Content Services For SAP User Guide...Content Services for SAP は次のコンポーネントで構成されます。• Agent Services SAP オブジェクトからドキュメントへのリンクを自動作成し、これらのリンクの維持を可

EMC® Documentum®

Content Services for SAPバージョン 6.0

ユーザガイド

P/N 300-005-404 Rev A02

EMC Corporation

本社:Hopkinton, MA 01748-9103

1-508-435-1000

www.EMC.com

Copyright© 2004 - 2007 EMC Corporation. All rights reserved.

発行日: 2007 年 9 月

EMC は、このドキュメントに記載されている情報は発行日の時点において正確であると考えます。この情報は、予告なく変更される場合があります。

このドキュメントに記載されている情報は、「現状のまま」提供されます。EMC Corporation は、このドキュメントに記載されている情報についていかなる説明または保証を行わず、商品性または特定目的との適合性に関する暗示の保証を放棄します。

このドキュメントに記載されている EMC ソフトウェアを使用、コピー、および配布するには、該当するソフトウェアライセンスが必要です。

EMC 製品名の最新のリストについては、EMC.com で公開されている EMC Corporation の商標を参照してください。

このドキュメントに記載されているその他の商標は、それぞれの所有者に帰属します。

目次

はじめに ............................................................................................................ 7

第 1 章 Content Services for SAP の概要 ....................................................... 11概要 ............................................................................................. 11Content Services for SAP アーキテクチャ.................................................. 12サポートされる SAP ドキュメント形式 ...................................................... 14SAP および Content Services for SAP の用語 ............................................ 14

第 2 章 SAPGUI を使ったアーカイブドキュメントの操作 .................................... 17概要 ............................................................................................. 17ドキュメントの格納 ............................................................................ 17リンクされたドキュメントの検索および表示 ............................................... 18印刷リストの検索および表示 ............................................................... 19

第 3 章 View コンポーネントの使用 .............................................................. 21ドキュメントの表示 ............................................................................ 21

有効な DRL ............................................................................................ 22サンプル DRL ..................................................................................... 22

形式の設定の指定 ........................................................................... 23Adobe Acrobat を使用した PDF ドキュメントの表示 ..................................... 25PDF ドキュメントへの注釈の付加 .......................................................... 25

EMC Documentum Content Services for SAP バージョン 6.0 ユーザガイド 3

目次

図の一覧

図 1. Content Services for SAP と SAP ......................................................................... 12図 2. [装置マスター] 画面 ............................................................................. 18

4 EMC Documentum Content Services for SAP バージョン 6.0 ユーザガイド

目次

表の一覧

表 1. 用語と定義......................................................................................... 14


目次


はじめに

このガイドの目的

SAP 内のドキュメントを、Content Services for SAP 6.0 (CS for SAP 6.0) を使用して

Documentum リポジトリにアーカイブできます。このガイドでは、SAP ユーザと非 SAP ユーザ

が Documentum リポジトリにアーカイブされたドキュメントを表示する方法について説明し

ます。以下のようなオプションがあります。

• Content Services View を使用してドキュメントを表示する。Content Services View は、非

SAP ユーザに、ドキュメントを中心に表示するビューで SAP トランザクション関連ドキュ

メントを提供します。該当するビューアが、ドキュメントファイルのタイプに基づいて

自動的に起動します。

• ドキュメントを PDF 形式で表示し、注釈を付ける。

• SAPGUI を使用してドキュメントおよびレポートを表示する。

• Web ブラウザを使用して、HTML 形式に変換されたドキュメントを表示する。

対象読者

読者が自分に必要な情報の記載されているマニュアルを容易に識別できるよう、ユーザの種

類に応じて次のロールが定義されています。

• システム管理者: このロールは、Content Services for SAP をインストールおよび構成する

ユーザを対象とします。Content Services for SAP アプリケーションは、EMC Documentumと SAP R/3 システムを統合します。したがって、システム管理者は、『Content Servicesfor SAP リリースノート』の「ソフトウェア要件」に示されているソフトウェア製品につい

