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コンテナターミナルの AI化・IoT化ニーズ調査について 令和2年2月18日 東北国際物流戦略チーム 資料3-5

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コンテナターミナルのAI化・IoT化ニーズ調査について

令和2年2月18日

東北国際物流戦略チーム

資料3-5

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1.調査の背景と今年度の検討内容

【背景】

○港湾の中長期政策「PORT2030」において、「AIターミナルの実現」が提起されており、AI、IoT、自動化技術の組み合わせによってターミナルオペレーションの効率化・最適化を図ることを目標に掲げている。

〇一方で、PORT2030に掲載されているAI化・IoT化の事例は、地方港においてはオーバースペックとなるものもあり、地方の実情に合わせたAI化・IoT化のニーズを探り、コンテナターミナルにおける最適なAI化・IoT化の導入を進める必要がある。

1

【今年度の検討内容】東北6県の各コンテナターミナルを対象として、現状把握・分析、ターミナルオペレーターに対するAI化・IoT化のニーズ調査を実施

AIを活用したコンテナ荷繰りの最小化

遠隔操作化・自働化によるクレーン能力の最大化とオペレーター労働環境の改善

AGV(無人搬送車)

自動運航船及び遠隔タグボート

ダブルトロリー式ガントリークレーン

コンテナ立体格納庫自動運転車両の隊列走行

ゲートでのダメージチェックの迅速化

はしけ輸送

図1 AIターミナルのイメージ図(PORT2030より)

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2.ワーキンググループ(WG)での検討

東北港湾のコンテナターミナルに適したAI化・IoT化技術の導入を検討するにあたり、ワーキンググループ(WG)を立ち上げ、関係者の意見を踏まえた上で検討を進めた。

〇AI化・IoT化技術によって解決が期待される東北港湾のコンテナターミナルの課題の整理〇導入に向けて、今後検討を行うAI化・IoT化技術の整理

○コンテナターミナルで導入されているAI化・IoT化技術の情報収集、整理

○東北港湾のコンテナターミナルの課題とAI化・IoT化技術の活用に関する意見交換

○ニーズ把握の方法の検討、調査票の作成

第1回WG(R1.11.11)

○コンテナターミナルオペレーターへのニーズ調査、ヒアリング結果の報告

・コンテナターミナルにおける荷役、運営体制等の現状分析

・コンテナターミナルで抱える課題の抽出、今後の方向性の検討

第2回WG(R2.1.30)

○各コンテナターミナルに対するニーズ調査、ヒアリングの実施

WGメンバー

秋田海陸運送(株)、日本通運(株)秋田港支店、東北倉庫協会連合会、秋田県

※東北で唯一RTGによるヤード荷役を行っている秋田港をモデルにニーズ調査を行い、他のターミナルでのニーズ調査の参考にすべく、秋田港コンテナターミナル関係者をメンバーとした。

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3.AI化・IoT化技術の整理

対象 解決が期待される課題 AI化・IoT化技術

本船荷役

本船荷役作業の効率化(ヒューマンエラー、事故の削減等)

①ガントリークレーンの自動化・遠隔操作化

②自動離着桟システム

若手技能者の育成 ③荷役機械運転支援システム(仮称) ※開発中(2021年度まで研究・実証)

ヤード荷役

ヤード内の荷役作業の効率化(ヒューマンエラー、事故の削減等)

➍ASC(自動スタッキングクレーン)

➎AGV、L-AGV(無人搬送車)

⑥A-ShC(自動ストラドルキャリア)

ヤード内の待機時間の短縮 ➐車両接近情報の活用による事前荷繰り(CONPAS) ※実証中

ゲート付近

ゲートでの処理時間の短縮

➑ゲートシステム(携帯端末等による認証、情報のやり取り等)

➒PSカード活用による認証※実証中(CONPAS)

⑩AIによるコンテナダメージチェック ※開発中(2022年度まで研究・実証)

労働環境の改善 ⑪トレーラの自動運転システム ※開発中(2020年度から実証事業)

CT運営

情報管理、各種帳票作成の効率化

⓬事前の搬入情報等の入力(CONPAS) ※実証中

⓭WEBサイトによる情報発信、情報入力(搬入票情報の登録等)

