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河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科 覚書調印式報告書

覚書調印式報告書 - 学校法人東邦大学河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科 覚書調印式報告書目次 1. はじめに 国際交流委員長

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Page 1: 覚書調印式報告書 - 学校法人東邦大学河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科 覚書調印式報告書目次 1. はじめに 国際交流委員長

河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科

覚書調印式報告書

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河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科

覚書調印式報告書目次

1. はじめに

国際交流委員長 「河南科技大学臨床医学院との国際交流のこれから」

2. 覚書調印式来校者および、来日・滞在日程

3. 覚書調印式

1) 調印

2) 覚書(日文)

3) 覚書(中文)

4) 講演 「河南科技大学紹介」 河南科技大学臨床医学院 趙准教授

4. 交流

5. おわりに

学科長 「河南科技大学臨床医学院との調印を終えて」

6. 国際交流委員会、作成月日など

Page 3: 覚書調印式報告書 - 学校法人東邦大学河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科 覚書調印式報告書目次 1. はじめに 国際交流委員長

1.はじめに

「河南科技大学臨床医学院との国際交流のこれから」

国際交流委員会 委員長 岡田 敦子

本学看護学科は、河南科技大学と平成21年6月9日に国際交流に関する覚書を交わし、

正式に学術交流を始めることになった。河南科技大学は、大部分が黄河の南に位置するこ

とからその名を得た、河南省の西部に位置する洛陽市にある。洛陽市は、古くから中国の

政治経済の中心地であり、政治の中心が北京に移った後も、歴史ある古都として人々に親

しまれている。治安もよく、2000年にユネスコ遺産に登録された竜門石窟は洛陽市郊

外にある。

河南科技大学は、学部学生だけでも、約23,000人が在籍している総合大学で、そ

の敷地は広大なものである。また、3つの付属病院を有している。国際交流にも力を入れ

ており、アメリカ、日本、イギリス、カナダ、ロシア、ウクライナ、フィンランドなどの

国々の大学と姉妹校の提携をしている。

本学看護学科は、平成19年11月に中国雲南省昆明にある昆明医学院第二臨床医学院

と国際交流を始め、さらに平成20年3月、タイ王国にあるチェンマイ大学と国際交流を

開始した。今回の河南科技大学との学術交流の覚書の調印は、3つ目となる。河南科技大

学には、本学科が東邦大学医療短期大学であった時代に本学に留学され、その後日本にお

いて勉学、研究を続け、修士号と博士号を取得なさった、趙傑剛先生が勤務なさっている。

本学科の教育方針を熟知し、日本の看護事情にも詳しく、また日本語も堪能な方がいらっ

しゃることで、今後の学術交流が円滑に進んでいくことと思う。

今年の10月には早速、2名の看護師が2週間、本学科に研修に訪れる。看護学科の各

領域での研修に加え、東邦大学医療センター大森病院と大橋病院の見学もしてもらう予定

だ。今後は、研修に加え共同研究も行い、両国の看護教育や研究に役立つ交流をさらに深

めていくことを願っている。

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2.覚書調印式来校者および、来日・滞在日程

河南科技大学臨床医学院

滞在日程

月日 時間 内容

6 月 8日

(月曜日)

18:00 成田到着

19:00~ 夕食(於・ホテル)

6 月 9日

(火曜日)

10:00~11:00 スケジュールの確認と覚書内容の確認

11:00~11:30 10 月研修の打ち合わせ

11:30~12:00 看護学科 学内見学

12:00~14:00 昼食

14:00~15:00 河南科技大学臨床医学院紹介

15:00~16:00 調印式

16:00~ ホテルに戻り休憩

19:00~ 歓迎会

6月 10日(水曜日):

創立記念日

午前 はとバス都内ツアー

午後 箱根 一泊宿泊

6 月 11 日

(木曜日)

午前 箱根観光

午後 箱根→東京 移動

16:00~ 自由行動

6 月 12 日

(金曜日)

