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このたびは、BOSS デジタル・ディレイ DD-20 をお買いあげいただき、まことにありがとうございます。この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に別紙「安全上のご注意」と「使用上のご
注意」をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくださ
い。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
主な特長● 余裕のループ・プレイ、サウンド・オン・サウンドを可能にする、最長 23 秒のロング・ディレイが得られます。
● メモリー機能により、パネル面の設定とは別に 4 種類の音色を本体に記憶することが可能です。またメモリー切り替え時には、残響音を残しつつスムーズに切り替わる「シームレス切り替え」を実現しています。
● 新エフェクト「SMOOTH」「TWIST」をはじめ、アナログやテープ・エコー等のモデリングを含む計 11 種類のディレイ・モードを搭載しています。
● 新採用の「タイム・アドバンス機能」によって、ディレイ・タイムをスピーディーかつ繊細に操作することが可能です。
● バック・ライト付きカスタム LCD 搭載。暗いステージでもはっきりとディレイ・タイムを確認することができます。
© 2003 ボス株式会社本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを
禁じます。
DD-20_j.book 1ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
DD-20_j.book 2ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
目次
主な特長.............................................. 1電池の入れかた....................... 3
接続のしかた .......................... 4モノ接続 .....................................................5ステレオ接続............................................. 5ステレオ出力のエフェクターと接続 ... 6センド(SEND)/リターン(RETURN)に接続.................................. 6
ギター/ベース・アンプの場合 .... 6ミキサー/MTR の場合.................. 7
操作方法 ................................. 8ON/OFF ペダルの操作 ...........................8パネルの操作............................................. 9設定をメモリーに記憶させる(ライト操作).......................................... 10
パネルの設定(マニュアル)を記憶させる....................................... 10「メモリー」のサウンドを変更して記憶させる....................................... 12
MEMORY/TAP ペダルの操作(メモリー切り替え)............................. 14MEMORY/TAP ペダルの操作(タップ入力).......................................... 15
各部の名称と働き................. 16フロント・パネル.................................. 16DELAY TIMEつまみの操作 ........ 17MODE(モード)一覧.................. 18
リア・パネル.......................................... 20
各モードの操作.....................21SOS(サウンド・オン・サウンド)の使いかた...................................................21TWIST(ツイスト)の使いかた........22WARP(ワープ)の使いかた.............22TAPE(テープ)の使いかた...............23DUAL(デュアル)の使いかた..........24MODULATE(モジュレート)の使いかた...................................................25
テンポ機能の使いかた..........26
ディレイ・タイムをBPM 表示させる...................................27
電源オン時に行う設定..........28共通操作 ...........................................28
ペダル・モードの設定を変更する.....29アウトプット・モードの設定 .............30外部ペダルの機能を設定する .............31メモリー番号の表示方法を変える.....33工場出荷時の設定に戻す......................34
故障と思う前に.....................35
サンプル・セッティング.......37
セッティング・メモ..............40
主な仕様................................41
索引.......................................42
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DD-20_j.book 3ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
電池の入れかた
この機器には、電池が付属されています。この電池は、機器の動作確認用のため、寿命が短い場合があります。図のように、電池の向きに注意して付属の電池を入れます。fig.02• 本体を裏返す際は、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、つまみなどが破損しないような位置に配置してください。
• 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。
• 電池の+(プラス)と-(マイナス)を間違わないように入れてください。
• 電池が消耗してくると、POWERインジケーターが暗くなります。その場合は新しい電池と交換してください。
• 電池交換の際は、単 3 電池を 6本使用してください。
• 新しい電池と一度使用した電池や種類の違う電池を混ぜて使用しないでください。液漏れの原因となります。
• 電池の種類によっては、使用時間が短くなる場合があります。
電池による連続使用時間は、アルカリ電池で約 7 時間、マンガン電池で約 2 時間です。(使用状態によって異なります。)
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DD-20_j.book 4ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
接続のしかた
• この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池を使用してください。
• 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切ってください。
• 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次の点にご注意ください。