⑭書類の電子化(港湾関連データ連携基盤及びTOSの改良)

本船積み付けプランニングの効率化

⑮ターミナルオペレーション最適化システム(仮称、TOSの改良を含む) ※開発中(2020年度までに構築予定)

本船荷役の効率化

ヤード内の荷役作業の効率化

ヤード利用の効率化

ゲートでの処理時間の短縮 ⓬事前の搬入情報等の入力(CONPAS) ※実証中

⓭WEBサイトによる情報発信、情報入力(ゲート前情報発信等)ピーク時間の分散化

⓰事前予約制度(CONPAS) ※実証中

その他 除雪作業の効率化 ⓱自動融雪システム

※白抜き数字は既に国内で導入または具体的な検討がなされている技術

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4.AI化・IoT化技術の導入による課題解決のイメージ

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5.東北港湾各コンテナターミナルの施設概要

港湾ターミナル名称

岸壁 蔵置能力 施設概要

備考

施設名

水深(m)

延長(m)

ターミナル面積(㎡)

シャーシプール(㎡)

ドライコンテナ(TEU)

カッコ内はスロット数

リーファーコンテナ(TEU)

段積個数(個)

リーファーコンセント(口)

荷役機械

CFS

メンテナンスショップ

管理棟

八戸多目的国際物流ターミナル

八太郎2号ふ頭J岸壁 -13 260 84,359 -

3,390(1,130) 107 3~4 107

ガントリークレーン2基ストラドルキャリアー5台トップリフター1台

- 1棟 1棟

・検査棟1棟(税関貨物・植物検疫・動物検疫対象物)・燻蒸上屋1棟

釜石 須賀地区 須賀地区岸壁-7.5-11

130190 6,950 -

144(72) 24 2 28

(※)

ガントリークレーン1基ジブクレーン1基ストラドルキャリアー2台

- - -※令和元年度中に58口へ増設予定

仙台塩釜

仙台港区(高砂コンテナターミナル)

高砂ふ頭1号・2号岸壁

-12-14

310330 215,900 15,295 8,640

(2,160) 60 4 105ガントリークレーン4基ストラドルキャリアー15台

1棟 1棟 1棟 ・燻蒸庫1棟・X線税関検査場

秋田国際コンテナターミナル

外港-13m2号岸壁 -13 260 170,000 -

2,088(696) 96 3

(リーファー2) 48

ガントリークレーン2基トランスファークレーン3基リーチスタッカー3台

1棟 - 1棟 ・燻蒸施設・多目的上屋

酒田外港地区酒田港国際ターミナル

高砂ふ頭2号岸壁 -14 280 123,885 -

788(394) - 2 12 ガントリークレーン2基

リーチスタッカー3台 1棟 - -

小名浜大剣コンテナターミナル

大剣ふ頭第4号岸壁 -10 185 40,662 -

590(295) 20 2 20

ガントリークレーン1基ジブクレーン1基ストラドルキャリアー2台トップリフター2台

2棟 - 1棟 ・燻蒸上屋1棟・高圧ガスコンテナ取扱可

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作業区分 項目 単位 八戸港 釜石港仙台塩釜港 秋田港

酒田港 小名浜港三陸運輸 塩竃港運 秋田海陸 日本通運

本船荷役

ガントリークレーン基数 基 2 1 4 2(同時稼働数1) 2 1クレーンの操作有資格者数 人 23 5 13 24 92(10)※1 17(5)※1 186(45)クレーン基数に対する有資格者数※2 人/基 11.5 5 9.25 15クレーン時間あたり平均荷役個数 個/時 25 15 35 35-40 30 15クレーンオペレーターの平均年齢 歳 50 35.6 35 40 38(38)※ 48 45取扱船社数 社 23 5 14 12 25 3 4

抜港、スケジュール遅れの頻度 -抜港 月1回程度遅れ 1~7日程度

抜港はなし遅れは外航本船はほぼ100%

抜港は1回遅れは、内航船含め週2,3回

抜港はほぼなし本船の遅れは相当数あり

抜港は月1回程度1日~7日の遅延は恒常的

抜港は11月で3回遅延は90%以上

ヤード荷役

ヤード荷役機械の通常運転台数

RTG 台 - - - - 2 - -ストラドルキャリアー 台 4 3 2 5 - 3リーチスタッカー等 台 1 - 3 0 3 3 2構内トレーラー 台 - - 1~3 - -

