・抽象的な問題について論理的に考える力を養う。 ・抽象的な言語論に慣れ、高度な読解力を身につける。 ・鋭い言語感覚、優れた表現効果を味わう。 ・抽象的な問題について論理的に考える力を養う。

・普遍的な事象を特定の角度からとらえた評論を読み、言葉や人間についての認識を深める。 ・独特の世界観や内面表現を通じて、ユーモアに富んだ小説を味わう。 ・普遍的な事象を特定の角度からとらえた評論を読み、言葉や人間についての認識を深める。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・予習として必ず教材を読んでおく。 ・漢字の小テストを実施し、評価に組み込む。 ・文学史を定期考査の課題範囲として出題する。 ・小論文入試・論述問題を視野に入れながら、計画的に文章表現の練習を行い、添削講座にも参加する。

Page 11: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 古典 4 2年・2類・文型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 鴻田 勝時 高等学校古典B 古文単語集・国語便覧・古典文法 等

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発展に

つなげるとともに、読解力を確かなものにする。 古文単語や文語文法などの古文解釈の基礎力を固め、さまざまな古典を読み味わうとともに、古文の 解釈力を高める。 日本古来の文化を学習し、当時の風習や価値観を知る。 また、殆どの生徒が、大学入試で古典を必要としているので、それに対応できる学力を身につけさせたい。 評価の観点と方法について 古文教材の学習を中心に、古文解釈力の伸長の度合を定期考査で検証する。 なお、古文単語小テストを定期的に実施、学期毎の課題テストと併せて、評価の一部とする。 文学史も範囲を決めて定期考査に組み込み、成績に加味する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

説話『宇治拾遺物語』 随筆『徒然草』 物語『伊勢物語』 漢文 故事・『十八史略』 1学期中間考査

『大和物語』 随筆『枕草子』 日記『更級日記』

『蜻蛉日記』 漢文 唐詩 史記「鴻門之会」 「四面楚歌」

1学期末考査 夏期講習

・説話に叙述された世界を読み

味わう。 ・自然や人間についての古人の

優れた感性を知る。 ・登場人物の考え方を理解し、

話の面白さを味わう。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読み

取る。 ・作者の生き方やものの見方、

感じ方を知る。 ・近体詩の形式にしたしむと共

に漢詩を読むたのしさを知る。 ・登場人物の性格や生き方を通

して、人間のあり方や運命につ

いて関心を深める。 ・漢文の句法を理解する。

・説話を読み、その構成や展開に即し

てあらすじをとらえる。 ・和歌と本文の内容との関係を正確に

読み取る。 ・漢文の基礎を復習しながら、教訓的

な話に親しむ。 ・話の展開に即して、内容を正確に読

み取る。 ・随筆を読み、作者の自然観や人生観

に触れ、ものの見方、感じ方を豊かに

する。 ・日記を読み、作者の心情を読み取る。 ・詩にうたわれた情景を読み取り、作

者の心情を味わう。 ・話の展開を読み取りながら、古代中

国の歴史の劇的な面白さを味わう。 ・漢文句法演習

Page 12: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

和歌と歌謡 物語『大鏡』 漢文 思想(人間論) 『論語』『孟子』『荀子』 『老子』 問題演習① 2学期中間考査 日記 『建礼門院右京大夫集』 『紫式部日記』 『和泉式部日記』 物語『源氏物語』 漢文 思想(政治論) 『荘子』『論語』『孟子』 『老子』『韓非子』 2学期末考査 冬期講習

