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FEMAP 利用マニュアル(基本編)Ver.1.0
2005/07/29
河合研究室
倉野 一俊
- 1 -
FEMAP利用マニュアル(基本編)Ver.1.0
目次
0. 本文で使用する記号 ........................................................................................................................................ 2
1. はじめに .......................................................................................................................................................... 2
2. 解析モデルを作る ............................................................................................................................................ 3
2.1 形状を作る ................................................................................................................................................ 3
2.2 物性を決める ............................................................................................................................................ 4
2.3 要素を分割する ........................................................................................................................................ 6
2.3 荷重などを設定する ................................................................................................................................ 7
3. 解析する ........................................................................................................................................................ 10
3.1 データを転送する .................................................................................................................................. 10
3.2 解析する ................................................................................................................................................. 10
4. 結果を見る ..................................................................................................................................................... 11
4.1 データを読み込む .................................................................................................................................. 11
4.2 表示する ................................................................................................................................................. 12
4.3 白黒表示にする ...................................................................................................................................... 13
FEMAP 利用マニュアル(基本編)Ver.1.0
2005/07/29
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倉野 一俊
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0. 本文で使用する記号
プルダウンメニューは[ ]を用いて示す.例えば
[File] → [Save As]
といった具合に表示する.
ボタンの場合は、箱で囲って示す.例えば、
ここで、OK を押す。
といった具合に表示する。
1. はじめに
FEMAPは、有限要素法による解析を行なう為のモデルと、結果を見るツールである.解析を行なうツー
ルは、PHOTONと呼ばれるツール群である.これらのツールで出来ることは、
(1) 応力解析
(2) 電磁界解析
(3) 熱伝導解析
の三つである。FEMAPによる解析は、次の三つのステップで行なう.
基本編では、シンプルなモデルに対する応力解析を行なう手順を説明する.
解析モデルを作る
(Modeling)
解析する
(Analyze)
結果を見る
(Post-processing)
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2. 解析モデルを作る
解析モデルを作るには、次の四つのステップが必要である.
2.1 形状を作る
今回は、次に様な形状を作成する.
まず、
[Geometry] → [Volume] → [Corners]
を選択する.すると、
というウインドウが表示される.一つの座標を入力するごとに、OK を押し、すべて入力し終われば、
Cancel を押す. 今回のモデルで入力するデータは、
(X ,Y ,Z)
(0 ,0 ,0)
(50e-3 ,0 ,0)
(50e-3 ,100e-3 ,0)
(0 ,100e-3 ,0)、
(0 ,0 ,5e-3)
(50e-3 ,0 ,5e-3)
(50e-3 ,100e-3 ,5e-3)
(0 ,100e-3 ,5e-3)
形状を作る
(Geometry)
要素を分割する
(Mesh)
物性を決める
(Property)
荷重などを設定
(Load etc.)
100mm
5mm
50mm
X
Y Z
銅の物性
密度 8920 kg/m3
ヤング率 101098.12 [Pa]
ポアソン比 0.34
銅版
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となり、この順番で入力してゆく(座標は物体が捩れない様、順序良く入力する必要がある).
括弧の中身は(x,y,z)で、長さの単位は[m]である.すると、青緑色で表示された四角形が現れる.マウス
のローラを用いる事で拡大、縮小できるので、見やすい大きさに拡大しておく.
見る方向を変える場合は、F8キーまたは [View] → [Rotate] を選択する.すると、
というウインドウが表示される。後は見たい方向のボタンを押せばよい.以下は、拡大後 Dimetric を押
したものである.
画面の中心にモデルを表示させる場合は、[View]→[Center]を選択し、モデルの中心をクリックして、OK を
押せばよい。
2.2 物性を決める
まず、物性データを作成する.
[Model] → [Material]
を選択する.すると、
平面方向から見る 三次元方向から見る
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というウインドウが表示される.ここで Title のところに物性データの名前(今回は copper)、Young’s
Modules, E のところにヤング率(今回は12.98e10)、Poisson’s Module のところにポアソン比(今回は0.34)、
Mass Density のところに密度(今回は 8920)を入力し、OK を押す.連続して聞いてくるので、Cancel を押
す.
次に、作成した形状に物性データを適用する(正確には、形状の名前に物性データを登録する作業).
[Model] → [Property]
を選択する.すると、
というウインドウが表示される.ここで Titleのところに作成した形状の名前(今回は Cu Board)を入
力し、Material という文字の横にあるメニューから、先ほど作成した物性データを選択する.そして、
Elem/Property Type… というボタンを押し、Volume Elementsというカテゴリの Solidを選ぶ.
最後に、OK を押す.連続して聞いてくるので、Cancel を押す.
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2.3 要素を分割する
ここでは、作成した形状を、小さな要素(メッシュ)に分割する(有限要素法では、この要素ごとに計算
する).
まず、
[Mesh] → [Mesh Control] → [Size Along Curves]
を選択する.すると、
というウインドウが表示される.作成した形状の各辺にカーソルを持ってゆくと、辺が青緑から赤に変わ
る.ここでマウスを左クリックすると、その辺がメッシュを切る辺に選択される.まずは、上面と下面の八辺
をマウスで選択する.選択を間違えた場合は、ウインドウ内の Delete を押して削除し、選択しなおす.