• 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
• 電池での使用時、接続プラグを INPUT A(MONO)ジャックに差し込むと電源がオンになります。
• 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべ
ての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
• ACアダプターを使用する場合でも電池を入れておくと、万一ACアダプターのコードが抜けても演奏が続けられます。
• 正しく接続したら必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
電源を入れるとき:ギター・アンプなどの電源を最後に入れてください。
電源を切るとき: ギター・アンプなどの電源を最初に切ってください。
• 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありません。
• 電池だけで使用する場合、電池が消耗してくるとPOWERインジケーターや LCDバックライトが暗くなります。早めに電池を交換してください。
• 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
4
接続のしかた
DD-20_j.book 5ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
モノ接続fig.03
ステレオ接続fig.04
エレキ・ギター (ベース・ギター)
ギター・アンプ ベース・アンプ
または または
ACアダプター PSA-100 (別売)
ミキサー
MTR
エレキ・ギター (ベース・ギター)
ギター・アンプ (ベース・アンプ)
ACアダプター PSA-100 (別売)
ミキサー
MTRまたは
5
接続のしかた
DD-20_j.book 6ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ステレオ出力のエフェクターと接続fig.05
センド(SEND)/リターン(RETURN)に接続
ギター/ベース・アンプの場合※ ギター/ベース・アンプのセンド出力レベルと本機のレベルを合わせてください。音が歪む場合は、接続機器側の出力を絞ってください。
※ ギター/ベース・アンプのセンド/リターン・レベルが +4 dBu の場合は、『アウトプット・モードの設定』(P.30)で「+4 dB」に設定してください。
モノ SEND/モノ RETURNfig.06
エフェクター ギター・アンプ
(ベース・アンプ)
ACアダプター PSA-100 (別売)
エレキ・ギター (ベース・ギター)
ミキサー MTR
または
ギター・アンプ (ベース・アンプ)
エレキ・ギター (ベース・ギター)
SEND RETURN
ACアダプター PSA-100 (別売)
6
接続のしかた
DD-20_j.book 7ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
モノ SEND/ステレオ RETURNfig.07
ミキサー/MTRの場合
モノ SEND/モノ RETURN
DD-20 をミキサーや MTR のセンド/リターンに接続して使う場合、DD-20 からディレイ音だけが出力されるように『アウトプット・モードの設定』(P.30)で「A:ダイレクト音 + B:エフェクト音」に設定し、OUTPUT B ジャックからの出力を使います。fig.07a
ギター・アンプ (ベース・アンプ)
エレキ・ギター (ベース・ギター)
SEND RETURN R RETURN L
ACアダプター PSA-100 (別売)
SEND RETURN
ACアダプター PSA-100 (別売)
ミキサー MTR
7
DD-20_j.book 8ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
操作方法
ON/OFFペダルの操作fig.08
電源オン時、ペダルは「エフェクト・オン」、「MANUAL」に設定されます。
通常ペダルを踏むたびに、エフェクトのオン/オフが切り替わります。 オフ時は、INPUTジャックに入った音がそのまま出力されます。
※ 出力の設定を「A:DIR B:EFX」に設定している場合、エフェクト・オフ時にはOUTPUTジャックBからは何も出力されません。 エフェクト・オン時はOUTPUTジャックBからエフェクト音のみ出力されます。 工場出荷時は「A:DIR B:EFX」に設定されていません。
『アウトプット・モードの設定』(P.30)
※ モードの設定によってペダルの働きが異なります。
『各モードの操作』(P.21)
※ 本機は、「シームレス切り替え機能」を搭載しており、エフェクトをオフにしても、残響音は徐々に減衰します。
「オン」のとき
← 点灯
「オフ」のとき
← 消灯
「WARP、TWIST」のとき
← 点滅
「SOS」REC、OVERDUBのとき
「SOS」PLAYのとき
← 点滅
← 点灯
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操作方法
DD-20_j.book 9ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
パネルの操作操作説明のため、あらかじめON/OFF ペダルを踏んでエフェクトをオン(ON/OFFインジケーター点灯)、SELECT ボタンで「マニュアル」(MANUAL インジケーター緑色点灯)にしてください。また、各つまみは図のようにセットします。fig.08-1
1. MODEつまみで、11 種類の中から目的に合ったディレイ効果を選びます。
2. DELAY TIMEつまみを回して、ディレイ・タイムを調節します。つまみを押しながら回すと、ディレイ・タイムの変化が速くなります。このとき、つまみの回しかたによって速さも変わります。『DELAY TIMEつまみの操作』(P.17)をご覧ください。
3. F.BACK つまみを回して、フィードバック量(繰り返し量)を調節します。
4. TONE つまみを回して、エフェクト音の音質を調節します。つまみ位置が中央でフラットになります。通常は中央にしてお使いください。
5. E.LEVEL つまみを回して、エフェクト音の音量を調節します。
現在のディレイ・タイムを「マニュアル」の設定として記憶させるディレイ・タイム調節後 DELAY TIME つまみを押すと、「マニュアル」の設定として、現在のディレイ・タイムが本体に記憶されます。
この設定は電源オフ後も記憶され、電源オン時には、常にこのディレイ・タイムが設定(表示)されるようになります。
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操作方法
DD-20_j.book 10ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
設定をメモリーに記憶させる(ライト操作)
パネルの設定(マニュアル)を記憶させる
書き込み中は電源を切らないでください。
※ MODEつまみが“SOS”のときは、ライト操作はできません。
1. つまみを操作して、好みのサウンドを作ります。
2. WRITE ボタンを押します。現在選ばれているメモリー番号のインジケーターが点滅し、書き込み待機状態になります。fig.17
3. SELECT ボタンを押して、記憶先のメモリー(番号)を選びます。選んだメモリー番号のインジケーターが点滅します。fig.18
書き込み待機状態 点滅
書き込み待機状態 点滅 点滅
10
操作方法
DD-20_j.book 11ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
4. WRITE ボタンを押します。書き込み先のメモリー番号のインジケーターの点滅が速くなった後、書き込みが終了します。fig.19
※ WRITE ボタンを押す前につまみや MEMORY/TAP ペダルを操作すると、書き込みが中止されます。
