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『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの “15の方策” 思考力、判断力、表現力等を育成するカリキュラム・マネジメントの充実

『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

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Page 1: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

『資質・能力を育成する

カリキュラム・マネジメントの“15の方策”』

思考力、判断力、表現力等を育成するカリキュラム・マネジメントの充実

Page 2: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

目次1 はじめに(1)本研究におけるカリキュラム・マネジメントについて(2)カリキュラム・マネジメント“15の方策”の全体図(3)“15の方策”(4)HPの全体像(5)カリキュラム・マネジメントに取り組んだ教師のコメント・小学校編〔若年教諭、学力向上コーディネーター、主幹教諭、校長、学年部会〕・中学校編〔若年教諭、研究主任、校長、学年会〕

2 『はじめようとしている先生への方策』(1)「カリキュラム・マネジメントとは、何ですか?」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 方策❶(2)「カリキュラム・マネジメントは、なぜ必要なのですか?」・・・・・・・・・・・ 方策❷(3)「カリキュラム・マネジメントは、誰がすることですか?」・・・・・・・・・・・・ 方策❸(4)「カリキュラム・マネジメントは、いつからはじめたらいいですか?」・・・方策❹(5)「カリキュラム・マネジメントは、どのように進めていけばいいですか?」・・方策❺

3 『充実を願うミドルリーダーへの方策』

(1)重点目標の達成に向けて・・・

①「重点目標の達成に向けた学習指導にする方策」・・・・・・・・・・・・・・・・方策❻ア 各学年の目指す姿を具体的に設定することイ 単元や本時において重点目標に関わる姿を設定すること・・・・・・・・・C小ウ 重点目標の達成に向けて、手立てを位置付けること・・・・・・・・・・・・・ A小②「複数の教科等を関連させ、

重点目標の達成に向けて教科等横断的な学習指導にする方策」・・・・・・・・・・・・・・方策❼ア 主題研究の教科と関連させること・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D小イ 教科担任制の特徴をいかすこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ G中③「重点目標の達成に向け、協働する方策」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 方策❽ア 学年での取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ B小、F中イ 主題研究を生かした取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ E小④「重点目標を教師や子供に意識させるために、環境を整える方策」・・・・・・・・・・・・・・・方策❾ア 教職員や児童生徒への称賛イ 掲示物や配布物による発信ウ 児童生徒への説明

(2)年間指導計画を基にした学習指導にするために・・・

①「年間指導計画と学習指導をつなぐために、

学習指導案等(具体的な計画表)を作成する方策」・・・・・・・・・・・・方策❿

ア 単元等の具体的な計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ C小

イ 本時の指導計画の具体化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ A小

ウ 授業の様子を記録する用紙の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・G中

②「授業の実践後や学期末に評価の場を位置付けて、

成果や課題を年間指導計画に生かす方策」・・・・・・・・・・・・・・・・・・方策⓫

ア 実践後に位置付ける場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・F中

イ 学期末に位置付ける場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D小

③「年間指導計画を基に、学習指導への取組を協働する方策」・・・・・・・・・・・方策⓬

ア 学年(学年会)での取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ H中

イ 主題研究に生かした取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ E小

ウ 教育課程編成に関連した取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B小

(3)学校評価をいかして・・・

①「年度はじめ、評価計画の中に重点目標達成に向けた取組を

話し合う場を位置付ける方策」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 方策⓭

ア 重点単元達成状況を評価する場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ C小、G中

イ 次学期に向けて改善する場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A小

②「学期末に重点目標の達成度からこれまでの取組を

振り返ったことを基に、次の学期にいかす方策」・・・・・・・・・・・・・・・方策⓮

ア 具体的なデータの活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D小

イ 手立ての有効性に関する評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・F中

ウ 教師による自己選択の場

③「年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用する方策」・・・・・・・・・・・・方策⓯

ア 学年で取り組む場合

イ 主題研究で取り組む場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ E小

ウ 教育課程編成で取り組む場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ B小、H中

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“15の方策”の

どれから見たら いいのか わからない!

“15の方策”の すべてから

見たい方策を 選びたい!

“15の方策”を見る前に・・・!

自分の学校の

カリキュラム・

マネジメントの

現状に基づいて、

ⅠⅡⅢの中から選択し、

“クリック”してみてください。

Top page

Page 4: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

C カリキュラム・マネジメント、役割ごとにすることは

~主幹教諭等教務主任、研究主任、学年主任、教科主任~

A カリキュラム・マネジメントを

はじめるなら

B カリキュラム・マネジメントを

充実させるには

みなさんの学校において、カリキュラム・マネジメントについて

これからどのように取り組んでいきたいですか?

“15の方策”のどれから見たらいいのかわからない!

Page 5: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

『資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメントの“15の方策”』◇方策1◇

何をすること?◇方策2◇

なぜ必要?◇方策3◇

誰がすること?◇方策4◇

いつから?◇方策5◇

どのように?

◇方策6◇ ◇方策7◇ ◇方策8◇ ◇方策9◇ ◇方策10◇

◇方策11◇ ◇方策12◇ ◇方策13◇ ◇方策14◇ ◇方策15◇

“15の方策”のすべてから見たい方策を 選びたい!

『教育活動の質の向上を図ること』

『資質・能力の育成のため』

『全ての教職員で取り組むこと』

『いつからでもできる』

『教育課程の編成、実施、評価・改善していくこと』

『重点目標の達成に向けた学習指導にしましょう。』

『重点目標の達成に向けて、教科等横断的な学習指導にしましょう。』

『重点目標の達成に向け、協働して取り組みましょう。』

『年間指導計画と学習指導をつなぐために、学習指導案等を作成しましょう。』

『評価の場を位置付けて、成果や課題を年間指導計画に生かしましょう。』

『年間指導計画を基に、学習指導の取組を協働して行いましょう。』

『年度はじめ、重点目標達成に向けた取組について話し合う場を位置付けましょう。』

『学期末に取組を振り返ったことを基に、次の学期に生かしていきましょう。』

『年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用しましょう。』

『重点目標を教師や子供に意識させるために、様々 な環境を整えましょう。』

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カリキュラム・マネジメント“15の方策”の全体図

“15の方策”を見る前に・・・!

本研究で取り組んだカリキュラム・マネジメントは?

~HP作成上の考え方~

はじめに

HPの全体像

A はじめようとする方へB 充実させたい方へC 主任等 ミドルリーダーの方へ

教師のコメント

実際に取り組んだ先生方のコメント集

『小学校編』 『中学校編』

※PDF版では見ることができません。

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はじめに

本研究で取り組んだカリキュラム・マネジメントとは?

1 育成する資質・能力について➤学習の基盤となる資質・能力の中でも言語能力を中心に重点目標として設定された事例です。

2 実践場面について➤各教科の学習を通した実践を中心に事例を紹介します。

〔HP作成上の考え方〕

『資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメントの“15の方策”』

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HPの全体像

・ 主幹教諭等教務主任の役割 ・ 研究主任の役割 ・ 学年主任の役割 ・教科主任※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

C 主任等ミドルリーダーの方へ

(1)カリキュラム・マネジメントとは、何ですか?(2)カリキュラム・マネジメントは、 なぜ必要なのですか?(3) カリキュラム・マネジメントは、 誰がすることですか?(4) カリキュラム・マネジメントは、 いつからはじめたらいいですか?(5) カリキュラム・マネジメントは、

どのように進めていけばいいですか?

(1)重点目標の達成に向けて

カリキュラム・マネジメントの取組ができていますか?

(2)教科等の年間指導計画を基に、カリキュラム・マネジメントを

意識した学習指導を行っていますか?

(3)カリキュラム・マネジメントを意識して、学校評価を行っていますか?

