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©The Japan Foundation http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/index.html 編集 独立行政法人 国際交流基金 2010年 4月 〜 2010年9月 66 目次 Contents 日本語教育ニュース 2010 年 6 月 WEB版 ばん 「エリンが挑 ちょう せん !にほんごできます。」 がオープンしました! 2010 年 5 月 「JF 日 ほん きょう いく スタンダード 2010」 はっ ぴょう Nihongo Kyoiku News Jun, 2010 A fun website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.”opened! May, 2010 “JF Standard for Japanese-Language Education 2010”has been released 授業のヒント 2010 年 4 月 うた を使 つか った中 ちゅう ・上 じょう きゅう の教 きょう しつ かつ どう Ideas for Japanese-Language Classrooms Apr, 2010 Classroom Activities with Japanese Songs for Intermediate & Advanced Levels 日本語の教え方イロハ 2010 年 7 月 第9回 ほん じょう や日 ほん ぶん の教 おし え方 かた —日 ほん の授 じゅ ぎょう の中 なか で— The First Step Teaching Japanese Jul, 2010 Teaching Japanese culture and lifestyle in a Japanese classroom 文法を楽しく 2010 年 6 月、9 月 「のだ/んだ」(1)(2) Enjoy Japanese Grammar June&Sept, 2010 noda & nda (1) (2) 本ばこ 2010 年 4 月~ 2010 年 9 月 しん かん きょう ざい ・図 しょ しょう かい Bookshelf Apr-Sept, 2010 Introduction of New Titles 「日本語教育通信」は 2009 年 5 月から、印刷物としての発行を休止し、 web サイトのみでの提供となりました。毎月、いずれかのコーナーの 記事が更新されます。 2010 年 4 月から 2010 年 9 月までの記事をまとめて第 66 号としま した。印刷して保存するときにこの表紙をお使いください。 編集部から 編集部から 編集:独立行政法人 国際交流基金 〒 330-0074 埼玉県さいたま市浦和区北浦和 5-6-36 国際交流基金日本語国際センター TEL:+81-48-834-1183 FAX:+81-48-831-7846 E-Mail:[email protected] 編集協力:株式会社アーバン ・ コネクションズ 『日本語教育通信』 『日本語教育通信』

Contents...日 に 本 ほん 語 ご 国 こく 際 さい センター 専 せん 任 にん 講 こう 師 し 赤 あか 澤 ざわ 幸 みゆき ドラマやCMで活 かつ 躍

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©The Japan Foundation

http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/index.html

編集 独立行政法人国際交流基金2010年4月〜2010年9月

第66号

目次 Contents

日本語教育ニュース� 2010 年 6月

WEB版ばん

「エリンが挑

ちょう戦せん

!にほんごできます。」 がオープンしました!

2010 年 5月

「JF 日に

本ほん

語ご

教きょう

育いく

スタンダード 2010」 発はっ

表ぴょう

Nihongo Kyoiku News Jun, 2010

A fun website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.”opened!

May, 2010

“JF Standard for Japanese-Language Education 2010”has been released

授業のヒント� 2010 年 4月

歌うた

を使つか

った中ちゅう

・上じょう

級きゅう

の教きょう

室しつ

活かつ

動どう

Ideas for Japanese-Language Classrooms Apr, 2010

Classroom Activities with Japanese Songs for Intermediate & Advanced Levels

日本語の教え方�イロハ� 2010 年 7月

第 9回日に

本ほん

事じ

情じょう

や日に

本ほん

文ぶん

化か

の教おし

え方かた

—日

に本ほん

語ご

の授じゅ

業ぎょう

の中なか

で—

The First Step Teaching Japanese Jul, 2010

Teaching Japanese culture and lifestyle in a Japanese classroom

文法を楽しく� 2010 年 6月、9月

「のだ/んだ」(1)(2)

Enjoy Japanese Grammar June&Sept, 2010

noda & nda (1) (2)

本ばこ� 2010 年 4月~ 2010 年 9月

新しん

刊かん

教きょう

材ざい

・図と

書しょ

紹しょう

介かい

Bookshelf Apr-Sept, 2010

Introduction of New Titles

「日本語教育通信」は2009年 5月から、印刷物としての発行を休止し、web サイトのみでの提供となりました。毎月、いずれかのコーナーの記事が更新されます。2010 年 4月から 2010 年 9月までの記事をまとめて第 66号としました。印刷して保存するときにこの表紙をお使いください。

編 集 部 か ら編 集 部 か ら編集:独立行政法人国際交流基金

〒 330-0074 埼玉県さいたま市浦和区北浦和 5-6-36国際交流基金日本語国際センター

TEL:+81-48-834-1183 FAX:+81-48-831-7846E-Mail:[email protected]

編集協力:株式会社アーバン ・コネクションズ

『日本語教育通信』『日本語教育通信』

� 日に本ほん語ご国こく際さいセンター 専

せん任にん講こう師し 赤

あか澤ざわ 幸

みゆき

ドラマやCMで活かつ

躍やく

中ちゅう

の豊とよ

田た

エリーさん・倉くら

科しな

カナさんが出しゅつ

演えん

して

いる、日に

本ほん

語ご

学がく

習しゅう

のための映えい

像ぞう

教きょう

材ざい

「エリンが挑ちょう

戦せん

!にほんごできます。」

(以い

下か

、「エリン」)のWEB版ばん

が、2010年ねん

3月がつ

31日にち

にオープンしました。

WEB版ばん

「エリン」は、日に

本ほん

や日に

本ほん

語ご

に興きょう

味み

のある世せ

界かい

中じゅう

の人ひと

たちが、

より気き

軽がる

に楽たの

しく、現げん

代だい

の日に

本ほん

事じ

情じょう

・日に

本ほん

文ぶん

化か

や日に

本ほん

語ご

について学まな

べる

サイトです。

WEB版ばん

「エリン」の特とく

徴ちょう

やおすすめのコンテンツを、紹しょう

介かい

します!

■「エリン」の特とく徴ちょう

「エリン」の特とく徴ちょうは、“日

に本ほん語ご学がく習しゅう”と“文

ぶん化か理り解かい”を組

くみ合

あわせた日

に本ほん語ご学がく習しゅう教きょう材ざいであることです1。「エリン」の“日

に本ほん語ご

学がく習しゅう”は、日

に本ほん語ごの知

ち識しきを増

ふやすのではなく、「日

に本ほん語ごでできること」を増

ふやすことを目

もく標ひょうにしています。また、「エリン」

の中なかのたくさんの動

どう画がや音

おん声せいで日

に本ほん語ごを学

がく習しゅうすることによって、異

い文ぶん化かや多

た文ぶん化かについての視

し野やを広

ひろげることも目

もく標ひょうとして

います。

■「エリン」の構こう成せいとコンテンツ

「エリン」は全ぜん部ぶで25課

かあります。それぞれの課

かには

「基き本ほんスキット」、「応

おう用ようスキット」、「大

たい切せつな表

ひょう現げん」、

「ことばをふやそう」、「これは何なに?」、「見

みてみよう」、

「やってみよう」の7つのコーナーがあります。これらのコーナーには、“日

に本ほん語ご学がく習しゅう”をサポートするコーナー、

“文ぶん化か理り解かい”をサポートするコーナー、そして“日

に本ほん語ご

学がく習しゅう”と“文

ぶん化か理り解かい”をつなぐコーナーという役

やく割わりが

あります(図ず1)2。

“日に本ほん語ご学がく習しゅう”と“文

ぶん化か理り解かい”をつなぐコーナー:「基

き本ほんスキット」「応

おう用ようスキット」

「基き本ほんスキット」と「応

おう用ようスキット」では、ドラマ風

ふうのスキットで、実

じっ際さいに

使つかわれている“生

なま”の日

に本ほん語ごが学

がく習しゅうできるとともに、現

げん代だいの日

に本ほん文ぶん化かや日

に本ほん事じ情じょう

に触ふれることができます。スキットの字

じ幕まくやスクリプトは、さまざまな学

がく習しゅう段だん階かいの学

がく習しゅう者しゃにとって使

つかい

やすいように、漢かん字じかな混

まじり・かな・ローマ字

じ・英

えい語ごの4種

しゅ類るいを選

えらんで表

ひょう示じ

することができます。「基き本ほんスキット」をマンガにしたページでは、スクリプトと

同おなじように、吹

ふき出

だしの中

なかのセリフを4種

しゅ類るいの表

ひょう示じに切

きり替

かえたり、セリフを

クリックすると音おん声せいが聞

きけたりする、便

べん利りな機

き能のうが付

ついています(図

ず2)。

WEB版ばんのために新

あらたに作

さく成せいしたコンテンツは、「マンガで覚

おぼえるオノマトペ」、スキットの内

ない容ように関

かんする「確

かく認にん問もん題だい」です。

「マンガで覚おぼえるオノマトペ」では、スキットのマンガに出

でてくる「ガタガタ」「キョロキョロ」などの擬

ぎ声せい語ご・擬

ぎ態たい語ごの

図ず1 WEB版

ばん「エリン」の構

こう成せい

図ず2 基

き本ほんスキット>マンガ

日に本ほん語ご教きょう育いくニュース

WEB版ばん「エリンが挑

ちょう戦せん!にほんごできます。」がオープンしました!http://erin.ne.jp/

©The Japan Foundation

2010 年 6月

使つかい方

かたと例

れい文ぶんや、その場

ば面めんを表

ひょう現げんした動

どう画がを見

みることができます(図

ず3)。スキットの内

ない容ように関

かんする「確

かく認にん問もん題だい」は、全

ぜん部ぶで

250問もんあります。

“日に本ほん語ご学がく習しゅう”をサポートするコーナー:「大

たい切せつな表

ひょう現げん」「ことばをふやそう」

「大たい切せつな表

ひょう現げん」のコーナーでは、CGキャラクターによる文

ぶん法ぽう解かい説せつのアニメーション

(図ず4)や「解

かい説せつ&例

れい文ぶん」のページで、日

に本ほん語ごの文

ぶん法ぽう・文

ぶん型けいのルールや使

つかい方

かたに

ついて勉べん強きょうすることができます。「エリン」の“日

に本ほん語ご学がく習しゅう”は、日

に本ほん語ごの文

ぶん法ぽう・

文ぶん型けいを正

せい確かくに覚

おぼえて言

いえるようになることが目

もく的てきではなく、「日

に本ほん語ごでできること」

を増ふやすことを目

もく的てきとしていますので、スキットに出

でてくる文

ぶん法ぽう・文

ぶん型けいが実

じっ際さいの

生せい活かつ場ば面めんでどのように使

つかわれているか、

「いろいろな使つかい方

かた」のページで動

どう画がを

見みることもできます。学

がく習しゅうした文

ぶん法ぽう・文ぶん型けい

を定てい着ちゃくさせるためには、音

おん声せいやイラスト・

写しゃ真しんを使

つかった「練

れん習しゅう問もん題だい」のページがおすすめです(図

ず5)。全

ぜん25課

か1,519問

もんの練

れん習しゅう

問もん題だいは、WEB版

ばんのために開

かい発はつされたオリジナルコンテンツです。

語ご彙いをたくさん覚

おぼえたい方

かたは、「ことばをふやそう」のコーナーで、各

かく課かに関

かん連れん

する場ば面めんやトピックの語

ご彙いを、豊

ほう富ふなイラストと音

おん声せいで勉

べん強きょうすることができます。

“文ぶん化か理り解かい”をサポートするコーナー:「これは何

なに?」「見

みてみよう」「やってみよう」

「これは何なに?」のコーナーは、日

に本ほんの普

ふ段だんの生

せい活かつでは当

あたり前

まえに使

つかわれているものですが、外

がい国こくの人

ひとには何

なにかよくわから

ない不ふ思し議ぎなものについて、クイズと使

つかい方

かた解かい説せつの動

どう画がで学

まなぶことができます。

「見みてみよう」のコーナーでは、25課

か分ぶんの場

ば面めんやトピックに関

かん係けいする現

げん代だいの日

に本ほん

事じ情じょうについて、動

どう画がや633枚

まいもの解

かい説せつ付つきの写

しゃ真しんで勉

べん強きょうすることができます。日

に本ほん

文ぶん化かについて知

ち識しきを深

ふかめることのできる「文

ぶん化かクイズ」は、WEB版

ばんのために独

どく自じ

に開かい発はつしたおすすめコンテンツです(図

ず6)。25のトピックのクイズに、ぜひ挑

ちょう戦せん

してみてください。クイズに20問もん連れん続ぞくして正

せい解かいすると「黒

くろ帯おび」、30問

もん連れん続ぞく正せい解かいする

と「師し範はん」の認

にん定ていを受

うけることができます。

「やってみよう」のコーナーは、「書しょ

道どう」、「生

いけ花

ばな」、「そろばん」といった

日に本ほんの伝

でん統とう的てきな文

ぶん化かや、「携

けい帯たいメール」、

「プリントシール」のような現げん代だいの若

わか者もの文ぶん化かを、外

がい国こく人じんが実

じっ際さいに体

たい験けんしてみる動

どう画が

が見みられるコーナーです。このコーナーには、WEB版

ばん用ように新

あらたに開

かい発はつした「ゲー

ム」のページがあります。「バーチャル生いけ花

ばなゲーム」、「エリンのプリントスタジ

オゲーム」、「江えノの電でんすごろくゲーム」(図

ず7)など、日

に本ほん文ぶん化かや日

に本ほんの生

せい活かつが擬

ぎ似じ

体たい験けんできるゲームが満

まん載さいです。

図ず5 大

たい切せつな表

ひょう現げん>練れん習しゅう問もん題だい

図ず6 見

みてみよう>文

ぶん化かクイズ

図ず7 やってみよう>ゲーム

図ず4 大

たい切せつな表

ひょう現げん>動どう画がの再さい生せい

図ず3 基

き本ほんスキット>マンガで覚

おぼえるオノマトペ

ユーザー登とう録ろくすれば使

つかえる、便

べん利りで楽

たのしい機

き能のう:「学

がく習しゅうの記

き録ろく」「アバター」「にほんごクエスト」

WEB版ばん「エリン」は、ユーザー登

とう録ろくをしなくてもすべてのコンテンツを見

みることができますが、ユーザー登

とう録ろくをした

人ひとだけが使

つかえる、便

べん利りで楽

たのしい機

き能のうもあります。

「学がく習しゅうの記

き録ろく」は、いつ、何

なにを学

がく習しゅうしたか、自

じ動どう的てきに記

き録ろくする機

き能のうです。ログインしてからWEB版

ばん「エリン」を使

つかって学

がく習しゅう

すると、学がく習しゅうしたページがすべて「学

がく習しゅうの記

き録ろく」に記

き録ろくされますので、この記

き録ろくを確

かく認にんしながら、自

じ律りつ的てきに日

に本ほん語ごの学

がく習しゅうを

進すすめることができます。「アバター」は、WEB版

ばん「エリン」の中

なかだけの自

じ分ぶんのキャラクターを作

つくること

ができる機き能のうです(図

ず8)。顔

かおのパーツや髪

かみ型がたを選

えらんで、ぜひあなたにそっくりな

アバターを作つくってみてください。選

えらべる洋

よう服ふくは、ユーザー登

とう録ろくしたばかりの時

ときは

限かぎられていますが、サイトで勉

べん強きょうすればするほどポイントが増

ふえて、アイテムを

増ふやすことができます。「にほんごクエスト」は、WEB版

ばん

「エリン」で勉べん強きょうした日

に本ほん語ごを使

つかって

日に本ほん語ごのコミュニケーションに挑

ちょう戦せんする

ことができる、サイト上じょうの仮

か想そうの街

まちです(図

ず9)。サイトで勉

べん強きょうして「日

に本ほん語ごでで

きること」が増ふえれば増

ふえるほど、街

まちで出

で会あう人

ひとたちといろいろな日

に本ほん語ごのコミ

ュニケーションができるようになります。また、学がく習しゅうした課

かが増

ふえていくと、

「ファッションタウン」や「温おん泉せん」など、行

いける場

ば所しょも広

ひろがっていきます。

■WEB版ばん「エリン」オープン後

ごの利

り用よう状じょう況きょう

2010年ねん3月がつ31日

にちのサイトオープンから6月

がつ15日

にちまでの約

やく2ヵ月

げつ半はんの間

あいだに、WEB版

ばん

「エリン」には140の国くに・地

ち域いきから39,907人

にんのユーザー3が訪

おとずれました。セッション4

の多おおい国

くに・地

ち域いきは、順

じゅんに、日

に本ほん(16.7%)、中

ちゅう国ごく(13.5%)、アメリカ(9.6%)、

韓かん国こく(6.9%)、オーストラリア(6.4%)です(図

ず10)。国

こく際さい交こう流りゅう基き金きんが実

じっ施ししている

「海かい外がい日に本ほん語ご教きょう育いく機き関かん調ちょう査さ」の2006年

ねん調ちょう査さによると、海

かい外がいで日

に本ほん語ご教きょう育いくが行

おこなわれて

いるのは133の国くに・地

ち域いきですから、わずか2ヵ月

げつ半はんの間

あいだに、それを上

うわ回まわる広

こう範はん囲いの

国くに・地

ち域いきの人

ひとにアクセスしていただけたことがわかります。サイトへのセッション

は81,451件けんで、ページビュー5は679,168件

けんでした。

■WEB版ばん「エリン」の今

こん後ご

現げん在ざい、WEB版

ばん「エリン」は日

に本ほん語ご版ばんと英

えい語ご版ばんのみの公

こう開かいですが、今

こん後ご、他

ほかの言

げん語ごについても公

こう開かいしていこうと考

かんがえて

います。これからも、日に本ほんや日

に本ほん語ごに興

きょう味みのある世

せ界かい中じゅうの人

ひとたちにとって、より使

つかいやすく楽

たのしいサイトにしていきますので、

ぜひたくさんのページをご覧らんになって感

かん想そうやご意

い見けんを送

おくってください!