書き込み中 点滅 速い点滅
書き込み終了
修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。大切な記憶内容は、記憶内容を『セッティング・メモ』(P.40)などにメモしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容は、記憶内容を『セッティング・メモ』(P.40)などにメモしておいてください。
本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
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操作方法
DD-20_j.book 12ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
「メモリー」のサウンドを変更して記憶させる
書き込み中は電源を切らないでください。
1. MEMORY/TAPペダルまたは SELECTボタンを操作して、「メモリー」のサウンドにします。
2. 各つまみを操作して、サウンドを変更します。
※ E.LEVEL つまみ、TONE つまみ、F.BACK つまみは、不用意に音が急激な変化をするのを避けるために、一度記憶されている設定値までつまみを回さないと設定が変わらないようになっています。記憶されている設定値とつまみの位置が一致した時点から、音が変化し始めます。設定値が変わると、自動的に MEMORYインジケーターが点滅します。
fig.21
3. WRITE ボタンを押します。現在選ばれているメモリー番号のインジケーターが点滅し、書き込み待機状態になります。fig.22
点滅
書き込み待機状態 点滅
12
操作方法
DD-20_j.book 13ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
4. SELECT ボタンを押して、記憶先のメモリー(番号)を選びます。選ばれたメモリー番号のインジケーターが点滅します。fig.23
5. WRITE ボタンを押します。書き込み先のメモリー番号のインジケーターの点滅が速くなった後、書き込みが終了します。fig.24
WRITE ボタンを押す前につまみや MEMORY/TAP ペダルを操作すると書き込みが中止され、操作 2 の状態になります。
書き込み待機状態 点滅 点滅
書き込み待機状態 速い点滅 点灯
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操作方法
DD-20_j.book 14ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
MEMORY/TAPペダルの操作(メモリー切り替え)ペダル・モード(1~ 3)によって、ペダルの操作が変わります。使用状況に応じ、適切な設定でご使用ください。
※ 以下の操作は、MEMORY インジケーターが点灯している場合の操作となります。
※ 本機は、「シームレス切り替え機能」を搭載しています。メモリーを切り替えたとき、切り替える直前のみの残響音が残り、音が自然につながります。
※ 工場出荷時、ペダル・モードは「1」に設定されています。ペダル・モードの設定を変更する場合は『ペダル・モードの設定を変更する』(P.29)をご覧ください。
ペダル・モード:1MEMORY/TAP ペダルを踏むと、MANUAL → MEMORY 1 → MEMORY 2 →MEMORY 3→MEMORY 4→MANUAL が切り替わります。複数のメモリーを切り替えるのに便利です。fig.09
ペダル・モード:2MEMORY/TAP ペダルを踏むと、MANUALと選ばれている(インジケーターが点灯している)メモリーが切り替わります。2つの音色を素早く切り替えるのに便利です。fig.10
MANUAL MEMORY 1 MEMORY 2 MEMORY 3 MEMORY 4
MANUAL MEMORY
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操作方法
DD-20_j.book 15ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ペダル・モード:3fig.15MEMORY/TAP ペダルを踏むと、MANUALと選ばれている(インジケーターが点灯している)メモリーが切り替わります。fig.11
MEMORY /TAP ペダルとON/OFF ペダルを同時に踏むと、メモリー 1~ 4が切り替わります。足もとの操作でメモリーを切り替え、素早く目的の音を呼び出すのに便利です。
※ MODEつまみが SOSになっているときは、この操作はできません。
fig.12
MEMORY/TAPペダルの操作(タップ入力)MODEつまみが“SOS”以外のとき、ペダルを 2秒以上踏み続けるとTAP インジケーターが点灯し、MEMORY/TAP ペダルがタップ入力ペダルとして動作します。fig.12-1
演奏曲のテンポに合わせてペダルを踏むと(タップ入力)、演奏曲とタイミングの合ったディレイ・タイムを簡単にセットすることができます。TEMPO インジケーターはタップ入力したテンポに合わせて点滅します。
※ タップ入力で設定したディレイ・タイムは、TEMPO ボタンで変更することができます。『テンポ機能の使いかた』(P.26)をご覧ください。
MANUAL MEMORY
MEMORY 1 MEMORY 2 MEMORY 3 MEMORY 4
点灯
点灯
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DD-20_j.book 16ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
各部の名称と働き
フロント・パネルfig.26
フィードバックつまみ(F.BACK) フィードバック量(繰り返し量)を調節します。
※入力音やつまみの位置によっては発振 することがあります。 ※モードが“SOS”に設定されている とき(P.18)は、効果がありません。
ディレイ・タイムつまみ(DELAY TIME) 音の遅れ時間を設定します。
つまみを押さずに回す方法(1msec単位)と、つまみを押しながら回す方法(タイム・アドバンス機能)があります。
『DELAY TIMEつまみの操作』(P.17)
エフェクト・レベルつまみ (E.LEVEL) エフェクト音の音量を調節します。
メモリー番号インジケーター (MANUAL、1~4) MANUALまたは現在選ばれているメモリー番号(1~4)のインジケーターが点灯します。
ライト操作で書き込み待機状態のときは点滅し、書き込み中は点滅が速くなります。
トーンつまみ (TONE) エフェクト音の音質を調節します。
中央位置でフラット、右に回すと高域をブーストし、左に回すと高域をカットします。
※モードが“SOS” に設定されている とき(P.18)は、 効果がありません。
モードつまみ (MODE) ディレイのタイプを選びます。(P.18)
タップ・ボタン(TAP) ボタンを叩く間隔でディレイ・タイムを設定します。
2秒以上押し続けるとディレイ・タイム表示とBPM表示を切り替えることができます。
※ タップ・ボタンとテンポ・ボタンを一緒に押すと、ディスプレイのバックライトを点灯/消灯することができます。
テンポ・ボタン(TEMPO) タップ入力したテンポに対するディレイ・タイムの長さを音符長で指定します。
セレクト・ボタン (SELECT) MANUALまたはメモリー(1~4)を切り替えます。
ライト・ボタン (WRITE) 「メモリー」に設定を記憶させるときに押します。
テンポ・インジケーター 設定されているテンポの間隔で点滅します。
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各部の名称と働き
DD-20_j.book 17ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
