2
書と書道 ブラジルに移住した日本人は、書道の道具も携えた。日本人 移民は、日本文化との絆を維持するために書道の稽古に取 り組んでいた。「書道」は芸道の一つとして「書の道」を意味 し、その由来に神秘的かつ精神的な依属を示す。今でも日 本人移民の子孫は書道という言葉を用いるが、現代の日本 では「書道」は伝統的な側面を指す。現代の書家は、その芸 術を「書」と呼ぶようになっている。この場合、書とは「点画と 空間の芸術」という定義も挙げられている。 書体 現在の時点で知られている中国の文字の歴史からいうと、 最も古い文字の種類は甲骨文である。専ら占いのため亀の 甲羅や牛の骨に刻まれていた。 甲骨文に続くのが金石文(略して金文)である。青銅器の内 側や石碑に銘文として刻まれていた。 それ以後に続く文字は記録や時事を伝えるために用いられ るようになった。 書の対象となる基本的な書体は、篆書、隷書(篆書の簡略 化)、草書、楷書と行書。 日本の仮名文字の発明で、日本独特の書体も書に用いられ るようになった。 それぞれの書体は特性を持っている。「楷書」は字画を崩さ ずにきちんと四角い字形にした書体。「行書」と「草書」は、西 洋では一般的に欧文文字の半筆記体と筆記体に相当する 書体であると思われている。篆書は象形的な様子を持ち、現 在書家の雅号印鑑に使用されている。隷書は、篆書と違って 線にうねりが入り、横画の伸びやかさを示す。 書道用具 中国でも日本でも、墨、紙、筆と硯は「文房四宝」と呼ばれる。 文房四宝の他に、水も大切な要素となる。墨、紙、筆と硯は 単なる用具ではない。それぞれは多種にわたり、書家の気持 ちと言葉の有形化を手助けする。例えば、墨の色は黒だけで はなく、濃淡様々のグレー色もある。これらによってより暖か い・冷たい感じが醸し出せる。用具の組み合わせでカスレや ニジミを生み出せる。 作品の鑑賞 中国の書道では、作品には人体と似かよって、「骨・筋・ 肉」があるべきという。紙に書く点画は紙の空間を活かす。 書道では、筆を運ぶ瞬間が重視される。点画には手直し が許されない。二度とない瞬間に紙の白い空間と点画の 相互作用が生じる。この相互作用が真芸術と単なる訓 練の境目となる。造形の面でいうと、作品の鑑賞はまず 白い空間と点画から始まる。場合によっては、白い空間 を切る線質に美を見出す。他にも、一字書または少字数 の作品は空間と点画の活性化と共存を明らかにする。 筆の開閉や緩急、線の動きや紙の種類と墨の色なども書 の作品鑑賞の要素である。 現代日本の書代表作家サンパウロ展で出品される作品 のあらゆる形は書という芸術の多様性と可能性を現して いる。 前衛書は、素材使用と造形でより大胆な作品である。近 代詩文書の作品は現代詩文を題材とする。大字書の作 品は大きくて、少字数を用いる。漢字部作品は古典から 脱皮した現代的な解釈を示す。仮名の場合も、寸法の大 きな作品が創られる。 刻字の場合、肌理や色彩の試みで木材に彫り付けられ た文字が鑑賞できる。 参考文献 川谷賢 (1981) 『書道史大観』 上野書店 藤原鶴来 (1986) 『和漢書道史』 二玄社 Flint Sato, Christine (1999) 『Japanese Calligraphy: The Art of Line and Space』 Osaka: Mitsuru Sakui, Kaifusha Co. Nakamura, Fuyubi (2006) “Creating New Forms of “Visualised” Words: An Anthropological Study of Contemporary Japanese Calligraphy” Oxford: University of Oxford (博士論文) 「現代日本の書代表作家サンパウロ展」 書道は日本で最も尊ばれる伝統芸術の一つである。 書の由来は中国にあり、三千年以上の歴史を誇る。 日本人が言葉の表記に中国の漢字を用い始めたころ、 漢字の形態のみならず、漢字文化を踏まえる歴史と伝 統も受け入れた。 中国の文字は、原始段階において専ら占いのために亀 の甲羅や牛の骨に刻まれたものであった。文化と社会 の進展と平行して発達し、文字の形態や書体が長い 年月にわたって変遷し、文字を現す媒体も変わってい った。 