※学校のカリキュラム・マネジメントに関わる取組の現状から、知りたい項目を選択してクリックしてみてください。

A はじめようとする方へ B 充実させたい方へ

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カリキュラム・マネジメント“15の方策”の全体図

各学校の重点目標の達成(資質・能力)

〔教師のカリキュラム・マネジメントの

取組への意識の向上や取組の効果の実感〕

(2)年間指導計画に基づいた学習指導の取組

(教科担当、学級担任等)

(3)学校評価に関わる取組

(教務主任、研究主任等)

『 成 果 物 作 成 の 視 点 B 〔 充 実 さ せ た い 方 へ 〕 』

『 成 果 物 作 成 の 視 点 C 〔 役 割 ご と に 〕 』

〔具体的な特徴的な取組〕

機能化

重点化

共有化

具体化

『成果物作成の視点A〔はじめる方へ〕』

(1)重点目標達成に向けた取組

年間指導計画の作成

(2)

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A “カリキュラム・マネジメントをはじめようとしている先生”へのQuestion

知りたいことは、ありませんか?

(2)カリキュラム・マネジメントは、なぜ必要なのですか?

(1)カリキュラム・マネジメントとは、何ですか?

(5)カリキュラム・マネジメントは、どのように進めていけばいいですか?

(3)カリキュラム・マネジメントは、誰がすることですか?

(4)カリキュラム・マネジメントは、いつからはじめたらいいですか?

方策1

方策3方策2

方策4 方策5

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B “カリキュラム・マネジメントの充実を願うミドルリーダー”への Question

(3)カリキュラム・マネジメントを意識して、

学校評価を行えそうですか?

(2)教科等の年間指導計画を基に、カリキュラム・マネジメントを意識した学習指導を行えそうですか?

方策10~12

カリキュラム・マネジメントについて、

自分の学校で取り組めそうなことはありますか?また、知りたいことは、どのようなことですか。 “クリック”

(1)重点目標の達成に向けて

カリキュラム・マネジメントの取組ができそうですか?

方策6~9

方策13~15

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④ 重点目標を教師や子供に意識させるために、様々な環境を整えましょう。

① 重点目標の達成に向けた学習指導にしましょう。

② 複数の教科等を関連させ、重点目標の達成に向けて教科等横断的な学習指導にしましょう。

方策6

(1)重点目標の達成に向けて、カリキュラム・マネジメントの取組ができていますか?

③ 重点目標の達成に向け、協働して取り組みましょう。

◇①~④について、学校の状況を確認してみましょう。

方策7

方策8

方策9

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③ 年間指導計画を基に、学習指導への取組を協働して行いましょう。

(2)教科等の年間指導計画を基に、カリキュラム・マネジメントを意識した学習指導を行っていますか?

① 年間指導計画と学習指導をつなぐために、学習指導案等(具体的な計画表)を作成しましょう。

② 授業の実践後や学期末に評価の場を位置付けて、成果や課題を年間指導計画に生かすことができるように工夫しましょう。

◇①~③について、学校の状況を確認してみましょう。

方策10

方策12

方策11

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(3)カリキュラム・マネジメントを意識して、学校評価を行っていますか?

① 年度はじめ、評価計画の中に重点目標達成に向けた取組を話し合う場を位置付けましょう。

③ 年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用しましょう。

② 学期末に重点目標の達成度からこれまでの取組を振り返ったことを基に、

次の学期にいかしていきましょう。

◇①~③について、学校の状況を確認してみましょう。

方策13

方策15

方策14

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C “カリキュラム・マネジメント、役割ごとにすることは”

役割に応じたカリキュラム・マネジメントの推進について確認してみましょう。

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『実践前』~見通しをもって

共通理解を図り~

役割を果たしていく上で、現在、悩んでいることや困っていることに近い項目をクリックしましょう。

『実施時』~より取り組み

やすくするために~

『実践後』

~次につなげるために~

教務主任

方策13方策12

方策14 方策12方策11 方策15

「時間的管理」 「質的管理」

方策6

「評価・分析」 「データ管理」 「データ整理」 「評価の記録」 「学校評価」

方策13

「評価計画」

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『実践前』~見通しをもって

共通理解を図り~

役割を果たしていく上で、現在、悩んでいることや困っていることに近い項目をクリックしましょう。

『実施時』~より取り組み

やすくするために~

『実践後』

~次につなげるために~

方策11方策10方策6

「打合せ・提案」「指導方法」「研推だより」 「記録」

研究主任

方策10方策6

「目指す姿の設定」 「指導計画」 「学習指導案」

方策8

方策7 方策8

「協議会」

方策8

「拡大会議で報告」

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『実践前』~見通しをもって

共通理解を図り~

役割を果たしていく上で、現在、悩んでいることや困っていることに近い項目をクリックしましょう。

『実施時』~より取り組み

やすくするために~

『実践後』

~次につなげるために~

学年主任教科主任

方策13

方策14方策12 方策13

「学力向上プラン」

「学年会議」 「手立ての共有化」 「教科部会」

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A カリキュラム・マネジメントをはじめるなら

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(1)カリキュラム・マネジメントとは何ですか?

① 教科等横断的な視点での教育課程編成

② PDCAサイクル(計画、実施、評価・改善)の確立

③ 人的又は物的な体制の確保・改善

◆学校教育目標を実現するために、三つの側面から教育課程に基づいて、組織的かつ計画的に、学校の教育活動の質の向上を図っていくことが大切です。

・必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと

・各種調査結果やデータ等を活用すること・必要な体制や日程を具体化し組織的かつ計画的に取り組むこと・学校評価との関連を図ること

・人材や予算、時間、情報といった人的又は物的な資源を、教育の内容と効果的に組み合わせていくこと

・学校内の運営組織、学校と地域の連携及び協働を活性化すること

基本的な考え方

各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき

教育課程を編成し、それを実施・評価し改善していくことです。幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について

方策1

カリキュラム・

マネジメントって何.pptx

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学校教育の改善・充実を通して!

・教科等や学年を超えた運営組織を見直す・経営方針や教育目標を明確にし、家庭・地域と共有する 等

・教科等横断的な視点からの教育活動を改善する

・人材や予算、時間、情報といった人的又は物的な資源を、教育の内容と効果的に組み合わせる 等

学校全体としての取組

教育課程全体としての取組

〇学習の基盤となる資質・能力(言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等)

〇現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力

児童生徒に必要な資質・能力の育成!

「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」

〈資質・能力の3つの柱〉 ※教科等横断的な視点に立った資質・能力

基本的な考え方

「自校の児童生徒に、ぜひこんな資質・能力を付けたい!」という思いの共有から、カリキュラム・マネジメントはスタートします。

自校の児童生徒に必要な資質・能力(教育目標)を全教職員で計画的に達成するためです。

(2)カリキュラム・マネジメントは、なぜ必要なのですか?

方策2

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① 管理職の役割

② ミドルリーダーの役割

③ 学級担任、教科担当者等の役割

・学校ビジョン構築への参画と教育活動の推進・学校職場の活性化・同僚教職員の指導・育成

・学校外部との折衝対応学校組織マネジメント研修 –これからの校長・教頭のため

に-

・様々な教育活動における指導➤教科等の指導➤生徒指導➤学年、学級経営 等

・学校ビジョン構築・環境づくり・人材育成・外部折衝のために-

基本的な考え方

(3)カリキュラム・マネジメントは、誰がすることですか?