DELAY TIME つまみの操作DELAY TIME つまみでディレイ・タイムを調節するとき、通常は 1 msec 単位(10.00 秒以上は 10msec)での調節となりますが、つまみを押しながら回すことによってディレイ・タイムの変化が速くなり、大きな数値の場合でも素早く目的の値に到達することができます。これを「タイム・アドバンス機能」といいます。
ディレイ・タイムの設定範囲は、1 msec~ 23 secです。BPM表示(P.27)のときの設定範囲は、3~ 9999となります。
※ 設定範囲は、モードや設定されているテンポによって、異なる場合があります。
通常の操作
• 右に回すとディレイ・タイムが 1 msec 単位(1クリック)で長くなります。
• 左に回すとディレイ・タイムが 1 msec 単位(1クリック)で短くなります。
「タイム・アドバンス機能」を使った操作fig.26-1
• 押しながら右に回すと、ディレイ・タイムが増加し始めます。回す角度が大きいほ
ど速く変化します。
• 押しながら左に回すと、ディレイ・タイムが減少し始めます。回す角度が大きいほ
ど速く変化します。
-10クリックまで 徐々に速くなる
+10クリックまで 徐々に速くなる
押し始めの位置
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各部の名称と働き
DD-20_j.book 18ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
MODE(モード)一覧
※『アウトプット・モードの設定』(P.30)で、OUTPUTジャックからの出力のしかたを「ステレオ出力」または「A:ダイレクト音、B:エフェクト音」から選ぶことができます。
SOS(サウンド・オン・サウンド)
最大 23 秒まで演奏内容を録音し、そのフレーズを繰り返し再生させることができます。それに合わせて何度でも新たなフレーズを重ねて録音(オーバーダビング)することができます。→『SOS(サウンド・オン・サウンド)の使いかた』(P.21)
TWIST(ツイスト) アグレッシブな回転感が得られる新しいディレイです。ディストーションと組み合わせると、一層ワイルドな回転感が得られます。→『TWIST(ツイスト)の使いかた』(P.22)
WARP(ワープ) ディレイ音のフィードバック量と音量を同時にコントロールし、幻想的なディレイを作り出すことができます。→『WARP(ワープ)の使いかた』(P.22)
TAPE(テープ) Roland のテープ・エコー「RE-201」をモデリングした音色です。設定により、ヘッドの数を変えることができます。
※ ディレイ・タイムの設定範囲は、120msec~ 23secです。→『TAPE(テープ)の使いかた』(P.23)
ANALOG(アナログ) BOSS のコンパクト・ディレイ「DM-2」をモデリングした音色です。
STANDARD(スタンダード)
通常のディレイです。
DUAL(デュアル) ショート・ディレイとロング・ディレイを直列に接続したディレイです。→『DUAL(デュアル)の使いかた』(P.24)
PAN(パン) ディレイ音が左右(OUTPUT A/B)から交互に出力されるパンニング・ディレイです。
SMOOTH(スムース)
ディレイ音に空間的な広がりを持たせ、より自然な残響効果を作り出したディレイです。
MODULATE(モジュレート)
心地よい揺らぎを加えたディレイです。→『MODULATE(モジュレート)の使いかた』(P.25)
REVERSE(リバース)
逆再生の効果を生み出します。E.LEVEL つまみの位置によって、「ダイレクト音 + エフェクト音」と「エフェクト音のみ」の 2種類の効果が得られます。E.LEVEL つまみを右に回して最大にすると、「エフェクト音のみ」の効果に切り替わります。
※ ディレイ・タイムの設定範囲は、10msec~ 23sec です。
18
各部の名称と働き
DD-20_j.book 19ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ディレイ・タイム(DELAY TIME) 設定されているディレイ・タイムを時間単位(またはBPM単位)で表示します。
モードをSOSに設定した場合、REC時はメモリー残量(%)、PLAY/OVERDUB時にはループ再生位置を表示します。
オン/オフ・ペダル (ON/OFF) ペダルを踏むたびに、エフェクトのオン/オフが切り替わります。
モードをWARP、TWISTに設定している場合は、踏みつづけるとその効果を得られます。
オン/オフ・ インジケーター (ON/OFF) エフェクトがオンのときに点灯します。
デュアル表示 (SHORT、LONG) モードをDUALに設定した場合のディレイ・タイム表示で、各ディレイ(SHORT、LONG)を示します。
アウトプット・モード表示 (A:EFX、B:DIR、+4dB)
『アウトプット・モードの設定』(P.30)
テンポ・タイプ表示 ( )
『テンポ機能の使いかた』 (P.26)
コントロール・ペダルの 機能表示 (ON/OFF、TAP、MEM)
『外部ペダルの機能を設定する』(P.31)
パワー・インジケーター (POWER) 電源がオンのときに点灯します。
メモリー・インジケーター (MEMORY) メモリー/タップ・ペダルが「マニュアル、メモリー(1~4)の切り替え動作」のときに点灯します。
タップ・インジケーター (TAP) メモリー/タップ・ペダルが「タップ入力動作」のときに点灯します。
メモリー/タップ・ペダル (MEMORY/TAP) マニュアルとメモリー(1~4)の切り替えをする「メモリー・ペダル」と、 ディレイ・タイムのタップ入力をする 「タップ・ペダル」の2つの機能があります。
『MEMORY/TAPペダルの操作』 (P.14、15)
3 3
ディスプレイ 電源を入れたときにバック・ライトが点灯し、約20秒後に消灯します。これは電池の消耗を防止するための機能です。バックライトを常時点灯させたい場合は、TAPボタンとTEMPOボタンを同時に押して点灯状態にしてください。 ※ 電池の消耗にはご注意ください。 ※ ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
19
各部の名称と働き
DD-20_j.book 20ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
リア・パネルfig.25
インプット・ジャック (INPUT A (MONO), INPUT B) エレキ・ギターやベース・ギター、その他の楽器やエフェクターの出力を接続する入力ジャックです。モノのときはA(MONO)ジャックに接続してください。
『接続のしかた』(P.4)
※ INPUT A(MONO)ジャックは、電池動作時の電源スイッチも兼ねています。接続プラグをINPUT A(MONO)ジャックに差し込むと電源がオンになり、抜くとオフになります。本機を使わないときは接続しているプラグを抜いてください。
ヘッドホン・ジャック(PHONES) ヘッドホンを接続して音を聴くことができます。
※ ヘッドホンは電源を入れたあとに接続してください。電源を切るときは、ヘッドホンのプラグを引き抜いてから電源を切ってください。
※ 出力の設定を+4dBにしたとき、ヘッドホンの音量が大きくなることがありますので、ご注意ください。
ACアダプター・ジャック ACアダプター(BOSS PSA-100:別売)を接続するジャックです。 ACアダプターを使用すると、電池切れの心配がなく長時間の演奏ができます。
コントロール・ペダル・ジャック(CTL PEDAL) 外部コントロール・ペダル(BOSS FS-5L/FS-5U:別売)を接続するジャックです。
「エフェクトのオン/オフ」や「ディレイ・タイムのタップ入力」、「メモリー切り替え」を外部コントロール・ペダルで操作することができます。
『外部ペダルの機能を設定する』(P.31)
アウトプット・ジャック
( OUTPUT A (MONO) ) OUTPUT B
ギター・アンプやベース・アンプ、その他のエフェクター、ミキサーやMTR等に接続するジャックです。 モノのときは A(MONO)ジャックに接続してください。