一方、日本における書道の場合、特に第二次大戦後、 書道界に大きな変化がみられた。書道の芸術的な面 が発達し、概念的かつ実践的にも新たな試みが始まっ た。 この日本の書道が盛んな時期に、古典を主観に走った 作品ならびに、少字数を用いた「一字書」や、漢詩と離 れた文を題材とした「近代詩文書」など、新たな作品種 が生み出された。作品はより大きくなり、一部の書家 は従来の作品媒体と違った物も試みた。前衛書は一 般の文字を出発点として、極めて抽象的な作品を創作 していた。 この新しい観点は書道の伝統的な見方と異なってい た。当時行なわれた二つの書道展で、その異質が現さ れた。第一は「日展」主催の美術展である。日展は現在 でもかなりの権威を誇る美術展で、書道の保守的な見 方を重視する。第二は毎日新聞主催の「毎日書道展」 であり、よりモダンな姿勢で、旧態から脱皮した作品 (場合によって日展で断られた作品)を展覧する。 その後、他の書道展も開設されたが、毎日書道展は、現 代的な書道展として最高権威を握っている。この展覧 会に参加している書家の多くは、1950~60年代に行 なわれた海外の書道展やビエンナーレにも参加した。 この度、サンパウロ美術館の書道展は、一般の人が持 っている日本書道に対するイメージと異なった観点の 提供を可能にする。 Versão para o japonês: Alexandre Augusto Varone de Morais 冊子に使用された書作品イメージ著作権:手島右卿、 稲村雲洞、 松井如流、 熊谷恒子、 金子鴎亭、 青木香流 、関正人 「現代日本の書代表作家サンパウロ展」 パリ、ベルリン、ニューヨークなどの世界主要都市で大きな 反響を得た毎日書道会の海外展が日本移民百周年を機に サンパウロ市に来る! 1975年にMASPで書展があってから33年を経て今度 は新しい姿で、日本トップ作家の作品145点を展示する大 規模な出現。これほどまとまった展示会は日本でもなかな か見られない。日本の文化を見る絶好の機会である。 サンパウロ美術館 (MASP) サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館(通称サンパウ ロ美術館、MASP)は、ラテンアメリカの主要な美術館の一 つである。美術館の壮大な建物は、パウリスタ大通りにあ り、Lina Bo Bardi (リナボバルディ、女性建築家)により 設計された。4本の赤い柱によって支えられる高床式建築 であり、際立った特徴を持っている。サンパウロ市名所の 一つである。 美術館は、多数時代の有名画家(ボッティチェッリ、レンブ ラント、ゴヤ、ドラコワ、ルノアール、マネ、モネ、セザンヌ、ド ガ、ファン・ゴッホ、トゥルーズ・ロートレックなど)の作品を 収蔵している。ドガの彫刻コレクション(ブロンズ像、73品) は美術館の一つ花形であり、ニューヨークのメトロポリタ ン美術館とパリのオルセー美術館のコレクションに肩を並 べる。 所蔵作品の平常展のほかにも、各フロアで定期的に古典 美術、近代美術、現代美術、写真展、建築美術やデザイン などの特別展が行なわれる。 現代日本の書代表作家サンパウロ展」 2008年10月14日~2008年11月9日 サンパウロ美術館 MASP 住所: Av. Paulista, 1.578 - São Paulo -  Tel.: 11- 3251.5644 開館時間: 11:00~18:00(火・水・金・土・日と祝日) (入館は17:00まで) 11:00~20:00(木) (入館は19:00まで) 休館日:月曜日 料金: 一般: R$15.00 / 学生:R$7.00 ※ 火曜日は無料観覧日 ※ 子ども10歳未満、満60歳以上の方は入館無料 にってん こう こつ ぶん MASP Mainichi Shimbun Mainichi Shodô Association 14 de outubro a 09 de novembro de 2008 「現代日本の書代表作家サンパウロ展」 exposição de caligrafia artística japonesa mestres contemporâneo sho do em São Paulo