管理職のみならず全ての教職員がその必要性を理解し、日々の授業等についても、教育課程全体の中

での位置付けを意識しながら取り組む必要があります。学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策

方策3

・カリキュラム・マネジメ

ント(P段階)小学校

試案(H29)

・カリキュラム・マネジメ

ント(P段階)中学校

試案(H29)

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① 教育目標の達成のために、学校全体のPDCAサイクルを通して、学年、分掌、教科等の評価・検証を行い、授業改善につなげられているか(右図参照)を確認しましょう。

② 教育活動や運営上の課題を明確にしましょう。その課題を教職員全員で共有し、改善・充実のために役割分担、相互の連携を図っていきましょう。

③ 教育目標を達成するという観点から、全ての教職員で、教育活動や校務分掌等を捉え直していきましょう。

基本的な考え方

いつからでもはじめることができます。

現在行っている学校の教育活動と教育目標のつながりを確認することからはじめましょう。

(4)カリキュラム・マネジメントは、いつからはじめたらいいですか?

PDCA.pptx

方策4

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(1)教育課程の編成に対する学校の基本方針を明確にする。

(2)教育課程の編成・実施のための組織と日程を決める。

(3)教育課程の編成のための事前の研究や調査をする。

(4)学校の教育目標など教育課程の編成の基本となる事項を定める。

(5)教育課程を編成する。

(6)教育課程を評価し改善する。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編

基本的な考え方

自校の教育課程の編成、実施、評価及び改善に関する課題がどこにあるのかを明確

にして教職員間で共有し改善を行うことです。小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編

(5)カリキュラム・マネジメントは、どのように進めていけばいいですか?

・教育課程編成のポイント(H30)

・PDCA(H30)

・カリキュラム・マネジメント(P段階)小学校

(H29)

・カリキュラム・マネジメント(P段階)中学校

(H29)

・研修モデルD段階小学校ver (H30)

・研修モデルD段階中学校ver (H30)

・研修モデルCA段階(H30)

方策5

Page 25: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

B カリキュラム・マネジメントを充実させるには

(1)重点目標

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C小学校の実践事例基本的な考え方

重点目標の設定

目指す姿の具体化

関連させる教科等(国語科、社会科、特別活動等)

での具体的な姿は?

○主題研究で取り組んでいる算数科と関連させる教科等(国語科・社会科・特別活動)を学年ごとに選択し、

実践している。

○関連させる教科等において、重点目標につながる具体的な姿を学年で検討している。

◆重点目標「根拠や理由を明確にして自分の考えをもつ子供(主張・根拠・理由)」

資料を用いて

具体的な場面で

年度はじめに、重点目標に関わる子供の姿で提案

関連させる教科等においても、目指す姿を具体的に設定するよう助言

主張私は、違うと思います。

根拠がまくんの「だれもぼくに・・・ ・・・。」の文。

理由がまくんは手紙が来ないから、かえるくんはがまくんの悲しい気持ちを聞いたから。

■年度はじめに・・・

ア 各学年の目指す姿を

具体的に設定しましょう。

▮ 低・中・高学年の段階で設定(小学校)

▮ 担当教科で学年ごとに設定(中学校)

イ 単元や本時において、

重点目標に関わる姿を設定しましょう。

▮ 目指す姿の具体化を図る工夫

ウ 重点目標の達成に向けて、

手立てを位置付けましょう。▮ 主題研究における手立ての確認

▮ 1学期の取組の振り返り

▮ 2学期に向けた指導方法の見直し

事例

※「別葉」とは、各教科の具体的な指導計画のことである。

研修会(全体)の持参物の確認・教科書・年間指導計画

教科書、年間指導計画を用いて、具体的な場面を検討

例)第2学年国語科「お手紙」では…

二人が悲しい気持ちになった理由は同じなのかな?

① 重点目標の達成に向けた学習指導にしましょう。 方策6

手立ての設定

計画(別葉)作成

重点目標

主張 根拠 理由

ウへ

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A小学校の実践事例基本的な考え方

ア 各学年の目指す姿を

具体的に設定しましょう。

▮ 低・中・高学年の段階で設定(小学校)

▮ 担当教科で学年ごとに設定(中学校)

イ 単元や本時において、重点目標

に関わる姿を設定しましょう。

▮ 目指す姿の具体化を図る工夫 手立ての改善

■主題研究の提案

一学期

学期末

■2学期の指導方法の見直し

教務主任と主題研究の提案に向けての打合せ

2学期において、重点的に取り組む手立ての提示

○昨年度算数科で取り組んできた「A小学習スタイル」 を、指導方法として他教科でも実施している。○学期末の評価結果を受け、「A小学習スタイル」の一部の手立てについてのみ、次学期に向けて見直しをした。

◆重点目標「よりよい人間関係をつくり出し、学びを深める子どもの育成」

■1学期の振り返り

考えをもたせるために、モデルを提示してから「表現」「交流」の場を設定

1学期の評価結果から、考えをもてない児童がいて、対話することに課題がある。

ウ 重点目標の達成に向けて、

手立てを改善していきましょう。

▮ 年度はじめに主題研究での手立てを確認

▮ 1学期の取組を振り返り

▮ 2学期に向けた指導方法を見直し

「表現」「交流」の場の改善

1学期の学校評価の集計・分析

管理職と2学期からの指導方法の見直しに向けた打合せ

① 重点目標の達成に向けた学習指導にしましょう。 方策6

事例

重点目標の設定

目指す姿の具体化

2学期の実践へ

共通した3つの指導方法「A小学習スタイル」

課題設定の工夫

問い直しの場の設定

「表現」「交流」の場の設定

イへ

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D小学校の実践事例

ア主題研究の教科と関連させて

:小学校

学年部会(※)において、他教科に共通した指導方法の具体を検討

② 複数の教科等を関連させ、重点目標に向けて

教科等横断的な学習指導にしましょう。

○主題研究(算数科)と他教科に共通した取組(対話的交流活動)で関連させている。○共通した取組(対話的交流活動)では、表現モデルを用いながら、根拠を基に自分の考えを説明させている。

共通して取り組む指導方法の明確化

重点目標との関連から、目指す姿を具体的に設定するよう助言

■主題研究(算数科)

■他教科 ※国語科の場合

(※)学年部会:小規模校のため、近接学年で行う話合いの場

表現モデル

課題設定

説明場面

第5学年算数科「小数÷小数」では…

「余りの大きさは、2.1で正しいですか?」

対話的交流活動

「ごんには兵十に気づいてほしい気持ちがあるのかな?」

課題設定

「正しいと思います。それは、線分図で表すと、余りの数は、わる数5.6より小さくなるからです。」

・根拠となるブロックや図を基に、ペアや全体で

「あると思います。それは『こいつはつまらないな』という文から、自分が持って行っているのに、神様に間違われて嫌な気持ちに変わっているからです。」

・根拠となる叙述を基に、ペアや全体で

対話的交流活動

表現モデル 説明場面

イ教科担任制の特徴をいかして

:中学校

基本的な考え方

重点目標

「根拠と理由を明らかにして自分の考えをつくる児童」

重点目標との関連から、

目指す姿を具体的に

設定するよう助言

第4学年国語科「ごんぎつね」では…

方策7

事例

▮主題研究における教科と他教科との「内容」での関連

▮主題研究における教科と他教科との共通した「指導方法」での関連

▮イメージしやすい教科等相互で「学習内容」の関連

▮全ての教科等で共通の「指導方法」▮教科を越えた議論を実現

中学校へ

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G中学校の実践事例基本的な考え方

イ教科担任制の特徴をいかして

:中学校

▮イメージしやすい教科等相互で「学習内容」の関連

▮全ての教科等で共通の「指導方法」▮教科を越えた議論を実現

○年間を通して共通した指導方法で関連させている。さらに学習内容でも関連させている教科もあり、その場合は、関連させやすい教科を組み合わせている。

重点目標

教科等の学習内容の関連

指導方法の関連

■技術・家庭科(家庭分野)と社会科(歴史分野)を結びつけて

技術・家庭科(家庭分野)中学生の1日の献立を立てる

■各教科に共通な指導方法(交流活動)を位置付けて

社会科(歴史分野)平安・鎌倉時代の

食生活

【交流活動】

①個の考えをつくる

②意見交流

③個の考えの再検討

各教科の手立て一覧

他教科の資料集や小学校の教科書も活用

教務主任と研修会前の打合せ・グループ編成の工夫(他教科)・持参物の確認(資料集や小学校の教科書等)