ての経験を有している必要があります。

• Content Services 管理者: このロールは、WebAdmin を使用して Content Services を管

理するユーザを対象とします。

• ドキュメントコントローラ: このロールは、ドキュメントを SAP にリリースし、それらのドキュメ

ントへのリンクを維持するユーザを対象とします。

• Capture オペレータ: このロールは、ドキュメントをスキャンし、SAP の適切なレコードへの

リンクを作成するユーザを対象とします。

• 標準ユーザ: このロールは、Content Services の SAPGUI および View コンポーネントを

使用してドキュメントを表示するユーザを対象とします。

本書は、標準ユーザを対象としています。


はじめに

改訂履歴

次表に、本書の改訂履歴を示します。

改訂履歴

改訂日説明

2007 年 9 月 Content Services for SAP 6.0 ユーザガイド

初版発行

表記法

このガイドでは、次の表記法を使用します。

このガイドで使用する表記法

表記法説明

> ポップアップまたはプルダウンメニューを

表します。

<山括弧で囲まれたテキスト> 値を提供する必要のある変数名または定義

された用語を表します。

等幅フォントで示される情報コードのサンプル、ユーザの入力、コン

ピュータの出力を表します。

[] 角括弧メソッドのコマンド構文の仕様に使用されま

す。角括弧は、オプションの引数を表しま

す。

{} 中括弧メソッドのコマンド構文の仕様に使用されま

す。中括弧は、2 回以上繰り返すことのでき

るオプションの引数を表します。

関連資料

このマニュアルは、Content Services for SAP のインストール、構成およびご利用になられる

ユーザをサポートするためのドキュメントセットの一部です。製品およびドキュメントセットは、

EMC Powerlink (http://powerlink.emc.com) で入手できます。

Powerlink から、Content Services for SAP の最新バージョンおよび関連するドキュメントセット

をダウンロードできます。Powerlink 内のコンテンツにアクセスするには、登録時に割り当てら

れたログイン認証情報を入力する必要があります。


https://documentum.subscribenet.com

はじめに

メモ: デフォルトでは、お使いのメールアドレスがログイン ID になります。パスワードが不明な

場合、ログインページの下の方に表示される [Password Finder] をご利用ください。

初めて Powerlink にアクセスする場合、アクセスを申請してユーザ名とパスワードを入手す

る必要があります。

Content Services for SAP : ドキュメントセット

タイトル説明対象となるロール

Content Services for SAP リ

リースノート

新機能および修正された機

能、既知のバグ、制限、技

術面でのさまざまな注意事

項に関する概要のほか、ド

キュメントの正確性およびド

キュメントに関する十分な説

明をします。

標準ユーザ、システム管理

者 (SAP)、Content Services管理者

Content Services for SAP イ

ンストールガイド

Content Services のインストー

ル手順について説明します。

システム管理者

SAP R/3 for Content Servicesfor SAP 設定ガイド

SAP と Content Services の通

信を実現するために、SAPで実行する必要のある構成

タスクについて説明します。

システム管理者 (SAP)

Content Services for SAP 管

理者ガイド

WebAdmin ツールを使用し

て Content Services を構成す

る方法について説明します。

Content Services 管理者

Content Services for SAPユーザガイド

SAP ユーザがドキュメントを

表示する方法について説明

します。

標準ユーザ

メモ: Content Services は広範囲にわたって SAP の ArchiveLink コンポーネントを使用しま

す。高度なタスクの実行方法に関する詳細については、SAP ArchiveLink のドキュメントを

参照してください。


http://help.sap.com/saphelp_47x200/helpdata/en/5e/566039b85f9443e10000000a114084/frameset.htm

はじめに


第 1 章

Content Services for SAP の概要

概要

EMC® Documentum® Content Services for SAP アプリケーションは、Documentum コンテンツ

管理システムと SAP R/3 システムを統合します。SAP の標準 Document Management System(DMS) と ArchiveLink インタフェースをベースとした SAP R/3 システムのインタフェースです。