・歌謡独特の表現を味わい、作

者のものの感じ方を理解する。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読み

取る。 ・中国の思想を通して、人間の

生き方やあり方についての思索

を深める。 ・作者のものの見方、感じ方を

知り、日記の世界を読み味わう。 ・場面設定や自然描写などを確

かめながら、物語の世界を読み

味わう。 ・中国の思想を通して、人間の

生き方やあり方についての思索

を深める。 ・漢文句法を含む文章の読解

・優れた和歌を鑑賞し、歌謡に託され

た庶民の生活感情を理解する。 ・『大鏡』を読み、登場人物の心情や行

動について考える。 ・人間や政治をめぐる古代中国のさま

ざまな思想を読み取る。 ・日記を読み、作者の境遇を確かめな

がら、作者の心情を理解する。 ・『源氏物語』を読み、登場人物の行動

や心情を読み取る。 ・人間や政治をめぐる古代中国のさま

ざまな思想を読み取る。 ・漢文句法応用演習

1 2 3

俳諧 芭蕉 評論 『無名草子』 『風姿花伝』 『源氏物語玉の小櫛』 漢文 唐宋八大家 問題演習② 学年末考査

・芭蕉の生涯と作風の変化を把

握し、その文学観や人生観を理

解する。 ・評論に述べられた古人のもの

の見方、感じ方、考え方の特色

を理解する。 ・中国の思想を通して、人間の

生き方やあり方についての思索

を深める。 ・筆者の考え方を理解し、もの

の見方や考え方を豊かにする。

・芭蕉の旅の足取りをたどりつつ俳文

と発句を鑑賞し、芭蕉の心情を読み取

る。 ・歌論・能楽論・物語論などを読み、

その論旨を読み取る。 ・繰り返し音読し、古詩の特色を理解

する。 ・文章の構成・展開を理解し、論旨を

的確にとらえる。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・ 予習として、古文は音読・口語訳を、漢文は音読・書き下し文・口語訳をしておくこと。 ・ 古文単語小テストを毎週実施し、成績に組み込む。 ・ 文学史を定期考査の課題範囲として出題する。 ・ 適宜課題及び課題テストを課して評価に加味する。

Page 13: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年・2類・理型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 鴻田 勝時 精選現代文(東京書籍) 漢字問題集・国語便覧・問題集 等

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として、論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発 展につなげるとともに、評論文に対する読解力を確かなものにする。 さまざまな文学的文章表現を吟味して表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。 語句の意味、用法を理解し、語彙を豊かにする。 評価の観点と方法について 教科書の各単元教材の理解の度合を定期考査で検証する。その際、授業内容の理解のみにとどまらない、 応用力や実践的な学力につながるような問題作成にも努める。他、漢字問題集を用いての漢字小テストを 評価の一部とする。 文学史も範囲を決めて定期考査に組み込み、成績に加味する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

