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京都産業大学の協力を得て、マナビジョンブック編集部がレポートします

行動する社会学 - kyoto-su.ac.jp · 現代社会学科では、「地域社会学」「人間社会学」「メディア 社会学」の3つのコースを用意。多様な視点から社会を見つ

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2017年4月 現代社会学2017年4月 現代社会学部 誕生誕生

新校舎「サギタリウス館」で学ぶ新校舎「サギタリウス館」で学ぶ

現役生だけのチャンス!現役生だけのチャンス!総合評価型総合評価型基礎評価型基礎評価型公募推薦入試公募推薦入試

外国語や海外文化の資料を貸出 充実したディスカッションスペース

「行動する社会学」をコンセプトに「行動する社会学」をコンセプトに在学中から新たなしくみや価値の創造をめざす「現代社会学部」在学中から新たなしくみや価値の創造をめざす「現代社会学部」2017年4月、京都産業大学に現代社会学部が誕生しました。本学部がめざすのは、社会を「研究」するだけでなく、

「実際に変えていく」次世代型のリーダーを育てること。そのために、実践の場である「演習」を重視。現実社会のリアルな課題を発見し、その課題解決に仲間や教員とチームになって挑戦する課題解決型の演習を開講します。

社会との接点を意識した、開放感あふれる設計の新校舎。内部には、書棚やICTスペース、ミーティングテーブルが集まった共創空間「グローバルコモンズ」をはじめ、さまざまな刺激を生む場が広がっています。

現代社会学科では、「地域社会学」「人間社会学」「メディア社会学」の3つのコースを用意。多様な視点から社会を見つめ、一人ひとりが生きやすい豊かな社会の創造をめざします。

「リーダーシップ科目」では、社会でリーダーとして活躍するゲストとの討論など、リーダーシップのあり方や発揮の仕方を実践的に学びます。

社会を変革するために、3つの視点から現代社会をとらえる

健康スポーツ社会学科では、社会学を基礎に、スポーツが持つ価値・可能性や健康スポーツ科学を探究します。将来の進路が広がる学びで、人々が健康で活力ある社会の創造をめざします。

スポーツが持つ価値を探り、健康で活力ある社会づくりに挑む

社会に求められる社会に求められるリーダーシップを育成するリーダーシップを育成する

コミュニティから社会を変える

●大学紹介・入試説明 ●学部イベント ●受験英語対策講座  ●キャンパスツアー●個別相談 など

●現役生のみ出願できます ●一般入試と比べて、基礎的な学力を判定します●調査書に加えて、資格・部活動なども評価します(総合評価型) 

■地域社会学コース人と人の関係を見直し、豊かな社会づくりへ

社会学を基礎に健康スポーツを考える

■人間社会学コース ■健康スポーツ社会学科コミュニケーションのこれからに挑む!

■メディア社会学コース

京都産業大学の協力を得て、マナビジョンブック編集部がレポートします

編集 : マナビジョンブック編集部 発行 : ㈱進研アド 大阪支社 住所 : 〒530-0003 大阪市北区堂島2-4-27 新藤田ビル

■お問い合わせ

■経済学部  ■経営学部 ■法学部 ■現代社会学部 ■外国語学部 ■文化学部■理学部   ■情報理工学部※ ■総合生命科学部 

資料請求はこちら

入学センター 〒603-8555 京都市北区上賀茂本山 TEL.075-705-1437 http://ww// w.kyoto-su.ac.jpWebサイト [email protected]

※2018年4月 学部新設(設置申請中:内容は予定であり、変更が生じる場合があります。)

※イベント内容は変更する場合があります。 詳細はwebサイトでご確認ください。

未来を理想のカタチへ!

未来を理想のカタチへ!

行動する社会学

行動する社会学

学科を横断してさまざまな専門知識や技能を持つ仲間と一緒にリアルな社会の課題解決に挑戦。社会を変える力を養います。

リアルな課題の解決に挑戦するリアルな課題の解決に挑戦する「プロジェクト演習」「プロジェクト演習」

OPEN CAMPUS58 (土) 6 19(土)109 (日)

(日)

事前申込不要 入退場自由10:00~16:30(9:30受付)

111 (水) 911~ (木)24:00締 切

1811 (土)19(日)23(木・祝) (月)412

現代社会学科 健康スポーツ社会学科

試 験 日

出願期間 合格発表日

中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)が取得可能POINT

世の中を変えたい。世の中を変えたい。世の世の中をもっとよくしたい。もっとよくしたい。課題先進国と言われる日本。さまざまな問題を解決し、よりよい未来をつくるために新たなACTIONが期待されています。社会を研究するだけでなく、実際に変えていく、「行動する社会学」を学び、新たな視点で新たな社会を創造しましょう。