『接続のしかた』(P.4)
20
DD-20_j.book 21ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
各モードの操作
SOS(サウンド・オン・サウンド)の使いかた1. MODEつまみを“SOS”に合わせます。
2. ON/OFF ペダルを踏んで、録音をスタートさせます。基本となるフレーズを演奏してください。ディスプレイには、メモリー残量が%で表示されます。fig.29
3. 再度ON/OFF ペダルを踏んで、録音を終了させます。
同時に、録音したフレーズのループ再生を開始します。ディスプレイには、ループ時間が以下のように表示されます。また、TEMPO インジケーターも点滅します。fig.30
4. オーバーダビングをします。ループ再生中、ON/OFF ペダルを踏んでいる間だけオーバーダビングが行われます。録音したいフレーズを弾いている間、ペダルを踏み続けます。
※ ON/OFF ペダルを短く踏むとループ再生が停止し、録音したフレーズが消去されます。
ループ再生中にMEMORY/TAPペダルを踏むと、ループ再生を続けたままギター音にディレイをかけることができます。ただし、オーバーダビングはできません。ループ再生を止めるには、再度MEMORY/TAP ペダルを踏みます。(ペダル・モードは、2または 3がおすすめです。)
点滅
21
各モードの操作
DD-20_j.book 22ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
TWIST(ツイスト)の使いかた
1. MODEつまみを“TWIST”に合わせます。
2. ON/OFF ペダルを踏み続けます。ディレイが発振状態になり、発振スピードが速くなると共に発振音も高くなっていきます。fig.32
3. ペダルを離します。発振音が下降を始め、通常のディレイに戻ります。
この効果はディストーション・サウンドと相性が良く、組み合わせて使うことによって一層ワイルドな感じが引き出せます。曲のエンディングなどに使うと効果的でしょう。(E.LEVEL つまみで発振音の音量を変えることができます。)
※ ON/OFF ペダルを短く踏むと、通常のエフェクト・オン/オフの切り替えができます。
WARP(ワープ)の使いかた
1. MODEつまみを“WARP”に合わせます。
2. ON/OFF ペダルを踏み続けます。フィードバック量と音量が増加します。fig.32
3. ペダルを離します。つまみ(E.LEVEL、F.BACK)の位置の効果になります。
ディレイ音をワープさせて繰り返し、その上にフレーズを重ね弾きしていくことで、非常に幻想的な効果を作り出すことができます。
※ ON/OFF ペダルを短く踏むと、通常のエフェクト・オン/オフの切り替えができます。
点滅
点滅
22
各モードの操作
DD-20_j.book 23ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
TAPE(テープ)の使いかたテープ・エコーの再生ヘッド使用数を、「1」または「2」に設定することができます。「2」にすると、マルチ・タップ・ディレイの効果が得られます。
1. MODEつまみを“TAPE”に合わせます。
2. ディスプレイに“HEd1”または“HEd2”と表示されるまで、ON/OFFペダルを押し続けます。
3. ON/OFF ペダルを押したままDELAY TIMEつまみを回して、再生ヘッド使用数を
変えます。
HEd1:ヘッド 1個使用HEd2:ヘッド 2個使用fig.35
※ 工場出荷時は、HEd1 に設定されています。
※ 設定は、電源オフ後も記憶されています。各メモリー(1~ 4)の設定として保存したいときは、ライト操作(P.10)を行ってください。
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各モードの操作
DD-20_j.book 24ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
DUAL(デュアル)の使いかたDUAL はショート・ディレイとロング・ディレイが直列に接続されたモードですが、ショート・ディレイのディレイ・タイムも変更することができます。
1. MODEつまみを“DUAL”に合わせます。
2. ディスプレイに“SHORT”と表示されるまで、ON/OFFペダルを押し続けます。このとき、ショート・ディレイのディレイ・タイムも表示されます。fig.36
3. ON/OFF ペダルを押したままDELAY TIMEつまみを回して、ディレイ・タイムを変えます。
※ 工場出荷時は、SHORT 50msec、LONG 300msecに設定されています。
※ 設定は、電源オフ後も記憶されています。各メモリー(1~ 4)の設定として保存したいときは、ライト操作(P.10)を行ってください。
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各モードの操作
DD-20_j.book 25ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
MODULATE(モジュレート)の使いかたMODULATE の変調の速さ(レイト)と深さ(デプス)の設定を変更することができます。
1. MODEつまみを“MODULATE”に合わせます。
2. ディスプレイに“r”と表示されるまで、ON/OFF ペダルを押し続けます。“r”の横にレイトの値が表示されます。fig.37
3. ON/OFF ペダルを押したままDELAY TIMEつまみを回して、レイトを変えます。
4. ON/OFF ペダルを押したままDELAY TIMEつまみを押して、ディスプレイに“d”と表示させます。
“d”の横にデプスの値が表示されます。
※ もう一度DELAY TIME つまみを押すと、“r”表示になります。
fig.38
5. ON/OFF ペダルを押したままDELAY TIMEつまみを回して、デプスを変えます。
※ 工場出荷時は、r: 80、d: 70 に設定されています。
※ 設定は、電源オフ後も記憶されています。各メモリー(1~ 4)の設定として保存したいときは、ライト操作(P.10)を行ってください。
押す
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DD-20_j.book 26ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
テンポ機能の使いかた
DD-20 は、ディレイ・タイムを音符で指定できる「テンポ機能」を持っています。TEMPO ボタンを押すたびに、ディスプレイの表示が次のように切り替わります。fig.39
※ 設定されているディレイ・タイムによっては、表示されない音符があります。
※ 設定されているテンポによっては、ディレイ・タイムの設定範囲が変わります。
ディレイ音は図のようになります。fig.40
※ タップ入力と同じタイミングのディレイ・タイムを設定したい場合は、「4分音符」を選んでください。
(4分音符) (付点8分音符) (3連4分音符) (8分音符) (3連8分音符)
(3連2分音符) (付点4分音符) (2分音符) (付点2分音符) (全音符)
点滅
TAPボタンを押す/ TAPペダルを踏むタイミング
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DD-20_j.book 27ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ディレイ・タイムをBPM表示させる
DD-20 では、ディレイ・タイム表示をテンポ (BPM) 表示に切り替えることができます。あらかじめ、テンポ (BPM) のわかっている曲を演奏する場合などは、テンポ(BPM) 表示でディレイ・タイムを設定することで、完全同期したディレイ効果を得ることができます。※ TEMPO ボタンで音符を指定することで、付点音符や 3連音符などの時間も簡単に指定することができます。
