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感覚融合技術で達人の技を学ぶ!
大阪大学大学院情報科学研究科准教授 安藤英由樹
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研究バックグラウンド
視野共有システム⇒体験共有を実現安全・安心のための基礎技術
(CREST)パラサイトヒューマンネットによる五感情報通信と環境センシング・行動誘導(CREST)パラサイトヒューマンネットによる五感情報通信と環境センシング・行動誘導
一人称視点の合成,切り替えにより手や身体の動きを伝達
→ スキルがそのまま伝わる
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想定される研究展開
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従来技術とその問題点
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トレーニングシステム用途例
腹腔鏡下手術における術技のトレーニング・支援
◆腹腔鏡下手術のメリット:・切開しないため,低侵襲,患者への負担少
→短期間に退院・手術機器導入コストが高くない
◆問題点:・技術の習得難易度が高いため,
術者が少ない
◆様々なトレーニング手法が提案されている例:コンピュータシミュレーション→導入コストが高く,普及に至っていない
※現状,ドライボックストレーニングが普及
本技術はドライボックストレーニングを安価に高度化する技術
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新技術の特徴
一人称視点の合成,切り替えにより手や身体の動きを伝達
→ スキルがそのまま伝わる
単なる試行錯誤ではなく,熟練者の作業を追体験することで意識に登らないスキルの伝達も可能となる
従来手法との差として
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評価実験等の状況
腹腔鏡下術技スキルトレーニングへの応用熟練者養成トレーニングシステムを開発
学習所要時間は1/7エラー数は1/6に減少
京大病院・医学部で評価実験
センサーも組み込まれており,定量的評価手法と熟達評価を実装中
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効果◆熟練者と練習者の動きを単に一人称で合成するだけでなく,適切な切替/時分割処理によって引っ張られるように誘導される錯覚が発生
熟練者の連続的ななめらかな動きを習得できる
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効果
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期待される用途
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期待される用途
腹腔鏡手術,熟練医に関するニーズ
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期待される用途
2.その他応用できる分野“伝統工芸(陶器,木工)”,“工業分野(検査,金型研磨)”,“職業訓練センター” など,手先指先に熟練必要とする分野でのトレーニングシステム
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実用化に向けた課題
• 現在、実際の研修医を用いたトレーニングで効果を確認している。しかし、本当のヒト手術で利用できるかのエビデンスが未解決である。
• 今後、倫理的手続きをクリアしヒト手術でのデータ取得とそれを用いたトレーニングの効果を確認する。
• 実用化に向けて、教材生成の自動化、データに沿ったポート位置再現の自動化等の課題。
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企業への期待
• 効果に関するエビデンスは大学で担保できるが、実際に病院に普及させるための医師を対象としたパッケージ化、マニュアル化、生産・流通のための業務。
• 実際の手術での実時間支援も検討しており、倫理的・薬事法に対する実用化のための運用。
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本技術に関する知的財産権
• 発明の名称:動き学習支援装置および動き学習支援方法公開番号:WO2015/97825A1出願人:科学技術振興機構
発明者:安藤英由樹,前田太郎,飯塚博幸,近藤大祐,小濱和貴
• 発明の名称:動きガイド提示方法、そのシステム及び動きガイド提示装置公開番号:WO2013/161662A1出願人:科学技術振興機構発明者:前田太郎,安藤英由樹,飯塚博幸,米村朋子,
近藤大祐,横坂拓巳
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お問い合わせ先
大阪大学 産学連携本部
コーディネーター 田沼 俊雄
TEL 06-6879 - 4206
FAX 06-6879 - 4208
e-mail [email protected]