Content Services for SAP により提供される機能は次のとおりです。

• ユーザが、多様な SAP モジュールから、Documentum リポジトリ内に格納されているドキュ

メントに容易にアクセスして、表示できるようにします。

• Documentum に格納されたドキュメントと、多様な SAP ドキュメント間にリンクを設定します。

• Documentum で ArchiveLink 認定インタフェースを介して、SAP データ、レポート、ド

キュメントをアーカイブします。

• Documentum にレポートや出力ドキュメントを保存し、管理します。

この章では、以下のトピックについて説明します。

• Content Services for SAP アーキテクチャ (12ページ)• サポートされる SAP ドキュメント形式 (14ページ)• SAP および Content Services for SAP の用語 (14ページ)



Content Services for SAP アーキテクチャ

図 1. Content Services for SAP と SAP

Content Services for SAP は次のコンポーネントで構成されます。

• Agent Services

SAP オブジェクトからドキュメントへのリンクを自動作成し、これらのリンクの維持を可

能にするサーバコンポーネント。これにより、生産性、情報の整合性、および情報の

可用性が大幅に向上します。

• Capture

ドキュメントをスキャンし、Documentum リポジトリにイメージを保存して、SAP の該当するト

ランザクションドキュメントへのリンクを作成できるようにします。リンクが作成されたドキュ

メントは、SAP クライアントインタフェースである SAPGUI からアクセスできます。Captureコンポーネントは、ArchiveLink に統合された Documentum の一部です。

• Manage

Documentum ドキュメントを SAP にリリースして、関連ドキュメントを維持できるようにします。



• View

関連した Documentum ドキュメントを SAP 内から表示できるようにします。

View コンポーネントでは次のオペレーティングシステムがサポートされています。

— Windows 2000

— Windows XP

— Windows 2003

View コンポーネントは、Documentum リポジトリに保存されているレポート、描画、お

よびその他のドキュメントにアクセスする必要があるすべてのクライアントコンピュータ

にインストールされている必要があります。

• Rendition Services

次のレンディションを提供する組み込みのフィルタ:

— PDF レンディション

— ASCII テキストレンディション

— HTML レンディション

これらの組み込みフィルタのいずれかを使用した場合、印刷リストがリポジトリにアーカイ

ブされると、適切なドキュメントレンディションが生成されます。

メモ: このコンポーネントは、使用環境に Content Services for SAP と Archive Services forSAP が並列インストールされている場合にのみ関係があります。

• WebAdmin

次の項目を実行するための管理コンソール：

— Archiving Services を実行します。

メモ: これらのサービスを活用するには、使用環境に Content Services for SAP と

Archive Services for SAP が共にインストールされている必要があります。

WebAdmin を使用して、次の Archiving Services を実行できます。

— アーカイブの作成、構成、および管理。

— アーカイブに使用する証明書の管理。

— Content Services 用のリポジトリ接続の作成。

— ワークフローの作成と、アーカイブされたドキュメントへの関連付け。

— Content Services 用のドキュメントアーカイブの構成。

— DMS に関連するサービスの実行。この場合、以下を利用できます。

— リンク設定タスクおよびレプリケーションタスクのバッチジョブの構成

— リンク設定ジョブとレプリケーションジョブ実行のスケジュールおよび管理



メモ: 特定の OS バージョンおよびサポートされているソフトウェア環境については、『EMCDocumentum Content Services for SAP リリースノート』を参照してください。

サポートされる SAP ドキュメント形式

Documentum は、次の SAP ドキュメントクラス/形式をサポートしています。

• 入力またはスキャンしたドキュメント (FAX クラス、Tiff 形式)• 出力ドキュメント (OTF クラス、PDF 形式)• アーカイブされたデータ (REO クラス、REO 形式)• レポートまたは印刷リスト (ALF クラス、ALF 形式)

