6
20 21 イトマキケイソウ のなかま P24 2 えん とう じょう けい そう なかま 見分け方 ぼう じょう はり じょう えん けい えん けい ひし がた ほそ なが はり じょう がっ ている くさび形 がた ササノハケイソウ のなかま P30 6 けい そう のなかま けい そう のなかまは、単細胞のものと、細胞が集まって群 ぐんたい 体を つくるものがあります。そして、水中に浮 ゆう しているものと、な にかに付 ちゃく して生活しているものがあります。珪藻のなかま の色は黄 おう かっ しょく で、藍 らん そう のなかまや緑 りょくそう 藻のなかまと区別するこ とができます。珪藻のなかまは、ガラスの成 せい ぶん のケイ酸 さん ででき た殻 から の中にはいっています。珪 けい そう は死んでも殻が残ります。 珪藻のなかまのグループ分け けい そう のなかまは、硝 しょう さん などの薬品で殻 から の中の細 さい ぼう しつ を焼 いて取りのぞき、殻 から の模様をくわしく観察することで分類しま す。しかし、この図鑑では生きた状態で見たときの様子でな かま分けをしています。 のなかま けい そう の構 こう ぞう けい そう こう (BACILLARIOPHYCEAE) かく めん (上から見たところ) Aのところで切った様子 たい めん (横から見たところ) A から はお弁当箱のよ うに、上の殻と下の 殻に分けられます。 ヒメマルケイソウのなかま P22 1 ササノハケイソウ のなかま P30 6 イタケイソウ のなかま P24 3 ヒメマルケイソウ のなかま P22 1 コメツブケイソウのなかま P26 4 ササノハケイソウのなかま P30 6 フナガタケイソウ のなかま P27 5 ササノハケイソウ のなかま P30 6 イタケイソウ のなかま P24 3 フナガタケイソウ のなかま P27 5 6 フナガタケイソウ のなかま P27 5 アウラコセイラ タルケイソウ アウラコセイラ ヒメマルケイソウ オビケイソウ イタケイソウ ヌサガタケイソウ ホシガタケイソウ ホシガタケイソウ クサリケイソウ ササノハケイソウ アウラコセイラ コメツブケイソウ カスミマルケイソウ ハダナミケイソウ コバンケイソウ フナガタケイソウ クチビルケイソウ ハネケイソウ フナガタケイソウ ジュウジケイソウ ササノハケイソウ ササノハケイソウ ウロコケイソウ イトマキケイソウ ハリケイソウ ハリケイソウ ハリケイソウ クチビルケイソウ コバンケイソウ クサビケイソウ クサビケイソウ クサビケイソウ P30

見分け方20 イトマキケイソウ 21 のなかま P24 2 細 胞 が 一 つ 円 えん 筒 とう 状 じょう 珪 けい 藻 そう の なかまの 連 つ 見分け方 な