ヤード荷役作業員数

RTG 人 - - - - 2 - -ストラドルキャリアー 人 5 2 19 10 - - 4リーチスタッカー等 人 - - 23 - 2 4構内トレーラー 人 - - 5 都度都合 - -

ヤード荷役機械の1時間あたり平均荷役個数(実績)

個/時 12 24.5 50 26 30

ヤード内でのコンテナ最大段積個数 段 3 3 実入3、空4~5 実入3、空4 3 3 3

1日あたりヤード荷役最大個数(実績)

個/日 70 (ゲート搬出入1,076個、本船荷役 692個) 500 300 150

CT運営状況

ゲート閉鎖以降の荷役作業残業時間(ピーク時)

時間 3 0 3.5 3 2 1

プランニング業務の1日あたり平均作業時間

時間/日

7 1 1.8 9 10(時間/船) 8 5

ターミナル内の除雪方法(作業時間、人員体制、使用機械等)

朝7時頃から6人程度、フォークリフト4台、融雪剤散布機械を使用し

朝8時頃まで行う

朝7時頃から、4人程度、ローダー1~2台、コンテナの間は手作業

及びフォークリフト1台

当日出勤人数で朝5時からローダー2台、フォークリフト8台使用で3~4時間、(約20名)

ローダ使用。塩カル散布 30人

作業エリア:ドーザー&散布車(4名)、ゲート付近:手作業(4名)朝6:30~

ドーザー2台

ゲート周辺

ゲート前での待機台数(最大)

通常時 台 4~5 0 40~50 70 10 1~2 2~3ピーク時 台 10~15 5 120 100 20 6 5~8

1日あたりゲート処理必要回数 回 最大68 900 350~450 約200 約50~60 200

作業員数ダメージチェック 人 1 1 4 4 2 3書類確認 人 2 2 2 2 2 2警備等その他 人 3 2

空コンヤード

空コンテナ年間取扱個数 個 21,046 1,225 35,884.75 48,888 14,211 15,930 12,953空コンヤード作業機械台数 台 - - 5 3 2(リーチスタッカー) 2空コンヤードでの作業員数 人 - - 8 8 2 2空コンヤードの規模 ㎡、個 - - 3770TEU 1,164スロット 4,008TEU 1,400㎡空コンテナ取扱割合 % 36 - 28.64 100 30.82 36空コンテナの平均滞留日数 日 約50 - 41 30 約30 13

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6.東北港湾各コンテナターミナルの現況

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対象 課題・問題点 八戸港 釜石港 仙台港 秋田港 酒田港小名浜港

岸壁荷役

〇ガントリークレーンオペレーターの技能不足、育成・オペレーターの高齢化、将来的な人員不足の懸念・厳しい気象、海象に対応し、一定効率で荷役作業が可能な技能者の育成

○ ○ ○

〇ガントリークレーンオペレーターの労働環境の悪化・コンテナ船の大型化に伴う荷役時間の長時間化、時間外労働の発生・スケジュール遅れ等に伴う待機時間の発生

○ ○ ○

ヤード荷役(実入り、空コン)

〇コンテナヤードの不足・長期滞留コンテナや貨物量の増大、小規模なヤード面積に起因するヤード不足(船社単位でコンテナを集約蔵置すること等が不可能)による荷繰りの発生

・走行レーンが確保できず、本船荷役コンテナと搬出入コンテナレーンの錯綜、これに伴う待機時間の発生

・ヤード荷役の長時間化にともなうコンテナ船の沖待ちの発生

○ ○ ○ ○ ○

ゲート付近

〇慢性的なゲートの混雑・ゲート処理能力(ゲート処理速度×ゲート数)の不足・作業員の時間外労働の発生

〇ピーク時間の分散・特定時間帯にトレーラーが集中することによる混雑の発生

〇ゲート処理作業の省力化・ゲートにおける書類やコンテナダメージのチェックに係る人員配置、処理時間の発生に係る負担

○ ○ ○

CT運営

〇積み付けプランニングに係る時間、人員の不足・前港が近いこと、スケジュール遅れに伴う入港順の前後等によるプランニング時間不足、時間外労働の発生

・各船社のシステムとターミナルシステムの連携不足に起因する手間、ヒューマンエラーの発生

○ ○ ○ ○ ○ ○

〇コンテナ管理の効率化・目視確認、手入力等にともなうヒューマンエラーの発生(誤ったコンテナの蔵置等)