①各教科に応じた交流活動の具体の紹介

②共通した指導方法の設定

③各教科に応じた指導方法の具体を一覧表に整理

研究授業の日程、時間割の調整

関連させた学習指導案

▶技術・家庭科(家庭分野)⇔社会科

▶社会科⇔保健体育科▶数学科⇔保健体育科▶美術科⇔国語科

ア主題研究の教科と関連させて

:小学校

▮主題研究における教科と他教科との「内容」での関連

▮主題研究における教科と他教科との共通した「指導方法」での関連

「知識・技能をもとに、見通しを持ったり、考えを深めたり、

表現したりしながら、よりよく問題を解決する力を育成する」

各教科等の年間指導計画の準備

研修会後、共通に取り組む手立てを一覧表にまとめて提示

事例

家庭分野の授業中に

社会科の教科書

を開く生徒

■授業後の協議

■授業後の協議

小学校へ

② 複数の教科等を関連させ、重点目標に向けて

教科等横断的な学習指導にしましょう。方策7

Page 30: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

B小学校の実践事例基本的な考え方

ア 学年での取組(小学校)

▮ 目指す児童生徒像の具体化

▮ 主題研究の日常化

▮ 学年集団での意識の共有

イ 主題研究を生かした取組

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 主題研究の方法の確認

▮ 実践を通したリフレクション

年度はじめ

○重点教科(算数科)と関連させる教科を学年ごとに選択して実践している。○重点目標につながる具体的な姿を近接の学年同士で検討している(各学年単学級のため)。

◆重点目標「既習をもとに自分の考えを筋道立ててつくり、分かりやすく説明する力の育成」

第3・4学年における協議の場合前の単元の学習を生かすためには、理科が関連させやすいかな。

近接学年での授業参観の呼び掛け

指導計画(別葉※)の変更点を整理

近接した学年で

協議

「ひき算」の学習と同じ時期に、「こん虫を調べよう」があるよ!

第3学年算数科「3けたの数のひき算」では…

「ひき算」の学習が終わった時期の理科「実ができたよ」がいいね。

3年生と違って4年生では、

「どの学習が使えそうですか」と

発問して考えさせてもいいかもね。

3年生では、既習を提示して比較させることは有効だな。

近接した学年で

参観

(2けた-2けた)の

計算の仕方

〔既習〕(3けた-3けた)の

計算の仕方

〔本時の学習〕比較

(3けたー3けた)の計算の仕方の見通しを・・・

近接した学年で

協議

※別葉:各教科の具体的な指導計画

参観者

協議の進め方①関連させる教科について協議②理科において、各学期で重点的に指導する単元について協議

協議の進め方①算数の学びの協議(授業参観後)②関連させる単元について再検討

研修会(全体)で重点教科の説明後、近接学年での会議を設定

③ 重点目標の達成に向け、協働して取り組みましょう。 方策8

中学校へ

イへ

事例

Page 31: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

◆重点目標「根拠をもとに考える生徒」

F中学校の実践事例基本的な考え方

年度はじめ

教科部会で協議

授業参観

教科部会での内容を研究推進だよりに掲載

学年部会の内容を研究推進だよりに掲載

○年度はじめの教科部会において目指す生徒の具体的な姿について話し合い、授業後には教科の枠を越えて、学年部会で重点目標とのつながりを考えている。

学年部会で協議

イ 主題研究を生かした取組

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 主題研究の方法の確認

▮ 実践を通したリフレクション

別葉

■理科の授業では… ■国語科の授業では…

どの単元でも「主張、根拠、理由」をはっきりさせておかないとね。

授業を参観し合ったら、目指す姿の具体が見えてきた!

理科では、実験結果が根拠だけど、国語科では、叙述が根拠なんだな!

教科に応じて根拠が違うので、自分の教科では…。

第2学年「酸化銅の還元」

酸化銅に砂糖を混ぜて熱すると、石灰水が白くにごるから。

文章の中に、「乾燥することで保存ができる」と書いてあるから。

第2学年「鰹節世界に誇る伝統食」

ア 学年での取組(中学校)

▮ 目指す児童生徒像の具体化

▮ 主題研究の日常化

▮ 学年集団での意識の共有

参観者

協議の進め方①重点的に指導する単元における生徒の姿を各教科で検討

②明確になった生徒の姿を基にした指導計画(別葉※)の作成

協議の進め方①理科と国語科の授業の様子を紹介②それぞれの授業について、有効な手立ての検討

授業日程の提示と参観の呼びかけ

小学校へ

イへ

事例

※別葉:各教科の具体的な指導計画

③ 重点目標の達成に向け、協働して取り組みましょう。 方策8

Page 32: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

E小学校の実践事例基本的な考え方

◆重点目標(研究主題)「教科等横断的思考スキルの育成(比較・関連・分類等)」○4つの部会(国語科・算数科・理科・道徳科)に分かれて、主題研究に取り組んでいる。○拡大会議(管理職・主幹教諭・各教科部代表)を定期的に開催して、各部会の取組状況を共有している。

ア 学年での取組

▮ 目指す児童生徒像の具体化

▮ 授業研究の日常化

▮ 学年での意識の共有

イ 主題研究を生かした取組

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 主題研究の指導方法の確認

▮ 授業実践を通したリフレクション 拡大会議で理科部会の内容を報告

国語科部代表

算数科部代表

理科部代表

道徳科部代表

拡大会議

事例

ア小学校へ

ア中学校へ授

理科部会の場合

第3学年理科「ものの重さをしらべよう」では…理科部会で参観

比べさせるとき、同じところや違っているところに着目させて、考えさせていたな。

どの学年にも必要な思考スキルは、「比較」だな。

中学年では「比較」を中心に、高学年では「分類」も育てることができそうだ。

導入のめあてまでと実験後の考察の際に比較する場が仕組んであったな。

比較させるポイントに着目させると比較させた後の考えをつくりやすいな。

形を変えたもの

実験後の考察では・・・実験前の仮説では・・・

体積が同じもの

比較

理科部会で協議

協議の進め方①各学年、各単元で育成したい思考スキルの検討

②理科において、各学年を通して育成したい思考スキルの検討

協議の進め方①授業の中で「比較している子供の姿」が見られた場面についての話合い

②自分(参観者)の授業に取り入れられることについて協議

理科部会で協議

参観者

③ 重点目標の達成に向け、協働して取り組みましょう。 方策8

Page 33: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

実践事例

④ 重点目標を教師や子供に意識させるために、様々な環境を整えましょう。

基本的な考え方

イ 掲示物や配布物による発信〔もの〕

▮重点目標に関する掲示物や配布物

〇学校の環境については、いくつかの協力校での有効な事例を紹介する。

ア 教職員や児童生徒への称賛〔ひと〕

▮管理職→教職員

▮管理職・教職員→児童生徒

ウ 児童生徒への説明〔場〕

▮学年集会等での重点目標の説明

▮全校朝会等での校長先生からの話

管理職から教職員へ

「子供たちが目指す姿に近づいてきていますね 。」

研究だより

教職員に配布している研究だより

授業の中で

「根拠を基に自分の考え」が発表できている人がいましたよ。

全校朝会における校長先生の話

教室の掲示物廊下の掲示物

学年集会における生徒への説明

自分の考えは、

「根拠」「理由」「主張」の3つを意識して書くようにしましょう。例えば、国語科では…。

週案に書かれた励ましのコメント

研究だより

カリマネのファイル(板書やプリント等)

方策9

事例

事例

事例

Page 34: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

週案に書かれた励ましのコメント

Page 35: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。
Page 36: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