評論 「『身銭』を切るコミュニケ

ーション」 内田 樹 「ミロのヴィーナス」

清岡卓行 小説「山月記」 中島 敦 1学期中間考査 評論 「相手依存の自己規定」

鈴木孝夫 「科学的発見とは」

小川眞里子 小論文添削指導 詩「未確認飛行物体」

入沢康夫 評論 「日本人の美意識」 高階秀爾 1学期末考査・夏期講習

・筆者の独創的なものの見方や特色

のある表現を学ぶ。 ・小説作品の優れた表現を読み味わ

う。 ・筆者の主張や思考を理解し、新た

な知見を得て、社会や生き方を見つ

める。 ・鑑賞力を養い、それぞれの作品の

豊かな表現を味わう。 ・抽象的な表現に慣れ、様々な例を

通して文章を理解する術を身につ

ける。

・論の構成や展開を理解し、人間に対する

筆者の考えを読み取る。 ・小説の場面展開を的確に読み取り、その

作品の主題について考える。 ・評論を読んで、筆者の着眼点を明らかに

し、論の展開を正確につかむ。 ・詩における言葉の働きやそれぞれの作品

の表現上の特徴を理解する。 ・抽象論を論旨に沿って理解し、日本人の

性格について考える。

Page 14: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

評論 「情報社会のパラドックス」 清水 克雄 小説「藤野先生」 魯迅 小論文模試 評論 「『である』ことと『する』

こと」 丸山真男 2学期中間考査 評論 「環境問題と科学」

村上陽一郎 小説 「こころ」 夏目漱石 2学期末考査・冬期講習

・現代の日本社会が抱える問題点に

触れ、各自がその中でよりよく生き

る道を模索する。 ・小説世界の多様さに触れ、人間理

解を深める。 ・専門の分野から論じた問題への関

心を高め、文学や社会について考察

を加える。 ・環境問題に科学的側面からアプロ

ーチした評論を読み、問題解決の方

法を模索する。 ・作者の人間理解を通して人生への

関心を深め、自己の形成に資する。

・評論を論理の展開に沿って読み取り、筆

者の見解を理解する。さらに、社会と自身

の生き方を見つめる。 ・小説に描かれた場面、作中人物の言動、

心理などを的確に読み取る。 ・優れた評論を読んで、個性的な発想や論

理性に富んだ表現を学ぶ。 ・評論を論理の展開に沿って読み取り、筆

者の見解を理解する。 ・長編小説における作中人物の性格や心理

を読み取り、人間の内面の奥深さを味わ

う。 ・登場人物の行動、心理、性格を読み取り、作者のものの見方、感じ方を理解する。

三学期

1 2 3

評論 「言語と記号」

丸山圭三郎 小説 「檸檬」

梶井基次郎 評論 「他者の声 実在の声」 野矢茂樹 学年末考査

・抽象的な言語論に慣れ、高度な読解力を身につける。 ・鋭い言語感覚、優れた表現効果を味わう。 ・抽象的な問題について論理的に考える力を養う。

・普遍的な事象を特定の角度からとらえた評論を読み、言葉や人間についての認識を深める。 ・独特の世界観や内面表現を通じて、ユーモアに富んだ小説を味わう。 ・普遍的な事象を特定の角度からとらえた評論を読み、言葉や人間についての認識を深める。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・予習として必ず教材を読んでおく。 ・漢字の小テストを実施し、評価に組み込む。 ・文学史を定期考査の課題範囲として出題する。 ・小論文入試・論述問題を視野に入れながら、計画的に文章表現の練習を行い、添削講座にも参加する。

Page 15: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 古典 3 2年・2類・理型 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 鴻田 勝時 高等学校古典B 古文単語集・国語便覧・古典文法 等

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、考え方の発展に

つなげるとともに、読解力を確かなものにする。 古文単語や文語文法などの古文解釈の基礎力を固め、さまざまな古典を読み味わうとともに、古文の 解釈力を高める。 日本古来の文化を学習し、風習や価値観を知る。 また、殆どの生徒が、大学入試で古典を必要としているので、それに対応できる学力を身につけさせたい。

評価の観点と方法について 古文教材の学習を中心に、古文解釈力の伸長の度合を定期考査で検証する。 なお、古文単語小テストを定期的に実施、学期毎の課題テストと併せて、評価の一部とする。 文学史も範囲を決めて定期考査に組み込み、成績に加味する。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

説話『宇治拾遺物語』 物語『伊勢物語』 漢文『十八史略』 1学期中間考査 随筆『枕草子』 日記『更級日記』 『蜻蛉日記』

漢文 唐詩 史記「鴻門之会」

「四面楚歌」

1学期末考査 夏期講習

・説話に叙述された世界を読み

味わう。 ・自然や人間についての古人の

優れた感性を知る。 ・登場人物の考え方を理解し、

話の面白さを味わう。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読み

取る。 ・作者の生き方やものの見方、

感じ方を知る。 ・近体詩の形式に親しむと共に

漢詩を読む楽しさを知る。 ・登場人物の性格や生き方を通

して、人間のあり方や運命につ

いて関心を深める。 ・漢文の句法を理解する。

・説話を読み、その構成や展開に即し

てあらすじをとらえる。 ・話の展開に即して、内容を正確に読

み取る。 漢文の基礎を復習しながら、教訓的な 話に親しむ。 ・随筆を読み、作者の自然観や人生観

に触れ、ものの見方、感じ方を豊かに

する。 ・日記を読み、作者の心情を読み取る。 ・詩にうたわれた情景を読み取り、作

者の心情を味わう。 ・話の展開を読み取りながら、古代中

国の歴史の劇的な面白さを味わう。 ・漢文句法演習

Page 16: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

和歌と歌謡 物語『大鏡』 漢文 思想(人間論) 『論語』『孟子』『荀子』 『老子』 2学期中間考査 日記 『紫式部日記』 『和泉式部日記』 物語『源氏物語』 漢文 思想(政治論) 『荘子』『論語』『孟子』 『老子』『韓非子』 2学期末考査 冬期講習