○ ○ ○ ○

〇情報処理、管理の効率化・NACCS等とターミナルシステムの連携不足に伴う、情報入力、確認に係る手間

○ ○ ○

その他〇除雪作業に係る労力の負担・除雪作業に係る早朝からの人員配置、除雪機器等の維持管理の負担が発生

○ ○ ○ ○ ○

7

7.ニーズ調査により得られたターミナルの主な課題

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対象 AI化・IoT化技術八戸港

釜石港

仙台港

秋田港

酒田港

小名浜港

本船荷役

①ガントリークレーンの自動化・遠隔操作化 ○ ○ ○

②自動離着桟システム

③荷役機械運転支援システム(仮称) ※開発中(2021年度まで研究・実証) ○ ○ ○

ヤード荷役

➍ASC(自動スタッキングクレーン) ○ ○

➎AGV、L-AGV(無人搬送車)

⑥A-ShC(自動ストラドルキャリア) ○

➐車両接近情報の活用による事前荷繰り(CONPAS) ※実証中 ◎ ○

ゲート付近

➑ゲートシステム(携帯端末等による認証、情報のやり取り等) ◎ ○ ◎

➒PSカード活用による認証(CONPAS) ※実証中 ◎ ○

⑩AIによるコンテナダメージチェック ※開発中(2022年度まで研究・実証) ○ ○ ○

⑪トレーラの自動運転システム ※開発中(2020年度から実証事業)

CT運営

⓬事前の搬入情報等の入力(CONPAS) ※実証中 ◎ ○

⓭WEBサイトによる情報発信、情報入力(ゲート混雑情報の発信、搬入票情報の登録等)

⑭書類の電子化(港湾関連データ連携基盤) ◎ ○

⑮ターミナルオペレーション最適化システム(仮称、TOSの改良を含む)※開発中(2020年度までに構築予定)

○ ◎ ◎ ◎

⓰事前予約制度(CONPAS) ※実証中 ◎ ○

その他 ⓱自動融雪システム ○ ○ ○ ○ ○

8.各ターミナルの課題に対応したAI化・IoT化技術

◎:特に関心が高いもの※白抜き数字は既に国内で導入または具体的な検討がなされている技術

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9.連携により課題解決の効果が高まる可能性のある技術

ゲート周辺 TOS

⑭書類の電子化(データ連携基盤)

⑮AIによるターミナルオペレーション最適化システム

AIの導入

荷主、陸運事業者、倉庫業者間でのデータ連携

⑧ゲートシステム(携帯端末による認証、情報のやり取り等)

⑮TOSの改良

⑨PSカードによる認証(CONPAS)

⑩AIによるコンテナダメージチェック

⑦車両接近情報の活用による事前荷繰り(CONPAS)

⑯事前予約制度(CONPAS)

⑫事前の搬入情報の入力(CONPAS)

①ガントリークレーンの自動化・遠隔操作化

③荷役機械運転支援システム

④ASC(自動スタッキングクレーン)

⑤AGV、L-AGV

⑥A-ShC(自動ストラドルキャリア)

②自動離着桟システム

⑪トレーラの自動運転システム

⑬WEBサイトによる情報発信、情報入力(ゲート混雑情報・搬入票情報の登録等)

※これらの技術は、導入しようとした場合に、桃色で示す技術の導入が必要、または連携していないとその効果が生まれないものであり、今後、個々の技術を導入する際に検討が必要な技術的課題等について整理する。

凡例

連携により課題解決の効果が高まる可能性のある技術

CONPAS(一連のシステム)

(現在、開発中の技術)