廊下の掲示物

Page 37: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

教職員に配布している研究だより

Page 38: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

教室の掲示物

Page 39: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

学年集会で生徒へ説明

Page 40: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

B カリキュラム・マネジメントを充実させるには

(2)年間指導計画

Page 41: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

① 年間指導計画と学習指導をつなぐために、

学習指導案等(具体的な計画表)を作成しましょう。

C小学校の実践事例基本的な考え方

○重点教科(算数科)と関連教科等(国語科、社会科、特別活動)を学年ごとに設定している。

○年度はじめに、どの教科でも共通して行う指導方法(対話活動)を共通理解し、関連付けを図る。

各教科等において関連させる指導方法の明確化と全教職員への提案

ポイントの整理と学習指導案等の形式の簡略化

例)第1学年算数科 単元「どちらがおおい どちらがひろい」

本単元の指導の立場と目標

目指す児童を育むための具体的な手立て(対話活動)

単元計画

他教科・他領域との関連(対話活動)

■水のかさや広さの比較場面における対話活動

・測定方法についてペアや全体で対話・図や具体物を基にした理由の説明

■国語科教材「いろいろなふね」における対話活動

・船のつくりや役目、できることについてペアや全体で対話

・挿絵や文等を基にした理由の説明

実際に作成された学習指導案等

ア単元等の具体的な計画

▮ 教科等の関連を明確にした単元計画の作成

⑴他教科と共通する指導方法(資質・能力)

⑵他教科に関連する学習内容

▮ 学びを他教科で発揮できる学習場面の選択

イ本時の指導計画の具体化

▮ 学習指導案等における指導方法の細案の作成

(1) 研究主題の手立ての具体化

(2) 他教科・領域との関連

▮ 簡略化、ポイントの明確化

ウ授業の様子を記録する用紙の作成

▮ 重点単元や研究の手立てに応じた視点

▮ 教科等を横断する視点

方策10

イへ

ウへ

事例

Page 42: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

児童の実態

本時のねらい

課題設定や交流の場面における手立てと他教科・他領域との関連

「A小学習スタイル」の各場面における教師の発言

板書計画(板書写真)

単元観

1枚で本時の全体像を伝える簡略化した指導案

・板書計画(板書写真)・「A小学習スタイル」の3つの場面

における、発問、説明、指示

関連させる主な手立て「A小学習スタイル」の本時での具体

これから関連させる他教科・他領域における具体

①課題設定の工夫 ②問い直しの場の設定 ③表現、交流の場の設定

これまでの学習との比較をする。

式から条件に合う問題を作成し、関係図で確かめる。

問題や式と自分が選択した関係図との関連について説明する。

▮ 重点目標や研究の手立てに応じた視点▮ 教科等を横断する視点

A小学校の実践事例

ア 単元等の具体的な計画

・学習指導案の様式の提案

・各教員への作成時の助言学習指導案

○これまで算数科で確立してきた「A小学習スタイル」(①課題設定の工夫、②問い直しの場の設定、③表現・交流の場の設定を位置付けた学習過程)を追究しながら、他教科・他領域に関連させようとしている。

▮ 教科等の関連を明確にした単元計画の作成

⑴他教科と共通する指導方法(資質・能力)

⑵他教科に関連する学習内容

▮ 学びを他教科で発揮できる学習場面の選択

基本的な考え方

例)第6学年算数科「分数×分数」(第10時)

「割合を表す分数について知り、関係図で説明する」

ウ授業の様子を記録する用紙の作成

イ 本時の指導計画の具体化

▮ 学習指導案等における指導方法の細案の作成

(1) 研究主題の手立ての具体化

(2) 他教科・他領域との関連

▮ 簡略化、ポイントの明確化

②問い直しの場の設定 ③表現、交流の場の設定

社会科「3人の武将と天下統一」においてキーワードや資料を基に関係を考えて図化する活動とつながる。

社会科や理科において、資料や表・グラフなどのデータとそこからわかることを関連付けて説明する活動とつながる。

アへ

ウへ

事例

① 年間指導計画と学習指導をつなぐために、

学習指導案等(具体的な計画表)を作成しましょう。

方策10

Page 43: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

ア単元の具体的な計画▮ 教科等の関連を明確にした単元計画の作成

⑴他教科と共通する指導方法(資質・能力)

⑵他教科に関連する学習内容▮ 学びを他教科で発揮できる学習場面の選択

イ本時の指導計画の具体化▮ 学習指導案等における指導方法の細案の作成

(1) 研究主題の手立ての具体化(2) 他教科・領域との関連

▮ 簡略化、ポイントの明確化

○「指導方法」や「学習内容」で関連のさせ方を選択し、関連させる教科の教員同士で学習指導案を作成している。

○授業記録用紙として授業観察シートと協議会ワークシートを使用している。

G中学校の実践事例

授業観察シート 協議会ワークシート

観察シートでグループ交流

ワークシートでグループの意見を可視化

授業観察シートの視点➊についてグループでまとめる

さらに、異教科のグループ内で、相互に関連させ、取り組むことができそうなことを協議!

【記録内容】授業の場面から、自分の教科と関連できそうなこと(1学期は指導方法、2学期は学習内容)はあるのか?

【記録内容】授業での生徒の様子から、「横断した授業」では、生徒の理解にどのような違い(深まり・高まり・広がり)があるのか?

・ 研究授業前、研究推進委員会でシートの形式や観察の視点の提案

・全教科で取り組めそうな手立てについて議論するための協議会における進行

▮ 重点目標や研究の手立てに応じた視点▮ 教科等を横断する視点

基本的な考え方

授業観察シートの視点➋についてグループでまとめる

ウ授業の様子を記録する用紙の作成

視点➊(重点目標)生徒は何を、どのように理解したか?

視点➋(横断)自分の教科と関連できそうな

場面は?

授業観察シート

協議会ワークシート

イへ

アへ

事例

① 年間指導計画と学習指導をつなぐために、

学習指導案等(具体的な計画表)を作成しましょう。

方策10

Page 44: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

F中学校の実践事例

② 授業の実践後や学期末に評価の場を位置付けて、

成果や課題を年間指導計画に生かすことができるように工夫しましょう。

基本的な考え方

ア 実践後に位置付ける場合

▮ 評価の場の位置付け

▮ 成果と課題の記録

イ 学期末に位置付ける場合

▮ 評価者の選定

・教職員 ・児童生徒

▮ 評価内容の決定

・重点目標に関する内容

・目指す資質・能力に関する内容

○共通の指導方法である「根拠–理由–主張のセットによる説明」「思考ツール」について実践1(前期)は担当教

科で、実践2(後期)は学年で教科を関連させて、段階的に取り組んでいる。

改善された思考ツール

改善された指導計画

イへ

方策11

・成果と課題を生かした指導計画(別葉※)の改善

・教科等横断的な視点を意識した思考ツール

実践1(前期)

・事前に指導計画(別葉※)の提出・使用する思考ツールの選択

(評価の視点)・「根拠ー理由ー主張」の妥当性・思考ツールの有効性

実践2(後期)

実践後

(評価の視点)・「根拠ー理由ー主張」の妥当性・教科等横断な視点を意識した思考ツールの有効性

実践後

(同教科グループで見えてきた成果・課題)

・教科の特性に応じた思考の在り方・目指す生徒像に合わせた思考ツールに必要な条件の焦点化

(実践2に向けた改善点)

・教科等横断的な視点での思考ツールに必要な条件の明確化

・目指す生徒像の更なる具体化

参観する日、協議する日・参加者の調整

成果や課題から次の実践への共通の方向性の提示

協議会で明らかになった成果や課題の記録の収集

協議会における記録用紙(様式)の提示

成果・課題

(同教科

グループ)

評価の場

(同学年

グループ)