・歌謡独特の表現を味わい、作

者のものの感じ方を理解する。 ・登場人物の境遇や心情がどの

ように表現されているかを読み

取る。 ・中国の思想を通して、人間の

生き方やあり方についての思索

を深める。 ・作者のものの見方、感じ方を

知り、日記の世界を読み味わう。 ・場面設定や自然描写などを確

かめながら、物語の世界を読み

味わう。 ・中国の思想を通して、人間の

生き方やあり方についての思索

を深める。 ・漢文句法を含む文章の読解

・優れた和歌を鑑賞し、歌謡に託され

た庶民の生活感情を理解する。 ・『大鏡』を読み、登場人物の心情や行

動について考える。 ・人間や政治をめぐる古代中国のさま

ざまな思想を読み取る。 ・日記を読み、作者の境遇を確かめな

がら、作者の心情を理解する。 ・『源氏物語』を読み、登場人物の行動

や心情を読み取る。 ・人間や政治をめぐる古代中国のさま

ざまな思想を読み取る。 ・漢文句法応用演習

1 2 3

俳諧 芭蕉 評論 『無名草子』 『風姿花伝』 漢文 古詩 唐宋八大家 学年末考査

・芭蕉の生涯と作風の変化を把

握し、その文学観や人生観を理

解する。 ・評論に述べられた古人のもの

の見方、感じ方、考え方の特色

を理解する。 ・詩にうたわれた情景を読み取

り、作者の心情を味わう。 ・筆者の考え方を理解し、もの

の見方や考え方を豊かにする。

・芭蕉の旅の足取りをたどりつつ俳文

と発句を鑑賞し、芭蕉の心情を読み取

る。 ・歌論・能楽論・物語論などを読み、

その論旨を読み取る。 ・繰り返し音読し、古詩の特色を理解

する。 ・文章の構成・展開を理解し、論旨を

的確にとらえる。 その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) ・ 予習として、古文は音読・口語訳を、漢文は音読・書き下し文・口語訳をしておくこと。 ・ 古文単語小テストを毎週実施し、成績に組み込む。 ・ 文学史を定期考査の課題範囲として出題する。 ・ 適宜課題及び課題テストを課して評価に加味する。

Page 17: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 3 2年3類 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 藤本加寿子・武市真弓 現代文A〔東京書籍〕 新装版 漢字トレーニング(いいずな書店)

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として定着させ、論理的思考の過程やその表現、構成を学び、ものの見方、

考え方の発展につなげる。 さまざまな文学的文章表現を吟味して表現の豊かさを学び、自己の言語表現の可能性を広げる。 目的や課題に応じて様々な情報を収集し活用して,進んで表現すること、また読書することによって人生を

豊かにする態度を育てる。 評価の観点と方法について 現代文分野は、教科書の格単元教材の理解の度合いを定期考査で検証する。その際、授業内容の理解の

みに止まらない、応用力や実戦的な学力につながるような問題作成にも努める。他、漢字小テストや読 書感想文、小論文テキストを評価の一部とする。 受験への対応として投げ込み教材を通じ、作文・小論文への取り組みを学期毎に行い、評価する。

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

小説『みどりのゆび』 吉本ばなな 評論「ミロのヴィーナス」

清岡卓行 1学期中間考査 小説『山月記』

中島敦 小論文指導 1学期期末考査

現代的な小説を読み、小説の面白

さを味わうとともに作品の主題に

ついて考える。 論理展開が明確な評論文の読解を 通して、他者による論理展開を丁 寧に辿る姿勢と力を養う。

小説文を読み、登場人物の心情を

踏まえ、作品のテーマを理解する。

登場人物の心情を、本文に即して読

み取る。 三つの段落の要旨をそれぞれ把握し 復元案を否定する筆者の考えを理解

する。また手(腕)というものの、

人間存在における象徴的な意味につ

いて理解する。

登場人物の行動や心理の変化を的確 に読み取り、作者が描こうとしたテ ーマについて考え、小説を自分自身 の問題に引きつけ読む姿勢を養う。

Page 18: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

随想「言葉と世界」 今井むつみ 随想「塩一トンの読書」 須賀敦子 2学期中間考査 小説『山椒魚』 井伏鱒二 評論「もう一つの知性」 姜尚中 2学期期末考査

筆者の説明を理解し、言葉と認識

することの関係について理解を深

める。 読書について書かれた随想的な文

章を読んで、筆者の考えを理解し、

読書の意義について考える。 小説を的確に読む力を養うととも

に、小説を通して作者が描こうと

したものについて考える。 ・現代社会の問題を扱った評論を

読んで、話題の核心と論旨を的確

に読み取る。

文章の構成を把握した上で具体例や

比喩などの役割を理解し、本文を正

確に読み取る。 読書に対する筆者の考えを的確に読

み取る。 小説の展開を捉え、描かれている状

況と山椒魚の心情を、表現に即して

的確に読み取る。 ・評論文の構成や論の展開に注意し

て叙述内容をたどり、内容を的確に

捉える。

1 2 3

小説『こころ』 夏目漱石 小論文指導 3学期期末考査

登場人物の行動や心理を読み取

り、人間のエゴについて考える。

時代背景を理解し、登場人物の人間

関係を整理した上で、それぞれの行

動・セリフ、また情景描写から、そ

の心理の推理をおさえる。 課題を与えて提出させ、添削指導を

する。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) 主述や指示語・接続詞など日本語文法を理解し、論理的読解ができるように 単元ごとの読解法を習得した上で、自分の表現にも役立てられるよう、随時文章を書かせる指導をする。 進学のための受験方法としての国語に対する取り組み方についても言及していく。