※これらの技術については、開発状況について情報を収集する。

・ベッセルプランニングシステム・ヤードプランニングシステム・ヤードオペレーションシステム

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10.ニーズ調査結果のまとめ

○本年度は、東北港湾のコンテナターミナルの現状・課題に照らして導入効果が高いと考えられるAI化・IoT化技術を幅広く整理。

○東北港湾のコンテナターミナルは、規模や取扱貨物量に差があり、同一の社会条件や地理的条件のため共通の課題も見られるものの、抱えている課題はそれぞれ異なっている。

○東北港湾のコンテナターミナルにおいて共通にみられる課題に対して効果が高いと考えらえるAI化・IoT化技術としては次のものが考えられる。

まとめ

・CONPAS・ゲートにおけるコンテナ番号、車両ナンバー、ドライバー認証システム・ターミナルオペレーション最適化システム(仮称)・ヤード不足(ヤードプランニングシステム)・自動融雪システム

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11.来年度の検討課題

共通に見られる課題に対して効果が高いと考えらえるAI化・IoT化技術のうち、具体的には

以下の技術について、導入にあたっての技術的課題の検討・整理を行い、導入環境を整備する。

CONPAS既に横浜港において試験運用等がなされていることから、導入する際に必要となる機器とその費用、TOSと連携する際の条件等について整理する

TOSの改良を含むターミナルオペレーション最適化システム

ターミナルオペレーション最適化システム(仮称)の開発状況を踏まえつつ、先進的なターミナルオペレーションシステムを導入している事例を調査し、東北港湾での導入可能性について検討する

ゲート出入システム

コンテナ番号認識、車両ナンバー認識、ドライバー顔認証の各技術については既に要素技術として確立されていることから、ターミナルのシステムとの結合に関する条件を整理し、他のAI化・IoT化技術との連携可能性について検討する

(その他の課題について)○ヤード不足に対する課題 → ヤード面積の絶対的な不足についてはAI化・IoT化で解決できないことから、今後

の検討課題とはせず、各港個別の課題として必要に応じて個々に検討する。

○除雪に関する課題(自動融雪システム)→ 各港とも課題としてはあるが、インフラ整備に多大な費用がかかることもあるため、システムの紹介にとどめておく。

(その他のAI化・IoT化技術)今後、ターミナルで導入する際に検討が必要となる、開発状況、導入する際の技術的課題(必要な導入機器、大まかな費用等)について整理する。

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【 参 考 資 料 】

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東北港湾のコンテナターミナルの状況

【東北港湾のコンテナターミナル】

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【ガントリークレーンの遠隔操作化の技術】

本船荷役に関するAI化・IoT化の事例

管理棟からガントリークレーンを遠隔操作

管理棟

5G通信により微妙な操作を可能に

①ガントリークレーンの自動化・遠隔操作化

概要 事例 今後の展開

管理棟においてオペレーターがガントリークレーンを遠隔操作する。

ロッテルダム、青島、洋山深水等 5G通信技術による微妙な操作(高速・大容量化)

AIによる若手技能者の支援、自働操作化(熟練技能者の暗黙知をAIで定式化して活用)

・遠隔操作化されたガントリークレーンでは、TOSから受け取った作業指示に基づいて、クレーンの動きの特定の部分が自動的に実行される。・船上の事前に定義された高さ以下では、オペレーターによる遠隔操作を介した手動で操作を行う。

【AIによる暗黙知の定式化】・国土交通省では、熟練技能者の荷役ノウハウをAIにより分析し、その暗黙知を定式化して若手技能者に継承するシステムの構築に着手している。・「荷役機械の運転支援システム(仮称)」の構築、現場実証を実施し、2022年度以降を目途に全国のコンテナターミナルへの導入を促進する。

③荷役機械の運転支援システム(仮称)

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【離着桟・港内操船支援システムの研究】・国土交通省等では2025年の実用化を目指し、自動離着桟システムの研究、実証実験等を進めている。〇周辺状況(AIS情報、気象海象情報、荷役情報等)をもとに、最適港内航路選定、離着桟支援〇タグボート等の支援船が必要な船舶には、支援船を含めたシステムとして、最適航路選定及び離着桟・港内操船支援〇夜間、霧中など視界不良時においても、安全な離着桟・港内操船