評価の場

実践前

実践前

成果と課題の記録の蓄積(学期末・年度末へ)

事例

※別葉:各教科の具体的な指導計画

Page 45: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

ア 実践後に位置付ける場合

▮ 評価の場の位置付け

▮ 成果と課題の記録

イ 学期末に位置付ける場合

▮ 評価者の選定

・教職員や児童生徒

▮ 評価内容の決定

・重点目標に関する内容

・目指す資質・能力に関する内容

D小学校の実践事例基本的な考え方

(事前)・アンケート項目の検討

・教職員への提示

・成果指標を基にした児童の伸びに関する資料の準備

・成果指標、取組指標を基に、2学期の実践に関わる課題解決に役立つ資料の準備

事前アンケート等の実施(1学期末)

(事前)主題研究に関わるテスト問題の抽出

・教職員、児童への自己評価アンケート等の実施

・思考力、判断力、表現力等に関する単元末テストからの抽出

○重点目標「根拠や理由を明らかにして、自分の考えを筋道を立てて説明する」の達成に向け、算数科を中心にした1学期の取組から、2学期は算数科と国語科を関連させた取組へと段階的に関連を図っている。

職員会議(夏季休業中)

・データのグラフ化

・一覧の作成と分析

教職員アンケート項目

(評価の視点)・交流場面における手立ての有効性・国語科への関連のさせ方

成果と課題の記録の蓄積(次学期・年度末へ)

見えてきた成果・課題①数学的な考えを説明する内容に高まりが見られる。(テストデータ)②理由を付けて考えを言うことが苦手である。(児童アンケート)

2学期への反映①国語科でも、児童が根拠や理由を比較し、検討する場を設定する。

②全員の児童が根拠と理由をもてるよう、個人で考える時間を確保する。

改善した単元の指導計画

成果・課題

(全体⇔

近接学年)

評価の場

アへ

事例

② 授業の実践後や学期末に評価の場を位置付けて、

成果や課題を年間指導計画に生かすことができるように工夫しましょう。方策11

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H中学校の実践事例

③ 年間指導計画を基に、学習指導の取組を協働して行いましょう。

基本的な考え方

ア 学年(学年会)での取組

イ 主題研究を生かした取組

ウ 教育課程編成に関連した取組

▮ 年度末の教育課程編成に生かすための学習指導

後における評価の場の設定

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 年間指導計画に基づく重点単元の確認

▮ 運営委員会で重点目標に対する取組の共有

▮ 別葉、授業参観シートを基に学年会で協議

▮ 他教科との協議から別葉の見直し(学期末)

運営委員会(毎週開催:校長、教頭、

教務主任、学年主任)

○重点目標「よりよい考えや説明をつくる生徒の育成」の達成に向けて、毎週、運営委員会と学年会を設定し、各教科・各学年で見られた有効な手立てについて共有している。

別葉、授業参観シートを基に重点目標に関する各教科の取組状況の報告及び協議

各学年から重点目標に関する各教科の取組状況の報告

学年会(毎週開催:授業の調整と

時間割内での時間設定)

学年会の様子

運営委員会の様子

他学年の取組を共有し、学年に持ち帰ろう。

時間割における学年会の設定と時間の確保(週1回)

重点目標と学年目標の関連を意識した学年会での司会進行

・各学年における協議の結果のまとめ作成

・取組状況の把握・改善案へのアドバイス

運営委員会をうけた学年会

1 参観した数学の授業を基にした協議(1)数学科の手立ての有効性の検証

(2)教科間で生かせる手立ての検討

(3)改善すべき手立ての検討

2 改善策の協議(運営委員会の報告を含めて)(1)他学年の取組の紹介(2)改善策についての話し合い

別葉、授業参観シートを見ながらの報告・協議

説明モデルを参考にして説明する場を設定したのが有効だった。(数学科)

・小集団で交流させ、様々な視点から作品を鑑賞させました。(美術科)

・説明するための語彙を指導しました。(理科)

どの教科でも説明モデルの真似ではなく、表現を変えて説明させる必要がある。教科の特性に応じた説明の枠組みがあるのではないか。

授業参観シート

方策12

イへ

ウへ

事例

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ア 学年での取組

▮ 運営委員会で重点目標に対する取組の共有

▮ 別葉、授業参観シートを基に学年会で協議

▮ 他教科との協議から別葉の見直し

ウ 教育課程編成に関連した取組

▮ 年度末の教育課程編成に生かすための学習指導

後における評価の場の設定

基本的な考え方

○重点目標「発達段階に応じた教科横断的思考スキルの育成」に向けて、4つの部会(国語科、算数科、理科、

道徳科)に分かれ、各教科の系統性について実践研究を重ねている。

○運営委員会の代わりに管理職、主幹教諭、研究主任、各教科部代表で構成する拡大会議を開催している。

E小学校の実践事例

教科部会別に検討

①各学年で育成する思考スキルの焦点化と有効性を検証する方法の確認

②重点単元の設定と年間指導計画への反映

実践

拡大会議

国語科部代表 算数科部代表 理科部代表 道徳科部代表

拡大会議で共有

同学年や他部会の教師による、授業の参観と検証記録

作成したロードマップ

校内研修会(全体)前:管理職・研究主任と年間スケジュールについての打合せ

校内研修会(全体):主題研究構想の説明

年間ロードマップの作成

授業参加者の参観シートの集約と提起

拡大会議前:管理職・研究主任・各教科部会長と会議の進め方の確認

拡大会議:年間計画や授業参観の視点の説明

教職員への授業日の連絡

各部会で設定した思考スキルと育成の手立ては、他の教科でも生かせないかな。

この思考スキルは、どの単元でどのようにして育成できるかな。

イ 主題研究を生かした取組

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 年間指導計画に基づく重点単元の確認

アへ

ウへ

事例

③ 年間指導計画を基に、学習指導の取組を協働して行いましょう。 方策12

Page 48: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

B小学校の実践事例基本的な考え方

ア 学年(学年会)での取組

ウ 教育課程編成に関連した取組

▮ 年度末の教育課程編成に生かすための学習指導

後における評価の場の設定

【授業前】年間指導計画の確認

イ 主題研究を生かした取組

▮ 目指す児童生徒像の共有

▮ 年間指導計画に基づく重点単元の確認

○重点目標「既習をもとに自分の考えを筋道立ててつくり、わかりやすく説明する力の育成」の達成に向け、小規模校のB小学校では、同学年や近接学年のグループで相互に参観したり協議したりし、年間指導計画の改善の蓄積を行っている。

交流における視点の設定

学期末等に全体で行った評価の記録

学期末:全体で修正点の報告・協議学年末:次年度の教育課程の編成

・重点的に指導する単元、関連させる単元の実施後にグループで協議してきた年間指導計画の見直しの記録

同学年・近接学年などで組まれたグループでの交流(30分程度)

①重点目標に関わる資質・能力の育成(成果指標を基に)

②具体的な手立ての有効性③次学期・次年度に向けた年間指導計画の修正点の確認

▮ 運営委員会で重点目標に対する取組の共有

▮ 別葉、授業参観シートを基に学年会で協議

▮ 他教科との協議から別葉の見直し 準備

協議実践後

アへ

イへ

(第3学年算数科「たし算ひき算のひっ算」の学習指導後)