1くわしくは、『日に本ほん語ご教きょう育いく通つう信しん』第

だい59号

ごう 日

に本ほん語ご教きょう育いくニュース「『エリンが挑

ちょう戦せん!にほんごできます。』-この教

きょう材ざいで伝

つたえたい考

かんがえ方

かた-」

(http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/dw_pdfs/nk59_01-03.pdf)をごらんください。2★の印

しるしは、WEB版

ばんだけのオリジナルコンテンツを表

あらわします。

3これは「ユニークユーザー」の数かずです。「ユニークユーザー」とは、1度

ど以い上じょうサイトを訪

おとずれたことのある人

ひとを表

あらわします。同

おなじユーザー

が何なん度ど訪おとずれてもユニークユーザーの数

かずは1と数

かぞえます。

4「セッション」とは、ユーザーがサイトを訪おとずれてからほかのサイトへ移

い動どうするまでの一

いち連れんのアクセスのことです。サイトに入

はいって

から別べつのサイトへ移

い動どうするまでに、サイト内

ないのページをいろいろ見

みたとしても「1セッション」と数

かぞえます。

5「ページビュー」とは、サイト内ないのページが表

ひょう示じされた回

かい数すうのことです。あるユーザーがサイトを訪

おとずれていくつかのページを見

みた

時とき、それぞれのページごとに「1ページビュー」と数

かぞえます。

図ず10 セッションの国

くに・地

ち域いき別べつ割わり合あい

図ず8 「アバター」

図ず9 「にほんごクエスト」

Miyuki Akazawa, Lecturer, Japanese Language Institute, Urawa

A website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese,” a series of

Japanese-language DVD teaching materials featuring up-and-coming

actors and stars of TV dramas and commercials such as Ellie Toyota and

Kana Kurashina, was launched on March 31, 2010. The website is

designed to provide people around the world interested in Japan and

Japanese language with opportunities to learn about contemporary Japan

and its culture, and to study Japanese language in a fun and easy way.

Here we would like to introduce the features of this website and its

recommended contents.

■FeaturesThe website contains Japanese-language teaching materials in which language study and cultural understanding are closely

related1. The objective of Japanese-language learning through this website is not simply to increase learners’ command of the Japanese language, but to enhance the scope of things they can do in Japanese. Furthermore, the website aims to promote understanding of a different culture and multiculturalism through Japanese-language learning via numerous visual and audio materials.

■Organization and contentsThis website consists of 25 lessons. Each lesson is

composed of seven sections: “Basic skit,” “Advanced skit,” “Key phrases,” “Develop vocabulary,” “What’s this?,” “Let’s see,” and “Let’s try.” These sections serve the fol-lowing purposes: to support Japanese-language learning and cultural understanding, and to connect Japanese-lan-guage learning with cultural understanding (Figure 12).

Sections that connect Japanese-language learning with cultural understanding: “Basic skit” and “Advanced skit”

The “Basic skit” and “Advanced skit” sections are structured in a drama format and expose Japanese-language learners to contemporary Japanese culture and lifestyle, while enhancing their command of natural Japanese language as it is actually used.

In order to make the subtitles and scripts of the skits accessible and user-friendly to learners of various levels, the website offers an option to display them in three types of writing systems—Chinese characters mixed with Japanese phonetic characters, Japanese phonetic characters only, and Roman letters—and in English. The page, in which the “Basic skit” is displayed in a manga format, features various convenient functions (Figure 2). For instance, the script in the word balloons can be switched between the four types of display. Also, by clicking on each word balloon, learners can listen to an audio recording of the line.

The new content created exclusively for the website includes the pages “Learn onomatopoeia with manga” and “Review

Figure 1 Organization of the website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.”

Figure 2 Basic skit > Manga

Launch of a Website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.”

http://erin.ne.jp/

©The Japan Foundation

2010 年 6月

questions” on the skit’s content. In the “Learn onomatopoeia with manga” page, learners can peruse explanations and examples of the use of various onomatopoeic expressions, such as gatagata, kyorokyoro, etc., that appear in the manga, and view movies of the actual sounds or actions expressed through the onomatopoeic expressions (Figure 3). The “Review questions” pages contain a total of 250 questions on the skit’s content.

Sections that support Japanese-language learning: “Key phrases” and “Develop vocabulary”

The “Key phrases” section contains grammar explanation animated films that fea-ture CG characters (Figure 4) and a page “Explanation & example sentences,” which provide learners with an opportunity to enhance their command of Japanese-language grammar and syntax rules and their use. Since the purpose of Japanese-language learning via this website is not to memorize and exactly repeat Japanese-language grammar and syntax structures, but to increase the number of things learners can do in Japanese, the “Key phrases” section contains a page “Key phrases in different situ-ations,” which features movies that demonstrate the use in real everyday situations of the grammar and syntax structures pre-sented in the skits. The “Exercise” page

(Figure 5), which contains audio materials, illustrations and photos, is particularly useful for acquiring a lasting command of the newly-learned grammar and syntax structures. The total of 1,519 questions in the 25 lessons are original content devel-oped exclusively for the website.

The “Develop vocabulary” section provides learners who wish to expand their vocabulary with rich content composed of illustrations and audio materials that help them learn new words for situations and topics related to each lesson.

Sections that support cultural understanding: “What’s this?,” “Let’s see,” and “Let’s try”

The “What’s this?” section teaches, through quizzes and movies with explana-tions of actual applications, about things that Japanese take for granted and use in their everyday lives, but that are strange and difficult-to-understand for foreigners.

The “Let’s see” section features movies and a total of 633 photos accompanied by explanations. Japanese-language learners can use them to study about contem-porary Japan based on the situations and topics discussed in the 25 lessons. The “Culture quiz” is original content devel-oped exclusively for the website. It is a must-see for those who wish to enhance their understanding of Japanese culture.

We recommend learners to test their knowledge in the quizzes on 25 topics. Twenty consecutive correct answers will bring them a “black belt” and 30 consecutive correct answers will promote them to “grand masters” (Figure 6).

In the “Let’s try” section, Japanese-language learners can view movies featur-ing foreigners who experience various forms of traditional Japanese culture, such as calligraphy, ikebana (flower arrangement), and abacus, and young people’s modern

Figure 5 Key phrases > Exercise

Figure 6 Let’s see > Culture quiz

Figure 7 Let’s try > Games

Figure 4 Key phrases > Play movie

Figure 3 Basic skit > Learn onomatopoeia with manga

cultural phenomena, such as cell phone e-mail and photo stickers. This section contains game pages, which were newly devel-oped for the website. The “Virtual Flower Arrangement Game,” “Erin’s Print Studio Game,” “Enoden Sugoroku Game” (Figure 7), and a variety of other games provide learners with rich opportunities to experience Japanese culture and lifestyle.

Useful and fun functions for registered users: “Record of your learning,” “Avatar,” “Nihongo Quest” game

Learners do not need to register in order to view the content of this website. However, there are some helpful and fun functions of the website that are available only to registered users.

The “Record of your learning” is a function that automatically keeps a record of when and what you learn. Once you log in, each page that you access to study is registered in the “Record of your learning,” so you can independently proceed with your Japanese-language learning while checking the record of viewed pages.

“Avatar” is a function that allows users to create their own images that can be used only in this website (Figure 8). We invite learners to make their look-alike ava-

tars by choosing from a rich variety of facial features, hair styles, etc. At the time of registration, the range of available outfits and other items from which users can choose is limited, but the more users learn, the more points they get. Using these points, users can increase their avatar’s items.

The “Nihongo Quest” game is a virtual town, where users can have conversa-tions with people using the Japanese language they learn through this site (Figure 9). The more learners study in the site and increase the number of things they can do in Japanese, the better they can communicate with the people they meet in the virtual town. Also, as the number of lessons they complete grows, users gain access to more places to visit, such as “Fashion Town” and “Hot Spring Spa.”

■ Utilization status of the website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.” after its launch

In the approximately two and half month period from the launch of the website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.” on March 31 to June 15, 2010, it was visited by 39,907 users3 from 140 countries and regions. In the ranking of countries and regions by number of sessions4 Japan comes first (16.7%), followed by China (13.5%), the United States (9.6%), the Republic of Korea (6.9%), and Australia (6.4%) (Figure 10). According to the "2006 Overseas Japanese-Language Educa-tion Organization Survey" conducted by the Japan Foundation, overseas Japanese-language education is provided in 133 countries and regions around the world, so the above data demonstrates that in the relatively short span of just one month, people from a wide range of countries and regions have accessed the site. The number of sessions to the site was 81,451, and the number of page views5 - 679,168.

■Future perspectivesAt the moment, the website for “Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese.” is available only in Japanese and English, but we

are considering releasing versions of the website in other languages in the future. Going forward, we will continue to develop this website in order to make it more user-friendly and enjoyable for all people around the world who are interested in Japan and Japanese language, so please visit the various pages of the website and send us your impressions and opinions.

1 For details, refer to Nihongo Kyoiku Tsushin No. 59, Nihongo Kyoiku News “Concept behind the Teaching Materials ‘Erin’s Challenge! I Can Speak Japanese’” (http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/dw_pdfs/nk59_01-03.pdf)

2 The ★ mark indicates original content available only on the website.3 This is the number of unique users. The term “unique user” refers to users who visit a certain website more than once. Regardless of the number

of times a user visits that website, that user is counted as a single “unique user.” 4 The term “session” refers to the information exchange from the moment a user accesses a certain site to the moment the user moves to a different

site. Even if the user browses multiple pages within the same site, the period of time spent on all pages is still counted as a single session. 5 The term “page view” refers to a request to load a single page of an Internet site. When a user visits a site and views multiple pages, each instance

of the user loading a page is counted as a single page view.

Figure 10 Ratio of sessions by country/region

Figure 8 “Avatar”

Figure 9 Game “Nihongo Quest”

� 国こく際さい交こう流りゅう基き金きん 事

じ業ぎょう化か開かい発はつチーム

2010年ねん3月がつ、国

こく際さい交こう流りゅう基き金きんはJF日

に本ほん語ご教きょう育いくスタンダードに関

かんする新

あたらしいウェブサイトをオープンしました。

JF 日に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード(http://jfstandard.jp)

「JF日に本ほん語ご教きょう育いくスタンダードとは何

なにか」についての説

せつ明めいを見

みることができます。

みんなの「Can-do」サイト(http://jfstandard.jp/cando)

