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食品のトレーサビリティシステム 食品のトレーサビリティシステム 食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との 食卓から農場まで、消費者と生産者との 顔の見える関係づくりを目指して 顔の見える関係づくりを目指して 平 成 16 年 3月 農林水産省消費・安全局消費・安全政策課

食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

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Page 1: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム

食卓から農場まで、消費者と生産者との食卓から農場まで、消費者と生産者との

顔の見える関係づくりを目指して顔の見える関係づくりを目指して

平成 16 年 3月

農林水産省消費・安全局消費・安全政策課

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トレーサビリティシステムとはトレーサビリティシステムとは

Page 3: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

トレーサビリティ(Traceability)トレーサビリティ(Traceability)

TraceTrace ++ abilityability

(追跡(追跡 ++ できること)できること)

Page 4: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

(1)トレーサビリティシステムとは、(1)トレーサビリティシステムとは、生産生産

処理・加工処理・加工 等のフードチェーンの段階で等のフードチェーンの段階で

流通・販売流通・販売

食品とともに食品に関する情報を食品とともに食品に関する情報を

追跡し、遡及する仕組み。追跡し、遡及する仕組み。

Page 5: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

(2)具体的には、(2)具体的には、生産、処理・加工、流通・販売等の段階で、生産、処理・加工、流通・販売等の段階で、

・食品の仕入先、販売先などの記録を取り、保管・食品の仕入先、販売先などの記録を取り、保管

・識別番号等を用いて食品との結びつきを確保・識別番号等を用いて食品との結びつきを確保

↓↓

食品とその流通した経路および所在等を食品とその流通した経路および所在等を

記録した情報の追跡と遡及を可能とする。記録した情報の追跡と遡及を可能とする。

Page 6: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

(3)トレーサビリティシステムの導入に(3)トレーサビリティシステムの導入に

当たっては当たっては

・フードチェーン全体に適用するのか・フードチェーン全体に適用するのか

を明確にし、を明確にし、

・その一部に対して適用するのか・その一部に対して適用するのか

一部に対して適用する場合一部に対して適用する場合

→→その範囲を明確にして段階的に進めることが重要。その範囲を明確にして段階的に進めることが重要。

Page 7: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

ICカード

バーコード

流通・加工段階

<トレーサビリティシステムのイメージ>

ID番号の入力により生産・流通情報の入手

タッチパネル

生産情報の入力

インターネット

消費段階品種:美味しいトマト

農協:霞ヶ関農協

生産者:農倫太郎

連絡先:03-3502-8111

収穫日:10月10日

栄養成分:ビタミンC 30mg

栽培方法:減農薬使用(農薬使用1/3)

(自宅のパソコンから)

(店頭のタッチパネルから)

情報の流れ

食品+ID番号の流れ

美味しいトマト ICカード+

小売段階流通・加工情報の入力

8310141

http://www.○×yasai.co.jp

8310141

生産段階

(例)

IC カード

○△スーパー

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食品のトレーサビリティに関する食品のトレーサビリティに関する取組み取組み

Page 9: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

牛トレーサビリティ制度

食品トレーサビリティシステム

法制度 対象 記録する情報

義務

特定牛肉

国産牛肉

生年月日、性別、種別、飼養地、管理者など

自主的取組に対する支援

食品全般

国産牛肉以外生産者、事業者が自主的に設定

生産履歴記帳運動

生産情報公表牛肉JAS

食品衛生法による努力義務

食品全般食品衛生法に定める事項

+自主的に設定

牛肉

輸入牛肉も含む

牛トレーサビリティ法で記録する情報+飼料、医薬品など

任意

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トレーサビリティシステム導入のトレーサビリティシステム導入のメリットメリット

Page 11: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

①食品に予期せぬ問題が生じたときに、その食品の速やかな回収や原因の究明が容易になる。

リスク管理や「食」の安全・安心の向上に資する。

Page 12: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

②食品を見ただけでは知ることのできない情報(農薬や肥料の使用状況等)を伝えることが可能。

マーケティングに有益

消費者と生産者との間の「顔の見える関係づくり」に役立つ。

Page 13: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

③食品の流れを正確に把握することにより在庫管理等流通の効率化が可能。

物流管理のコストダウンや労働時間の短縮に役立つ。

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トレーサビリティシステムの推進トレーサビリティシステムの推進

Page 15: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

トレーサビリティシステム導入促進トレーサビリティシステム導入促進へのへの取組み状況取組み状況

◎「食品トレーサビリティシステム導入の手引き」の作成・公表(15年3月)