1. ディスプレイのディレイ・タイム表示がテンポ (BPM) 表示に変わるまで、TAPボタンを押し続けます。fig.41
時間 (msec) 表示へ戻す場合も、同じ操作でおこないます。表示を切り替えた後にディレイ・タイムを保存すると、表示方法も保存されます。
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DD-20_j.book 28ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
電源オン時に行う設定
電源オン時の操作によって、以下の設定を変更することができます。fig.42共通操作
電源をオフにする
• 電源が電池のとき:INPUT A (MONO) ジャックから接続プラグを抜きます。
• 電源がAC アダプターのとき:INPUT A (MONO) ジャックとACアダプター・ジャックからプラグを抜きます。
電源をオンにする
• 電源が電池のとき:INPUT A(MONO)ジャックに接続プラグを差し込みます。
• 電源がAC アダプターのとき:AC アダプター・ジャックにAC アダプターのプラグを差し込みます。
WRITEボタン 工場出荷時の設定に戻します。
『工場出荷時の設定に戻す』(P.34)
SELECTボタン ペダル・モードの設定をします。 『ペダル・モードの設定を変更する』 (P.29)
ON/OFFペダル アウトプット・モードを設定します。
『アウトプット・モードの設定』 (P.30)
MEMORY/TAPペダル 外部ペダルの機能を設定します。
『外部ペダルの機能を設定する』(P.31)
WRITEボタン+ SELECTボタン メモリー番号の表示 方法を設定します。 『メモリー番号の表示方法を変える』 (P.33)
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 29ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ペダル・モードの設定を変更するペダル・モードの設定を変更するときは、次の操作をします。
※ ペダル・モードの設定は、電源をオフにしても記憶しています。
1. 電源をオフにします。
2. SELECT ボタンを押しながら、電源をオンにします。現在のペダル・モードの設定に対応した MEMORY 1 ~ 3 のインジケーターが点滅します。ディスプレイにペダル・モードが表示されます。
3. SELECT ボタンを押して、ペダル・モード(1~ 3)を選びます。fig.43
4. WRITE ボタンを押します。インジケーターの点滅が速くなった後に設定が記憶され、通常の状態に戻ります。
※ WRITE ボタンを押す前にMEMORY/TAP ペダルまたはON/OFF のペダルを操作すると、設定の変更がキャンセルされ、通常の状態に戻ります。
※ MEMORY/TAP ペダルがタップ入力ペダル(TAP インジケーター点灯)になっているときは、ペダル・モード 3のみ有効になります。
※ 工場出荷時は、ペダル・モード 1に設定されています。
ペダル・モード
ON/OFF ペダル MEMORY/TAPペダルON/OFFペダル
+MEMORY/TAPペダル
1エフェクト・オン/オフ
MANUAL/MEMORY1/2/3/4の切り替え -
2エフェクト・オン/オフ
MANUAL/MEMORYの切り替え -
3エフェクト・オン/オフ
MANUAL/MEMORYの切り替え
MEMORY 1~ 4の選択
ペダル・モード1 ペダル・モード2 ペダル・モード3
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 30ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
アウトプット・モードの設定DD-20 をギター/ベース・アンプやミキサー、MTR のセンド/リターンに接続して使うときに、出力レベル(+4dB)やOUTPUTジャックからの出力のしかた(A:ダイレクト音 +B:エフェクト音)を機器に対応させることができます。
1. 電源をオフにします。
2. ON/OFF ペダルを押しながら、電源をオンにします。ディスプレイに設定内容が表示され、対応したMEMORY 1~ 4のインジケーターが点滅します。
3. SELECT ボタンを押して、アウトプット・モードを選びます。fig.44
4. WRITE ボタンを押します。選んだ表示の点滅が速くなった後、設定が記憶されて通常の状態に戻ります。
※ WRITE ボタンを押す前にMEMORY/TAP ペダルまたはON/OFF ペダルを操作すると、設定の変更がキャンセルされ、通常の状態に戻ります。
※「A:ダイレクト音/ B:エフェクト音」の設定にした場合でも、ステレオ入力のときは、ステレオ出力になります。また、モノラル入力でOutput B ジャック(エフェクト音)に接続がない場合は、「A:ダイレクト音/B:エフェクト音」になりません。「A:ダイレクト音/B:エフェクト音」で出力されるときは、ディスプレイに「A:DIR、B:EFX」と表示されます。
※ 工場出荷時は、アウトプット・モード 1に設定されています。
表示 モード 出力 レベル
out1 1 ステレオ出力 -20dB
out2、A:DIR / B:EFX
2 A:ダイレクト音/B:エフェクト音 -20 dB
out3、+4dB 3 ステレオ出力 +4 dB
out4、A:DIR / B:EFX、+4dB
4 A:ダイレクト音/B:エフェクト音 +4 dB
アウトプット・モード 1 アウトプット・モード 2 アウトプット・モード 3 アウトプット・モード 4
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 31ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
外部ペダルの機能を設定するCTL PEDAL ジャックに別売のフット・スイッチ(FS-5U または FS-5L)を接続して、エフェクトのオン/オフや、タップ入力、メモリー切り替えを行うことができます。fig.45 ポラリティ-・スイッチ
1. 電源をオフにします。
2. MEMORY/TAP ペダルを押しながら、電源をオンにします。ディスプレイに設定内容が表示され、MEMORY 1 ~ 3いずれかのインジケーターが点滅します。
3. SELECT ボタンを押して、外部ペダルの機能を選びます。
SELECT ボタンを押すたびに、ディスプレイの表示が“ON/OFF”“TAP”“MEM”と切り替わります。fig.46
または
ポラリティー・スイッチを 以下のように設定してください。
標準プラグ・コード
CTL 1 CTL 2 CTL 3
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 32ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
4. WRITE ボタンを押します。選んだ表示の点滅が速くなった後、設定が記憶されて通常の状態に戻ります。
※ WRITE ボタンを押す前に、MEMORY/TAP ペダルまたはON/OFF ペダルを操作すると、設定の変更がキャンセルされ、通常の状態に戻ります。
※ 工場出荷時は、CTL2 に設定されています。
※ この設定をした後、外部ペダルを接続すると設定した機能がディスプレイに表示され、その機能を使うことができます。
• CTL1モードに設定してDD-20 と OD-20 を組み合わせて使う場合、DD-20 の
CTL PEDAL ジャックとOD-20 の AMP CTRL ジャックを接続すると、OD-20の AMP CTRLボタンの操作でDD-20のオン/オフをコントロールすることができます。
• CTL1モードに設定して外部ペダルでエフェクト・オン/オフをコントロールす
る場合、DD-20の ON/OFF ペダルでエフェクト・オン/オフを切り替えると、外部ペダルの表示と実際の動作が異なります。
• CTL1モードに設定して外部ペダルでエフェクト・オン/オフをコントロールす