みんなの「Can-do」サイトは、日に本ほん語ごで何

なにがどれだけできるかを「~ができる」という文

ぶんで示

しめした「Can-do」のデータ�

ベースです。コースデザイン、授じゅ業ぎょう設せっ計けい、教

きょう材ざい開かい発はつなど、Can-doを使

つかった実

じっ践せんをサポートします。ユーザー登

とう録ろくが必

ひつ要ようですが、�

「みんなの教きょう材ざいサイト」(http://minnanokyozai.jp/)のユーザーIDとパスワードでもログインできます。

日に本ほん語ご教きょう育いくニュース

【第だい14回

かい】「JF日

に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード2010」発

はっ表ぴょう

©The Japan Foundation

2010 年 5月

ログイン

目もく的て きや対

た い象しょう者し ゃにあわせて、必

ひつ要ようと

なるCan-doを選え らぶことができます。

Can-doを探さがす

自じ分ぶんが作

つくったCan-doフォルダ

を編へん集しゅうしたり、新

あたらしいCan-do

を作つくったりできます。

わたしのページ

新あたらしいウェブサイトの内

ない容ようをご紹

しょう介かいします。

Q1 「JF日に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード」(以

い下か、「JFスタンダード」)とは何

なんですか。

A1 日に本ほん語ごの教

おしえ方

かた、学

まなび方

かた、そして、学

がく習しゅう成せい果かの評

ひょう価かのし方

かたを考

かんがえるためのツールです。

Q2 「JFスタンダード」の目もく的てきは何

なんですか。

A2 「相そう互ご理り解かいのための日

に本ほん語ご」の実

じつ現げんを目

め指ざし、その実

じっ践せん的てきなモデルを示

しめすことです。

Q3 「JFスタンダード2010」とは何なんですか。

A3 �2010年ねん3月がつまでの開

かい発はつ成せい果かをまとめたものです。「相

そう互ご理り解かいのための日

に本ほん語ご」実じつ現げんのためには、その言

げん語ごを使

つかって何

なにがどの�

ようにできるかという能のう力りょく(課

か題だい遂すい行こうの能

のう力りょく)と、さまざまな文

ぶん化かに触

ふれることで、視

し野やを広

ひろげ他

た者しゃの文

ぶん化かを理

り解かいし尊

そん重ちょう

する能のう力りょく(異

い文ぶん化か理り解かいの能

のう力りょく)が必

ひつ要ようだと考

かんがえています。「JFスタンダード2010」では、まずは、課

か題だい遂すい行こうの能

のう力りょくに重

じゅう点てんを

置おきました。

Q4 「JFスタンダード2010」の資し料りょうは、どこで手

てに入

はいりますか。

A4 �「JF日に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード」のウェブサイトから、目

もく的てきに応

おうじて次

つぎの2つの資

し料りょうがダウンロードできます。�

①概がい要ようを知

しりたい ⇒『JF日

に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード2010』�

②JFスタンダードを使つかってみたい ⇒『JF日

に本ほん語ご教きょう育いくスタンダード2010 利

り用よう者しゃガイドブック』

Q5 「JFスタンダード2010」の具ぐ体たい的てきな内

ない容ようは何

なんですか。

A5 �課か題だい遂すい行こうの能

のう力りょくを育

そだてるために必

ひつ要ような4つのポイント、「JFスタンダードの木

き」「6つのレベル」「Can-do」「ポートフォリオ」

を示しめしました。

「JFスタンダードの木き」とは、言

げん語ご活かつ動どうと言

げん語ご能のう力りょくの関

かん係けいを整

せい理りし、一

いっ本ぽんの木

きで表

ひょう現げんしたものです。日

に本ほん語ごを使

つかって�

どんなことができるのか、したいのか、そのために必ひつ要ような言

げん語ご能のう力りょく(語

ご彙い、文

ぶん法ぽう、社

しゃ会かい言げん語ご能のう力りょくなど)は何

なにかを考

かんがえる�

のに役やく立だちます。

日に本ほん語ごを使

つかってできることをレベルで示

しめしたものが、「6つのレベル」です。6つのレベルは、基

き礎そ段だん階かい(A1、A2)、�

自じ立りつ段だん階かい(B1、B2)、熟

じゅく達たつ段だん階かい(C1、C2)で、ヨーロッパ共

きょう通つう参さん照しょう枠わく組ぐみみ(CEFR)に準

じゅんじています。

「Can-do」とは、日に本ほん語ごで「~ができる」という形

けい式しきで示

しめした文

ぶんです。どのような文

ぶん法ぽうを知

しっているか、単

たん語ごや漢

かん字じを

いくつ知しっているかというのではなく、それらを使

つかって何

なにができるのかという点

てんから日

に本ほん語ご学がく習しゅうを考

かんがえるのに役

やく立だちます。

「Can-do」のデータベースであるみんなの「Can-do」サイトでは、言げん語ご活かつ動どう別べつやレベル別

べつにいろいろな「Can-do」を�

検けん索さくすることができます。

「ポートフォリオ」は、学がく習しゅう者しゃひとりひとりの学

がく習しゅう過か程ていを記

き録ろくし、保

ほ存ぞんするものです。学

がく習しゅう過か程ていを記

き録ろくし、ふり返

かえる�

ことで学がく習しゅう成せい果かの評

ひょう価かのツールとして使

つかうことができます。

「JFスタンダード2010」は、コースデザイン、授じゅ業ぎょう設せっ計けい、教

きょう材ざい開かい発はつなど、Can-doを使

つかった実

じっ践せんをサポートします。

目もく

的てき

歌うたを通

とおしてより豊

ゆたかな日

に本ほん語ごの力

ちからを養

やしない、同

どう

時じに日

に本ほんの文

ぶん化か・社

しゃ会かいについて学

まなぶ

学がく

習しゅう

者しゃ

のタイプ

中ちゅう級きゅう、上

じょう級きゅう

クラスの人にん

数ずう

何なん人にんでも

準じゅん

備び

するもの

歌うた、歌

か詞し、画

が像ぞう・動

どう画が、歌

か詞しを朗

ろう読どくしたもの

『日に本ほん語ご教きょう育いく通つう信しん』第

だい33号

ごうの「授

じゅ業ぎょうのヒント」で、

「日に本ほん語ごで歌

うたいましょう」というテーマを取

とり上

あげた

ことがあります。そこでは授じゅ業ぎょうで歌

うたを使

つかっていろいろな

ことを教おしえることができるということを紹

しょう介かいしました。

発はつ音おん、語

ご彙い、文

ぶん法ぽう、表

ひょう現げん、読

どっ解かい、日

に本ほん事じ情じょうなどです。

授じゅ業ぎょうでどのように歌

うたを使

つかったらいいかの具

ぐ体たい例れいや参

さん考こう図と書しょ

もあげられています。一いっ方ぽう、歌うたは1つのレアリア・生

なま教きょう材ざいでもあります。

『日に本ほん語ご教きょう育いく通つう信しん』第だい62号

ごうの「日

に本ほん語ごの教

おしえ方

かたイロハ~

レアリア・生なま教きょう材ざい」に書

かいてあるように、レアリア・生

なま教きょう材ざい

を授じゅ業ぎょうに使

つかうことによって、学

がく習しゅう者しゃの動

どう機きづけや実

じっ際さいの

言げん語ご使し用ようの体

たい験けんになるばかりでなく、日

に本ほんの文

ぶん化かや社

しゃ会かい

に関かんする情

じょう報ほうも提

てい供きょうできます。

そこで、今こん回かいは1つの歌

うたを取

とり上

あげ、その歌

うたを使

つかって

実じっ際さいにどのように授

じゅ業ぎょうができるのか、どのような活

かつ動どうを

したらいいかを具ぐ体たい的てきに紹

しょう介かいしたいと思

おもいます。

◆取とり上

あげる教

きょう材ざい

教きょう材ざいの例

れいとして取

とり上

あげるものは、「コブクロ」注という

男だん性せい2ふたり人のグループが2004年

ねんに発

はっ表ぴょうした『永

と遠わにともに』

という歌うたです。ちょっと古

ふるくなりましたが、とてもヒット

した歌うたで、今

いまもよく歌

うたわれています。歌

か詞しは以

い下かのサイト

などで見みることができます。

音おん

楽がく

ポータルサイト うたまっぷ.com(2010/03/27参さん

照しょう

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B07837

◆聞きく前

まえに

歌うたをすぐ聞

きかせるのではなく、学

がく習しゅう者しゃが持

もっている

知ち識しきや情

じょう報ほう、経

けい験けんなどを引

ひき出

だしてから聞

きかせましょう。

いろいろ方ほう法ほうがありますが、歌

うたの題

だい名めいからどんな内

ない容ようの

歌うたかを想

そう像ぞうして言

いってもらうのが簡

かん単たんです。「みなさん

は『永と遠わにともに』という題

だい名めいからどんな内

ない容ようを想

そう像ぞう

しますか?」と学がく習しゅう者しゃにたずねてみてください。答

こたえが

すぐに返かえってこないときは、「『永

と遠わにともに』とは誰

だれと

誰だれが永

えい遠えんになんですか?」と具

ぐ体たい的てきに聞

きいてみるのも

いいでしょう。友とも達だち同どう士し、恋

こい人びと同どう士し、結

けっ婚こん相あい手て、夫

ふう婦ふ、

親おや子こ、兄

きょう弟だい、先

せん生せいと学

がく生せい…自

じ由ゆうに言

いわせてから、さらに

具ぐ体たい的てきに歌

うたの内

ない容ようを想

そう像ぞうさせて言

いわせます。「コブクロ」

の写しゃ真しん・画

が像ぞう、あるいは2

ふたり人が歌

うたっているところの動

どう画が

を音おとを消

けして見

みせるのもいいかもしれません。写

しゃ真しん・画

が像ぞう

はインターネットで検けん索さくすればいろいろなものが出

でて

くると思おもいます。例

たとえば次

つぎのような画

が像ぞうです。これは

カラオケでも使つかわれています。

Music-PV Style (2010/03/27参さん

照しょう

http://musicmovie.blog48.fc2.com/blog-entry-105.html

聞きく前

まえの作

さ業ぎょうでは教

きょう師しは答

こたえを言

いったり解

かい説せつしたりする

のではなく、学がく習しゅう者しゃに歌

うたを聞

ききたいという気

き持もちちを起

おこ

させること、いろいろなことに思おもいをめぐらさせること

がポイントです。こうすることによって内ない容ようの理

り解かいが

深ふかまったり独

どく自じの解

かい釈しゃくが生

うまれてきます。

◆歌うた

を聞きく

いよいよ歌うたを聞

きかせます。何

なん回かいか聞

きかせながら、歌

うたの

理り解かいを深

ふかめていきます。1回

かい目めは何

なにを歌

うたっている歌

うたなのか

注ちゅう:小

こ渕ぶち健けん太た郎ろう(作

さく詞し・作

さっ曲きょく・ボーカル)と黒

くろ田だ俊しゅん介すけ(ボーカル)の頭

あたまの2字

じを取

とって「コブクロ」。名

な前まえのつけ方

かた、

名な前まえをカタカナで表

ひょう記きしている点

てん、略

りゃくした語

ごが4拍

はく以い内ないである点

てんも説

せつ明めいしてあげるといいかもしれませんね(パソコン、

エアコン、留る守す電でん、あけおめ などのように)。

授じゅ業ぎょうのヒント

テーマ

歌うたを使

つかった中

ちゅう・上

じょう級きゅうの教

きょう室しつ活かつ動どう

©The Japan Foundation

2010 年 4月

と読よませたりすることがあるという補

ほ足そく説せつ明めいをしてもいい

でしょう(他ほかの例

れいとしては、「時

じ間かん」を「とき」、「都

と会かい」

を「まち」など)。漢かん語ごと和

わ語ごでは響

ひびきやイメージが異

ことなる

ことを紹しょう介かいし、その違

ちがいを意

い識しきさせたり、感

かんじられる

ようにしてあげましょう。一いっ方ぽう、「おもいで」が「想

おもい出

で」、

「であい」が「出で逢あい」と表

ひょう記きされていますが、「思

おもい出

で」

「出で会あい」とどうニュアンスが違

ちがうかについて触

ふれること

もできます。さらに、「抱き」を「だき」ではなく「いだき」と読

よませているのはニュアンスの違

ちがいだけではなく、

リフレイン中ちゅうの他

ほかの言

こと葉ばに合

あわせるために3拍

ぱくにそろえて

いることに注ちゅう意いを向

むけさせることも大

だい事じです。

◆聞きいた後

あとで

学まなんだ表

ひょう現げんを定

てい着ちゃくさせるために、話

はなしたり書

かいたりする

活かつ動どうを中

ちゅう心しんに行

おこないます。また、日

に本ほん文ぶん化かや日

に本ほん事じ情じょうに

ついて説せつ明めいしたり考

かんがえさせたりすることもできます。

いろいろな活かつ動どうが考

かんがえられますので、箇

か条じょう書がきにして

みます。感 かん

想そう

中ちゅう上じょう級きゅうの場

ば合あいは、思

おもったことをただ並

ならべて言

いわせたり

書かかせたりするのではなく、どうしてそのような感

かん想そうを

持もったかを、なるべくくわしくわかりやすく説

せつ明めいできる

ように指し導どうしましょう。

気 き

に入い

った言こと

葉ば

や表ひょう

現げん

の発はっ

表ぴょう

気きに入

いった言

こと葉ばや表

ひょう現げんは心

こころに残

のこりますし、自

じ分ぶんのものに

なります。お互たがいに発

はっ表ぴょうすることで、自

じ分ぶんのだけではなく

友とも達だちの発

はっ表ぴょうした言

こと葉ばも印

いん象しょうに残

のこるでしょう。感

かん想そうと同

おなじ

ように理り由ゆうとともに言

いわせるのが効

こう果か的てきです。

使 つか

いたい言こと

葉ば

・表ひょう

現げん

を使つか

っての短たん

文ぶん

作つく

気きに入

いった言

こと葉ばや覚

おぼえた言

こと葉ば・表

ひょう現げんを使

つかってみたいと

思おもう学

がく習しゅう者しゃは多

おおいと思

おもいます。そんな人

ひと達たちには短

たん文ぶんを

作つくって発

はっ表ぴょうしてもらうといいでしょう。短

たん文ぶん作づくりは、

文ぶんが正

ただしいかどうかだけではなく、どんな時

とき、どのような

場ば面めんで、誰

だれに使

つかうかなどもチェックしなければならない

のでノンネイティブの先せん生せいにとっては難

むずかしい作

さ業ぎょうだと

感かんじられるかもしれませんが、とても大

だい事じな活

かつ動どうです

のでできれば取とり入

いれてみてください。

替 か

え歌うた

作づく

替かえ歌

うたを作

つくることは歌

うたの理

り解かいはもちろんのこと、日

に本ほん

語ご力りょく・創

そう造ぞう力りょくを磨

みがくよい練

れん習しゅうです。ただ、全

ぜん部ぶ作つくるのは

とても難むずかしいです。この歌

うただったら、リフレインの部

ぶ分ぶん

の「共ともに」の後

あとに続

つづく言

こと葉ばを自

じ分ぶんで考

かんがえて言

いってもらう

のがいいでしょう。はじめは条じょう件けんをつけず自

じ由ゆうに「共

ともに

料りょう理りを作

つくり」、「共

ともにペットと遊

あそび」、「共

ともに友

とも達だちと語

かたらい」

などと作つくらせた後

あと、条

じょう件けんをつけて3拍

ぱくの言

こと葉ばに限

かぎらせます。

などで見みることができます。

音おん

楽がく

ポータルサイト うたまっぷ.com(2010/03/27参さん

照しょう

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B07837

◆聞きく前

まえに

歌うたをすぐ聞

きかせるのではなく、学

がく習しゅう者しゃが持

もっている

知ち識しきや情

じょう報ほう、経

けい験けんなどを引

ひき出

だしてから聞

きかせましょう。

いろいろ方ほう法ほうがありますが、歌

うたの題

だい名めいからどんな内

ない容ようの

歌うたかを想

そう像ぞうして言

いってもらうのが簡

かん単たんです。「みなさん

は『永と遠わにともに』という題

だい名めいからどんな内

ない容ようを想

そう像ぞう

しますか?」と学がく習しゅう者しゃにたずねてみてください。答

こたえが

すぐに返かえってこないときは、「『永

と遠わにともに』とは誰

だれと

誰だれが永

えい遠えんになんですか?」と具

ぐ体たい的てきに聞

きいてみるのも

いいでしょう。友とも達だち同どう士し、恋

こい人びと同どう士し、結

けっ婚こん相あい手て、夫

ふう婦ふ、

親おや子こ、兄

きょう弟だい、先

せん生せいと学

がく生せい…自

じ由ゆうに言

いわせてから、さらに

具ぐ体たい的てきに歌

うたの内

ない容ようを想

そう像ぞうさせて言

いわせます。「コブクロ」

の写しゃ真しん・画

が像ぞう、あるいは2

ふたり人が歌

うたっているところの動

どう画が

を音おとを消

けして見

みせるのもいいかもしれません。写

しゃ真しん・画

が像ぞう

はインターネットで検けん索さくすればいろいろなものが出

でて

くると思おもいます。例

たとえば次

つぎのような画

が像ぞうです。これは

カラオケでも使つかわれています。

Music-PV Style (2010/03/27参さん

照しょう

http://musicmovie.blog48.fc2.com/blog-entry-105.html

聞きく前

まえの作

さ業ぎょうでは教

きょう師しは答

こたえを言

いったり解

かい説せつしたりする

のではなく、学がく習しゅう者しゃに歌

うたを聞

ききたいという気

き持もちちを起

おこ

させること、いろいろなことに思おもいをめぐらさせること

がポイントです。こうすることによって内ない容ようの理