本船荷役に関するAI化・IoT化の事例

②自動離着桟システム概要 事例 今後の展開

現場での操作が不要な係留装置、綱外し装置により、自動離着桟の支援を行う。

サラーラ等 AIS情報を活用した陸側からの、タグボート等の支援船を含めた最適航路の選定、離着桟・港内操船

支援、夜間・霧中など視界不良時における、安全な離着桟・港内操船支援

CAVOTEC社の自動係留装置(真空式)

TRELLEBORG社の自動綱外し装置

【自動離着桟システムの技術】

・真空式の自動係留装置は、現場での操作が不要で、30秒以内に係留が可能。自動綱外し装置は、係留索を安全かつ迅速に開放する。これらの装置等により将来的な船舶の自動離着桟を港湾側で支援する。

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概要 事例 今後の展開

トランスファークレーン(RTG)によるスタッキングヤード内のコンテナ荷役を自動化・遠隔操作化する。

ピレウス、香港、名古屋等 トレーラーへのコンテナの受け渡しの完全自動化

ヤード荷役に関するAI化・IoT化の事例

管理棟からトランスファークレーンを遠隔操作

④ASC(自動スタッキングクレーン)

【RTGの遠隔操作化・自動化の導入促進】・国土交通省では、2016年度から遠隔操作RTGの実証実験等を実施してきた。・2019年度から遠隔操作RTG及びその導入に必要となる施設の整備に対する支援を行う補助制度を創設した。2019年度は、名古屋ユナイテッドコンテナターミナル株式会社(NUCT)への補助金の交付を決定している。

【RTGの自動化・遠隔操作化の技術】

・自動化・遠隔操作化されたトランスファークレーンでは、TOSから受け取った作業指示に基づいて、スタッキングヤード内の荷役が自動で実行される。・トレーラーとの間の荷役は、オペレーターによる遠隔操作を介した手動で行う。

管理棟

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概要 事例 今後の展開

ガントリークレーンとスタッキングエリア間のコンテナの水平輸送を、自動運搬車両によって行う。

ロッテルダム、名古屋、厦門等 従来のAGVには付属していなかったコンテナの仮置き機能(クレーンとの間の受け渡しのための待機が不要)を有したLift-On Lift-Off AGVも既に開発され、導入が進んでいる

ヤード荷役に関するAI化・IoT化の事例

管理棟において運行管理ソフトなどのシステム制御によりAGVやクレーンの連携を最適化

⑤AGV、L-AGV(無人搬送車)

【Lift-On Lift-Off AGV】・従来のAGVは、自らコンテナの把持および開放ができないため、トランスファークレーン、ガントリークレーンがコンテナを取り上げない限り受け渡しレーンで待機せざるをえない。一方、仮置き機能が付加されたLift-On Lift-Off AGVは、この欠点を補うものである。これにより、ストラドルキャリアーと同等の機能を有することになった。

【港内トレーラーの自動化(AGV)の技術】管理棟

・AGVは、ガントリークレーンとスタッキングエリア間の水平輸送を自動で行う。・AGVとトレーラの動作が交差するが、AGV運行管理システムによるAGV間距離の常時監視、遮断機システムによる交差点案内、AGV本体のセンサによる周辺監視などの安全支援システムにより安全性を確保する。

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ヤード荷役に関するAI化・IoT化の事例

⑥A-ShC(自動ストラドルキャリア)概要 事例 今後の展開

ガントリークレーンとスタッキングエリア、トレーラー間のコンテナの水平輸送を、自動運搬車両によって行う。

ブリスベン、シドニー等 トレーラーへのコンテナの受け渡しの完全自動化

管理棟において運行管理ソフトなどのシステム制御によりストラドルキャリアーやクレーンの連携を最適化

【ストラドルキャリアの自動化・遠隔操作化の技術】

管理棟

・自動化・遠隔操作化されたストラドルキャリアーは、ガントリークレーンとスタッキングエリア、外部トレーラー間の水平輸送を自動で行う。・輸入コンテナについては、トラックのシャーシに載せる場合のみ管理棟にてオペレーターが遠隔操作を行う。

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

概要 事例 今後の展開

ETCの活用により、事前にトレーラーの接近を察知して荷繰り指示を出すことで、ターミナル内の荷繰り待ち時間を減少する。

横浜にて実証実験を実施 2019年度から全国のコンテナターミナルへの導入を促進

【CONPAS(事前荷繰り)の横浜での実証実験内容】

⑦車両接近情報の活用による事前荷繰り※実証中(CONPAS)