近接学年会

修正した単元の指導計画

①「繰り下がりのない引き算の計算の仕方」と「繰り下がりのある引き算の計算の仕方」を、数図ブロックを動かして比較しながら説明していました。

②抽出児童の様子から手立ては有効だった。

③本授業のような具体物を使って比較する活動は、当初関連を予定していた国語科の授業よりも、理科における植物の成長の様子を比較する活動に近いのではないかしら。

→年間指導計画の修正へ

事例

③ 年間指導計画を基に、学習指導の取組を協働して行いましょう。 方策12

Page 49: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

B カリキュラム・マネジメントを充実させるには

(3)学校評価

Page 50: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

・週案を基に各学年の進捗状況を確認

・各学年で振り返った学級経営案を学期末の反省に活用

学期中

学期末

年度はじめ

〇年度はじめ、学級担任が作成した「学級経営案」を基に、年度はじめと学期末に行う学年毎の協議の場を位置付けるとともに、重点目標の達成に向けた取組を週案に明記する。

カリマネについての確認・重点目標の確認・成果指標と取組指標の確認・重点単元の確認・手立ての確認・重点単元評価計画の確認

カリマネについての確認・検討・重点単元実施前の確認・重点単元実施中の確認・重点単元実施後の確認・他教科等との関連の検討

カリマネについての評価・重点目標の達成に向けた評価の実施・評価の集計・分析・次学期の重点単元の指導計画

学級経営案を作成しながら話し合う場

学級経営案を基にした振り返りについて話し合う場

ア 重点目標達成状況を評価する場

イ 次学期に向けて改善する場

▮ 各学期の成果や課題を基に、

次学期への改善の方向性を検討

▮ 取組指標・成果指標の更なる具体化

小学校:学級経営案、週案等の工夫

中学校:各教科共通アンケート等の

工夫

C小学校の実践事例基本的な考え方

カリキュラム・マネジメント年間計画

週案の作成

①成果指標、取組指標から重点目標の達成状況を評価

②学級経営案の修正

・児童の実態把握と課題の整理

・評価計画の作成

週案

・学級経営案で設定した「重点教科(算数科)の取組」と「教科等横断的な視点での授業づくり」を基に週案を作成

①成果指標と取組指標を確認

②自己評価表に「重点教科(算数科)の取組」と「教科等横断的な視点での授業づくり」を記載することを確認

③作成後、学年会で学級経営案を確認し、必要に応じて修正

学級経営案

① 年度はじめ、評価計画の中に

重点目標の達成に向けた取組について話し合う場を位置付けましょう。方策13

イへ

中学校へ

事例

Page 51: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

〇年度はじめ、各教科・学年でしなくても個人で授業を評価することができる「重点単元アンケート」の活用と、学期末に全職員で実施する重点目標達成状況の評価の位置付けを確認する。

学期中

学期末

年度はじめ

すぐに改善できる!

〈アンケート項目〉①「交流前に自分の考えをまとめることができたか?」②「自分の考えを、根拠を基に、相手に伝わるように説明することができたか?」③「小グループの交流で、新たな考えや根拠を見つけることができたか?」

重点単元アンケート※重点単元終了後すぐに実施

個人で実施できる短期的なフィードバック

全体で実施する中期的なフィードバック

各教科・学年で実施した評価

・各学力実態調査等の分析・授業・職員アンケート

・アンケートの項目を検討し、研究推進委員会で提案

・教育課程の評価計画を作成

・学力実態調査等の結果分析と職員会議における提案

・教科部会において、教科の重点単元の進捗確認と同教科の教員への指導助言

連携

連携

・全体協議会の計画及びコーディネート

ア 重点目標達成状況を評価する場

イ 次学期に向けて改善する場

▮ 各学期の成果や課題を基に、

次学期への改善の方向性を検討

▮ 取組指標・成果指標の更なる具体化

小学校:学級経営案、週案等の工夫

中学校:各教科共通アンケート等の

工夫

G中学校の実践事例基本的な考え方

カリキュラム・マネジメント年間計画

「重点単元アンケート」を基に個人で検討する場

課題・改善点を全体で話し合う場(目指す生徒の姿に関わる

各種資料※の結果を基に)

※各種調査:学力実態調査、授業・職員アンケート等

カリマネについての確認・重点目標の確認・成果指標と取組指標の確認・重点単元の確認・手立ての確認・重点単元評価計画の確認

カリマネについての確認・検討・重点単元実施前の確認・重点単元実施中の確認・重点単元実施後の確認・他教科等との関連の検討

カリマネについての評価・重点目標の達成に向けた評価の実施・評価の集計・分析・次学期の重点単元の指導計画

今後の取組を全員で共有!

重点単元アンケート

小学校へ

イへ

事例

① 年度はじめ、評価計画の中に

重点目標の達成に向けた取組について話し合う場を位置付けましょう。方策13

Page 52: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

①教員と児童の自己評価の結果からポイントが低い項目を抽出し、原因の話し合い

②課題を解決するための具体的な手立てについて検討

③検討した内容を基に、学力向上プランの次学期の取組を修正

トップリーダーが、次学期に向けた学校経営の改善の方向性を提示

ア 重点目標達成状況を評価する場

イ 次学期に向けて改善する場

▮ 各学期の成果や課題を基に、

次学期への改善の方向性を検討

▮ 取組指標・成果指標の具体化

小学校:学級経営案、週案等の工夫

中学校:各教科共通アンケート等の

工夫

〇各学期末にトップリーダーが示す改善の方向性を基に、重点目標の達成に向けて学力向上プランを評価・改善する取組を進めている。

A小学校の実践事例基本的な考え方

学期中

学期末

年度はじめ

カリキュラム・マネジメント年間計画

学力向上プランを基に指導方法を改善する場

学期末の校内研修会

1校長先生から・次学期学校経営の重点

2各学年に分かれての作業・今学期の学力向上プランの評価と分析

・次学期学力向上プランづくり

3 全体交流

4 校長先生から・全体を踏まえて

・アンケート等の結果を分析し、資料を作成

・学年での協議内容をまとめ、学力向上プランを修正

カリマネについての確認・重点目標の確認・成果指標と取組指標の確認・重点単元の確認・手立ての確認・重点単元評価計画の確認

カリマネについての確認・検討・重点単元実施前の確認・重点単元実施中の確認・重点単元実施後の確認・他教科等との関連の検討

カリマネについての評価・重点目標の達成に向けた評価の実施・評価の集計・分析・次学期の重点単元の指導計画

学力向上プラン

アの小学校へ

事例

アの中学校へ

① 年度はじめ、評価計画の中に

重点目標の達成に向けた取組について話し合う場を位置付けましょう。方策13

Page 53: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

改善の方向性

対話的交流活動のよさを実感する手立てが不十分

・学年別協議内容の検討

・持参物確認(別葉、国語科の教科書等)