Mestres da Caligrafia Contemporânea do Japão

Embed Size (px)

DESCRIPTION

Folder da Exposição Mestres do Sho Contemporâneo, MASP, 2008. Em japonês e português. Caligrafia Japonesa Contemporânea, ligada ao Jornal Mainichi.

Citation preview

Page 1: Mestres da Caligrafia Contemporânea do Japão

書と書道ブラジルに移住した日本人は、書道の道具も携えた。日本人移民は、日本文化との絆を維持するために書道の稽古に取り組んでいた。「書道」は芸道の一つとして「書の道」を意味し、その由来に神秘的かつ精神的な依属を示す。今でも日本人移民の子孫は書道という言葉を用いるが、現代の日本では「書道」は伝統的な側面を指す。現代の書家は、その芸術を「書」と呼ぶようになっている。この場合、書とは「点画と空間の芸術」という定義も挙げられている。

書体現在の時点で知られている中国の文字の歴史からいうと、最も古い文字の種類は甲骨文である。専ら占いのため亀の甲羅や牛の骨に刻まれていた。甲骨文に続くのが金石文(略して金文)である。青銅器の内側や石碑に銘文として刻まれていた。それ以後に続く文字は記録や時事を伝えるために用いられるようになった。書の対象となる基本的な書体は、篆書、隷書(篆書の簡略化)、草書、楷書と行書。日本の仮名文字の発明で、日本独特の書体も書に用いられるようになった。それぞれの書体は特性を持っている。「楷書」は字画を崩さずにきちんと四角い字形にした書体。「行書」と「草書」は、西洋では一般的に欧文文字の半筆記体と筆記体に相当する書体であると思われている。篆書は象形的な様子を持ち、現在書家の雅号印鑑に使用されている。隷書は、篆書と違って線にうねりが入り、横画の伸びやかさを示す。

書道用具中国でも日本でも、墨、紙、筆と硯は「文房四宝」と呼ばれる。文房四宝の他に、水も大切な要素となる。墨、紙、筆と硯は単なる用具ではない。それぞれは多種にわたり、書家の気持ちと言葉の有形化を手助けする。例えば、墨の色は黒だけではなく、濃淡様々のグレー色もある。これらによってより暖かい・冷たい感じが醸し出せる。用具の組み合わせでカスレやニジミを生み出せる。

作品の鑑賞中国の書道では、作品には人体と似かよって、「骨・筋・肉」があるべきという。紙に書く点画は紙の空間を活かす。書道では、筆を運ぶ瞬間が重視される。点画には手直しが許されない。二度とない瞬間に紙の白い空間と点画の相互作用が生じる。この相互作用が真芸術と単なる訓練の境目となる。造形の面でいうと、作品の鑑賞はまず白い空間と点画から始まる。場合によっては、白い空間を切る線質に美を見出す。他にも、一字書または少字数の作品は空間と点画の活性化と共存を明らかにする。筆の開閉や緩急、線の動きや紙の種類と墨の色なども書の作品鑑賞の要素である。現代日本の書代表作家サンパウロ展で出品される作品のあらゆる形は書という芸術の多様性と可能性を現している。前衛書は、素材使用と造形でより大胆な作品である。近代詩文書の作品は現代詩文を題材とする。大字書の作品は大きくて、少字数を用いる。漢字部作品は古典から脱皮した現代的な解釈を示す。仮名の場合も、寸法の大きな作品が創られる。刻字の場合、肌理や色彩の試みで木材に彫り付けられた文字が鑑賞できる。

参考文献川谷賢 (1981) 『書道史大観』 上野書店藤原鶴来 (1986) 『和漢書道史』 二玄社Flint Sato, Christine (1999) 『Japanese Calligraphy: The Art of Line and Space』 Osaka: Mitsuru Sakui, Kaifusha Co. Nakamura, Fuyubi (2006) “Creating New Forms of “Visualised” Words: An Anthropological Study of Contemporary Japanese Calligraphy” Oxford: University of Oxford (博士論文)

