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特集 病院・医療施設の照明 クオラリハビリテーション 病院あいら クオラクリニックあいら 総合待合室の照明 ベース照明にLEDライトエンジンダウンライトを均等に配置し、掘り上げ天井には間接照明としてLEDベースライ ト笠なし器具を設置 一体形LEDダウンライトを採用した外来外待合室 LEDクリーンルーム用器具を採用した手術室の照明 病院機能の刷新に向けて、病院という機能に加え、地域の医療ニーズの多様化に対応できるリハビリテ―ションに 取り組 む た め に 新 築 移 転 。照 明 は 全 館 に 省 エ ネ 、メン テ ナン スフリー の L E D が 採 用 され て い ま す。 さらなる地域医療サービスの向上と高 度な医療提供を目指して新築移転 地域住民の生命と健康を守る早期および回 復期のリハビリテーションを中心の病院として 医療サービスの提供を行ってきた「クオラリハ ビリテーション病院あいら」は、既存病院の老 朽化、狭隘化等の改善と病床数の増加、最新 医療器具の導入など、より一層高度で充実し た医療を提供し地域医療サービスの向上を目 指して新築移転。整形外科、内科、循環器内科、 それに充実したリハビリテーション科を擁して います。設計コンセプトは、機能的であると同 時に、明るい病院で患者とスタッフの動線を明 確に分離し、分かりやすい計画としています、 建物の形状は、三角形でファサードはガラス張 りの立体トラスで快適なフォルムを形成してい ます。また、施設は病院とクリニックが同一建 物内に共存する珍しいケースとなっています。 全館にLED照明を採用し、内装とマッチ した照明器具を選定 病院の第一印象を与える総合待合室の照明 は、屋外から訪れる患者の目の明暗順応をス ムーズにするとともに、不安な患者の精神状態 を和らげる環境にするため、意匠天井には遮 光角15°のLEDライトエンジンダウンライトを配 置して全体の明るさを確保しつつグレア防止 を図っています。また、掘り上げ天井にはLED べースライト笠なし器具による柔らかな間接 照明により広がり感と開放感を与えています。 診察室や処置室には、患者が仰向けになるこ とを配慮して、乳白カバー付のLEDベースライ トを採用し、患者の顔色、皮膚の色が自然に見 える昼白色(5000K)の光源色を使用していま す。リハビリテ―ション室にはLEDベースライト 埋込スクエア器具の乳白カバー付を採用し、全 体の明るさを確保したうえで眩しさを抑制し、 さらに患者の肌の色やインテリアの色が不自 然に見えないように平均演色評価数Ra85と高 い色味を採用。手術室および手術ホールの照 明は、気密性に優れ、ほこりが付きにくく、また 耐食性・耐薬性にも優れたLEDクリーンルーム 用器具を採用。病室の照明は、全般照明には、 LED直管ランプシステムを、ベッド灯にはフレ キシブルアームのLEDアーム式ベッド灯が採用 されています。 地:鹿児島県姶良市西餅田2300番地1 建 築 面 積:2,278.93㎡(機械室棟を含む) 延 床 面 積:7,206.92㎡(機械室棟を含む) 構造・規模:RC造、地上5階建 数:77床(一般病棟33床、 回復期リハビリテーション病棟44床) 主:医療法人クオラ 計:㈱畠中設計 工:建築/南生建設㈱ 電気/㈱九電工 院:平成26年11月 S293 診察室のLEDベースライトスクエア タイプ乳白カバー付 救急室に採用した一体形LED ベースライト薄形タイプ 処置室のLED照明 10 2015-1 No.177

クオラリハビリテーション 建築面積:2,278.93㎡(機械室棟 …特集 病院・医療施設の照明クオラリハビリテーション 病院あいら クオラクリニックあいら

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  • 特集 病院・医療施設の照明

    クオラリハビリテーション病院あいら

    クオラクリニックあいら

    総合待合室の照明 ベース照明にLEDライトエンジンダウンライトを均等に配置し、掘り上げ天井には間接照明としてLEDベースライト笠なし器具を設置

    一体形LEDダウンライトを採用した外来外待合室 LEDクリーンルーム用器具を採用した手術室の照明

    病院機能の刷新に向けて、病院という機能に加え、地域の医療ニーズの多様化に対応できるリハビリテ―ションに取り組むために新築移転。照明は全館に省エネ、メンテナンスフリーのLEDが採用されています。