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ゲート付近に関するAI化・IoT化の事例

⑧ゲートシステム(携帯端末等による認証、情報のやり取り等)

概要 事例 今後の展開

ゲートでスマートフォンにより搬入票やEIRの受付ができるようにする。

博多港等 アプリの開発、組み合わせにより他のコンテンツと連携可能。

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ゲート付近、CT運営に関するAI化・IoT化の事例

⑨PSカード活用による認証、⑫事前の搬入情報等の入力※実証中(CONPAS)

概要 事例 今後の展開

システムへの事前の貨物情報入力、PSカードを活用した認証(事前入力された搬出入票情報の自動照合)によりゲート処理を迅速化する。

横浜にて実証実験を実施 2019年度から全国のコンテナターミナルへの導入を促進

【CONPAS(搬出入事前予約・PSカード認証)の横浜での実証実験内容】

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ゲート付近に関するAI化・IoT化の事例

H30.11撮影(山形ヤマラクデポ)

概要 事例 今後の展開

AIを用いて、コンテナの画像等からダメージの有無を自動で判断する。

なし※カメラを通じて人が判断するシステムは北九州等で導入済み

2022年度までに要素技術の開発、システム試作、現場実証を行う。

【コンテナダメージチェックの自動化の技術】

・過去のコンテナダメージの画像を蓄積し、AIによる解析を行う。・カメラにより、ゲート通過時のコンテナの状態を撮影し、AIがダメージの有無を判別する。

⑩AIによるコンテナダメージチェック※開発中

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ゲート周辺におけるAI化・IoT化

管理棟

ドライバーは荷役が終わるまで休憩所等で待機

自動運転に切り替え

ゲート

休憩所

ドライバーは荷役終了の案内が来たら休憩所等からゲートまで移動、トレーラー受け取り

自動運転

⑪トレーラーの自動運転システム※開発中

概要 事例 今後の展開

ゲート前で外来トレーラーが待機した後、自動運転に切り替え、ドライバーは荷役が終了するまで別の場所で待機する。

なし 2020年度から横浜港で実験予定

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

H30.11撮影(山形ヤマラクデポ)

概要 事例 今後の展開

インターネットを活用して関係者間で情報共有を行う。

HiTS(博多港コンテナ貨物ITシステム)等

【HiTSの事例】

・HiTSは、コンテナ情報を一元的に管理するプラットフォームシステムである。・船舶・船舶代理店、港運事業者(KACCSとの連携)、荷主・海貨・陸運事業者が、それぞれ手続き等においてやり取りする情報をWeb上で集約して管理、発信、相互にやり取りすることが可能である。

⑬WEBサイトによる情報発信、情報入力(ゲート混雑情報の発信、搬入票情報の登録等)

機能 概要輸出コンテナ情報照会

コンテナ番号、B/L番号から、輸出入コンテナに関する以下の情報をリアルタイムで入手できる。・基本情報(サイズ、重量、搬出入ターミナル、担当オペレータ等)

・本船情報(船社、船名、仕出・仕向港等)・位置情報(陸上、ストックヤード、ターミナルの搬出入等の時間)

・手続き(行政手続き、ターミナル搬出入、フリータイム時間等)

輸入コンテナ情報照会

離着岸情報照会 目的とするコンテナ船に関する以下の情報を入手できる。・船名、総トン数等、予定・実績バース、予定・実績着岸時間、航路、前港・次港、運航船社・代理店、オペレータ 等

CY混雑状況照会 CYの混雑状況について以下の情報が入手できる。・現時点の香椎CT及びICCTの各ターミナル内所用時間(搬出、搬入(過去1時間の平均時間)

・各ターミナル内のリアルタイム動画海外連携港コンテナ情報照会

海外港湾における輸出入コンテナの状況について以下の情報が入手できる。・位置情報(港湾名、離着岸時間 等)