SAP および Content Services for SAP の用語

このセクションでは、本ガイドで使用される用語とその定義について説明します。

表 1. 用語と定義

用語定義

Content Services for SAP Documentum と SAP を接続する製品。

HTTP Archiving Server HTTP を使用して SAP に接続するサーバコ

ンポーネント。SAP から Documentum リポジ

トリへのレポート、データ、入出力ドキュメン

トのアーカイブを可能にします。ArchivingServer は、SAP ArchiveLink インタフェース

をベースとする J2EE Web アプリケーション

です。アーカイブされたレポートおよびドキュ

メントは、後で SAPGUI および Documentumを使って取得および表示できます。

ArchiveLink SAP Basis システムを構成する、多様な機能

を持つインタフェース。ArchiveLink は、SAPの外部にあるリポジトリへのドキュメント/デー

タの格納、およびリポジトリからのドキュメント

/データの取得を処理します。



用語定義

WebAdmin 次の項目を実行するための管理コンソール：

• Archiving Services を実行します。

メモ: これらのサービスを活用するには、

使用環境に Content Services for SAP と

Archive Services for SAP が共にインストー

ルされている必要があります。

WebAdmin を使用して、次の ArchivingServices を実行できます。

— アーカイブの作成、構成、および管理。

— アーカイブに使用する証明書の管理。

— Content Services 用のリポジトリ接続の

作成.— ワークフローの作成と、アーカイブされ

たドキュメントへの関連付け。

— Content Services 用のドキュメントアー

カイブの構成.• DMS に関連するサービスの実行。この

場合、以下を利用できます。

— リンク設定タスクおよびレプリケーション

タスクのバッチジョブの構成

— リンク設定ジョブとレプリケーションジョ

ブ実行のスケジュールおよび管理

Capture Content Services for SAP セットの一部であ

る Documentum および SAP のスキャン用

モジュール。

Capture Import SAP ArchiveLink フロントエンドインタフェー

スを使用して、スキャンしたドキュメント (また

はその他のドキュメント) を SAP にインポート

するモジュール。このモジュールは、EMCCaptiva® InputAccel® のようなサードパー

ティ製のスキャンアプリケーションと共に使

用されます。このインポートモジュールは、

Content Services Capture と同じアプリケー

ションの一部です。Content Services Captureは 2 つの異なるモード (スキャンとインポー

ト) で動作できます。



用語定義

SAP DMS SAP Basis システムを構成するドキュメント管

理システム。AutoCAD や Documentum など

の外部システムと統合するための論理的な

レイヤーを提供します。ArchiveLink とは直

接関係ありません。

SAP PLM PLM (製品ライフサイクル管理)。SAP PLMにより、製品開発、製造、サービスに携わる

すべてのスタッフが、迅速かつ安全に最新

情報にアクセスできる統合環境が提供され

ます。PLM は、Documentum などの外部シ

ステムが使用可能な BAPI 呼び出しのセット

を提供します。

SAP マスターレコード顧客やベンダーに関するデータなどのマス

ターデータのセット。SAP ドキュメントの作

成に使用されます。

SAPGUI SAP グラフィカルユーザーインタフェース。

クライアントと SAP サーバを接続するグラ

フィカルなメニュー/画面ツール。

オリジナルドキュメント紙媒体のドキュメント。

例 1-1.サプライヤから受け取る請求書には複数の

ページが含まれる場合もあります。紙面の

ドキュメントはスキャンすることにより、EMCDocumentum に電子ドキュメントとして格納

できます。

SAP ドキュメント電子的にやりとりされる、SAP のヘッダー

データおよび行アイテムのレコード。


第 2 章

SAPGUI を使ったアーカイブドキュメントの操作

概要

この章では、SAPGUI を使用して、優先ビューアか Web ブラウザでドキュメントおよびレ

ポートを表示する方法について説明します。

ドキュメントの格納

SAPGUI を使用してドキュメントを格納するには次の手順を行います。

1. SAPGUI を起動して R/3 に接続します。

2. トランザクションコードフィールドで、ArchiveLink に対応するトランザクションを実行

します。たとえば、fbo3

3. 必要に応じて検索基準を入力して、Enter キーを押します。

4. [システム] → [オブジェクト向けサービス] を選択します。

5. [作成] をクリックします。

6. ポップアップメニューから、[ビジネスドキュメントを格納] を選択します。

[フロントエンドからアーカイブ] ダイアログボックスが表示されます。

7. [ドキュメントタイプ] ペインで、必要なドキュメントタイプをダブルクリックします。

この操作により、アーカイブの対象となるドキュメントタイプが決定されます。

[ドキュメントにファイルを格納] ダイアログボックスが表示されます。

8. ファイルシステムからドキュメントを選択します。

9. [開く] をクリックします。

10. [入力] アイコンをクリックします。

ドキュメントタイプの構成に従って、ドキュメントがアーカイブされます。

ドキュメントの格納に関する詳細については、SAP ヘルプ Web サイト (http://help.sap.com) の「Administration of Stored Documents」セクションを参照してください。


