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~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~ ひょうご共同募金運動推進 2020 年計画 2016-2020 平成28年8月 社会福祉法人 兵庫県共同募金会 概要版 募金 組織 広報 配分

~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~...使いみちのPR 受配表示の徹底 配分団体への募金活動の協力要請 今日的な福祉課題の、住民への周知

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Page 1: ~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~...使いみちのPR 受配表示の徹底 配分団体への募金活動の協力要請 今日的な福祉課題の、住民への周知

~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~

ひょうご共同募金運動推進 2020年計画

2016-2020

平成28年8月

社会福祉法人 兵庫県共同募金会

概要版

募金

組織

広報

配分

Page 2: ~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~...使いみちのPR 受配表示の徹底 配分団体への募金活動の協力要請 今日的な福祉課題の、住民への周知

地域福祉を取り巻く課題は多様化・深刻化する一方、

活動を支える共同募金の実績は減少しています 戦後間も無い昭和22年に、戦災による生活困窮者を救済するために始まった共同募金運動

は、今年で 70年目を迎えます。それぞれの時代の福祉課題に対応してきた共同募金ですが、昨

今は「無縁社会」という言葉に強調されるよう、社会的孤立から現れる様々な福祉課題が多様

化・深刻化しています。

その一方で、兵庫県における共同募金の実績は、平成 5年をピークに減少を続けています。人

口の減少や景気の低迷、今まで共同募金運動を支えてきた地域団体の解散・縮小、地域のつなが

りの希薄化など様々な要因が重なり、このままでは今まで積み上げてきた様々な福祉の取り組み

を支えることが困難な状況にあります。

共同募金運動の成果やめざすべき方向性を確認し

中長期的な視野で計画を策定しました 共同募金は、「寄付金を募集し、民間の福祉事業に配分すること」が主な機能として挙げられま

すが、その目的は「地域福祉の推進を図る」ことと社会福祉法に規定されています。地域の福祉

ニーズを調査・把握し資金面で支えていくこと、募金の募集の場面で地域の皆さまに福祉の課題

を伝えることなど、地域福祉の広報・啓発や福祉学習、調査活動、住民参加の取組みの推進等の

観点から地域福祉の推進全体の中で共同募金をとらえることが大切です。

募金額のアップをめざすことはもとより、これらの役割も含めた「運動」としての共同募金の

方向性を示し、中長期的な視野で計画的に共同募金運動を発展させられるよう、この計画を策定

しました。

計画の期間 (5年間)

計画の期間は、平成28年(2016年)から平成32年(2020年)の 5年間です。

赤い羽根ひょうごスローガン

共同募金運動創設 70年にあたり採用した作品を、本計画における各項目の推進目標と下記のと

おり対応させ、計画全体を貫く目標として本スローガンを掲げ運動を進めます。

共同募金 70年記念「赤い羽根ひょうごスローガン」

助け合い 広がる つながる 赤い羽根

(平成28年度共同募金運動から活用)

計画の推進目標

各市区町の状況に応じた計画の進め方

この計画は、各市区町の状況に応じ、以下の3つの手順で進めます。市区町の地域環境や募金運

動の進め方によって、共同募金運動の重点とすべき事項も変わるため、自分の市区町で進める重点

目標とアクションを選択し、すぐに着手可能な課題は、単年度の募金計画(事業計画)で重点目標

として掲げ、中長期で解決が必要な課題は地域福祉推進計画の推進とともに、共同募金運動の強化

を図ります。

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兵庫県における共同募金(一般募金) 目標額と実績額の推移

実績額 目標額

2016 2017 2018 2019 2020

•地域で必要とされている福祉活動を明らかにしたうえで配分を計画し、住民からの共感や理解を得られる配分を通じた「助け合い」の仕組みをつくります。

助け合い

(配分)

•子どもから大人まで全ての住民に対して福祉の大切さを伝え、支え合いの気持ちが芽生え「広がる」社会をめざします。

広がる

(広報)

•地域の福祉活動を応援したい人たちや、地域の福祉活動を支えている様々な人たちと「つながる」よう、多くの住民の参画を得て進める募金運動をめざします。

つながる

(募金)

•組織の信頼性や透明性をさらに高めることで、幅広い地域住民が参画し、地域の助け合いの輪を広げる、地域福祉を進めるための「赤い羽根」共同募金運動を進めます。

赤い羽根

(組織)

(単位:円)

①市区町の運動の状況を分析 ②重点目標を選択 ③進め方を考える(計画化)

