4
個性豊かな文化の継承・発展・創造のためには、先人の残した有形、無形の 文化的遺産の中に優れたものを見いだし、それを生み出した精神に学び、それ を継承し発展させることが大切です。また、国際社会の中で主体性をもって生 きていくには、国際感覚をもち、国際的視野に立ちながらも、自らの国や地域 の伝統や文化についての理解を深め、尊重する態度を身に付けることが重要で す。そのため本校では、国際社会に生きる日本人としての自覚と誇りを養うと とともに、多様な文化を尊重できる態度や資質を育むことをねらいとして、日 本の伝統・文化に関する教育に力を入れています。 平成30年3月 昭島市立玉川小学校 自分の身近な地域や自国 の伝統・文化の価値を理 解し、誇りに思える子供 伝統・文化を継承・発展・ 創造し、社会の発展に貢 献しようとする子供 自国の伝統・文化を世界 に発信できる資質や能力 をもった子供 他国の伝統・文化を理解 し尊重するとともに、互 いに文化交流できる子供 玉小の 伝統は 靴を 揃える 心から

靴を 揃える 心から - city.akishima.ed.jptamagawa/03Katsudou/dentou.pdf · き、竹とんぼ、めんこ、お手玉、あやとり など、どの遊びも高齢者の方はとても上手