り解かいが

深ふかまったり独

どく自じの解

かい釈しゃくが生

うまれてきます。

◆歌うた

を聞きく

いよいよ歌うたを聞

きかせます。何

なん回かいか聞

きかせながら、歌

うたの

理り解かいを深

ふかめていきます。1回

かい目めは何

なにを歌

うたっている歌

うたなのか

が分わかれば十

じゅう分ぶん、予

よ想そうが当

あたった外

はずれた程

てい度どでいいで

しょう。この歌うたは、結

けつ婚こん式しきの行

おこなわれる中

なかで新

しん郎ろうの立

たち場ばから

愛あいを歌

うたった歌

うたなのですが、そのことを確

かく認にんします。次

つぎに、

もう一いち度ど聞きかせてもう少

すこし細

こまかな部

ぶ分ぶんの聞

きき取

とりができて

いるかどうか質しつ問もんします。例

たとえば、「この2

ふたり人はどこで

結けっ婚こん式しきをあげていますか?」(答

こたえは「始

はじまりの鐘

かねが今

いま

響ひびき渡

わたる」とあるので教

きょう会かいです)のような質

しつ問もんです。

「『特とく別べつなことはない ただ いつもより少

すこし シャンと

(「ちゃんと」の意い)した服

ふくを着

きているだけ 君

きみはとても

綺き麗れいだよ』とありますが、花

はな嫁よめはどんな服

ふくを着

きていると

思おもいますか?」のような正

せい解かいのない質

しつ問もんも想

そう像ぞう力りょく・日

に本ほん語ご力りょく

を高たかめるのにいいと思

おもいます。

◆表ひょう

現げん

・文ぶん

法ぽう

など

歌うたには、日

にち常じょうではあまり使

つかわない語

ご彙いが使

つかわれること

があるので、「かけがえのない」や「木こ漏もれ日

び」などに

注ちゅう目もくさせるのも、歌

うたならではの活

かつ動どうです。その他

ほかにも、

「踏ふみ出

だす」「響

ひびき渡

わたる」「ぶつかり合

あう」「降

ふり注

そそぐ」など

の複ふく合ごう動どう詞しも、中

ちゅう上じょう級きゅうの学

がく習しゅう者しゃの学

がく習しゅうポイントになります。

その部ぶ分ぶんを空

くう欄らんにした歌

か詞しを見

みせ、歌

うたを聞

きいて書

かき取

とら

せることも1ひとつの方

ほう法ほうです。

文ぶん法ぽうなどに注

ちゅう目もくさせることもできますが、中

ちゅう上じょう級きゅうの

レベルでは「だ体たい」に慣

なれることや「そんな出

で逢あいだから

こそ」の「こそ」の用よう法ほうでしょうか。

また、歌か詞しを配

くばって表

ひょう記きのことについて触

ふれることも

できます。『永と遠わにともに』では題

だい名めいの「永

えい遠えん」を「とわ」

と読よませています。こうしたことは歌

うたではよくある

ことです。この歌うたに出

でてくる「運

うん命めい」は「うんめい」です

が他ほかの歌

うたでは「さだめ」と読

よませたり、「瞬

しゅん間かん」を「とき」

「共ともに夢

ゆめ見み」、「共

ともに旅

たびし」などというようにです。

朗 ろう

読どく

の練れん

習しゅう

歌うたを歌

うたうのが好

すきな学

がく習しゅう者しゃはすぐに覚

おぼえて歌

うたいたがる

でしょう。そういう学がく習しゅう者しゃは教

きょう師しが何

なにも言

いわなくても

表ひょう情じょうや身

み振ぶりをつけたりして感

かん情じょう豊ゆたかに歌

うたってくれる

でしょう。けれども、中なかには発

はつ音おんに問

もん題だいがあるために

せっかくの熱ねっ唱しょうがちょっと残

ざん念ねんに思

おもわれたりすることが

あります。声こえに出

だして歌

うたうだけでなく、歌

か詞しの「朗

ろう読どく」を

通とおして発

はつ音おんに注

ちゅう意いを向

むけさせるのもいい練

れん習しゅうになります。

朗ろう読どくなら歌

うたを歌

うたうのが嫌

きらいな学

がく習しゅう者しゃでも積

せっ極きょく的てきに取

とり

組くめます。もし、身

み近ぢかにネイティブの人

ひとがいたら、テープ

やCDに録ろく音おんしてもらうといいでしょう。1回

かい目めはゆっくり、

2回かい目めには普

ふ通つうのスピードで読

よんでもらったものを聞

きか

せて、何なん回かいも練

れん習しゅうさせましょう。※

日 に

本ほん

文ぶん

化か

・日に

本ほん

事じ

情じょう

日に本ほん文ぶん化かや日

に本ほん事じ情じょうについても扱

あつかうことができます。

テーマとしては、結けっ婚こん、結

けっ婚こん式しき、歌

か謡よう曲きょく(J-POP)など

が考かんがえられます。例

たとえば、「生

うまれた時

ときは神

じん社じゃ、結

けっ婚こんする

時ときは教

きょう会かい、死

しんだ時

ときは仏

ぶっ式しき」という日

に本ほん人じんの宗

しゅう教きょう観かんに

ついて発はっ展てんさせ、それについて調

しらべたり、ディスカッション

したりするのもいいでしょう。また、結けっ婚こんパーティー

(披ひ露ろう宴えん)でお祝

いわいとしてよく歌

うたわれている歌

うたについて

扱あつかってもおもしろいかもしれません。長

なが渕ぶち剛つよしの「乾

かん杯ぱい」、

安あ室むろ奈な美み恵えの「Canyoucelebrate」、そしてこの曲

きょく、

さらには最さい近きん歌うたわれている一

ひと青と窈ようの「ハナミズキ」など

があります。それぞれの歌うたの内

ない容ようの比

ひ較かくや、その歌

うたが

披ひ露ろう宴えんでよく歌

うたわれた時

じ代だい背はい景けいについて考

かんがえてもいい

でしょう。また、この歌うたを歌

うたったコブクロは2005年

ねんに

「蕾つぼみ」という歌

うたでレコード大

たい賞しょうを取

とりその年

としの大

おお晦みそ日かの

「NHK紅こう白はく歌うた合がっ戦せん」に初

はつ出しゅつ場じょうしたのですが、「レコード大

たい賞しょう」

や「NHK紅こう白はく歌うた合がっ戦せん」について説

せつ明めいするのもいいかも

しれません。

以い上じょう、この歌

うたを使

つかってどのような活

かつ動どうをしたらいいか

を具ぐ体たい的てきに書

かいてみましたが、こうした使

つかい方

かたのいくつ

かは他ほかの歌

うたにも応

おう用ようすることができます。みなさんも

是ぜ非ひ授じゅ業ぎょうで歌

うたを使

つかってみてください。ただ、この歌

うたの

ように様さま ざ々ま

な活かつ動どうが可

か能のうになる歌

うたを見

みつけるのは、

そんなに簡かん単たんではありません。筆

ひっ者しゃが授

じゅ業ぎょうで歌

うたを使

つかう

時ときは、歌

うた自じ体たいは全

ぜん部ぶ聞きかせますが、何

なにかに焦

しょう点てんを当

あてて、

例たとええば、表

ひょう現げんや文

ぶん法ぽうだったり、その後

ごのディスカッション

の題だい材ざいにするためなど、目

もく的てきを絞

しぼって使

つかうことが多

おおいです。

ワンポイント的てきな使

つかい方

かたでも十

じゅう分ぶん効こう果かがあります。

いい授じゅ業ぎょう案あん・活

かつ動どう案あんができたら是

ぜ非ひ送おくってください。

楽たのしみにしています。

※ ネイティブの人ひとに録

ろく音おんしてもらえない場

ば合あいは、以

い下か

のサイトにアクセスしてみてください。「わいわい日

に本ほん

語ご

(YYnihongo)」(2010/03/27参さん

照しょう

http://www.yynihongo.jp/

参さん考こう資し料りょう�

『日に本ほん語ご教きょう育いく通つう信しん』第

だい33号

ごうの「参

さん考こう文ぶん献けん」で紹

しょう介かいされて

いるものを除のぞく。

Peter Tse, Seigo Nakazawa. (1995) “Sing Japanese, 1st •ed., cassette tape”. Kodansha International/Distributed

in the U.S. by Kodansha America, 1995.:歌か手しゅの紹

しょう介かい、

1行ぎょうごとの英

えい訳やく、語

ご彙い力りょく・漢

かん字じ力りょくアップの項

こう、文

ぶん法ぽうの

説せつ明めい・練

れん習しゅうの項

こうなどで構

こう成せい。カセットテープあり。

M.J.アイナン,• 金かね

子こ

栄え

美み

(2002)『Learning language

through lyrics, 歌うた

って上じょう

達たつ

日に

本ほん

語ご

会かい

話わ

v.1.』凡ぼん

人じん

社しゃ

M.J.アイナン、片かた

岡おか

パトリシア A.(2004)『Learning

language through lyrics, 歌うた

って上じょう

達たつ

日に

本ほん

語ご

会かい

話わ

v.2.』

凡ぼん

人じん

社しゃ:歌

か詞し(ローマ字

じ翻ほん字じを含

ふくむ)、英

えい訳やく、語

ご彙い表ひょう、

文ぶん法ぽう説せつ明めいなどに加

くわえアーティストのプロフィールと

ディスコグラフィーを掲けい載さい。CDなし。

寺•てら

内うち

弘ひろ

子こ

(2001)『歌うた

から学まな

ぶ日に

本ほん

語ご

』アルク:文ぶん法ぽう

を教おしえるための歌

うたとその活

かつ動どう例れい。CD付

つき。

濱•はま

田だ

美み

和わ

(2003)「日に

本ほん

語ご

学がく

習しゅう

者しゃ

のための日に

本ほん

の歌うた

『2002-2003年ねん

度ど

日に

本ほん

学がく

術じゅつ

振しん

興こう

会かい

科か

学がく

研けん

究きゅう

費ひ

補ほ

助じょ

金きん

(若わか

手て

研けん

究きゅう(B))「日

に本ほん

語ご

学がく

習しゅう

を支し

援えん

するための音おん

楽がく

教きょう

材ざい

の開かい

発はつ

」報ほう

告こく

書しょ

』:日に本ほん語ごの童

どう謡よう、唱

しょう歌か、童

わらべ歌うた等などを

難なん易い度ど順じゅんに8つのレベルに分

ぶん類るい。語

ご彙い表ひょう(英

えい訳やく付つき)、

楽がく譜ふ、CD付

つき。

吉•よし

田だ

千ち

寿づ

子こ

(2006)『日に

本ほん

語ご

で歌うた

おう!』アスク:語ご彙い・文

ぶん型けい・文

ぶん化かなどを教

おしえることを主

しゅ目もく的てきに編

へん集しゅう。

オリジナルの歌うたがあるのが特

とく色しょく。CD付

つき。

このコーナーの担たん当とう者しゃ:�白

しら井い桂けい・来

き嶋じま洋ひろ美み/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

読どく者しゃのみなさんからのアイディア、成

せい功こう例れい、失

しっ敗ぱい例れいなどぜひお寄

よせください。

©The Japan Foundation

日に本ほん語ごのコースの中

なかで、日

に本ほん事じ情じょうや日

に本ほん文ぶん化かを教

おしえたいと

思おもっていても、「時

じ間かんがないから」「範

はん囲いが広

ひろすぎるから」

「専せん門もんではないから」など、様

さま ざ々まな理

り由ゆうで、ためらっている

先せん生せいも少

すくなくないでしょう。今

こん回かいは、時

じ間かんや環

かん境きょうが充

じゅう分ぶん

整ととのわなくても、授

じゅ業ぎょうの前

まえに教

きょう師しがたくさんのことを知

しって

いなくても、学がく習しゅう者しゃと共

ともに発

はっ見けんしたり考

かんがえたりしながら、

楽たのしんで教

おしえることができる方

ほう法ほうを提

てい案あんします。

日に本ほん

事じ情じょう

や日に本ほん

文ぶん

化かの扱

あつかい方

かた

外がい

国こく

語ご

教きょう

育いく

の中なか

で「文ぶん

化か

を教おし

える」目もく

的てき

や方ほう

法ほう

は、現げん

在ざい

、いろいろな国

くにで考

かんがえられています。それによると、今

いままで

の「文ぶん

化か

に関かん

する授じゅ

業ぎょう

や活かつ

動どう

」が、主おも

に「伝でん

統とう

文ぶん

化か

」を取と

り上あ

げることが多おお

かったのに対たい

し、これからは、それだけではなく、現

げん代だい

の「日にち

常じょう

生せい

活かつ

」や「日にち

常じょう

的てき

な言げん

語ご

行こう

動どう

」も取

とり上

あげたほうがいい、という考

かんがえ方

かたが目

め立だ

ちます。もちろん、日

に本ほん

語ご

を勉べん

強きょう

している人ひと

たちの中なか

には、「自じ

分ぶん

の国くに

とは違ちが

うめずらしいもの」に興きょう

味み

を持も

っている人ひと

も多おお

いでしょう。けれども、特とく

に若わか

い学がく

習しゅう

者しゃ

にとっては、日に

本ほん

の同おな

じ時じ

代だい

の日にち

常じょう

的てき

な方ほう

が、自じ

分ぶん

の毎まい

日にち

の生せい

活かつ

や自じ

分ぶん

の身み

近ぢか

な人ひと

たちと比くら

べることができます。今こん

回かい

紹しょう

介かい

する活かつ

動どう

例れい

は、そのような考かんが

え方かた

の一ひと

つ、米べい

国こく

の“Standards for Foreign Language Learning in the 21st Century”で提

てい案あん

されている文ぶん

化か

理り

解かい

の方ほう

法ほう

を取と

り入い

れたものです。この中なか

では、文ぶん

化か

を次つぎ

の図ず

1のように整せい

理り

して考かんが

え、文ぶん

化か

理り

解かい

のための方ほう

法ほう

を提てい

案あん

しています。

図ず

1 3つのP

私わたし

達たち

の目め

に見み

えるのは、①と②の部ぶ

分ぶん

ですが、それは、本ほん

当とう

は、背はい

後ご

にある③と密みっ

接せつ

に関かん

係けい

しています。ですから、授

じゅ業ぎょう

の中なか

でも、いろいろな素そ

材ざい

を使つか

って、まず、学がく

習しゅう

者しゃ

に①や②をしっかり観かん

察さつ

させたり、実じっ

際さい

に体たい

験けん

させたりして、さらに、③について、考かんが

える機き

会かい

を作つく

ることが必

ひつ要よう

です。

授じゅ

業ぎょう

の中なか

での活かつ

動どう

のプロセス

例たと

えば、次つぎ

の2枚まい

の写しゃ

真しん

を見み

てください。これは、日に

本ほん

の高こう

校こう

のお昼ひる

ご飯はん

の様よう

子す

です。

まず、この写しゃ

真しん

から、「生せい

活かつ

習しゅう

慣かん

や慣かん

習しゅう

」(①)と思おも

われるものと、「文

ぶん化か

的てき

所しょ

産さん

・産さん

物ぶつ

」(②)と思おも

われるものを探さが

してみます。写

しゃ真しん

の中なか

の人ひと

はどんな様よう

子す

か、どんな行こう

動どう

をしているか、写

しゃ真しん

に写うつ

っているものは何なに

か、どんなものかを観かん

察さつ

します。まず、一ひと

人り

ずつ、じっくり素そ

材ざい

を見み

てから、自じ

分ぶん

が発はっ

見けん

したものをペアやグループ、クラスで友とも

だちと共

きょう有ゆう

します。

表ひょう

1 「お弁べん

当とう

」の観かん

察さつ

例れい

自じ

分ぶん

たちとの共きょう

通つう

点てん

自じ

分ぶん

たちとの相そう

違い

点てん

①習しゅう

慣かん

・慣かん

習しゅう

・友とも

だちと数すう

人にん

で集あつ

まって食しょく

事じをしている。

・女おんな

の子こと男

おとこの子

こは別

べつ々べつの

グループで食た

べている。・ペットボトルなどの

飲の

み物もの

を飲のんでいる。

・教きょう

室しつ

にいろいろな ものが貼

はられている。

・学がく

生せい

が教きょう

室しつ

の中なか

で 食しょく

事じ

をしている。・学

がく生せい

が制せい

服ふく

を着き

ている。・体

たい育いく

着ぎ

で食た

べている学がく

生せい

もいる。・お弁

べん当とう

がきれいに 作つく

られている。

②所しょ

産さん

・産さん

物ぶつ

机つくえ

 椅い

子す

 黒こく

板ばん

ペットボトル パンお弁

べん当とう

を包つつ

む布ぬの

ごはん はし はし箱ばこ

ペットボトルのカバー黒こく

板ばん

の落らく

書が

観かん

察さつ

では、自じ

分ぶん

達たち

と「異こと

なる点てん

」だけでなく、「共きょう

通つう

点てん

」も出

だすほうがいいでしょう。そうすると、その写

しゃ真しん

に写うつ

っている日に

本ほん

人じん

達たち

に親しん

近きん

感かん

を持も

つことができます。そして、違

ちがう国

くにの人

ひとにも共

きょう通つう

点てん

があることに気き

づいたり、逆ぎゃく

に、隣となり

の友とも

だちと違ちが

うところがあることを知し

ったりすることができます。つまり、このような観

かん察さつ

が、いつも、

③perspectivesものの見方や考え方

①practices生活習慣・慣習

②products所産・産物

み かた かたかんが

せい かつしゅうかん しょさん さんぶつかんしゅう

上うえ:「みんなの教

きょう材ざい

サイト」

下した:「であい」  より

日に本

ほん語

ごの教

おしえ方

かたイロハ

第だい9回

かい日

に本ほん事

じ情じょうや日

に本ほん文ぶん化

かの教

おしえ方

かた―日

に本ほん語

ごの授

じゅ業ぎょうの中

なかでー

©The Japan Foundation

2010 年 7月

このコーナーの担たん当とう者しゃ:簗

やな島しま史ふみ恵え(日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し)