選択し終わったら、OK を押す.すると、
というウインドウが表示される.ここの Number of Elements のところに分割数を入力し
(今回は 10) OK を押す.すると、先ほど選択した辺に白い点が表示される.ここが分割する点になる.
続いて、側面の四辺について先ほどと同じ操作を行なう(今回は側面の辺が短いので、分割数は 5).連続し
て聞いてくるので、Cancel を押す.
最後に、このメッシュを作成した形状に適用する為に、
[Mesh] → [Geometry] → [Volume]
を選択する.すると、
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というウインドウが表示される.作成した形状にマウスカーソルを移動すると、形状全体が赤くなる.こ
こで、左クリックするとメッシュを適用する形状に選択されます.OK を押すと、
というウインドウが表示される.ここで、Property という文字の横にあるメニューから、作成した形状の名
前(ここでは Cu Board)を選択し、OK を押す.すると、モデルがこのような表示になる.
2.3 荷重などを設定する
今回は、下図のように固定し、荷重をかける.この操作をする前に、モデルの表示を XYにしておく.
固定する
50N
X
Z
Y
選択範囲
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まず、固定点を登録する.
[Model] → [Constraint] → [Set]
を選択する.すると、
というウインドウが表示される.ここで Titleに固定点の名前を入れ(今回は Fix Pos) OK を押す.
次に、固定点を選択する.
[Model] → [Constraint] → [Nodal]
を選択する.
今回は、材料の下面を固定するので、下の要素すべてを選択する.この時、Shiftキーを押しながらマウ
スでドラッグして選択すると、選択したポイントから一番奥のポイントまですべて選択できる.選択したポイ
ントは、○で囲まれる.OK を押すと、
というウインドウが表示される.ここで Fixed ボタンを押す事で、先ほど選択した部分は、どの方向に
も動かなくなる.OK を押すと、続けて座標入力のウインドウが表示されるので、Cancel を押す.
続いて荷重点を入力する.
まず、荷重点を登録する.
[Model] → [Load] → [Set]
を選択すると、固定点の設定時と同様のウインドウが表示される.ここで、Title に荷重点の名前を入力
(今回は、Force Pos)する.続いて、荷重点を選択する.
[Model] → [Load] → [Nodal]
を選択すると、固定点の設定時と同様のウインドウが表示されるので、固定点の時と同じように、荷重を
加える点を選択する.OK を押すと、
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というウインドウが表示される.今回は、X方向に 50N加えるので、Load というカテゴリから、FX の
項目だけにチェックを入れ、値を入力する(今回は 50).単位は、[N]である.連続して聞いてくるので、
を Cancel を押す.すると、次のような表示になる.
これで、解析モデルを作る作業(Modeling)は終了である.
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3. 解析する
解析するには、二つのステップが必要である.
3.1 データを転送する
まず、
[File] → [Export] → [FEMAP Neutral]
を選択する.すると、ファイルを選択するウインドウが表示される.ここで、
C:¥PHOTON¥GO
というディレクトリに移動し、input.neuというファイルを選択して、Write を押す.上書きするかどう
かを聞いてくるので、はい を押す.すると、
というウインドウが表示される.Write Analysis Model と Expand Geometric Loads and Constraints
のところだけチェックを入れ、Versionを 5.0にし、OK を押す.
3.2 解析する
ここでは、PHOTON の応力解析ツール PHOTO-ELASJW を用いる.まず、ディスクトップにある
ELASJWというアイコンを左クリックして起動する.すると、次のような画面になる.
データを転送する
(解析ツールに渡す)
解析する
(Analyze)
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ここで、INPUT FILE FLAGと聞いてくるので、1を入力する.次に、INPUT FREQUENCY(Hz)と聞
いてくるので、0を入力する.すると、解析が始まり、大量の数値が表示される.そして、自動的に終了する.
この時、C:PHOTON¥GO のディレクトリに、output.neu というファイルが作られる.これが、解析結果で
ある.
4. 結果を見る
結果を見るには、次の二つのステップが必要である.
4.1 データを読み込む
まず、
[File] → [Import] → [FEMAP Neutral]
を選択する.すると、
データを読み込む
(解析結果を読む)
表示する
(Post-processing)
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というウインドウが表示される.Read Output だけを選択し、OK を押す.
4.2 表示する
次に、
[View] → [Select]
または、F5キーを押すと、
というウインドウが表示される.Deformed and Contour Data を押すと、
というウインドウが表示される.ここで、Deformation と、Contour という文字の下にあるプルダウンメニ
ューから、100. Total Translation (REAL) を選択し OK を押す.すると、応力の大きさを色で塗り分けら
れ、変形した画像が得られる.これで、引っ張りにより銅版が曲げられ、何処にどの程度の応力が加わってい
るかを視覚的に見る事が出来る.
変形を見る 応力の視覚化
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4.3 白黒表示にする
得られる画像がカラーで色分けされている為、白黒印刷などを行った場合、表示が分かり難くなる.そこ
で、表示を白黒にする必要がある.
まず、
[View] → [View Options]
を選択するか、F6キーを押す。すると
というウインドウが表示される.Category 内の Post Processing にチェックを入れ、Options から、
Contour/Criteria Levelsを選択する.すると、上図右側の表示が現れる.Set Levels を押すと、次のような
ウインドウが表示される.
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ここで、Reset Gray を押し、OK を押す.すると、View Options の表示に戻るので、OK を押す.以
下に表示結果を示す.