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  • 20 21

    イトマキケイソウのなかま P24

    2細

    が一

    円え ん

    筒と う

    状じょう

    珪けい

    藻そう

    なかまの

    見分け方連つらなっている

    細胞が

    棒ぼ う

    状じょう

    ・針は り

    状じょう

    円え ん

    形け い

    楕だ

    円えん

    形けい

    菱ひ し

    形が た

    細ほ そ

    長な が

    い・ 針

    は り

    状じょう

    曲ま

    がっている

    くさび形が た

    ササノハケイソウのなかま P30

    6■ 珪

    けい

    藻そう

    のなかま 珪

    けい

    藻そう

    のなかまは、単細胞のものと、細胞が集まって群ぐんたい

    体を

    つくるものがあります。そして、水中に浮ふ

    遊ゆう

    しているものと、な

    にかに付ふ

    着ちゃく

    して生活しているものがあります。珪藻のなかま

    の色は黄おう

    褐かっ

    色しょく

    で、藍らん

    藻そう

    のなかまや緑りょくそう

    藻のなかまと区別するこ

    とができます。珪藻のなかまは、ガラスの成せい

    分ぶん

    のケイ酸さん

    ででき

    た殻から

    の中にはいっています。珪けい

    藻そう

    は死んでも殻が残ります。

    ■ 珪藻のなかまのグループ分け 珪

    けい

    藻そう

    のなかまは、硝しょう

    酸さん

    などの薬品で殻から

    の中の細さい

    胞ぼう

    質しつ

    を焼

    いて取りのぞき、殻から

    の模様をくわしく観察することで分類しま

    す。しかし、この図鑑では生きた状態で見たときの様子でな

    かま分けをしています。

    珪藻のなかま

    珪け い

    藻そ う

    のなかま

    珪けい

    藻そう

    の構こう

    造ぞう

    珪けい

    藻そう

    綱こう

    (BACILLARIOPHYCEAE)

    殻かく面めん(上から見たところ)

    Aのところで切った様子

    帯たい面めん

    (横から見たところ)

    A

    上の殻

    下の殻

    殻からはお弁当箱のよ

    うに、上の殻と下の殻に分けられます。

    ヒメマルケイソウのなかま P221

    ササノハケイソウのなかま P30

    6

    イタケイソウのなかま P24

    3

    ヒメマルケイソウのなかま P22

    1

    コメツブケイソウのなかま P264 ササノハケイソウのなかま P306

    フナガタケイソウのなかま P27

    5ササノハケイソウのなかま P30

    6

    イタケイソウのなかま P24

    3

    フナガタケイソウのなかま P27

    5

    ササノハケイソウのなかま

    6フナガタケイソウのなかま P27

    5

    アウラコセイラ タルケイソウ

    アウラコセイラ ヒメマルケイソウ

    オビケイソウ

    イタケイソウ

    ヌサガタケイソウ

    ホシガタケイソウ

    ホシガタケイソウ

    クサリケイソウ

    ササノハケイソウ

    アウラコセイラ

    コメツブケイソウ

    カスミマルケイソウ

    ハダナミケイソウ

    コバンケイソウ

    フナガタケイソウ

    クチビルケイソウ ハネケイソウ フナガタケイソウ ジュウジケイソウ

    ササノハケイソウ

    ササノハケイソウ

    ウロコケイソウ

    イトマキケイソウ

    ハリケイソウハリケイソウ

    ハリケイソウ

    クチビルケイソウ

    マガリクサビケイソウ

    ササノハケイソウ

    エスガタケイソウ

    コバンケイソウ

    クサビケイソウ

    クサビケイソウ

    クサビケイソウ

    P30

  • 円えん

    筒とう

    形けい

    円えん

    板ばん

    形がた

    アウラコセイラ属 タルケイソウ(メロシラ)属ヒメマルケイソウ(キクロテラ)属

    カスミマルケイソウ(ステファノディスクス)属

    アウラコセイラ グラヌラータ Aulacoseira granulata細胞の直径 5~20㎛ 細胞の長さ 5~24㎛

    アウラコセイラ アンビグア Aulacoseira ambigua細胞の直径 約4.5㎛ 細胞の長さ 約25㎛

    アウラコセイラの一種(メロシラ ディスタンス)Aulacoseira distans

    細胞の直径 4~20㎛ 細胞の長さ 4~8.5㎛

    アウラコセイラ ニッポニカ(メロシラ ソリダ)Aulacoseira nipponica

    細胞の直径 7~9㎛ 細胞の長さ 10~13㎛

    キクロテラ メネギニアナCyclotella meneghiniana

    細胞の直径 10~30㎛

    キクロテラの一種Cyclotella sp.