このコーナーについてご感かん

想そう

やご質しつ

問もん

があれば送おく

ってください。

自じ

分ぶん

の国くに

と日に

本ほん

を比くら

べるだけにならず、「多た

様よう

なものを見み

る目め

、知し

る目め

」を養やしな

うことにつなげられ、より広ひろ

い視し

野や

で文ぶん

化か

を理り

解かい

しようという気き

持も

ちを持も

てるようになります。

次つぎ

に、このように観かん

察さつ

したものから、どのような背はい

景けい

や価か

値ち

観かん

などが考かんが

えられるか、自じ

由ゆう

に言い

ってみましょう。同おな

じ行こう

動どう

を見み

ても、「好す

きだ」とか「私わたし

もやってみたい」と思おも

う人ひと

もいるし、「どうしてそんなことをするんだろう」「変へん

だ」と思

おもう人

ひともいるでしょう。できれば、まわりの人

ひとたちと

お互たが

いの意い

見けん

を伝つた

えたり、ディスカッションをしたりしてみましょう。もちろん、母

ぼ語ご

を使つか

ってもかまいません。活かつ

動どう

に多おお

くの時じ

間かん

を使つか

うことができる場ば

合あい

は、日に

本ほん

語ご

の授じゅ

業ぎょう

の要よう

素そ

も取と

り入い

れて、いろいろなタスクとして行おこな

うこともできます。(具ぐ

体たい

的てき

な活かつ

動どう

例れい

に関かん

心しん

がある方かた

は、『国こく

際さい

交こう

流りゅう

基き

金きん

教きょう

授じゅ

法ほう

教きょう

材ざい

シリーズ11 日に

本ほん

事じ

情じょう

・日に

本ほん

文ぶん

化か

を教おし

える』をご覧らん

ください。)

活かつ

動どう

に使つか

う素そ材ざい

ここまで述の

べてきたような活か つ

動ど う

は、特と く

別べ つ

な時じ

間か ん

を作つく

らなくても、することができます。日に

本ほん

語ご

の教きょう

科か

書しょ

に出で

ている「文ぶん

化か

に関かん

するコラムや紹しょう

介かい

文ぶん

」のトピックに合あ

わせてもいいし、教きょう

科か

書しょ

の「本ほん

文ぶん

」の中なか

のことばや場ば

面めん

、また、授じゅ

業ぎょう

の練れん

習しゅう

で使つか

ったことばを扱あつか

ってもいいです。活

かつ動どう

に使つか

える時じ

間かん

によって、やり方かた

も調ちょう

整せい

して行おこな

うことができます。

表ひょう

2 日に

本ほん

語ご

の授じゅ

業ぎょう

で使つか

う素そ

材ざい

と観かん

察さつ

できること(例れい

文ぶん

型けい

やトピック

利り

用よう

できる素そ

材ざい

観かん

察さつ

できること(例れい

時じ

間かん

営えい

業ぎょう

( 診しん

療りょう

、 開かい

館かん

)時じ

間かん

が書か

かれている看かん

板ばん

の写しゃ

真しん

いろいろな機き

関かん

の営えい

業ぎょう

時じ

間かん

看かん

板ばん

の色いろ

、書か

き方かた

~があります

部へ

屋や

の写しゃ

真しん

やビデオ 家いえ

の間ま

取ど

り部へ

屋や

の大おお

きさや様よう

子す

コンビニの写しゃ

真しん

やビデオ

品しな

物もの

の種しゅ

類るい

や並なら

べ方かた

店てん

員いん

さんの態たい

度ど

や行こう

動どう

お客きゃく

さんの行こう

動どう

買か

い物もの

スーパーのチラシ 値ね

段だん

(物ぶっ

価か

)、売う

り方かた

品しな

物もの

の人にん

気き

お菓か

子し

の袋ふくろ

やパッケージ

色いろ

や文も

字じ

の使つか

い方かた

品しな

物もの

に対たい

する価か

値ち

観かん

活かつ

動どう

で使つか

える素そ

材ざい

は、写しゃ

真しん

だけでなく、日に

本ほん

語ご

の授じゅ

業ぎょう

に用もち

いる、映えい

像ぞう

(動どう

画が

)、レアリア、データなど、いろいろあります。海

かい外がい

でも、教きょう

材ざい

やインターネットなど、入にゅう

手しゅ

できるものを使つか

って行おこな

うことができます。素そ

材ざい

は、できるだけ複ふく

数すう

のもの、多た

様よう

なものを用よう

意い

することが望のぞ

ましいでしょう。例たと

えば、初しょ

級きゅう

の授じゅ

業ぎょう

で「朝

あさごはん」という言

こと葉ば

が出で

てきたとき、左ひだり

のような写しゃ

真しん

だけ見み

せると、日に

本ほん

人じん

がみんな、このような部へ

屋や

でこのような朝

あさごはんをこのように食

たべていると思

おもってしまい

がちです。右みぎ

のような違ちが

う環かん

境きょう

や違ちが

う形かたち

の朝あさ

ごはんの写しゃ

真しん

を見み

せることで、日に

本ほん

にも多た

様よう

な「朝あさ

ごはん」のスタイルがあることに気

きづき、自

じ分ぶん

たちの国くに

にも同どう

様よう

にいろいろなバリエーションがあることに気

きづけるでしょう。

活かつ

動どう

の意い義

このような活かつ

動どう

の目もく

的てき

は、学がく

習しゅう

者しゃ

の「目め

」と「頭あたま

」を育そだ

てることで、日

に本ほん

人じん

の考かんが

え方かた

や価か

値ち

観かん

について最さい

終しゅう

的てき

に結けつ

論ろん

を出だ

すことではありません。学がく

習しゅう

者しゃ

は、このような経けい

験けん

を積つ

み重かさ

ねることによって、自じ

分ぶん

とは違ちが

うもの、新あたら

しいものに接

せっしたとき、ただ「なんとなくいやだ」とか「あまり

好す

きになれない」と考かんが

えずに、自じ

分ぶん

との共きょう

通つう

点てん

を見み

出いだ

したり、違

ちがう理

り由ゆう

を考かんが

えたりすることができるようになります。特

とくに、学

がく習しゅう

者しゃ

一ひと

人り

ではなく、グループやクラスの友

ともだちと意

い見けん

を交こう

換かん

すると、文ぶん

化か

の多た

様よう

性せい

や個こ

別べつ

性せい

に対たい

する「気き

づき」を促うなが

す上うえ

でとても効こう

果か

的てき

です。この力ちから

は、日に

本ほん

語ご

という外がい

国こく

語ご

を勉べん

強きょう

することによって身み

につけることができる、一

いっ生しょう

の力ちから

になるでしょう。

参さん

考こう

文ぶん

献けん

・National Standards foreign Language Education Project(1999) "Standards for Japanese Language Learning". Standard for Foreign Language Learning in the 21st Century. 

・国こく

際さい

交こう

流りゅう

基き

金きん

(2010)『国こく

際さい

交こう

流りゅう

基き

金きん

日に

本ほん

語ご

教きょう

授じゅ

法ほう

シリーズ11 日

に本ほん

事じ

情じょう

・日に

本ほん

文ぶん

化か

を教おし

える』ひつじ書しょ

房ぼう

・「みんなの教きょう

材ざい

サイト」http://minnanokyozai.jp/・国

こく際さい

文ぶん

化か

フォーラム「であい」http://www.tjf.or.jp/deai/index.html

「みんなの教きょう

材ざい

サイト」より

ように、軽かるく聞

きいている

だけですが、(3)2,3となるにしたがって、説

せつ明めい

を求もとめる度

ど合あいが強

つよく

なります。

(3) 1.A:こんにちは。いいお天てん気きですね。何

なにをして

いるんですか。 B:いい天

てん気きだから、チューリップの球

きゅう根こんを

植うえようと思

おもって。

A:そうですか。いいですね。 2.A:Bさん、何

なにをしているんですか。

B:いい天てん気きだから、チューリップの球

きゅう根こんを植

うえ

ようと思おもって。

A:ああ、そうでしたか。何なにをしてらっしゃるのか

と思おもっていましたが。

3.A:Bさん、何なにをしているんですか。

B:いい天てん気きだから、チューリップの球

きゅう根こんを植

うえ

ようと思おもって。

A:今いま球きゅう根こんなど植

うえなくてもいいですよ。

ちょっと早はやすぎますよ。

(3)2では(3)1より答こたえを求

もとめる気

き持もちが強

つよく、(3)3

では、「問といただし」(=厳

きびしく追

つい及きゅうする)や「とがめ」

(=注ちゅう意いする、非

ひ難なんする)の気

き持もちが強

つよくなっています。

「のだ/んだ」を「いつ使つかうのか」は日

に本ほん語ごを勉

べん強きょうする

人ひとには難

むずかしい問

もん題だいですが、同

どう時じに「いつ使

つかわないか」も

難むずかしい問

もん題だいです。というのは、日

に本ほん語ご学がく習しゅう者しゃが作

つくる文

ぶんを

見みていますと、「のだ/んだ」の脱

だつ落らく(使

つかえない、落

おちて

しまう)が多おおいと同

どう時じに、それ以

い上じょうに、「のだ/んだ」

の多た用よう(使

つかいすぎ)が多

おおいからです。

では、少すこし練

れん習しゅうをしてみましょう。次の「のだ/んだ」

を使つかったaと、使

つかっていないbと、どちらがより自

し然ぜんか

考かんがえてください。

【問もん題だい1】

1.〈自じ己こ紹しょう介かいで〉

ポン:ポンです。タイのバンコクから(a.来きました 

b.来きたんです)。今

いま、日

に本ほん語ご学がっ校こうで日

に本ほん語ごを(a.勉

べん強きょう

今こん回かいと次

じ回かいは「んです/んだ」、「のです/のだ」に

ついて考かんがえます。次

つぎの(1)の会

かい話わを見

みてください。

(1) A:どうして遅おくれたんですか。

B:ごめんなさい。 バスが来こなかったんです。

(1)には「んです」が2つ出

でてきています。

「んです」の代かわりに

「のです」、「んだ」の代かわりに「のだ」を使

つかう

こ と が で き ま す が、「のです/のだ」のほうが

「んです/んだ」よりフォーマルで、硬かたい感

かんじがします。

「のだ/んだ」の基き本ほん的てきな意

い味みは「事

じ情じょう説せつ明めい」です。

「事じ情じょう」というのは、「理

り由ゆう」や「わけ」という意

い味みで、

「事じ情じょう説せつ明めい」というのは、ある事

こと柄がらに対

たいして「理

り由ゆう」や

「わけ」を説せつ明めいするということです。

「事じ情じょう説せつ明めい」は話

はなし手

てが事

じ情じょうを説

せつ明めいする場

ば合あいと、事

じ情じょう

説せつ明めいを求

もとめる(事

じ情じょうを聞

きく)場

ば合あいがあります。

(1)では、Aが「んです」を使つかってBに説

せつ明めいを求

もとめて

いるのに対たいし、Bは遅

おくれた理

り由ゆうを説

せつ明めいするために、「バス

が来こなかった」の後

うしろに「んです」を付

つけています。

「理り由ゆう」や「わけ」を説

せつ明めいすることは、場

は合あいによっては、

弁べん解かいがましい(=責

せき任にん逃のがれの言

いい訳

わけをする)、主

しゅ張ちょうが

強つよすぎる、押

おし付

つけがましく(=一

いっ方ぽう的てきに自

じ分ぶんの意

い見けんを

押おし付

つける)聞

きこえることがあります。

もう一いち度ど(1)の会

かい話わを見

みてください。Aが遅

おくれた事

じ情じょうを

聞きいているのに対

たいして、Bは「ごめんなさい」と謝

あやまって、

次つぎに遅

おくれた事

じ情じょうを説

せつ明めいしています。(1)では「ごめんなさい」

と謝あやまっているので、主

しゅ張ちょうが強

つよすぎるという感

かんじはしませんが、

次つぎのように「んです」が重

かさなると、弁

べん解かいがましく、また、

押おし付

つけがましくなります。

(2) A:どうして遅おくれたんですか。

B:バスが来こなかったんです。あのバスはいつも

遅おくれるんです。だから、仕

し方かたがないんです。

「のだ/んだ」を使つかった質

しつ問もん文ぶんも、状

じょう況きょうによって、

また、イントネーションを強つよくしたりすると、意

い味み合あい

が変へん化かしていきます。次

つぎの(3)1は挨

あい拶さつ代がわりの

んです。んです。んです。

文ぶん法ぽうを楽

たのしく‼

はが

ほどくらい

「のだ/んだ」(1)

©The Japan Foundation

2010 年 6月

しています b.勉べん強きょうしているんです)。

2.〈日に本ほん語ごコースが終

おわって、修

しゅう了りょう式しきのスピーチで〉

ホセ:最さい後ごに、私

わたしは先

せん生せい方がたに感

かん謝しゃ(a.したいです 

b.したいのです)。先せん生せい方がたはとても親

しん切せつで、(a.やさし

かったです b.やさしかったのです)。

3.   〈あなたはビルの8階かいにいます。窓

まどから下

したを見

みると、

傘かさを差

さして歩

あるいている人

ひとが見

みえます。それを見

みて〉

あなた:あ、雨あめが(a.降

ふっている b.降

ふっているんだ)。

4.〈九きゅう州しゅうのお土

み産やげを持

もって先

せん輩ぱいを訪

たずねました。〉

私わたし:これ九

きゅう州しゅうのお土

み産やげです。

先せん輩ぱい:�そうですか。九

きゅう州しゅうに(a.行

いきました b.行

いった

のです)ね。

5.〈キムさんが出でかけるのを見

みて、リーさんは〉

リー:キムさん、こんな時じ間かんにどこへ(a.行

いきます 

b.行いくんです)か。もう遅

おそいですよ。

答こたえは1−aa、2−aa、3−b、4−b、5−bです。1は自

じ己こ紹しょう介かいの場

ば面めんですが、相

あい手てにはじめて会

あうわけ

ですから、「事じ情じょう説せつ明めい」はありません。紹

しょう介かいの場

ば面めんでは

「のだ/んだ」が使つかわれないのが普

ふ通つうです。2も「事

じ情じょう

説せつ明めい」というより、単

たんに感

かん謝しゃを述

のべるわけですから、

「のだ/んだ」は不ふ要ようです。「のだ/んだ」を付

つけると、

感かん情じょうが入

はいりすぎる言

いい方

かたになります。3は傘

かさを差

さして

いる人ひとを見

みての発

はつ話わですから、「事

じ情じょう説せつ明めい」になります。

もし、窓まどの外

そとを見

みて雨

あめに気

きがついた場

ば合あいは、事

じ情じょうはない

わけですから、単たんに「あ、雨

あめが降

ふっている。」となります。

4は、九きゅう州しゅうのお土

み産やげを目

めの前

まえにしての会

かい話わですから、

九きゅう州しゅうへ行

いった根

こん拠きょ(事

じ情じょう)があるということで、「のだ/

んだ」が必ひつ要ようです。5は「こんな時

じ間かんに」という表

ひょう現げんが

あることからもわかるように、「問といただし・とがめ」

になるので、「のだ/んだ」が必ひつ要ようです。

「のだ/んだ」は「事じ情じょう説せつ明めい」を表

あらわすということから、

「納なっ得とく」の意

い味み用よう法ほうも持

もちます。

(4)道みちが込

こんでいる。きっと事

じ故こがあったのだ。

(4)では道みちが込

こんでいる事

じ情じょうを推

すい量りょうして、理

り解かいし、納

なっ得とく

していると考かんがえられます。

次つぎの(5)も「納

なっ得とく」を表

あらわしています。

(5)変へんな男

おとこがうろうろしていた。だから、うちの犬

いぬが吠

ほえ

たのだ。

(5)のような「納なっ得とく」の文

ぶんで「推

すい量りょう」の意

い味み合あいが強

つよく

なると、「のだ/んだ」ではなく「のだろう/んだろう」「のかもしれない」が用

もちいられます。(「かもしれない」

の前まえには通

つう常じょう、「ん」ではなく「の」が来

きます。)