社会の基本構成員となるのが「人間」。一人ひとりの生き方に目を向け、家族、ジェンダー、職場といった人と人の関係性を理解することで、これからの社会づくりを考える。

インターネットやSNSがもはやあたりまえになるなか、情報化社会の現代で重要な役割を果たす「メディア」。従来のマスメディアだけでなく、新しいメディアを使った情報の発信や課題の解決方法を考える。

高齢化や人口減少などのさまざまな課題を抱える「地域」。裏を返せば、地域には日本の社会を元気にするヒントがあふれているともいえる。地域の課題解決、さらには地域の活性化からこれからの豊かな社会づくりを考える。

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行動する社会学で、社会学で、今のカタチをタチを

未来のカタ未来のカタチへ変えていく。えていく。

!社会を構成する人間・地域・メディアの視点から、社会を構成する人間・地域・メディアの視点から、「理想の社会」を考えてみよう。「理想の社会」を考えてみよう。

これまでの労働を見直す「働き方改革」が、近年、国や企業で推進されています。これまでの「あたりまえ」にとらわれず、誰もが自分らしく、満足して働けるような新しい働き方を実現することが急務です。2017年に誕生した京都産業大学現代社会学部は、「行動する社会学」がコンセプト。先生方にこれからの「働き方」の新たなヒントを伺いました。

広告メディアから学ぶ、国際化時代に必須の仕事スキル。

私はこれまで広告代理店で複数の国にわたる商品の広告・マーケティング活動に携わってきました。例えば、生命保険のテレビ広告で、日本なら「家族を守るため」と感情に訴える広告が多いのに対して、アメリカの場合は加入年数や保険料を他社と比較するロジカルな広告が多いのは、なぜだと思いますか?日本と欧米では文化が違い、その違いによって伝え方やコミュニケーション方法が異なるからです。今回のテーマである、これからの働き方について考えると、まさにこうした「異文化コミュニケーション」を理解することが、外国人と働く機会が増える日本人にとって重要になります。私が専門とする広告やマーケティングを学ぶことで、それぞれの文化や社会が深く見え、異なる文化背景を持つ人々に適切に伝えるコミュニケーション術を修得できます。たとえ広告業界に就職しなくても、「誰に何をどう伝えるべきか」を理解することは、卒業後どんなビジネスにおいても役立つはずです。

日本人の働き方を変えるには、日本人の働き方を変えるには、制度と「私たち」の意識改革を。制度と「私たち」の意識改革を。

私の研究のひとつが、ヨーロッパの家族や雇用の問題です。例えばフランスでは、男女の壁なく働き、女性も仕事と家庭を両立しながら、年に1カ月以上のバカンスをとることができます。今、日本も国を挙げて、多様な働き方や女性の活躍を推進していますが、給与や社会保障のシステムなどは「男性が稼ぎ、女性が家事をする」ことを基準にした従来のモデルのまま。実際は、「男性中心の社会」が根強く残っています。制度の改革をすることが重要ですが、私たちの意識改革も必要です。就職においても、自分で起業したり、企業名で仕事を選ぶのではなく企業の特徴や取り組みを理解して選ぶなど、自分らしい新しい働き方を模索していくべきでしょう。京都産業大学の現代社会学部では、世界の人々の働き方、その働き方に大きな影響を与える家族のあり方などを学ぶことができます。「企業で働く」というひとつのロールモデルに縛られず、生き方や働き方の可能性を広げてほしいと思います。

京都産業大学 現代社会学部

藤野 敦子教授

京都産業大学 現代社会学部

宮木 一平教授

!新しい社会学は、新しい社会学は、みんなの「働き方」を変える。みんなの「働き方」を変える。

メディア社会学

人間社会学

従来の考え方に縛られず、従来の考え方に縛られず、「幸せ」を実感できる働き方を。「幸せ」を実感できる働き方を。

私の研究テーマは、地域活性化や街づくりです。より良い地域社会をつくることは、自分らしい働き方を見つけることに似ています。どちらも、地域にとって、あるいは自分にとっての「幸せとは何か」を考え、実現する作業です。東日本大震災以降、誰もが「等身大の幸せ」を模索しはじめています。従来のように大都市にある大企業で働いているから満足で幸せというわけでなく、その答えも多様化しているのではないでしょうか。だから、既存のルールや価値観に縛られることなく、複数の仕事をしてもいいし、やりたい仕事がなければつくればいい。そのためには、自分にとっての「幸せ」を発見し、その理想に向かって今ある現状を変えていく力が必要です。京都産業大学の現代社会学部は、まさに自分たちで「社会を変える」ことをテーマに掲げています。「アウェイ」から「ホーム」へ、ぜひ自分にとって居心地のいい仕事や環境を創造していく力を磨いてほしいと思います。