「現代日本の書代表作家サンパウロ展」書道は日本で最も尊ばれる伝統芸術の一つである。 書の由来は中国にあり、三千年以上の歴史を誇る。日本人が言葉の表記に中国の漢字を用い始めたころ、漢字の形態のみならず、漢字文化を踏まえる歴史と伝統も受け入れた。中国の文字は、原始段階において専ら占いのために亀の甲羅や牛の骨に刻まれたものであった。文化と社会の進展と平行して発達し、文字の形態や書体が長い年月にわたって変遷し、文字を現す媒体も変わっていった。一方、日本における書道の場合、特に第二次大戦後、書道界に大きな変化がみられた。書道の芸術的な面が発達し、概念的かつ実践的にも新たな試みが始まった。この日本の書道が盛んな時期に、古典を主観に走った作品ならびに、少字数を用いた「一字書」や、漢詩と離れた文を題材とした「近代詩文書」など、新たな作品種が生み出された。作品はより大きくなり、一部の書家は従来の作品媒体と違った物も試みた。前衛書は一般の文字を出発点として、極めて抽象的な作品を創作していた。この新しい観点は書道の伝統的な見方と異なっていた。当時行なわれた二つの書道展で、その異質が現された。第一は「日展」主催の美術展である。日展は現在でもかなりの権威を誇る美術展で、書道の保守的な見方を重視する。第二は毎日新聞主催の「毎日書道展」であり、よりモダンな姿勢で、旧態から脱皮した作品

(場合によって日展で断られた作品)を展覧する。その後、他の書道展も開設されたが、毎日書道展は、現代的な書道展として最高権威を握っている。この展覧会に参加している書家の多くは、1950~60年代に行なわれた海外の書道展やビエンナーレにも参加した。この度、サンパウロ美術館の書道展は、一般の人が持っている日本書道に対するイメージと異なった観点の提供を可能にする。

Versão para o japonês: Alexandre Augusto Varone de Morais

冊子に使用された書作品イメージ著作権: 手島右卿、 稲村雲洞、 松井如流、 熊谷恒子、 金子鴎亭、 青木香流 、関正人

「現代日本の書代表作家サンパウロ展」パリ、ベルリン、ニューヨークなどの世界主要都市で大きな反響を得た毎日書道会の海外展が日本移民百周年を機にサンパウロ市に来る!1975年にMASPで書展があってから33年を経て今度は新しい姿で、日本トップ作家の作品145点を展示する大規模な出現。これほどまとまった展示会は日本でもなかなか見られない。日本の文化を見る絶好の機会である。

サンパウロ美術館 (MASP)サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館(通称サンパウロ美術館、MASP)は、ラテンアメリカの主要な美術館の一つである。美術館の壮大な建物は、パウリスタ大通りにあり、Lina Bo Bardi(リナボバルディ、女性建築家)により設計された。4本の赤い柱によって支えられる高床式建築であり、際立った特徴を持っている。サンパウロ市名所の一つである。美術館は、多数時代の有名画家(ボッティチェッリ、レンブラント、ゴヤ、ドラコワ、ルノアール、マネ、モネ、セザンヌ、ドガ、ファン・ゴッホ、トゥルーズ・ロートレックなど)の作品を収蔵している。ドガの彫刻コレクション(ブロンズ像、73品)は美術館の一つ花形であり、ニューヨークのメトロポリタン美術館とパリのオルセー美術館のコレクションに肩を並べる。所蔵作品の平常展のほかにも、各フロアで定期的に古典美術、近代美術、現代美術、写真展、建築美術やデザインなどの特別展が行なわれる。