    スズキケイソウ(ステファノディスクス カルコネンシス)

    Stephanodiscus suzukii

    細胞の直径 14~40㎛

    22 23

     

     

    解 説

    トピックス ………

     細胞は円えん

    筒とう

    形けい

    または円えん

    板ばん

    形がた

    です。それらがつながっ

    たりしているものと、単たん

    独どく

    のものがあります。

     アウラコセイラ属、タルケイソウ属、

     ヒメマルケイソウ属、カスミマルケイソウ属

    特 徴 こ の 図 鑑 に の せ た 属

     体は丸まる

    い筒つつ

    状じょう

    で、細胞の端はし

    がギザギザになっていてファスナーを閉じたようにつながっていま

    す。端のとげの状じょう

    態たい

    と細胞の形でなかまを見分けることができます。大発生したときは水が黄色っ

    ぽく見えます。以前、細胞が糸状につながったものはすべてメロシラ属として分類していましたが、現在では細胞のつなぎ部分のちがいからアウラコセイラ属とタルケイソウ属に分けています。

     体は丸まる

    い筒つつ

    形がた

    で、両端でつながって長い群ぐん

    体たい

    をつくります。そのため、

    各細胞の端はし

    はアウラコセイラのようにギザギザにはなりません。水中の石

    や植物の茎くき

    に付着することが多おお

    いのですが、波や水の流なが

    れで一いち

    時じ

    的てき

    に水すい

    中ちゅう

    にただようことがあります。大雨の後や風の強い日の後でよく見かける

    ことがあります。

     ヒメマルケイソウとカスミマルケイソウのなかまの多くは円えん

    板ばん

    状じょう

    で、ま上から見ると円えん

    形けい

    で、横

    から見ると長ちょう

    方ほう

    形けい

    に見えます。全体的には50㎛よりも小さいものが多く、高こう

    倍ばい

    率りつ

    でないと見分け

    がつきません。属を見分けるためには、死んだ殻から

    の様子を観察するとよいでしょう。

    珪藻のなかま

    ①ヒメマルケイソウのなかま

    ヒメマルケイソウのなかま1

    「ヒメマルケイソウのなかま」の見分け方

    とげあり螺ら旋せん状じょう

    とげなし 中心まで線がない

    中心まで線がある

    低倍率では見分けがつかない

    解 説

    アウラコセイラ属 Aulacoseira

    変種(細いもの) 変種(螺ら旋せん状じょう)