    さらなる地域医療サービスの向上と高度な医療提供を目指して新築移転地域住民の生命と健康を守る早期および回

    復期のリハビリテーションを中心の病院として医療サービスの提供を行ってきた「クオラリハビリテーション病院あいら」は、既存病院の老朽化、狭隘化等の改善と病床数の増加、最新医療器具の導入など、より一層高度で充実した医療を提供し地域医療サービスの向上を目指して新築移転。整形外科、内科、循環器内科、それに充実したリハビリテーション科を擁しています。設計コンセプトは、機能的であると同時に、明るい病院で患者とスタッフの動線を明確に分離し、分かりやすい計画としています、建物の形状は、三角形でファサードはガラス張りの立体トラスで快適なフォルムを形成しています。また、施設は病院とクリニックが同一建物内に共存する珍しいケースとなっています。

    全館にLED照明を採用し、内装とマッチした照明器具を選定病院の第一印象を与える総合待合室の照明

    は、屋外から訪れる患者の目の明暗順応をスムーズにするとともに、不安な患者の精神状態を和らげる環境にするため、意匠天井には遮光角15°のLEDライトエンジンダウンライトを配置して全体の明るさを確保しつつグレア防止を図っています。また、掘り上げ天井にはLEDべースライト笠なし器具による柔らかな間接照明により広がり感と開放感を与えています。診察室や処置室には、患者が仰向けになることを配慮して、乳白カバー付のLEDベースライトを採用し、患者の顔色、皮膚の色が自然に見える昼白色(5000K)の光源色を使用しています。リハビリテ―ション室にはLEDベースライト埋込スクエア器具の乳白カバー付を採用し、全体の明るさを確保したうえで眩しさを抑制し、さらに患者の肌の色やインテリアの色が不自然に見えないように平均演色評価数Ra85と高い色味を採用。手術室および手術ホールの照明は、気密性に優れ、ほこりが付きにくく、また耐食性・耐薬性にも優れたLEDクリーンルーム用器具を採用。病室の照明は、全般照明には、LED直管ランプシステムを、ベッド灯にはフレキシブルアームのLEDアーム式ベッド灯が採用されています。

    所 在 地:鹿児島県姶良市西餅田2300番地1建 築 面積:2,278.93㎡(機械室棟を含む)延床面積:7,206.92㎡(機械室棟を含む)構造・規模:RC造、地上5階建病 床 数:77床(一般病棟33床、    回復期リハビリテーション病棟44床)施 主:医療法人クオラ設 計:㈱畠中設計施 工:建築/南生建設㈱ 電気/㈱九電工開 院:平成26年11月 S293

    診察室のLEDベースライトスクエアタイプ乳白カバー付

    救急室に採用した一体形LEDベースライト薄形タイプ

    処置室のLED照明

    10 2015-1 No.177

  • リハビリテーション室の照明 LEDベースライト埋込スクエア器具乳白カバー付を均等配置。手術後のケアがスムーズに行える光環境を確保

    外観の夜景

    病室のLED照明。ベッド灯はLEDアーム式ベッド灯を採用

    スタッフステーションのLED照明

    ホールの照明 ベースライトはLEDダウンライト、舞台用はLEDスポットライトを採用

    主な納入器具一覧設置場所 器 具 名 形 名 台数 備 考

    室内

    直管形LEDベースライト

    LET4100-LS9 198 LED 消費電力:22.5WLER-42478K-LS9 316 LED 消費電力:38WLER-42800-LS9 43 LED 消費電力:34WLER-42433-LS9 21 LED 消費電力:48.5W

    LEDベースライトスクエアタイプLEDR-22401N-LDJ 41 LED 消費電力:47WLEDR-22401N-LDJ 29 LED 消費電力:53WLEDR-46416N-LDJ 79 LED 消費電力:67W

    LEDライトエンジンダウンライト LEDD-16001M-LD9 425 LED 消費電力:52W一体形LEDダウンライト LEDD-35001W-LD9 66 LED 消費電力:40WLEDブラケット LEDB88010 34 LED 消費電力:6.4WLEDベッド灯 LEDA-21001W-LS1 100 LED 消費電力:1.8W

    112015-1 No.177