(6)変へんな男

おとこがうろうろしていた。だから、うちの犬

いぬが吠

ほえ

たのだろう/吠ほえたのかもしれない。

(7)山やま田ださんがまだ来

こない。きのう用

よう事じがあると言

いって

いたが、やっぱり来こられないんだろう/来

こられない

のかもしれない。

「だろう」「かもしれない」の前まえに「の/ん」が付

つくか

どうかについて、少すこし練

れん習しゅうをしてみましょう。次

つぎのaとb

のどちらか、より自し然ぜんなほうを選

えらんでください。

【問もん題だい2】

1.この本ほんを読

よんでください。いろいろなことが(a.わかる

でしょう b.わかるんでしょう)。2.もし敬

けい語ごがわかれば、目

め上うえの人

ひとと話

はなすのも簡

かん単たんに(a.なる

かもしれません b.なるのかもしれません)。3.彼

かれは失

しっ敗ぱいを経

けい験けんしたから、人

ひとの気

き持もちがわかるように

(a.なったでしょう b.なったのでしょう)。

答こたえは1−a、2−a、3−bになります。

1は「本ほんを読

よむと、いろいろなことがわかる」、2は「敬

けい語ご

がわかると、目め上うえの人

ひとと話

はなすのが簡

かん単たんになる」という、

単たんなる因

いん果が関かん係けい(原

げん因いんと結

けっ果か)を述

のべているので

「の/ん」は不ふ要ようです。一

いっ方ぽう、3は、「失

しっ敗ぱいを経

けい験けんした」

という事じ情じょうがあったから「人

ひとの気

き持もちがわかるように

なった」、ということを推すい量りょうし、理

り解かいし、納

なっ得とくしている

ので「の/ん」が必ひつ要ようになります。

「のだ/んだ」は、申もうし出

でたり、許

きょ可かを求

もとめるときに

「~んですが、」「~のですが、」の形かたちで前

まえ置おきとして用

もちい

られます。

(8)ちょっとお話はなしがあるんですが、今

いまよろしいですか。

(9)テレビの音おとが大

おおきいのですが、音

おとを小

ちいさくしていただけ

ませんか。(10)午

ご後ご銀ぎん行こうへ行

いきたいんですが、かまいませんか。

(8)~(10)は「のだ/んだ」を用もちいて丁

てい寧ねいに事

じ情じょうを

説せつ明めいし、後

うしろの文

ぶんで許

きょ可かを求

もとめるという形

かたちをとっていま

すが、これも「のだ/んだ」が持もつ「事

じ情じょう説せつ明めい」という

ことから説せつ明めいできます。

このコーナーの担たん当とう者しゃ:市

いち川かわ保やす子こ(日

に本ほん語ご国こく際さいセンター客

きゃく員いん講こう師し)

このコーナーについてご感かん想そうやご質

しつ問もんがあれば送

おくってください。

1)話はな

し手て

も聞き

き手て

も知し

っている事こと

柄がら

に用もち

いられ、

「聞き

き手て

(あなた)も知し

ってはいるが、その認にん

識しき

十じゅう

分ぶん

でない」ことを知し

らせようとする話はな

し手て

強つよ

い気き

持も

ちが入はい

る。

2)後こう

件けん

には、「そういうことだから、~たい、~はずだ、

~ほうがいい、~てください」などの、話はな

し手て

判はん

断だん

や意い

志し

、願がん

望ぼう

、働はたら

きかけなどの表ひょう

現げん

が来く

ること

が多おお

い。

(1)bでは、10時じ半はんのバスに乗

のることを言

いったのに、

子こ供どもたちは準

じゅん備びをしない、つまり、バスに乗

のることに

対たいしての子

こ供どもたちの認

にん識しきが十

じゅう分ぶんでない、そのことに

対たいして、「~んだから」を使

つかって、もう一

いち度ど強つよく母

はは親おやが

働はたらきかけているということになります。

ある時とき、一

ひ と り人の学

がく習しゅう者しゃ(Pさん)が教

きょう師しである私

わたしに

次つぎのように言

いいました。それを聞

きいて私

わたしは違

い和わ感かんを持

もち、

少すこし腹

はら立だたしく感

かんじました。

Pさん:用よう事じがあるんですから、早

はやめに帰

かえりたいん

    ですが。

「用よう事じがある」ことを私

わたしは知

しりませんでした。それなのに、

「~んだから」を使つかって、「あなたも知

しっているが、その

認にん識しきが十

じゅう分ぶんでない」と言

いわれても、私

わたしは納

なっ得とくができません。

むしろ、彼かれの言

いっていることが自

じ分ぶん勝かっ手てで、押

おし付

つけ

がましく聞きこえます。

では、練れん習しゅう問もん題だいをやってみましょう。次

つぎの各

かく問もんの、aか

bか適てき切せつなほうを選

えらんでください。

【問もん

題だい

1. A:Bさん、ちょっと。B:なあに。A:�今

き ょ う日授

じゅ業ぎょうを(a.休

やすむから b.休

やすむんだから)、

あとでノート見みせてね。

B:うん、わかった。2. A:同

どう窓そう会かいの仕

し事ごと頼たのまれちゃって。

B:大たい変へんなの?

A:うん。B:�でも、(a.引

ひき受

うけたから b.引

ひき受

うけたん

だから)、しっかりやりなさいね。

前ぜん回かいは「のだ/んだ」の使

つかい方

かたを勉

べん強きょうしました。「のだ/

んだ」の基き本ほん的てきな意

い味みは「事

じ情じょう説せつ明めい」で、「のだ/んだ」は

ある事こと柄がらに対

たいして「理

り由ゆう」や「わけ」を説

せつ明めいするということ

でした。今こん回かいは、「のだ/んだ」を用

もちいた「~の/んだから」

と「~の/んなら」について考かんがえます。

「~んだから」「~の/んだから」について、話

はなしことばとしては

「~んだから」のほうがよく使つかわれるので、ここでは

「~んだから」を用もちいて説

せつ明めいします。

母はは親おやが子

こ供どもたちに言

いいました。「10時

じ半はんのバスに乗

のる

から、早はやく支

し度たくしなさい。」

でも、子こ供どもたちはぐずぐずしてなかなか準

じゅん備びが進

すすみま

せん。それを見みた母

はは親おやがもう一

いち度ど言いいます。「10時

じ半はんの

バスに乗のるんだから、早

はやく支

し度たくしなさい。」

母はは親おやの2回

かいのことばはどこが違

ちがっているでしょうか。

(1)� a.10 時じ半はんのバスに乗

のるから、早

はやく支

し度たくしなさい。

� b.�10 時じ半はんのバスに乗

のるんだから、早

はやく支

し度たくしな

さい。

(1)aでは「乗のる

から」が使つかわれて

いますが、(1)bでは「乗

のるんだから」

になっています。(1)a は 子

こ供どもに

対たいする母

はは親おやからの

「はじめて」の指し示じ

ですが、(1)bは、「支し度たくするように言

いわれたのに、なか

なか支し度たくしない」という「事

じ情じょう」を踏

ふまえて(=事

じ情じょうの

うえに立たって)の言

げん及きゅうになります。

「乗のるんだから」を分

ぶん解かいすると、「乗

のる+んだ+から」

となります。「んだ」だけでも事じ情じょう(理

り由ゆう・わけ)を表

あらわして

いるのに、理り由ゆうを表

あらわす「から」が重

かさなって、事

じ情じょう説せつ明めい、

理り由ゆう説せつ明めいの意

い味み合あいが非

ひ常じょうに強

つよくなっています。この

ことからも、「~んだから」が単たんなる理

り由ゆう説せつ明めいではなく、

非ひ常じょうに強

きょう調ちょうされた言

いい方

かたであることがわかります。

「~んだから」の使つかい方

かたのポイントをまとめると、次

つぎ

のようになります。

文ぶん法ぽうを楽

たのしく‼

はが

ほどくらい

「のだ/んだ」(2)-~んだから、~のなら-

©The Japan Foundation

2010 年 9月

3. A:この仕し事ごと、頼

たのめるかな?

B:�ごめん、今いま(a.忙

いそがしいから b.忙

いそがしいんだから)、

ちょっと無む理り。

A:忙いそがしいんだね。わかった。

4. 友とも達だちはよく授

じゅ業ぎょうを休

やすむ。私

わたしも時

ときど々き休やすみたいと思

おもう

こともあるが、せっかく大だい学がくに(a.入

はいったから 

b.入はいったんだから)、ちゃんと授

じゅ業ぎょうに出

でるべきだと

考かんがえている。

迷まよわずにできましたか。迷

まよったところもありますか。

答こたえは、1-a、2-b、3-a、4-bです。

1は、Aが授じゅ業ぎょうを休

やすむことをBは知

しらないので、突

とつ然ぜん

「休やすむんだから」と言

いわれても、Bには理

り解かいできない

でしょう。仮かりに理

り解かいできたとしても、押

おし付

つけがましく

感かんじるはずです。2で、BはAが同

どう窓そう会かいの仕

し事ごとを頼

たのまれた

ことを知しり、その事

じ実じつ(事

じ情じょう)を踏

ふまえて、頑

がん張ばるように

励はげましているのですから、b「引

ひき受

うけたんだから」が

適てき切せつになります。3は、忙

いそがしいということはBだけが知

しっている事

じ情じょう

なので、a「忙いそがしいから」になります。ここで「忙

いそがしい

んだから」を用もちいると、「私

わたしの事

じ情じょうを知

しっているだろう。

知しらないのか」というような自

じ分ぶん勝かっ手てな言

いい方

かたになります。

次つぎにAは「忙

いそがしいんだね」と言

いっていますが、これは、

Bの説せつ明めいを受

うけて、「ああ、そういう事

じ情じょうなのか」と納

なっ得とく

して、「のだ/んだ」を用もちいています。

4は日にっ記きの一

いっ節せつで、特

とくに決

きまった聞

きき手

てはいません。

しかし、「大だい学がくに入

はいった」ということは「幸

しあわせなこと、

幸こう運うんなこと」で、そのようなことは誰

だれでもが知

しっている

こと(常じょう識しき)と言

いえます。「大

だい学がくに入

はいれたのは幸

しあわせなこと

だから、さぼったりしないで授じゅ業ぎょうに出

でるべきだ」となって、

b「入はいったんだから」が適

てき切せつになります。

このように聞きき手

てが特

とく定ていの人

ひとでなくても、「一

いっ般ぱん的てきな

常じょう識しきに基

もとづいて」「皆

みなが知

しっているように」という判

はん断だん

で「~んだから」が用もちいられることもあります。4では

「幸こう運うんにも大

だい学がくに入

はいったのに、授

じゅ業ぎょうをさぼるのは、常

じょう識しきと

して残ざん念ねんなことだ」ととらえ、他

ほかの学

がく生せいの認

にん識しきの不

ふ十じゅう分ぶんさ

を知しらせていると考

かんがえられます。

「~のなら」「~の/んなら」については、「~のなら」を使

つかって説

せつ明めい

します。話はなしことばでは「~んなら」も用

もちいられますが、

ややぞんざいに聞きこえることがあります。

まず、「なら」の主おもな用

よう法ほうを復

ふく習しゅうしましょう。

1.主しゅ

題だい

トピックを表あらわ

(1)サッカーなら、彼かれが一

いち番ばんうまい。

(2)ビールなら、高こう原げんビール。

2.仮か

定てい

を表あらわ

(3)田た中なかさんが来

くるなら、会

かいは盛

もり上

あがるだろう。

(4) 留りゅう学がくするなら、タイミングを見

みて、早

はやく決

きめた�

  ほうがよい。

3.確かく

定てい

していることや相あい

手て

のことばを受う

けて

(5)A:これ、もう要いらない。

  B:要いらないのなら、私

わたしにちょうだい。

(6)(子こ供どもが勉

べん強きょうしないのを見

みて)