「現代日本の書代表作家サンパウロ展」2008年10月14日~2008年11月9日サンパウロ美術館 MASP住所: Av. Paulista, 1.578 - São Paulo -  Tel.: 11- 3251.5644開館時間: 11:00~18:00(火・水・金・土・日と祝日)(入館は17:00まで) 11:00~20:00(木)(入館は19:00まで)休館日: 月曜日料金: 一般: R$15.00 / 学生:R$7.00 ※ 火曜日は無料観覧日 ※ 子ども10歳未満、満60歳以上の方は入館無料

にってん

こう 

こつ ぶん

MASPMainichi Shimbun

Mainichi Shodô Association

14 de outubro a 09 de novembro de 2008

「現代日本の書代表作家サンパウロ展」 exposição de caligrafia artística japonesa

mestres contemporâneoshodo

em São Paulo

Page 2: Mestres da Caligrafia Contemporânea do Japão

Apreciação do Sho

Um dos ensinamentos antigos da caligrafia chinesa, fazendo uma analogia com o corpo humano, diz que ela deve ter “osso, músculo e carne”. Esse vocabulário ainda hoje faz parte do mundo da caligrafia, remetendo-nos a uma linha viva e ativa dentro do espaço do papel.

É importante lembrar também que a caligrafia valoriza o momento do fazer artístico. No traçado das suas linhas, não se admite o retoque. E é nesse movimento, único e sem volta, que ocorre a interação entre a linha e o espaço – podendo se diferenciar aquilo que é arte daquilo que é puro treinamento.

Em termos plásticos, linha e espaço são talvez os primeiros elementos a serem fruídos em uma obra de caligrafia: às vezes, a beleza se encontra nas linhas verticais que cortam o espaço, dando ritmo ao movimento das palavras; em outras, é no impacto de uma ou duas palavras que melhor vislumbramos como linha e espaço dialogam de forma mais intensa, viva e simbiótica. A força, a velocidade e a pressão do pincel; o movimento da linha e os diferentes materiais utilizados (tipo de papel e cor da tinta, por exemplo) são outros fatores que enriquecem a apreciação de uma obra de sho.

Por fim, os diversos formatos da caligrafia presentes na expo-sição Mestres do Sho Contemporâneo em São Paulo mostram a diversidade e as potencialidades dessa arte. Zen’ei’sho traz tra–balhos mais ousados, tanto no uso de materiais não tradicionais, quanto no seu aspecto formal; kindaishibun’sho interpreta textos modernos; daiji’sho apresenta trabalhos de grande formato, com poucos caracteres; kanji mostra uma leitura moderna dos clássicos; kana traz trabalhos em grande formato; e, por fim, kokuji apresenta a caligrafia entalhada na madeira, freqüente-mente inovando em texturas e cores.

Estilos de Caligrafia

Os primeiros traços dos caracteres chineses são as inscrições feitas em ossos e cascos de tartaruga (kôkotsubun), para fins adivinhatórios.

Referências bibliográficasKawatani, Ken. Shodô Shi Taikan. Tokyo: Ueno Shoten, 1981.Fujiwara, Kakurai. Wakan Shodô Shi. Tokyo: Nigensha, 1986.Flint Sato, Christine. Japanese Calligraphy: The Art of Line and Space. Osaka: Mitsuru Sakui, Kaifusha Co, 1999.Nakamura, Fuyubi. Creating New Forms of “Visualised” Words: An Anthropological Study of Contemporary Japa-nese Calligraphy. Tese de Doutorado.Oxford: University of Oxford, 2006.

A caligrafia artística realizada com pincel é uma das artes mais respeitadas no Japão. Tem origem na China e possui uma tradição de mais de 3.000 anos.

Quando os japoneses adotaram a escrita chinesa, assumiram não apenas a representação gráfica da linguagem – os caracte-res chineses (em japonês: kanji) – mas todo seu passado e tra-dição. De uma escrita que nas suas origens era usada para fins oraculares, inscrita em ossos e cascos de tartaruga, sofreu refi-namento estético ao longo dos séculos, desenvolvendo-se em vários estilos e acompanhando as mudanças sociais, ao mesmo tempo em que os diversos materiais utilizados na sua produção foram aprimorados.