http://help.sap.com


リンクされたドキュメントの検索および表示

リンクされたドキュメントを SAPGUI に表示するには次の手順を行います。

1. SAPGUI を起動して R/3 に接続します。

2. 新たにリリースされたドキュメントが存在する場合にはそのドキュメントを、そうでない場合

は重要な基本データを表示するトランザクションコードを入力します。

3. ドキュメントデータのタブを選択します。

SAP の一部のモジュール (Customer モジュールなど) では、メニューから [余分] → [ドキュ

メントデータ] を選択することもできます。リンクされたドキュメントの DIR が表示されます。

図 2. [装置マスター] 画面

4. ドキュメントを選択します。

5. [表示] をクリックします。

適切なビューアアプリケーションにドキュメントが表示されます。

SAP の Document Finder コンポーネントの理解と使用方法の詳細については、SAP ヘル

プ Web サイト (http://help.sap.com) の「Document Finder」セクションと「Using the DocumentFinder」セクションを参照してください。


http://help.sap.com


印刷リストの検索および表示

SAPGUI で印刷リストを検索および表示するには、次の手順を実行します。

1. SAPGUI を起動して R/3 サーバに接続します。

2. トランザクションコードフィールドから、oadr という名前のトランザクションを実行します。

3. 特定の印刷リストを検索するには、適切なフィールドに検索パラメータを入力します。

入力した検索パラメータに合致する項目のリストが SAPGUI によって返されます。

4. リスト内の項目をクリックして選択した後、[アーカイブから表示] をクリックします。

アーカイブされた印刷リストが、リポジトリから取得され、SAPGUI に表示されます。

印刷リストを SAPGUI に表示する際、次のオプションを使用できます。

• メモの追加と編集

• 自由検索

自由検索とは全文検索のことです。

• 属性検索

属性検索は、インデックスが付けられた印刷リストに対して適用できます。

SAPの印刷リストの検索と表示、印刷リストへのメモの追加および編集、印刷リストの自由検索、

印刷リストの属性検索に関する詳細については、SAP ヘルプ Web サイト (http://help.sap.com)の「Finding and Displaying Print Lists」セクションを参照してください。


http://help.sap.com



第 3 章

View コンポーネントの使用

非 SAP ユーザは、View コンポーネントを使用して SAP ドキュメントを表示できます。このコンポーネントで

は、異なるドキュメント形式を開く場合に使用するアプリケーションの優先順位を設定することもできます。

View コンポーネントを使用すると、次のタスクを実行できます。

• ドキュメントの表示 (21ページ)• 形式の設定の指定 (23ページ)• Adobe Acrobat を使用した PDF ドキュメントの表示 (25ページ)• PDF ドキュメントへの注釈の付加 (25ページ)