  母はは

親おや:勉べん強きょうしないのなら、テレビゲームもだめよ。

「なら」を使つかうか「のなら」を使

つかうかという点

てんでは、

1は「なら」を、3は「のなら」を使つかったほうがよいと

言いうことができます。2については、通

つう常じょうは「なら」を

使つかいますが、「のなら」も使

つかうことができます。

(3)’a.田た中なかさんが来

くるなら、会

かいは盛

もり上

あがるだろう。

  �b.田た中なかさんが来

くるのなら、会

かいは盛

もり上

あがるだろう。

(3)’a は単たんに「田

た中なかさんが来

くるかどうかはわから

ないが、彼かれが来

くれば」という単

たんなる仮

か定ていを表

あらわしますが、

(3)’bは田た中なかさんの来

くることが決

きまっている、または、

田た中なかさんが来

きそうな様

よう子すである、といった事

じ情じょうや前

ぜん提ていが

あるときに用もちいられ、「田

た中なかさんが来

くる可

か能のう性せいがある、

その場ば合あいは…」の意

い味みになります。

(4)’a.�留りゅう学がくするなら、タイミングを見

みて、早

はやく決

きめた

ほうがよい。  �b.�留

りゅう学がくするのなら、タイミングを見

みて、早

はやく決

きめた

ほうがよい。

(4)’aは単たんに「留

りゅう学がくするかどうかはわからないが、もし

するとしたら」という仮か定ていの意

い味みですが、(4)’bは留

りゅう学がく

することがほぼ決きまっている、または、留

りゅう学がくする可

か能のう性せいが

ある、といった事じ情じょうや前

ぜん提ていがあるときに用

もちいられ、「留

りゅう学がく

する可か能のう性せいがある、その場

ば合あいは…」の意

い味みになります。

このように「2.仮か定ていを表

あらわす」の場

ば合あいは、単

たんなる仮

か定てい

なのか、可か能のう性せいのある仮

か定ていなのか判

はん断だんがつかないこと

もあるので、「の(だ)」があってもなくても、それほど意い味み

が変かわらない場

ば合あいが多

おおいと言

いえるでしょう。

このコーナーの担たん当とう者しゃ:市

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©The Japan Foundation

2010 年 4月

訳わけ

ありませんが、~できないことになっております。」 「それはちょっと…。」「それはご遠

えん慮りょ

いただいております。」…などの様

さま ざ々まな表

ひょう現げん

があることを学まな

びます。第だい

3部ぶ

「敬けい

語ご

の種しゅ

類るい

」 では、尊そん

敬けい

語ご

、謙けん

譲じょう

語ご

などの分ぶん

類るい

や説

せつ明めい

、形かたち

の作つく

り方かた

などを簡かん

単たん

にまとめて紹しょう

介かい

しています。

場▽▽ば面めんの理

り解かいと使

つかわれる表

ひょう現げんに注

ちゅう目もく

初しょ

級きゅう

では、依い

頼らい

の表ひょう

現げん

として「~ください」を最さい

初しょ

に 習なら

うかもしれませんが、実じっ

際さい

の場ば

面めん

では、相あい

手て

や依い

頼らい

する 内ない

容よう

によって表ひょう

現げん

は様さま ざ々ま

です。「こういう場ば

面めん

では、どう 言い

ってお願ねが

いするのが丁てい

寧ねい

でしょうか?」 と、場ば

面めん

と表ひょう

現げん

を結

むすびつけて覚

おぼえるようにするといいでしょう。マンガの

会かい

話わ

を読よ

んだり付ふ

属ぞく

のCDを聞き

いたりして新あたら

しい表ひょう

現げん

を覚おぼ

える方ほう

法ほう

もありますが、マンガのキーフレーズ部ぶ

分ぶん

を消け

して、どのような言こと

葉ば

が入はい

るか考かんが

えさせてから、CDを聞

きかせてもいいと思

おもいます。

敬けい

語ご

は、学がく

習しゅう

者しゃ

にとって使つか

うのはもちろん使つか

い方かた

を 理り

解かい

するのも難むずか

しい項こう

目もく

です。この教きょう

材ざい

は、日にち

常じょう

生せい

活かつ

でよく使

つかわれている表

ひょう現げん

から“敬けい

語ご

”というものに慣な

れ、学まな

ぶことを目め

指ざ

しています。敬けい

語ご

を使つか

い分わ

ける上うえ

で重じゅう

要よう

な、 相あい

手て

との関かん

係けい

や状じょう

況きょう

などは4コママンガで示しめ

してあるので、とてもわかりやすくなっています。

敬けい

語ご

と聞き

くと、「れる/られる」「いらっしゃる」 「お~する」など尊

そん敬けい

語ご

や謙けん

譲じょう

語ご

をイメージしがちですが、実じっ

際さい

のコミュニケーションでは、そのほかにも様さま ざ々ま

な 言こと

葉ば

や婉えん

曲きょく

的てき

な表ひょう

現げん

を使つか

って丁てい

寧ねい

さを表あらわ

しています。 例たと

えば、電でん

器き

店てん

で前ぜん

日じつ

に買か

った商しょう

品ひん

の交こう

換かん

を依い

頼らい

する ときに、「交

こう換かん

してもらえると、ありがたいんですが…。」と言

いえば、「交

こう換かん

してください。」と言い

うより丁てい

寧ねい

ですし、場ば

面めん

にふさわしい表ひょう

現げん

になります。このような尊そん

敬けい

語ご

や謙けん

譲じょう

語ご

を使つか

わない表ひょう

現げん

も、相あい

手て

や場ば

面めん

に配はい

慮りょ

した表ひょう

現げん

として敬

けい語ご

に含ふく

めて考かんが

え、取と

り上あ

げている点てん

も、この教

きょう材ざい

の特とく

徴ちょう

でしょう。

身▽▽み近ぢかな場

ば面めんで 「話

はなせる」「聞

きいて

わかる」全ぜん

体たい

は3部ぶ

に分わ

かれています。第だい

1部ぶ

「話はな

してみよう!」では、目

め上うえ

の人ひと

とのやりとりに限かぎ

らず、日にち

常じょう

的てき

な場ば

面めん

、例たと

えば店みせ

や銀ぎん

行こう

、駅えき

などで、依い

頼らい

したり、尋たず

ねたり、許きょ

可か

を求もと

めたり、苦

く情じょう

を言い

ったりするときに使つか

う表ひょう

現げん

を学まな

びます。身み

近ぢか

な場ば

面めん

を通とお

して、敬けい

語ご

を自じ

分ぶん

で使つか

えるようになることを目もく

標ひょう

としています。第だい

2部ぶ「聞

きいてみよう!」では、日

にち常じょう

的てき

な 場は

面めん

で、敬けい

語ご

で話はな

された言こと

葉ば

を聞き

いて意い

味み

がわかるようになることを目

もく標ひょう

としています。例たと

えば、許きょ

可か

を求もと

められて断ことわ

るときに、「申もう

場ば面めんはマンガで理

り解かい。日

にち常じょう生せい活かつでよく使

つかう表

ひょう現げんから敬

けい語ごを学

まなぼう。

『マンガでわかる実じつ用

よう敬

けい語

ご初

しょ級きゅう編

へん』

著ちょ者しゃ:釜

かま渕ぶち優ゆう子こ  出

しゅっ版ぱん社しゃ:アルク

URL:http://www.alc.co.jp  発はっ行こう年ねん月げつ:2009 年

ねん10 月

がつ  ISBN:978-4-7574-1633-8

判はん型けい・頁

ぺーじ数すう:B5判

はん、168頁

ぺーし  英

えい中ちゅう韓かん対たい訳やく付つき  CD1枚

まい  定

てい価か:2,100 円

えん

p.40-41

本ほんばこ -新

しん刊

かん教きょう材

ざい・図

と書

しょ紹しょう介

かい-

このコーナーの担たん当とう者しゃ:中

なか村むら雅まさ子こ/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

©The Japan Foundation

2010 年 5月

実▽▽じっ践せんを通

とおして覚

おぼえましょう

この教きょう

材ざい

は、日にち

常じょう

的てき

によく使つか

われている表ひょう

現げん

が多おお

く 取と

り上あ

げられていて、読どっ

解かい

や会かい

話わ

や文ぶん

法ぽう

の授じゅ

業ぎょう

で使つか

え ます。また、本

ほんの後

うしろに練

れん習しゅう

問もん

題だい

の答こた

えがついている ので、自

じ習しゅう

にも使つか

えます。こ の 本

ほんに は CD-ROM が つ い て い ま す。 読

よみ 方

かたが

わからないときに音おん

声せい

を聞き

くこともできます。また、 インターネットにつながっていれば、googleサイトに 行い

き、実じつ

例れい

検けん

索さく

結けっ

果か

をたくさん見み

て、表ひょう

現げん

の意い

味み

と使つか

い方かた

が理

り解かい

できるようになっています。

「頭あたま

」という単たん

語ご

はどんなことばと結むす

びつきやすい ですか。例

たとえば、「頭

あたまに来

くる」という表

ひょう現げん

はありますが、「頭

あたまに行

いく」という表

ひょう現げん

はありません。「コロケーション」 とは2つ以

い上じょう

の単たん

語ご

の結むす

びつきやすい表ひょう

現げん

のことです。 「頭

あたま」と結

むすびつきやすいことばは「来

くる」のほかに

どんなものがありますか。それによって、どんな意い

味み

の 変へん

化か

がありますか。これらの問もん

題だい

は中ちゅう

上じょう

級きゅう

学がく

習しゅう

者しゃ

に とっても、難

むずかしいと思

おもいます。

この教きょう

材ざい

では、初しょ

級きゅう

で習なら

った基き

本ほん

的てき

な単たん

語ご

の意い

味み

を 復ふく

習しゅう

しながら、その単たん

語ご

と結むす

びつきやすいことばに 何なに

があるか、意い

味み

がどのように変か

わるかを勉べん

強きょう

します。 語ご

義ぎ

を理り

解かい

し、表ひょう

現げん

をふやし、自し

然ぜん

な日に

本ほん

語ご

を身み

に つけられるようになります。

練▽▽れん習しゅうを通

とおして覚

おぼえましょう

1課か

の 構こう

成せい

は、 以い

下か

の よ う に なっています。「こんな意

い味み

があります」…単たん

語ご

の基き

本ほん

的てき

な意い

味み(基

き本ほん

義ぎ

)を確かく

認にん

します。「Q.基

き本ほん

義ぎ

のどれに当あ

たるか考かんが

えて み ま し ょ う 」 … 結

むすび つ き や す い

ことばを見み

ながら、意い

味み

を考かんが

えます。「 練

れん習しゅう

」 … 基き

本ほん

義ぎ

の 確かく

認にん

問もん

題だい

を やってから、結

むすびつきやすいことば

の穴あな

埋う

め問もん

題だい

をやります。「調

しらべてみましょう」…類

るい義ぎ

表ひょう

現げん

や 似に

たような文ぶん

法ぽう

構こう

造ぞう

を持も

つ、違ちが

う 組く

み合あ

わせを調しら

べて、さらに表ひょう

現げん

を増ふ

やします。

結むすびつきやすいことばを覚

おぼえて表

ひょう現げんを豊

ゆたかにしましょう

『コロケーションで増ふやす表

ひょう現

げん ほんきの日

に本

ほん語

ごvol.1』

著ちょ者しゃ:小

お野の正まさ樹き、小

こ林ばやし典のり子こ、長

は谷せ川がわ守もり寿ひさ  出

しゅっ版ぱん社しゃ:くろしお出

しゅっ版ぱん

URL:http://www.9640.jp  発はっ行こう年ねん月げつ:2009 年

ねん10 月

がつ  ISBN:978-4-87424-457-9

判はん型けい・頁

ぺーじ数すう:A5判

はん、120頁

ぺーし  別

べっ冊さつ解かい答とう  CD-ROM1枚

まい  定

てい価か:1,680 円

えん

p.1

1 頭あたま

p.27

7 耳みみ(練

れん習しゅう)