    タルケイソウ(メロシラ)属 Melosira メロシラ バリアンスMelosira varians細胞の直径 8~35㎛

    細胞の長さ 9~13㎛

    解 説

    ヒメマルケイソウ(キクロテラ)属 Cyclotella カスミマルケイソウ(ステファノディスクス)属ぞく

    Stephanodiscus/

    写真はどれも琵琶湖の北ほ っ こ

    湖の「スズキケイソウ」を撮影したものです。

    ①は、生きているときの写真で葉ようりょくたい

    緑体が見られます。水を通して撮影

    しているので細かいところまではわかりません。

    ②は、薬で細胞を溶かして殻から

    だけにしたものを撮影したものです。細

    かいところまで写っています。

    ③は、走そう

    査さ

    電でん

    子し

    顕けん

    微び

    鏡きょう

    で撮影したもので、

    高こう

    倍ばい

    率りつ

    でさらに細か

    いところまで見ること

    ができます。また、立りっ

    体たい

    感かん

    のある写真にな

    ります。

    珪けい

    藻そう

    の写真  

    連なったところ

    ① ② ③

    細胞の壁が厚い

  • ジグザグ形 針形 くし形 星 形

    ヌサガタケイソウ属イタケイソウ(ディアトマ)属

    ハリケイソウ属 オビケイソウ属 ホシガタケイソウ属

    24 25

    10㎛

     形はつぶれた棒ぼうじょう

    状で両りょうはし

    端からとげが出ます。殻から

    がうすく半透明に

    見えます。乾かん

    燥そう

    プレパラートにすると見やすくなります。

     ウロコケイソウ属、イトマキケイソウ属

    特 徴 こ の 図 鑑 に の せ た 属

     細胞をおおう殻から

    うすく、形はつぶれた

    棒ぼう

    状じょう

    で、ゆるやかに曲

    がっていて、両りょうはし

    端に長

    いとげを1いっ

    本ぽん

    ずつもっ

    ています。体の表面に

    うろこ状の模も

    様よう

    がある

    ので「ウロコケイソウ」

    と言われています。以い

    前ぜん

    はリゾソレニアと言

    われていた種類です。

     細胞をおおう殻からはう

    すく、形はつぶれた筒つつ形がた

    で、四よ隅すみから長いとげが

    出ています。形が糸いと巻まきに

    似ているからこの名前が

    ついています。ダム湖で

    大発生することがあり、琵

    琶湖では1950年代に多

    く見られましたが、現在

    ではあまり見られません。

    2003年、琵琶湖で少し発生しました。

    以前、アッテアと言われていた種しゅ類るいです。

     細胞は、横から見ると長方形で、上から見ると針形や楕円形をしています。ジグザグ形やくし形、星形の群体をよくつくります。

     ヌサガタケイソウ属、イタケイソウ属、ハリケイソウ属、

    オビケイソウ属、ホシガタケイソウ属

    特 徴 こ の 図 鑑 に の せ た 属

     群ぐん

    体たい

    の形が神社でおはらいに

    使う「ぬさ」に似ているところから

    この名前がつけられています。

     帯たい

    面めん

    は長方形で表面に数個の隔かく

    壁へき

    が見られます。

     ジグザグの群ぐん

    体たい

    をつくり、帯たい

    面めん

    は長方形で殻かく

    面めん

    は棒ぼう

    状じょう

    や楕だ

    円えん

    形けい

    です。ヌサガタケイソウとちがって帯面に

    は隔かく

    壁へき

    が見られません。

     普通は4か8個(16個以上のときもある)の細胞の1つの端はし

    がくっついて星ほし

    形がた

    になっていることが多いのでホシガタケイソウと呼んでいます。部分的にジグザグになっていることもあります。

    細胞は棒ぼうじょう状で両

    りょうはし端が少しふくらんで

    いるが、ふくらみに差がある。増えると水道のろ過

    か装そう置ちをつまらせて問

    題になることがある。

     ふつうは殻かく

    面めん

    で連れん

    結けつ

    してくし形に連つら

    なり、群ぐん

    体たい

    をつくっているところから「オビケイソウ」と言われてい

    ます。(単独で浮ふ

    遊ゆう

    する種しゅ

    もあります)