9:00~11:00 大森病院見学

11:00~12:00 学長表敬訪問

12:00~14:00 昼食

14:00~19:00 休憩、自由

19:00~ 送別会

6 月 13 日

(土曜日) 11:00 お見送り

張新尧 zhang xinyao 院長 行政管理

王宏运� wang hongyun 副院長 主任医師 一般内科

趙傑剛 zhao jiegang 护理教研室副主任 准教授 看護教育

李麦玲 li mailing 小児科看護師長 副主任看護師 小児科看護

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3.覚書調印式

1)調印

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2)覚書(日文)

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覚書(中文)

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講演 「河南科技大学紹介」 河南科技大学臨床医学院 趙准教授

趙准教授から、河南科技大学の紹介がおこなわれた。

<中国の看護教育>

中国では、看護師になる課程としてさまざまなルートがある。2005 年の時点では、中国

国内に 179 の大学看護教育課程と 45 校の修士課程、4 校の博士課程がある。145.3 万人の

看護師の 25.6%は大学専科(中学校卒業後 5年の教育を受ける)以上の教育を受けている。

<河南科技大学臨床医学院 看護科>

河南科技大学付属病院は、全国で 100 の

優秀病院「全国百佳医院」の一つである。

看護教育体制看護教育体制

看護教育現状看護教育現状

•� 1983年: 大学化回復

•� 1987年: 大学本科11校

•� 1999年: 大学本科18校

•� 2005年: 大学本科: 179校 (米国:616校)

修士課程: 45校 (米国:367校)

博士課程: 4校 (米国:323校)