・研修会の設定・各教科等の年間指導計画、別葉(※)を準備

・各種調査を集計して可視化する。

重点目標:しっかり考える子…「根拠や理由を明らかにして自分の考えをつくる子」

○今学期に実施した算数科の重点単元における取組について、教職員の自己評価や児童向けアンケート等から課題と改善点を整理し、次学期の実践に生かしている。

② 学期末に重点目標の達成度からこれまでの取組を

振り返ったことを基に、次の学期に生かしていきましょう。

算数科の重点単元における対話的交流の実践

(学期末)重点目標の達成状況と取組状況を数値化して振り返る会議の設定

教職員の自己評価の集計結果

児童向けアンケートの集計結果 次学期の実践へ

・算数科だけでなく他教科においても対話的交流活動を実施

・子供たち自身が対話的交流活動の必要性に気付くことができるような工夫

D小学校の実践事例基本的な考え方

イ 有効な手立ての明確化

▮ 成果をより高めるため、課題を

克服するための工夫

ウ 教師による自己選択の場

▮ 教師自ら改善策を見出せる工夫

ア 具体的なデータの活用

▮ 収集したデータを基にした、

分析・解釈

算数科以外の他教科でも

課題対話的交流活動を位置付けた授業を実施した。

対話的交流活動に取り組んだ実感があまりない。

対話的交流活動に関する自己評価

対話的交流活動に関する自己評価

児童と教職員との意識の差を分析

課題と改善点の整理

シートの詳細

シートの詳細

方策14

事例

イへ

※別葉:各教科の具体的な指導計画

Page 54: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

〇今学期に実施した「各教科で共通した指導方法」の有効性について全職員で整理し、次の学期に実践する取組を明らかにしている。

F中学校の実践事例基本的な考え方

ウ 教師による自己選択の場

ア 具体的なデータの活用

各教科で用いた思考ツール どの教科でも共通する思考ツールへ

(学期末)全職員で今学期の思考ツールの活用場面を振り返る会議の設定

・効果的な思考ツールの場面の提示

・各教科の重点単元や各教科に共通する思考ツールの確認

2 共通した思考ツールの検討【学年別グループ】

主張、根拠、理由を書く学習プリントの活用

学年集会で生徒へ説明

クラゲチャートの写真

主張、根拠、理由を明確にする思考ツールがどの教科でも有効だったね。

主張、根拠、理由を書く学習プリントがあれば便利だね。

教師だけでなく、生徒への意識を高めたいね。

重点目標:根拠をもとに考える生徒を育成する

1 定期考査の記述内容から思考ツールの有効性を分析 【同教科グループ】

手立てに関する協議会 次学期の取組の決定

シートの詳細

▮ 教師自ら改善策を見出せる工夫

▮ 収集したデータを基にした、

分析・解釈

イ 手立ての有効性に関する評価

アへ

事例▮ 成果をより高めるため、課題を

克服するための工夫

② 学期末に重点目標の達成度からこれまでの取組を

振り返ったことを基に、次の学期に生かしていきましょう。方策14

Page 55: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

E小学校の実践事例基本的な考え方

③ 年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用しましょう。 方策15

ア 学年での取り組む場合

ウ 教育課程編成委員会で取り組む場合

▮ 学校評価におけるカリマネに関する項目の

抜粋と組織全体での評価・分析

▮ 本年度の重点目標の評価を基にした

来年度の学校評価項目の作成や教育課程の編成

▮ 学年で取り組んだ重点・関連教科における

有効な手立ての明確化

▮ 次年度に向けた重点単元の再選定、有効な

手立ての具体化

ウの中学校へ

イ 主題研究で取り組む場合

▮ 次年度の取組の充実に向けた評価項目の

絞り込みと重点単元や研究授業に関する

評価の共有

事例

ウの小学校へ

D段階 4つの部会それぞれで実践

・各教科部会の実践の整理と提示

・児童・教師向け授業アンケートの結果の集約

・教科ごとの有効な手立ての明確化と改善点の検討

・4つの教科それぞれの取組の把握・どの教科でも有効な共通の手立ての明確化

・4つの教科部会ごとに見いだされた有効な手立てを整理

・どの教科でも共通する手立てを週案に生かすことを確認

・国語科・算数科・道徳科・理科の部会を設定

4つの部会

学力向上委員会

次年度の教育課程の編成へ

○本年度は4つの部会(国語科、算数科、理科、道徳科)に分かれて各教科の系統性を意識した実践を基に、

年度末に4つの教科に共通する手立てについて校内研修会で協議し、教科等横断的な視点での教育課程の

編成を目指す。

校内研修会

国語科部 算数科部 理科部 道徳科部

他教科の取組の中で自分の教科にも活用できそうな手立てを検討する。

指導案や板書の画像等を基に、各教科の取組を交流する。

Page 56: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

イ 主題研究で取り組む場合

▮ 次年度の取組の充実に向けた評価項目の

絞り込みと重点単元や研究授業に関する

評価の共有

B小学校の実践事例基本的な考え方

ア 学年で取り組む場合

▮ 学年で取り組んだ重点・関連教科における

有効な手立ての明確化

▮ 次年度に向けた重点単元の再選定、有効な

手立ての具体化

ウ 教育課程編成委員会で取り組む場合

▮ 学校評価におけるカリマネに関する項目の

抜粋と組織全体での評価・分析

▮ 本年度の重点目標の評価を基にした

来年度の学校評価項目の作成や教育課程の編成

事例

イへ

③ 年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用しましょう。 方策15

○重点目標「既習をもとに自分の考えを筋道立ててつくり、分かりやすく説明する力の育成」に向けて、年度末に既存の学校評価の項目から抽出してカリキュラム・マネジメントの評価を行う。

教務・研修部会~データ収集~

教育課程編成委員会~分類・整理、方策~

校内研修会~具体的計画~

・学校評価項目からカリキュラム・マネジメントに関連する項目を抽出、集計

年間指導計画の作成

・カリキュラム・マネジメントに関する評価の分析

・重点目標達成のための共通の手立ての検討と今後の方向性

抽出した項目(例)・「根拠をはっきりさせて自分の考えを書いたり発表したりしていますか。」

・「相手に伝わるように、順序を考えて説明していますか。」

教員と児童アンケートとの結果の差の分析↓

重点目標の「筋道を立てる」に向けて、根拠を明確にした考えが持てるように視点を意識させる必要があるようですね。

児童に意識させるために、各教科に応じた視点を挿入した別葉に改善し、指導に生かそう。

改善された別葉

・これまでの学校評価項目の中から生かせそうな項目の抽出

・別葉の様式の提案

ウの中学校へ

※別葉:各教科の具体的な指導計画

・教科ごとの視点の例示

「自分の考えを書いたり、 発表したりしていますか。」 という項目に関して、児童の自己評価は高いが教員は低い。

Page 57: 『資質・能力を育成する カリキュラム・マネジメントの“15の方 … · ※各学校において上記のような役割の先生方に、参考となる実践事例等を集めました。

H中学校の実践事例基本的な考え方

ア 学年での取り組む場合

イ 主題研究を生かした取組

▮ 次年度の取組の充実に向けた評価項目の

絞り込みと重点単元や研究授業に関する

評価の共有

▮ 学年で取り組んだ重点・関連教科における

有効な手立ての明確化

▮ 次年度に向けた重点単元の再選定、有効な

手立ての具体化

イへ

ウ 教育課程編成委員会で取り組む場合

▮ 学校評価におけるカリマネに関する項目の

抜粋と組織全体での評価・分析

▮ 本年度の重点目標の評価を基にした

来年度の学校評価項目の作成や教育課程の編成

事例

③ 年度末の学校評価の取組について、学校の組織を活用しましょう。 方策15

○重点目標 「よりよい考えや説明をつくる生徒の育成」に向けた取組について、年度末に各会で分析・検討

した結果を基に教育課程編成委員会で評価・改善を行う。

学年末の評価(C段階)

職員研修会(A段階)

・校長から次年度重点目標の提示・年間指導計画作成に向けた編成方針の提示

教科部に分かれての協議

・重点単元の設定・別葉の作成・年間指導計画修正

教育課程編成委員会

<協議内容>

・重点目標の評価・手立ての評価・改善の方向性

・各組織の会議の設定と資料作成の依頼

・協議の方向性の提示・協議した内容の整理

・教科における3年間の見通しと重点単元の関連のチェック

協議結果を基に校長が重点目標を設定

①具体的な改善点・「主張」「根拠」「理由」で構成された説明モデル

・各教科や単元等において、「主張」「根拠」「理由」が具体化された説明モデル

②年間指導計画を基にした実施時期

の調整と関連付け ※別葉:各教科の具体的な指導計画

運営委員会

重点目標の達成状況の分析

教科部会

手立ての有効性の検討

学年会

生徒の変容の分析

ウの小学校へ

・学力検査、期末考査(思考力を問う設問の正答率)による生徒の変容の分析結果の報告

・教職員アンケートと生徒アンケートの結果から、意識のずれや課題について原因分析

➤「『よりよい考え』に対する捉え方にずれがあるようだ。」

・3つの手立て(ペア活動、小集団交流、説明モデルの提示)の中で改善できそうな手立てについて検討

➤「『説明モデル』の在り方を改善しよう。」