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中野市市民会館リノベーション計画概要
1 整備方針
・「中野市市民会館整備方針」を基本とし、整備方針に掲げるテーマ及びコンセプト
を実現するためのリノベーションを行う。
・耐震補強を行うとともに、30 年以上の使用を前提とした長寿命化改修を行う。
・シンプルで使いやすい施設とする。
・大ホールは音楽都市「中野市」にふさわしい施設とし、音楽文化の成果発表及び鑑
賞の場として 700~800 席程度の音楽主体としたホールとして再整備を行う。
・既存施設を利用し、200~300 席程度の多目的ホールを新設する。
・ホワイエ・ロビーとの一体利用を考慮した交流スペースを新設する。
・市役所駐車場の一体利用に配慮した動線計画とする。
・機械室棟及び便所棟は解体するものとし、必要に応じてホール棟及び会議室棟の一
部解体及び一部増築を行う。
・大ホール、舞台は高いレベルの音楽文化を体験・鑑賞するために最適となる音響空
間を創出する。
・舞台は、文化・芸術の発表にふさわしい広さ・機能とする。
・学校教育や吹奏楽などの各種音楽団体の利用を中心とした、市民の文化・芸術活動
の発表の場としての利用を念頭に計画する。
・リハーサル室・練習室は、会議室機能も含めた多目的室とし、活発な音楽活動が展
開できるよう、防音・遮音性能を確保するとともに、適当な部屋数を確保する。
・楽屋やトイレの位置を見直し、ユニバーサルデザインに配慮した計画とする。
2 周辺環境への配慮
・周辺環境と調和のとれた色彩及び外装計画とし、修景を図る。
・建物からの音や光、日影など周辺の環境を阻害しない計画とする。
・市役所駐車場の一体利用や敷地周辺の道路との関係、近隣学校の通学動線などを考
慮し、通り抜けや立ち寄りスペースとしての役割にも配慮した計画とする。
3 仕上げ材の選定仕様
⑴ 外部仕上げ
・市役所や市街地全体の街並みを含めた周辺環境との調和に配慮し、各種音楽団体
の発表の場として相応しい仕上げ材を選定する。
・音楽主体のホールに求められる音響空間に必要な防音性、遮音性等に配慮した仕
上げ材を選定する。
・結露防止、空調負荷低減に配慮した仕上げ材を選定する。
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・外壁モルタルの落下防止等に配慮する。
・既存屋根の防音性能及び断熱性能の向上を図る仕様とする。
⑵ 内部仕上げ
・音楽の発表や講演に適したホールとして求められる音響空間に必要な防音性、遮
音性等に配慮した仕上げ材を選定する。
・ホールやホワイエ、練習室などは用途に応じた雰囲気や高揚感などが感じられる
色彩と素材を選定する。
・会議室は各室の用途に応じた仕上げ材や工法を選定し、リハーサル室や練習室と
しての多目的利用を考慮し、各部屋間の防音にも配慮した計画とする。
⑶ その他
・サイン計画は施設全体が分かりやすいデザイン計画とし、外国人にもわかりやす
い案内標識を心掛け、英文表示やピクトグラムの利用を図る。
・工場生産部材の多様化により、現場作業の省力化、期間短縮を図り、工事工程の
影響低減を図る。
4 建築・設備計画
⑴ 構造計画(耐震補強計画)
・ホール棟は、平面形状で北側を除く3方は壁が多い建物であり、南北方向の壁は
長さが十分あるが、東西方向の壁はステージ裏のみである。耐力が不足する部分
に補強を行い建物全体の耐力を確保する。
・非構造物である客席上部のホール特定天井の改修なども実施し、利用者の安全確
保を図る。
⑵ 空気調和設備
・既存機械室棟は解体する。
・新たな機械室は、市民会館内へ設置又は増築する。
・新たな機械室から既設のダクトを空調ルートとして再整備して活用する計画と
する。
・空調設備システムはライフサイクルコスト、省エネルギー性、環境負荷低減保守
性など総合的に検討して方式を決定する。
・会議棟との併設を考慮し、熱源機の複数台連結式の採用により、故障時の可動停
止防止を図る。
・その他、冷却塔ファン発停制御の為に、自動制御設備を計画する。
⑶ 給排水衛生設備
・ユニバーサルデザインに配慮し、だれもが快適に利用できる計画とする。
・維持管理のしやすい省エネ仕様の機器を選定する。
・消火設備、防災設備については、利用者の安全を第一に計画する。
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⑷ 電気設備
・高度化、多機能化する文化施設に対応した信頼性の高い設備計画とする。
・音楽主体の多目的ホールとしての特性を考慮し、施工性、操作性、メンテナンス
性に配慮した計画とする。
・施設利用者の安全性、サービス向上に配慮した計画とする。
・自然災害等における停電等に備えた電気設備計画とする。
・市役所との連携を考慮した設備(警備等)を検討する。