本ほんばこ -新

しん刊

かん教きょう材

ざい・図

と書

しょ紹しょう介

かい-

このコーナーの担たん当とう者しゃ:高

こう偉い建けん/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

©The Japan Foundation

2010 年 6月

通••つう訳やく演えん習しゅう授じゅ業ぎょうで学

がく生せいによる生

なまのスピーチを利

り用ようする

理り由ゆう・効

こう果か

知••ち識しきの増

ふやし方

かたの方

ほう法ほう

ノートのとり•• 方かたの訓

くん練れん例れいやポイント

日••に本ほん語ごと英

えい語ごの話

はなし方

かた・考

かんがえ方

かたの違

ちがいへの対

たい応おう方ほう法ほう

ジョークをどのように•• 訳やくすか

ノートのとり▽▽ 方かたと通

つう訳やくの実

じつ演えんがわかる

「実じっ践せん編へん」では通

つう訳やく演えん習しゅう授じゅ業ぎょうの具

ぐ体たい的てきな内

ない容ようとして、

学がく生せいによるスピーチ(英

えい語ご・日

に本ほん語ご)と、それに対

たいする

学がく生せいの訳

やく例れい・ノート例

れい、それに対

たいする講

こう師しのコメントを

見みることができます。コメントは「情

じょう報ほうの整

せい理り」「論

ろん理り

展てん開かいの流

ながれ」「数

すう字じ・固

こ有ゆう名めい詞し」「時

じ制せい」がポイントに•

なっています。DVDでは、これらのスピーチの音おん声せいと、•

講こう師しによるノート•

とりの実じつ演えん、通

つう訳やく•

の実じつ演えんを見

みること•

ができます。更さらに•

講こう師しの解

せつ説めいもあり、•

ノートのとり方かたの

コツや筆ひっ記き用よう具ぐに

関かんする具

ぐ体たい的てきな•

注ちゅう意い点てんについても

知しることができます。

「逐ちく次じ通つう訳やく」というのは、発

はつ言げん者しゃがある程

てい度どの長

ながさ•

話はなした後

あとで、その内

ない容ようを通

つう訳やく者しゃがまとめて別

べつの言

げん語ごに•

通つう訳やくする方

ほう法ほうのことです。発

はつ言げん者しゃと同

どう時じに通

つう訳やくする•

「同どう時じ通つう訳やく」と同

どう様よう、国

こく際さい会かい議ぎでのコミュニケーション

のために必ひつ要ような通

つう訳やくの技

ぎ能のうです。

この本ほんは通

つう訳やく・通

つう訳やく教きょう育いくの専

せん門もん家かが、プロの通

つう訳やくを•

目め指ざす学

がく生せい向むけに書

かいたものです。日

に本ほん語ご教きょう育いくとは違

ちがう

立たち場ばで書

かかれた本

ほんですが、日

に本ほん語ご教きょう育いくの現

げん場ばでも、観

かん光こう

やビジネスの場ば面めんで通

つう訳やくができるようになることを希

き望ぼう

する学がく生せいのために、通

つう訳やくのトレーニングを担

たん当とうする先

せん生せい

が数かず多おおくいるでしょう。そんな先

せん生せい方がたも本

ほん書しょを通

とおして、•

通つう訳やくに必

ひつ要ような基

き本ほん的てき知ち識しき・能

のう力りょくに関

かんする整

せい理りができ、•

通つう訳やくトレーニングコースのカリキュラムや、授

じゅ業ぎょう方ほう法ほうを

知しることができます。付

ふ属ぞくのDVDで、映

えい像ぞうにより通

つう訳やく

演えん習しゅう授じゅ業ぎょうの具

ぐ体たい的てきな内

ない容よう、方

ほう法ほう、実

じっ践せん例れいを知

しることも•

できます。

理▽▽り論ろん編へん:通

つう訳やくの理

り論ろんと通

つう訳やく訓くん練れん法ほう

「理り論ろん編へん」では通

つう訳やくに必

ひつ要ような知

ち識しき・能

のう力りょくを整

せい理りして•

います。具ぐ体たい的てきな通

つう訳やく訓くん練れん法ほうとして、ESIT(パリ第

だい三さん•

大だい学がく通つう訳やく翻ほん訳やく高こう等とう学がく院いん:日

に本ほん語ごを正

せい規き科か目もくに採

さい用ようして•

いる欧おう州しゅうトップレベルの通

つう訳やく翻ほん訳やく専せん門もんの大

だい学がく院いん課か程てい)の

逐ちく次じ通つう訳やく演えん習しゅうの例

れいが紹

しょう介かいされています。

「理り論ろん編へん」は、通

つう訳やくトレーニングの授

じゅ業ぎょうを組

くみ立

たてる

ための具ぐ体たい的てきなヒントを得

えたいと考

かんがえた時

ときに、必

ひつ要ように•

応おうじて読

よむこともできます。中

ちゅう級きゅう程てい度どの学

がく習しゅう者しゃを対

たい象しょう•

に通つう訳やくトレーニングをする先

せん生せいには、次

つぎのような内

ない容ようが

指し導どうの参

さん考こうになるでしょう。

通••つう訳やくに必

ひつ要ような聞

きく力

ちからとは何

なにか

聞••きき方

かたの訓

くん練れん方ほう法ほう

通つう訳やくを養

よう成せいする日

に本ほん語ご教きょう師しの助

たすけに

『よくわかる逐ちく次じ通つう訳やく』

著ちょ者しゃ:ベルジュロ伊

い藤とう宏ひろ美み、鶴

つる田た知ち佳か子こ、内

ない藤とう稔みのる  出

しゅっ版ぱん社しゃ:東

とう京きょう外がい国こく語ご大だい学がく出しゅっ版ぱん会かい

URL:http://www.tufs.ac.jp/blog/tufspub/  発はっ行こう年ねん月げつ:2009 年

ねん10 月

がつ

ISBN:978-4-904575-05-5  判はん型けい・頁

ぺーじ数すう:B5判

はん、166頁

ぺーし  DVD1枚

まい  定

てい価か:2,940 円

えん

本ほんばこ -新

しん刊かん教きょう材ざい・図

と書しょ紹しょう介かい-

このコーナーの担たん当とう者しゃ:長

なが坂さか水み晶あき/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

p.125

©The Japan Foundation

2010 年 7月

パーティーの様よう子すを伝

つたえたりするなど、現

げん実じつにありそう

なコミュニケーション場ば面めんの練

れん習しゅうになっています。

会かい話わ形けい式しきの練

れん習しゅうでは、答

こたえ方

かたによって学

がく習しゅう者しゃが会

かい話わの

展てん開かいを選

えらんで話

はなせるように図

ず示しされています(図

ず版はん参さん照しょう)。

つまり初しょ級きゅうの文

ぶん型けいを利

り用ようした会

かい話わ練れん習しゅうでも、現

げん実じつの会

かい話わと

同おなじように、答

こたえにより会

かい話わの展

てん開かいが変

かわることを体

たい験けん

できるようになっています。各かく課かには、友

とも達だち同どう士しの会

かい話わ、つまり普

ふ通つう体たいで話

はなす練

れん習しゅうが

あります。学がく習しゅう者しゃ同どう士しのことを尋

たずねあうインタビューや、

自じ分ぶんや友

ゆう人じんのことについてのレポート、インフォメーション

ギャップを利り用ようした活

かつ動どうなどがあり、学

がく習しゅう者しゃにとって現

げん実じつ味み

のある内ない容ようを聞

きいたり話

はなしたりする練

れん習しゅうになっています。

教きょう科か書しょにはワークシートや、情

じょう報ほうカードなどが多

おおく載

のって

いますので、学がく習しゅう者しゃに合

あわせてアレンジすれば、練

れん習しゅうを

更さらに活

かっ発ぱつにする工

く夫ふうが簡

かん単たんにできます。例

たとえば教

きょう科か書しょに、

ペアでのインタビューシートが載のっていれば、学

がく習しゅう者しゃが

考かんがえた質

しつ問もんも書

かき込

こめる欄

らんや、複

ふく数すうの相

あい手てにもインタビュー

して記き入にゅうできる欄

らんを加

くわえたワークシートを作

つくれます。また

「総そう合ごう練れん習しゅう」にあたる『使

つかいましょう』の練

れん習しゅうを学

がく習しゅう者しゃに

合あわせた内

ない容ように変

かえたり、書

かき加

くわえたりすることもできる

でしょう。

付▽▽ふ属ぞく教きょう材ざいについて

付ふ属ぞく教きょう材ざいには『基

き礎そ問もん題だい集しゅう』と『文

ぶん型けい説せつ明めいと翻

ほん訳やく』があり

ます。『基き礎そ問もん題だい集しゅう』は文

ぶん型けいの定

てい着ちゃくをはかるためのドリルで、

『文ぶん型けい説せつ明めいと翻

ほん訳やく』(英

えい語ご版ばん)(韓

かん国こく語ばん版)(中

ちゅう国ごく語ご版ばん)には

各かく課かの文

ぶん型けい説せつ明めいと新

しん出しゅつ語ご彙いリスト(翻

ほん訳やく付つき)が載

のっています。

2010年ねん秋あきには、教

きょう師し用ようのガイドブック(CD-ROM付

つき)が出

しゅっ版ぱん

される予よ定ていです。

初しょ級きゅう1も初

しょ級きゅう2も、各100-120時

じ間かんの学

がく習しゅう時じ間かんを目

め安やすに

作つくられた、初

しょ級きゅうの総

そう合ごう教きょう科か書しょです。学

がく習しゅう語ご彙い・文

ぶん型けいの数

かず

は、海かい外がいでもよく使

つかわれている『みんなの日

に本ほん語ご初しょ級きゅう』

(スリーエーネットワーク)とほぼ同おなじですが、初

しょ級きゅう1は

22課か、初しょ級きゅう2は20課

かで構

こう成せいされ、コンパクトです。各

かく課かは

約やく6ページで「モデル会

かい話わ」「文

ぶん型けい提てい示じ」「練

れん習しゅう問もん題だい」「友

とも達だち

の会かい話わ」「総

そう合ごう練れん習しゅう」からなっています。

教きょう科か書しょにはイラストが多

おおく使

つかわれていて、学

がく習しゅう者しゃは

会かい話わや文

ぶん型けいがどのような場

ば面めんや状

じょう況きょうで使

つかわれているのか

想そう像ぞうできるようになっています。教

きょう科か書しょに登

とう場じょうするのは、

日に本ほん語ご学がっ校こうに通

かよいながら日

に本ほんで生

せい活かつする学

がく生せい達たちです。

文▽▽ぶん型けい練れん習しゅうでもコミュニケーションを意

い識しき

各かく課かは文

ぶん型けいを中

ちゅう心しんにした学

がく習しゅう項こう目もくからなっていますが、

文ぶん型けいがどのような場

ば面めんで、どのように使

つかわれるのかを学

がく習しゅう者しゃ

が理り解かいしながら練

れん習しゅうできるようになっていることがこの

教きょう科か書しょの特

とく徴ちょうです。

例たとえば、動

どう詞しテ形

けいが

初はじめて出

でてくる15課

かでは、

料りょう理り教きょう室しつの場

ば面めん・日

に本ほん人じん

の家いえを訪

ほう問もんする場

ば面めん・

先せん生せいにアドバイスを

求もとめる場

ば面めん・パーティーの

後あと片かた付づけの場

ば面めんなどで、

「てください」の練れん習しゅうを

するようになっています。「ています」の練

れん習しゅうでは、

パーティーの様よう子すを描

びょう写しゃ

したり、電でん話わで友

とも達だちに

イラストで状じょう況きょうや場

ば面めんを理

り解かいしながら学

まなべる初

しょ級きゅうの総

そう合ごう教きょう科か書しょ

『日に本ほん語ご初しょ級きゅう1.2 大

だい地ち』

著ちょ

者しゃ

:山やま

崎ざき

佳よし

子こ

、石いし

井い

怜れい

子こ

、佐さ さ々

木き

薫かおる

、高たか

橋はし

美み

和わ

子こ

、町まち

田だ

恵けい

子こ

出しゅっ

版ぱん

社しゃ

:スリーエーネットワーク

URL:http://www.3anet.co.jp発はっ

行こう

年ねん

月げつ

:2008年ねん

10月がつ

(初しょ

級きゅう

1メインテキスト)、2009年ねん

10月がつ

(初しょ

級きゅう

2メインテキスト)

ISBN:978-4-88319-476-6(初しょ

級きゅう

1メインテキスト)、978-4-88319-507-7(初しょ

級きゅう

2メインテキスト) 判はん

型けい

・頁ぺーじ

数すう

:B5判はん

、196頁ぺーし

(初しょ

級きゅう

1メインテキスト)、188頁ぺーし(初しょ

級きゅう

2メインテキスト) 各かく

CD1枚まい

付つ

き 定てい

価か

:各かく

2,940 円えん

本ほんばこ -新

しん刊かん教きょう材ざい・図

と書しょ紹しょう介かい-

このコーナーの担たん

当とう

者しゃ

:長なが

坂さか

水み

晶あき

/日に

本ほん

語ご

国こく

際さい

センター専せん

任にん

講こう

師し

初しょ

級きゅう

2 p.24

©The Japan Foundation

2010 年 8月

での話はな

し方かた

や意い

見けん

の言い

い方かた

の練れん

習しゅう

をします。たとえば、結けっ

婚こん

式しき

での挨あい

拶さつ

や、アルバイト先さき

の店てん

長ちょう

に休やす

みの許きょ

可か

をもらうための電

でん話わ

などがあり、強きょう

調ちょう

するところの言い

い方かた

も含ふく

めて練れん

習しゅう

できるようになっています。テキストの最

さい後ご

には付ふ

録ろく

として、数すう

字じ

や金きん

額がく

のアクセント、動どう

詞し

の「てフォーム」「たフォーム」「ないフォーム」の言い

い方かた

などがあります。このテキストは英

えい語ご・中

ちゅう国ごく

語ご・韓

かん国こく

語ご

の訳やく

がついています。

このテキストの▽▽ 使つかい方

かた

①初しょ

級きゅう

の教きょう

科か

書しょ

の副ふく

教きょう

材ざい

として、文ぶん

型けい

を覚おぼ

えるために使つか

うことができます。②初

しょ級きゅう

からの学がく

習しゅう

者しゃ

の復ふく

習しゅう

として使つか

うことができます。③話

はなすための活

かつ動どう

素そ

材ざい

として使つか

うことができます。④発

はつ音おん

クラスで使つか

うことができます。

日に

本ほん

語ご

の発はつ

音おん

は長ちょう

音おん

と短たん

音おん

で意い

味み

を区く

別べつ

することや、アクセントは高

こう低てい

で区く

別べつ

することなど、外がい

国こく

人じん

学がく

習しゅう

者しゃ

にとっては難

むずかしいところがたくさんあります。このテキストは、

初しょ

級きゅう

からでも、CDを聞き

いて、声こえ

に出だ

して、習なら

った文ぶん

型けい

を、なめらかな発

はつ音おん

で使つか

えるようになることを目め

指ざ

しています。

文▽▽ぶん型けい復ふく習しゅうと発

はつ音おん練れん習しゅうが同

どう時

じにできる

このテキストは4つのセクションからなっています。セクション1は「日

に本ほん

語ご

のリズムに慣な

れよう」です。たとえば、長

ちょう音おん

の練れん

習しゅう

では、「おばあさん」を「タ・タン・タン」とし、「おばさん」を「タン・タン」として練

れん習しゅう

します。また、促そく

音おん

の練れん

習しゅう

では、「いっしょに」を「タン・タン」とし、「ん」の練

れん習しゅう

では、「にほんご」を「タ・タン・タ」として練

れん習しゅう

します。このように目め

と耳みみ

で確かく

認にん

しながら練れん

習しゅう

していけば、日に

本ほん

語ご

のリズムに慣な

れることができます。セクション2は「なめらかに言

いえるようになろう」です。

まとまった文ぶん

を話はな

せるように練れん

習しゅう

します。日に

本ほん

語ご

の文ぶん

は、最さい

初しょ

に上あ

がって、だんだん下さ

がっていき、最さい

後ご

に少すこ

し弱よわ

くなるという基

き本ほん

的てき

なパターンがあります。これは意い

識しき

的てき

に練れん

習しゅう

しないと、なかなか気き

づかないものです。この本ほん

では、たとえば、 「きょうは、私

わたしの国

くにの話

はなしをします。」を、意

い味み

のまとまりのところで、2つのフレーズに分

わけ、それぞれ

「へ」のような形かたち

の線せん

(イントネーション・カーブ)を上うえ

に書か

いて、目め

で見み

て分わ

かるようにしています(図ず

参さん

照しょう

)。セクション3は「気

き持も

ちが伝つた

わる話はな

し方かた

をしよう」です。ここでは気

き持も

ちをこめて話はな

す練れん

習しゅう

と大だい

事じ

なところを強きょう

調ちょう

して話はな

す練れん

習しゅう

をします。また、友とも

だち同どう

士し

のくだけた会かい

話わ

やお詫わ

びの言い

い方かた

などもあります。セクション4は「場

ば面めん

に合あ

った話はな

し方かた

をしよう」です。ここでは、セッション1から3の総

そう合ごう

的てき

な練れん

習しゅう

や、電でん

話わ

イントネーションの線せんを見

みながら発

はつ音おんを練

れん習しゅうするテキスト

『初しょ級きゅう文

ぶん型

けいでできる にほんご発

はつ音

おんアクティビティ』

著ちょ者しゃ:中

なか川がわ千ち恵え子こ、中

なか村むら則のり子こ  出

しゅっ版ぱん社しゃ:アスク出

しゅっ版ぱん

URL:http://www.ask-digital.co.jp  発はっ行こう年ねん月げつ:2010 年

ねん3 月

がつ

ISBN:978-4-87217-741-1  判はん型けい・頁

ぺーじ数すう:B5判

はん、142頁

ぺーし  CD1枚

まい

本ほんばこ -新

しん刊

かん教きょう材

ざい・図

と書

しょ紹しょう介

かい-

このコーナーの担たん当とう者しゃ:高

こう偉い建けん/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

p.48 p.91

©The Japan Foundation

2010 年 9月

している「付ふ加か」、形

かたちの間

ま違ちがいである「誤

ご形けい成せい」、他

ほかの項

こう目もくと

混こん同どうしている「混

こん同どう」などです。

学▽▽がく習しゅう者しゃの誤

ご用ようから何

なにが学

まなべるか

たとえば「そして」では、次つぎの例

れいを含

ふくめた全

ぜん部ぶで16種

しゅ類るい

の誤ご用よう例れい文ぶんが挙

あげられています。

誤 毎まい日にち天てん気き予よ報ほうを聞

きいたら、かさとか、レインーコト

とか、ホーバとかの用よう意いができる。そして、仕

し事ごと

する時ときか出

でかける時

ときか、何

なにも心

しん配ぱいしない。

正 毎まい日にち天てん気き予よ報ほうを聞

きいたら、傘

かさとか、レインコート

とか、オーバーとかの用よう意いができる。そうすれば、

仕し事ごとする時

ときや出

でかける時

とき、何なにも心

しん配ぱいしなくていい。

学がく習しゅう者しゃはなぜこのような誤

ご用ようをするのでしょうか。本

ほん書しょ

の「誤ご用ようの解

かい説せつ」ではこれらの誤

ご用ようを分

ぶん析せき・検けん討とうし、学

がく習しゅう者しゃ

には前ぜん文ぶんと後

こう文ぶんとの意

い味み関かん係けいをあまり考

かんがえずに「そして」を

使つかってしまう傾

けい向こうがあること、上

うえの例

れいでは、条

じょう件けん・結けっ果か

の関かん係けいがあるので別

べつの接

せつ続ぞく詞しを使

つかったほうが適

てき切せつだと

いうことなどが書かかれています。また、「指

し導どうのポイント」と

して、2つの文ぶんがどのような論

ろん理り関かん係けいを持

もつか、接

せつ続ぞく詞し

同どう士しを比

ひ較かくしながら時

じ間かんをかけて教

おしえる必

ひつ要ようがあると

いうことなどがまとめられています。このように、学

がく習しゅう者しゃの誤

ご用ようを見

みていくことで、その文

ぶん法ぽう

項こう目もくの意

い味みや使

つかい方

かた、指し導どう上じょうの問

もん題だい点てんなどいろいろなこと

が見みえてきます。本

ほん書しょは、教

おしえ方

かたを工

く夫ふうする際

さいの参

さん考こうにも

なりますし、実じっ際さいに自

じ分ぶんの学

がく習しゅう者しゃがおかした誤

ご用ようを解

かい釈しゃく

する手てがかりにもなります。また、これから文

ぶん法ぽうや言

げん語ご

習しゅう得とくを研

けん究きゅうしようとする人

ひとにとっては、ヒントを見

みつける

資し料りょうになるだろうと思われます。

生▽▽いきた誤

ご用ようデータを整

せい理りされた形

かたちで示

しめす

日に本ほん語ご学がく習しゅう者しゃは、日

に本ほん語ごを習

しゅう得とくする過

か程ていでさまざまな

誤あやまった文

ぶんや不

ふ自し然ぜんな文

ぶんを作

つくります。本

ほん書しょは、学

がく習しゅう者しゃの実

じっ際さい

の誤ご用よう例れいを文

ぶん法ぽうの観

かん点てんから整

せい理りし、解

かい説せつを加

くわえた誤

ご用よう辞じ典てん

です。取とり上

あげられている誤

ご用よう例れい文ぶん数すうは、2720文

ぶんにのぼり

ます。見・み出・だし・として挙

あげられている文

ぶん法ぽう項こう目もくは、「だろう」

「のだ」などモダリティに関かん係けいのあるもの、「てある」

「ている」などテンス・アスペクトに関かん係けいのあるもの、「たら」

「ば」など条じょう件けん節せつに関

かん係けいするものなど、日

に本ほん語ご学がく習しゅう上じょう問もん題だい

になりやすいものばかり170項こう目もくにわたります。また、

一いっ般ぱん的てきな文

ぶん法ぽう解かい説せつ書しょにはあまり出

でてこない接

せつ続ぞく詞しや副

ふく詞し

の項こう目もくが多

おおいことも特

とく徴ちょうです。

それぞれの見み出だし項

こう目もくには、誤

ご用よう例れい文ぶんとその訂

てい正せい文ぶんが、

誤ご用ようの種

しゅ類るいによって分

ぶん類るいされて並

ならべられています(図

ず参さん照しょう)。

誤ご用ようの種

しゅ類るいというのは、使

し用ようしなければならないのに

使し用ようしていない「脱

だつ落らく」、使

し用ようしてはいけないところに使

し用よう

学がく習しゅう者しゃの誤

ご用ようから文

ぶん法ぽうとその指

し導どうを考

かんがえる辞

じ典てん

『日に本ほん語ご誤ご用よう辞じ典てん』

著ちょ者しゃ:浅

あさ山やま友とも貴き、荒

あら巻まき朋とも子こ、板

いた井い美み佐さ、太

おお田た陽よう子こ、坂

さか本もとまり子

こ、杉

すぎ本もとろここ、副

そえ島じま昭あき夫お、

田た代しろひとみ、野

の田だ景けい子こ、本

ほん郷ごう智とも子こ  編

へん著ちょ:市

いち川かわ保やす子こ  出

しゅっ版ぱん社しゃ:スリーエーネットワーク

URL:http://www.3anet.co.jp  発はっ行こう年ねん月げつ:2010 年

ねん4 月がつ

ISBN:978-4-88319-522-0  判はん型けい・頁

ぺーじ数すう:A5判

はん、800頁

ぺーし゛

本ほんばこ -新

しん刊かん教きょう材ざい・図

と書しょ紹しょう介かい-

このコーナーの担たん当とう者しゃ:中

なか村むら雅まさ子こ/日

に本ほん語ご国こく際さいセンター専

せん任にん講こう師し

p.255