単年度又は中長期で計画化して推進

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方針体系表

助け合い

広がる

つながる

赤い羽根

配分地域で必要とされている福祉活動を明らかにしたうえで配分を計画し、住民からの共感や理解を得られる配分を通じた「助け合い」の仕組みをつくります。

内容の改善

○地域福祉推進計画に沿った重点支援課題の設定

○社協と連携し、社協各部門連携の事業充当計画策定の働きかけ

○募金推進委員等の役員における協議の活性化

透明性を高める

○配分審査委員会の設置

○公募配分の実施

○現状に即した配分内容の見直し・改善

使いみちのPR

○受配表示の徹底

○配分団体への募金活動の協力要請

○今日的な福祉課題の、住民への周知

広報子どもから大人まで全ての住民に対して福祉の大切さを伝え、支え合いの気持ちが芽生え「広がる」社会をめざします。

共同募金の役割を伝える

○「じぶんの町を良くするしくみ」をPRする

○地域の福祉課題を共同募金の役割とともに伝える

○募金の趣旨を反映し、強制的にならない募金活動を実施する

お礼、成果までを届ける

○協力のお礼やありがとうメッセージの伝達

○配分団体から完了報告、写真、メッセージを徴収し、配分の成果を分かりやすく伝える

○寄付者や協力者に配分団体が直接お礼を伝えられる機会を増やす

地域福祉を進める人づくり

○福祉学習プログラムの開発・普及を進める

○若者や子育て世代に向けた広報や活動に取り組む

○個人のボランティア活動や企業・団体の社会貢献活動につながる活動の受け皿をつくる

募金地域の福祉活動を応援したい人たちや、地域の福祉活動を支えている様々な人たちと「つながる」よう、多くの住民の参画を得て進める募金運動をめざします。

つながりづくり○「face to face」を基本とした募金依頼

○新たな寄付者層の開拓と募金手法の開発

学び

○募金協力員へ共同募金の理解を深める

○住民への広報・啓発の充実

○福祉学習プログラムの開発・普及

主体性と参加○募金協力員の拡大と養成

○協力団体の拡大と役割創出

組織組織の信頼性や透明性をさらに高めることで、幅広い地域住民が参画し、地域の助け合いの輪を広げる、地域福祉を進めるための「赤い羽根」共同募金運動を進めます。

多様な団体の

参画○募金推進委員の参画分野拡大(助成を受ける団体、募金活動者、寄付者など)

運動参加の受け皿づくり

○募金協力員・協力団体の新たな協力者の検討

○共同募金を積極的に応援する協力者の養成

社協との連携、計画への反映

○社協と連携した地域福祉活動の把握、広報・啓発

○地域福祉推進計画への共同募金財源活用、運動展開の反映

基本方針(キーワード)

推進目標は28年度検討

重点アクション

推進目標は28年度検討

スローガン

協働推進目標

推進目標は28年

度検討

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この計画で大切にしたい4つの視点 共同募金の4つの要素(配分・広報・募金・組織)から、この計画で特に大切にした

い視点を一つずつ解説します。

今の福祉課題に対応した配分になるよう点検や見直しを進める

共同募金は、地域の福祉ニーズに基づき、事前に配分計画や

募金目標額を立ててから募金活動を実施する「計画募金」とし

ての性格があります。

しかし、その仕組みから、来年度の計画のめどが立たず、前

年踏襲となってしまいやすい課題があります。

毎年の配分計画を立てる際や、配分を決定する際に、共同募

金委員会や配分審査委員会を開催し、積極的に議論すること

が大切です。

また、公募配分などの仕組みを取り入れることで、様々な福

祉団体やボランティア・NPO等に開かれた共同募金にして

いくことも大切です。

共同募金運動に関わるみんなが、

福祉の課題を知り、伝えられるようにする

共同募金がなぜ必要なのかが伝わらなければ、一人ひとり

の寄付につながりません。

共同募金委員会の職員や募金推進委員、募金協力員、協力団

体みんなが、募金を必要とされている状況(福祉の課題)を知

って、共同募金の役割をきちんと伝えることが大切です。

じぶんの地域では募金が何に使われているのか、募金がど

のように役立っているのかを伝えることで、住民の皆さんも

じぶんの町の福祉のことを考えるきっかけになります。

人と人とのつながりを大切にした募金活動で共感を得る

寄付をするという行為は、その目的や内容に共感し、

人の心が動いて初めて成り立ちます。

人々の共感を得るためには、人と人とのつながりを

大切にして、信用性や誠実さが伝わることも大事な要

素です。

昨今、何かとスピードや効率化が求められる世の中

ですが、地域社会は人と人とのつながりが基本です。戸

別訪問や封筒募金など、手間のかかる活動ではありま

すが、できるだけ人と人とのつながりをつくる募金活

動を基本として維持しながら、一人ひとりに気持ちが

伝わる共同募金運動が重要です。

また、配分を受ける立場からも、募金の使いみちや、お礼が直接伝えられるよう、街

頭募金やありがとうメッセージの伝達など、様々な場面で関わっていただく機会を増や

すことも大切です。

共同募金運動への協力の輪を様々な人たちに広げる

共同募金運動は、これまで自治会や婦人会、民生委員、老人クラブ、子ども会、学校、企業・商店、労働組合な

ど、様々な方々の協力を得ながら進められてきました。

これまで築いてきたこのつながりを大切にしながら、

さらに協力者の輪を広げ、これからも共同募金の目的の

もと、一丸となって募金運動が進められるよう、理解と

協力を広げることが大切です。

そのためにも、募金の信頼性や透明性を高め、みんな

が支え、応援したいと思えるような共同募金運動をめざ

しましょう。

「配分」

「広報」

「募金」

「組織」

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これからも大切にしたい

共同募金運動のいいところ

兵庫県内の募金推進委員・募金協力員のみなさまへ

この計画を通じて、共同募金運動を「じぶんの町を良くするしくみ」として、

積極的に取り組んでいただける第一歩となることを願っています。

今後とも、ご協力をよろしくお願いいたします。

【概要版】~助け合い 広がる つながる 赤い羽根~

ひょうご共同募金運動推進 2020年計画 2016-2020

発行年月:平成28年8月

発行:社会福祉法人 兵庫県共同募金会 TEL 078-242-4624 FAX 078-242-4625

きめ細かな地域福祉活動から広域的な福祉活動までを支える共同募金

子どもから大人まで

みんなが参加する共同募金

子どもの頃から福祉活動

を体験する共同募金

地域のみんなで協力して

進める共同募金

ご近所で助け合いの

気持ちが芽生える共同募金

災害救援のボランティア

も支える共同募金