北京

洛阳

上海

場所

河南科技大学は、1952 年に洛陽に設立さ

れた大学で、理学院、高学院、農学院、医

学院、臨床医学院等、23 の学院をもち、3

万人の学生が学ぶ大規模な大学である。臨

床医学院には 18 の医学専門教育部門があ

り、看護科はそのうちの一つとなっている。

看護科は、2003 年から 5 年制の学

士課程となった。高校卒業後の学生

を対象に、3年間の基礎教育と 2年

間の専門教育をおこなう。看護科の

教員は付属病院の臨床看護師でも

ある。看護科の教育目標は、看護に

必要な人文科学、医学、保健学、看

護学の基礎理論と技能をもち、創造

力を備え、臨床看護、看護管理、予

防保健などの領域で活躍できる人

材を育成することにある。

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<教育内容>

看護科では、一般基礎領域、専門基礎領域、専門基礎領域選択科目、専門領域、専門領域

選択科目を学習した後、実習に臨む。付属病院における臨床実習は、最終年度に 40 週間で

おこなうことになっている。実習では、一人の看護師に学生一人がついて学ぶ。

一般基礎領域

科目 担当部署

英語 外語学院

体育 体育学院

高等数学 理学院

医学物理 理学院

コンピューター基礎 電信学院

医用化学 化工学院

哲学 政治社会学院

法律基礎 政治社会学院

社会事情と政策 政治社会学院

専門基礎領域

科目 担当部署 科目 担当部署

人体解ほう学 医学院 医学免疫学 医学院

組織学 医学院 薬理学 医学院

生理学 医学院 病理生理学 医学院

生物化学 医学院 医学統計学 医学院

成長発達 医学院 看護美学 臨床医学院

看護学概論 臨床医学院 看護心理学 臨床医学院

医学遺伝学 医学院 予防医学 医学院

微生物学 医学院

専門基礎領域選択科目

科目 担当部署

医学生物学 医学院

分子生物学 医学院

社会医学 医学院

生殖医学 医学院

臨床薬物治療学 医学院

臨床病理生理学 医学院

臨床病理学進展 医学院

専門領域

科目 担当部署 科目 担当部署

診断学基礎 医学院 小児科看学 医学院

看護学基礎ⅠⅡ 医学院 看護管理学 医学院

内科看護学ⅠⅡ 医学院 伝染病看護学 医学院

外科学総論 医学院 精神病看護学 医学院

外科看護学 医学院 救急看護学 臨床医学院

産婦人科看護学 臨床医学院 耳鼻咽喉看護学 臨床医学院

専門英語 医学院 看護教育学 医学院

高齢者看護学 医学院

専門領域選択科目

科目 担当部署

医学倫理学 政治社会学院

医学資料検索 図書館

児童保健学 医学院

女性保健学 医学院

地域看護学 臨床医学院

リハビリ学 臨床医学院

臨床栄養学 医学院

実習科目 単位 担当部署

軍事訓練 2 政治社会学院

社会実践 3 図書館

内科看護学卒業実習 17 医学院

外科看護学卒業実習 16 医学院

産婦人科看護学卒業実習 5 臨床医学院

小児科看学卒業実習 5 臨床医学院

看護管理学卒業実習 1 臨床医学院

救急看護学卒業実習 2 臨床医学院

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学内にある演習室では、さまざまな物品を使用して、技術演習がおこなわれる。

技術演習

美学演習

学校行事

• 戴帽式

学校行事• 文芸

コンピュータールームがあり、パソコンを活

用した学習もおこなっている。

美学演習では、気品のある看護師を目指し

て、美しい立ち居振る舞いを学ぶ。

戴帽式や文芸の発表会もあり、学生生活を彩っている。

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4. 交流

箱根観光

歓迎会

送別会

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5.おわりに

「河南科技大学臨床医学院との調印を終えて」

看護学科長 高木 廣文

二年前に中国の昆明医学院第二医学院と看護学科が国際交流の覚書を交わしたのを皮切

りに、タイのチェンマイ大学、そして中国の古都洛陽にある河南科技大学とも交流を行う

ことになった。今年の 3月に覚書の内容を打ち合わせするために、洛陽を訪れた。それか

ら三月後の 6月に、洛陽から覚書の調印のために4名の方々が来日された。我々が洛陽で

お世話になった副教授の趙先生、副病院長の王先生、病院長の張先生、それに初対面の看

護師長の李先生である。

国際交流の覚書の内容の確認の後、 6 月 9日(火)に河南科技大学の 4名と東邦大学医

学部看護学科の主立った教職員の前で調印式を行った。病院長の張先生と私が覚書にサイ

ンし、今後 3年間の交流を開始することになった。交流の内容は、これまでの 2大学と同

様に、双方の教職員・学生の教育研修や共同研究の実施が主なものである。これまで中国

との交流は、東邦大学側からの中国への教育研修の供与的な側面が強かったのではないか

と思う。今後は、真の意味の相互的な国際交流活動が実施できることを期待したい。例え

ば、チェンマイ大学看護学部とはすでに学生の研修のための派遣や受け入れを行っている。

一方、中国との交流では、これまで中国の看護学生を受け入れたことも、東邦大学の看護

学生を中国で本格的な研修や実習を行ったこともなかった。若い時期に異文化を知ること

は、今後の日本と中国との関係を考えたとき、絶対に役に立つものと私は確信している。

どのような形で実現させるかは今後の課題であるが、チェンマイ大学とできるのだから、

中国の大学とも可能だろうと私には思われる。

もう一つは、双方の教員による共同研究の実施である。医療制度、経済、人口構成、疾

病構造など、すべてが異なる日中間の健康問題に関する看護的アプローチは、研究課題と

してはかなりおもしろいものがあるに違いない。当然、科学研究費などの獲得が必要であ

るが、アイデア次第で何とかなるのではないかと考えている。

このような共同研究などの実施に関して、若手の教員の方々の積極的な参加が望まれる

ところである。今後の日本の看護界を担って行くであろう若手の方々は、すでに地位や業

績を積んだ上司に遠慮せずに、タイや中国に行くチャンスをできるだけ生かして、自分の

研究や教育活動に役立てていただきたい。また、新たな研究課題をお持ちの方は、職位に

係わらず積極的に海外で実践的な教育・研究活動を是非お願いしたい。

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河南科技大学臨床医学院・東邦大学医学部看護学科

覚書調印式報告書

国際交流委員会

委員長 岡田 敦子

副委員長 野崎 真奈美

委 員 量 倫子

佐山 理絵

細谷 幸子

徳永 恭子

発行日 平成21年11月10日

発行 東邦大学医学部看護学科 国際交流委員会

〒143-0015 東京都大田区大森西4-16-20

TEL 03 (3762) 9881