    クロトネンシスのようにくし形に分かれず、くっついている。

    珪藻のなかま

    ②イトマキケイソウのなかま/③イタケイソウのなかま

    イトマキケイソウのなかま2

    「イタケイソウ(ディアトマ)のなかま」の見分け方

    隔かく壁へきがある

    解 説

    ウロコケイソウ(ウロソレニア)属 Urosolenia

    ナガウロコケイソウUrosolenia longiseta

    両端に長いとげ

    細胞の長さ 70~250㎛細胞の幅   4~10㎛

    解 説

    イトマキケイソウ(アカントセラス)属Acanthoceras

    ナガイトマキケイソウAcanthocecras zachariasi

    四よ隅すみから長いとげ

    細胞の長さ 35~100㎛細胞の幅 12~40㎛細胞のとげ 40~60㎛

    イタケイソウ(ディアトマ)のなかま3

    隔かく壁へきがない

    星のように端がくっついていることが多い

    解 説

    ヌサガタケイソウ属 Tabellaria

    ヌサガタケイソウTabellaria fenestrata

    細胞の長さ30~110㎛

    細胞の幅 3~10㎛

    解 説

    イタケイソウ(ディアトマ)属 Diatoma

    ディアトマ ブルガーレDiatoma vulgare

    細胞の長さ 8~75㎛ 細胞の幅 7~18㎛

    解 説

    ホシガタケイソウ(アステリオネラ)属 Asterionella

    アステリオネラ フォルモサAsterionella formosa

    細胞の長さ 40~130㎛

    細胞の幅  2~3㎛

    解 説

    オビケイソウ(フラギラリア)属 Fragilaria

    フラギラリア クロトネンシスFragilaria crotonensis

    細胞の長さ 40~170㎛ 細胞の幅 2~3㎛

    フラギラリア カプキナFragilaria capucina

    細胞の長さ 25~100㎛ 細胞の幅 2~5㎛

    ぬさ

    10㎛

    殻の写真

    殻の写真

    殻からの写真(殻かく面めん)

    殻からの写真(殻かく面めん)

  • 楕円形

    長楕円形

    マユケイソウ(ディプロネイス)属

    ハネケイソウ(ピンヌラリア)属

    ハネフネケイソウ(ネイディウム)属

    菱形

    ジュウジケイソウ(スタウロネイス)属

    ヒシガタケイソウ(フルスツリア)属

    フナガタケイソウ(ナビクラ)属

    クサビケイソウ(ゴンフォネマ)属

    S形

    くちびる形

    マガリクサビケイソウ(ロイコスフェニア)属

    エスガタケイソウ(ギロシグマ)属

    クチビルケイソウ(キンベラ)属

    26 27

    10㎛

    まゆ形に見える

    S字形に見える

    くちびるや三日月

    の形に見える

    十字

    横から見るとくさび形に見える

     多くは単独で生活しています。殻かく

    面めん

    は針はり

    形がた

    (棒ぼう

    状じょう

    )になっているのでハリケイソウと呼んでいます。

    細長くて両りょうはし

    端が針はり

    形がた

    になっている。増えると水道のろ過装そう

    置ち

    をつまらせて問題になることがある。以前はシネドラ アクスと言われていた。

    左の種よりも太く、先せん

    端たん

    部ぶ

    がくびれて円まる

    くふくらんでいる。

     うすい弁べん

    当とう

    箱ばこ

    のような形をしていて殻かく

    面めん

    は楕だ

    円えん

    形けい

    です。河か

    川せん

    や湖こ

    沼しょう

    の石や水草に単独で付ふ

    着ちゃく

    していま

    す。

    特 徴

     細胞は楕だ

    円えん

    形けい

    をしていて、

    米こめ

    つぶに似ているので「コメ

    ツブケイソウ」と呼ばれてい

    ます。殻から

    の溝みぞ

    は表の面にだけ

    あります。このなかまは石や

    水草などに付着していて群ぐん

    体たい

    をつくりません。

     このなかまの多くは群ぐん

    体たい

    をつくらず単たん

    体たい

    でいます。比

    較的小さく、名前を調べるためには高こう

    倍ばい

    率りつ

    で模様など

    を観かん

    察さつ

    したり、酸さん

    で溶かして殻かく

    面めん

    の模様を観察しなけ

    ればなりません。400倍でも小さく見えるものが多く、名

    前まで調べることは困難ですが、形でなかま分けするこ

    とができます。

     マユケイソウ属、ハネケイソウ属、ハネフネケイソウ

    属、ジュウジケイソウ属、ヒシガタケイソウ属、フナガタ

    ケイソウ属、クサビケイソウ属、マガリクサビケイソウ

    属、エスガタケイソウ属、クチビルケイソウ属

    特 徴 こ の 図 鑑 に の せ た 属

    珪藻のなかま

    解 説

    ハリケイソウ(シネドラ)属 Synedra

    シネドラの一いっ

    種しゅ

    Synedra sp.