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

個性豊かな文化の継承・発展・創造のためには、先人の残した有形、無形の

文化的遺産の中に優れたものを見いだし、それを生み出した精神に学び、それ

を継承し発展させることが大切です。また、国際社会の中で主体性をもって生

きていくには、国際感覚をもち、国際的視野に立ちながらも、自らの国や地域

の伝統や文化についての理解を深め、尊重する態度を身に付けることが重要で

す。そのため本校では、国際社会に生きる日本人としての自覚と誇りを養うと

とともに、多様な文化を尊重できる態度や資質を育むことをねらいとして、日

本の伝統・文化に関する教育に力を入れています。

平成30年3月 昭島市立玉川小学校

自分の身近な地域や自国

の伝統・文化の価値を理

解し、誇りに思える子供

伝統・文化を継承・発展・

創造し、社会の発展に貢

献しようとする子供

自国の伝統・文化を世界に発信できる資質や能力

をもった子供

他国の伝統・文化を理解し尊重するとともに、互

いに文化交流できる子供

玉小の

伝統は

靴を

揃える 心から

和和和ののの響響響ききき「「「和和和太太太鼓鼓鼓」」」 一一一期期期一一一会会会「「「茶茶茶道道道」」」

伝伝伝統統統工工工芸芸芸「「「日日日光光光彫彫彫」」」 年年年中中中行行行事事事「「「雛雛雛祭祭祭りりり」」」

体体 験験 活活 動動 をを 通通 しし てて 学学 ぶぶ

和太鼓クラブは本校の特色の一つです。

毎回、講師をお招きして本物に触れること

により、演奏者の息づかい、姿勢や身体の

使い方から得られる「間」について感じ取

り、日本の伝統音楽の良さを学んでいま

す。10年程前には、和太鼓クラブ出身の

メンバーを中心に「玉川さくら太鼓」が結

成され、先輩から後輩へ伝統を受け継ぎ、

地域の文化と

して大切に守

り育てられて

います。今も

部員募集中で

す。4・5・6年生

裏千家淡交会の皆様にお越しいただき、

茶道体験をしました。初めに、お茶の歴史

や精神など茶道文化について、一期一会や

おもてなしの心などのお話をしていただ

きました。そして、立居振舞や礼法ととも

に、お抹茶を点てていただくまで、茶道の

一連の所作を教わりました。子供たちは緊

張感の中でも、日本の文化を肌で感じ、自

信をもって世

界に発信しよ

うとする気持

ちも生まれた

ようです。

5・6年生

日光移動教室で楽しみにしている体験

の一つが「日光彫」です。日光東照宮の現

像の際に全国から呼び寄せた彫刻大工が、

日光に残って彫っていったのが日光彫の

起源とされています。線彫用刃物の「ヒッ

カキ刀」は日光独自のもので、日光彫の特

徴を際立たせる重要なものです。一見難し

そうに見えますが、説明を聞いた後は、完

成まで黙々と

集中して、一

気に、ていね

いに彫り上げ

ていました。

6年生

雛祭りは、日本において、女子のすこや

かな成長を祈る節句の伝統行事です。毎

年、地域の方が、学校図書館にひな人形を

飾ってくれています。雛祭りに雛人形を飾

るのは、昔の人形(ひとがた)や流し雛の

風習の通り、お雛様に女の子の穢れを移し

て厄災を身代わりに引き受けてもらうた

めと言われています。最近ではめずらし立

派な7段飾り

の雛人形を、

子供たちは食

い入るように

見て、喜んで

います。

高高高齢齢齢者者者ととと「「「昔昔昔遊遊遊びびび」」」 JJJEEETTT青青青年年年ととと「「「国国国際際際交交交流流流」」」

PPPTTTAAA「「「親親親子子子でででダダダンンンススス」」」 地地地区区区「「「たたたこここあああげげげ大大大会会会」」」

交交 流流 活活 動動 をを 通通 しし てて 学学 ぶぶ

昭島市公立小・中学校 PTA 連絡協議会

東部ブロック主催の「子どもと親の家庭教

育講座『親子で楽しく!ストレッチ体操&

ダンス♪』」を開催しました。プロのダン

サーでありインストラクターの小峰晃氏

をお招きして、美しい姿勢や歩き方から楽

しいダンスまで、あっという間の1時間半

でした。小峰氏は本校の卒業生ということ

もあり、子供

たちも親近感

があり和やか

な時間を過ご

していました。。

全学年

地域の高齢者の皆様をゲストティーチ

ャーに迎え、日本に古くから伝わる遊びを

教えていただきました。こま回し、羽根つ

き、竹とんぼ、めんこ、お手玉、あやとり

など、どの遊びも高齢者の方はとても上手

で、子供たちから羨望の眼差しでした。子

供たちも張り切って挑戦し、昔遊びの楽し

さを味わうことができました。遊んだ後

は、給食を一

緒に食べて高

齢者との交流

をさらに深め

ていました。

1年生

年間5回の予定で、都立青梅総合高校か

らJET青年( The Japan Exchange and

Teaching Program )のケンダーさんが来

校し、子供たちと交流しています。子供た

ちは勇気を出して自分の知っている英語

を使ったり、ボディーランゲージでコミュ

ニケーションをとったりして貴重な体験

の場となっています。1年生は、赤色の折

り紙で、サン

タクロースの

顔と胴体を作

って大喜びし

ていました。

全学年

新春たこあげ大会は、各地区委員会の主

催で、昭島市の新春を飾る大きなイベント

のひとつです。小学生とその保護者を中心

に参加しました。当日は、気温も高くよく

晴れて、グラウンドの状態は良好でした。

風があまりなく、皆さん苦戦していました

が、うまく風をつかまえた凧は空高く舞っ

ていました。学校で作成した自分の凧を持

ち合い、家族

で思い思いに

日本の伝統文

化を楽しんで

いました。

全学年

昭昭昭島島島市市市郷郷郷土土土芸芸芸能能能「「「獅獅獅子子子舞舞舞」」」 昭昭昭島島島市市市民民民「「「くくくじじじららら祭祭祭りりり」」」

世世世界界界ににに誇誇誇るるる「「「玉玉玉川川川上上上水水水」」」 江江江戸戸戸文文文化化化ををを守守守るるる「「「浅浅浅草草草」」」

社社 会会 とと のの 関関 わわ りり でで 学学 ぶぶ

社会科見学で訪れる「玉川上水」は、多

摩川上流の羽村から四谷大木戸まで全長

43km、高低差 92m の水路です。この高

低差を利用して水を流すため、当時の人々

は、100m につき約 21cm ずつ下るよう

正確に測量し、玉川上水を完成させまし

た。取水堰や郷土資料館の学習を通して、

江戸の技術力の高さに驚いていました。本

市の良質な水

道水(地下水)

や環境を守る

大切さを実感

していました。

4年生

中神熊野神社の祭礼獅子舞は、昔、この

地を領していた小田原・北条氏の支藩、北

条氏照の時代に奨励されて始まったと言

われ、約 400 年以上の歴史があります。

昭和 62年には東京都無形民俗文化財の指

定を受けています。本校の児童も参加して

いる棒使いの演技には、場取り、鼠押さえ

など六種があり、「狂い込み」では折りた

たんだ半紙を

口にくわえ、

急な階段を登

って舞場に舞

い込んできま

した。

昭和 36 年、多摩川でくじらの全骨格が

発見(今年になってアキシマクジラ新種認

定、学名に)されたことにちなみ、昭和4

8年から毎年8月に開催されているくじ

ら祭です。昭島市「小学生国内交流事業」

に参加している本市と岩手県岩泉町の小

学生らが、パレードで巨大クジラを引っ張

りました。本校の児童も参加しており、楽

しみながら、

岩泉町の子供

たちとの交流

を深めていま

した。

5・6年生

浅草は、江戸の文化が代々引き継がれ、

江戸文化の良さが生き続けている町です。

社会科見学では、台東区ボランティアガイ

ドの皆様の案内で、浅草寺境内を中心に本

堂から仲見世、雷門など、小グループに分

かれて学習しました。その後、水上バスか

ら遠くスカイツリーを眺め、東京の新しい

街並みや東京湾を見学しながら、江戸気質

を肌で感じる

とともに新し

い文化の創造

に思いを馳せ

た一日でした。

4年生

〔問い合わせ〕 昭島市立玉川小学校

日本の伝統・文化担当 ℡ 042-541-0067