輸血について

平成28年2月22日 臨床検査技師

・輸血発注手順 ・血液製剤について

• 手術中、手術後、重篤な外傷、消化管・気道などからの大量出血

• 大量出血はないが、もともと貧血などがあり、術中や術後に補正する必要がある

• 慢性失血や消耗性疾患、腎不全などに伴う貧血

• 抗腫瘍剤など治療上必要な薬剤、あるいは放射線の副作用による細胞成分の減少

輸血とは

大量の血液を失う時、患者様の状態を改善させる治療方法の一手段

予定輸血は時間に余裕をもってオーダーをお願いします。

予約製剤のため、使用前々日までにFAX

Ir-PC

血液の発注 医師会病院備蓄所

・Ir-RBC-LR ・FFP-LR

健康サービスセンターにて検査 ・血液型 ・不規則抗体 ・交差適合試験 ・T&S

往復約１時間強

健康サービスセンター ・血液型 ・不規則抗体 ・交差適合試験 ・T&S

採血直後に緩やかに転倒混和を 5～6回行って下さい。

主治医による輸血指示

病棟看護師は

輸血予約票・

血液製剤払出票・

検査依頼書Ⅰ（健康サービスセンター）の3点セットに必要事項を記入、交差適合試験用採血を実施する。

医師会病院備蓄所に輸血の予約の電話とFAXをする

検体と検査依頼書Ⅰをタクシー便を利用して医師会病院緊急検査室に届ける

夜間・休日輸血発注手順（職員手帳P109参照）

交差適合試験終了後（緊急検査室より適合の電話が来ます）、血液予約票とクーラーボックスを準備しタクシー便を利用して血液

製剤を受け取る

血液製剤払出票に血液型と製剤番号が記載してあるシールを貼り、ダブルチェックを行い払い出しする。

T&S（タイプ&スクリーニング）

待機的手術を含め、ただちに輸血する可能性が少ないと 予測される場合

適応条件；Rh（+）で不規則抗体（-） 輸血が必要になった時にABO式血液型の適合性のみ確認

（生食法による交差適合試験のみ実施）

≪準備≫ ・使用予定の3日前までに血液型・不規則抗体の有無を検査 ・不規則抗体が（-）の場合のみ医師会病院備蓄所にT&Sの連絡

（※手術の予定時間が必要です） （※輸血の3点セットを提出する）

≪使用日当日≫ ・朝、輸血検査用採血を実施 ・検体は健康サービスセンターに提出 ≪輸血決定≫ ・医師会病院備蓄所に連絡 ・健康サービスセンターでT&S実施後備蓄所から払い出し ≪輸血不要時≫ ・医師会病院備蓄所にT&Sキャンセルの連絡をする。

都城市郡 医師会病院

TEL 36-8300 FAX 36-8516 時間外FAX 38-1150 職員手帳107ページにも記載されてます。

ABO式血液型

赤血球製剤（Ir-RBC-LR）

≪目的≫ 急性あるいは慢性の出血に対する治療および貧血の急速な補正、抹消循環系への十分な酸素の供給と循環血液量の維持

FFP（新鮮凍結血漿）

≪目的≫ 血漿因子の欠乏による病態の改善。特に凝固因子を補充することにより出血の予防や止血の促進効果をもたらす。

血小板製剤（Ir-PC)

≪目的≫ 血小板の減少又は機能の異常により、重篤な出血ないし出血の予測がされる病態に、血小板成分を輸血して、止血を図り、出血を防止する

輸血に際しては患者さんまたは その家族に十分な説明を行い、理解を得ること（インフォームド・コンセント）が求められています。

・輸血は献血をしてくれる人がいてこそ可能な医療行為です。 ・血液製剤が無駄にならないように、そして患者様の安全のために、医療スタッフは細心の注意を払って取り扱うようにお願いします。