る場合、以下の項目は外部ペダルでコントロールできません。
• サウンド・オン・サウンドの録音/再生/オーバーダビング(P.21)
• TWIST(P.22)
• WARP(P.22)
• TAPE の再生ヘッドの設定(P.23)
• DUAL のショート・ディレイ・タイムの設定(P.24)
• MODULATE の変調の速さの設定(P.25)
表示 モード 動作 使用フット・スイッチ
ctl1, ON/OFF CTL1 エフェクト・オン/オフ FS-5L(ラッチ・タイプ)
ctl2, TAP CTL2 タップ入力 FS-5U(モーメンタリー・タイプ)
ctl3, MEM CTL3 メモリー切り替え FS-5U(モーメンタリー・タイプ)
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 33ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
メモリー番号の表示方法を変える現在選ばれているメモリーは、メモリー番号インジケーターの点灯によって確認することができますが、その点灯パターンを変更することができます。使用する環境に合わせ、認識のしやすい点灯パターンを選んでください。
使用時に周囲が暗くなる場合は、点灯パターン 2 に設定するとメモリー番号が認識しやすくなります。
点灯パターン 1(通常):選ばれているメモリー番号のインジケーターのみが点灯(または点滅)します。fig.47
点灯パターン 2:
選ばれているメモリー番号の数だけインジケーターが点灯(または点滅)します。fig.48
1. 電源をオフにします。
2. WRITE ボタンと SELECTボタンを押しながら、電源をオンにします。
3. SELECT ボタンを押して、インジケーターの点灯パターンを設定します。fig.49
4. WRITE ボタンを押します。メモリー番号インジケーターの点滅が速くなった後、設定が記憶されて通常の状態に戻ります。
※ WRITE ボタンを押す前にMEMORY/TAP ペダルまたはON/OFF ペダルを操作すると、設定の変更がキャンセルされ、通常の状態に戻ります。
MANUAL
MEMORY 1MANUAL
MEMORY 2MANUAL
MEMORY 3MANUAL
MEMORY 4MANUAL
MANUAL
MANUAL
MEMORY 1MANUAL
MEMORY 2MANUAL
MEMORY 3MANUAL
MEMORY 4MANUAL
MANUAL
点灯パターン1 点灯パターン2
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電源オン時に行う設定
DD-20_j.book 34ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
工場出荷時の設定に戻す以下の設定を工場出荷時の設定に戻すことができます。
この操作を行うと、現在のメモリー(1~ 4)の内容が全て失われます。
1. 電源をオフにします。
2. WRITE ボタンを押しながら、電源をオンにします。MEMORY インジケーター 1~ 4が点滅します。fig.50
3. WRITE ボタンを押します。MEMORY インジケーター 1 ~ 4 の点滅が速くなった後、工場出荷時の設定に戻り、通常の状態に戻ります。
※ WRITE ボタンを押す前にMEMORY/TAP ペダルまたはON/OFF ペダルを操作すると、設定の変更がキャンセルされ通常の状態に戻ります。
メモリーの設定
メモリー 1(P.12) SMOOTH
メモリー 2(P.12) TAPE
メモリー 3(P.12) DUAL
メモリー 4(P.12) MODULATE
MANUAL(電源オン時)のディレイ・タイム(P.9) MANUAL:300 msec
DUAL のショート・ディレイのディレイタイム(P.24) S:50
MODULATE のレイト/デプス(P.25) r:80、d:70
TAPE の再生ヘッド使用数(P.23) HEd1
ペダル・モード(P.29) モード 1
アウトプット・モード(P.30) モード 1
外部ペダルの機能(P.31) TAP
メモリー番号表示(P.33) 点灯パターン 1
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DD-20_j.book 35ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
故障と思う前に
電源が入らない○ INPUT A(MONO)ジャックにギターが正しく接続されていますか?
→ 接続をもう一度確認してください。(P.4 ~P.7)
※ 電池消耗防止のため、電池動作時は、INPUTジャックにプラグが挿入されていないと電源が入りません。
○ INPUT Bジャックにプラグを接続していませんか?
→ 電池で使用する場合は、接続プラグを INPUTA(MONO)ジャックに差し込んでください。
○ 電池が消耗していませんか?
→ 新しい電池と交換してください。(P.3)
○ 指定の AC アダプター(PSA-100:別売)が正しいく接続されていますか?
→ 接続をもう一度確認してください。(P.4 ~P.7)
音が出ない
○ 他の機器と正しく接続されていますか?
→ 接続をもう一度確認してください。(P.4 ~P.7)
○ 接続しているギター /ベース・アンプやエフェクターなどのボリュームが下がっていませんか?
→ 接続機器の設定を確認してください。(P.4 ~P.7)
○ アウトプット・モードが正しく設定されていますか?
→ 接続機器に合わせて、出力を合わせてください。(P.30)
○ アウトプット・モードの設定が A:DIR / B:EFX になっていませんか?
→ ON/OFF ペダルがオフの場合、OUTPUT B からは音は出ません。設定をステレオ出力(out 1または、out 3)に設定してください。(P.30)
○ エフェクト・レベル(E.LEVEL つまみ)が最小になっていませんか?
→ E.LEVEL つまみを操作してエフェクト・レベルを調節してください。(P.16)
音がひずむ
○ TONE つまみの位置は適切ですか?
→ つまみの位置によっては音が歪む場合があります。これらのつまみを絞るか、E.LEVEL つまみを絞って適切なレベルに設定ください。それでも歪む場合は、INPUTに接続している機器の出力レベルを絞るか、アウトプット・モードの設定を +4dBに設定してください。(P.30)
MEMORY/TAPペダルを踏んでも思った通りにメモリーが切り替わらない
○ 目的に合ったペダル・モードの設定をしていますか?
→ ペダル・モードの設定によってMEMORY/TAPペダル(または MEMORY/TAPペダルとON/OFFペダルの同時踏み)の働きが異なります。適切な設定でご使用ください。(P.29)
○ MEMORY/TAPペダルが TAPになっていませんか?
→ MEMORY/TAPペダルが TAP(MEMORY/TAPペダル 2秒押し)の場合は TAP入力ペダルとなります。MEMORY 切り替えをする場合はMEMORY/TAPペダルを 2秒押しして MEMORY 切り替えにするか、外部ペダルでMEMORYを切り替えてください。(P.14 ~ P.15)
INPUTジャックに接続した機器の音量が小さい
○ 抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?
→ 抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCSシリーズなど)をご使用ください。
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故障と思う前に
DD-20_j.book 36ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ON/OFF ペダルを踏んでも思った通りにON/OFFが切り替わらない○ モードが SOS、WARP、TWIST になっていませんか?