Por outro lado, foi principalmente depois da II Guerra Mundial que houve grandes mudanças no mundo da caligrafia japonesa, quando esta arte expandiu seus limites, tanto conceituais quanto na sua prática.

Foi um período muito rico dentro da caligrafia: ao lado de reinterpretações mais subjetivas de clássicos da caligrafia, surgiram outras formas de apresentação, como o ichiji’sho, que trabalha com poucos caracteres, e o kindaishibun’sho, com textos diferentes de poesias e documentos da caligrafia tradicional, mais ligados à poesia moderna. Os trabalhos ar-tísticos também ganharam maiores dimensões e uma parte dos novos calígrafos chegou a experimentar outros materiais, diferentes dos tradicionais. E foi o zen’ei’sho, a vanguarda da caligrafia moderna, que levou ao extremo o significado do fazer caligrafia naquele período, chegando a trabalhos com-pletamente abstratos, que partiam dos kanji, mas resulta-vam em formas que em nada lembravam as cotidianas. Esse novo olhar contrastava com a caligrafia tradicional prati-cada nessa época, levando a visões distintas de caligrafia, que foram representadas por duas exposições japonesas:

Fundo Comemorativo do Centenário da Amizade Brasil-Japão

Shodo Brasil | Shinkokai

realização apoio

colaboraçãoAcima, na primeira linha, os estilos kaisho, gyôsho e sôsho. Embaixo, os estilos tensho, reisho e kana. nihongo

uma foi formada em torno do segmento da caligrafia de caráter mais tradicionalista dentro da Exposição Nitten, sendo uma das mais respeitadas no território nipônico até hoje; outra, patroci-nada pelo Jornal Mainichi, apresentou um perfil mais moderno, acolhendo os trabalhos de linha mais expressiva, inclusive al-guns rejeitados pelo Nitten. Com o tempo, surgiram outras exposições, mas a do Jornal Mainichi constitui hoje a principal exposição de caligrafia com tendência mais moderna, e muitos dos artistas que dela participaram, também exibiram trabalhos em exposições e bienais fora do Japão nas décadas de 50 e 60. De fato, presenciar uma exposição como esta que é exibida no MASP possibilita uma visão diferente daquela a que as pessoas, em geral, costumam associar à caligrafia japonesa.

Sho e Shodô

No Brasil, os imigrantes trouxeram em sua bagagem materiais de caligrafia e a praticavam como uma forma de manter os vínculos com a cultura japonesa. O termo mais utilizado pelos imigrantes e seus descendentes, até hoje, é shodô. Shodô é formado por duas palavras, sho (escrita) e dô (caminho), sendo então “o caminho da escrita”. É uma arte que, originalmente, faz parte do gueidô, “as artes do caminho”, que tem, na sua origem, uma conotação esotérica e espiritual. No entanto, no Japão, o termo shodô se distancia desse sentido e se refere muito mais à caligrafia japonesa mais “tradicional”. Com o desenvolvimento da caligrafia japonesa moderna, os calígrafos japoneses pertencentes a essa corrente passaram a chamar a caligrafia artística que praticavam somente de sho, definida por alguns como “a arte da linha e do espaço”.

Materiais da Caligrafia

Os materias de caligrafia são, tanto na China como no Japão, chamados de “Os quatro tesouros da caligrafia”: a tinta (sumi), o papel (kami), o pincel (fude) e o recipiente de tinta (suzuri). A água constitui o elemento de ligação entre eles. Mais do que simples apetrechos, já que sua diversidade é enorme, são eles que auxiliam o calígrafo a dar materialidade às palavras e à sua subjetividade. O sumi, por exemplo, não é apenas preto, mas tem vários tons de cinza, inclusive alguns mais “quentes” ou mais “frios”. A combinação dos materiais pode gerar efeitos como o kasure, que deixa “falhas” no papel, e o nijimi, em que se formam bordas ao redor da linha da caligrafia.

Créditos das imagens de caligrafia contemporânea utilizadas no folder: Teshima Yūkei, Inamura Undō, Matsui Joryū, Kumagai Tuneko, Kaneko Ōtei, Aoki Kōryū, Seki Masato

Em seguida, encontramos caracteres comumente inscritos no interior de vasos de bronze e em pedras, chamados de kinbun.