漢字力強化にも力を注ぎ、小テストなどをしながら、日本語の正しい知識も身につけさせる。 図書館での読書活動を通して、さまざまな分野への興味・関心を広めたり、自分の研究テーマを持って 調べ学習を展開したり、情報リテラシー能力を養う。

Page 19: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 古典 2 2年3類 必修

授業担当者 教科書名 副教材等 藤本加寿子・武市真弓・鴻田勝時 標準古典A物語選

(第一学習社)

科目の到達目標 国語総合での学習を基礎として、より多くの古典作品に触れることで、ものの見方、考え方の 発展につなげる。 古文単語や文語文法などの古文解釈の基礎を学び、古典を読み味わう力を養うとともに、現代の生活に 活かせる古人の知恵を身につける。

評価の観点と方法について 古典教材の学習を中心に、古文解釈力の伸長の度合いを定期考査で検証する。

定期考査と平常点(小テスト提出物など)により、総合的に評価する。また創作活動などに於いては意欲や授 業に対する積極性を対象とし、平常点として考慮していく。 月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

4 5 6 7

説話『十訓抄』 「文字一つの返し」 『古今著聞集』「小式部内

侍が大江山の歌の事」 1学期中間考査 物語『伊勢物語』 「通ひ路の関守」 随筆『徒然草』 「公世の二位のせうとに」 漢文 故事 『孟子』「助長」 1学期末考査

・説話を通じて古人の教訓を学ば

せる。 ・和歌の詠まれた背景を学び、平

安朝の貴族の生活と当時の人々

の心情に触れる。 ・歌物語の和歌がどのような役割

を果たしているかを知り、風流を

愛した当時の人々の心に触れる。 ・自然や人間についての古人の優

れた感性に触れる。 ・漢文訓読の基本について理解さ

せる。漢文を読む面白さを感じ

させる。

・説話文学の特色を理解し、話に込

められた教訓について理解する。 ・「係り結び」とその効果を理解する。 ・和歌の修辞を理解する。 ・歌物語の特色を理解し、和歌の持

つ力について考える。 ・随筆を読み、作者のものの見方・

考え方を理解する。 ・訓点の基礎を学び、自分で書き下

し文に出来るようにする。

Page 20: 科目名 単位数 指導学年・類・型 必修・選択 現代文 2 2年 類(A … · 「光る君誕生」「若紫」 漢文「雑説」 (『昌黎先生文集』) 和歌『万葉集』など

月 学習単元・項目 学習のねらい 具体的な学習内容と方法

10

11

12

随筆『方丈記』 「ゆく川の流れ」 随筆『枕草子』 「中納言参り給ひて」 2学期中間考査 日記 『更級日記』 「門出」 漢文 故事 『歴代名画記』「画竜点睛」 『唐詩紀事』「推敲」 2学期末考査

・作者の価値観に触れ、自分のも

のの見方、感じ方を豊かにする。 ・中古の日記文学を通じて、当時

の生活と信仰を学ばせる。 ・登場人物の考え方を理解し、話

の面白さを感じさせる。

・随筆文学の独特の音律や表現を理

解し、時代背景や登場人物の心情

について把握する。 ・作者の回想している事柄を読み取

り、その生活と心情について理解

を深める。 ・話の展開に即して、内容を正確に

読み取る。

1 2 3

軍記『平家物語』 「忠度の都落ち」 和歌 「万葉集」「古今和歌集」

「新古今和歌集」 近体の詩「絶句」「洞庭に

臨む」 学年末考査

・和漢混交文で記された軍記物語

の特徴を理解させる。 ・和歌を鑑賞し、味わう態度を身

に付けさせる。 ・近体詩の基本について理解させ

る。漢詩を読む楽しさを知らせる。

・登場人物の置かれている立場、心

情を理解する。 ・優れた和歌を味わい、和歌の修辞

法について復習し、歌風や文学史

についても知識を確認する。 ・詩によまれた自然に対する作者の

思いとその人生について考える。

その他 ( 履修上の留意点・大学等進学のための学習など ) 生きた日本語を身につけさせるようにするため、単に読んで理解するという段階にとどまらず、それを受け

て、自分の考え方を表現し、他者へ伝達する方法としての言葉を意識させる。 漢字力・語彙力強化に力を注ぎ、故事成語などを中心に、日本語の正しい知識も身につけさせる。