→ ペダル・モードの設定によってペダルの働きが異なります。詳しくは各モードの説明をご覧ください。SOS (P.21)、WARP(P.22)、TWIST(P.22)
メモリーできない○ SOS やマニュアル時のディレイ・タイムが記憶できない。
→ SOS はメモリーに記憶できません。マニュアルのディレイ・タイムは、DELAYTIME つまみを押すか、メモリーを切り替えてから電源をオフすると設定が記憶されます。
ディスプレイの表示がおかしい○ 外部ペダルの表示がでない。
→ 外部ペダルが接続されていないと、表示されません。(P.31)
○ アウトプット・モードの表示がでない。
→ ステレオ入力している場合には、A: DIR / B:EFXの表示はでません。詳しくは、『アウトプット・モードの設定』(P.30)をご覧ください。
○ 設定したディレイ・タイムの表示が違う。
→ マニュアルのディレイ・タイムは、記憶操作をしないと設定が変わります。DELAY TIME つまみを押すか、メモリーを切り替えると、設定が記憶されます。
○ ディレイ・タイムが最大 23 秒にならない。
→ ディレイ・タイムの設定範囲は、モードや設定されているテンポにより異なる場合があります。詳しくは、『MODE(モード)一覧』(P.18)、『テンポ機能の使いかた』(P.26)をご覧ください。
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DD-20_j.book 37ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
サンプル・セッティング
SMOOTH(メモリー 1)fig.36Roland SPACE ECHO RE-201(メモリー2)fig.36
MODE:TAPE/ HEd2
DUAL(メモリー 3)fig.36
MODE:DUAL/ SHORT 50msec
37
サンプル・セッティング
DD-20_j.book 38ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
MODULATE(メモリー 4)fig.36
MODE:MODULATE / RATE 80、DEPTH 70
TWISTfig.36
ON/OFFペダルを踏み続けると、ツイスト効果が得られます。
REVERSEfig.36
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サンプル・セッティング
DD-20_j.book 39ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
ROOM AMBIENCEfig.36
SLAP BACK ECHOfig.36
MODULATE DOUBLINGfig.36
MODE:MODULATE / RATE 25、DEPTH 95
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DD-20_j.book 40ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
セッティング・メモ
( )fig.36
( )fig.36
( )fig.36
40
DD-20_j.book 41ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
主な仕様
DD-20:デジタル・ディレイ規定入力レベル
-20 dBu(GUITAR/BASS)+4 dBu(AMPLIFIER SEND/RETURN)
入力インピーダンス
1 MΩ
規定出力レベル
-20 dBu(GUITAR/BASS)+4 dBu(AMPLIFIER SEND/RETURN)
出力インピーダンス
1 kΩ(OUTPUT A(MONO), B)33 Ω(PHONES)
推奨負荷インピーダンス
10 kΩ
残留ノイズ・レベル
-93 dBu 以下(IHF-A typ.)※ E. LEVEL / F. BACK/ TONEつまみ:中央
ディスプレイ
カスタム LCD(バック・ライト付き)
コントロール
ON/OFF ペダルMEMORY/TAPペダルDELAY TIME つまみE.LEVEL つまみF.BACK つまみTONEつまみMODE つまみTAPボタンTEMPOボタンMEMORY WRITEボタンMEMORY SELECTボタン
インジケーター
POWER インジケーター(バッテリー・チェック兼用)ON/OFF インジケーターMEMORY インジケーター
TAPインジケーターMANUALインジケーターMEMORY番号インジケーター 1~ 4TEMPOインジケーター
接続端子
INPUT A(MONO)ジャック(標準タイプ)INPUT B ジャック(標準タイプ)PHONESジャック(標準ステレオタイプ)CTL PEDALジャック(標準タイプ)OUTPUT A(MONO)ジャック(標準タイプ)OUTPUT Bジャック(標準タイプ)AC アダプター・ジャック
電源
DC9V:単3乾電池× 6、ACアダプター
消費電流
最大 200 mA(9 V 最大時)※連続使用時の電池寿命(使用条件によって異なります)マンガン電池 約2 時間アルカリ電池 約7 時間
外形寸法
173(幅)×158(奥行)× 57(高さ)mm
質量
1.2 kg(電池含む)
付属品
取扱説明書チラシ(安全上のご注意/使用上のご注意/サービスの窓口)単3乾電池× 6※交換時にはアルカリ電池を推奨します。
別売品
ACアダプター(PSA-100)
※0 dBu = 0.775 Vrms※製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
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DD-20_j.book 42ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
索引
アルファベットANALOG ..................................................... 18BPM 表示 .................................................... 27CTL PEDAL ............................................... 31DELAY TIMEつまみ ................................ 17DUAL ................................................... 18, 24MEMORY/TAP ペダル ........................... 14MODE .......................................................... 18MODULATE ....................................... 18, 25ON/OFF ペダル ........................................... 8PAN .............................................................. 18REVERSE ................................................... 18SMOOTH .................................................... 18SOS ...................................................... 18, 21STANDARD ............................................... 18TAPE .................................................... 18, 23TWIST ................................................. 18, 22WARP .................................................. 18, 22あアウトプット・モード ............................. 30アナログ ...................................................... 18エフェクト音 .............................................. 30オーバーダビング .............................. 18, 21
か外部ペダル .................................................. 31工場出荷時の設定 ...................................... 34
さサウンド・オン・サウンド ............. 18, 21シームレス切り替え ................................... 1ショート・ディレイ ................................. 24スタンダード .............................................. 18スムース ...................................................... 18接続 ................................................................ 4
たタイム・アドバンス機能 ......................... 17ダイレクト音 ............................................. 30タップ入力 .................................................. 15ツイスト .............................................. 18, 22ディレイ・タイム ............................. 17, 27テープ .................................................. 18, 23デプス .......................................................... 25デュアル .............................................. 18, 24電池 ................................................................. 3テンポ機能 .................................................. 26
はパン .............................................................. 18ペダル・モード ................................. 14, 29ポラリティー・スイッチ ......................... 31
まマニュアル ......................................... 9 ~ 10メモリー ....................................... 10, 12, 33モード .................................................. 18, 21モジュレート ..................................... 18, 25
らライト操作 .................................................. 10リバース ...................................................... 18レイト .......................................................... 25ロング・ディレイ ..................................... 24
わワープ .................................................. 18, 22
42
43
DD-20_j.book 43ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分
発売元:ローランド株式会社
* G 6 0 1 7 3 6 5 - 0 4 *
G6017365R1
DD-20_j.book 44ページ 2009年5月28日 木曜日 午前11時30分