◎各品目の開発・実証試験への支援(14年~)

◎パソコン、サーバー等関連機器整備への支援(15年~)

各品目への具体的システム導入を促進する段階へ

Page 16: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

トレーサビリティの情報伝達媒体トレーサビリティの情報伝達媒体

制約は少ない制約は少ない制約は少ない痛みが生じやすい

情報の保管・管理

(量・期間等)

一定の制限あり(二次元コードより大きい)

一定の制限あり(2千文字程度)

一定の制限あり(数十桁程度)

一定の制限あり情報記録容量

生じにくい生じにくい生じにくい人的能力に左右される

情報入力・読取り時のミス

RFID二次元コードバーコード紙の書類

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集団給食事業者の野菜サラダに使用する食材のトレーサビリティシステムの構築

野菜RFID

加工食品(スナック菓子)トレーサビリティシステムの開発と実証ポテトチップスPDFファイル

酪農・乳製品(チーズ、ヨーグルト、牛乳)におけるトレーサビリティシステムの開発実証試験

牛乳・乳製品識別コード

二次元コード、SEICAデータベース及び農薬デ-タ-等を利用し、生産・流通・店舗までを一貫したお茶を対象品目とするトレーサビリティシステムの構築・実証

お茶二次元コード

外食産業の受発注システムと連動したトレーサビリティシステムの構築青果物を原料とする漬け物など加工食品及び養殖水産物等

識別コード

仲卸業者ネットワーク“青果物流通研究所(GLS)”における流通履歴情報の共有システム構築と運用実験

卸売市場流通における青果物全般RFID、識別コード

ユビキタスID技術を用いた、青果物のトレーサビリティシステムの構築青果物RFID

鶏卵個々に識別コードを直接印字したトレーサビリティシステムの構築鶏卵識別コード

ITを利用した生鮮及び加工食品のトレーサビリティ情報の個別開示システム

野菜・総菜ICカード

水産物トレーサビリティ基本システムおよび水産物IDセンターの構築一般鮮魚、養殖魚等バーコード、二次元コード

加工食品の生産・加工・流通過程におけるID分化・統合に対応したトレーサビリティシステムの開発と実証試験

鶏唐揚げ、冷凍野菜RFID

調理加工食品のトレーサビリティおよび情報一元化管理システムの開発鶏肉、鶏肉加工品及びグラタン識別コード、バーコード

内容品目情報伝達媒体

平成15年度トレーサビリティシステム開発・実証試験への採択課題

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ユビキタス社会の農林水産業へ向けてユビキタス社会の農林水産業へ向けてユビキタス社会の農林水産業へ向けて

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◎◎あらゆる物に極小コンピュータが組み込あらゆる物に極小コンピュータが組み込まれネットワークでつながっていくまれネットワークでつながっていく

「ユビキタス・コンピューティング」の進展に「ユビキタス・コンピューティング」の進展に伴って、農林水産分野においても、伴って、農林水産分野においても、

労働時間の大幅短縮、消費者の利便性の労働時間の大幅短縮、消費者の利便性の向上等、飛躍的な発展が期待向上等、飛躍的な発展が期待

Page 20: 食品のトレーサビリティシステム...食品のトレーサビリティシステム食品のトレーサビリティシステム 食卓から農場まで、消費者と生産者との

労働時間の縮減

生産・出荷 製造・販売 消費者

流通管理コストのダウン

安心感や利便性の向上

農薬データベース

生産者HP等

食品の識別、

関係情報の

結び付け農林水産物・ユビキタスIDセンター

トレーサビリティ

製造業者HP等

ユビキタス社会の農林水産業へ向けてユビキタス社会の農林水産業へ向けて

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RFIDによる使用資材の認識

農薬/肥料

ID 123456

識別タグの貼り付け

生産資材の使用状況の自動登録

生産・出荷生産・出荷

その農薬を使ってはいけません!

労働時間の縮減

この農薬は2回まで使える。

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製 品 ロ ッ ト ・出荷 先 等 の 記 録

エ ラ ー 報 告

製 造 作 業 の記 録 ・チ ェ ッ ク

製 造 ・販 売製 造 ・販 売

流 通 管 理 コ ス トの ダ ウ ン

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こ の 食 品 は 安心 ね

情 報 確 認

○ ○ は 、 本日 賞 味 期限 で す

冷 蔵 庫 の 管 理

消 費 者消 費 者

利 便 性 の 向 上