ドキュメントの表示

View コンポーネントでドキュメントを表示するには次の手順を行います。

1. View コンポーネントを起動します。デフォルトの場所は、[スタート] メニューの [プログラ

ム] > [Documentum Content Services for SAP] > [View] です。

アプリケーションが起動し、[View] ウィンドウが表示されます。

ドキュメントを取得するには、DRL を開く必要があります。

2. [ファイル] メニューから [DRL を開く] を選択します。

メモ: View コンポーネントには最後に開かれた DRL が保存されており、[開く] テキス

トフィールドに表示されます。

[DRL を開く] ダイアログボックスが表示されます。

3. 有効な DRL を入力し、必要であれば [DRL のデバッグ] チェックボックスを有効にします。

[DRL のデバッグ] は、既定のクエリ DRL を開いたときに、最後の DQL ステートメント

が表示された場合にのみ有効になります DRL の詳細については、「有効な DRL (22ページ)」を参照してください。

4. [開く] をクリックします。

リポジトリに接続されていない場合は、[Documentum に接続] ウィンドウが表示されます。



5. ドロップダウンリストからリポジトリを選択します。

6. [Windows ログインを使用] を選択するか、ユーザ名とパスワードを入力します。

7. 必要であれば、[ドメイン] も入力します。

8. [接続] をクリックします。

View コンポーネント画面に、その DRL によって取得されるすべてのドキュメントが表示さ

れます。取得されたドキュメントが 1 つしかない場合は、View コンポーネントによって該当

するアプリケーションが起動され、ドキュメントが表示されます。

リポジトリのドキュメントのフォルダ構造 (クエリや仮想ドキュメントなど) が View に表

示されます。

9. 必要なドキュメントが入ったフォルダに移動します。

10. ドキュメントをダブルクリックします。

ドキュメント形式の優先アプリケーションが起動し、ドキュメントが開きます。形式の設定を

変更することによって、ドキュメントを表示する優先アプリケーションを変更することができ

ます。形式の設定については、「形式の設定の指定 (23ページ)」で説明されています。

ドキュメントをダブルクリックする代わりに、右クリックしてコンテキストメニューを表示します。

ドキュメントを表示および印刷することができます。さらに、現在選択されている形式です

べてのドキュメントを開く優先アプリケーションを設定することもできます。

メモ: ドキュメントを複数選択 (Ctrl キーか Shift キー) した場合は、印刷しかできません。

有効な DRL

DRL は URL 同様、取得するドキュメントを指定します。ドキュメントがフォルダやキャビネット、

バーチャルドキュメントまたはクエリの場合は、複数のドキュメントを取得できます。View コン

ポーネントに、取得したドキュメントのアウトラインビューが表示されます。

有効な DRL は次の形式を使用します。

• <リポジトリ名>:rel,<リレーション id>• <リポジトリ名>:id,<id>[,<形式>]• <リポジトリ名>:cid,<クロニクル id>,<バージョンラベル>[,<形式>]• <リポジトリ名>:dql,<type> where <DQL 資格>[,<形式>]• <リポジトリ>:/<id>

サンプル DRL

foo1:rel,37001edc80000ac6



この例は、 ’37001edc80000ac6’ のリレーションオブジェクト ID を持つ ’foo1’ リポジトリ内のド

キュメントを参照します。

foo1:id,09001edc80000cc3

この例は、’09001edc80000cc3’ のオブジェクト ID を持つ ’foo1’ リポジトリ内のドキュメントを

参照します。プライマリコンテンツが取得されます。

foo1:id,09001edc80000cc3,pdf

この例は、’09001edc80000cc3’ のオブジェクト ID を持つ ’foo1’ リポジトリ内のドキュメントを

参照します。Acrobat PDF レンディションが取得されます。

foo1:cid,09001edc80000ab2,CURRENT,pdf

この例は、’09001edc80000ab2’ のクロニクル ID を持つ ’foo1’ リポジトリ内のドキュメントの最

新バージョンを参照します。Acrobat PDF レンディションが取得されます。

foo1:dql,sop_document where sop_number=’4711’