    細胞の長さ 100~300㎛ 細胞の幅 5~6㎛

    シネドラ ウルナSynedra ulna

    細胞の長さ 50~350㎛ 細胞の幅 5~9㎛

    上から見たところ 横から見たところ

    ③イタケイソウのなかま/④コメツブケイソウのなかま/⑤フナガタケイソウのなかま

    コメツブケイソウのなかま4

    コメツブケイソウ(コッコネイス)属ぞく

    Cocconeis

    コッコネイス プラセンツラCocconeis placentula

    細胞の長さ 11~70㎛

    細胞の幅  8~40㎛

    解 説

    フナガタケイソウのなかま5

    「フナガタケイソウのなかま」の見分け方

    殻の写真

    殻の写真

    (おもて) (うら)

    上から見たところ

    横から見たところ10㎛

  • 28 29

    10㎛

    10㎛

    葉緑体

    ひし形

    ▲舟

    ▼S字形 写真のように

    十じゅうじ

    字がよく見えま

    す。殻から

    は菱ひし

    形がた

    が多

    いです。 かなり活

    発にすべるように

    動きます。色は黄き

    色いろ

    ~黄 おうりょくしょく

    緑色です。

     形は楕だ

    円えん

    形けい

    です。全体に葉ようりょくたい

    緑体でみたさ

    れていて黄き

    色いろ

    ~黄おう

    褐かっ

    色しょく

    です。  形 は 舟

    ふな

    形がた

    で、両りょう

    端はし

    が少し

    出っぱっている

    種類が多いで

    す。色は、黄き

    色いろ

    ~黄おうりょくしょく

    緑色です。

     形は菱形、長ちょうだ

    楕円えん

    形けい

    などで、ほとんど

    動きません。葉ようりょくたい

    緑体

    は二枚で真ん中付近

    まであり、色は黄き

    色いろ

    ~黄おうりょくしょく

    緑色。筒つつ

    の中に

    入っていて帯おび

    状じょう

    や一

    列の群ぐん

    体たい

    をつくる種

    もあります。

     形は棒状、長ちょうだえんけい

    楕円形などで、先せん

    端たん

    は丸まる

    くなっています。殻から

    にう

    ねったような縦たて

    の溝みぞ

    があり、かなり活発にすべるように動きま

    す。横から見ると長方形に見えます。黄き

    色いろ

    ~黄 おうりょくしょく

    緑色で、帯おび

    状じょう

    につ

    ながることもあります。フナガタケイソウ属のなかまのなかで、と

    くに大型の種類は、ハネケイソウ属に含まれています。

     形は菱ひし

    形がた

    です。かなり活発にすべるように動きま

    す。葉ようりょくたい

    緑体が殻かく

    面めん

    の側そく

    縁えん

    にそって2個あるのが特徴

    です。小型のものが多く、色は黄き

    色いろ

    ~黄おう

    褐かっ

    色しょく

    です。

     形はくさび形で、下の方が細くなっています。柄え

    石などに付着して群ぐん

    体たい

    をつくることが多いです。単たん

    独どく

    で生活するものは、かなり活発にすべるように動

    きます。小型のものが多い属です。

     形は、Sえすじがた

    字形に

    曲がっています。

    かなり活発にす

    べるように動きま

    す。フナガタケイ

    ソウのなかまの

    中では、大形の

    種類が多い属で

    す。

     形は三み

    日か

    月づき

    形がた

    、半はん

    月げつ

    形がた

    、くちびる形です。群体を

    作っていたり、柄え

    で石などに付着しているものや、寒かん

    天てん

    質しつ

    の筒つつ

    に入っているものもあります。単たん

    独どく

    で生活

    するものはかなり活発にすべるように動きます。

    10㎛

    10㎛

    10㎛

    10㎛

    10㎛

    10㎛

    珪藻のなかま

    ⑤フナガタケイソウのなかま

    解 説

    マユケイソウ(ディプロネイス)属 Diploneis ハネフネケイソウ(ネイディウム)属 Neidium

    解 説

    ジュウジケイソウ(スタウロネイス)属 Stauroneis