Os caracteres, posteriormente, começaram a ser utilizados para uma função mais prática: transcrever e transmitir fatos.

Em geral, são considerados cinco estilos básicos de caligrafia: tensho (escrita de selos), reisho (um desenvolvimento do tensho), sôsho (estilo cursivo derivado do reisho), kaisho (escrita regular) e gyôsho (escrita semi-cursiva, uma forma simplificada da escri-ta regular).

No Japão, com o surgimento do sistema fonético kana, houve a criação do estilo de caligrafia de mesmo nome, com caracterís-ticas bem particulares, e inexistente na China.

Cada um desses estilos tem características próprias e técnicas de traçar específicas. O kaisho é uma forma de escrita de pou-cos movimentos, mais rígida e de formas precisas. O gyôsho e o sôsho são comumente comparados, no Ocidente, à escrita se-mi-cursiva e cursiva, respectivamente. O tensho, atualmente, é empregado nos carimbos, que equivalem à assinatura dos artis-tas, e é freqüentemente utilizado na caligrafia pelo seu aspecto pictográfico. O reisho, por sua vez, diferencia-se do tensho por seus traços ondulados e longos, sendo um estilo predominan-temente horizontal.

MESTRES DO SHO CONTEMPORÂNEO EM SÃO PAULO

Após obter grande repercussão em metrópoles mundiais tais como Paris, Berlim e Nova York, a exposição internacional de caligrafia artística japonesa “Mestres do Sho Contemporâneo”, promovida pelo Jornal Mainichi, chega à cidade de São Paulo, por ocasião dos eventos comemorativos dos 100 anos da imigração japonesa no Brasil.

Passados 33 anos desde a sua última realização no MASP em 1975, a exposição agora é um evento de grande escala, reunindo 145 tra-balhos dos maiores expoentes da caligrafia artística contemporânea japonesa, algo difícil de presenciar mesmo em eventos no Japão.

É uma rara oportunidade de contato com esta importante face da cultura japonesa.

MASPO Museu de Arte de São Paulo Assis Chateaubriand, MASP, é um dos mais importantes da América Latina. Seu prédio, projetado por Lina Bo Bardi, na avenida Paulista, é imponente, e facilmente reconhecido pelas pilastras vermelhas e por seu vão livre, constituindo-se um dos principais cartões-postais da cidade de São Paulo.O museu abriga obras de importantes artistas de diversos períodos, como Botticceli, Rembrandt, Goya, Delacroix, Renoir, Manet, Monet, Cézanne, Degas, Van Gogh e Toulousse-Lautrec. A coleção das es-culturas de Edgar Degas, de 73 peças, em bronze, é um dos desta-ques, e só pode ser comparada à vista em poucos museus como o Metropolitan, em Nova York, e o Museu D’Orsay, em Paris.Além do acervo permanente, são organizadas exposições periódi-cas, espalhadas nos seus diversos andares, que vão desde a arte clássica à moderna e contemporânea, além de contar com mostras de fotografia, arquitetura e design.

Exposição Mestres do Sho Contemporâneo em São Paulo14 de outubro a 09 de novembro de 2008MASP | Av. Paulista, 1.578 São Paulo fone (11) 3251.5644

Horário terça, quarta, sexta, sábado, domingo e feriados, das 11h às 18h quinta-feira, das 11h às 20h Ingressos R$ 15 (inteira) e R$ 7 (estudante) grátis para menores de 10 e maiores de 60 anos Terças entrada gratuita

A bilheteria fecha uma hora antes do fechamento do museu.website: http://www.masp.art.br

Mainichi Shimbun Mainichi Shodo Association SECRETARIA DE ESTADO

DA EDUCAÇÃO

BUNKYOCONSULADO GERAL DO JAPÃO

EM SÃO PAULO

「現代日本の書代表作家サンパウロ展」 exposição de caligrafia artística japonesa

mestres contemporâneoshodo

em São Paulo