輸入ステータス配信依頼

コンテナ番号、B/L番号をあらかじめ登録しておくと、必要とするステータス(コンテナ情報)の変化に併せて、メールで情報が配信される。

事前情報入力 貨物搬出入時に必要となる情報を事前にインターネットから入力できる。

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

⑭書類の電子化(港湾関連データ基盤及びTOSの改良)概要 事例 今後の展開

全国の物流事業者や港湾管理者が保有する港湾情報や貿易手続き情報を総体的に整理する港湾関連データ連携基盤を構築する。

なし(今後国内で導入促進予定)

港湾関連データ連携基盤を2020年度までに構築予定

【書類の電子化(港湾関連データ基盤及びTOSの改良のイメージ】

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

H30.11撮影(山形ヤマラクデポ)

⑮TOSに関する技術構成システム 機能

ベッセル・プランニングシステム(本船荷役プランニング)

・オペレーションスケジュール機能による荷役時間管理・本船プランニング時の自動重量計算・様々な船型への対応

・本船揚ハンディ端末対応

ヤード・オペレーションシステム(作業指示・荷役情報)

・作業指示を適切な荷役機械に自動配信・荷役機械の配置指示および作業場所への自動走行(ICCT・

RTG)・作業のリアルタイムモニタリング・リハンドリングの自動生成・GPS利用で作業効率化とドライバー負担軽減(香椎CT)

ヤード・プランニングシステム(蔵置・在庫管理)

・ヤード内蔵置状況のリアルタイムモニタリング・ヤードアロケーションの作成

・シフトプランの作成

ヤード・オペレーションシステム

ヤード・プランニングシステム

ベッセル・オペレーションシステム

【KACCS(香椎コンテナターミナルコントロールシステム)の事例】

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

⑮ターミナルオペレーション最適化システム(仮称)

概要 事例 今後の展開

情報の収集・蓄積とAIの学習により、効率的なコンテナの蔵置計画を提案する。

なし(今後国内で導入促進予定)

システムの検討、構築、現場実証の後、全国のコンテナターミナルへの導入を促進

【AIによる荷繰りの最適化に係る技術のイメージ】

・品名、荷主名、過去の搬入・搬出日時等のビッグデータを収集してAIで分析し、荷繰り回数が最小となるコンテナ蔵置計画をAIが提案する。・特に輸入コンテナ引き取りの際、荷繰りの非効率な作業を削減するコンテナ蔵置を最適化することでコンテナ搬出に係る時間を短縮することが期待される。

【実現・導入に向けた取組み】・国土交通省では、2020年度までに、蔵置計画のほか、荷役機械等の配置・作業タイミングを最適化する「ターミナルオペレーション最適化システム(仮称)」の検討、構築、現場実証を実施する。

・2021度以降、全国のコンテナターミナルへの導入を促進を図る予定である。

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CT運営に関するAI化・IoT化の事例

概要 事例 今後の展開

実入り・空コンテナ受け渡しの事前予約制の導入により、ゲート前の混雑を軽減する。

横浜にて実証実験を実施※事前予約制度は博多、名古屋等で導入済

2019年度から全国のコンテナターミナルへの導入を促進

【CONPAS(事前予約)の横浜での実証実験内容】

⑯事前予約制度※実証中(CONPAS)

・コンテナヤードから実入り・空コンテナを搬出するトレーラーは、ゲートに来訪する時間(3分単位)を事前に予約・予約は、原則、搬出日の7日前の13時からゲート到着の直前まで可能・予約時間枠(3分単位)の前後30分以内に到着した場合のみ、試験運用車両レーンを走行可能

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その他のAI化・IoT化の事例

⑰自動除雪システム

概要 事例 今後の展開

CT内に地下水等を自動散布して融雪する。また、ターミナルが閉まっている夜間・休日中に自動除雪車により行う。

新潟等

・新潟東港コンテナターミナルでは、降雪を感知すると自動的に地下水や海水を散水し、融雪するヤードを設けている。

・融雪ヤード以外の場所は、夜間等に機械を用いて除雪作業を行っている。

【新潟港における除雪対策】

融雪ヤードの様子 除雪機械

・ノルウェイの空港において、スウェーデンのテック企業が開発した自動操縦で動く除雪機「Yeti」のデモンストレーションを行っている。

・当該機械は、サッカー場670カ所に相当する広さの除雪を1時間で行うことができる。

【自動操縦除雪機(ノルウェイの空港の例)】

自動操縦除雪機「Yeti」 29