    解 説

    解 説

    ヒシガタケイソウ(フルスツリア)属 Frustulia

    解 説

    ハネケイソウ(ピンヌラリア)属 Pinnularia

    解 説

    フナガタケイソウ(ナビクラ)属 Navicula

    解 説

    エスガタケイソウ(ギロシグマ)属 Gyrosigma

    解 説

    クサビケイソウ(ゴンフォネマ)属 Gomphonema

    横から見たところ

    解 説

    クチビルケイソウ(キンベラ)属 Cymbella

    横から見たところ

    くさび

    木や石を割るときに使った道具

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    10㎛

  • クサリケイソウ(バキラリア)属 ササノハケイソウ(ニッチア)属

    ハダナミケイソウ(キマトプレウラ)属 コバンケイソウ(スリレラ)属

    30 31

    10㎛

    ヘチマのような形

    10㎛

     細胞は柄え

    で水中の石などに付

    着していることが多いです。浮ふ

    遊ゆう

    するときにはよく柄がなくなりま

    す。長ちょう

    楕だ

    円えん

    形けい

    で、上下で幅はば

    がちが

    います。帯たい

    面めん

    (横)から見ると折れ

    曲がったくさび形をしています。

     このなかまはよく動くものがいます。生きた状態でははっ

    きり見えませんが、殻から

    にすると竜りゅう

    骨こつ

    点てん

    の列が見えます。

     クサリケイソウ属、ササノハケイソウ属、

     ハダナミケイソウ属、コバンケイソウ属

    特 徴 こ の 図 鑑 に の せ た 属

     細胞の殻から

    は長方形をしていて、多くの細胞が群ぐん

    体たい

    つくっています。それぞれの細胞は縦たて

    の方向に活発に

    「すべり移動」をするので群体の形が変化します。

     細胞の殻から

    は楕だ

    円えん

    形けい

    やへちま形がた

    で、横から見ると

    まわりは波なみ

    形がた

    をしています。縦たて

    方向にすべるように

    動きます。

     細胞は単たん

    独どく

    のものが多いのですが、群ぐん

    体たい

    をつくるもの

    もあります。細胞の形は棒ぼう

    状じょう

    のものが多く、S字形に曲が

    るものもあります。葉ようりょくたい

    緑体は長 ちょうじく

    軸方向を二分にするよう

    に分かれています。長軸方向にすべるように動きます。

     細胞の殻から

    は舟ふな

    形がた

    、楕だ

    円えん

    形けい

    、卵 たまごがた

    形とさまざまです。帯たい

    面めん

    はくさび形をしているものが多く、ときどき転ころ

    がり

    ながらすべるように動きます。

    10㎛

    10㎛

    珪藻のなかま

    ⑤フナガタケイソウのなかま/⑥ササノハケイソウのなかま

    マガリクサビケイソウ(ロイコスフェニア)属 Rhoicosphenia

    ロイコスフェニア アブレビアータ(ロイコスフェニア クルバータ)Rhoicosphenia abbreviata

    解 説

    「ササノハケイソウ(ニッチア)のなかま」の見分け方

    ササノハケイソウ(ニッチア)のなかま6

    解 説

    クサリケイソウ(バキラリア)属 Bacillaria

    解 説

    ハダナミケイソウ(キマトプレウラ)属 Cymatopleura

    解 説

    ササノハケイソウ(ニッチア)属 Nitzschia

    解 説

    コバンケイソウ(スリレラ)属 Surirella

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    殻の写真

    帯たい面めん(横から見たところ)

    帯面

    長ちょうじく軸方向にすべるように動く

    ↓針状のもの

    ↑S字形のもの 竜りゅう骨こつ点てん

    ↓放ほう射しゃ状じょうの群ぐん体たいをつくる

    小こ判ばんの形

    →上から見たもの

    →横から見たもの

    殻かく面めん(上から見たところ)

    帯面(横から見たところ)

    殻面(上から見たところ)

    →横から見たもの

    殻の写真

    10㎛

    殻面

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