地域社会学

京都産業大学 現代社会学部

ポンサピタックサンティ ピヤ教授

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地域にと域て あるいは自分にと域社会をつくることは、自

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仕事スキル。

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事スキル。事スキル

WO R KS T Y L E

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高齢化や人口減少など従来の考え方やノウハウでは、地域が抱える課題解決が困難な時代に。新しい発想の街づくりが必要とされており、若い感性や行動力が期待されています。京都産業大学の現代社会学部は「行動する社会学」を掲げ、学生自らが街づくりの活動に取り組みます。そこで、「行動する社会学」の視点から、先生方に日本の街づくりの可能性について語っていただきました。

アイデアとメディアを活用し、自分たちで地域の課題を解決しよう。

今、「Civic Tech(シビック・テック)」という取り組みが日本全国で広がり始めています。市民自らが主体となってICT※(情報通信技術)を活用して、地域のさまざまなニーズや課題解決に役立つアプリや公共サービスなどを開発し、より良い街づくりを行うというもの。従来のメディアとは違い、スマホひとつで誰もがSNSや動画を使って情報を発信できる時代だからこそ、新しいメディアがまちづくりの原動力となっています。身近な地域のニュースやイベントを発信したり、あるいはゴミの分別がすぐに分かるアプリを作成するなどアイデア次第でさまざまな活用ができます。私は長年テレビ局のアナウンサーとして情報を発信する立場にいましたが、「現場」で感じる情報を常に大切にしてきました。京都産業大学の現代社会学部は地域社会に飛び込む「プロジェクト演習」も大きな特色なので、現場にこだわり、新たなメディアの可能性を探っていきたいと思います。学生のみなさんの柔軟な発想力やアイデアに大いに期待しています。

「生きづらい」人に目を向けた、「生きづらい」人に目を向けた、新しい地域活性策に注目!新しい地域活性策に注目!

地域の活性化と言うと、どんな取り組みを思い浮かべますか。「施設を建てる」「イベントをする」など、さまざまな方法が挙げられますが、従来の制度やシステムを見直すことも地域活性策になりえます。例えば、シングルマザーを支援したり、同性カップルを公的に認定したり、これまで社会的に「生きづらい」立場に置かれやすい人々を受け入れることで、街を活性化させようとする自治体も増えています。その背景にあるのは、社会的に孤立してきた人々を排除するのではなく、共に助け合っていくことで、少数派はもちろん誰にとっても生きやすい社会をつくろうという新たな発想ではないかと考えられます。これからの街づくりには、社会の多数派だけでなく、今までこぼれおちていた少数派にも目を向け、さまざまな視点から考えることが欠かせません。現実は複雑だからこそ、単純なモノの見方や捉え方ではなく、複眼的な思考が大切です。京都産業大学の現代社会学部で、ぜひ社会を深く探る思考を養ってほしいと思います。

京都産業大学 現代社会学部

滋野 浩毅教授

京都産業大学 現代社会学部

脇浜 紀子教授

!新しい社会学は、新しい社会学は、「日本の街」を変える。「日本の街」を変える。

メディア社会学

人間社会学

京都産業大学 現代社会学部

東 園子准教授

用を解決しよう。

解決しよう。用

し、決しよう、

「何もない」地方にこそ、「何もない」地方にこそ、新しい暮らし方のヒントがある。

日本は、人口ばかりでなく、あらゆる機能の東京一極集中が進んでおり、地方はどんどん衰退しています。そこで地域を活性化したくても、「田舎だから、できない」と思っていませんか。京都府北部にある綾部市でも、過疎化と高齢化が進み、存続の危ぶまれた集落がありました。しかし、「水源」や「里山」といった田舎には当たり前にあるものに着目した地域活性化を行い、今では多くの移住者が集まっています。また、会社やお金に縛られず、半分は小さな自給農、半分は好きな生き方を実現する「半農半X」という新しいライフスタイルを生み出し、国際的にも注目されるようになっています。見方を変えれば、一見「何もない」と思われる田舎にこそ、新しい働き方や生き方、可能性を創造することができるのです。京都産業大学現代社会学部では、この綾部市をはじめ、実際に学生たちが地域活性化に取り組みます。今地方でおこっている課題は、数年後の日本全体の課題でもあります。自分なら何ができるのか、ぜひ挑戦してほしいと思います。

地域社会学

C I T Y

がある。

※ICT=Information and Communication Technology

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