この例は、’sop_number の属性が ’4711’ である ’foo1’ リポジトリ内の ’sop_document’ タ

イプのドキュメントを参照します。

Foo1:dql,dm_cabinet

この例は、foo1 リポジトリのすべてのキャビネットを取得し、ユーザがリポジトリ全体を参照

できるようにします。

test3:/DCTM373507BB80000101

これは Content Services for SAP コンポーネントで作成されるすべてのリンクで使用されます。

以前の DRL スキーマもサポートされています。

形式の設定の指定

形式の設定では、ドキュメントをダブルクリックしたときに起動されるアプリケーションプログラ

ムが設定されます。別のアプリケーションでは、ファイル名に 3 文字の拡張子を追加すること

によってファイルが識別されます。たとえば、Microsoft Word ドキュメントのファイル名には



.DOC が付きます。Acrobat は .PDF を使用します。Windows では自動的にこれらの拡張子の

ほとんどが設定されるので、変更する必要はありません。

View コンポーネントをインストールしたときに、形式の設定がローカル要件に従って設定され

る場合があります。その場合は、設定を変更する前に管理者に相談してください。

形式の設定を変更するには次の手順を行います。

1. View コンポーネントを起動します。デフォルトの場所は、[スタート] メニューの [プログラ

ム] > [Documentum Content Services for SAP] > [View] です。

アプリケーションが起動し、View コンポーネントウィンドウが表示されます。

2. [編集] メニューから [設定] を選択します。

リポジトリに接続されていない場合は、[Documentum に接続] ウィンドウが表示されます。

3. ドロップダウンリストからリポジトリを選択します。

4. [Windows ログインを使用] を選択するか、ユーザ名とパスワードを入力します。

5. 必要であれば、[ドメイン] も入力します。

6. [接続] をクリックします。

7. [Documentum Content Services View 形式の設定] ダイアログボックスが表示されます。

8. 設定する形式を [コンテンツ形式] ドロップダウンリストから選択します。

[コンテンツを表示] ダイアログボックスから使用できるラジオボタンは、選択された形

式によって異なります。

メモ:• ほとんどのファイルタイプでは、関連付けられた Windows アプリケーションが起動し

ます。それ以外の場合は、別のアプリケーションを選択できます。

• Internet Explorer から Webtop アプリケーションを起動してファイルを表示、または編

集することもできます。

• Internet Explorer から WebView アプリケーションを起動してファイルを表示または編

集することもできます。

• DmView オプションは、フォルダとキャビネットの特別な形式にのみ使用できます。

9. 要件に合ったラジオボタンをクリックします。

別のアプリケーションをクリックした場合は、次の手順を行います。

a. 適切なアプリケーションプログラムでフォルダを表示します。

b. プログラムを選択して、[OK] をクリックします。

10. [適用] をクリックします。

11. 別のコンテンツを設定するか、[閉じる] をクリックします。

設定したコンテンツ形式のドキュメントを次回 View コンポーネントで開くと、該当するアプ

リケーションを使用して、ドキュメントのコンテンツが表示されます。



Adobe Acrobat を使用した PDF ドキュメントの表示

非 SAP ユーザ、または ArchiveLink Viewer (SAP Viewer) がインストールされていないユーザ

は、SAP 独自の形式のドキュメントを表示できません。アーカイブされた SAP ドキュメントやレ

ポートを PDF に変換することで、非ユーザも Web でドキュメントを簡単に表示したり注釈

を付けたりできるようになります。管理者は Content Services Server のドキュメントおよびレ

ポートの自動 PDF 変換機能を有効にすることができます。

PDF ドキュメントへの注釈の付加

ドキュメント、またはドキュメントレンディションが PDF で保存されていて、Adobe Acrobat がコ

ンピュータにインストールされている場合、ドキュメントに注釈を付けることができます。

注釈は「メモ」とも呼ばれ、紙のドキュメントに付いている黄色い付箋のように見えます。注釈を

使用すると、ドキュメントを編集せずにコメントを追加して、他のユーザにコメントを見ても

らうこともできます。また注釈は、編集、削除、移動することができます。Acrobat 以外にも

Documentum Annotation プラグインがインストールされている必要があります。これは、ContentServices インストールプログラムによってインストールされます。

ドキュメントに注釈を付けられるかどうかは、基盤となるドキュメントに対して付与されているアク

セス権限によって異なります (ドキュメントに注釈を付けるには、RELATE 権限が必要です)。

ドキュメントに注釈を付けるには次の手順を行います。

1. Adobe Acrobat で、[ツール] → [注釈] を選択します。

2. 注釈を付ける場所をクリックします。

3. [メモ] ウィンドウに注釈を入力します。注釈の作成および使用の詳細については、AdobeAcrobat のオンラインヘルプを参照してください。

4. [ファイル] > [保存] を選択します。

5. 注釈に適用する権限を選択します。

注釈を作成するときに、デフォルトの権限か、プライベート権限を割り当てることがで

きます。

• [デフォルト]:

注釈に対して少なくとも [読み取り] 権限を持つユーザが、注釈を表示できます。ド

キュメントに添付する注釈のコレクションには、権限レベルが割り当てられています。

• [プライベート]:

他のユーザが注釈を表示できないようにします。



6. 今後のバージョンのドキュメントに注釈を関連付ける場合は、[今後のバージョンで注釈を

維持する] をオンにします。デフォルトでは、注釈は現在のバージョンにのみ関連付

けられています。

7. [保存] をクリックします。

これで注釈が Documentum Content Server に保存されました。


索引

英数字Adobe Acrobat, 25Agent サービス, 12ALF クラス, 14ALF 形式, 14Capture オペレータ, 7Content Services, 7Content Services for SAP

定義, 11CS for SAP、Content Servicesを参照Document Finder コンポーネント, 18DQL ステートメント, 21DRL, 21 　 22FAX クラス, 14fbo3, 17oadr, 19OTF クラス, 14PDF 形式, 14PDF レンディション, 25REO クラス, 14REO 形式, 14SAP

Document Finder コンポーネント, 18～でサポートされるドキュメント形式, 14トランザクションコード、fbo3, 17トランザクションコード、oadr, 19

SAP でサポートされるドキュメント形式

OTF クラス, 14SAP トランザクション, 7SAPGUI

アーカイブされたドキュメントを操作す

る, 17～を使用してドキュメントを格納する, 17

SAPGUI を使用してドキュメントを格納す

る, 17SAP でサポートされるドキュメント形式, 14

ALF クラス, 14ALF 形式, 14FAX クラス, 14PDF 形式, 14

REO クラス, 14REO 形式, 14Tiff 形式, 14

SAP へのドキュメントのリリース, 7Tiff 形式, 14URL, 22WebAdmin, 13

アアーカイブされたデータ, 14アーカイブされたドキュメント、操作、

SAPGUI, 17アーカイブされたドキュメントを SAPGUI で

操作する, 17

イ印刷リスト, 14

ALF 形式, 14検索, 19～の自由検索, 19～のノートの編集, 19表示, 19～へのノートの追加, 19

印刷リストの自由検索, 19印刷リストのメモの編集, 19印刷リストへのメモの追加, 19

カ仮想ドキュメント, 22管理コンソール, 13Content Services for SAP 管理者, 7

キキャビネット, 22

クくえり, 22


索引

クエリ DRL, 21クラス

ALF, 14FAX, 14OTF, 14REO, 14

ケ形式, 24

ALF, 14PDF, 14REO, 14Tiff, 14

形式の設定, 22 　 23検索

印刷リスト, 19

コこのガイドの目的, 7

シシステム管理者, 7

必要条件, 7重要な基本データ, 18

ソ[装置マスター] 画面, 18

タ対象読者, 7

チ注釈, 25

トドキュメント, 25

出力, 14SAPGUI を使用して格納する, 17SAP でサポートされる形式, 14スキャンされた, 14

ドキュメント形式, 21 　 22ドキュメント形式、SAP でサポートされる, 14ドキュメントコントローラ, 7ドキュメントデータ, 18ドキュメントのスキャン, 7

ドキュメントを表示する, 21トランザクションコード

fbo3, 17oadr, 19

ハバーチャルドキュメント, 22

ヒ必要条件

システム管理者, 7ビューア, 7表示

印刷リスト, 19標準ユーザ, 7

フフォルダ, 22複数選択, 22複数のドキュメント , 22

メメモ, 25

ユ優先アプリケーション, 22優先順位を設定する, 21ユーザロール, 7

リ印刷リスト

ALF クラス, 14リンクされたドキュメント

SAPGUI で表示する, 18SAPGUI で検索する, 18

リンクされたドキュメントの DIR, 18リンクされたドキュメントを SAPGUI で検索

する, 18リンクされたドキュメントを SAPGUI で表示

する, 18リンクの維持, 7リンクの作成, 7

レレポート、印刷リストを参照


索引

レンディション, 25
